JP7316124B2 - 観測機器用断熱容器及び観測装置 - Google Patents

観測機器用断熱容器及び観測装置 Download PDF

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本発明は、観測機器を収容する観測機器用断熱容器及び観測機器用断熱容器を備える観測装置に関する。
従来、高温空間で観測機器を使用する際に観測機器を断熱容器に収容して使用することが行なわれている。例えば特許文献1には、加熱炉内で使用される温度計測装置において、観測機器の温度テレメータを囲繞するように蓄熱材が設けられ、この温度テレメータと蓄熱材が二重壁の真空容器に収容されて断熱容器とされ、断熱容器の外側に入力端子やアンテナが設けられる構造が開示されている。
特開2002-304689号公報
ところで、加熱炉内で電子部品を搬送する際にカメラで撮像して電子部品や炉内の状態を観測する場合のように、室温よりも非常に高温な空間でカメラのような受光観測機器を使用できるようにすることが望まれている。同様に、室温よりも非常に低温な空間でカメラのような受光観測機器を使用できるようにすることも求められている。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、室温と温度差が大きい空間で受光観測機器を使用することを可能にする観測機器用断熱容器、及び観測機器用断熱容器を備える観測装置を提供することを目的とする。
本発明の観測機器用断熱容器は、略凹形の断熱容器本体と、内蓋と外蓋との間に断熱空間が設けられる略凹形の断熱蓋体と、受光観測機器の受光部に対応する位置で前記内蓋の開口部に取り付けられる第1の透光部材と、前記第1の透光部材に対応する位置で前記外蓋の開口部に取り付けられる耐熱性の第2の透光部材を備え、前記断熱容器本体の凹側と前記断熱蓋体の凹側を合わせるようにして前記断熱容器本体が前記断熱蓋体で着脱自在に閉じられると共に、前記第1の透光部材と前記第2の透光部材が前記断熱空間を規定するように設けられることを特徴とする。
これによれば、受光観測機器の受光部に対応する位置の第1の透光部材と第2の透光部材で受光観測機器の受光を行うことができると共に、断熱容器本体と断熱蓋体で断熱することができることから、高温空間や低温空間など室温と温度差が大きい空間で受光観測機器を使用することが可能となる。また、外部から熱や冷気が流入し易い断熱蓋体の開口部において、断熱空間を規定する第1の透光部材と耐熱性の第2の透光部材を設けることにより、断熱性を飛躍的に向上することができる。また、第1の透光部材が内蓋の開口部に取り付けられ、第2の透光部材が外蓋の開口部に取り付けられる構成であることから、劣化したり、透光性が低下した場合等に第1、第2の透光部材を取り換えることが可能であり、メンテナンス性に優れる。また、受光観測機器には、市販のカメラなど多様な受光観測機器を使用することが可能であり、汎用性に優れる。また、例えば冷却水が流れる冷却用の外部の配管等を受光観測機器に配設することも不要であり、観測機器用断熱容器で構成される観測装置を小型化することができる。
本発明の観測機器用断熱容器は、前記断熱空間が減圧空間とされ、前記断熱蓋体に真空引き用バルブが設けられていることを特徴とする。
これによれば、断熱空間を減圧空間とすることにより、観測機器用断熱容器の断熱性をより一層高めることができる。また、断熱蓋体に真空引き用バルブを設けることにより、例えば劣化に伴い第1、第2の透光部材を交換する場合等に、真空引き用バルブからの真空引きで断熱蓋体に減圧空間の断熱空間を容易に再度設けることができ、断熱蓋体に減圧空間を有する観測機器用断熱容器のメンテナンス性を高めることができる。
