JP2000130961A - 炉内計測方法及び装置 - Google Patents

炉内計測方法及び装置

Info

Publication number
JP2000130961A
JP2000130961A JP10305910A JP30591098A JP2000130961A JP 2000130961 A JP2000130961 A JP 2000130961A JP 10305910 A JP10305910 A JP 10305910A JP 30591098 A JP30591098 A JP 30591098A JP 2000130961 A JP2000130961 A JP 2000130961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
furnace
sensor
container
heat insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10305910A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ashida
耕司 芦田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP10305910A priority Critical patent/JP2000130961A/ja
Publication of JP2000130961A publication Critical patent/JP2000130961A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blast Furnaces (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
  • Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間にわたって炉内の高温環境に耐えるこ
とができ、しかも、小型・軽量かつ安価であり、炉内の
正確な状況を計測する計測装置を提供する。 【解決手段】 センサ収納ケース2と外面ケース4との
間に断熱材層3を設け、外面ケース4の外側に含水性を
有する吸水耐火物層5を設けた構成を有する断熱容器1
を用いる。断熱容器1のセンサ収納ケース2内に、温度
計,カメラ,距離計等のセンサを収納し、吸水耐火物層
5に水を吸収させた状態で、センサを断熱容器1に収納
してなる計測装置を炉内に入れて、センサにて各種の計
測処理を行う。吸水耐火物層5に含まれている水が炉内
で蒸発する。この際、蒸発時の潜熱によって吸水耐火物
層5から熱量が奪われ、吸水耐火物層5の温度が100
℃程度に維持され、断熱材層3の外面温度も100℃程
度に維持される。この結果、長時間にわたって、センサ
収納ケース2の内部温度を、内部のセンサの計測性能に
影響を及ぼさない低温の状態に保って、正確な計測結果
をセンサで得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱炉,高炉,コ
ークス炉,転炉等の各種の高温炉における炉内状況を計
測する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な電子回路部品を正常に使用でき
る温度の上限は、40〜60℃程度であり、軍事用に特
別に設計された電子回路部品であっても、その使用温度
の最高は100〜120℃程度が限界である。特に、カ
メラ,レーザ等の光応用電子回路部品では、その動作温
度の上限は低くて一般的なものでは45〜50℃に過ぎ
ない。このような電子回路部品を組み込んで構成される
計測機器(センサ)を、高温の炉内に入れてその内部の
状況を計測する場合には、何等かの方法を用いて、セン
サの周囲空間の温度を、その計測性能を維持できる上限
温度より低い温度に保つ必要がある。従来から、低温に
保つ方法として、大きく分けて以下に述べるような2つ
の方法が知られている。
【0003】一方の方法は、冷却用の水または空気を、
センサを収納した容器に炉外から送ることにより、容器
の内部温度の上昇を防止する方法である。例えば、二重
または三重構造の外壁を有する容器にカメラを収納し、
2枚の壁材の間に冷却水を炉外から供給し、容器内を低
温状態に維持して、カメラにて炉内の状況を観察する。
また、冷却能力を向上させるために、容器内に送風する
ことも実施されている。
【0004】この方法は、炉外から冷却用の水または空
気を供給するので、容器内を長時間にわたって低温状態
に維持できることが特徴である。しかし、容器へ外部か
ら水または空気を供給するための断熱を施した各種の配
管を設ける必要があり、また、水または空気を送るため
のポンプ、水を冷やすためのチラー等の付帯設備も必要
である。従って、この方法では、装置全体としての設置
費用、維持費用、メンテナンス費用が膨大になるという
問題がある。
【0005】他方の方法は、冷却用の水または空気を供
給することなく、センサを収納した容器の内部温度の上
昇を比較的短時間にわたって抑制する方法である。この
方法の具体例として、容器自体の断熱性を高くして容器
内への入熱量を少なくする方法、熱を吸収する蓄熱体を
