JP2000130799A - 空気調和機の室外ユニット - Google Patents
空気調和機の室外ユニットInfo
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Abstract
において、プロペラファンの高風量化、高効率化により
省電力化を図り、また、低騒音化を図る。 【解決手段】 プロペラファン5、空気流の有する動圧
エネルギーを静圧エネルギーに変換して回収するための
静圧回収ベーン7、外部から手、異物などの侵入を防止
するための安全防護グリル9及びこれらを収納し、取り
付けるための室外ユニットの枠体を備える空気調和機の
室外ユニット1において、前記プロペラファン5の後縁
より下流に位置する前記静圧回収ベーン7の下流側に前
記安全防護グリル9を配置する。
Description
する空気調和機の室外ユニットに関する。
プロペラファンが送風用として、業務用から家庭用のも
のまで幅広く利用されている。空気調和機の室外ユニッ
トにおいては、省電力化のニーズが強まっており、その
有力な手段として室外ユニットの高風量化、高効率化が
挙げられる。また、高風量化に伴い騒音が増大するた
め、高風量、高効率とともに、低騒音のプロペラファン
が求められている。
して構成され、回転による翼の揚力を利用して送風する
ものである。その際、吹き出し側のプロペラファンの外
周では、ボス近傍に比べてファンの回転と同一方向に旋
回する旋回流が増加し、この旋回流は軸方向の流れ、す
なわち軸流に転向されなければエネルギの損失となり、
プロペラファンの空力性能の低下につながる。
るプロペラファン外周の旋回流を低減し、軸流の風量を
増大させるものとして、たとえば特開平4−13412
4号公報、特開平8−254119号公報記載の技術が
ある。
ファンの吹き出し側に事故防止のため安全防護グリルが
取り付けられており、さらに、プロペラファンの上流側
に駆動源となるモータをモータステーで固定する構造に
なっている。
で最適に設計されたプロペラファンは径に比例した旋回
を与えるため、プロペラファンから吹き出る旋回流は、
プロペラファンのボス側に比べて外周側で大きいが、上
記従来技術においては、静圧回収ベーンの上流側に安全
防護グリルが取り付けられているため、静圧回収ベーン
で減速する前の高速の旋回流が安全防護グリルに衝突し
て衝突損失が大きくなり、このため静圧回収ベーンの効
果を充分に発揮することについて配慮されていなかっ
た。また、安全防護グリルから発生する騒音も大きくな
る、ということに対して配慮されていなかった。
ステーを配置した場合、モータステーから生じる後流の
乱れがプロペラファンに流入し、羽根枚数×回転数の周
波数とその高次周波数で発生する羽根音(離散周波数音)
が大きくなるばかりでなく、上流側の抵抗となるため送
風効率が低減し、かつ、構造上からも部品点数が多くコ
スト増加につながる、ということについて配慮されてい
なかった。
化、高効率化により省電力化を図り、また、低騒音化を
図ることのできる空気調和機の室外ユニットを提供する
ことにある。
ァン、空気流の有する動圧エネルギーを静圧エネルギー
に変換するための静圧回収ベーン、外部から異物の侵入
を防止するための安全防護グリル及びこれらを収納する
ための枠体を備える空気調和機の室外ユニットにおい
て、前記プロペラファンの後縁より下流に位置する前記
静圧回収ベーンの下流側に前記安全防護グリルを配置す
る、することによって達成される。
ロペラファンの後縁側に位置して吹き出される空気流を
案内するマウスリング、空気流の有する動圧エネルギー
を静圧エネルギーに変換するための静圧回収ベーン、外
部から異物の侵入を防止するための安全防護グリル及び
これらを収納するための室外ユニットの枠体を備える空
気調和機の室外ユニットにおいて、前記プロペラファン
の後縁より下流に位置する前記静圧回収ベーンの下流側
に前記安全防護グリルを配置し、前記室外ユニットの枠
体と安全防護グリルとを一体に形成し、前記マウスリン
グと静圧回収ベーンとを一体に形成する、することによ
って達成される。
このプロペラファンを駆動するモータ、空気流の有する
動圧エネルギーを静圧エネルギーに変換するための静圧
回収ベーン、外部から異物の侵入を防止するための安全
防護グリル及びこれらを収納するための室外ユニットの
枠体を備える空気調和機の室外ユニットにおいて、前記
プロペラファンの後縁より下流に位置する前記静圧回収
ベーンの下流側に前記安全防護グリルを配置し、前記静
圧回収ベーンの中部にモータを配置し、このモ−タを前
記静圧回収ベーンで支持すること、することによって達