本発明の観測機器用断熱容器は、前記内蓋の開口部の周縁近傍に第1の周状シール材が設けられ、前記断熱蓋体の外側から前記第1の周状シール材に押圧するようにして前記第1の透光部材が設けられ、前記内蓋に着脱自在に取り付けられる第1の枠状ホルダーの付勢で前記第1の透光部材の押圧状態が保持されると共に、前記外蓋の開口部の周縁近傍に第2の周状シール材が設けられ、前記断熱蓋体の外側から前記第2の周状シール材を押圧するようにして前記第2の透光部材が設けられ、前記外蓋に着脱自在に取り付けられる第2の枠状ホルダーの付勢で前記第2の透光部材の押圧状態が保持されることを特徴とする。
これによれば、第1、第2の透光部材が第1、第2の周状シール材に押圧するように設けられることにより、断熱蓋体の断熱空間の気密性を高い信頼性で確保することができる。また、第1、第2の透光部材の押圧状態を付勢によって保持する第1、第2の枠状ホルダーを着脱自在に取り付けることにより、劣化に伴い第1、第2の透光部材を交換する作業を容易化することができ、観測機器用断熱容器のメンテナンス性を非常に高めることができる。また、第1、第2の枠状ホルダーで枠状に付勢して第1、第2の透光部材の押圧状態を枠状に保持することにより、押圧力が局所的に劣る箇所が発生することを防止し、断熱空間の気密の信頼性、安定性を一層高めることができる。
本発明の観測機器用断熱容器は、前記第1の透光部材が、基材の前記断熱空間側に熱線反射層が設けられている構成であることを特徴とする。
これによれば、第1の透光部材の熱線反射層で熱線を反射し、断熱容器内への輻射伝熱を抑制することができ、観測機器用断熱容器の断熱性をより一層高めることができる。
本発明の観測機器用断熱容器は、受光観測機器の背面と周側面の外側を略覆う形状の機器収容部を有する蓄熱材が前記断熱容器本体に内装されていることを特徴とする。
これによれば、受光観測機器と外部との伝熱を蓄熱材で一層抑制し、断熱性をより高めることができ、受光観測機器の正常動作をより確実に図ることができる。
本発明の観測装置は、本発明の観測機器用断熱容器に受光観測機器が内装されていることを特徴とする。
これによれば、本発明の観測機器用断熱容器の効果を奏する観測装置を得ることができる。
本発明の観測装置は、前記受光観測機器の受光部に偏光フィルターが設けられていることを特徴とする。
これによれば、第1の透光部材-断熱空間-第2の透光部材の領域で、反射による映り込み等の余分な情報を無くし、観測装置による観測対象の情報に絞り込み、観測対象の情報を確実に得ることができる。
本発明によれば、高温空間や低温空間など室温と温度差が大きい空間で受光観測機器を使用することができる。
本発明による実施形態の観測機器用断熱容器を備える観測装置の平面図。 実施形態の観測機器用断熱容器を備える観測装置の側面図。 実施形態の観測機器用断熱容器を備える観測装置の正面図。 実施形態の観測機器用断熱容器を備える観測装置の断面説明図。 実施形態の観測機器用断熱容器を備える観測装置の部分断面説明図。
〔実施形態の観測機器用断熱容器を備える観測装置〕
本発明による実施形態の観測機器用断熱容器1は、図1~図5に示すように、内容器21と外容器22との間に断熱空間S1が設けられている二重壁の構造で略凹形の断熱容器本体2と、内蓋31と外蓋32との間に断熱空間S2が設けられている二重壁の構造で略凹形の断熱蓋体3を備える。断熱蓋体3は、断熱容器本体2の凹側と断熱蓋体3の凹側を合わせるようにして断熱容器本体2に外挿され、断熱容器本体2が断熱蓋体3で着脱自在に閉じられるようになっている。
断熱容器本体2の内容器21と外容器22はそれぞれ略有底筒形であり、内容器21の上端縁と外容器22の上端縁が重ねられて溶接等で接合されることにより、上端部23が形成されていると共に、二重壁の構造が形成されている。内容器21と外容器22との間の断熱空間S1は本実施形態では大気圧よりも減圧された減圧空間として断熱性が一層高められているが、大気圧の断熱空間S1とすることも可能であり、又、断熱空間S1には断熱材を充填することも可能である。内容器21、外容器22の材質は適用可能な範囲で適宜であり、例えばステンレス或いはアルミニウムとすると良好である。
