JP3544886B2 - プログラマブルコントローラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種産業プラントのシステム制御に利用されるプログラマブルコントローラに関する。なお、本明細書では、「ネットワーク」という用語を「回路ネットワーク」という意味で使用しており、命令要素を接続した一群の命令を指している。複数のコンピュータを通信回線で接続したシステムを指して使用される「通信ネットワーク」を意味するものではない。
【0002】
【従来の技術】
従来、プログラマブルコントローラと伝送装置や他のコントローラとの間でデータをやりとりする場合、他の装置内のデータにアクセスするプログラムを起動し、その結果をプログラム内で使用するようにしている。図9及び図10にこのような従来のプログラマブルコントローラを用いた制御システムを示している。この従来のシステムでは、自コントローラPC1から他のコントローラPC2のデータにアクセスする場合、自コントローラPC1のプログラムによって図10に示したような読出命令101を使用して、対象コントローラPC2のデータメモリ201のレジスタ番号、又はデバイス番号を指定してデータの読み書きを行なう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のシステムでは、求めるデータを持っているコントローラがどれであるか、また、自コントローラPC1とどのような形態で接続されているを常に認識していなければならない。このため、システムに少しでもプログラム構造やメモリ配置の変更があれば、アクセス方法を変更する必要があり、そのためには、ユーザが専用のアプリケーションプログラムを作成する作業が必要であり、また、アクセスするデータのアドレスの指定方法や範囲も、対象とする装置の構成に合わせたものとする必要があり、間違いが発生しやすい問題点があった。
【0004】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、プログラマブルコントローラ内で使用している変数が他の装置との共用データであるときに、それを宣言する命令を用意することにより、それ以降のプログラムで共用データを使用したときに命令実行回路が共用データであることを識別できるようにし、さらに、その共用データの存在場所も命令語内で指定できるようにして、共用データアクセス専用のプログラムを起動することによって共用データに自動的にアクセスできるようにし、ひいてはユーザに対するプログラム変更の労力負担を軽減し、間違いの発生も少なくできるプログラマブルコントローラを提供することを目的とする。
【0005】
本発明はまた、対象データをアクセスしている間、アクセス用のプログラムを起動したタスクやネットワークの実行を自動的に待たせることにより、ユーザが専用のアクセスプログラムを作成したりタスク制御したりしなくても、共用データのアクセスによるシーケンスプログラムの実行時間増大を防止することができるようにしたプログラマブルコントローラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、他の装置との間でデータ伝送を実行するデータ伝送回路と、シーケンスプログラムを記憶したプログラムメモリと、制御に必要なデータを記憶するデータメモリと、前記シーケンスプログラムを実行するシーケンス命令実行回路と、全体の制御を実行するためのCPUを備えたプログラマブルコントローラにおいて、命令語のオペランドが他の装置と共用される共用データであるときに、前記シーケンスプログラムの命令語のオペランドを、対象となるデータが自コントローラ内に存在するのか、内部バスを介して接続されている同一ユニット内の他のコントロール内に存在するのか、あるいは伝送装置を介して接続されている外部のコントロール内に存在するのかを指定する共用データ指定部と、データアドレスを指定するデータアドレス部とから構成し、前記共用データ指定部の存在により当該命令語のオペランドが前記共用データであることを識別するようにしたものである。
【0007】
請求項1の発明のプログラマブルコントローラでは、命令語のオペランドが共用データであるときに、シーケンスプログラムの命令語のオペランドを、対象となるデータが自コントローラ内に存在するのか、内部バスを介して接続されている同一ユニット内の他のコントロール内に存在するのか、あるいは伝送装置を介して接続されている外部のコントロール内に存在するのかを指定する共用データ指定部とデータアドレスを指定するデータアドレス部とから構成することにより、シーケンス命令実行回路が命令実行時に共用データ指定部の存在によって当該オペランドが共用データであることを識別することができる。
