JP2001183777A - ロール状感光材料包装体及び遮光リーダ用熱収縮性長尺シート - Google Patents

ロール状感光材料包装体及び遮光リーダ用熱収縮性長尺シート

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JP2001183777A
JP2001183777A JP36831599A JP36831599A JP2001183777A JP 2001183777 A JP2001183777 A JP 2001183777A JP 36831599 A JP36831599 A JP 36831599A JP 36831599 A JP36831599 A JP 36831599A JP 2001183777 A JP2001183777 A JP 2001183777A
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Masafumi Fukukawa
将文 福川
Akihisa Inoue
明久 井上
Akihiro Kadota
陽宏 門田
Koichi Nakatogawa
光一 中戸川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長期間にわたって感光材料を露光させることな
く保管することができ、そして容易に製造できるロール
状感光材料包装体を提供すること。 【解決手段】長尺感光材料シート3を巻芯2に巻き付け
てなるロール状感光材料1、円盤状の側面遮光板4、そ
して、長尺感光材料シート3の先端に接合され、長尺感
光材料シートの幅よりも幅の広い部分がロール状感光材
料の外周一周の長さよりも長く、収縮率が、50℃にお
いて、長さ方向で1%未満、幅方向で1%未満であり、
かつ100℃において、長さ方向で5〜30%、幅方向
で30%未満であって、長さ方向の収縮率が、幅方向の
収縮率よりも大きい長尺熱収縮性遮光リーダ5とから構
成され、ロール状感光材料の巻芯に側面遮光板を取り付
けた状態で、前記遮光リーダを一周以上巻き付け、そし
て遮光リーダの熱収縮により、側面遮光板4の外側面の
一部に遮光リーダの両端部を密着させたロール状感光材
料包装体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺感光材料シー
トを巻芯に巻き付けてなるロール状感光材料の包装体、
及びロール状感光材料を包装するために用いる遮光リー
ダ用の熱収縮性長尺シートに関する。
【0002】
【従来の技術】長尺な印画紙などの感光材料シートを巻
芯に巻き付けてなるロール状感光材料の巻芯の両端に側
面遮光板(遮光フランジともいう)を取り付け、そし
て、その外周に遮光リーダを巻き付けた感光材料包装体
であって、遮光リーダが側面遮光板の外側面に密着する
ように巻かれている感光材料包装体は、遮光リーダと側
面遮光板との間に、光が入り込む隙間ができにくいの
で、感光材料が保管、輸送中に感光しにくいことから、
工業的に容易に製造することができるこの種の感光材料
包装体が種々提案されている。
【0003】例えば、特開平8−62783号公報に
は、感光材料より幅の広い遮光リーダを引っ張りながら
ロール状感光材料に巻き付けることにより、遮光リーダ
を部分的に伸ばして、ロール状感光材料の遮光フランジ
の外側面まで覆うように巻き付けたロール状感光材料包
装体が提案されている。しかし、上記公報に記載のロー
ル状感光材料包装体に用いる遮光リーダは、延伸性が大
きな素材すなわちヤング率が小さい素材を用いる必要が
あり、遮光リーダを局部的に引き伸ばす際に、遮光リー
ダが切れやすいという問題がある。
【0004】特開平8−40468号公報には、ラビリ
ンス構造のロール状感光材料包装体が提案されている。
本明細書に添付の図面中の図12に、この公報に記載さ
れているラビリンス構造のロール状感光材料包装体の部