断熱蓋体3の内蓋31と外蓋32もそれぞれ略有底筒形であり、ここで言う底側は断熱蓋体3の天部側になっている。内蓋31の側部311の外周面には外側に突出するように段差部312が形成され、外蓋32の側部321の内周面には外側に凹むように段差部322が形成され、段差部312と段差部322を係合して内蓋31と外蓋32の相対的な位置決めがなされる。また、段差部312と段差部322の係合箇所近傍の上側には、外蓋32の周溝に収容するようにして周状シール材41が設けられており、周状シール材41で内蓋31の側部311の外周面を押圧して、内蓋31と外蓋32を所定位置で定置すると共に、断熱空間S2の側部311、321における境界を規定するように封止している。
断熱蓋体3の内蓋31の天部313には、受光観測機器100の受光部101に対応する位置に開口部314が設けられ、開口部314の周縁近傍に第1の周状シール材に相当する周状シール材42が設けられている。周状シール材42は、開口部314の周縁近傍で開口部314の外周に形成された周溝に収容され、断熱蓋体3の外側に向けて、換言すれば断熱容器本体2側に向けて露出するように配置されている。
内蓋31の開口部314には段差部315に収容するようにしてパネル状の第1の透光部材51が取り付けられ、第1の透光部材51は受光観測機器100の受光部101に対応する位置に設置される。第1の透光部材51は、断熱蓋体3の外側から、換言すれば断熱容器本体2側から周状シール材42に押圧するようにして設けられ、内蓋31にねじ止め等で着脱自在に取り付けられる第1の枠状ホルダー61の付勢で第1の透光部材51の周状シール材42に対する押圧状態が保持される。
第1の透光部材51の材質は、観測機器用断熱容器1の機能を発揮できる範囲で適宜であり、例えば石英ガラス、結晶化ガラス、ホウケイ酸ガラス等の耐熱性ガラスとすると良好であり、又、耐熱性プラスチックとすることも可能である。また、第1の透光部材51は、基材の断熱空間S2側に熱線反射層511が設けられている構成とすると好適である。この場合、基材は、例えば石英ガラス、結晶化ガラス、ホウケイ酸ガラス等の耐熱性ガラスとすると良好であり、又、熱線反射層511は、第1の透光部材51に求められる所要の透光性を確保できる適宜の熱線反射層とすることが可能であり、例えば透明なスズ添加酸化インジウム膜等とすると良好である。
断熱蓋体3の外蓋32の天部323には、受光観測機器100の受光部101に対応する位置で且つ第1の透光部材51に対応する位置に開口部324が設けられ、開口部324の周縁近傍に第2の周状シール材に相当する周状シール材43が設けられている。周状シール材43は、開口部324の周縁近傍で開口部324の外周に形成された周溝に収容され、断熱蓋体3の外側に向けて、換言すれば断熱容器本体2の逆側に向けて露出するように配置されている。
外蓋32の開口部324には段差部325に収容するようにしてパネル状で耐熱性の第2の透光部材52が取り付けられ、第2の透光部材52は受光観測機器100の受光部101に対応する位置で且つ第1の透光部材51に対応する位置に設置される。第2の透光部材52は、断熱蓋体3の外側から、換言すれば断熱容器本体2と逆側から周状シール材43に押圧するようにして設けられ、外蓋32にねじ止め等で着脱自在に取り付けられる第2の枠状ホルダー62の付勢で第2の透光部材52の周状シール材43に対する押圧状態が保持される。耐熱性の第2の透光部材52の材質は、観測機器用断熱容器1の機能を発揮できる範囲で適宜であり、例えば石英ガラス、結晶化ガラス、ホウケイ酸ガラス等の耐熱性ガラスとすると良好であり、又、耐熱性プラスチックとすることも可能である。
そして、本実施形態の観測機器用断熱容器1では、内蓋31の天部313と外蓋32の天部323との間、及び内蓋31の側部311と外蓋32の側部321との間に断熱空間S2が設けられると共に、第1の透光部材51と第2の透光部材52が断熱空間S2を規定するように設けられ、断熱空間S2が第1の透光部材51と第2の透光部材52に接する構成となる。