センサと共に容器に収納する方法等、種々の手法が提案
されている。このような方法では、容器内を低温状態に
維持する時間は制約を受けるが、水または空気を供給し
ないので、各種の配管,付帯設備を設ける必要がない。
【0006】この他方の方法での最も簡易な構成として
は、熱伝導率が低い材料で覆われた容器を準備し、その
容器内にセンサを収納するものである。但し、低温状態
の維持時間の制約が大きいので、少しでもその維持時間
を長くする、つまり、センサの性能を低下させることな
くそれを収納した容器を高温環境に曝せる時間をできる
限り長くする工夫が試みられている。
【0007】例えば、実開昭55−132635号公報
には、センサの周囲を水タンクで覆い、更にその周囲を
断熱材で覆う構造が開示されている。この構造では、外
部からの熱は水タンクで吸収され、蒸発孔から外気に放
散される。その結果、水温が沸騰点に達するまでの蓄熱
量と、水が蒸発する際の潜熱とにより、ある程度の蒸発
量までは、センサ周辺の温度を沸騰点程度に抑制でき
る。
【0008】また、真空断熱容器を利用することも行わ
れている。実公平5−19773号公報には、二重構造
の有底筒状の真空断熱容器に、センサに加えて、電気絶
縁性を有したフッ素系不活性液体を蓄熱体として収納す
る構造が開示されている。また、実公平5−19772
号公報には、比較的融点が低いワックス,氷等の蓄熱物
質を密封した袋を蓄熱体として、センサに加えて真空断
熱容器に収納する構造が開示されている。
【0009】更に、実公昭63−5400号公報には、
センサを収納する容器の周囲を、水を含浸させた断熱材
で覆い、水の蒸発潜熱で内部のセンサを比較的低温に維
持する構造が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】実開昭55−1326
35号公報に示されている構造では、水タンクとして二
重構造の壁面を有する容器を必要とするが、このような
容器はそれ自体が相当な重量であり、運用面での制約ま
たは問題を生じる。また、製作の難易度が高く、製作費
用も高価である。更に、蒸発の際の潜熱(気化熱)で冷
却する方法であるので、内部に収納されるセンサ自体が
100℃でも動作可能である必要があり、適用できるセ
ンサに大きな制約がある。
【0011】実公平5−19773号公報及び実公平5
−19772号公報に示されている構造でも、真空容器
を使用するので、重量が重い、製作費用が高価であると
いう問題がある。また、一般的には円筒状以外の形状の
真空容器を製作することは技術的に困難である。更に、
フッ素系不活性液体の使用は、重量を更に増やすという
だけでなく、液体自体の取扱いが難しいという運用上の
問題を有する。
【0012】実公昭63−5400号公報の方法は、水
が有する大きな熱容量を利用して内部への入熱を抑制す
る方法である。ここで、20℃の水を100℃まで加熱
して蒸発させるために必要な熱容量を考えた場合、水の
気化熱(2.3kJ/g)と比熱(4.2J/g・℃)
とに基づいて計算すると、全熱容量のうちの約87%が
気化熱に因るものであることが分かる。従って、水の熱
容量を利用した断熱の場合には、気化熱まで利用すると
きに最大の効果を発揮する。実公昭63−5400号公
報に吸水性断熱材の例として示されているグラスウー
ル,耐熱無機繊維等の断熱材は、繊維間に存在する対流
伝熱を抑えた空気層により、断熱効果を発揮している。
よって、その空気層を水で置換した場合、断熱性は低下
する。水の熱伝導率(60℃で0.652W/m・℃)
は、一般的に入手可能な熱伝導率が低い(0.03W/
m・℃程度)断熱材に比較して20倍以上であり、水自
体が熱を伝えやすい物質である。従って、実公昭63−
5400号公報の方法では、極めて短時間のうちに、断
熱層内面の温度が100℃近くまで上昇することにな
る。この実公昭63−5400号公報では、炉内の温度
計測を目的としているが、カメラ,レーザ等の光学的セ
ンサでは60℃を超えた温度では動作が保証されておら
ず、100℃近くの温度では動作自体が困難となる。こ
のように、この従来方法でも、実開昭55−13263
5号公報の場合と同様に、適用できるセンサに大きな制
約がある。
【0013】以上のように、水タンク,真空容器,フッ
素系不活性液体を用いる従来の方法では、熱伝導率が低
い断熱材のみで断熱容器を構成した場合に比べて、より
長時間にわたって計測装置を炉内に保持させておくこと
はできるが、製作費用及び運用の容易さ等の点で問題が
ある。また、このような容器は、二重壁構造になるの
で、容器の大型化,重量の増大化が避けられない。一
方、水タンク,表面への吸水断熱材を用いる従来の方法
では、内部温度が極めて短時間のうちに100℃近くに
まで達するので、内部に収納するセンサが100℃近く
の温度に耐熱性を有しておかなければならず、適用でき
るセンサに制約がある。
【0014】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、比較的高温の炉内での適用が可能であり、しか
も、その計測装置が小型・軽量かつ安価である炉内計測
方法及び装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る炉内計測