【0008】
請求項2の発明のプログラマブルコントローラは、請求項1において、前記命令語の共用データ指定部に特定の指定を行なうことによって前記共用データの存在場所を識別するようにしたものである。
【0009】
請求項2の発明のプログラマブルコントローラでは、命令語のオペランドが共用データである場合に、そのオペランドが共用データであることを識別する共にその共用データの存在する装置、例えば、バスで接続された装置上に存在するデータか、伝送装置で接続された装置上に存在するデータかなども識別することができる。
【0010】
請求項3の発明のプログラマブルコントローラは、請求項1又は2において、前記共用データが他の装置と共用されていることを指定するために、データ名称とデータ存在場所を入力とし、当該共用データの存在場所を命令コードと対応させる専用の命令を備えたものである。
【0011】
請求項3の発明のプログラマブルコントローラでは、共用データの存在場所の指定をユーザが作成したアプリケーションプログラム上で実行することができ、データごとのプログラミングツールから存在場所を指定する必要がなくなる。また、複数のコントローラから同じ共用データを使用する場合には、同一のプログラムをコピーして使用するだけで共用データの存在場所の指定が可能になる。
【0012】
請求項4の発明のプログラマブルコントローラは、請求項1〜3において、前記命令語のオペランドが前記共用データを指定している場合に、前記シーケンス命令実行回路がその指定を解読して、当該データにアクセスするための専用のプログラムを起動するようにしたものである。
【0013】
請求項4の発明のプログラマブルコントローラでは、共用データにアクセスする場合に、共用データの存在場所にしたがって、その共用データにアクセスするのに適したアクセスプログラムが自動的に実行され、従来のようにユーザがアクセスするデータの種類にしたがって専用のプログラムを作成したり、特別な命令を使用してプログラミングしたりする必要がなくなり、プログラミングにかかる負担を削減することができ、また、プログラムの誤りを防止することができる。
【0014】
請求項5の発明のプログラマブルコントローラは、請求項4において、前記専用のプログラムが前記共用データの存在場所の範囲指定にしたがって、自コントローラに接続されている1又は複数の他の装置内の共用データを順次検索し、目的の共用データを取得するようにしたものである。
【0015】
請求項5の発明のプログラマブルコントローラでは、共用データが伝送装置で接続された他の装置上に存在する場合に、接続されている1又は複数の装置に対して、命令語で指定された範囲内で、目的の共用データにアクセスできるまでデータアクセス要求を順次実行することが可能であり、これにより、共用データの存在場所の種類が特定のバス上とか伝送ライン上といったおおまかな指定であっても目的の共用データにアクセスすることが可能となる。
【0016】
請求項6の発明のプログラマブルコントローラは、請求項1〜5において、他のコントローラからアクセスされる共用データの管理情報を持つことにより、当該データに対するアクセス要求があったときに該当するデータが存在し、かつアクセス可能であるか否かを判定して応答するようにしたものである。
【0017】
請求項6の発明のプログラマブルコントローラでは、自コントローラから他のコントローラに対してデータアクセスを行なった場合に、他のコントローラからの応答が高速化され、変数を検索する時間を短縮することができる。
【0018】
請求項7の発明のプログラマブルコントローラは、請求項4において、前記共用データにアクセスするための専用のプログラムを起動したときに、複数のタスクによって構成されるシーケンスプログラムのうちの当該専用のプログラムを起動したタスクを必要に応じて待ち状態にするようにしたものである。
【0019】
請求項7の発明のプログラマブルコントローラでは、共用データにアクセスする処理に時間がかかるプログラムが起動されたときに、そのプログラムを起動したタスクの実行を一時中断して他のタスクを実行させ、共用データのアクセスが完了してから元のタスクの実行を再開するように制御することができ、プログラム全体の実行を高速化することができる。
【0020】
請求項8の発明のプログラマブルコントローラは、請求項4において、前記共用データにアクセスするための専用のプログラムを起動したときに、複数のネットワークで構成されたシーケンスプログラムのうちの当該専用のプログラムを起動したネットワークを必要に応じて待ち状態にするようにしたものである。
