JP2000132208A - コントロール制御装置 - Google Patents
コントロール制御装置Info
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- JP2000132208A JP2000132208A JP10306964A JP30696498A JP2000132208A JP 2000132208 A JP2000132208 A JP 2000132208A JP 10306964 A JP10306964 A JP 10306964A JP 30696498 A JP30696498 A JP 30696498A JP 2000132208 A JP2000132208 A JP 2000132208A
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- data
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プログラム開発が容易に行え、ユーザ側の開
発効率を向上することができ、性能が向上するコントロ
ール制御装置を提供すること 【解決手段】 ラダー制御プログラムを格納した第1ユ
ーザプログラムメモリ11とJavaプログラムを格納
した第2ユーザプログラムメモリ12を有し、各メモリ
11,12に格納されたプログラムは、ラダープログラ
ム管理部13,Javaプログラム管理部14により実
行される。プログラム実行中に必要な参照データは、J
avaオブジェクトの形式でデータ記憶部15に格納さ
れる。よって、Javaプログラムはそのままデータの
アクセスが可能で、ラダープログラムは変換処理が必要
となるが、その変換処理をI/F部16により行う。こ
れにより、ラダープログラム側から見ると、データ記憶
部はラダーの形式で記憶されているように見え、複数の
プログラムで一連の処理が実行できる。
発効率を向上することができ、性能が向上するコントロ
ール制御装置を提供すること 【解決手段】 ラダー制御プログラムを格納した第1ユ
ーザプログラムメモリ11とJavaプログラムを格納
した第2ユーザプログラムメモリ12を有し、各メモリ
11,12に格納されたプログラムは、ラダープログラ
ム管理部13,Javaプログラム管理部14により実
行される。プログラム実行中に必要な参照データは、J
avaオブジェクトの形式でデータ記憶部15に格納さ
れる。よって、Javaプログラムはそのままデータの
アクセスが可能で、ラダープログラムは変換処理が必要
となるが、その変換処理をI/F部16により行う。こ
れにより、ラダープログラム側から見ると、データ記憶
部はラダーの形式で記憶されているように見え、複数の
プログラムで一連の処理が実行できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PLC,PC等の
コントロール制御装置に関するもので、特にそのコント
ロール制御装置を動作するプログラムの改良に関する。
コントロール制御装置に関するもので、特にそのコント
ロール制御装置を動作するプログラムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のPLC(プログラマブルロジック
コントローラ)は、図1に示すように、ハードウエア1
aは、ユーザプログラム1bにより規定される各種の動
作をオペレーティングシステム(OS)1cを介して制
御され、実行されるようになっている。そして、ユーザ
プログラム1bの言語は、ラダーが用いられている。
コントローラ)は、図1に示すように、ハードウエア1
aは、ユーザプログラム1bにより規定される各種の動
作をオペレーティングシステム(OS)1cを介して制
御され、実行されるようになっている。そして、ユーザ
プログラム1bの言語は、ラダーが用いられている。
【0003】そのため、ユーザプログラム1bとOS1
cとの間には、ラダーで組まれたプログラムを理解し、
実行させるための専用のユーザプログラム解釈・実行部
1dさらには制御装置システム部1eを介在することに
より構成される。
cとの間には、ラダーで組まれたプログラムを理解し、
実行させるための専用のユーザプログラム解釈・実行部
1dさらには制御装置システム部1eを介在することに
より構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のPLCは、専用
言語であるラダーのみを用いてユーザプログラム1bの
開発を行っていたため、以下に示す種々の問題を有して
いた。すなわち、例えばPLCによる制御対象・内容を
変える必要がある場合、それに対応してユーザプログラ
ムを修正したり、新たに作成したりする必要が出てく
る。しかし、そのようにプログラムに対して修正等する
ためには、そのプログラム言語に精通している必要があ
り、ラダーは専用言語であるので、開発者育成が容易で
はなかった。よって、ユーザ側で簡単に修正等すること
はできなかった。
言語であるラダーのみを用いてユーザプログラム1bの
開発を行っていたため、以下に示す種々の問題を有して
いた。すなわち、例えばPLCによる制御対象・内容を
変える必要がある場合、それに対応してユーザプログラ
ムを修正したり、新たに作成したりする必要が出てく
る。しかし、そのようにプログラムに対して修正等する
ためには、そのプログラム言語に精通している必要があ
り、ラダーは専用言語であるので、開発者育成が容易で
はなかった。よって、ユーザ側で簡単に修正等すること
はできなかった。
【0005】また、ユーザプログラム解釈・実行部1d
は、各メーカーがそれぞれ独自のものを作成し、PLC
に実装していたため、異なるメーカーのPLCを用意
し、それらを用いて各種制御をすることは非情に困難で
あった。また、同様の理由から、他社からの切り替えも
容易ではなくなる。
は、各メーカーがそれぞれ独自のものを作成し、PLC
に実装していたため、異なるメーカーのPLCを用意
し、それらを用いて各種制御をすることは非情に困難で
あった。また、同様の理由から、他社からの切り替えも
容易ではなくなる。
【0006】さらに、制御プログラムの中には、ある接
点のON/OFFを制御するといった制御系の他に、管
理系、情報系と称される数値計算を主とする部分があ
り、後者の管理系・情報系はラダーとしては不得意な部
分である。そのため、当該部分を開発するのが困難で、
多大な労力もかかる。
点のON/OFFを制御するといった制御系の他に、管
理系、情報系と称される数値計算を主とする部分があ
り、後者の管理系・情報系はラダーとしては不得意な部
分である。そのため、当該部分を開発するのが困難で、
多大な労力もかかる。
【0007】さらにまた、通常ユーザプログラムは、ラ
ダーで組まれしかも、単一のプログラムにより構成され
ている。つまり、複数個のプログラムが相互に稼動しな
がら一連の処理を実行するという技術思想はなく、拡張
性・汎用性に欠けるという問題も有している。
ダーで組まれしかも、単一のプログラムにより構成され
ている。つまり、複数個のプログラムが相互に稼動しな
がら一連の処理を実行するという技術思想はなく、拡張
性・汎用性に欠けるという問題も有している。
