JP2000130671A - コルゲート管用継手 - Google Patents

コルゲート管用継手

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JP2000130671A
JP2000130671A JP10310982A JP31098298A JP2000130671A JP 2000130671 A JP2000130671 A JP 2000130671A JP 10310982 A JP10310982 A JP 10310982A JP 31098298 A JP31098298 A JP 31098298A JP 2000130671 A JP2000130671 A JP 2000130671A
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corrugated pipe
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Shozo Fujisawa
正造 藤沢
Shinsuke Takahashi
慎介 高橋
Junichi Kuratani
純一 倉谷
Takeshi Hashimoto
橋本  猛
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リテーナの係合爪部を確実に縮小させてコル
ゲート管の谷部に係合させることができるコルゲート管
用継手を提供すること。 【解決手段】 接続孔10を有する継手本体2と、貫通
孔42を有する締付部材4と、コルゲート管18に係合
するリテーナ6とを具備し、継手本体2と締付部材4と
が相互に螺合されるコルゲート管用継手。リテーナ6
は、ベース部32及び複数個の係合爪部34を有する。
複数個の係合爪部34は拡開、縮小自在であり、これら
係合爪部34の外周面には板ばね31が装着され、板ば
ね31は、弾性変形して複数個の係合爪部34の拡開を
許容し、弾性復元作用によってこれら係合爪部34を縮
小する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コルゲート管を接
続するためのコルゲート管用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス、水道水等を通すためにコルゲート
管が広く用いられ、コルゲート管を接続するために、種
々の形態のコルゲート管用継手が提案され、実用に供さ
れている。このコルゲート管用継手の一例として、例え
ば、特許第2686237号、特許第2726380号
公報に開示されたものがある。かかる公知の継手は、継
手本体と、この継手本体に螺合される締付部材と、締付
部材に回転自在に係合されたリテーナとを備えている。
継手本体には接続孔が形成され、締付部材には貫通孔が
形成され、接続すべきコルゲート管の一端部は、締付部
材の貫通孔を通して継手本体の接続孔に挿入される。ま
た、リテーナは複数個の係合突起を有し、これら係合突
起は拡開してコルゲート管の山部を乗越え、縮小してコ
ルゲート管の谷部に係合する。
【0003】この公知のコルゲート管用継手において
は、コルゲート管を締付部材の貫通孔を通して挿入した
後締付部材を締付けることによって、コルゲート管が接
続される。即ち、コルゲート管の先端部を締付部材の貫
通孔を通して挿入すると、リテーナの複数個の係合突起
は、コルゲート管の先端部の約1山に続く谷部に係合す
る。そして、このような状態において締付部材を締付け
ると、締付部材の作用によってリテーナが継手本体の肩
部に向けて移動し、継手本体の肩部及びリテーナによっ
て、リテーナから突出するコルゲート管の約1山が押潰
され、かくしてコルゲート管の一端部が所要の通りに接
続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような継手では、
コルゲート管の先端部の約1山を押潰すようにするに
は、継手本体と締付部材とを所定の位置関係に保持する
ことが重要である。更に詳述すると、締付部材の貫通孔
を通して挿入されるコルゲート管の先端は、継手本体の
肩部に当接し、この肩部に当接することによってその挿
入が阻止される。それ故に、継手本体の肩部からリテー
ナの係合突起までの距離をコルゲート管の約1山に設定
することによって、コルゲート管の先端部の約1山を確
実にリテーナの係合突起から突出させることができ、こ
れによってコルゲート管の先端部の約1山を押潰して接
続することができる。