分断面図(該公報では図5(A))を示す。ラビリンス
構造のロール状感光材料包装体20は、巻芯24と感光
材料25とからなるロール状感光材料21、端部部材
(側面遮光板)22、そして不透明可撓性材料部(遮光
リーダ)23から構成される。不透明可撓性材料部23
は、感光材料の幅(W0)よりも広い幅(W10)の第一
セグメント23a、感光材料と同等以下の幅(W20)の
第二セグメント23b、そして、感光材料よりも広い幅
(W10)の第三セグメント23cからなる。ラビリンス
構造のロール状感光材料包装体20は、遮光リーダの第
一のセグメント23aの両端は感光材料の両端にシール
され、第三のセグメント23cの両端は側面遮光板の周
端部にシールされていることから、特に明室で感光材料
を写真処理装置などの関連装置に装填する際において、
優れた遮光性能を有するとされている。
【0005】本明細書に添付の図面中の図13に、上記
特開平8−40468号公報に記載されている一部組み
立てた包装体の端部部材を取り外した状態の概略図(該
公報では図2)を示す。この公報では、ラビリンス構造
のロール状感光材料包装体20は、不透明可撓性材料部
の第一のセグメント23aをロール状感光材料21の周
端縁に被さる様に引き伸ばし、次いで、第二セグメント
23bを第一のセグメントに被せた後、側面遮光板22
をロール状感光材料の両側端部に取り付け、第三セグメ
ント23cを端部部材に周端縁に被さる様に引き伸ばし
て製造することができると記載されている。しかし、不
透明可撓性材料部23を局部的に引き伸ばす際に、その
不透明可撓性材料部が切れやすいという問題や、ロール
状感光材料の周端縁に損傷を与えるという問題、またロ
ール状感光材料が幅広になると、その製造において不透
明可撓性部材を均一に引き伸ばすことが難しいなどの問
題がある。
【0006】一方、本特許出願人は、長さ方向に熱収縮
する長尺熱収縮性遮光リーダをロール状感光材料に巻き
付け、次いで、遮光リーダを加熱して収縮させることに
より、遮光リーダの両端部と側面遮光板の外側面とを密
着させたロール状感光材料包装体を容易に製造すること
ができることの発見に基づく発明について、すでに特許
出願している(特願平11−50946号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、熱収縮性
遮光リーダを用いたロール状感光材料包装体では、その
保管中に、遮光リーダが側面遮光板の周端部との接触部
で切れたり破れたり、あるいは遮光リーダの巻き終わり
の部分を粘着テープで封止するとその粘着テープが剥が
れて遮光リーダがロール状感光材料から外れたりして、
感光材料が露光してしまう場合があることに気が付い
た。そして、本発明者が、保管中にロール状感光材料包
装体の遮光リーダが側面遮光板の周端部との接触部で切
れたり破れたりするなどが起こることの原因について調
査したところ、ロール状感光材料包装体の保管中に遮光
リーダが収縮することがその主な原因であることが判明
した。特に、密閉された室内では、室温が40〜50℃
にまで上昇することがあり、遮光リーダの熱収縮が進行
しやすくなる。
【0008】遮光リーダの収縮の進行は、遮光リーダの
材料を収縮開始温度が高い材料に変更することにより抑
えることができる。しかしながら、遮光リーダの収縮開
始温度をあまり高くしすぎると、ロール状感光材料包装
体を製造する場合に、遮光リーダを熱収縮させる時の遮
光リーダの加熱温度を高くしなければならないという問
題がある。
【0009】従って、本発明の目的は、長期間にわたっ
て感光材料を露光させることなく保管することができ、
そして容易に製造することができるロール状感光材料包
装体を提供することにある。さらに、本発明の目的は、
40〜50℃の温度で熱収縮が進行しにくく、上記のロ
ール状感光材料包装体において有利に使用できる遮光リ