【0008】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、汎用性を有しプログラム開発が容易に行え、ユーザ
側の開発効率を向上することができ、機能が向上し、シ
ステム構成も簡易となるコントロール制御装置を提供す
ることにある。
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、汎用性を有しプログラム開発が容易に行え、ユーザ
側の開発効率を向上することができ、機能が向上し、シ
ステム構成も簡易となるコントロール制御装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係るコントロール制御装置では、ユー
ザプログラムの少なくとも一部がJavaで構成され、
前記Javaを記憶するユーザプログラム記憶手段と、
そのユーザプログラム記憶手段に記憶されたユーザプロ
グラムを実行するプログラム管理手段と、前記ユーザプ
ログラムを実行中に参照されるデータを記憶するデータ
記憶手段とを備えて構成した(請求項1)。
ために、本発明に係るコントロール制御装置では、ユー
ザプログラムの少なくとも一部がJavaで構成され、
前記Javaを記憶するユーザプログラム記憶手段と、
そのユーザプログラム記憶手段に記憶されたユーザプロ
グラムを実行するプログラム管理手段と、前記ユーザプ
ログラムを実行中に参照されるデータを記憶するデータ
記憶手段とを備えて構成した(請求項1)。
【0010】このように、ユーザプログラムをJava
で構成することにより、プログラム開発が容易に行え、
ユーザ側の開発効率を向上することができる。つまり、
すべてのユーザプログラムを汎用言語でJavaで構築
すると、新たに、専門言語を習得することなくシステム
開発が行える。また、請求項2でも規定するように一部
をJavaで構成し、他の別のプログラム言語で構成す
るようにした場合には、その別のプログラム言語が専門
言語とすると係る言語については習得する必要がある
が、ユーザプログラムのすべてを専門のプログラム言語
で構成する場合に比べると、習得するのに必要な知識は
少なくて済む。よって、やはり従来に比べて開発効率が
向上する。
で構成することにより、プログラム開発が容易に行え、
ユーザ側の開発効率を向上することができる。つまり、
すべてのユーザプログラムを汎用言語でJavaで構築
すると、新たに、専門言語を習得することなくシステム
開発が行える。また、請求項2でも規定するように一部
をJavaで構成し、他の別のプログラム言語で構成す
るようにした場合には、その別のプログラム言語が専門
言語とすると係る言語については習得する必要がある
が、ユーザプログラムのすべてを専門のプログラム言語
で構成する場合に比べると、習得するのに必要な知識は
少なくて済む。よって、やはり従来に比べて開発効率が
向上する。
【0011】また、上記した目的を達成するための別の
解決手段としては、ユーザプログラムが複数種のプログ
ラム言語で構成され、前記各プログラム言語で構成され
たユーザプログラムをそれぞれ格納する複数のユーザプ
ログラム記憶手段と、それら複数のユーザプログラム記
憶手段に記憶された各ユーザプログラムを実行する複数
のプログラム管理手段と、前記ユーザプログラムを実行
中に参照されるデータを記憶するデータ記憶手段とを備
え、前記データ記憶手段は、同一のデータフォーマット
(実施の形態では、「Javaオブジェクト」)で作成
されたデータが記憶され、前記複数のプログラム管理手
段から前記データ記憶手段に対するアクセスが、中継手
段(実施の形態では、「I/F部16」に相当)を介し
て行うようにするとともに、その中継手段は、前記デー
タ記憶手段に格納されたデータを各プログラム言語に対
応するように変換する機能(実施の形態では、「論理メ
モリI/Fクラス」により実現されている)を有し、さ
らに、前記複数のユーザプログラムの1つがJavaで
構成するようにした(請求項2)。
解決手段としては、ユーザプログラムが複数種のプログ
ラム言語で構成され、前記各プログラム言語で構成され
たユーザプログラムをそれぞれ格納する複数のユーザプ
ログラム記憶手段と、それら複数のユーザプログラム記
憶手段に記憶された各ユーザプログラムを実行する複数
のプログラム管理手段と、前記ユーザプログラムを実行
中に参照されるデータを記憶するデータ記憶手段とを備
え、前記データ記憶手段は、同一のデータフォーマット
(実施の形態では、「Javaオブジェクト」)で作成
されたデータが記憶され、前記複数のプログラム管理手
段から前記データ記憶手段に対するアクセスが、中継手
段(実施の形態では、「I/F部16」に相当)を介し
て行うようにするとともに、その中継手段は、前記デー
タ記憶手段に格納されたデータを各プログラム言語に対
応するように変換する機能(実施の形態では、「論理メ
モリI/Fクラス」により実現されている)を有し、さ
らに、前記複数のユーザプログラムの1つがJavaで
構成するようにした(請求項2)。
【0012】なお、複数のユーザプログラム記憶手段
は、物理的に複数個のメモリ等を有している必要はな
く、1つのメモリのある領域がJavaプログラムが格
納され、他の領域に別のプログラムが格納されるように
してもよい。
は、物理的に複数個のメモリ等を有している必要はな
く、1つのメモリのある領域がJavaプログラムが格
納され、他の領域に別のプログラムが格納されるように
してもよい。
【0013】このように形成すると、複数のプログラム
言語のうちの1つがJavaで構成されるので、請求項
1と同様に、開発効率が向上する。しかも、各プログラ
ム言語は、実行するのに得意/不得意な分野があるの
で、複数のプログラム言語を用いて開発すると、各プロ
グラム言語で得意な分野の処理を担当するようにするこ
とにより、性能が向上し、システム構成も簡易となる。
言語のうちの1つがJavaで構成されるので、請求項
1と同様に、開発効率が向上する。しかも、各プログラ
ム言語は、実行するのに得意/不得意な分野があるの
で、複数のプログラム言語を用いて開発すると、各プロ
グラム言語で得意な分野の処理を担当するようにするこ
とにより、性能が向上し、システム構成も簡易となる。
【0014】そして、本発明では、各プログラム管理手
段が中継手段を介して同一のデータ記憶手段にアクセス
できるようにしたため、あるプログラム言語で作成され
たユーザプログラムで処理して生成されたデータを別の
プログラム言語で作成されたユーザプログラムで参照し
たりすることができるので、そのように複数種のプログ
ラム言語によりコントロール制御装置を機能させること
ができる。
段が中継手段を介して同一のデータ記憶手段にアクセス
できるようにしたため、あるプログラム言語で作成され
たユーザプログラムで処理して生成されたデータを別の
プログラム言語で作成されたユーザプログラムで参照し
たりすることができるので、そのように複数種のプログ
ラム言語によりコントロール制御装置を機能させること
ができる。
【0015】さらにまた、別の解決手段としては、ユー
ザプログラム記憶手段と、そのユーザプログラム記憶手
段に記憶されたユーザプログラムを実行するプログラム