また、断熱蓋体3の外蓋32の天部323における開口部324と異なる位置には、真空引き用流路326が設けられ、真空引き用流路326の外端周縁に配置されている周状シール材44を介して真空引き用バルブ7が設けられている。本実施形態では、真空引き用バルブ7からの真空引きで内蓋31と外蓋32との間の断熱空間S2が大気圧よりも減圧された減圧空間とされて断熱性が一層高められている。尚、断熱空間S2は、大気圧の断熱空間S2とすることも可能である。
断熱蓋体3の内蓋31には、凹み側に側部311に隣接して天部313に周溝316が形成されていると共に、周溝316に隣接する側部311に周溝が形成され、この周溝に周状シール材45が収容されている。断熱容器本体2の上端部23は、周溝316の底部に当接するようにして周溝316に収容され、上端部23近傍の断熱容器本体2の側壁24に周状シール材45が押圧される。
断熱容器本体2には、潜熱蓄熱材の蓄熱材8が内装され、断熱容器本体2の所定位置に固定されている。蓄熱材8は受光観測機器100の背面と周側面の外側を略覆う形状の機器収容部81を有し、図示例の機器収容部81は蓄熱材8の正面側に設けられた凹部になっている。受光観測機器100は、受光部101を正面側にして蓄熱材8の機器収容部81に収容される。
第1の透光部材51、第2の透光部材52は、この機器収容部81に収容された受光観測機器100の受光部101に対応する位置に配設され、観測機器用断熱容器1の外部から受光部101への受光が第2の透光部材52、断熱空間S2、第1の透光部材51を介して行われるようになっている。尚、受光観測機器100が外部に光出射を行う構成である場合には、第1の透光部材51、断熱空間S2、第2の透光部材52を介して観測機器用断熱容器1から外部への光出射、送光が行なわれる。
観測機器用断熱容器1に内装されて観測機器用断熱容器1と共に観測装置を構成する受光観測機器100は、光を受光して観測可能な機器であれば適宜であり、例えば図示例の受光レンズを有するカメラとすると好適であり、又、レーザー光の出射と受光を行って計測する計測機器としても好適である。また、第1の透光部材51-断熱空間S2-第2の透光部材52の領域で、反射による映り込み等の余分な情報を無くし、観測装置による観測対象の情報に絞り込み、観測対象の情報を確実に得るために、受光観測機器100の受光部101に偏光フィルターを設ける構成としても好適である。
断熱容器本体2と断熱蓋体3が閉じられた状態は、断熱蓋体3と断熱容器本体2を閉じる方向に付勢するキャッチクリップ9で保持される。本実施形態におけるキャッチクリップ9は、断熱蓋体3と断熱容器本体2を閉じる方向にバネ付勢するコイルバネ92を有するクリップ本体91と、一対など複数のクリップ本体91を連結し、断熱容器本体2の底部25の外周に回り込むように設けられる帯状の連結部93と、断熱蓋体3に固定され、クリップ本体91が引っ掛けられるフック部94から構成され、キャッチクリップ9による固定は着脱自在になっている。
キャッチクリップ9は、断熱蓋体3の外蓋32の下方に延在する側部321の先端近傍にフック部94を固着するようにして配設され、このキャッチクリップ9のバネ付勢により、断熱容器本体2の上端部23は断熱蓋体3の周溝316の底部に当接するようにして付勢、押圧されると共に、断熱蓋体3の外蓋32の段差部322と内蓋31の段差部312が係合するように付勢される。
