JP2000133030A - 照明器具 - Google Patents

照明器具

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JP2000133030A
JP2000133030A JP10300849A JP30084998A JP2000133030A JP 2000133030 A JP2000133030 A JP 2000133030A JP 10300849 A JP10300849 A JP 10300849A JP 30084998 A JP30084998 A JP 30084998A JP 2000133030 A JP2000133030 A JP 2000133030A
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聡 山崎
Hiroshi Murayama
浩史 村山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】器具のとくにメンテナンス時に着脱する部分に
埃がたまりにくい照明器具を提供する。 【解決手段】周縁部より垂下したカバー受け部3を有し
下面にランプソケット4を含む点灯装置5を設けた器具
本体1と、周側部13の縁部2aがカバー受け部3の内
側に位置して点灯装置5を覆うように器具本体1の下面
に着脱自在に取付けられたカバー2とを備え、周側部1
3が器具本体1の鉛直投影面L内にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、照明器具に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来例を図7に示す。すなわち、図7
(a)は天井取付用の器具本体50にカバー51が着脱
自在に取付けられた構造であるが、器具本体50の周縁
部50aよりも外方にカバー51の周縁部51aが出る
ように取付けられている。このため、カバー51に上面
に向いた水平面54が形成されている。
【0003】図7(b)は壁面52に取付けた器具本体
50にカバー51を外被してつまみ53により取付けて
いる。このため、上面に向いた略水平面54がカバー5
1の上側面に形成されている。
【0004】図7(c)は器具本体50の周縁の垂下部
50bの内側にカバー51の周縁部が位置して取付けら
れているが、カバー51の周側部51bすなわちメンテ
ナンス時に着脱する部分の外面が上方に向かうに従って
矢印のように両方向(外向きと内向き)に水平方向成分
をもった面で形成されている。このため、カバー51の
側面に上方に向いた水平面54が形成されている。
【0005】図7(d)は器具本体50およびカバー5
1からなる器具外郭の周側面をなす4側面55a〜55
dの面同志が鋭角で角部をもってつながっており、なめ
らかな鈍角の曲面でつながれていない。図7(e)はそ
の横断面が同図(f)のように半円弧状で、縦断面(長
手方向断面)が同図(g)のように水平部の両端に垂直
部のある形状であり、器具本体とカバーとで構成される
器具外郭部が、異なる断面形状の面で構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】厚生省からHACCP
の認定を受けた工場をはじめとする、衛生面をとくに配
慮した食料品工場における問題の一つに、照明器具への
埃だまりの問題がある。
【0007】しかし、図7(a)〜(c)に示すような
これまでの器具では、特にメンテナンス時に着脱する部
分すなわちカバー51に埃だまりとなる水平面54があ
り、メンテナンス時などのカバー51の着脱の際に埃が
振動で落下し、衛生的な作業環境を乱す恐れがある。ま
た、図7(d)(e)のような外郭では表面の清掃作業
が困難であり、ふき残しが発生しやすく埃たまりが残
る。
【0008】したがって、この発明の目的は、器具のと
くにメンテナンス時に着脱する部分に埃がたまりにくい
照明器具を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の照明器具
は、周縁部より垂下したカバー受け部を有し下面にラン
プソケットを含む点灯装置を設けた器具本体と、周側部
の縁部が前記カバー受け部の内側に位置して前記点灯装