管理手段と、前記ユーザプログラムを実行中に参照する
データを記憶するデータ記憶手段とを備え、前記プログ
ラム管理手段から前記データ記憶手段に対するアクセス
並びに前記ユーザプログラムメモリと前記プログラム管
理手段間のアクセスが、中継手段(実施の形態では、
「I/F部16」に相当)を介して行うようにし、さら
に、前記ユーザプログラム,前記プログラム管理手段,
前記データ記憶手段並びに前記中継手段の少なくとも1
つがJavaで構成されるようにすることである(請求
項3)。
ザプログラム記憶手段と、そのユーザプログラム記憶手
段に記憶されたユーザプログラムを実行するプログラム
管理手段と、前記ユーザプログラムを実行中に参照する
データを記憶するデータ記憶手段とを備え、前記プログ
ラム管理手段から前記データ記憶手段に対するアクセス
並びに前記ユーザプログラムメモリと前記プログラム管
理手段間のアクセスが、中継手段(実施の形態では、
「I/F部16」に相当)を介して行うようにし、さら
に、前記ユーザプログラム,前記プログラム管理手段,
前記データ記憶手段並びに前記中継手段の少なくとも1
つがJavaで構成されるようにすることである(請求
項3)。
【0016】実施の形態では、中継手段(I/F部1
6),データ記憶手段(「Javaオブジェクト」のデ
ータフォーマットでデータ格納),プログラム管理手段
並びにユーザプログラム記憶手段(Javaプログラム
メモリ)をJavaで形成しているが、例えばユーザプ
ログラムはラダーなどのJava以外のプログラム言語
で作成することもできる。もちろん、それ以外の部分で
もJava以外で組むことができる。
6),データ記憶手段(「Javaオブジェクト」のデ
ータフォーマットでデータ格納),プログラム管理手段
並びにユーザプログラム記憶手段(Javaプログラム
メモリ)をJavaで形成しているが、例えばユーザプ
ログラムはラダーなどのJava以外のプログラム言語
で作成することもできる。もちろん、それ以外の部分で
もJava以外で組むことができる。
【0017】そして、請求項3のように構成すると、J
avaで組んだ部分は、汎用性がある言語で構築される
ので、比較的簡単に作成することができる。さらに、本
発明のように、各部分を部品化することにより、拡張も
容易にできる。つまり、実施の形態で示すように、ユー
ザプログラム記憶手段たるユーザプログラムメモリを複
数にすることにより、請求項2のように異なるプログラ
ム言語をそれぞれ格納し、各プログラムに適材適所の処
理をさせることができる。また、本発明では、複数のプ
ログラム記憶手段を設けたとしても、各記憶手段に異な
るプログラム言語で形成したユーザプログラムを格納す
る必要はなく、例えばともにラダーなど同一言語で作成
した各プログラムをそれぞれ別々のユーザプログラム記
憶手段に格納することもできる。この場合に、同一種類
のプログラム言語で形成された各プログラムは、中継手
段,プログラム管理手段を介して相手側のプログラムに
アクセスできる。つまり、従来できなかった複数のプロ
グラムで一連の処理をすることができ、プログラムの部
品化ができる。
avaで組んだ部分は、汎用性がある言語で構築される
ので、比較的簡単に作成することができる。さらに、本
発明のように、各部分を部品化することにより、拡張も
容易にできる。つまり、実施の形態で示すように、ユー
ザプログラム記憶手段たるユーザプログラムメモリを複
数にすることにより、請求項2のように異なるプログラ
ム言語をそれぞれ格納し、各プログラムに適材適所の処
理をさせることができる。また、本発明では、複数のプ
ログラム記憶手段を設けたとしても、各記憶手段に異な
るプログラム言語で形成したユーザプログラムを格納す
る必要はなく、例えばともにラダーなど同一言語で作成
した各プログラムをそれぞれ別々のユーザプログラム記
憶手段に格納することもできる。この場合に、同一種類
のプログラム言語で形成された各プログラムは、中継手
段,プログラム管理手段を介して相手側のプログラムに
アクセスできる。つまり、従来できなかった複数のプロ
グラムで一連の処理をすることができ、プログラムの部
品化ができる。
【0018】もちろん、請求項3の最小単位は、それぞ
れ1つのユーザプログラム記憶手段,プログラム管理手
段,データ記憶手段並びに中継手段から構成することで
ある。また、実施の形態等で示すように複数のユーザプ
ログラム記憶手段やそれに対応するプログラム管理手段
を有することも含む。さらに、中継手段は、異なる言語
で作成された各部間のアクセスを許容するため、相手側
のプログラム言語等を意識しないでデータの送受等を行
うための中継機能を有する。
れ1つのユーザプログラム記憶手段,プログラム管理手
段,データ記憶手段並びに中継手段から構成することで
ある。また、実施の形態等で示すように複数のユーザプ
ログラム記憶手段やそれに対応するプログラム管理手段
を有することも含む。さらに、中継手段は、異なる言語
で作成された各部間のアクセスを許容するため、相手側
のプログラム言語等を意識しないでデータの送受等を行
うための中継機能を有する。
【0019】なお、本発明で言うコントロール制御装置
とは、例えばPLC(プログラマブルロジックコントロ
ーラ)や、PC(プログラマブルコントローラ)と称さ
せる各種の機器の動作をコントロールするための装置で
ある。
とは、例えばPLC(プログラマブルロジックコントロ
ーラ)や、PC(プログラマブルコントローラ)と称さ
せる各種の機器の動作をコントロールするための装置で
ある。
【0020】また、各請求項に記載の発明は、少なくと
も一部にJavaを用いている点で共通し、また、ユー
ザプログラム記憶手段とそれに格納されたユーザプログ
ラムを実施するプログラム管理手段と、そのプログラム
管理手段で実行されるユーザプログラムが参照するデー
タを記憶するデータ記憶手段を備えたことを基本構成と
している点で、主要部が共通する。また、請求項1と2
に記載の発明では、ユーザプログラムをJavaで形成
されている点でもさらに共通し、また、請求項2と3に
記載の発明では、中継手段をさらに備えている点でも共
通する。
も一部にJavaを用いている点で共通し、また、ユー
ザプログラム記憶手段とそれに格納されたユーザプログ
ラムを実施するプログラム管理手段と、そのプログラム
管理手段で実行されるユーザプログラムが参照するデー
タを記憶するデータ記憶手段を備えたことを基本構成と
している点で、主要部が共通する。また、請求項1と2
に記載の発明では、ユーザプログラムをJavaで形成
されている点でもさらに共通し、また、請求項2と3に
記載の発明では、中継手段をさらに備えている点でも共
通する。
【0021】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係るコントロー
ル制御装置であるPLCの好適な一実施の形態を示して
いる。本実施の形態では、ユーザプログラムの言語を、
Javaとラダーの2種類の言語を用いて構成したこと
を特徴としている。これにより、ユーザが実現したい機
能に対し、適切なプログラム言語を用いて開発すること
により、開発効率を大幅に向上することができる。ま