【0005】継手本体の肩部とリテーナの係合突起との
距離をこのよう設定するためには、例えば、リテーナが
係合する締付部材と継手本体との間にスペーサを設ける
必要があり、このことに関連して継手全体の構成が複雑
になり、その構成部品も多くなる問題がある。
【0006】このような問題を解消するために、本出願
人は、新しい形態のコルゲート管を提案した(特願平1
0−226661号)。この提案したコルゲート管は、
接続孔を有する継手本体と、貫通孔を有する締付部材
と、拡開、縮小可能な複数個の係合爪部を有するリテー
ナとを備え、リテーナが継手本体の接続孔に離脱可能に
装着されている。このコルゲート管においては、リテー
ナが継手本体に装着されるので、継手本体と締付部材と
を正確に所定の位置関係に保持する必要はなく、従来必
要であったスペーサを省略することができる。
【0007】しかし、このようなコルゲート管におい
て、リテーナ全体を例えば金属材料から形成した場合、
次のような問題が新たに発生する。即ち、締付部材の貫
通孔を通してコルゲート管の先端部を挿入すると、この
コルゲート管の山部が通過する際に複数個の係合爪部が
拡開してこの山部を乗越えるが、山部を乗越えた後に充
分に縮小せず、複数個の係合爪部が拡開した状態に維持
される。このように拡開した状態に保たれると、複数個
の係合爪部が挿入したコルゲート管の谷部に係合せず、
挿入したコルゲート管を容易に引き抜くことができ、コ
ルゲート管の接続が不安定になるおそれがある。
【0008】本発明の目的は、コルゲート管の挿入によ
って拡開した複数個の係合爪部を確実に縮小させてコル
ゲート管の谷部に係合させることができるコルゲート管
用継手を提供することである。また、本発明の他の目的
は、スペーサ等を用いることなく、リテーナから突出す
るコルゲート管の山数を設定することができるコルゲー
ト管用継手を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸線方向に延
びる接続孔を有する継手本体と、軸線方向に延びる貫通
孔を有する締付部材と、前記締付部材の前記貫通孔を通
して挿入されるコルゲート管に係合するリテーナとを具
備し、前記継手本体と前記締付部材とが相互に螺合され
るコルゲート管用継手であって、前記リテーナは、ベー
ス部と、前記ベース部の一端部に周方向に間隔を置いて
設けられた複数個の係合爪部とを有し、前記複数個の係
合爪部は拡開、縮小自在であり、前記リテーナの前記複
数個の係合爪部の外周面には環状弾性部材が装着され、
前記環状弾性部材は、弾性変形して複数個の係合爪部の
拡開を許容し、前記締付部材は、前記リテーナの前記ベ
ース部又は前記複数個の係合爪部に作用する押圧部を有
し、前記継手本体は、前記締付部材側に向いた肩部と、
前記肩部に隣接して設けられ、前記リテーナの前記複数
個の係合爪部が嵌まり込む嵌合内面とを有しており、前
記コルゲート管を前記締付部材の前記貫通孔を通して挿
入すると、前記リテーナの前記複数個の係合爪部は、前
記環状弾性部材とともに拡開して前記コルゲート管の山
部を乗越え、前記環状弾性部材の弾性復元作用によっ
て、縮小して前記コルゲート管の谷部に係合し、前記締
付部材を締付けると、前記締付部材の前記押圧部が前記
リテーナの前記ベース部又は前記複数個の係合爪部に作
用し、これによって、前記リテーナは前記継手本体に対
して相対的に軸線方向に移動し、前記嵌合内面に嵌入す
ることを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、リテーナの複数個の係合
爪部の外周面に環状弾性部材が装着されているので、締
付部材の貫通孔を通してコルゲート管を挿入すると、弾
性変形することによって環状弾性部材とともにリテーナ
の複数個の係合爪部の拡開され、複数個の係合爪部は拡
開してコルゲート管の山部を乗越え、また環状弾性部材
が元の状態に戻ることによって、リテーナの複数個の係
合爪部は縮小してコルゲート管の谷部に係合する。この
ように環状弾性部材の弾性復元作用によって、複数個の
係合爪部は確実に縮小され、コルゲート管の谷部に係合
する。また、締付部材は押圧部を有しているので、締付
部材を締付けると、この押圧部がリテーナのベース部又
は複数個の係合爪部に作用し、これによってリテーナは
軸線方向に移動して継手本体の嵌合内面に嵌入され、か
くして、コルゲート管の山部を押し潰して継手本体に接
続することができる。
【0011】また、本発明では、前記環状弾性部材は、
板ばね又は弾性スリーブから構成されていることを特徴
とする。本発明に従えば、環状弾性部材が板ばね又は弾