成される。
照して説明する。
ットの第1の実施例の側面図、図2は図1の実施例の室
外ユニットの正面図、図3の(a)は図1の実施例の室
外ユニットの一部斜視図、(b)は(a)のA−A’断
面展開図を示す。
この枠体1の内部には伝熱管内を流れる熱媒体と伝熱管
外を流れる空気との間で熱交換させるための熱交換器2
が収納されている。3はモータステーで、圧力損失が極
力小さくなる形状に形成されており、その中央にモータ
4が取り付けられている。5はプロペラファンで、前記
モータ4の駆動軸に連結されている。6はマウスリング
で、前記プロペラファン5の後縁側に位置して吹き出さ
れる空気流を案内し、このマウスリング6の後部には前
部より大径の拡大吹き出し口6Aが形成されている。7
は静圧回収ベーンで、空気流の有する動圧エネルギーを
静圧エネルギーに変換して回収するためのものである。
この静圧回収ベーン7は、その中央に位置する静圧回収
ベーン支持部材8によって支持され、その翼弦長は中央
部から外周に向かうに従って大きくなるように形成され
ている。また、この静圧回収ベーン7は前記プロペラフ
ァン5の後縁より下流側に位置している。9は安全防護
グリルで、外部から異物の侵入による事故を防止するた
めのもので、前記静圧回収ベーン7の中央部から外周部
まで、各ベーン間の下流側に形成されている。また、こ
れら室外ユニットの枠体1、静圧回収ベーン7、静圧回
収ベーン支持部材8及び安全防護グリル9は一体に形成
されている。10は電気部品で、たとえば前記モータ4
及び図示していない圧縮機の回点数を制御するためのイ
ンバータ回路などを収納している。11は連結部材で、
前記静圧回収ベーン7と安全防護グリル9とを連結して
いる。
うに、モータ4の駆動によりプロペラファン6が実線矢
印で示す反時計方向に回転すると、図1に示すように、
空気は実線矢印のように左方から右方向へ流れ、拡大吹
き出し口6Aから放出される。熱交換器2においては、
伝熱管内を流れる熱媒体と伝熱管外を流れる空気との間
で熱交換が行われる。
タステー3、モータ4、プロペラファン及び電気品10
等と、枠体1、静圧回収ベーン7、静圧回収ベーン支持
部材8及び安全防護グリル9の一体形成品と、前記静圧
回収ベーン7に嵌合しているマウスリング6とは分離可
能になっている。
収ベーン7と安全防護グリル9とを一体に形成すること
により、下流側から見て、静圧回収ベーン7に相当する
部分の安全防護グリル9を静圧回収ベーン7の圧力面側
に延長して連結部材11を設けることによって空隙をな
くすことができ、室外ユニットの枠体1、安全防護グリ
ル9、静圧回収ベーン7及び静圧回収ベーン支持部材8
の一体形成が容易になり、一体成形することでコストを
低減できる効果がある。
生する空気流の旋回流と軸流との関係を説明すると、図
4は図3の(a)で示した静圧回収ベーン7のA−A’
断面において展開した空気流の変換図である。
出し流れ、すなわち静圧回収ベーン7への流入速度は、
回転軸下流に対してβ1(流入角)の角度で静圧回収ベ
ーン7に入る。流入速度は、軸方向に流れる軸流速度と
プロペラファン5の回転方向に流れる旋回速度の2方向
のベクトル成分とに分けられる。軸流速度は風量に関わ
る速度であるが、旋回速度は軸方向に対して直角、すな
わち周方向成分であるために、風量には関係せず、単に
空気を掻き回すだけであり、軸方向にスムーズに転向さ
せないと損失エネルギとなる。
ルギは効率低下をもたらすため、プロペラファン5の後
縁の下流側に静圧回収ベーン7を配置し、旋回速度を小
さくし、周方向のエネルギ損失となる旋回流を静圧とし
て回収することで、軸流風量を増加することができる。
静圧回収ベーン7の有無によってはプロペラファン5の
駆動力に影響を与えないため、軸流風量の増加が高効率
化につながる。
に配置した静圧回収ベーン7により、プロペラファン5
からの旋回流を減速することができるため、静圧回収ベ
ーン7(プロペラファン5と同程度の騒音を発生する)
の騒音を低減できる効果がある。
静圧回収ベーン7で十分減速した後に安全防護グリル9
に衝突するため、衝突損失が少なく、安全防護グリル9
から発生する音を低減できる効果がある。
うに従い、大きな旋回速度を与えるために軸中心から外
周に向かって翼弦長(C)を大きくすることで、翼面上
において緩やかな減速が可能となり、静圧回収ベーン7
の損失低減が図れる。
例と従来のものとの特性を比較して示す。
をアメリカ航空局(NASA)の前身のNACAで開
発、制定された翼型規格NACA65−(18)10の
翼型、ソリティディ(翼弦長Cと翼間長tの比)を0.