た、そのようにして形成されたユーザプログラムは、各
プログラム言語で得意な処理を担当することにより、よ
り高性能なPLCを構築できる。一例を示すと、管理
系,情報系と称される数値計算を主とする機能部分をJ
avaプログラムにより実現し、接点のオン/オフを制
御するような制御系をラダープログラムで実現すること
ができる。そして、係る機能を実現するための構成とし
て、例えば図2に示すような構成をとることができる。
ル制御装置であるPLCの好適な一実施の形態を示して
いる。本実施の形態では、ユーザプログラムの言語を、
Javaとラダーの2種類の言語を用いて構成したこと
を特徴としている。これにより、ユーザが実現したい機
能に対し、適切なプログラム言語を用いて開発すること
により、開発効率を大幅に向上することができる。ま
た、そのようにして形成されたユーザプログラムは、各
プログラム言語で得意な処理を担当することにより、よ
り高性能なPLCを構築できる。一例を示すと、管理
系,情報系と称される数値計算を主とする機能部分をJ
avaプログラムにより実現し、接点のオン/オフを制
御するような制御系をラダープログラムで実現すること
ができる。そして、係る機能を実現するための構成とし
て、例えば図2に示すような構成をとることができる。
【0022】すなわち、同図に示すように、ユーザプロ
グラム記憶手段として、第1ユーザプログラムメモリ1
1と第2ユーザプログラムメモリ12を有している。本
例では、第1ユーザプログラムメモリ11にはラダープ
ログラム(制御系)を格納し、第2ユーザプログラムメ
モリ12にはJavaプログラム(管理系/情報系)を
格納するようにしている。
グラム記憶手段として、第1ユーザプログラムメモリ1
1と第2ユーザプログラムメモリ12を有している。本
例では、第1ユーザプログラムメモリ11にはラダープ
ログラム(制御系)を格納し、第2ユーザプログラムメ
モリ12にはJavaプログラム(管理系/情報系)を
格納するようにしている。
【0023】そして、それら第1,第2ユーザプログラ
ムメモリ11,12に格納された各プログラムは、それ
ぞれラダープログラム管理部13,Javaプログラム
管理部14により管理され、各プログラムの解析・実行
やプログラム内で使用するデータの管理を行うようにな
っている。そして、プログラムで使用するデータは、デ
ータ記憶部15に格納されている。つまり、各プログラ
ムは、データ記憶部15へのアクセス、並びに他のプロ
グラムに対する動作命令等は、すべて対応するプログラ
ム管理部13,14を介して行うようになっている。
ムメモリ11,12に格納された各プログラムは、それ
ぞれラダープログラム管理部13,Javaプログラム
管理部14により管理され、各プログラムの解析・実行
やプログラム内で使用するデータの管理を行うようにな
っている。そして、プログラムで使用するデータは、デ
ータ記憶部15に格納されている。つまり、各プログラ
ムは、データ記憶部15へのアクセス、並びに他のプロ
グラムに対する動作命令等は、すべて対応するプログラ
ム管理部13,14を介して行うようになっている。
【0024】さらに本形態では、各プログラムが相互に
実行することにより一連の処理をすることになるが、こ
のとき、参照するデータは、ともに同一のデータを参照
するようにし、また、互いに相手のプログラムを実行さ
せたりすることができるようになっている。つまり、あ
る接点のオン/オフの制御タイミングについてデータが
格納されている場合に、ラダープログラムを稼動させ、
データを読み込み所定のタイミングで接点のオン/オフ
を制御する。そして、その接点のオン/オフの回数や時
間間隔などから故障診断をしたり、故障時期を予測する
などの処理をJavaで実行するようにしている。
実行することにより一連の処理をすることになるが、こ
のとき、参照するデータは、ともに同一のデータを参照
するようにし、また、互いに相手のプログラムを実行さ
せたりすることができるようになっている。つまり、あ
る接点のオン/オフの制御タイミングについてデータが
格納されている場合に、ラダープログラムを稼動させ、
データを読み込み所定のタイミングで接点のオン/オフ
を制御する。そして、その接点のオン/オフの回数や時
間間隔などから故障診断をしたり、故障時期を予測する
などの処理をJavaで実行するようにしている。
【0025】ところで、ラダー用のデータは、メモリ上
に一連の連続した状態で記憶する必要があり、また、J
ava用のデータは、変数で管理され、メモリ上のどこ
にあるかは問わない(物理的に連続して配置されている
とは限らない)。そこで、本形態では、データ記憶部1
5に格納するデータは、Java用(Javaオブジェ
クト)の形式で保存し、しかもラダープログラムから見
た場合には、そのJava用データがラダー用に見える
ようにする機能を付加するようにした。もちろん、Ja
vaプログラムがデータを参照する場合には、通常の処
理をすればよい。これにより、各プログラムが同一のデ
ータ記憶部15に格納されたデータを相互に使用するこ
とができるようにし、係る2つのプログラムが相互に関
連して実行することによりある制御を行えるようにし
た。
に一連の連続した状態で記憶する必要があり、また、J
ava用のデータは、変数で管理され、メモリ上のどこ
にあるかは問わない(物理的に連続して配置されている
とは限らない)。そこで、本形態では、データ記憶部1
5に格納するデータは、Java用(Javaオブジェ
クト)の形式で保存し、しかもラダープログラムから見
た場合には、そのJava用データがラダー用に見える
ようにする機能を付加するようにした。もちろん、Ja
vaプログラムがデータを参照する場合には、通常の処
理をすればよい。これにより、各プログラムが同一のデ
ータ記憶部15に格納されたデータを相互に使用するこ
とができるようにし、係る2つのプログラムが相互に関
連して実行することによりある制御を行えるようにし
た。
【0026】そして、このように異なるプログラム言語
を相互に扱うことができるようにするため、本形態で
は、中継手段たるI/F部16を設け、そのI/F部1
6を介してすべての動作が行われるようにした。つま
り、上記変換処理や、上記した各部間でのデータの送受
は、I/F部16を介して行うようになっている。この
I/F部16は、より具体的には、ユーザプログラムと
それに対応する管理部の間のやりとり、両プログラム管
理部13,14同士のやりとり並びにデータ記憶部15
へのアクセスを管理する。
を相互に扱うことができるようにするため、本形態で
は、中継手段たるI/F部16を設け、そのI/F部1
6を介してすべての動作が行われるようにした。つま
り、上記変換処理や、上記した各部間でのデータの送受
は、I/F部16を介して行うようになっている。この
I/F部16は、より具体的には、ユーザプログラムと
それに対応する管理部の間のやりとり、両プログラム管
理部13,14同士のやりとり並びにデータ記憶部15
へのアクセスを管理する。
【0027】そして、I/F部16にラダープログラム
とデータ記憶部(記憶部内のJavaオブジェクト)を
関連付けたテーブルや、Javaプログラムとデータ記
憶部を関連付けたテーブルなどを持たせておき、例えば