置を覆うように前記器具本体の下面に着脱自在に取付け
られたカバーとを備え、前記周側部が前記器具本体の鉛
直投影面内にあることを特徴とするものである。
【0010】請求項1記載の照明器具によれば、落下す
る埃が器具本体により遮られるので着脱するカバーに埃
たまりが生じにくくなり、メンテナンス時にカバーを着
脱する際に埃が落下することがなくなり、またカバー受
け部により器具内に埃が侵入しにくくなる。また、天井
面の水平度の精度などにより、天井面と器具本体とが密
着しなくても、同じ効果を得ることができ、衛生を維持
することができる。
【0011】請求項2記載の照明器具は、請求項1にお
いて、前記カバーの前記周側部の外面形状が上方に向か
うにしたがって外向きの水平方向成分をもった面で形成
されているものである。
【0012】請求項2記載の照明器具によれば、請求項
1と同様な効果のほか、カバーの周側面に埃がたまりに
くい形状となり、衛生により優れたものとなる。
【0013】請求項3記載の照明器具は、請求項2にお
いて、前記器具本体および前記カバーからなる器具外郭
の表面の外形が一つの平面を連続的に移動させることに
より形成された形状となっているものである。
【0014】請求項3記載の照明器具によれば、請求項
2と同様な効果のほか、器具外郭部分のふき掃除がしや
すくなるので、ふき残しによる埃残りがなく、衛生さを
維持することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を図1か
ら図3により説明する。すなわち、この照明器具は、器
具本体1と、カバー2とを有する。
【0016】器具本体1は、周縁部より垂下したカバー
受け部3を有し、下面にランプソケット4を含む点灯装
置5を設けている。実施の形態では天井直付け用であ
り、平面が略矩形状の金属製の板により形成され、カバ
ー受け部3は器具本体1の周縁部を折曲した垂下片7
と、垂下片7を被覆するパッキン等の外被8により形成
されている。点灯装置5は器具本体1の下面に取付台6
により取付けられた安定器等からなり、中央に断面山形
部を形成したインバータ回路カバー兼用の反射板9が器
具本体1の下面に取付けられて点灯装置5を被覆し、4
個のランプソケット4を器具本体1の長手方向の両端で
反射板9または直接器具本体1に取付けている。ランプ
ソケット4にはランプ例えば2本の直管蛍光ランプ10
が装着される。また図2に示すように略コ字形のカバー
取付部11の一片を器具本体1の両端に取付け、カバー
取付部11の他片につまみねじ12を螺合している。
【0017】カバー2は、周側部13の縁部がカバー受
け部3の内側に位置して、点灯装置5を覆うように器具
本体1の下面に着脱自在に取付けられており、周側部1
3は器具本体1の鉛直投影面L内にあるようにしてい
る。実施の形態では、カバー2が例えば透明アクリルに
より形成され、カバー2の周縁部2aが垂直に立ち上が
り、カバー受け部3の内側に嵌合している。
【0018】またカバー2はその周側部13の外面の形
状が上方に向かうにしたがって同一方向の外向きの水平
方向成分をもった面で形成されている。実施の形態で
は、図2の横断面である図1において、周側部13の中
間部分に一段の段部13aを形成しており、側面部13
bは上方に向かって外向きに傾斜し、段部13aも周側
部13よりも大きく角度で外向きに傾斜し、かつ側面部
13bと下面2bとのなす角度A1 および側面部13b
と段部13aとなす角度A2 がともに鈍角になり、さら
にそれぞれの面のつながる部分がそれぞれ曲面により形
成されている。ただし、段部13aと垂直姿勢の縁部2
aとは図1に示すように直に連続して外被8と密着して
いる。器具本体1の長手方向の断面すなわち縦断面にお
けるカバー2の両端部に位置する側面部の形状も、図1
の側面部13bの形状とほぼ同様であるが、その段部が
カバー取付部11に被さり、かつカバー取付部11に対
向する取付孔を形成しており、この取付孔を通してつま
みねじ12をカバー取付部11の他片にねじ込み、カバ
ー2を器具本体1に取付けている。またカバー2の外側
に出たつまみねじ12も、器具本体1の鉛直投影面の内
側にあって埃がたまりにくくなるようにしている。
【0019】さらに、器具本体1およびカバー2からな
る器具外郭は、器具本体1およびカバー2からなる器具