方法は、センサを用いて炉内の状況を計測する方法にお
いて、その内側に断熱材が設けられ、その外側が耐火物
で覆われた容器に前記センサを収納し、前記センサを収
納した前記容器を、前記耐火物に水を吸収させた状態
で、炉内に入れて、炉内の状況を計測することを特徴と
する。
【0016】請求項2に係る炉内計測方法は、請求項1
において、前記センサの検出結果を蓄積する蓄積装置を
炉外に設置し、断熱材で被覆された有線ケーブルを介し
て前記センサの検出結果を前記蓄積装置へ送信すること
を特徴とする。
【0017】請求項3に係る炉内計測装置は、炉内の状
況を計測する装置において、センサと、その内側に断熱
材が設けられ、その外側が含水可能な耐火物で覆われ、
その内部に前記センサを収納する容器とを備えることを
特徴とする。
【0018】請求項4に係る炉内計測装置は、請求項3
において、前記容器の内部に収納されており、前記セン
サの検出結果を蓄積する蓄積装置を更に備えることを特
徴とする。
【0019】請求項5に係る炉内計測装置は、請求項3
または4において、前記容器の内部に収納されている電
池を更に備えることを特徴とする。
【0020】本発明では、例えば金属またはセラミック
製のケースに対して、その内側に断熱材を張り付けると
共にその外側を水を吸収できる耐火物で覆って構成され
る断熱容器を使用する。このような断熱容器の内部に所
望のセンサを収納し、耐火物に水を吸収させた状態で、
センサを収納した断熱容器を炉内に入れ、センサにて炉
内の状況を計測する。
【0021】炉内の高温環境に入ると、耐火物に含まれ
ている水が蒸発する。この際、水の蒸発に伴う潜熱によ
って、耐火物からは熱量が奪われる。この結果、耐火物
に水が存在している間は、耐火物の温度が100℃程度
に維持される。耐火物の温度が100℃程度に維持され
るので、内部の熱伝導率が低い断熱材の外面温度も10
0℃程度に維持される。従って、耐火物に含まれている
水がすべて蒸発するまで、耐火物に水を吸収させない場
合と比べて、内部のセンサへの入熱量を低くすることが
でき、長時間にわたって計測処理を行える。また、特殊
な真空容器を使用せず、本発明の断熱容器は小型・軽量
であり、しかも製作費用が安い。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明
の炉内計測装置における断熱容器1の断面図、図2は、
同じくその部分破断斜視図である。本発明による断熱容
器1は、各種のセンサを内部に収納する中空四角柱状の
センサ収納ケース2と、センサ収納ケース2の外表面を
覆う断熱材層3と、断熱材層3外側を覆う外面ケース4
と、外面ケース4の外表面を覆う吸水耐火物層5とから
構成されている。
【0023】センサ収納ケース2は、金属またはセラミ
ック製であり、その内部に各種のセンサ(図1には図示
せず)を収納する。断熱材層3は、熱伝導率が低い材
料、例えばグラスウール,ロックウール,ケイ酸カルシ
ウム,セラミック・ファイバ,アルミナシリカ系の粉末
を固めた素材等から構成されている。外面ケース4は、
センサ収納ケース2と同様に、金属またはセラミック製
である。吸水耐火物層5は、吸水性に優れた耐火材料か
ら構成されている。具体的には、吸水耐火物層5とし
て、セラミック・ファイバを焼き固めた板状若しくはフ
ェルト状のもの、または、繊維状のファイバを織り込ん
で作られた布状のもの等を利用でき、水の吸収性が高い
ものが好ましい。計測対象となる炉内の温度が比較的低
い場合には、吸水耐火物層5としてこのようなもの以外
の利用も可能である。
【0024】断熱材層3は、水を吸収した状態では、熱
伝導率が高くなるので、水の吸収を避けるようにするこ
とが必要である。そこで、断熱材層3と吸水耐火物層5
との間に金属またはセラミック製の外面ケース4を設け
て両層を隔て、吸水耐火物層5からの水が内側の断熱材
層3に浸入されないようにしている。
【0025】次に、このような断熱容器1を有する本発
明の炉内計測装置を用いた計測動作について説明する。
断熱容器1のセンサ収納ケース2内にセンサを収納す
る。このセンサとしては、炉内の状況を計測する機器と
して多用されるカメラ,レーザ距離計等の各種のセンサ
を使用できる。そして、センサを収納した断熱容器1
を、吸水耐火物層5に水を吸収させた状態で、炉内に挿
入し、センサにて画像撮影,距離測定等の各種の計測処
理を行う。なお、カメラ,レーザ距離計は使用するセン
サの一例であり、それら以外のセンサを本発明で使用す
るようにしても良いことは勿論である。
【0026】炉内では吸水耐火物層5に含まれている水
が蒸発するが、この際、蒸発時の潜熱によって吸水耐火
物層5から熱量が奪われ続ける。よって、吸水耐火物層
5に水が残存して蒸発が進行している間では、吸水耐火
物層5の温度が100℃程度に維持され続ける。そし
て、吸水耐火物層5が100℃程度に維持されるので、
その間、熱伝導率が低い断熱材層3もその外面温度が1
00℃程度に維持される。この結果、吸水耐火物層5に
含まれたすべての水が完全に蒸発しきるまで、センサ収
納ケース2の内部温度は、内部のセンサの計測性能に影
響を及ぼさない低温状態に保たれるので、長時間にわた
って正確な計測結果をセンサで得ることができる。
【0027】次に、センサ収納ケース2に各種のセンサ