ーダ用熱収縮性長尺シートを提供することにもある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、長尺感光材料
シートを巻芯に巻き付けてなるロール状感光材料、該ロ
ール状感光材料の巻芯の端部に取り付けられる一対の円
盤状の側面遮光板、そして、該ロール状感光材料の長尺
感光材料シートの先端に接合され、該長尺感光材料シー
トの幅よりも幅の広い部分がロール状感光材料の外周一
周の長さよりも長く、収縮率が、50℃において、長さ
方向で1%未満、幅方向で1%未満であり、かつ100
℃において、長さ方向で5〜30%、幅方向で30%未
満であって、長さ方向の収縮率が、幅方向の収縮率より
も大きい(長さ方向の収縮率と幅方向の収縮率とが絶対
的な差は1%以上であることが好ましく、3%以上が好
ましく、5%以上であることがさらに好ましい)熱収縮
性遮光リーダとから構成され、ロール状感光材料の巻芯
に側面遮光板を取り付けた状態で、前記遮光リーダを一
周以上巻き付け、そして遮光リーダの熱収縮により、側
面遮光板の外側面の少なくとも一部に遮光リーダの両端
部を密着させたものであることを特徴とするロール状感
光材料包装体にある。
【0011】また、本発明は、収縮率が、50℃におい
て、長さ方向で1%未満、幅方向で1%未満であり、か
つ100℃において、長さ方向で5〜30%、幅方向で
30%未満であって、長さ方向の収縮率が、幅方向の収
縮率よりも大きい(長さ方向の収縮率と幅方向の収縮率
とが絶対的な差は1%以上であることが好ましく、3%
以上が好ましく、5%以上であることがさらに好まし
い)ことを特徴とする遮光リーダ用熱収縮性長尺シート
にもある。
【0012】本発明において、遮光リーダ及び遮光リー
ダ用熱収縮性長尺シートの収縮率は、JIS Z 17
09−1976(収縮包装用フィルム)に規定されてい
る方法に準じて測定した値である。なお、50℃の収縮
率は水中に、100℃の収縮率はシリコン油に浸漬して
測定した値である。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に、本発明のロール状感光材
料包装体の一例の分解斜視図を示す。本発明のロール状
感光材料包装体は、長尺感光材料シート3を巻芯2に巻
き付けてなるロール状感光材料1、ロール状感光材料1
の巻芯2の両端部に取り付けられ、ロール状感光材料の
両端面に照射する光を遮光する一対の円盤状の側面遮光
板4、そして、ロール状感光材料1の長尺感光材料シー
ト3の先端に接合され、ロール状感光材料の外周に巻き
付けられ、ロール状感光材料の外周面に照射する光を遮
光する遮光リーダ5から構成される。なお、巻芯2を側
面遮光板4に取り付ける方法に特には制限はなく、側面
遮光板4の中央に突起を設けてその突起を巻芯2の中空
部にはめ込むことにより行うのが一般的である。
【0014】遮光リーダと感光材料との接合方法には特
に制限はなく、例えば、図に示すように粘着テープ6a
を用いて貼り合わせてもよい。また、ロール状感光材料
包装体の製造に際して、遮光リーダのロール状感光材料
と接合される側の反対の端部(以下、終端部という)に
は、遮光リーダを巻き止めするための粘着テープ6bを
あらかじめ取り付けておくことが好ましい。遮光リーダ
5は、長尺感光材料シート3の幅よりも幅の広い部分
が、ロール状感光材料の外周一周の長さよりも長く、収
縮率が、50℃において、長さ方向で1%未満、幅方向
で1%未満であり、かつ100℃において、長さ方向で
5〜30%、幅方向で30%未満であって、長さ方向の
収縮率が、幅方向の収縮率よりも大きい遮光性の熱収縮
性長尺シートからなる。
【0015】本発明のロール状感光材料包装体は、ロー
ル状感光材料の巻芯に側面遮光板を取り付けた状態で、
遮光リーダを一周以上巻き付け、そして遮光リーダの熱
収縮により、側面遮光板の外側面の少なくとも一部に遮
光リーダの両端部を密着させて製造することができる。