ラダー管理部13からはI/F部16に対して「変数
a」を要求すると、I/F部16ではそのテーブルから
その変数aが格納されているJavaオブジェクト(m
emObj.a)を取得し、それをキーにデータ記憶部
15にアクセスして実際の変数aを抽出しそれをラダー
管理部13に返送するような処理が行われる。
とデータ記憶部(記憶部内のJavaオブジェクト)を
関連付けたテーブルや、Javaプログラムとデータ記
憶部を関連付けたテーブルなどを持たせておき、例えば
ラダー管理部13からはI/F部16に対して「変数
a」を要求すると、I/F部16ではそのテーブルから
その変数aが格納されているJavaオブジェクト(m
emObj.a)を取得し、それをキーにデータ記憶部
15にアクセスして実際の変数aを抽出しそれをラダー
管理部13に返送するような処理が行われる。
【0028】なお、図2は、本発明との関係において重
要な構成要素を示したもので、これ以外にも図示省略す
るが、PLCの全体的な動作を制御するシステム・プロ
グラムが格納されたシステムプログラムメモリや、制御
対象機器と接続し、信号の送受を行うI/Oユニットな
どの基本機能が組み込まれる。
要な構成要素を示したもので、これ以外にも図示省略す
るが、PLCの全体的な動作を制御するシステム・プロ
グラムが格納されたシステムプログラムメモリや、制御
対象機器と接続し、信号の送受を行うI/Oユニットな
どの基本機能が組み込まれる。
【0029】また、上記図2に示す構成は、より具体的
には図3に示すような構成により実現できる。まず、I
/F部16について説明すると、データ記憶部15に格
納されたデータを参照するための論理メモリI/Fクラ
ス記憶部16aと、プログラム間の通信を行うための管
理データI/Fクラス記憶部16bとを有している。論
理メモリI/Fクラス記憶部16aに格納される論理メ
モリI/Fクラスは、データ記憶部15内に格納された
ラダーconfigデータ15aから作成される。つま
り、ラダーconfigデータは、ユーザプログラムを
実行する際に必要となるデータをラダーで作成したもの
で、従来は、そのままラダープログラムを実行する際に
直接参照されていたデータに対応する。
には図3に示すような構成により実現できる。まず、I
/F部16について説明すると、データ記憶部15に格
納されたデータを参照するための論理メモリI/Fクラ
ス記憶部16aと、プログラム間の通信を行うための管
理データI/Fクラス記憶部16bとを有している。論
理メモリI/Fクラス記憶部16aに格納される論理メ
モリI/Fクラスは、データ記憶部15内に格納された
ラダーconfigデータ15aから作成される。つま
り、ラダーconfigデータは、ユーザプログラムを
実行する際に必要となるデータをラダーで作成したもの
で、従来は、そのままラダープログラムを実行する際に
直接参照されていたデータに対応する。
【0030】そして、プログラマ等がこのラダーで作成
したデータ(例えば、変数「a」)を、本実施の形態で
ユーザプログラムを実行する際に参照するデータ(Ja
vaオブジェクト:参照変数memObjとしたら、例
えば「memObj.a」)に変換したものを作成し、
データ記憶部15内の論理メモリ15bに記憶する。こ
のとき、この論理メモリ15bは、ラダーデータに合わ
せて連続領域として確保されている。
したデータ(例えば、変数「a」)を、本実施の形態で
ユーザプログラムを実行する際に参照するデータ(Ja
vaオブジェクト:参照変数memObjとしたら、例
えば「memObj.a」)に変換したものを作成し、
データ記憶部15内の論理メモリ15bに記憶する。こ
のとき、この論理メモリ15bは、ラダーデータに合わ
せて連続領域として確保されている。
【0031】そして、論理メモリI/Fクラスは、上記
データ変換した際の変数名とそのデータ記憶部内に格納
したアドレスの割り付けを関連付けたものを、それぞれ
のユーザプログラムに対して行う。これにより、上記し
たようにラダープログラムとデータ記憶部(記憶部内の
Javaオブジェクト)14を関連付けたテーブルや、
Javaプログラムとデータ記憶部14を関連付けたテ
ーブルが記憶・保持される。なお、このクラスもプログ
ラマが作成するのである。
データ変換した際の変数名とそのデータ記憶部内に格納
したアドレスの割り付けを関連付けたものを、それぞれ
のユーザプログラムに対して行う。これにより、上記し
たようにラダープログラムとデータ記憶部(記憶部内の
Javaオブジェクト)14を関連付けたテーブルや、
Javaプログラムとデータ記憶部14を関連付けたテ
ーブルが記憶・保持される。なお、このクラスもプログ
ラマが作成するのである。
【0032】一方、管理データI/Fクラスは、他のユ
ーザプログラム等にアクセスする際のメソッド(例え
ば、stopProg0,startProg0等)を
定義したものが記憶されている。
ーザプログラム等にアクセスする際のメソッド(例え
ば、stopProg0,startProg0等)を
定義したものが記憶されている。
【0033】また、ラダープログラム管理部13は、さ
らに管理データ部13aとラダー解釈実行部13bとを
有している。この管理データ部13aは、PLCを制御
する上で必要となる状態、すなわち、サイクルタイムや
実行回数などを管理するデータが管理され、その管理デ
ータ部13aを介してJavaプログラム側にアクセス
するようになっている。つまり、データ記憶部15内の
管理データI/Fクラスをインポートし、そのクラスで
定義されたメソッドを用いてJavaプログラムへアク
セスする。より具体的には、Java管理部14内の管
理データ部14aに対してアクセスし、その管理データ
部14aを介してJavaプログラムを動作させるよう
になっている。
らに管理データ部13aとラダー解釈実行部13bとを
有している。この管理データ部13aは、PLCを制御
する上で必要となる状態、すなわち、サイクルタイムや
実行回数などを管理するデータが管理され、その管理デ
ータ部13aを介してJavaプログラム側にアクセス
するようになっている。つまり、データ記憶部15内の
管理データI/Fクラスをインポートし、そのクラスで
定義されたメソッドを用いてJavaプログラムへアク
セスする。より具体的には、Java管理部14内の管
理データ部14aに対してアクセスし、その管理データ
部14aを介してJavaプログラムを動作させるよう
になっている。
【0034】また、ラダー解釈実行部13bは、Jav
aで作成されたインタプリタシステムプログラム(これ
により汎用性ができ、他社のPLCとの協調も可能とな
る)であり、ラダープログラム上のメモリアクセスを論
理メモリI/Fクラスを介して論理メモリ内のデータを
アクセスするようにインタプリタ実行するように構成さ
れている。つまり、例えばラダー管理部13内のラダー
解釈実行部13bがI/F部16を介して第1ユーザプ
ログラムメモリ11に格納されたラダープログラムをイ
ンタプリタ方式で順次実行していき、そのプログラム中
にメモリアクセス(データ参照)があると、I/F部1
6内の論理メモリI/Fクラスに対してその参照するデ
ータ(例えば「変数a」)を要求する。すると、これを