を収納した本発明の炉内計測装置の具体例について説明
する。図3は、カメラ,レーザ距離計等、断熱容器1に
窓を設ける必要があるセンサを用いた場合の計測装置2
0の構成を示す断面図である。図3において、図1と同
一番号を付した部分は同一部材を示す。
【0028】センサ収納ケース2には、石英窓11が設
けられており、石英窓11の前方に位置する断熱材層
3,外面ケース4及び吸水耐火物層5の一部は欠損され
ている。センサ収納ケース2内には、石英窓11に対向
した光入射面を有するセンサ12(カメラ,レーザ距離
計等)が、得られたデータを蓄積するデータ蓄積装置1
3及び収納されている各機器の電力を供給する電池14
と共に収納されている。なお、このような窓を設ける場
合には、窓からの入熱をできる限り抑制することが望ま
しく、本例ではこのために窓を、耐熱性を有する石英製
としている。但し、炉内温度によってはパイレックス等
の安価な材料を使用することも可能である。
【0029】ここで、石英窓11の構成について説明す
る。例えば1100℃程度の高温炉の場合、炉内壁面か
ら発生する輻射光は、波長2μm付近にピークを有す
る。これに対して、一般的なカメラ,レーザ距離計等は
0.4〜0.8μm程度の波長の光を利用することが多
い。よって、センサ12が利用する光の波長よりも長い
波長の光を反射するコーティングを石英窓11に施して
おけば、石英窓11からの輻射入熱を抑制することがで
きる。しかしながら、このようなコーティングは、通常
高い温度には耐えられない。
【0030】よって、図4に示すように、石英窓11を
二重化する工夫を行う。図4において、図3と同一部分
には同一番号を付している。外側のコーティングなしの
石英窓11aと、内側のコーティングありの石英窓11
bとを、適長離隔させてセンサ収納ケース2のフランジ
2aに設けて、石英窓11を構成する。例えば、波長が
1.5μm以上である光を反射するITO等の薄膜をコ
ーティングした熱線反射窓を、1100℃の壁面からの
輻射光の抑制に適用した場合、その窓を透過する熱量を
約15%に抑制することができる。
【0031】センサ12としてレーザ距離計を用いる場
合、利用するレーザの波長光だけを透過するフィルタを
併用することにより、内部への入熱量を抑制することが
できる。
【0032】なお、センサ12としてカメラを用いる場
合、窓の寸法を小さくするために、開口部の径が小さい
ピンホールレンズを使用することが好ましい。また、カ
メラの場合、データ蓄積装置13にビデオ装置を利用で
きることは勿論である。
【0033】このような構成をなす計測装置20を炉内
に入れ、センサ12にて画像データ,距離データ等を得
て、それをデータ蓄積装置13に記録する。このように
して、炉内の正確な画像,距離等を長時間にわたって取
得でき、それらのデータを蓄積できる。
【0034】上述した例では、データ蓄積装置13及び
電池14をセンサ12と共にセンサ収納ケース2内に収
納するようにしたが、これらを断熱容器1外(炉外)に
設けるようにしても良い。図5は、このような例の計測
装置20の構成を示す断面図である。図5において、図
1,図3と同一番号を付した部分は同一部材を示す。
【0035】図5に示す例では、断熱容器1の壁面(セ
ンサ収納ケース2,断熱材層3,外面ケース4及び吸水
耐火物層5)を貫通してケーブル孔15が形成されてい
る。ケーブル孔15には、各端がセンサ収納ケース2内
のセンサ12及び断熱容器1外のデータ蓄積装置13に
夫々接続された信号ケーブル16と、各端がセンサ収納
ケース2内のセンサ12及び断熱容器1外の電池14に
夫々接続された電源ケーブル17とが挿通されている。
信号ケーブル16及び電源ケーブル17としては、ニッ
ケル覆銅線の周囲をガラスマイカポリイミドとシリカガ
ラス繊維とで被覆した電線等を利用でき、この電線では
400℃程度までの耐熱性を有する。また、これらのケ
ーブルの導線自体を、断熱材で覆う、または、断熱材と
吸水耐火物との2層構造で覆うようにすると、更に高温
の炉でも適用することができる。
【0036】このような構成を有する計測装置20で
は、データ蓄積装置13及び電池14を断熱容器1外に
設けるようにしているので、これらを収納するためのス
ペースがセンサ収納ケース2に不要となり、断熱容器1
の更なる小型化,軽量化を図ることができる。
【0037】以下、本発明による計測方法の実施の形態
について説明する。 (第1実施の形態)図6は、内部温度が1000℃前後
にも達するコークス炉炭化室の内壁レンガの状態を観察
する場合の実施状態を示す模式図である。センサ12と
してのカメラと画像データを蓄積するデータ蓄積装置1
3と電池14とを断熱容器1のセンサ収納ケース2内に
収納した図3に示すような計測装置20を、炭化室Cの
内部に出入りする押し出し機21の上に搭載する。その
後、断熱容器1の吸水耐火物層5に水を吸収させる。
【0038】図7は、このような計測装置20の取り付
け手順を示す図である。センサ収納ケース2,断熱材層
3及び外面ケース4からなる箱体の上蓋部を外して、セ
ンサ収納ケース2内にカメラ,データ蓄積装置13及び
電池14を入れた後(図7(a):但し、カメラ,デー
タ蓄積装置13及び電池14は図示省略)、耐熱性が高