6、転向角(流入角β1と流出角β2の差)を約20度と
した場合の測定結果を示す。ここで、静圧回収ベーン7
は翼型に限定するものではなく、平板翼や前縁を丸めた
形状の平板でもよい。
数での各風量(%)に対する流出旋回速度(%)の変化
の特性図を示す。
す)のものとを比較すると、静圧回収ベーン7により、
本実施例のものは従来のものと比較して各風量において
流出旋回速度を減少することができ、たとえば動作点と
なる従来風量100%において旋回速度は約50%低減
できる効果がある。
が一定回転数であっても、熱交換器2に着霜して通風抵
抗が変化した場合、またはフインピッチが変わった場合
などで変化する。
数での各風量(%)に対する静圧(%)の変化の特性図
を示す。
ことで、各風量点で損失エネルギであった流出旋回速度
を静圧として回収できており、動作点となる従来風量1
00%において、静圧を約27%回復できる効果があ
る。
転数での各風量(%)に対する全圧効率(%)の変化の
特性図を示す。
において動圧と静圧とを総合した全圧効率が増加し、従
来風量点100%では全圧効率が約13%増加する。静
圧回収ベーン7による効率向上の効果は低風量域ほど顕
著である。低風量域は空気調和機の暖房時または低温暖
房時に相当し、熱交換器2に着霜する運転状態におい
て、風量低下を防止できるとともに、プロペラファン5
の消費電力を低減できる効果がある。
例の室外ユニットの側面図と正面図とを示す。
3を一体に形成し、また拡大吹き出し口14Aを形成し
たマウスリング14、静圧回収ベーン15及び静圧回収
ベーン支持部材816を一体に形成したものである。静
圧回収ベーン15は安全防護グリル13と別体で構成し
ているため、プロペラファン5から吹き出す流出旋回速
度が静圧回収ベーン15で軸流速度に変換されて十分に
減速した後で、安全防護グリル13に衝突するため、安
全防護グリル13から発生する騒音を、さらに低減でき
る効果がある。
で示す実施例のような放射状である必要はなく、衝突速
度が遅いため、デザイン面で優れている図9のような格
子状にすることができる。
施例の室外ユニットの側面図を示し、(b)は(a)の
B−B’断面における展開図、(c)は(a)のB−
B’断面における第4の実施例の展開図を示す。
て、マウスリング18に形成した二重拡大吹き出し口1
8Aの中央部にモータ4を配置し、このモータ4をモー
タ支持部材19で支持している。このモータ支持部材1
9は、室外ユニットの枠体17に支持された静圧回収ベ
ーン20に支持され、さらに、この静圧回収ベーン20
に前記モータ支持部材19が支持されている。前記静圧
回収ベーン20は中央部から外周方向に向かうに従って
翼弦長が大きくなるように形成され、静圧回収ベーン7
の下流側には安全防護グリル21が形成されている。ま
た、静圧回収ベーン20はモータ4を支持する必要があ
るため、モータ4の振動に耐えることができる補強部材
を埋め込んで構成される。(b)には、静圧回収ベーン
20の負圧面側の一部分に補強部材22を埋め込んでい
るが、(c)に示すように、補強部材22は静圧回収ベ
ーン20の圧力面側に埋め込んでもよい。また、静圧回
収ベーン20全体を補強部材22で構成してもよく、さ
らに、図示していないが、静圧回収ベーン20内に複数
個の補強部材を埋め込んでもよい。
実施例と同様であるが、プロペラファン5の下流側にモ
ータ4を配置することで、プロペラファン5の上流側に
位置していたモータステーが不要になり、このため室外
ユニットを構成する部品点数の低減になり、コスト低減
と室外ユニットの小型・薄型化を図れる効果がある。
失が低減するために、プロペラファン5の送風効率のが
向上と、プロペラファン5の上流側の流れにモータステ
ーから発生する後流の乱れが存在しないため、羽根枚数
×回転数の周波数、及び、その高次周波数で発生する羽
根音(離散周波数音)を低減できる効果がある。
で、プロペラファン5から吹き出した流れが、径方向に
広がり、安全防護グリル21の通過面積が増加して軸流
速度が低下するとともに、安全防護グリル21の圧力損
失が低減し、結果的に騒音を大きくすることなく風量増
加を図れる。
ットに関して述べたが、冷蔵庫等の送風ユニットに用い
ることもできる。
ットにおいて、プロペラファンの高風量化、高効率化に
より省電力化と、低騒音化を図れる、という効果があ
る。
を小型化することができることから、室外ユニットの低
コスト・小型ユニット化を実現できる。
の実施例の側面図である。
視図、(b)は(a)のA−A’断面展開図である。
断面において展開した空気流変換図である。
に対する流出旋回速度(%)の変化の特性図である。
に対する静圧(%)の変化の特性図である。
に対する全圧効率(%)の変化の特性図である。