【0021】
請求項8の発明のプログラマブルコントローラでは、共用データをアクセスする処理に時間がかかるプログラムが起動されたときに、そのプログラムを起動したネットワークの実行を一時中断して他のネットワークを実行させ、共用データのアクセスが完了してから元のネットワークの実行を再開するように制御することができ、プログラム全体の実行を高速化することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。図1は本発明の1つの実施の形態の構成を示している。プログラマブルコントローラPC1におけるCPU1はプログラマブルコントローラPC1の中枢部分であり、シーケンス実行の補助及び実行制御を行なう部分である。シーケンス命令実行回路2はシーケンスプログラムを格納したプログラムメモリ3からシーケンス命令を読み出して実行する。データメモリ4はシーケンスプログラムに使用するデータや、プログラマブルコントローラPC1の管理情報を格納している。内部バス5はプログラマブルコントローラPC1内の各要素を接続するほか、自コントローラPC1と同様の構成を持つ他のプログラマブルコントローラPC2と自コントローラPC1とを接続する役割も果たす。
【0023】
通信制御回路6は外部のコントローラPC3と自コントローラPC1との間で通信する際に、データ授受を制御する。通信インタフェース7は通信のための物理的インタフェースを行なう回路である。8は入出力装置(I/O)である。
【0024】
そして通信インタフェース7には、自コントローラPC1と同様の構成を持つ他のコントロールPC3とその入出力装置(I/O)31が接続されている。
【0025】
図2に示すように、プログラマブルコントローラPC1が使用するシーケンス命令の命令語は、命令の種類を示す命令コード部(OPコード部)Aと、命令語の対象を示すオペランド部Bから構成されている。
【0026】
さらに、オペランド部Bには、対象となるデータが自コントローラPC1内に存在するのか、内部バス5を介して接続されている同一ユニット内の他のコントロールPC2内に存在するのか、あるいは伝送装置を介して接続されている外部のコントロールPC3内に存在するのかを指定する共用データ指定部b1とデータアドレスを指定するデータアドレス部b2から構成されている。そして、共用データ指定部b1では、同一ユニット内の他のコントローラPC2の場合には、そのスロット番号を指定し、伝送装置を指定している場合には、さらに伝送装置の種類、伝送路(チャンネル)の番号及び伝送装置番号も指定する構成である。
【0027】
これにより、シーケンス命令実行回路2がプログラムメモリ3から命令語を読み出して実行する際に共用データ指定部b1を参照するが、命令語のオペランド指定が自コントローラPC1でない場合には他のコントローラ内にデータが存在することになり、そのデータが他のコントローラと共用する共用データであると判定できることになる。このように、命令語の共用データ指定部b1にデータの存在場所の指定を行なうことにより、命令語の対象となるデータが他のコントローラと共用されていることと、その存在場所を指定することが可能となる。なお、対象データが自コントローラPC1のI/O8や他のコントローラPC3のI/O31であるときにも同様の指定が可能である。
【0028】
また、図2に示した命令語の構成では、命令語中のオペランド部Bにデータの存在場所が指定されている。したがって、シーケンス命令実行回路2がこの命令語の指定を解釈して、データの存在場所によってデータアクセス用の専用のプログラムを起動する構成にすることができる。そしてこれにより、従来のように、プログラムを作成するユーザがデータの存在場所ごとにデータアクセス用のプログラムを作成する必要がなくなり、命令語中でデータの存在場所を指定するだけでデータアクセスが可能となる。
【0029】
またさらに、図2に示した命令語の構成では、命令語中のオペランド部Bにデータの存在場所が指定されるだけではなく、
(I) 自コントローラ/他コントローラの区別
(II) 外部コントローラ/内部コントローラの区別
(III) スロット番号
(IV) 通信種別指定
(V) 伝送路指定
(VI) 伝送装置番号指定
というように、データの存在場所が段階的に指定できる形式にしてある。
【0030】
したがって、例えば、内部バス5で接続された他のコントローラPC2を指定する場合では、データの存在場所が(I)で他コントローラであることを指定し、(II)で内部コントローラであることを指定し、さらに、(IV)でその他のコントローラのスロット番号を指定することができる。