性スリーブから構成されているので、簡単な構成でもっ
て、コルゲート管の山部が通過するときにはリテーナの
係合爪部の拡開を許容し、その谷部が通過するときには
係合爪部を縮小することができる。
【0012】更に、本発明では、前記リテーナの前記ベ
ース部が前記継手本体の前記接続孔に離脱自在に装着さ
れ、前記締付部材を締付けると、前記締付部材の前記押
圧部が前記リテーナ前記ベース部又は前記複数個の係合
爪部に作用し、これによって、前記リテーは前記継手本
体から離脱することを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、リテーナのベース部が継
手本体に離脱自在に装着されるので、継手本体の肩部か
らリテーナの係合爪部までの距離は一定に保持される。
従って、締付部材の貫通孔を通してコルゲート管を挿入
すると、継手本体の肩部から複数個の係合爪部までの距
離に対応するコルゲート管の所定山数がこれら係合爪部
から突出し、締付部材の位置に実質上関係なく、リテー
ナの係合爪部から突出するコルゲート管の山数を一定に
することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従うコルゲート管用継手の一実施形態について説明
する。図1は、本発明に従うコルゲート管の一実施形態
の上半分の断面図であり、図2は、図1のコルゲート管
用継手のリテーナを示す断面図であり、図3は、図1の
コルゲート管用継手においてコルゲート管を接続した状
態の一部を示す断面図である。
【0015】図1を参照して、図示のコルゲート管用継
手は、継手本体2と、この継手本体2に螺合される締付
部材4と、継手本体2に装着されたリテーナ6から構成
されている。継手本体2の一端側(図1において左端
側)には、軸線方向(図1において左右方向)に延びる
通孔8が形成され、またその他端側(図1において右端
側)には、上記軸線方向に延びる接続孔10が形成さ
れ、通孔8及び接続孔10が相互に連通されている。こ
の継手本体2では、その接続孔10の奥部に環状の肩部
12が設けられ、この肩部12は締付部材4側に、即ち
図1において右側に向いて設けられている。この肩部1
2には、収容凹部14が設けられ、かかる収容凹部14
にリング状の耐熱ガスケット16が装着され、この耐熱
ガスケット16は、後述するとおり、コルゲート管18
の先端部と継手本体2との間をシールする。なお、肩部
12の内周部には、軸線方向に締付部材4側に向けて延
びる環状突起20が一体的に設けられており、かかる環
状突起20は、挿入されるコルゲート管18の一端部の
内周面に作用してこれを同心状に保持する。
【0016】この継手本体2の接続孔10には、上記肩
部12に隣接して嵌合内面22が設けられている。この
嵌合内面22は、矢印23で示すコルゲート管18の挿
入方向に向けてその内径がテーパ状に漸減されている。
また、嵌合内面22の右方に隣接して環状凹部24が設
けられている。更に、この環状凹部24の右方に隣接し
て環状突起26が設けられている。この環状突起26は
半径方向内方に突出し、その先端部内面(図1において
左面)は、環状凹部24側に向けて半径方向外方にテー
パ状に傾斜して延びている。この環状突起26の右方に
隣接して雌ねじ部28が設けられおり、雌ねじ部28は
継手本体2の他端まで設けられている。なお、継手本体
2の中間部の外周部29は六角状に形成されており、ま
た、その一端部の外周面には雄ねじ部30が設けられて
いる。このような継手本体2は、例えば黄銅等の金属材
料から形成される。
【0017】リテーナ6は、この継手本体2の接続孔1
0内に予め装着されている。図2も参照して、このリテ
ーナ6は、環状に連続したベース部32と、環状のベー
ス部32の一端部(図1において左端部)に周方向に間
隔を置いて設けられた複数個(図示の形態では4個)の
係合爪部34とを有し、隣接する係合爪部34の間には
軸線方向に延びるスリット35が形成されている。各係
合爪部34はベース部32の一端から軸線方向に延び、
その先端部に半径方向内方に突出する爪36を有してい
る。これら係合爪部34の爪36の先端によって規定さ
れる円は、挿入されるコルゲート管18の山部18aの
外径よりも小さく、その谷部18bの外径よりも大きく
設定される。かかる係合爪部34はスリット35により
別れているので、それ自体の弾性でもって、その基部、
即ちベース部32との接続部位を支点として半径方向外
方に拡開する、また半径方向内方に縮小することができ
る。