の実施例の側面図である。
面図を示し、(b)は(a)のB−B’断面における展
開図、(c)は第4の実施例のB−B’断面における展
開図である。
器、3・・・モータステー、4・・・モータ、5・・・プロペラ
ファン、6,14,18・・・マウスリング、7,15,
20・・・静圧回収ベーン、8,16・・・静圧回収ベーン支
持部材、9,13,21・・・安全防護グリル、6A,1
4A,18A・・・拡大吹き出し口、10・・・電気品、11
・・・連結部材、18A・・・二重拡大吹き出し口、19・・・
モータ支持部材、15,22・・・補強部材 C・・・翼弦
長、t・・・翼間長、β1・・・流入角、β2・・・流出角。
Claims (5)
- 【請求項1】 プロペラファン、空気流の有する動圧エ
ネルギーを静圧エネルギーに変換するための静圧回収ベ
ーン、外部から異物の侵入を防止するための安全防護グ
リル及びこれらを収納するための枠体を備える空気調和
機の室外ユニットにおいて、 前記プロペラファンの後縁より下流に位置する前記静圧
回収ベーンの下流側に前記安全防護グリルを配置するこ
とを特徴とする空気調和機の室外ユニット。 - 【請求項2】 前記静圧回収ベーンを、中央部から外周
に向かって翼弦長が大きくなるように形成することを特
徴とする請求項1記載の空気調和機の室外ユニット。 - 【請求項3】 前記静圧回収ベーンに安全防護グリルを
形成し、これら静圧回収ベーン、安全防護グリル及び室
外ユニットの枠体を一体に形成することを特徴とする請
求項1ないし2のいずれかに記載の空気調和機の室外ユ
ニット。 - 【請求項4】 プロペラファン、このプロペラファンの
後縁側に位置して吹き出される空気流を案内するマウス
リング、空気流の有する動圧エネルギーを静圧エネルギ
ーに変換するための静圧回収ベーン、外部から異物の侵
入を防止するための安全防護グリル及びこれらを収納す
るための枠体を備える空気調和機の室外ユニットにおい
て、 前記プロペラファンの後縁より下流に位置する前記静圧
回収ベーンの下流側に前記安全防護グリルを配置し、 前記室外ユニットの枠体と安全防護グリルとを一体に形
成し、前記マウスリングと静圧回収ベーンとを一体に形
成することを特徴とする空気調和機の室外ユニット。 - 【請求項5】 プロペラファン、このプロペラファンを
駆動するモータ、空気流の有する動圧エネルギーを静圧
エネルギーに変換するための静圧回収ベーン、外部から
異物の侵入を防止するための安全防護グリル及びこれら
を収納するための枠体を備える空気調和機の室外ユニッ
トにおいて、 前記プロペラファンの後縁より下流に位置する前記静圧
回収ベーンの下流側に前記安全防護グリルを配置し、 前記静圧回収ベーンの中部にモータを配置し、 このモ−タを前記静圧回収ベーンで支持することを特徴
とする空気調和機の室外ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30409798A JP3805538B2 (ja) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | 空気調和機の室外ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30409798A JP3805538B2 (ja) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | 空気調和機の室外ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000130799A true JP2000130799A (ja) | 2000-05-12 |
JP3805538B2 JP3805538B2 (ja) | 2006-08-02 |
Family
ID=17928997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30409798A Expired - Lifetime JP3805538B2 (ja) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | 空気調和機の室外ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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- 1998-10-26 JP JP30409798A patent/JP3805538B2/ja not_active Expired - Lifetime
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