遮光リーダの熱収縮操作は、ロール状感光材料に遮光リ
ーダを巻き付けながら、遮光リーダと側面遮光板との接
触部の遮光リーダ表面に熱風を吹き付けることにより行
っても、あるいはロール状感光材料に遮光リーダを巻き
付け、遮光リーダの終端部を粘着テープで封止した後、
遮光リーダと側面遮光板との接触部の遮光リーダ表面に
熱風を吹き付けることによって行っても良い。
【0016】図1に示したロール状感光材料包装体の斜
視図を図2に示す。本発明のロール状感光材料包装体に
おいて、必要とされる遮光リーダ5の長さ方向の熱収縮
率は、側面遮光板4の直径及び側面遮光板と遮光リーダ
との密着部分の幅で異なる。例えば、側面遮光板の直径
φLを15cm、側面遮光板と遮光リーダとの密着部分
の幅Lmを1cmとすると、遮光リーダの長さ方向の熱
収縮率は、13.3%[=(Lm×2)/φL×100
%=(1×2/15)×100%]以上であることが必
要になる。
【0017】本発明のロール状感光材料包装体の遮光リ
ーダの両側端部は、前記特開平8−40468号公報に
記載のラビリンス構造をとっていても良い。図3に、遮
光リーダの両側端部がラビリンス構造のロール状感光材
料包装体の一例の製造工程を表す概略図を示す。本発明
のラビリンス構造のロール状感光材料包装体は、例え
ば、下記の工程により製造することができる。
【0018】(1)ロール状感光材料1の巻芯の両端部
に側面遮光板4を取り付け、長尺感光材料シート3の先
端にラビリンス構造用の遮光リーダ7を取り付ける工程
(第一工程)。 (2)側面遮光板4の一部をその外側(矢印方向)に折
り曲げた状態で、遮光リーダ7をロール状感光材料に巻
き付けながら、遮光リーダとロール状感光材料端部との
接触部の遮光リーダ表面に熱風を吹き付けることによ
り、長尺感光材料シート3よりも幅の広い遮光リーダの
中央第一部7bをロール状感光材料1の端面に密着させ
る工程(第二工程)。 (3)側面遮光板4を折り曲げずに元の状態に戻して、
遮光リーダ7をロール状感光材料に巻き付けながら、遮
光リーダと側面遮光板との接触部の遮光リーダ表面に熱
風を吹き付けることにより、長尺感光材料シート3より
も幅の広い遮光リーダの中央第三部7dを側面遮光板の
外側面に密着させる工程(第三工程)。 (4)遮光リーダの終端部を粘着テープ6bにより封止
する工程(第四工程)。
【0019】上記の工程により製造された、遮光リーダ
の熱収縮により遮光リーダの両側端部をラビリンス構造
にしたロール状感光材料包装体の部分断面図を、図4に
示す。このロール状感光材料包装体は、遮光リーダ7の
中央第一部7bが感光材料3の両端部に、遮光リーダ7
の中央第三部7cが側面遮光板4の外側面に密着してい
るので、前記特開平8−40468号公報に記載のロー
ル状感光材料包装体と同様の優れた遮光性を有する。
【0020】次に、本発明のロール状感光材料包装体に
用いることができる遮光リーダの形状について説明す
る。
【0021】図5に、本発明のロール状感光材料包装体
に用いることができる遮光リーダの一例の正面図を示
す。
【0022】図5(a)に示した遮光リーダは、感光材
料に貼り合わされる先端部5a、ロール状感光材料に巻
かれてその両側端部が側面遮光板と密着する中央部5
b、そして終端部5cからなる。先端部5aの幅Ws及
び終端部5cの幅Weは、感光材料シートの幅と同等あ
るいはそれ以下であることことが好ましい。また、中央
部分5bは、幅Wが感光材料の幅よりも広く、また、そ
の長さLは、ロール状感光材料の外周一周の長さよりも
長ければその長さに制限はないが、ロール状感光材料の
外周一周の長さの2倍以上、3倍以下であることが好ま
しい。また、先端部5a、中央部5b、終端部5cのそ
れぞれの連結部分は、テーパ状であることが好ましい。
【0023】図5(b)に示した遮光リーダは、上記図
5(a)に示した遮光リーダの中央部5bが二段になっ
