JP2000131810A - １２０型写真ロールフィルム - Google Patents
１２０型写真ロールフィルムInfo
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- JP2000131810A JP2000131810A JP10318366A JP31836698A JP2000131810A JP 2000131810 A JP2000131810 A JP 2000131810A JP 10318366 A JP10318366 A JP 10318366A JP 31836698 A JP31836698 A JP 31836698A JP 2000131810 A JP2000131810 A JP 2000131810A
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B17/00—Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
- G03B17/28—Locating light-sensitive material within camera
- G03B17/30—Locating spools or other rotatable holders of coiled film
- G03B17/305—Locating spools or other rotatable holders of coiled film for roll film cameras
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- Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
- Packaging Of Machine Parts And Wound Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スプールコアに長尺状写真フィルムを裏打ち
した長尺状遮光紙を巻きつける際に巻太りしにくく、ま
た、写真撮影終了後に長尺状写真フィルムを裏打ちした
長尺状遮光紙を巻取りスプールコアに巻きつけた写真ロ
ールフィルムが遮光性に優れ、かつ工業的に容易に製造
することができる１２０型写真ロールフィルムを提供す
ること。 【解決手段】 長尺状遮光紙の長さ方向の中央部の幅が
スプールの両側のフランジの内側距離（フランジの幅方
向の１／２の位置における距離）よりも短くされてお
り、一方、該遮光紙のスリットに挿入されている側及び
他方の側の端部から５０ｃｍ以内の位置に、幅が前記中
央部の幅よりも０．０２〜０．２ｍｍの範囲で広くされ
た領域を１０ｃｍ以上存在させる１２０型写真ロールフ
ィルム。
した長尺状遮光紙を巻きつける際に巻太りしにくく、ま
た、写真撮影終了後に長尺状写真フィルムを裏打ちした
長尺状遮光紙を巻取りスプールコアに巻きつけた写真ロ
ールフィルムが遮光性に優れ、かつ工業的に容易に製造
することができる１２０型写真ロールフィルムを提供す
ること。 【解決手段】 長尺状遮光紙の長さ方向の中央部の幅が
スプールの両側のフランジの内側距離（フランジの幅方
向の１／２の位置における距離）よりも短くされてお
り、一方、該遮光紙のスリットに挿入されている側及び
他方の側の端部から５０ｃｍ以内の位置に、幅が前記中
央部の幅よりも０．０２〜０．２ｍｍの範囲で広くされ
た領域を１０ｃｍ以上存在させる１２０型写真ロールフ
ィルム。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、１２０型写真ロー
ルフィルムに関する。
ルフィルムに関する。
【０００２】
【従来の技術】１２０型写真ロールフィルムは、両側に
フランジが形成されたスプールコアの長尺状遮光紙端部
挿入用スリット（以下、単にスリットという）に長尺状
写真フィルムを裏打ちした長尺状遮光紙の端部を挿入し
て、次いで、遮光紙全体をスプールコアに多重に巻きつ
けたものである。
フランジが形成されたスプールコアの長尺状遮光紙端部
挿入用スリット（以下、単にスリットという）に長尺状
写真フィルムを裏打ちした長尺状遮光紙の端部を挿入し
て、次いで、遮光紙全体をスプールコアに多重に巻きつ
けたものである。
【０００３】１２０型写真ロールフィルムをカメラに装
着する手順は次の通りである。カメラのフィルム装填室
に、１２０型写真ロールフィルムを装填し、写真ロール
フィルムのスリットに挿入されていない側の遮光紙の端
部を、カメラの巻取り室にあらかじめ収容されている巻
取りスプールのスリットに挿入する。スリットに挿入し
た遮光紙が抜け出さないようにしながら、カメラの巻上
げレバーを操作して、遮光紙を巻取りスプールコアに１
周余り巻きつける。さらに、遮光紙が巻取りスプールコ
アに充分に巻き締められるように、フィルム装填室に装
填した写真ロールフィルムの遮光紙を指で押さえつけ
（バックテンションをかけ）ながら、遮光紙をコアの周
りに２〜３周巻きつける。スプールから遮光紙が外れな
いことを確認してから、カメラの裏蓋を閉じる。
着する手順は次の通りである。カメラのフィルム装填室
に、１２０型写真ロールフィルムを装填し、写真ロール
フィルムのスリットに挿入されていない側の遮光紙の端
部を、カメラの巻取り室にあらかじめ収容されている巻
取りスプールのスリットに挿入する。スリットに挿入し
た遮光紙が抜け出さないようにしながら、カメラの巻上