受けた、I/F部16では自己が有するラダープログラ
ムと論理メモリのテーブルからその変数aが格納されて
いるJavaオブジェクト(memObj.a)のアド
レスを取得し、それをキーにデータ記憶部15内の論理
メモリ15aにアクセスして実際の変数aを取得する。
そして、取得した変数aをラダー解釈実行部13aに返
送するように動作する。これにより、ラダー解釈実行部
13bが、変数aを取得できるので、必要に応じて、そ
れに基づいて所定の処理をする。なお、実行形式はイン
タプリタに限ることはなく、例えば、JIT(Just
In Time compiler)や、Java→
C変換後のNative Code実行などでも実現で
きる。
aで作成されたインタプリタシステムプログラム(これ
により汎用性ができ、他社のPLCとの協調も可能とな
る)であり、ラダープログラム上のメモリアクセスを論
理メモリI/Fクラスを介して論理メモリ内のデータを
アクセスするようにインタプリタ実行するように構成さ
れている。つまり、例えばラダー管理部13内のラダー
解釈実行部13bがI/F部16を介して第1ユーザプ
ログラムメモリ11に格納されたラダープログラムをイ
ンタプリタ方式で順次実行していき、そのプログラム中
にメモリアクセス(データ参照)があると、I/F部1
6内の論理メモリI/Fクラスに対してその参照するデ
ータ(例えば「変数a」)を要求する。すると、これを
受けた、I/F部16では自己が有するラダープログラ
ムと論理メモリのテーブルからその変数aが格納されて
いるJavaオブジェクト(memObj.a)のアド
レスを取得し、それをキーにデータ記憶部15内の論理
メモリ15aにアクセスして実際の変数aを取得する。
そして、取得した変数aをラダー解釈実行部13aに返
送するように動作する。これにより、ラダー解釈実行部
13bが、変数aを取得できるので、必要に応じて、そ
れに基づいて所定の処理をする。なお、実行形式はイン
タプリタに限ることはなく、例えば、JIT(Just
In Time compiler)や、Java→
C変換後のNative Code実行などでも実現で
きる。
【0035】また、Java管理部14は、第2ユーザ
プログラムメモリ12に格納されたJavaプログラム
を読み出し、インタプリタ方式で実行する機能を有し、
従来と同様に、Javaプログラム上を実行中にメモリ
アクセスが要求される場合に論理メモリI/Fクラスを
介して論理メモリ内のデータをアクセスするようにな
る。さらに、Java管理部14は、管理データ部14
aを有している。この管理データ部14aは、上記した
ラダー管理部13内の管理データ部13aと同様に、J
avaプログラムがラダープログラムに対して要求をだ
す場合に、管理データI/Fクラスで定義されたメソッ
ドを用いて当該ラダープログラムへアクセスするように
なる。これも、実際にはラダー管理部13内の管理デー
タ13aに対してアクセスし、このアクセスを受けた管
理データ13aがラダープログラムに対して所定の処理
を実行させることになる。
プログラムメモリ12に格納されたJavaプログラム
を読み出し、インタプリタ方式で実行する機能を有し、
従来と同様に、Javaプログラム上を実行中にメモリ
アクセスが要求される場合に論理メモリI/Fクラスを
介して論理メモリ内のデータをアクセスするようにな
る。さらに、Java管理部14は、管理データ部14
aを有している。この管理データ部14aは、上記した
ラダー管理部13内の管理データ部13aと同様に、J
avaプログラムがラダープログラムに対して要求をだ
す場合に、管理データI/Fクラスで定義されたメソッ
ドを用いて当該ラダープログラムへアクセスするように
なる。これも、実際にはラダー管理部13内の管理デー
タ13aに対してアクセスし、このアクセスを受けた管
理データ13aがラダープログラムに対して所定の処理
を実行させることになる。
【0036】上記のように構成すると、制御処理をする
場合には、ラダープログラムを実行し、また、管理・情
報処理する場合にはJavaプログラムを実行すること
により、制御対象の機器を動作させることができるの
で、より効率で高性能な制御が可能となる。このとき、
各ユーザプログラムは、ともに対応するプログラム管理
部13,14により実行され、各ユーザプログラムを実
行中にデータ(変数)参照が必要になった場合には、そ
れぞれI/F部16(論理メモリI/Fクラス)を介し
て同一のデータ記憶部15にアクセスして必要なデータ
を取得することができる。
場合には、ラダープログラムを実行し、また、管理・情
報処理する場合にはJavaプログラムを実行すること
により、制御対象の機器を動作させることができるの
で、より効率で高性能な制御が可能となる。このとき、
各ユーザプログラムは、ともに対応するプログラム管理
部13,14により実行され、各ユーザプログラムを実
行中にデータ(変数)参照が必要になった場合には、そ
れぞれI/F部16(論理メモリI/Fクラス)を介し
て同一のデータ記憶部15にアクセスして必要なデータ
を取得することができる。
【0037】そして、I/F部16より具体的には論理
メモリI/Fクラスを設けたことにより、Javaオブ
ジェクトで記憶された論理メモリに対して、ラダープロ
グラムはラダー用のデータが格納されているように見え
るので、同質のデータに対して異なるユーザプログラム
がアクセスすることができ、データの共通化ができる。
よって、例えば、一方のユーザプログラムにより記録さ
れたデータを別のユーザプログラムが参照することによ
り、制御機器に対する制御・管理をすることができる。
メモリI/Fクラスを設けたことにより、Javaオブ
ジェクトで記憶された論理メモリに対して、ラダープロ
グラムはラダー用のデータが格納されているように見え
るので、同質のデータに対して異なるユーザプログラム
がアクセスすることができ、データの共通化ができる。
よって、例えば、一方のユーザプログラムにより記録さ
れたデータを別のユーザプログラムが参照することによ
り、制御機器に対する制御・管理をすることができる。
【0038】また、管理データI/Fクラスを設けたこ
とにより、異なるユーザプログラムに対して、処理の実
行要求等をすることができる。これにより、複数のユー
ザプログラムが相互に協力しながら、PLCを動作する
ことができる。
とにより、異なるユーザプログラムに対して、処理の実
行要求等をすることができる。これにより、複数のユー
ザプログラムが相互に協力しながら、PLCを動作する
ことができる。
【0039】なお、上記した実施の形態では、データ記
憶部15に格納するデータをJavaに合わせたが、本
発明はこれに限ることはなく、ラダー用に形成し、ラダ
ープログラム側からは通常のプログラム実行方法でデー
タ参照等をし、Java側から所定の変換テーブルにし
たがってデータをアクセスするようにしてももちろんよ
い。また、本形態では、先にまずラダー形式でデータ
(ラダーConfigデータ)を作成し、それからJa
vaオブジェクトを作成するようにしたが、直接Jav
aオブジェクトを作成してもよい。さらに、本形態で
は、ラダーConfigデータをデータ記憶部内に格納