ているものであり、中央第一部5dの幅W1は、感光材
料シートの幅よりも広く、また、中央第二部5eの幅W
2は、中央第一部5dの幅W1よりも広い。中央第一部5
dの長さL1と中央第二部5eの長さL2は、それぞれが
ロール状感光材料の外周一周の長さよりも長いことが好
ましい。
【0024】図5(b)に示す遮光リーダを用いたロー
ル状感光材料包装体の部分断面図を、図6に示す。図に
示すようにロール状感光材料包装体は、遮光リーダの中
央第一部5dと中央第二部5eとがそれぞれ側面遮光板
4の外側面に密着しているので、側面遮光板と遮光リー
ダとが外れにくくなる。
【0025】図7に、遮光リーダの両側端部がラビリン
ス構造をとるロール状感光材料包装体用の遮光リーダの
一例の正面図を示す。
【0026】図7(a)、(b)、(c)に示した遮光
リーダは、いずれも感光材料に貼り合わされる先端部7
a、ロール状感光材料に巻かれてその両側端部がロール
状感光材料の両端面と密着する遮光リーダの中央第一部
7b、遮光リーダの中央第二部7c、ロール状感光材料
に巻かれてその両側端部が側面遮光板と密着する遮光リ
ーダの中央第三部7d、そして終端部7eからなる。そ
して、中央第一部7bの幅Wr1及び中央第三部7dの
幅Wr3は、それぞれ感光材料シートの幅よりも広く、
また、中央第一部7bの長さLr1及び中央第三部7d
の長さLr3は、それぞれロール状感光材料の外周一周
の長さよりも長いことが好ましい。中央第二部7cは、
幅Wr2が感光材料シートの幅と同等もしくはそれ以下
であり、その長さLr2には、特には制限はない。先端
部7aの幅Ws及び終端部7cの幅Weは、前記図5の
遮光リーダと同じである。
【0027】図7(a)に示した遮光リーダは、中央第
一部7b、中央第二部7c、中央第三部7dがそれぞれ
テーパ状の連結部を介して接続し、図7(b)及び
(c)に示した遮光リーダは、前記図5(a)に示した
形状の遮光リーダの中央部に切り込み部8を設けること
により中央第二部7cを形成したものである。中央第二
部7cを形成するための切れ込み部8の形状には特には
制限はなく、切り込み部の個数は、図7(b)に示すよ
うに複数個であっても、図7(c)に示すように1個で
あってもよい。また、切り込み部8の先端には、図7
(b)に示すように円形状もしくは図7(c)に示すよ
うに楕円状に切り抜き部9が形成されていることが好ま
しい。
【0028】遮光リーダは、通常、熱収縮性長尺シート
を上記の図に示す形状に裁断することによって製造され
る。次に、遮光リーダ用熱収縮性長尺シートについて説
明する。
【0029】図8に、本発明のロール状感光材料包装体
に用いることができる遮光リーダ用熱収縮性長尺シート
の一例の温度と熱収縮率との好ましい関係を表す概念図
を示す。曲線10は、遮光リーダの長さ方向における温
度と熱収縮率との関係を示し、曲線11は、遮光リーダ
の幅方向における温度と熱収縮率との関係を示す。遮光
リーダ用熱収縮性長尺シートは、全ての温度において、
長さ方向の収縮率が、幅方向の収縮率よりも大きく、長
さ方向の収縮率と幅方向の収縮率の差は、温度が高くな
るにつれて大きくなることが好ましい。具体的には、遮
光リーダの長さ方向の熱収縮率は、50℃では1%以
下、より好ましくは0.5%以下であり、100℃では
5〜30%、好ましくは8〜30%、さらに好ましくは
10〜30%である。また、本発明の遮光リーダ用熱収
縮性長尺シートの幅方向の熱収縮率は、50℃では1%
未満、好ましくは0.5%未満であり、100℃では幅
方向で30%未満、好ましくは10%未満、さらに好ま
しくは5%未満である。
【0030】上記のような熱収縮率を示す遮光リーダ用
熱収縮性長尺シートの例としては、カーボンブラックな
どを混入し遮光性を付与したプラスチックシートを長さ
方向に延伸加工して得られたシート(特願平11−50
946号参照)や、熱収縮性を有しない長尺遮光性シー