げレバーを操作して、遮光紙を巻取りスプールコアに１
周余り巻きつける。さらに、遮光紙が巻取りスプールコ
アに充分に巻き締められるように、フィルム装填室に装
填した写真ロールフィルムの遮光紙を指で押さえつけ
（バックテンションをかけ）ながら、遮光紙をコアの周
りに２〜３周巻きつける。スプールから遮光紙が外れな
いことを確認してから、カメラの裏蓋を閉じる。
【０００４】１２０型写真ロールフィルムを装着したカ
メラは、巻上げレバーを操作して遮光紙を所定の長さ分
だけ巻上げて、写真フィルムを露光位置にセットし、撮
影可能になる。写真撮影終了後は、巻き上げレバーを操
作して装填室の写真ロールフィルムに残っている遮光紙
を更に巻き上げ、巻取り室の巻取りスプールに遮光紙全
体を巻きつける。そして、この巻取りスプールに遮光紙
を巻きつけた写真ロールフィルム（以下、写真撮影後の
写真ロールフィルムという）をカメラから取り出し、外
周部を付属のシールで固定し、これを現像所等に持ち込
み現像する。
メラは、巻上げレバーを操作して遮光紙を所定の長さ分
だけ巻上げて、写真フィルムを露光位置にセットし、撮
影可能になる。写真撮影終了後は、巻き上げレバーを操
作して装填室の写真ロールフィルムに残っている遮光紙
を更に巻き上げ、巻取り室の巻取りスプールに遮光紙全
体を巻きつける。そして、この巻取りスプールに遮光紙
を巻きつけた写真ロールフィルム（以下、写真撮影後の
写真ロールフィルムという）をカメラから取り出し、外
周部を付属のシールで固定し、これを現像所等に持ち込
み現像する。
【０００５】この写真ロールフィルムでは、遮光紙とフ
ランジとの隙間から光が侵入して写真フィルムが感光す
ることがないように、遮光紙の幅とフランジの内側距離
とは、ほぼ同一、あるいはやや遮光紙の幅をフランジの
内側距離より広くするものが好ましい。遮光紙の幅が、
スプールのフランジの内側距離とほぼ同一、あるいはや
やフランジの内側距離よりも広い場合には、１２０型写
真ロールフィルムは高い遮光性を示す。しかし、スプー
ルコアに遮光紙を巻きつける際に、遮光紙の幅方向の側
部と巻取りスプールのフランジとが引っ掛かり、巻き締
めが弱くなりやすいという問題がある。巻き締めが弱く
なると各巻層間にわずかに隙間ができて、写真ロールフ
ィルムは、その巻径が所定の太さよりも太くなる、いわ
ゆる巻太りとなる。遮光紙の巻径が、フランジの外周径
とほぼ同じ、あるいは、フランジの外周径より太くなる
と、フランジ外周部から侵入する光の影響で写真フィル
ムが感光しやすくなる。
ランジとの隙間から光が侵入して写真フィルムが感光す
ることがないように、遮光紙の幅とフランジの内側距離
とは、ほぼ同一、あるいはやや遮光紙の幅をフランジの
内側距離より広くするものが好ましい。遮光紙の幅が、
スプールのフランジの内側距離とほぼ同一、あるいはや
やフランジの内側距離よりも広い場合には、１２０型写
真ロールフィルムは高い遮光性を示す。しかし、スプー
ルコアに遮光紙を巻きつける際に、遮光紙の幅方向の側
部と巻取りスプールのフランジとが引っ掛かり、巻き締
めが弱くなりやすいという問題がある。巻き締めが弱く
なると各巻層間にわずかに隙間ができて、写真ロールフ
ィルムは、その巻径が所定の太さよりも太くなる、いわ
ゆる巻太りとなる。遮光紙の巻径が、フランジの外周径
とほぼ同じ、あるいは、フランジの外周径より太くなる
と、フランジ外周部から侵入する光の影響で写真フィル
ムが感光しやすくなる。
【０００６】これまでに、遮光性が高く、かつ巻き太り
が発生しにくい写真ロールフィルムが検討されている。
例えば、特開平４−１３６８４２号公報には、少なくと
も一方の側にスカイブ処理（遮光紙の平均厚さよりも薄
くなるように加工）が施され、かつその幅寸法（Ｌ２）
とスプールのフランジ間隔（Ｌ１）が２３℃５０ＲＨ％
条件下で（Ｌ１−Ｌ２）／Ｌ１＝−１〜０．３％の関係
にある遮光紙を含水率が３重量％以下の状態で、スプー
ルコアに巻きつけて、次いで、遮光紙の含水率を４〜９
重量％にして製造する写真ロールフィルムが提案されて
いる。遮光紙は含水率の上昇に伴ってその幅が広がるの
で、遮光紙とフランジとの隙間がなくなる。また、スカ
イブ処理した遮光紙の側部は柔軟性が高く、曲がりやす
い。従って、遮光紙の側部がフランジと接触したまま曲
がるので巻層間に隙間ができにくくなる。以上の理由か
らこの写真ロールフィルムは、遮光性が高く、かつ巻き
太りになりにくいとされている。しかし、この写真ロー
ルフィルムは、遮光紙にスカイブ処理を施すため、製造
コストが高くなるという問題がある。
が発生しにくい写真ロールフィルムが検討されている。
例えば、特開平４−１３６８４２号公報には、少なくと
も一方の側にスカイブ処理（遮光紙の平均厚さよりも薄
くなるように加工）が施され、かつその幅寸法（Ｌ２）
とスプールのフランジ間隔（Ｌ１）が２３℃５０ＲＨ％
条件下で（Ｌ１−Ｌ２）／Ｌ１＝−１〜０．３％の関係
にある遮光紙を含水率が３重量％以下の状態で、スプー
ルコアに巻きつけて、次いで、遮光紙の含水率を４〜９
重量％にして製造する写真ロールフィルムが提案されて
いる。遮光紙は含水率の上昇に伴ってその幅が広がるの
で、遮光紙とフランジとの隙間がなくなる。また、スカ
イブ処理した遮光紙の側部は柔軟性が高く、曲がりやす
い。従って、遮光紙の側部がフランジと接触したまま曲
がるので巻層間に隙間ができにくくなる。以上の理由か
らこの写真ロールフィルムは、遮光性が高く、かつ巻き