したままとしているが、システム構築後は削除してもも
ちろんよい。
憶部15に格納するデータをJavaに合わせたが、本
発明はこれに限ることはなく、ラダー用に形成し、ラダ
ープログラム側からは通常のプログラム実行方法でデー
タ参照等をし、Java側から所定の変換テーブルにし
たがってデータをアクセスするようにしてももちろんよ
い。また、本形態では、先にまずラダー形式でデータ
(ラダーConfigデータ)を作成し、それからJa
vaオブジェクトを作成するようにしたが、直接Jav
aオブジェクトを作成してもよい。さらに、本形態で
は、ラダーConfigデータをデータ記憶部内に格納
したままとしているが、システム構築後は削除してもも
ちろんよい。
【0040】また、上記した実施の形態では、ラダープ
ログラムとJavaプログラムの2種類のプログラム言
語を用いてユーザプログラムを構築したが、本発明はこ
れに限ることはなくユーザプログラムが少なくともJa
vaで構成していればよいので、Javaと対となるプ
ログラム言語は、ラダーに限ることはなく、別のプログ
ラム言語を用いてもよい。さらには、すべてのユーザプ
ログラムをJavaで構築してもよい。また、逆に2つ
ではなく、図4に示すように3つ以上のプログラム言語
(図示では3個)によりユーザプログラムを構築するよ
うにしてもよいなど、各種の変更実施が可能である。
ログラムとJavaプログラムの2種類のプログラム言
語を用いてユーザプログラムを構築したが、本発明はこ
れに限ることはなくユーザプログラムが少なくともJa
vaで構成していればよいので、Javaと対となるプ
ログラム言語は、ラダーに限ることはなく、別のプログ
ラム言語を用いてもよい。さらには、すべてのユーザプ
ログラムをJavaで構築してもよい。また、逆に2つ
ではなく、図4に示すように3つ以上のプログラム言語
(図示では3個)によりユーザプログラムを構築するよ
うにしてもよいなど、各種の変更実施が可能である。
【0041】なおまた、ユーザプログラムは、図示省略
するプログラミングツールで作成され、従来と同様にシ
リアル通信ラインを介してインストールしたり、或いは
PLCにネットワーク接続する機能を持たせた場合、接
続されたネットワークを介してインストールするように
してもよく、各種の手段がとれる。
するプログラミングツールで作成され、従来と同様にシ
リアル通信ラインを介してインストールしたり、或いは
PLCにネットワーク接続する機能を持たせた場合、接
続されたネットワークを介してインストールするように
してもよく、各種の手段がとれる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るコントロー
ル制御装置では、請求項1のように構成すると、ユーザ
プログラムが汎用言語のJavaを用いて構成できるの
で、プログラム開発が容易に行え、ユーザ側の開発効率
を向上することができる。
ル制御装置では、請求項1のように構成すると、ユーザ
プログラムが汎用言語のJavaを用いて構成できるの
で、プログラム開発が容易に行え、ユーザ側の開発効率
を向上することができる。
【0043】また、請求項2のように構成すると、請求
項1の効果に加えさらに、Javaの不得手な分野の処
理は、別のプログラム言語を用いてユーザプログラムを
開発すればよいので、システム全体の性能が向上し、シ
ステム構成も簡易となる。
項1の効果に加えさらに、Javaの不得手な分野の処
理は、別のプログラム言語を用いてユーザプログラムを
開発すればよいので、システム全体の性能が向上し、シ
ステム構成も簡易となる。
【0044】さらに、請求項3のように構成すると、各
部を部品化し、汎用性や拡張性をもたたせることができ
る。また、各部を異なる言語で作成することもでき、従
来のように全体をラダーで統一して作成する必要もな
く、さらには、複数のプログラムでユーザプログラムを
構築することも可能となる。
部を部品化し、汎用性や拡張性をもたたせることができ
る。また、各部を異なる言語で作成することもでき、従
来のように全体をラダーで統一して作成する必要もな
く、さらには、複数のプログラムでユーザプログラムを
構築することも可能となる。
【図1】従来のPLCを示す図である。
【図2】本発明に係るコントロール制御装置(PLC)
の好適な一実施の形態を示すブロック図である。
の好適な一実施の形態を示すブロック図である。
【図3】その詳細な内部構造を示すブロック図である。
【図4】変形例を示すブロック図である。
11 第1ユーザプログラムメモリ(ラダープログラム
を格納) 12 第2ユーザプログラムメモリ(Javaプログラ
ムを格納) 13 ラダープログラム管理部 14 Javaプログラム管理部 15 データ記憶部 16 I/F部(中継手段)
を格納) 12 第2ユーザプログラムメモリ(Javaプログラ
ムを格納) 13 ラダープログラム管理部 14 Javaプログラム管理部 15 データ記憶部 16 I/F部(中継手段)
Claims (3)
- 【請求項1】 ユーザプログラムの少なくとも一部がJ
avaで構成され、 前記Javaを記憶するユーザプログラム記憶手段と、 そのユーザプログラム記憶手段に記憶されたユーザプロ
グラムを実行するプログラム管理手段と、 前記ユーザプログラムを実行中に参照するデータを記憶
するデータ記憶手段と備えたことを特徴とするコントロ
ール制御装置。 - 【請求項2】 ユーザプログラムが複数種のプログラム
言語で構成され、 前記各プログラム言語で構成されたユーザプログラムを
それぞれ格納する複数のユーザプログラム記憶手段と、 それら複数のユーザプログラム記憶手段に記憶された各
ユーザプログラムを実行する複数のプログラム管理手段
と、 前記ユーザプログラムを実行中に参照するデータを記憶
するデータ記憶手段とを備え、 前記データ記憶手段は、同一のデータフォーマットで作
成したデータが記憶され、 前記複数のプログラム管理手段から前記データ記憶手段
に対するアクセスが、中継手段を介して行うようにする
とともに、その中継手段は、前記データ記憶手段に格納
されたデータを各プログラム言語に対応するように変換
する機能を有し、 さらに、前記複数のユーザプログラムの1つがJava
で構成されていることを特徴とするコントロール制御装
置。 - 【請求項3】 ユーザプログラム記憶手段と、 そのユーザプログラム記憶手段に記憶されたユーザプロ
グラムを実行するプログラム管理手段と、 前記ユーザプログラムを実行中に参照するデータを記憶
するデータ記憶手段とを備え、 前記プログラム管理手段から前記データ記憶手段に対す
るアクセス並びに前記ユーザプログラムメモリと前記プ
ログラム管理手段間のアクセスが、中継手段を介して行
うようにし、 さらに、前記ユーザプログラム,前記プログラム管理手
段,前記データ記憶手段並びに前記中継手段の少なくと
も1つがJavaで構成されていることを特徴とするコ