【0031】
また、伝送装置で接続された外部のコントローラPC3を指定する場合には、まず外部コントローラであることを指定し、それに付け加えて、伝送装置の種別、伝送路(チャンネル)番号、伝送局の番号を指定することができる。
【0032】
このように構成することにより、データの存在場所の指定情報の詳しさにしたがって、データの検索を実行することができるように構成することが可能となり、ユーザがプログラムを作成する際に、他のコントローラとの共用データを指定するときに、自コントローラPC1の外にデータが存在することが分かっていれば、どのコントローラにそのデータが存在しているかを知ることなしに、プログラムの作成が可能となる。また、システム構成が変更になり、コントローラの配置が変更されたり、伝送局の番号が変更されたときにもプログラムを変更する必要がなくなり、プログラム変更にかかる負担を大幅に削減することができる。
【0033】
次に、本発明の第2の実施の形態を、図3に基づいて説明する。第2の実施の形態のプログラマブルコントローラは、共用データが他の装置と共用されていることを指定するために、データ名称とデータ存在場所を入力とし、当該共用データの存在場所を命令コードと対応させる専用の命令を備えことを特徴とする。そのシステムハードウェア構成は、図1に示した第1の実施の形態と同一であり、同一の符号を用いて、以下、説明する。
【0034】
図3は、第2の実施の形態のプログラマブルコントローラによる、対象データが他の装置と共用されていることを指定するための専用の命令としてのシーケンス命令11を示している。このシーケンス命令への入力は、対象データとデータの存在場所指定である。
【0035】
データ名称として、データの変数名を指定する。データ位置/通信種別指定により、データが自コントローラPC1内に存在するのか、内部バス5によって接続されている他のコントローラPC2内に存在するのか、あるいは伝送装置を介して接続されている他のコントローラPC3内に存在するのかを指定する。
【0036】
また、内部の他のコントローラPC2を指定した場合には、他のコントローラPC2が存在するスロット番号を指定する。他方、伝送装置を介して接続されている他のコントローラPC3を指定する場合には、伝送装置の種類、その中のチャンネル番号、そして伝送局の番号を指定する。
【0037】
このシーケンス命令11はプログラム実行開始時に一度だけ実行されるようにプログラミングされる。そしてこのシーケンス命令が実行されると、シーケンス命令実行回路2はプログラムメモリ3中のシーケンス命令を検索し、指定されたデータがオペランド中に存在した場合には、その命令で指定されたデータの存在場所を示すコードに変更する処理を行なう。
【0038】
これにより、シーケンス命令にてデータの存在場所を変更可能とする命令を用意しておくことになり、対象データの存在場所が変更された場合でも、プログラムの大幅な変更を行なわずとも、簡単な命令を追加するだけで対応することができるようになる。これは、プログラマブルコントローラが使用されている現場で簡単なプログラミングツールによってデータの存在場所を変更する場合に、特に有用である。
【0039】
次に、本発明の第3の実施の形態のプログラマブルコントローラを、図4に基づいて説明する。第3の実施の形態の特徴は、プログラマブルコントローラPC1が、他のコントローラからアクセスされる共用データの管理情報を持つことにより、当該データに対するアクセス要求があったときに該当するデータが存在し、かつアクセス可能であるかどうかを判定して応答する機能を備えた点にある。なお、システムハードウェア構成は、図1に示した第1の実施の形態と同一であり、同一の符号を用いて、以下、説明する。
【0040】
プログラマブルコントローラPC1は他のコントローラPC2,PC3に対しデータ要求するのと同様に、他のコントローラからもデータ要求を受け付ける。このとき、要求されたデータをデータメモリ4の全体から検索しているとアクセスに時間を要し、応答性が悪くなる。この応答時間を改善し、また不必要なデータに外部からアクセスされないように、図4に示したデータ管理テーブル21を使用する。
【0041】
このデータ管理テーブル21は、データメモリ4に置かれる。このデータ管理テーブル21は、自コントローラPC1が他のコントローラPC2,PC3に対してアクセスを許可しているデータを登録しておくテーブルであり、他のコントローラPC2,PC3からデータアクセス要求があったとき、このテーブル21内を検索し、該当するデータが存在すれば、実際のメモリに対してアクセスを許可する。