太りになりにくいとされている。しかし、この写真ロー
ルフィルムは、遮光紙にスカイブ処理を施すため、製造
コストが高くなるという問題がある。
【０００７】一方、特開平９−２８８３３５号公報に
は、フランジの内壁に軸部（スプールコア）と同心円状
の溝を形成し、遮光紙の幅をフランジ間の内側距離に常
温（２３℃）で５０〜１００μｍを加えた値とした写真
ロールフィルムが提案されている。この写真ロールフィ
ルムは、遮光紙の幅がフランジ間の内側距離より５０〜
１００μｍの範囲で広いので遮光性が高く、また、フラ
ンジの内壁に溝が設けられているので、遮光紙の幅方向
の側部が巻取りスプールのフランジに引っ掛かりにく
く、巻き太りしにくくなると説明されている。
は、フランジの内壁に軸部（スプールコア）と同心円状
の溝を形成し、遮光紙の幅をフランジ間の内側距離に常
温（２３℃）で５０〜１００μｍを加えた値とした写真
ロールフィルムが提案されている。この写真ロールフィ
ルムは、遮光紙の幅がフランジ間の内側距離より５０〜
１００μｍの範囲で広いので遮光性が高く、また、フラ
ンジの内壁に溝が設けられているので、遮光紙の幅方向
の側部が巻取りスプールのフランジに引っ掛かりにく
く、巻き太りしにくくなると説明されている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、スプール
コアに巻きつけた遮光紙の吸湿による幅の広がり具合を
調査したところ、遮光紙を巻きつけた位置によって、遮
光紙の幅の広がり具合に違いがあることに気が付いた。
そして、更に検討を重ねた結果、外気と接触していない
スリットに挿入さた方の側（内周部分）の遮光紙は、幅
の広がりが小さく、外気と接触している他方の側（外周
部分）では幅の広がりが大きいことが判明した。すなわ
ち、本発明者の検討によって、スプールコアに巻きつけ
た遮光紙全体の幅が一定である場合には、カメラに装着
する前の１２０型写真ロールフィルムは遮光性に優れて
いても、写真撮影終了後の写真ロールフィルムは、遮光
紙とスプールのフランジとの間に隙間ができて遮光性が
低下することがあることが明らかになった。従って、本
発明の目的は、スプールコアに遮光紙を巻きつける際に
巻太りしにくく、また、写真撮影終了後の写真ロールフ
ィルムが遮光性に優れ、かつ工業的に容易に製造するこ
とができる１２０型写真ロールフィルムを提供すること
にある。
コアに巻きつけた遮光紙の吸湿による幅の広がり具合を
調査したところ、遮光紙を巻きつけた位置によって、遮
光紙の幅の広がり具合に違いがあることに気が付いた。
そして、更に検討を重ねた結果、外気と接触していない
スリットに挿入さた方の側（内周部分）の遮光紙は、幅
の広がりが小さく、外気と接触している他方の側（外周
部分）では幅の広がりが大きいことが判明した。すなわ
ち、本発明者の検討によって、スプールコアに巻きつけ
た遮光紙全体の幅が一定である場合には、カメラに装着
する前の１２０型写真ロールフィルムは遮光性に優れて
いても、写真撮影終了後の写真ロールフィルムは、遮光
紙とスプールのフランジとの間に隙間ができて遮光性が
低下することがあることが明らかになった。従って、本
発明の目的は、スプールコアに遮光紙を巻きつける際に
巻太りしにくく、また、写真撮影終了後の写真ロールフ
ィルムが遮光性に優れ、かつ工業的に容易に製造するこ
とができる１２０型写真ロールフィルムを提供すること
にある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、フランジ付き
スプールの長尺状遮光紙端部挿入用スリットに長尺状写
真フィルムを裏打ちした長尺状遮光紙の端部が挿入され
て、スプールコアに多重に巻き付けられている１２０型
写真ロールフィルムであって、該長尺状遮光紙の長さ方
向の中央部の幅がスプールの両側のフランジの内側距離
（フランジの幅方向の１／２の位置における距離）より
も短くされており、一方、該遮光紙のスリットに挿入さ
れている側及び他方の側の端部から５０ｃｍ以内の位置
に、幅が前記中央部の幅よりも０．０２〜０．２ｍｍの
範囲で広くされた領域をそれぞれ１０ｃｍ以上存在させ
ることを特徴とする１２０型写真ロールフィルムにあ
る。上記領域の幅は、該遮光紙の長さ方向の中央部の幅
よりも０．０５〜０．１７ｍｍの範囲で広いことが好ま
しい。
スプールの長尺状遮光紙端部挿入用スリットに長尺状写
真フィルムを裏打ちした長尺状遮光紙の端部が挿入され
て、スプールコアに多重に巻き付けられている１２０型
写真ロールフィルムであって、該長尺状遮光紙の長さ方
向の中央部の幅がスプールの両側のフランジの内側距離
（フランジの幅方向の１／２の位置における距離）より
も短くされており、一方、該遮光紙のスリットに挿入さ
れている側及び他方の側の端部から５０ｃｍ以内の位置
に、幅が前記中央部の幅よりも０．０２〜０．２ｍｍの
範囲で広くされた領域をそれぞれ１０ｃｍ以上存在させ
ることを特徴とする１２０型写真ロールフィルムにあ
る。上記領域の幅は、該遮光紙の長さ方向の中央部の幅
よりも０．０５〜０．１７ｍｍの範囲で広いことが好ま
しい。
【００１０】上記のフランジ付きスプールのフランジ
が、スプールコアの同心円状にスプールコア周囲からフ
ランジの幅方向の６／１１〜９／１１の位置まで円環状
の凹溝が設けられていることが好ましい。また、長尺状
遮光紙端部挿入用スリットがスプールコアの少なくとも
一方の側の端部に設けられた透孔部と連通していること
がより好ましい。