い金属線(例えばニッケルの含有量が高い鉄線)にて、
外面ケース4の外表面に、吸水耐火物層5を固定する
(図7(b))。そして、吸水耐火物層5に水をかけて
それに水を吸収させる(図7(c))。
【0039】このようにした後、計測装置20を載せた
押し出し機21を、炭化室Cの両端の開口部を往復させ
ながら、カメラにて壁面の画像を撮影し、その画像デー
タをデータ蓄積装置13に蓄積する。この撮影の様子を
図8に示す。
【0040】そして、撮影終了後に、炉外において、計
測装置20を押し出し機21から取外し、データ蓄積装
置13に蓄積されている画像データを読み出すことによ
り、炭化室Cの内壁レンガの状態を認識することができ
る。なお、押し出し機21に取り付けられた押し出し機
21の移動距離を測定するエンコーダ22の出力を、距
離記録装置23に記録するように構成する場合、内壁レ
ンガの画像とその炉内の位置とを対応付けすることが可
能である。
【0041】図9は、従来技術による、コークス炉炭化
室の内壁レンガの状態を観察する実施状態及びそれに用
いる計測装置を示す図である。押し出し機21に搭載さ
れている従来の計測装置40は、冷却水を循環させる水
配管41をめぐらせた二重水冷箱32の外側を断熱材4
3で覆った構成をなし、二重水冷箱42内にカメラ(図
示せず)を収納している。
【0042】このような従来例では、循環水冷される二
重水冷箱42の内部にカメラを収納しているので、押し
出し機21自体に水配管41を取り付ける必要がある。
押し出し機21は移動機械であるので、押し出しによる
熱サイクル,コークスからの反力,押し出し時の振動等
が、この水配管41に加わるので、水漏れの危険があ
る。図6に示した本発明では、そのような危険は無縁で
ある。
【0043】(第2実施の形態)図10は、コークス炉
炭化室の窯幅を計測する場合の実施状態を示す模式図で
ある。図11に示すような計測装置30を、ワイヤ31
で吊るして、炭化室Cの装炭孔33からウインチ32で
炉内に挿入する。図11において、図3と同一番号を付
した部分は同一部材を示しており、この計測装置30に
は2ヶ所に石英窓11が設けられており、計測装置30
は、センサ12としての2台のレーザ距離計と、データ
蓄積装置13及び電池14とを有する。
【0044】計測装置30をワイヤ31で吊るして、炭
化室Cの装炭孔33からウインチ32で炉内に挿入さ
せ、計測装置30が炉内を昇降する間に、両レーザ距離
計にて夫々の壁面までの距離を測定し、その測定結果を
加算して炭化室Cの窯幅を計測する。
【0045】なお、1本のワイヤ31で計測装置30を
吊るす場合には捻じれ,揺れが生じ易いので、2本以上
のワイヤ31で吊るすことな好ましい。ワイヤ31に
は、耐熱性が高い金属線、例えばニッケルの含有量が高
い素材を使用すれば良い。
【0046】次に、本発明における断熱効果について説
明する。本発明の計測装置における断熱容器1と、従来
の計測装置における断熱材だけで構成された断熱容器5
1と、比較例としての吸水耐火物だけで構成された断熱
容器61とを試作した。図12(a),(b),(c)
に本発明の断熱容器1,従来の断熱容器51,比較例の
断熱容器61の構造を夫々示す。従来の断熱容器51
は、センサ収納ケース52と外面ケース54との間に断
熱材層53を挟み込んで構成されている。また、比較例
の断熱容器61は、センサ収納ケース62を吸水耐火物
層65で被って構成されている。
【0047】これらの断熱容器1,51,61の大きさ
は何れも高さ200mm、長さ300mm、幅200m
mである。また、センサ収納ケース2,52,62及び
外面ケース4,54は何れも厚さ1.2mmの鉄板で構
成する。本発明の断熱容器1では、断熱材層3の厚さが
30mm、吸水耐火物層5の厚さが10mmであり、従
来の断熱容器51では、断熱材層53の厚さが40mm
であり、比較例の断熱容器61では、吸水耐火物層65
の厚さが40mmである。断熱材層3,53の熱伝導率
は何れも0.03kcal/m・℃・hrであり、吸水
耐火物層5,65の吸水させていない状態での熱伝導率
は0.15kcal/m・℃・hrである。また、吸水
耐火物層5,65の吸水量は約0.1g/cm3 であ
る。
【0048】このような3種の試作品(断熱容器1,5
1,61)を第1実施の形態に適用することを前提とし
てテストを行った。第1実施の形態における炭化室C内
の温度は最高で1100℃程度であるので、内部温度を
1100℃に設定した炉内にこれらの断熱容器1,5
1,61を入れて、その内部温度変化を測定した。ま
た、押し出し機21が炭化室Cの両端を往復する所要時
間は約2分間、ある炭化室Cから別の炭化室Cまで押し
出し機21が移動する所要時間は5分程度である。よっ
て、この測定テストでは、炉内に2分間入れた後に5分
間炉外で放置するという手順を5回繰り返した。なお、
テスト開始のこれらの断熱容器1,51,61の温度は
30℃とした。
【0049】その測定結果を図13に示す。図13にお
いて、実線Aは本発明の断熱容器1の測温結果、実線B
は従来の断熱容器51の測温結果、実線Cは比較例の断
熱容器61の測温結果を夫々示す。
【0050】吸水耐火物層65のみで覆われた比較例の
断熱容器61の場合、容器の内部温度が急速に上昇し、