【0042】
もし、このデータ管理テーブル21内にデータの登録がない場合には、アクセス要求を送ってきた他の装置、コントローラPC2,PC3に対してエラー応答を行ない、データが自コントローラPC1内に存在しないか、アクセスが許可されていないことを知らせる。
【0043】
このように、データ管理テーブル21を使用することにより、他のコントローラPC2,PC3からのデータアクセスに対して高速に応答することができ、その上、データの保護も可能となる。
【0044】
次に、本発明の第4の実施の形態のプログラマブルコントローラを、図5及び図6に基づいて説明する。第4の実施の形態のプログラマブルコントローラの特徴は、共用データにアクセスするための専用のプログラムを起動したときに、複数のタスクによって構成されるシーケンスプログラムのうちの当該専用のプログラムを起動したタスクを必要に応じて待ち状態にするようにした点にある。なお、システムハードウェア構成は、図1に示した第1の実施の形態と同一であり、同一の符号を用いて、以下、説明する。
【0045】
上記の第3の実施の形態では、伝送装置を介して接続された他のコントローラPC3に存在するデータがシーケンス命令のオペランドになっている場合、専用のアクセスプログラムを起動させて目的のデータにアクセスするようにしたが、内部バスではなくて、伝送装置を介して外部のコントローラPC3のデータにアクセスするのは、シーケンス命令の実行時間に比較して長い時間がかかる。この間、シーケンス命令の実行を中断させておくのは、シーケンス実行上不都合である。
【0046】
したがって、第4の実施の形態では、シーケンスプログラムが図5に示すような実行を行う複数nのタスク構成となっていて、その中の1つタスクが伝送装置を介してデータにアクセスする専用のプログラムのようなデータアクセスに時間がかかるプログラムを起動する場合には、同時に該当するタスクを実行待ちのステータスに変更し、他の実行可能なタスクを実行させるように制御する。ここで、上記の伝送装置を介してのデータアクセスを行なうプログラムはCPU1によって実行され、シーケンス命令実行回路2はシーケンス実行を継続できる状態にあるようにしている。
【0047】
タスクの管理には、例えば、図6に示すようにタスク管理テーブル31を使用する。このタスク管理テーブル31には、シーケンスプログラム中のタスクがすべて登録され、それぞれのタスクの実行状態も登録されている。さらに、各タスクには適切な実行優先度が割り付けられ、実行権が与えられた時に実行される。
【0048】
このように構成することにより、シーケンス命令全体の実行時間を長くすることなく時間のかかるデータアクセスを実行することができるようになる。
【0049】
次に、本発明の第5の実施の形態のプログラマブルコントローラを、図7及び図8に基づいて説明する。第5の実施の形態のプログラマブルコントローラの特徴は、共用データにアクセスするための専用のプログラムを起動したときに、複数のネットワークで構成されたシーケンスプログラムのうちの当該専用のプログラムを起動したネットワークを必要に応じて待ち状態にするようにした点にある。なお、システムハードウェア構成は、図1に示した第1の実施の形態と同一であり、同一の符号を用いて、以下、説明する。
【0050】
伝送装置を介して接続された他のコントローラPC3に存在するデータがシーケンス命令のオペランドになっている場合、上記の第3の実施の形態では専用のアクセスプログラムを起動させて目的のデータにアクセスするようにしたが、第4の実施の形態でも述べたように、伝送装置を介して外部のコントローラPC3のデータにアクセスするのは、シーケンス命令の実行時間に比較して長い時間がかかり、この間、シーケンス命令の実行を中断させておくのは、シーケンス実行上不都合である。
【0051】
したがって、第5の実施の形態では、シーケンスプログラムが、例えば、図7に示すSFC(シーケンシャルファンクションチャート)のような複数のネットワークNT1,NT2で構成されていて、並行動作中のネットワークの1つが伝送装置を介して外部のコントローラPC3のデータにアクセスする専用のプログラムのようにアクセスに時間のかかるプログラムを起動する場合には、同時に該当するネットワークの実行を中断し、他の実行可能なネットワークを実行させるように制御する。
【0052】