トと熱収縮性を有する長尺熱収縮性シート(シュリンク
フィルムともいう)とを貼り合わせた積層シート等が挙
げられる。図9〜11に、積層遮光リーダ用熱収縮性長
尺シートの一例の断面図を示す。
【0031】図9に示す本発明の遮光リーダ用熱収縮性
長尺シートは、長尺遮光性シート12の片側表面に、主
として長さ方向に熱収縮性を有する長尺熱収縮性シート
13を貼り合わせたものである。
【0032】図10に示す本発明の遮光リーダ用熱収縮
性長尺シートは、主として長さ方向に熱収縮性を有する
長尺熱収縮性シート13の両側表面に、長尺遮光性シー
ト12を貼り合わせたものである。
【0033】図11に示す本発明の遮光リーダ用熱収縮
性長尺シートは、長尺遮光性シート12の両側表面に、
主として長さ方向に熱収縮性を有する長尺熱収縮性シー
ト13を貼り合わせたものである。
【0034】上記の構成の中でも、図10に示す主とし
て長さ方向に熱収縮性を有する長尺熱収縮性シートの両
側表面に、長尺遮光性シートを貼り合わせたものである
ことが好ましい。
【0035】上記の図9〜11に示した遮光リーダ用熱
収縮性長尺シートを構成する熱収縮性を有しない長尺遮
光性シートの材質は、遮光性を有し、感光材料を劣化さ
せる成分を含まないものあれば特には材質には制限はな
く公知のものを使用することができる。例えば、低密度
ポリエチレンにカーボンブラックなどの顔料を混入させ
たプラスチックシートなどが挙げられる。長尺遮光性シ
ートの厚さは20〜100μmの範囲内にあることが好
ましい。長尺遮光性シートが厚すぎると遮光リーダ用熱
収縮性長尺シートの収縮性が低くなりすぎ、一方、長尺
遮光性シートの厚さが薄すぎると、遮光性が低下する。
【0036】長尺熱収縮性シートは、熱収縮性を有し、
感光材料を劣化させる成分を含まないものであれば特に
は材質には制限はない。例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリスチレンなどを用いることができる。
長尺熱収縮性シートの熱収縮率は、50℃において、長
さ方向で2%未満、幅方向で2%未満であり、そして、
100℃において、長さ方向で15〜80%、幅方向で
50%未満であり、長さ方向の熱収縮率は、幅方向の熱
収縮率よりも大きいことが好ましい。このような長尺熱
収縮性シートの市販されているものの例としては、ラン
ディーファイブ(商品名、大倉工業(株)製)のグレー
ドがHS、VP−B、RC、SE、VP−3Bであるも
の、ファンシーラップ(商品名、グンゼ(株)製)のグ
レードがTHS、TNS、TAS、TBS、TRSであ
るものなどを挙げることができる。
【0037】さらに、本発明の遮光リーダ用熱収縮性長
尺シートのどちらか一方の表面には、耐熱性樹脂材料の
印刷、耐熱性樹脂シートの貼り付けなどにより耐熱性樹
脂材料層が形成されていることが好ましい。遮光リーダ
の表面に耐熱性樹脂材料層を形成することにより、遮光
リーダを熱収縮させる際に遮光リーダ同士の融着(ブロ
ッキング)が起こりにくくなる。
【0038】また、本発明の遮光リーダ用熱収縮性長尺
シートは、その透湿度が10g/m 2・24h以下であ
ることが好ましい。透湿度が10g/m2・24h以下
の遮光リーダを用いることにより、ロール状感光材料包
装体を、長期間にわたって保管しても、外気中の水分
(水蒸気)によって感光材料が劣化しにくくなる。
【0039】
【実施例】[実施例1] (遮光リーダ用熱収縮性長尺シートの製造)長尺熱収縮
性シート(ランディーファイブHS、大倉工業(株)
製)の両方の表面に、長尺遮光性シート(カーボンブラ
ックを5重量%混入した厚みが23μmの低密度ポリエ
チレンシート)を貼り合わせて遮光リーダ用熱収縮性長
尺シートを製造した(図10参照)。得られた遮光リー
ダ用熱収縮性長尺シートの収縮率は、50℃において、
長さ方向で0.5%未満、幅方向で0.5%未満であ