一般的な光学的センサの耐熱上限温度50℃を、テスト
開始7〜8分後には超えている。これは、前述したよう
に、水を含んだ吸水耐火物層65の熱伝導率が高く、断
熱性が低いためであると考えられる。
【0051】また、従来の断熱容器51の場合、テスト
開始から約25分経過して時点で、50℃を超えてい
る。これに対して、本発明の断熱容器1の場合、テスト
開始から30分経過後でも36℃程度に留まっており、
一般的な光学的センサの耐熱上限温度50℃まで余裕が
ある。また、この30分経過後の温度上昇は、従来の断
熱容器51の1/5程度に抑えられている。実際の使用
状況にあっては、外部環境からの入熱に加えてセンサか
らの発熱も加わることを考慮した場合、この本発明の断
熱容器1における良好な断熱効果の意義は大きい。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明では、水を含ませ
た耐火物を使用するので、小型・軽量かつ安価である計
測装置を用いて、長時間にわたって炉内の高温環境に耐
えて正確に炉内状況を計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の計測装置における断熱容器の断面図で
ある。
【図2】本発明の計測装置における断熱容器の部分破断
斜視図である。
【図3】本発明の計測装置の一例の断面図である。
【図4】本発明の計測装置の他の例の部分断面図であ
る。
【図5】本発明の計測装置の更に他の例の断面図であ
る。
【図6】本発明の計測装置を用いた第1実施の形態にお
ける計測状態を示す模式図である。
【図7】本発明の計測装置における断熱容器の取り付け
手順を示す図である。
【図8】本発明の計測装置を用いた第1実施の形態にお
ける計測状態を示す側面図及び平面図である。
【図9】従来の計測装置を用いた計測実施状態を示す模
式図である。
【図10】本発明の計測装置を用いた第2実施の形態に
おける計測状態を示す模式図である。
【図11】本発明の計測装置の更に他の例の断面図であ
る。
【図12】本発明,従来例及び比較例の計測装置におけ
る断熱容器の断面図である。
【図13】本発明,従来例及び比較例の計測装置におけ
る断熱容器の内部温度変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 断熱容器 2 センサ収納ケース 3 断熱材層 4 外面ケース 5 吸水耐火物層 12 センサ 13 データ蓄積装置 14 電池 16 信号ケーブル 17 電源ケーブル 20,30 計測装置 C 炭化室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01K 1/14 G01K 1/14 L

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサを用いて炉内の状況を計測する方
    法において、その内側に断熱材が設けられ、その外側が
    耐火物で覆われた容器に前記センサを収納し、前記セン
    サを収納した前記容器を、前記耐火物に水を吸収させた
    状態で、炉内に入れて、炉内の状況を計測することを特
    徴とする炉内計測方法。
  2. 【請求項2】 前記センサの検出結果を蓄積する蓄積装
    置を炉外に設置し、断熱材で被覆された有線ケーブルを
    介して前記センサの検出結果を前記蓄積装置へ送信する
    請求項1記載の炉内計測方法。
  3. 【請求項3】 炉内の状況を計測する装置において、セ
    ンサと、その内側に断熱材が設けられ、その外側が含水
    可能な耐火物で覆われ、その内部に前記センサを収納す
    る容器とを備えることを特徴とする炉内計測装置。
  4. 【請求項4】 前記容器の内部に収納されており、前記
    センサの検出結果を蓄積する蓄積装置を更に備える請求
    項3記載の炉内計測装置。
  5. 【請求項5】 前記容器の内部に収納されている電池を
    更に備える請求項3または4記載の炉内計測装置。
JP10305910A 1998-10-27 1998-10-27 炉内計測方法及び装置 Pending JP2000130961A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10305910A JP2000130961A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 炉内計測方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10305910A JP2000130961A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 炉内計測方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000130961A true JP2000130961A (ja) 2000-05-12

Family