が、スプールコアの同心円状にスプールコア周囲からフ
ランジの幅方向の６／１１〜９／１１の位置まで円環状
の凹溝が設けられていることが好ましい。また、長尺状
遮光紙端部挿入用スリットがスプールコアの少なくとも
一方の側の端部に設けられた透孔部と連通していること
がより好ましい。
【００１１】本発明の１２０型写真ロールフィルムは、
長尺状遮光紙端部挿入用スリットがスプールコアの少な
くとも一方の側の端部に設けられた透孔部と連通してい
るフランジ付きスプールの該スリットに、長尺状写真フ
ィルムを表面に貼り合わせた含水率が３％以下の長尺状
遮光紙の一方の側の端部を挿入し、次いで、長尺状遮光
紙全体をスプールコアに多重に巻き付け、最後に他方の
側の端部をシールで固定した後、温度２３±５℃、湿度
４５〜６７％ＲＨの雰囲気下で２０〜２００時間静置し
て製造したものであることが好ましい。
長尺状遮光紙端部挿入用スリットがスプールコアの少な
くとも一方の側の端部に設けられた透孔部と連通してい
るフランジ付きスプールの該スリットに、長尺状写真フ
ィルムを表面に貼り合わせた含水率が３％以下の長尺状
遮光紙の一方の側の端部を挿入し、次いで、長尺状遮光
紙全体をスプールコアに多重に巻き付け、最後に他方の
側の端部をシールで固定した後、温度２３±５℃、湿度
４５〜６７％ＲＨの雰囲気下で２０〜２００時間静置し
て製造したものであることが好ましい。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明の１２０型写真ロールフィ
ルムは、長尺状遮光紙の長さ方向の中央部の幅がスプー
ルの両側のフランジの内側距離（フランジの幅方向の１
／２の位置における距離）よりも短いので、スプールコ
アに写真フィルムを裏打ちした遮光紙を巻きつける際に
巻太りになりにくく、遮光紙とフランジとの間に隙間が
ないことが好ましい。さらに、本発明の１２０型写真ロ
ールフィルムは、スリットに挿入されている側及び他方
の側の端部から５０ｃｍ以内の位置に、長尺状遮光紙の
長さ方向の中央部の幅よりも０．０２〜０．２ｍｍの範
囲で広くされた領域が１０ｃｍ以上存在するので、カメ
ラに装着する前、及び写真撮影終了後の写真ロールフィ
ルムは、遮光紙とフランジとの間に隙間ができにくく、
遮光性の優れたものとなる。
ルムは、長尺状遮光紙の長さ方向の中央部の幅がスプー
ルの両側のフランジの内側距離（フランジの幅方向の１
／２の位置における距離）よりも短いので、スプールコ
アに写真フィルムを裏打ちした遮光紙を巻きつける際に
巻太りになりにくく、遮光紙とフランジとの間に隙間が
ないことが好ましい。さらに、本発明の１２０型写真ロ
ールフィルムは、スリットに挿入されている側及び他方
の側の端部から５０ｃｍ以内の位置に、長尺状遮光紙の
長さ方向の中央部の幅よりも０．０２〜０．２ｍｍの範
囲で広くされた領域が１０ｃｍ以上存在するので、カメ
ラに装着する前、及び写真撮影終了後の写真ロールフィ
ルムは、遮光紙とフランジとの間に隙間ができにくく、
遮光性の優れたものとなる。
【００１３】本発明の写真ロールフィルムは、あらかじ
め遮光紙のスリットに挿入する側と他方の側との幅が広
くなるように裁断して、これを写真フィルムとともにス
プールに巻きつけて製造しても良いが、全体の幅が一定
の遮光紙を写真フィルムとともにスプールに巻きつけた
後、遮光紙のスリットに挿入した側と他方の側とを吸湿
させることによりその幅を広げて製造することが製造コ
スト的に好ましい。吸湿させて遮光紙の幅を調整するに
は、スプールのスリットは遮光紙が吸湿しやすいように
外気と接触していることが好ましく、また、スプールに
巻きつける際の遮光紙は吸湿しやすいように含水率が低
いことが望ましく、含水率は３重量％以下であることが
好ましい。
め遮光紙のスリットに挿入する側と他方の側との幅が広
くなるように裁断して、これを写真フィルムとともにス
プールに巻きつけて製造しても良いが、全体の幅が一定
の遮光紙を写真フィルムとともにスプールに巻きつけた
後、遮光紙のスリットに挿入した側と他方の側とを吸湿
させることによりその幅を広げて製造することが製造コ
スト的に好ましい。吸湿させて遮光紙の幅を調整するに
は、スプールのスリットは遮光紙が吸湿しやすいように
外気と接触していることが好ましく、また、スプールに
巻きつける際の遮光紙は吸湿しやすいように含水率が低
いことが望ましく、含水率は３重量％以下であることが
好ましい。
【００１４】本発明の１２０型写真ロールフィルムの一
例の拡大断面図を図１に示す。本発明の１２０型写真ロ
ールフィルム１０は、スプールコア１４側から遮光紙１
１のみが巻かれた巻き初め部（Ａ）、写真フィルム１２
と遮光紙１１とが巻かれた部分（Ｂ）、遮光紙１１のみ
が巻かれた巻き終り部（Ｃ）からなる。巻き初め部
（Ａ）は、写真ロールフィルムが写真撮影終了後の写真
ロールフィルムの巻き終り部となる。従って、上記の長
尺状遮光紙の長さ方向の中央部の幅より広い領域は、フ
ランジの外周の長さよりも長い。写真フィルムと遮光紙
とが巻かれた部分（Ｂ）では、遮光紙の幅がフランジの
内側距離（Ｄ）より短いので、巻太りになりにくい。巻
き終り部（Ｃ）では、写真ロールフィルムの遮光性を高
くするために、遮光紙とフランジとの間に隙間がないこ
とが好ましい。
例の拡大断面図を図１に示す。本発明の１２０型写真ロ
ールフィルム１０は、スプールコア１４側から遮光紙１
１のみが巻かれた巻き初め部（Ａ）、写真フィルム１２