り、そして、100℃において、長さ方向で12.6
%、幅方向で3.3%であった。
【0040】(ロール状感光材料包装体の製造)上記の
遮光リーダ用熱収縮性長尺シートを、図7(a)に示す
ような形に裁断し、これをロール状感光材料の感光材料
シートの巻き終わり末端部に粘着テープで固定した。そ
して、ロール状感光材料の巻芯に両端部に円盤状の側面
遮光板を取り付け、側面遮光板をその外側に折り曲げた
状態で、遮光リーダをロール状感光材料に巻き付けなが
ら、遮光リーダとロール状感光材料端部との接触部の遮
光リーダ表面に270℃の熱風を吹き付けることによ
り、遮光リーダの中央第一部をロール状感光材料1の端
面に密着させ、次いで、側面遮光板を折り曲げずに元の
状態に戻して、遮光リーダをロール状感光材料に巻き付
けながら、遮光リーダと側面遮光板との接触部の遮光リ
ーダ表面に270℃の熱風を吹き付けることにより、遮
光リーダの中央第三部を側面遮光板の外側面に密着させ
た後、遮光リーダの終端部を粘着テープを封止して遮光
リーダの両側端部がラビリンス構造のロール状感光材料
包装体を製造した。
【0041】[評価] (ロール状感光材料包装体の保存試験)ロール状感光材
料包装体を50℃で3日間保存し、保存後の遮光リーダ
の状態を目視観察した。その結果、ロール状感光材料包
装体は、放置前後で外観上の変化はなかった。そして、
保存後のロール状感光材料包装体を1000ルクスの下
で1時間静置した後、ロール状感光材料包装体から感光
材料を取り出して、感光材料の露光状態を調査した。そ
の結果、感光材料は露光していなかった。
【0042】
【発明の効果】本発明のロール状感光材料包装体は、側
面遮光板の外側面と遮光リーダの両端部との密着を遮光
リーダの熱収縮により行っているので、製造時に遮光リ
ーダが切れたりしにくく、製造コストも安価になる。ま
た、本発明のロール状感光材料包装体は、遮光リーダの
熱収縮率が、50℃において、長さ方向で1%未満、幅
方向で1%未満であることから、その保存時に遮光リー
ダの収縮の進行が起こりにくいので、長期間保存して
も、遮光リーダが遮光面遮光板の周端部と擦れて切れた
り、破れたり、あるいは、遮光リーダを封止している粘
着テープが剥がれたりしにくくなる。従って、本発明の
ロール状感光材料包装体は、長期間にわたって感光材料
を露光させることなく保管することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロール状感光材料包装体の一例の分解
斜視図である。
【図2】図1に示すロール状感光材料包装体の斜視図で
ある。
【図3】遮光リーダの両側端部がラビリンス構造をとる
本発明のロール状感光材料包装体の一例の製造工程を表
す概略図である。
【図4】遮光リーダの両側端部がラビリンス構造をとる
本発明のロール状感光材料包装体の一例の断面図であ
る。
【図5】本発明のロール状感光材料包装体に用いられる
遮光リーダ用熱収縮性長尺シートの一例の正面図であ
る。
【図6】図5(b)に示す遮光リーダを用いた本発明の
ロール状感光材料包装体の一例の断面図である。
【図7】遮光リーダの両側端部がラビリンス構造をとる
本発明のロール状感光材料包装体に用いることができる
遮光リーダの一例の正面図である。
【図8】本発明の遮光リーダ用熱収縮性長尺シートの温
度と熱収縮率との好ましい関係を表す一例の概略図であ
る。
【図9】本発明の遮光リーダ用熱収縮性長尺シートの一
例の断面図である。
【図10】本発明遮光リーダ用熱収縮性長尺シートの別
の一例の断面図である。
【図11】本発明の遮光リーダ用熱収縮性長尺シートの
さらに別の一例の断面図である。
【図12】特開平8−40468号公報に記載されてい
るロール状感光材料の部分断面図である。
【図13】特開平8−40468号公報に記載されてい
る一部組み立てた包装体を端部部材を取り外した状態の
概略図である。
【符号の説明】