【0018】このようなリテーナ6は、例えば黄銅等の
金属材料、合成樹脂材料等から形成することができ、ま
た、係合爪部34を金属材料とし、ベース部32を合成
樹脂材料とする複合材料から形成することもできる。こ
のリテーナ6は、図1に示すように継手本体2に装着さ
れる。リテーナ6のベース部32の他端部には、半径方
向外方に突出する環状係合突部38が一体的に設けられ
ている。このリテーナ6は、継手本体2の接続孔10に
挿入してベース部32の係合突部38を環状突起26に
当接させることによって、継手本体2に離脱自在に装着
される。リテーナ6の装着状態においては、図1に示す
通り、リテーナ6の係合爪部34の爪36が継手本体2
の環状凹部24に対向して半径方向内側に位置するの
で、これら爪36の半径方向外方への移動が許容され、
係合爪部34は拡開することができる。なお、継手本体
2の環状突起26の先端部内面がテーパ状に形成されて
いるので、係合爪部34のより大きな拡開が許容され
る。この形態では、継手本体2に環状凹部24を設けて
リテーナ6の係合爪部34の拡開を許容しているが、環
状凹部24と同様の機能を持たせるために、継手本体2
の接続孔10の内径を全長に渡って大きくするようにす
ることもできる。
【0019】この実施形態では、環状突起26の先端面
は短円筒状に形成されている。このように構成すること
によって、この先端面40の周面にリテーナ6のベース
部32の外周面が装着され、両周面が軸線方向に所定範
囲に渡って接触するので、リテーナ6を接続孔10に対
して同心状に保持することができる。
【0020】このリテーナ6は、環状係合突部38が継
手本体2の環状突起26に当接するので、小さい押圧力
(例えば締付部材4を手で締付けたときに作用する程度
の力、またコルゲート管18を挿入したときに作用する
程度の力)が作用しても継手本体2から離脱することは
ないが、大きな押圧力(例えば締付部材4を締付工具を
用いて締付けたときに作用する程度の力)が作用する
と、リテーナ6の環状係合突部38が弾性変形(又は塑
性変形)して継手本体2の環状突起26を乗越え、かく
乗越えることによって継手本体2から離脱する。なお、
小さい押圧力でもって係合突部38が継手本体2の環状
突起26を乗越えるおそれがある場合、リテーナ6のベ
ース部32を例えば接着剤又は圧入によって、小さい押
圧力では離脱しないように環状突起26に固定すること
ができる。一方、係合突部38の環状突起26の乗越え
を容易にする場合、例えば、係合突部38に矢印23で
示す挿入方向に向けて半径方向内方に傾斜するテーパ面
を設けることができる。
【0021】この実施形態では、リテーナ6に環状弾性
部材としての板ばね31が装着されている。板ばね31
は細長く、略リング状、例えばC字状に形成され、この
板ばね31がリテーナ6の複数個の係合爪部34の先端
部外周に装着されている。尚、板ばね31の離脱を防止
するために、これら係合爪部34の外周面に装着溝を形
成し、この装着溝に板ばね31を装着するようにしても
よい。この板ばね31は、弾性変形して係合爪部34の
拡開を許容し、また元の状態に戻ることによって、係合
爪部34を半径方向に縮小する。
【0022】再び図1を参照して、締付部材4は例えば
ナットから構成され、この締付部材4には、これを貫通
して軸線方向(図1において左右方向)に延びる貫通孔
42が形成されており、接続すべきコルゲート管18
は、かかる貫通孔42を通して継手本体2の接続孔10
に挿入される。締付部材4の一端部近傍の外周面には雄
ねじ部44が設けられている。締付部材4の雄ねじ部4
4は継手本体2の雌ねじ部28に螺合され、継手本体2
と締付部材4とが相互に螺合される。また、締付部材4
の一端部には、軸線方向に継手本体2側に延びる押圧部
46が設けられている。この押圧部46は、この形態で
は環状に設けられているが、周方向に間隔を置いて複数
個設けるようにすることもできる。この押圧部46は、
リテーナ6のベース部32に対応して設けられ、締付部
材4を後述する通りに締付けたときリテーナ6のベース
部32の端面に作用する。この形態では、押圧部46の
先端面内周部には、軸線方向に突出する環状突部47が
設けられ、この環状突部47は締付部材4に対してリテ
ーナ6をい同心状に保持する作用をする。
【0023】締付部材4の他端部49の外周面は六角状
に形成され、また、締付部材4の六角状端部49の内面
側には環状凹部が形成され、この環状凹部に断面矩形の
選択透過性シール部材48が装着されている。この選択
透過性シール部材48は、例えば多孔質ポリエチレンで