SFCのネットワークは、図8に示すようなネットワーク管理テーブル41によって制御する。このネットワーク管理テーブル41には、並行して実行するネットワーク名と、それぞれのネットワークの実行状態と、実行再開アドレスが登録してある。実行中断中のネットワークは、上述したデータアクセスプログラムの実行完了を待って実行が再開される。
【0053】
これにより、ネットワーク全体の実行時間を長くすることなく、時間のかかるデータアクセスを実行することができるようになる。
【0054】
なお、上記の各実施の形態において、自コントローラPC1に内部バス5を介して接続されている他のコントローラPC2、また伝送装置を介して接続されている外部のコントローラPC3は1台ずつに限られるわけではなく、任意の台数が接続されていてもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、命令語のオペランドが共用データであるときに、シーケンスプログラムの命令語のオペランドを、対象となるデータが自コントローラ内に存在するのか、内部バスを介して接続されている同一ユニット内の他のコントロール内に存在するのか、あるいは伝送装置を介して接続されている外部のコントロール内に存在するのかを指定する共用データ指定部とデータアドレスを指定するデータアドレス部とから構成することにより、シーケンス命令実行回路が命令実行時に共用データ指定部の存在によって当該オペランドが共用データであることを識別することができる。その上に、請求項1の発明によれば、ユーザがプログラムを作成する際に、他のコントローラとの共用データを指定するときに、命令語のオペランドの共用データ指定部で指定すればよいため、自コントローラの外にデータが存在することが分かっていれば、どのコントローラにそのデータが存在しているかを知ることなしにプログラムを作成することができるようになり、また、システム構成が変更になり、コントローラの配置が変更されたり、伝送局の番号が変更されたときにもプログラムを変更する必要がなくなり、プログラム変更にかかる負担を大幅に削減することができる。
【0056】
請求項2の発明によれば、命令語のオペランドが共用データである場合に、そのオペランドが共用データであることを識別する共にその共用データの存在する装置、例えば、バスで接続された装置上に存在するデータか、伝送装置で接続された装置上に存在するデータかなども識別することができる。
【0057】
請求項3の発明によれば、共用データの存在場所の指定をユーザが作成したアプリケーションプログラム上で実行することができ、データごとのプログラミングツールから存在場所を指定する必要がなくなる。また、複数のコントローラから同じ共用データを使用する場合には、同一のプログラムをコピーして使用するだけで共用データの存在場所の指定が可能になる。
【0058】
請求項4の発明によれば、共用データにアクセスする場合に、共用データの存在場所にしたがって、その共用データにアクセスするのに適したアクセスプログラムが自動的に実行され、従来のようにユーザがアクセスするデータの種類にしたがって専用のプログラムを作成したり、特別な命令を使用してプログラミングしたりする必要がなくなり、プログラミングにかかる負担を軽減することができ、また、プログラムの誤りを防止することができる。
【0059】
請求項5の発明によれば、共用データが伝送装置で接続された他の装置上に存在する場合に、接続されている1又は複数の装置に対して、命令語で指定された範囲内で、目的の共用データにアクセスできるまでデータアクセス要求を順次実行することが可能であり、これにより、共用データの存在場所の種類が特定のバス上とか伝送ライン上といったおおまかな指定であっても目的の共用データにアクセスすることが可能となる。
【0060】
請求項6の発明によれば、自コントローラから他のコントローラに対してデータアクセスを行なった場合に、他のコントローラからの応答が高速化され、変数を検索する時間を短縮することができる。
【0061】
請求項7の発明によれば、共用データにアクセスする処理に時間がかかるプログラムが起動されたときに、そのプログラムを起動したタスクの実行を一時中断して他のタスクを実行させ、共用データのアクセスが完了してから元のタスクの実行を再開するように制御することができ、プログラム全体の実行を高速化することができる。
【0062】
請求項8の発明によれば、共用データをアクセスする処理に時間がかかるプログラムが起動されたときに、そのプログラムを起動したネットワークの実行を一時中断して他のネットワークを実行させ、共用データのアクセスが完了してから元のネットワークの実行を再開するように制御することができ、プログラム全体の実行を高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のシステム構成を示すブロック図。