本実施形態によれば、受光観測機器100の受光部101に対応する位置の第1の透光部材51と第2の透光部材52で受光観測機器100の受光を行うことができると共に、断熱容器本体2と断熱蓋体3で断熱することができることから、高温空間や低温空間など室温と温度差が大きい空間で受光観測機器100を使用することが可能となる。また、外部から熱や冷気が流入し易い断熱蓋体3の開口部314、324において、断熱空間S2を規定する第1の透光部材51と耐熱性の第2の透光部材52を設けることにより、断熱性を飛躍的に向上することができる。また、第1の透光部材51が内蓋31の開口部314に取り付けられ、第2の透光部材52が外蓋32の開口部324に取り付けられる構成であることから、劣化したり、透光性が低下した場合等に第1の透光部材51、第2の透光部材52を取り換えることが可能であり、メンテナンス性に優れる。また、受光観測機器100には、市販のカメラなど多様な受光観測機器を使用することが可能であり、汎用性に優れる。また、例えば冷却水が流れる冷却用の外部の配管等を受光観測機器100に配設することも不要であり、観測機器用断熱容器1で構成される観測装置を小型化することができる。
また、断熱空間S2を減圧空間とすることにより、観測機器用断熱容器1の断熱性をより一層高めることができる。また、断熱蓋体3に真空引き用バルブ7を設けることにより、例えば劣化に伴い第1の透光部材51、第2の透光部材52を交換する場合等に、真空引き用バルブ7からの真空引きで断熱蓋体3に減圧空間の断熱空間S2を容易に再度設けることができ、断熱蓋体3に減圧空間を有する観測機器用断熱容器1のメンテナンス性を高めることができる。
また、第1の透光部材51、第2の透光部材52が第1の周状シール材に相当する周状シール材42、第2の周状シール材に相当する周状シール材43に押圧するように設けられることにより、断熱蓋体3の断熱空間S2の気密性を高い信頼性で確保することができる。また、第1の透光部材51、第2の透光部材52の押圧状態を付勢によって保持する第1の枠状ホルダー61、第2の枠状ホルダー62を着脱自在に取り付けることにより、劣化に伴い第1の透光部材51、第2の透光部材52を交換する作業を容易化することができ、観測機器用断熱容器1のメンテナンス性を非常に高めることができる。また、第1の枠状ホルダー61、第2の枠状ホルダー62で枠状に付勢して第1の透光部材51、第2の透光部材52の押圧状態を枠状に保持することにより、押圧力が局所的に劣る箇所が発生することを防止し、断熱空間S2の気密の信頼性、安定性を一層高めることができる。
また、第1の透光部材51を基材の断熱空間S2側に熱線反射層511を設ける構成とする場合には、第1の透光部材51の熱線反射層511で熱線を反射し、断熱容器1内への輻射伝熱を抑制することができ、観測機器用断熱容器1の断熱性をより一層高めることができる。また、受光観測機器100の背面と周側面の外側を略覆う形状の機器収容部81を有する蓄熱材8を断熱容器本体2に内装することにより、受光観測機器100と外部との伝熱を蓄熱材8で一層抑制し、断熱性をより高めることができ、受光観測機器100の正常動作をより確実に図ることができる。
〔本明細書開示発明の包含範囲〕
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記変形例や追記した内容も含まれる。
例えば上記実施形態の断熱容器本体2は、内容器21と外容器22との間に断熱空間S1が設けられている二重壁の構造としたが、本発明の観測機器用断熱容器における略凹形の断熱容器本体は、所要の断熱性を確保できれば本発明の趣旨の範囲内で適宜の構造のものを使用可能である。また、上記実施形態では、観測機器用断熱容器1に蓄熱材8を内装する構成としたが、本発明の観測機器用断熱容器、観測装置には、蓄熱材を内装せずに受光観測機器を観測機器用断熱容器に内装するものも含まれる。
また、本発明における第1の透光部材と、耐熱性の第2の透光部材は本発明の趣旨の範囲内で適宜のものを使用可能であり、例えば第1の透光部材と、第2の透光部材のいずれか一方或いは双方を熱吸収加工が施された部材とする構成、或いは耐熱性の第2の透光部材を基材の観測機器用断熱容器の外側の表面に熱線反射層を設けたものとする構成等とすることも可能である。また、本発明における第1の透光部材と、耐熱性の第2の透光部材をそれぞれ付勢するホルダーは、枠状ホルダーに限定されず、第1の透光部材と、第2の透光部材を周方向の複数箇所で付勢、押圧して第1、第2の周状シール材への押圧状態を保持する構成のホルダー等とすることも可能である。