と遮光紙１１とが巻かれた部分（Ｂ）、遮光紙１１のみ
が巻かれた巻き終り部（Ｃ）からなる。巻き初め部
（Ａ）は、写真ロールフィルムが写真撮影終了後の写真
ロールフィルムの巻き終り部となる。従って、上記の長
尺状遮光紙の長さ方向の中央部の幅より広い領域は、フ
ランジの外周の長さよりも長い。写真フィルムと遮光紙
とが巻かれた部分（Ｂ）では、遮光紙の幅がフランジの
内側距離（Ｄ）より短いので、巻太りになりにくい。巻
き終り部（Ｃ）では、写真ロールフィルムの遮光性を高
くするために、遮光紙とフランジとの間に隙間がないこ
とが好ましい。
【００１５】本発明の１２０型写真ロールフィルムの好
ましい態様の別の一例の拡大断面図を図２に示す。１２
０型写真ロールフィルム１６は、フランジ１５にスプー
ルコア１４の同心円状にスプールコアからフランジの幅
方向の６／１１〜９／１１の位置（より好ましくは６／
１１〜７／１１の位置）、すなわち、巻き初め部（Ａ）
と写真フィルムと遮光紙とが巻かれた部分（Ｂ）とに相
当する位置まで溝１７が設けてある。溝の断面形状は湾
曲していること（円弧状であること）が、スプールを成
型金型から取り出す際に、フランジに傷が付きにくいな
ど製造上の理由により好ましい。溝の最も深い部分と溝
が設けられていない部分との段差（溝の深さ）（ｈ）は
０．０２〜０．３ｍｍの範囲内が好ましく、０．１〜
０．２ｍｍの範囲内がより好ましい。溝を設けること
で、遮光紙のみが巻かれた巻き初め部（Ａ）と写真フィ
ルムと遮光紙とが巻かれた部分（Ｂ）とはフランジとの
間に隙間が広くなるので、遮光紙をスプールコアに巻き
つける際に巻太りしにくくなる。一方、巻き終わり部
（Ｃ）では、フランジの内側距離が短くなるので、遮光
紙とフランジとの隙間ができにくくなる。巻き終わり部
（Ｃ）では、そこでのフランジの内側距離に対して、遮
光紙の幅が０．０３〜０．６ｍｍの範囲で広いことが好
ましい。
ましい態様の別の一例の拡大断面図を図２に示す。１２
０型写真ロールフィルム１６は、フランジ１５にスプー
ルコア１４の同心円状にスプールコアからフランジの幅
方向の６／１１〜９／１１の位置（より好ましくは６／
１１〜７／１１の位置）、すなわち、巻き初め部（Ａ）
と写真フィルムと遮光紙とが巻かれた部分（Ｂ）とに相
当する位置まで溝１７が設けてある。溝の断面形状は湾
曲していること（円弧状であること）が、スプールを成
型金型から取り出す際に、フランジに傷が付きにくいな
ど製造上の理由により好ましい。溝の最も深い部分と溝
が設けられていない部分との段差（溝の深さ）（ｈ）は
０．０２〜０．３ｍｍの範囲内が好ましく、０．１〜
０．２ｍｍの範囲内がより好ましい。溝を設けること
で、遮光紙のみが巻かれた巻き初め部（Ａ）と写真フィ
ルムと遮光紙とが巻かれた部分（Ｂ）とはフランジとの
間に隙間が広くなるので、遮光紙をスプールコアに巻き
つける際に巻太りしにくくなる。一方、巻き終わり部
（Ｃ）では、フランジの内側距離が短くなるので、遮光
紙とフランジとの隙間ができにくくなる。巻き終わり部
（Ｃ）では、そこでのフランジの内側距離に対して、遮
光紙の幅が０．０３〜０．６ｍｍの範囲で広いことが好
ましい。
【００１６】本発明に用いられるスプールの一例の側面
図を図３に示す。スプール１３は、コア１４の長さ方向
の中央部にはスリット１８が、両端部に一対のフランジ
１５ａ，１５ｂが、両端中央には巻き上げスロット１９
ａ、１９ｂが形成され、巻き上げスロット１９ａ、１９
ｂから、スリット１８に連通する透孔部２０ａ、２０ｂ
が設けられている。この通孔部からスリット１８に外気
が入り込む。なお、本発明でのスプールの両側のフラン
ジの内側距離（Ｄ）は、特に場所を特定している場合を
除いて、はフランジの幅方向長さ（Ｅ）の１／２の位置
における距離である。スリット１８には遮光紙を固定す
るための遮光紙固定部２１ａ、２１ｂ、２１ｃが設けら
れていることが好ましい。なお、スプール１３の成型時
には、フランジ近傍のコアに肉盗みを実施して凹部２２
ａ，２２ｂを形成することが好ましい。これにより、フ
ランジの付け根部分の冷却遅れが防止されるので、フラ
ンジ円周上の収縮程度のバラツキを少なくすることがで
きる。
図を図３に示す。スプール１３は、コア１４の長さ方向
の中央部にはスリット１８が、両端部に一対のフランジ
１５ａ，１５ｂが、両端中央には巻き上げスロット１９
ａ、１９ｂが形成され、巻き上げスロット１９ａ、１９
ｂから、スリット１８に連通する透孔部２０ａ、２０ｂ
が設けられている。この通孔部からスリット１８に外気
が入り込む。なお、本発明でのスプールの両側のフラン
ジの内側距離（Ｄ）は、特に場所を特定している場合を
除いて、はフランジの幅方向長さ（Ｅ）の１／２の位置
における距離である。スリット１８には遮光紙を固定す
るための遮光紙固定部２１ａ、２１ｂ、２１ｃが設けら
れていることが好ましい。なお、スプール１３の成型時
には、フランジ近傍のコアに肉盗みを実施して凹部２２
ａ，２２ｂを形成することが好ましい。これにより、フ
ランジの付け根部分の冷却遅れが防止されるので、フラ
ンジ円周上の収縮程度のバラツキを少なくすることがで
きる。
【００１７】本発明に用いられるスプールの材料には特
に制限はなく、公知の材料を使用することができる。例
えば、特開平９−２８８３３５号に記載されている樹脂
材料に遮光性物質、分散剤、滑剤等を添加混合したもの
を使用することができる。
に制限はなく、公知の材料を使用することができる。例
えば、特開平９−２８８３３５号に記載されている樹脂