外郭の表面の外形が、一つの平面を連続的に移動させる
ことにより形成された形状となっている。この場合、カ
バー2の表面が、周側部13を形成する4つの側面およ
び下面2bからなる複数の面で構成され、かつ各周側部
13の相互は曲面で互いに連続してつながっている。
【0020】この実施の形態によれば、照明器具がカバ
ー2付きであるためランプ10が割れても飛び散らず、
衛生上も好ましい。
【0021】また落下する埃が器具本体1により遮られ
るので、カバー2に埃たまりが生じにくくなり、メンテ
ナンス時につまみねじ12を回して着脱する際に埃が落
下することがなくなり、またカバー受け部3により器具
内に埃が侵入しにくくなる。また、天井面の水平度の精
度などにより、天井面と器具本体1とが密着しなくて
も、同じ効果を得ることができ、衛生を維持することが
できる。
【0022】またカバー2の周側部13の外面形状が上
方に向かうにしたがって外向きの水平方向成分をもった
面で形成されているため、カバー2の周側面に埃がたま
りにくい形状となり、衛生により優れたものとなる。
【0023】さらに器具本体1およびカバー2からなる
器具外郭の表面の外形が一つの平面を連続的に移動させ
ることにより形成された形状となっているため、器具外
郭部分のふき掃除がしやすくなるので、ふき残しによる
埃残りがなく、衛生さを維持することができる。
【0024】外郭の表面が複数の面で構成されるとき
は、下面から側面および側面自体が上方向の断面形状の
表面が鈍角でかつ曲面で互いに連続しているため、例え
ば図7(e)(f)と比較して、器具外郭部分のふき掃
除がしやすくなり、その結果衛生さを維持することがで
きる。
【0025】またカバー2の材質に透明のアクリルを使
用することで、ランプイメージの問題を考慮する必要が
なく、コンパクト化が実現できる。乳白のカバーにする
と、ランプイメージ、ソケットの影を消すため大きめの
カバーが必要となる。また側面方向へも光が透過し、天
井等の取付面も照射できるため、空間の明るさ感をアッ
プさせることができ、効率を重視できる。
【0026】またカバー2は乳白より透明の方が器具効
率が向上し、器具台数が削減できるため、清掃の負担が
軽減できる。
【0027】カバー2の下面に器具外側へ向かう曲面R
を持たせることで、またカバー2の側面に例えば一段の
段部13aを付けることで、カバー2に腰を持たせ、ふ
き掃除の圧力にも耐え、カバー2が凹むことがない。こ
れにより清掃作業の容易化が図れる。
【0028】カバー2の取付部を器具の両端のエンド部
(非発光部分)に設けたことで、遮光することがなく、
器具効率を向上させることができる。
【0029】このように、器具本体1が天井に密着した
場合、カバー2に埃がたまりにくく、たとえカバー2に
埃が付着してもふきとりやすく、食品工場向けの天井直
付け照明器具等として衛生環境を考慮した明かりを提供
することができる。
【0030】図4〜図6は他の実施の形態の各種を示
す。図4(a)、(b)はメンテナンス時に着脱する部
分が、器具本体1の垂直投影面から外に出ず、その端面
が器具本体1から外に出ない構造の例である。同図
(a)は器具本体1が前記実施の形態と同様であるが、
カバー2はその横断面において、カバー2の周側部がほ
とんどなく縁部2aが垂直になっているのみで、他は断
面円弧状の曲面になった下面2bにより形成されてい
る。カバー2の縦断面においては両端部がほぼ横断面の
下面2bの略半分の曲面形状と同程度の曲率の曲面にな
っている。
【0031】図4(b)は器具本体1のカバー受け部7
が溝状に形成され、その開口縁は溝幅が外側ほど漸次広
がるように傾斜している。これは、カバー2の伸縮によ
るサイズの変化があった場合でも、対応できるようにガ
イドを付けたものである。またカバー2の縁部2aはカ
バー受け部7に嵌合し、カバー2の周側部13は横断面
において同図(b)に示すように略45度程度に傾斜
し、水平な下面2b、周側部13および垂直の縁部2a
はそれぞれ曲面で相互に連続している。
【0032】図5(a)〜(c)はメンテナンス時に着
脱する部分が上方に向かうにしたがって同一方向の外む
きの水平方向成分を持つ面で構成されている。同図
(a)は第1の実施の形態とほぼ同様であるが側部13
bの高さは低い。図5(b)はカバー2の下面と傾斜し