本発明は、例えば加熱炉内のような高温空間で観測機器を使用する際に利用することができる。
1…観測機器用断熱容器 2…断熱容器本体 21…内容器 22…外容器 23…上端部 24…側壁 3…断熱蓋体 31…内蓋 311…側部 312…段差部 313…天部 314…開口部 315…段差部 316…周溝 32…外蓋 321…側部 322…段差部 323…天部 324…開口部 325…段差部 326…真空引き流路 41、42、43、44、45…周状シール材 51…第1の透光部材 511…熱線反射層 52…第2の透光部材 61…第1の枠状ホルダー 62…第2の枠状ホルダー 7…真空引き用バルブ 8…蓄熱材 81…機器収容部 9…キャッチクリップ 91…クリップ本体 92…コイルバネ 93…連結部 94…フック部 100…受光観測機器 101…受光部 S1、S2…断熱空間

Claims (6)

  1. 略凹形の断熱容器本体と、
    内蓋と外蓋との間に断熱空間が設けられる略凹形の断熱蓋体と、
    受光観測機器の受光部に対応する位置で前記内蓋の開口部に取り付けられる第1の透光部材と、
    前記第1の透光部材に対応する位置で前記外蓋の開口部に取り付けられる耐熱性の第2の透光部材を備え、
    前記断熱容器本体の凹側と前記断熱蓋体の凹側を合わせるようにして前記断熱容器本体が前記断熱蓋体で着脱自在に閉じられると共に、
    前記第1の透光部材と前記第2の透光部材が前記断熱空間を規定するように設けられ
    前記断熱空間が減圧空間とされ、
    前記断熱蓋体に真空引き用バルブが設けられていることを特徴とする観測機器用断熱容器。
  2. 略凹形の断熱容器本体と、
    内蓋と外蓋との間に断熱空間が設けられる略凹形の断熱蓋体と、
    受光観測機器の受光部に対応する位置で前記内蓋の開口部に取り付けられる第1の透光部材と、
    前記第1の透光部材に対応する位置で前記外蓋の開口部に取り付けられる耐熱性の第2の透光部材を備え、
    前記断熱容器本体の凹側と前記断熱蓋体の凹側を合わせるようにして前記断熱容器本体が前記断熱蓋体で着脱自在に閉じられると共に、
    前記第1の透光部材と前記第2の透光部材が前記断熱空間を規定するように設けられ、
    前記内蓋の開口部の周縁近傍に第1の周状シール材が設けられ、
    前記断熱蓋体の外側から前記第1の周状シール材に押圧するようにして前記第1の透光部材が設けられ、
    前記内蓋に着脱自在に取り付けられる第1の枠状ホルダーの付勢で前記第1の透光部材の押圧状態が保持されると共に、
    前記外蓋の開口部の周縁近傍に第2の周状シール材が設けられ、
    前記断熱蓋体の外側から前記第2の周状シール材を押圧するようにして前記第2の透光部材が設けられ、
    前記外蓋に着脱自在に取り付けられる第2の枠状ホルダーの付勢で前記第2の透光部材の押圧状態が保持されることを特徴とする観測機器用断熱容器。
  3. 前記第1の透光部材が、基材の前記断熱空間側に熱線反射層が設けられている構成であることを特徴とする請求項1又は2記載の観測機器用断熱容器。
  4. 受光観測機器の背面と周側面の外側を略覆う形状の機器収容部を有する蓄熱材が前記断熱容器本体に内装されていることを特徴とする請求項1~の何れかに記載の観測機器用断熱容器。
  5. 請求項1~の何れかに記載の観測機器用断熱容器に受光観測機器が内装されていることを特徴とする観測装置。
  6. 前記受光観測機器の受光部に偏光フィルターが設けられていることを特徴とする請求項記載の観測装置。
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