材料に遮光性物質、分散剤、滑剤等を添加混合したもの
を使用することができる。
【００１８】本発明に用いられる遮光紙の材質には特に
制限はなく、公知のものを使用することができる。例え
ば、特開平４−１３６８４２号、同６−５１４５０号、
同９−２８８３３５号公報に記載のカーボンブラックを
含むプラスチックシートとパルプシートとを貼り合わせ
た遮光紙を使用することができる。
制限はなく、公知のものを使用することができる。例え
ば、特開平４−１３６８４２号、同６−５１４５０号、
同９−２８８３３５号公報に記載のカーボンブラックを
含むプラスチックシートとパルプシートとを貼り合わせ
た遮光紙を使用することができる。
【００１９】遮光紙の代表的な構成の例の断面図を図４
に示す。遮光紙３０は、上から順にラッカー層（保護
層）３１、印刷層３２、パルプシート（紙支持体）３
３、遮光層３４からなる。上記の遮光紙は、白色のパル
プシート３３の一方の面に、カーボンブラックを添加
し、インフレーション法で形成した低密度ポリエチレン
（ＬＤＰＥ）フィルムをドライラミネート法で貼り合わ
せて遮光層３４を形成し、もう一方の面に撮影番号等を
グラビア印刷法で印刷し印刷層３２を形成し、さらにそ
の上にラッカーをグラビア印刷法で塗布しラッカー層を
形成して製造する。
に示す。遮光紙３０は、上から順にラッカー層（保護
層）３１、印刷層３２、パルプシート（紙支持体）３
３、遮光層３４からなる。上記の遮光紙は、白色のパル
プシート３３の一方の面に、カーボンブラックを添加
し、インフレーション法で形成した低密度ポリエチレン
（ＬＤＰＥ）フィルムをドライラミネート法で貼り合わ
せて遮光層３４を形成し、もう一方の面に撮影番号等を
グラビア印刷法で印刷し印刷層３２を形成し、さらにそ
の上にラッカーをグラビア印刷法で塗布しラッカー層を
形成して製造する。
【００２０】本発明の１２０型写真ロールフィルムは、
図３に示したスプール１３のスリット１８に長尺状写真
フィルムを表面に重ね合わせた含水率が３重量％以下の
長尺状遮光紙の端部を挿入し、コア１４に多重に巻き付
け、他方の側の末端をシール（例えば、感熱性接着剤を
塗布したテープ）で固定し、次いで、温度２３±５℃、
湿度４５〜６７％ＲＨ（好ましくは、４５〜５５％Ｒ
Ｈ）の雰囲気下で２０〜２００時間静置して製造するこ
とができる。静置している間に、遮光紙は吸湿してその
幅が広がる。写真ロールフィルムの製造は温度２３±５
℃、湿度５０±５％ＲＨの雰囲気下で行うことが好まし
い。また、静置は、温度２３±５℃、湿度４５〜６７％
ＲＨ（好ましくは、４５〜５５％ＲＨ）の雰囲気下で、
防湿性の遮光袋に入れて保管して行っても良い。
図３に示したスプール１３のスリット１８に長尺状写真
フィルムを表面に重ね合わせた含水率が３重量％以下の
長尺状遮光紙の端部を挿入し、コア１４に多重に巻き付
け、他方の側の末端をシール（例えば、感熱性接着剤を
塗布したテープ）で固定し、次いで、温度２３±５℃、
湿度４５〜６７％ＲＨ（好ましくは、４５〜５５％Ｒ
Ｈ）の雰囲気下で２０〜２００時間静置して製造するこ
とができる。静置している間に、遮光紙は吸湿してその
幅が広がる。写真ロールフィルムの製造は温度２３±５
℃、湿度５０±５％ＲＨの雰囲気下で行うことが好まし
い。また、静置は、温度２３±５℃、湿度４５〜６７％
ＲＨ（好ましくは、４５〜５５％ＲＨ）の雰囲気下で、
防湿性の遮光袋に入れて保管して行っても良い。
【００２１】
【実施例】（１２０型写真フィルムの製造）図４に示し
た構成の長尺状遮光紙（長さ１４５ｃｍ、幅６２．７５
ｍｍ）を、含水率３重量％に調湿し、遮光層３４表面に
長尺状写真フィルムを重ね合わせ、写真フィルムの端部
を粘着テープで固定して、写真フィルムと遮光紙との積
層体を作成した。次いで、その端部を図３に示した両側
のフランジの内側距離（Ｄ）が６３．１０ｍｍ（溝１７
の深さ（ｈ）０．２ｍｍ）のスプール１３のスリット１
８挿入し、写真フィルムが内側になるようにコア１４に
多重に巻き付けて、巻き終り端部をシールで固定し、次
いで、温度２３℃、湿度５０％ＲＨの雰囲気下で１００
時間放置し、１２０型写真ロールフィルムを製造した。
なお、写真ロールフィルムの製造は温度２３℃、湿度５
０％ＲＨの部屋で行った。
た構成の長尺状遮光紙（長さ１４５ｃｍ、幅６２．７５
ｍｍ）を、含水率３重量％に調湿し、遮光層３４表面に
長尺状写真フィルムを重ね合わせ、写真フィルムの端部
を粘着テープで固定して、写真フィルムと遮光紙との積
層体を作成した。次いで、その端部を図３に示した両側
のフランジの内側距離（Ｄ）が６３．１０ｍｍ（溝１７
の深さ（ｈ）０．２ｍｍ）のスプール１３のスリット１
８挿入し、写真フィルムが内側になるようにコア１４に
多重に巻き付けて、巻き終り端部をシールで固定し、次
いで、温度２３℃、湿度５０％ＲＨの雰囲気下で１００
時間放置し、１２０型写真ロールフィルムを製造した。
なお、写真ロールフィルムの製造は温度２３℃、湿度５
０％ＲＨの部屋で行った。
【００２２】（評価及び結果）実施例で製造した１２０
型写真ロールフィルムの巻き終り端部のシールを剥がし
て、遮光紙を取り出して、遮光紙の幅を計測した。その
結果を図５に示す。なお、図の横軸はスプールのスリッ
トに挿入された側の他方の側の先端部を起点（０ｃｍ）
として、そこから測った距離である。
型写真ロールフィルムの巻き終り端部のシールを剥がし
て、遮光紙を取り出して、遮光紙の幅を計測した。その