ントロール制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30696498A JP3548777B2 (ja) | 1998-10-28 | 1998-10-28 | コントロール制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30696498A JP3548777B2 (ja) | 1998-10-28 | 1998-10-28 | コントロール制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000132208A true JP2000132208A (ja) | 2000-05-12 |
JP3548777B2 JP3548777B2 (ja) | 2004-07-28 |
Family
ID=17963397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30696498A Expired - Fee Related JP3548777B2 (ja) | 1998-10-28 | 1998-10-28 | コントロール制御装置 |
Country Status (1)
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---|---|
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Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003186505A (ja) * | 2001-12-13 | 2003-07-04 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | シーケンサ、制御システム、プログラム及び機械制御方法 |
US6934821B2 (en) | 2000-12-11 | 2005-08-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Memory management apparatus, memory management method, memory management program and computer readable storage medium therein |
WO2005119382A1 (de) * | 2004-06-01 | 2005-12-15 | Siemens Aktiengesellschaft | Programmierbare steuerung für die automatisierungstechnik |
WO2018047412A1 (ja) | 2016-09-09 | 2018-03-15 | 株式会社日立産機システム | コントローラ及びコントロール管理システム |
WO2018198439A1 (ja) * | 2017-04-27 | 2018-11-01 | 株式会社日立産機システム | 産業用コントローラ及び産業用コントローラにおけるデータ共有方法 |
WO2020008855A1 (ja) | 2018-07-03 | 2020-01-09 | オムロン株式会社 | コンパイル装置およびコンパイル方法 |
WO2020008867A1 (ja) | 2018-07-03 | 2020-01-09 | オムロン株式会社 | 制御装置および制御方法 |
WO2023195282A1 (ja) * | 2022-04-06 | 2023-10-12 | オムロン株式会社 | プログラム変換装置、プログラム検査装置、方法、及びプログラム |
-
1998
- 1998-10-28 JP JP30696498A patent/JP3548777B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6934821B2 (en) | 2000-12-11 | 2005-08-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Memory management apparatus, memory management method, memory management program and computer readable storage medium therein |
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WO2005119382A1 (de) * | 2004-06-01 | 2005-12-15 | Siemens Aktiengesellschaft | Programmierbare steuerung für die automatisierungstechnik |
WO2018047412A1 (ja) | 2016-09-09 | 2018-03-15 | 株式会社日立産機システム | コントローラ及びコントロール管理システム |
US11487258B2 (en) | 2016-09-09 | 2022-11-01 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | Controller and control management system |
US10955809B2 (en) | 2017-04-27 | 2021-03-23 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | Industrial controller and data sharing method of industrial controller |
WO2018198439A1 (ja) * | 2017-04-27 | 2018-11-01 | 株式会社日立産機システム | 産業用コントローラ及び産業用コントローラにおけるデータ共有方法 |
JP2018185772A (ja) * | 2017-04-27 | 2018-11-22 | 株式会社日立産機システム | 産業用コントローラ及び産業用コントローラにおけるデータ共有方法 |
WO2020008855A1 (ja) | 2018-07-03 | 2020-01-09 | オムロン株式会社 | コンパイル装置およびコンパイル方法 |
US11157297B2 (en) | 2018-07-03 | 2021-10-26 | Omron Corporation | Control device and control method for preventing unintentional overwriting of data |
US11226814B2 (en) | 2018-07-03 | 2022-01-18 | Omron Corporation | Compiler device and compiling method |
WO2020008867A1 (ja) | 2018-07-03 | 2020-01-09 | オムロン株式会社 | 制御装置および制御方法 |
WO2023195282A1 (ja) * | 2022-04-06 | 2023-10-12 | オムロン株式会社 | プログラム変換装置、プログラム検査装置、方法、及びプログラム |
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