ID=17950781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10305910A Pending JP2000130961A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 炉内計測方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000130961A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1202014A2 (en) * 2000-10-31 2002-05-02 Datapaq Limited Thermal insulation apparatus
JP2007063300A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Kansai Coke & Chem Co Ltd コークス炉の燃焼室観察装置
JP2007139757A (ja) * 2005-10-20 2007-06-07 Ngk Insulators Ltd 温度計測用断熱容器
EP2009430A1 (fr) * 2007-06-28 2008-12-31 Peugeot Citroen Automobiles SA Procédé de mesure du profil de température d'un objet réalisé en tôle métallique et couvert d'un revétement, pendant son passage dans une étuve de cuisson de ce revétement.
JP2011043376A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Toyota Motor Corp 耐熱ケース
JP2013083386A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Aasaa:Kk 高温雰囲気炉内観察装置
JP2013238624A (ja) * 2013-09-02 2013-11-28 Toyota Motor Corp 耐熱ケース
DE102012112323B3 (de) * 2012-12-14 2014-01-23 Schott Ag Temperatursensoranordnung zur zeitweisen Messung hoher Umgebungstemperaturen sowie deren Verwendung zur kabellosen Aufzeichnung eines Temperaturprofils bei der Glasherstellung oder Behandlung von Glaskörpern
JP2014109545A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Toyota Motor Corp 温度計測装置
JP2016017714A (ja) * 2014-07-10 2016-02-01 中外炉工業株式会社 耐熱ケース及びその使用方法
JP2021011307A (ja) * 2019-07-09 2021-02-04 三恵技研工業株式会社 観測機器用断熱容器及び観測装置
JP2021011997A (ja) * 2019-07-09 2021-02-04 日本製鉄株式会社 冷却機構、観察装置および観察方法
DE102019214323A1 (de) * 2019-09-20 2021-03-25 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Sensormodul für Hochtemperaturöfen, Verfahren zu dessen Auslegung sowie Verwendung des Sensormoduls

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1202014A3 (en) * 2000-10-31 2004-09-08 Datapaq Limited Thermal insulation apparatus
EP1202014A2 (en) * 2000-10-31 2002-05-02 Datapaq Limited Thermal insulation apparatus
JP2007063300A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Kansai Coke & Chem Co Ltd コークス炉の燃焼室観察装置
JP2007139757A (ja) * 2005-10-20 2007-06-07 Ngk Insulators Ltd 温度計測用断熱容器
EP2009430A1 (fr) * 2007-06-28 2008-12-31 Peugeot Citroen Automobiles SA Procédé de mesure du profil de température d'un objet réalisé en tôle métallique et couvert d'un revétement, pendant son passage dans une étuve de cuisson de ce revétement.