結果を図５に示す。なお、図の横軸はスプールのスリッ
トに挿入された側の他方の側の先端部を起点（０ｃｍ）
として、そこから測った距離である。
【００２３】図５より、実施例で製造した１２０型写真
ロールフィルムは、スプールのスリットに挿入された側
の他方の側の先端部から７５ｃｍの位置の遮光紙の幅が
６２．７８ｍｍであり、先端部から５〜５５ｃｍの範囲
の遮光紙の幅が６２．８６ｍｍ以上、先端部から１３０
〜１４５ｃｍの範囲の遮光紙の幅が６２．８７ｍｍ以上
であることが分かる。
ロールフィルムは、スプールのスリットに挿入された側
の他方の側の先端部から７５ｃｍの位置の遮光紙の幅が
６２．７８ｍｍであり、先端部から５〜５５ｃｍの範囲
の遮光紙の幅が６２．８６ｍｍ以上、先端部から１３０
〜１４５ｃｍの範囲の遮光紙の幅が６２．８７ｍｍ以上
であることが分かる。
【００２４】実施例で製造した写真ロールフィルム、及
び実施例で製造した写真フィルムをカメラに装着して巻
取りスプールに遮光紙を巻きつけた写真ロールフィルム
を１０万ルクスの明室に５分間放置した。この写真ロー
ルフィルムの写真フィルムを現像したところ、得られた
写真画像に感光部分は見られなかった。
び実施例で製造した写真フィルムをカメラに装着して巻
取りスプールに遮光紙を巻きつけた写真ロールフィルム
を１０万ルクスの明室に５分間放置した。この写真ロー
ルフィルムの写真フィルムを現像したところ、得られた
写真画像に感光部分は見られなかった。
【００２５】
【発明の効果】本発明の１２０型写真ロールフィルム
は、スプールコアに写真フィルムを裏打ちした遮光紙を
巻きつける際に巻太りしにくい。また、写真撮影終了後
に、巻取りスプールに遮光紙を巻きつけた写真ロールフ
ィルム（写真撮影後の写真ロールフィルム）は、遮光紙
とフランジとの間の隙間から光が侵入して写真フィルム
が感光することがないので、写真撮影後の写真ロールフ
ィルムを長期間保管することができる。さらに、本発明
の１２０型写真ロールフィルムは、遮光紙にスカイブ処
理を施したりする必要がないので、安価で製造すること
ができる。
は、スプールコアに写真フィルムを裏打ちした遮光紙を
巻きつける際に巻太りしにくい。また、写真撮影終了後
に、巻取りスプールに遮光紙を巻きつけた写真ロールフ
ィルム（写真撮影後の写真ロールフィルム）は、遮光紙
とフランジとの間の隙間から光が侵入して写真フィルム
が感光することがないので、写真撮影後の写真ロールフ
ィルムを長期間保管することができる。さらに、本発明
の１２０型写真ロールフィルムは、遮光紙にスカイブ処
理を施したりする必要がないので、安価で製造すること
ができる。
【図１】本発明の１２０型写真ロールフィルムの一例を
示す拡大断面図である。
示す拡大断面図である。
【図２】本発明の１２０型写真ロールフィルムの好まし
い態様の一例を示す拡大断面図である。
い態様の一例を示す拡大断面図である。
【図３】本発明に用いられるスプールの一例の側面図で
ある。
ある。
【図４】遮光紙の代表的な構成の断面図である。
【図５】実施例で製造した１２０型写真ロールフィルム
の遮光紙の各長さ位置での幅の長さを計測した結果であ
る。
の遮光紙の各長さ位置での幅の長さを計測した結果であ
る。
１０ １２０型写真ロールフィルム １１ 遮光紙 １２ 写真フィルム １３ スプール １４ スプールコア １５、１５ａ、１５ｂ フランジ １６ １２０型写真ロールフィルム １７、１７ａ、１７ｂ 溝 １８ スリット １９ａ、１９ｂ 巻き上げスロット ２０ａ、２０ｂ 透孔部 ２１ａ、２１ｂ、２１ｃ 遮光紙固定部 ２２ａ、２２ｂ 凹部 ３０ 遮光紙 ３１ ラッカー層（保護層） ３２ 印刷層 ３３ パルプシート（紙支持体） ３４ 遮光層
Claims (5)
- 【請求項１】 フランジ付きスプールの長尺状遮光紙端
部挿入用スリットに長尺状写真フィルムを裏打ちした長
尺状遮光紙が、その一方の端部で挿入されて、スプール
コアに多重に巻き付けられている１２０型写真ロールフ
ィルムであって、該長尺状遮光紙の長さ方向の中央部の
幅がスプールの両側のフランジの内側距離（フランジの
幅方向の１／２の位置における距離）よりも短くされて
おり、一方、該遮光紙のスリットに挿入されている側及
び他方の側の端部から５０ｃｍ以内の位置に、幅が前記
中央部の幅よりも０．０２〜０．２ｍｍの範囲で広くさ
れた領域をそれぞれ１０ｃｍ以上存在させることを特徴
とする１２０型写真ロールフィルム。 - 【請求項２】 上記領域の幅が、該遮光紙の長さ方向の
中央部の幅よりも０．０５〜０．１７ｍｍの範囲で広い
ことを特徴とする請求項１に記載の１２０型写真ロール
フィルム。 - 【請求項３】 フランジ付きスプールのフランジが、ス
プールコアの同心円状にスプールコア周囲からフランジ
の幅方向の６／１１〜９／１１の位置まで円環状の凹溝
が設られていることを特徴とする請求項１乃至２のうち
いずれかの項に記載の１２０型写真ロールフィルム。 - 【請求項４】 フランジ付きスプールの長尺状遮光紙端
部挿入用スリットがスプールコアの少なくとも一方の側
の端部に設けられた透孔部と連通していることを特徴と
する請求項１乃至３のうちいずれかの項に記載の１２０
型写真ロールフィルム。 - 【請求項５】 長尺状遮光紙端部挿入用スリットがスプ
ールコアの少なくとも一方の側の端部に設けられた透孔
部と連通しているフランジ付きスプールの該スリット
に、長尺状写真フィルムを表面に貼り合わせた含水率が
３重量％以下の長尺状遮光紙の一方の側の端部を挿入