作られており、外部から継手内部に水等が侵入すること
を防止するが、この継手内部のシール部からガスが漏れ
たとき、又は保護チューブ54とコルゲート管18の間
からガスが漏れたとき、漏れたガスがこのシール部材4
8を透過して外部へリークすることを許容する。後者の
リークは、コルゲート管18等の一部に孔があいたとき
に起こる。石鹸水塗付、ガス検知器等のリーク検知手段
で、このリーク部から外部にリークがないことを確認す
ることにより、配管系の健全性を確認できる。更に、締
付部材4の他端部49の内周面には環状凹部50が形成
され、かかる環状凹部50に、断面形状が略T字状の環
状シール52が装着されている。この環状シール52
は、コルゲート管18を覆う保護チューブ54と締付部
材4との間をシールする。この締付部材4は、例えば黄
銅から形成することができる。
【0024】次に、図1及び図3を参照して、上述した
コルゲート管用継手を用いたコルゲート管18の接続方
法について説明する。図1に示すように、コルゲート管
18は波状に形成され、山部18aと谷部18bとが交
互に設けられており、その全長に渡って合成樹脂製の保
護チューブ54によって覆われている。
【0025】コルゲート管18を接続するに際し、ま
ず、コルゲート管18の一端部を覆っている保護チュー
ブ54の一部を除去し、コルゲート管18の一端から数
山、例えば4〜6山を露出させる。また、継手本体2と
締付部材4とを予め螺合させた状態にする。この形態で
は、リテーナ6が継手本体2に装着されているので、締
付部材4と継手本体2とを所定の位置関係に保持する必
要はなく、単に螺合するのみでよく、両者を所定位置に
保持するためのスペーサは不要である。
【0026】次いで、継手本体2及び締付部材4の螺合
状態において、コルゲート管18の一端部(保護チュー
ブ54が除去された端部)を締付部材4の貫通孔42を
通して図1において左方に矢印23で示す方向に挿入す
る。かく挿入すると、コルゲート管18の山部18aが
リテーナ6の係合爪部34の爪36を通過するとき、こ
れらの係合爪部34は拡開して上記山部18aを乗越え
る。このとき、係合爪部34に装着された板ばね31は
弾性変形して拡開し、かく弾性変形することによって、
係合爪部34の拡開が許容される。そして、コルゲート
管18の谷部18bが係合爪部34の爪36を通過する
とき、これら係合爪部34は縮小してこの谷部18bに
係合する。このとき、係合爪部34の拡開によって弾性
変形した板ばね31は元の状態に戻り、この弾性復元作
用によって係合爪部34は確実に縮小される。
【0027】この形態では、図1に示す通り、継手本体
2の肩部12からリテーナ6の係合爪部34の爪36ま
での距離がコルゲート管18の約1山分の長さに設定さ
れている。従って、上述したようにコルゲート管18を
挿入すると、コルゲート管18の先端から1山目の山部
18aはリテーナ6の爪36を通過するが、その先端か
ら2山目の山部18aは、コルゲート管18の先端が継
手本体2の肩部12に当接するので、爪36を通過する
ことができず、リテーナ6の係合爪部34の爪36は、
その先端から1山目の山部18aの次の谷部18bに係
合する。このように、コルゲート管18の先端から1山
目の山部18aの次の谷部18bに係合爪部34が係合
するように構成することによって、挿入確認機能を持た
せることができる。即ち、コルゲート管18が所要の通
りに挿入されている場合、リテーナ6の係合爪部34が
コルゲート管18の谷部18bに係合しており、従って
コルゲート管18を引抜こうとしても引抜くことができ
ない。特に、板ばね31の作用によって係合爪部34が
縮小されるので、係合爪部34の爪36はコルゲート管
18の谷部18bに確実に係合し、上述した抜けが防止
される。これに対して、コルゲート管18が所要の通り
に挿入されていない場合、リテーナ6の係合爪部34が
コルゲート管18の谷部18bに係合しておらず、従っ
てコルゲート管18を引抜こうとすれば容易に引抜くこ
とができる。このようなことから、コルゲート管18を
引抜くことができるか否かによって、コルゲート管18
の挿入確認を行うことができる。また、このように、コ
ルゲート管18の1山分をリテーナ6の係合爪部34か
ら突出させることによって、コルゲート管18の潰す山
数も少なくなり、継手全体の軸線方向の長さを小さくす
ることができる。なお、この実施形態では、継手本体2
の肩部12からリテーナ6の係合爪部34の爪36まで
の距離をコルゲート管18の約1山分の長さに設定して