1 ロール状感光材料 2 巻芯 3 感光材料シート 4 側面遮光板 5 遮光リーダ 5a 遮光リーダの先端部 5b 遮光リーダの中央部 5c 遮光リーダの終端部 5d 遮光リーダの中央第一部部 5e 遮光リーダの中央第二部 6a、6b 粘着テープ 7 ロール状感光材料包装体(ラビリンス型)用の遮光
リーダ 7a 遮光リーダの先端部 7b 遮光リーダの中央第一部 7c 遮光リーダの中央第二部 7d 遮光リーダの中央第三部 7e 遮光リーダの終端部 8 切り込み部 9 切り抜き部 12 長尺遮光性シート 13 長尺熱収縮性シート(シュリンクフィルム) 20 ラビリンス構造のロール状感光材料包装体 21 ロール状感光材料 22 側面遮光板 23 不透明可撓性材料部(遮光リーダ) 23a 第一セグメント 23b 第二セグメント 23c 第三セグメント 24 巻芯 25 感光材料
フロントページの続き (72)発明者 門田 陽宏 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 中戸川 光一 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺感光材料シートを巻芯に巻き付けて
    なるロール状感光材料、該ロール状感光材料の巻芯の端
    部に取り付けられる一対の円盤状の側面遮光板、そし
    て、該ロール状感光材料の長尺感光材料シートの先端に
    接合され、該長尺感光材料シートの幅よりも幅の広い部
    分がロール状感光材料の外周一周の長さよりも長く、収
    縮率が、50℃において、長さ方向で1%未満、幅方向
    で1%未満であり、かつ100℃において、長さ方向で
    5〜30%、幅方向で30%未満であって、長さ方向の
    収縮率が、幅方向の収縮率よりも大きい長尺熱収縮性遮
    光リーダとから構成され、ロール状感光材料の巻芯に側
    面遮光板を取り付けた状態で、前記遮光リーダを一周以
    上巻き付け、そして遮光リーダの熱収縮により、側面遮
    光板の外側面の少なくとも一部に遮光リーダの両端部を
    密着させたものであることを特徴とするロール状感光材
    料包装体。
  2. 【請求項2】 長尺熱収縮性遮光リーダが、主として長
    さ方向に熱収縮性を有する長尺熱収縮性シートの両側表
    面に、長尺遮光性シートを貼り合わせてなるものである
    ことを特徴とする請求項1に記載のロール状感光材料包
    装体。
  3. 【請求項3】 収縮率が、50℃において、長さ方向で
    1%未満、幅方向で1%未満であり、かつ100℃にお
    いて、長さ方向で5〜30%、幅方向で30%未満であ
    って、長さ方向の収縮率が、幅方向の収縮率よりも大き
    いことを特徴とする遮光リーダ用熱収縮性長尺シート。
  4. 【請求項4】 長尺遮光性シートの片側表面に、主とし
    て長さ方向に熱収縮性を有する長尺熱収縮性シートを貼
    り合わせてなることを特徴とする請求項3に記載の遮光
    リーダ用熱収縮性長尺シート。
  5. 【請求項5】 長尺遮光性シートの両側表面に、主とし
    て長さ方向に熱収縮性を有する長尺熱収縮性シートを貼
    り合わせてなることを特徴とする請求項3に記載の遮光
    リーダ用熱収縮性長尺シート。
  6. 【請求項6】 主として長さ方向に熱収縮性を有する長
    尺熱収縮性シートの両側表面に、長尺遮光性シートを貼
    り合わせてなることを特徴とする請求項3に記載の遮光
    リーダ用熱収縮性長尺シート。
JP36831599A 1998-12-17 1999-12-24 ロール状感光材料包装体及び遮光リーダ用熱収縮性長尺シート Pending JP2001183777A (ja)

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