し、次いで、長尺状遮光紙全体をスプールコアに多重に
巻き付け、最後に他方の側の端部をシールで固定した
後、温度２３±５℃、湿度４５〜６７％ＲＨの雰囲気下
で２０〜２００時間静置して製造したものである請求項
４に記載の１２０型写真ロールフィルム。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10318366A JP2000131810A (ja) | 1998-10-21 | 1998-10-21 | １２０型写真ロールフィルム |
| US09/422,345 US6196484B1 (en) | 1998-10-21 | 1999-10-21 | Photographic 120-size film roll |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10318366A JP2000131810A (ja) | 1998-10-21 | 1998-10-21 | １２０型写真ロールフィルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000131810A true JP2000131810A (ja) | 2000-05-12 |
Family
ID=18098356
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10318366A Pending JP2000131810A (ja) | 1998-10-21 | 1998-10-21 | １２０型写真ロールフィルム |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6196484B1 (ja) |
| JP (1) | JP2000131810A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6506547B1 (en) * | 1998-12-14 | 2003-01-14 | Eastman Kodak Company | Roll Package |
| US6372065B1 (en) * | 1999-03-02 | 2002-04-16 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Apparatus and method for producing photographic roll film |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5049928A (en) * | 1990-06-21 | 1991-09-17 | The Mead Corporation | Spooled photosensitive web cartridge |
| US5528326A (en) * | 1995-01-03 | 1996-06-18 | Eastman Kodak Company | Single-use camera with light-blocking film-protective end strip |
| JP3512271B2 (ja) * | 1995-07-28 | 2004-03-29 | 富士写真フイルム株式会社 | ロール状感光材料の遮光リーダー装着方法および装置 |
| DE69601764T2 (de) * | 1995-09-13 | 1999-07-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | Photographische Filmrolle |
| DE69815733T2 (de) * | 1997-03-14 | 2003-12-18 | Fuji Photo Film Co Ltd | Photographischer Rollfilm |
| US6048676A (en) * | 1997-12-04 | 2000-04-11 | Agfa-Gevaert | Light-tight package for a roll of light-sensitive material |
-
1998
- 1998-10-21 JP JP10318366A patent/JP2000131810A/ja active Pending
-
1999
- 1999-10-21 US US09/422,345 patent/US6196484B1/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US6196484B1 (en) | 2001-03-06 |
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| JPH0453648Y2 (ja) | ||
| JPH0542433Y2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040312 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060308 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060317 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061003 |