【図2】上記の実施の形態で使用するシーケンス命令語の構成を示す説明図。
【図3】本発明の第2の実施の形態で使用するデータ登録用の命令の表示例を示す説明図。
【図4】本発明の第3の実施の形態で使用するデータ管理テーブルの説明図。
【図5】本発明の第4の実施の形態における複数のタスクから構成されるシーケンスプログラムの動作を示す説明図。
【図6】上記の実施の形態で使用するタスク管理テーブルの説明図。
【図7】本発明の第5の実施の形態における複数のネットワークから構成されるシーケンスプログラムを示す説明図。
【図8】上記の実施の形態で使用するネットワーク管理テーブルの説明図。
【図9】従来のプログラマブルコントローラシステムの構成を示すブロック図。
【図10】従来のデータ読出用シーケンス命令の構成を示す説明図。
【符号の説明】
PC1〜PC3 プログラマブルコントローラ
1 CPU
2 シーケンス命令実行回路
3 プログラムメモリ
4 データメモリ
5 内部バス
6 通信制御回路
7 通信インタフェース
A 命令コード部
B オペランド部
b1 共用データ指定部
b2 データアドレス部

Claims (8)

  1. 他の装置との間でデータ伝送を実行するデータ伝送回路と、シーケンスプログラムを記憶したプログラムメモリと、制御に必要なデータを記憶するデータメモリと、前記シーケンスプログラムを実行するシーケンス命令実行回路と、全体の制御を実行するためのCPUを備えたプログラマブルコントローラにおいて、
    命令語のオペランドが他の装置と共用される共用データであるときに、前記シーケンスプログラムの命令語のオペランドを、対象となるデータが自コントローラ内に存在するのか、内部バスを介して接続されている同一ユニット内の他のコントロール内に存在するのか、あるいは伝送装置を介して接続されている外部のコントロール内に存在するのかを指定する共用データ指定部と、データアドレスを指定するデータアドレス部とから構成し、前記共用データ指定部の存在により当該命令語のオペランドが前記共用データであることを識別するようにしたことを特徴とするプログラマブルコントローラ。
  2. 前記命令語の共用データ指定部に特定の指定を行なうことによって前記共用データの存在場所を識別するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のプログラマブルコントローラ。
  3. 前記共用データが他の装置と共用されていることを指定するために、データ名称とデータ存在場所を入力とし、当該共用データの存在場所を命令コードと対応させる専用の命令を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のプログラマブルコントローラ。
  4. 前記命令語のオペランドが前記共用データを指定している場合に、前記シーケンス命令実行回路がその指定を解読して、当該データにアクセスするための専用のプログラムを起動することを特徴とする請求項1〜3に記載のプログラマブルコントローラ。
  5. 前記専用のプログラムが前記共用データの存在場所の範囲指定にしたがって、自コントローラに接続されている1又は複数の他の装置内の共用データを順次検索し、目的の共用データを取得することを特徴とする請求項4に記載のプログラマブルコントローラ。
  6. 他のコントローラからアクセスされる共用データの管理情報を持つことにより、当該データに対するアクセス要求があったときに該当するデータが存在し、かつアクセス可能であるか否かを判定して応答することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプログラマブルコントローラ。
  7. 前記共用データにアクセスするための専用のプログラムを起動したときに、複数のタスクによって構成されるシーケンスプログラムのうちの当該専用のプログラムを起動したタスクを必要に応じて待ち状態にすることを特徴とする請求項4に記載のプログラマブルコントローラ。
  8. 前記共用データにアクセスするための専用のプログラムを起動したときに、複数のネットワークで構成されたシーケンスプログラムのうちの当該専用のプログラムを起動したネットワークを必要に応じて待ち状態にすることを特徴とする請求項4に記載のプログラマブルコントローラ。
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