た側面部が角を介してつながっている。図5(c)は壁
付器具に適用した例であり、器具本体1は断面L字形、
カバー2は断面円弧状をなしている。図5は従来例(図
7(c))と異なり、カバー2の周側部13に反対向き
の水平成分がないので、埃のたまる水平面が形成されな
い。
【0033】図6(a)〜(d)は器具外郭が一つの平
面を連続的に移動させることにより形成された形状とな
っており、かつ外郭が複数の面で構成されるときにそれ
らの面が鈍角でかつ曲面により連続している。図6
(a)は斜視図であるが、カバー2は面を連続させて形
成し、周側部13および器具本体1のカバー受け部3の
コーナ部は曲面を付けている。同図(b)は器具本体1
のカバー受け部3が内向きに傾斜し、カバー2の縁部2
aがカバー受け部3の内側に係合するように外向きに傾
斜し、段部13aをもつ周側部13も全体的に外向きに
傾斜している。したがって、器具本体1のカバー受け部
3の表面までふき掃除がしやすくなる。図6(c)は照
明器具の横断面、同図(d)は縦断面を示し、前記した
一実施の形態とほぼ同様であるが高さが低い形状となっ
ている。その他カバー2の周側部13が円弧状の断面に
なっているものがある。
【0034】なお、この発明の照明器具は、天井直付け
器具のほか、吊り下げ型器具、ブラケットなどに適用す
ることができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の照明器具によれば、落下
する埃が器具本体により遮られるので着脱するカバーに
埃たまりが生じにくくなり、メンテナンス時にカバーを
着脱する際に埃が落下することがなくなり、またカバー
受け部により器具内に埃が侵入しにくくなる。また、天
井面の水平度の精度などにより、天井面と器具本体とが
密着しなくても、同じ効果を得ることができ、衛生を維
持することができる。
【0036】請求項2記載の照明器具によれば、請求項
1と同様な効果のほか、カバーの周側面に埃がたまりに
くい形状となり、衛生により優れたものとなる。
【0037】請求項3記載の照明器具によれば、請求項
2と同様な効果のほか、器具外郭部分のふき掃除がしや
すくなるので、ふき残しによる埃残りがなく、衛生さを
維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の横断面図である。
【図2】その斜視図である。
【図3】その底面図である。
【図4】それぞれ別の実施の形態を示す部分断面図であ
る。
【図5】それぞれ別の実施の形態を示す断面図である。
【図6】それぞれ別の実施の形態を示し、(a)はカバ
ーの斜視図、(b)〜(d)は部分断面図である。
【図7】従来例を示し、(a)は部分断面図、(b)は
縦断面図、(c)は部分断面図、(d)および(e)は
斜視図、(f)は(e)の横断面図、(g)は(e)の
縦断面図である。
【符号の説明】
1 器具本体 2 カバー 2a 周縁部 3 カバー受け部 4 ランプソケット 5 点灯装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 豊明 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 3K011 AA01 EA05 GA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周縁部より垂下したカバー受け部を有し
    下面にランプソケットを含む点灯装置を設けた器具本体
    と、周側部の縁部が前記カバー受け部の内側に位置して
    前記点灯装置を覆うように前記器具本体の下面に着脱自
    在に取付けられたカバーとを備え、前記周側部が前記器
    具本体の鉛直投影面内にあることを特徴とする照明器
    具。
  2. 【請求項2】 前記カバーの前記周側部の外面形状が上
    方に向かうにしたがって外向きの水平方向成分をもった
    面で形成されている請求項1記載の照明器具。
  3. 【請求項3】 前記器具本体および前記カバーからなる
    器具外郭の表面の外形が一つの平面を連続的に移動させ
    ることにより形成された形状となっている請求項2記載
    の照明器具。
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