FR2918176A1 (fr) * 2007-06-28 2009-01-02 Peugeot Citroen Automobiles Sa Procede de mesure du profil de temperature d'un objet realise en tole metallique et couvert d'un revetement pendant son passage dans une etuve de cuisson de ce revetement.
JP2011043376A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Toyota Motor Corp 耐熱ケース
JP2013083386A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Aasaa:Kk 高温雰囲気炉内観察装置
JP2014109545A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Toyota Motor Corp 温度計測装置
DE102012112323B3 (de) * 2012-12-14 2014-01-23 Schott Ag Temperatursensoranordnung zur zeitweisen Messung hoher Umgebungstemperaturen sowie deren Verwendung zur kabellosen Aufzeichnung eines Temperaturprofils bei der Glasherstellung oder Behandlung von Glaskörpern
JP2013238624A (ja) * 2013-09-02 2013-11-28 Toyota Motor Corp 耐熱ケース
JP2016017714A (ja) * 2014-07-10 2016-02-01 中外炉工業株式会社 耐熱ケース及びその使用方法
JP2021011307A (ja) * 2019-07-09 2021-02-04 三恵技研工業株式会社 観測機器用断熱容器及び観測装置
JP2021011997A (ja) * 2019-07-09 2021-02-04 日本製鉄株式会社 冷却機構、観察装置および観察方法
JP7277745B2 (ja) 2019-07-09 2023-05-19 日本製鉄株式会社 冷却機構、観察装置および観察方法
JP7316124B2 (ja) 2019-07-09 2023-07-27 三恵技研工業株式会社 観測機器用断熱容器及び観測装置
DE102019214323A1 (de) * 2019-09-20 2021-03-25 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Sensormodul für Hochtemperaturöfen, Verfahren zu dessen Auslegung sowie Verwendung des Sensormoduls

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000130961A (ja) 炉内計測方法及び装置
CN101389917B (zh) 炉内观察装置及具有该炉内观察装置的推焦杆
US4329407A (en) Electrochemical storage battery
JP2006511782A (ja) フレキシブルグラファイト熱管理装置
JP5781888B2 (ja) 高温雰囲気炉内観察装置
CN101871902B (zh) 一种热管用多孔材料极限热流密度的测试装置及测试方法
CN105651807A (zh) 热分析装置
CN105954680B (zh) 动力电池生热功率测试的装置和方法
CN101389923B (zh) 炉宽测定装置及具有该炉宽测定装置的推焦杆
US4598005A (en) Thermal insulation
CN117848540B (zh) 分布式光纤温度传感的自校准恒温装置及解调方法和系统
CN217957169U (zh) 用于勘探的摄像装置
JP6274911B2 (ja) 温度測定装置
JPS61148360A (ja) コークス炉煙道の壁温度測定用プローブ
JP3003736B2 (ja) 高温型電池の保温構造
JP3996813B2 (ja) 炉壁観察装置
CN208765852U (zh) 一种红外线测温装置以及热处理设备
JP2007274288A (ja) 撮像素子冷却容器
JPH06307791A (ja) 高性能伝熱体
JP2021043240A (ja) 高温炉内を移動する耐熱撮影カメラ
KR102441071B1 (ko) 내열용 영상 촬영 장치
US5497410A (en) X-ray source comprising a temperature sensor
JPH05343042A (ja) 高温型電池の保温構造
RU2763917C1 (ru) Устройство тепловой защиты летательного аппарата
RU2045050C1 (ru) Термозонд для измерения температуры среды в технологическом агрегате с футеровкой