いるが、この距離をコルゲート管18の複数山分、例え
ば2〜5山分の長さに設定することもでき、かかる山数
分が押潰す山数に対応する。
【0028】しかる後、締付部材4を締付工具(図示せ
ず)を用いて締付ける。締付工具を用いて締付部材4を
締付けると、締付部材4の押圧部46がリテーナ6のベ
ース部32に当接し、更なる締付部材4の締付けによっ
て大きな押圧力が作用してリテーナ6が継手本体2から
離脱する。そして、締付部材4を更に締付けると、締付
部材4の押圧部46は、コルゲート管18の谷部18b
に係合した状態のリテーナ6を継手本体2の肩部12に
向けて移動し、リテーナ6の係合爪36の先端外周部は
継手本体2の嵌合内面22に嵌入され、このように嵌入
することによってリテーナ6の係合爪部34の拡開が確
実に阻止され、これら係合爪部34の爪36はコルゲー
ト管18の谷部18bに食込むように作用し、リテーナ
6から突出するコルゲート管18の山部18aを継手本
体2の肩部12に向けて確実に移動することができる。
なお、容易に理解されるとおり、継手本体2の嵌合内面
22は内径を軸線方向にテーパ状に漸減しているが、こ
の内径を軸線方向に同一の大きさにしてもよい。
【0029】このようにして締付部材4を所要の通りに
締付けると、図3に示す通り、リテーナ6の係合爪部3
4から突出するコルゲート管18の山部18aは、上記
肩部12及びリテーナ6に挟まれて押潰され、押潰され
た山部18aの先端が継手本体2の肩部12の耐熱ガス
ケット16に圧接され、コルゲート管18の先端部と継
手本体2との間が耐熱ガスケット16によって確実にシ
ールされる。
【0030】以上の通りであるので、継手本体2と締付
部材4との螺合状態において、コルゲート管18の一端
部を締付部材4の貫通孔42を通して挿入した後、締付
部材4を締付工具を用いて締付けるという簡単な操作で
もって、コルゲート管18の接続を行うことができる。
【0031】図4は、リテーナの変形形態を示す断面図
であり、この変形形態のリテーナは、上述したリテーナ
に代えて用いることができる。尚、以下の説明におい
て、上述した実施形態と実質上同一の部材には同一の番
号を付し、その説明を省略する。
【0032】図4を参照して変形形態のリテーナについ
て説明すると、このリテーナ6Aは、環状に連続したベ
ース部32と、環状のベース部32の一端部に周方向に
間隔を置いて設けられた複数個(図示の形態では4個)
の係合爪部34とを有し、各係合爪部34の先端部に半
径方向内方に突出する爪36が設けられている。リテー
ナ6Aのベース部32の他端部には、半径方向外方に突
出する環状係合突部38が一体的に設けられ、かかる環
状係合突部38が継手本体2の環状突起26(図1参
照)に当接するように装着される。リテーナ6Aの上述
した基本的構成は、上述した実施形態と同一である。
【0033】この第1の変形形態では、環状弾性部材が
弾性スリーブ72から構成されている。弾性スリーブ7
2は、例えば合成樹脂から形成され、複数個の係合爪部
34の先端部外周面に装着されるスリーブ部74と、こ
のスリーブ部74の一端に設けられたフランジ部76と
を有し、フランジ部76が係合爪部34の先端に当接す
るように弾性スリーブ72がリテーナ6の係合爪部34
の先端部に装着される。
【0034】このようなリテーナ6Aにおいても、弾性
スリーブ72が弾性変形して係合爪部34の拡開を許容
し、またその弾性復元作用によって係合爪部34を縮小
し、上述した実施形態と同様の作用効果が達成される。
以上、本発明に従うコルゲート管用継手の一実施形態に
ついて説明したが、本発明はかかる実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々
の変形乃至修正が可能である。
【0035】例えば図示の実施形態では、リテーナ6
(6A)のベース部32を連続した環状に形成している
が、これに限定されず、一部を切欠いた略C字状に形成
することもできる。このように構成した場合、ベース部
自体も拡開、縮小可能となる。また、図示の実施形態で
は、継手本体2に装着されたリテーナ6(6A)が離脱
する構成であるが、これに代えて、リテーナ6(6A)
に大きな押圧力が作用したときベース部32の一部、例
えば係合突部38の基部が切断されるように構成するこ
ともできる。このように構成しても、リテーナ6(6
A)が継手本体2から離れて継手本体2の嵌合内面22
に嵌入され、上述したと同様してコルゲート嵌18を接
続することができる。
【0036】また、図示の実施形態では、締付部材4の
押圧部46がリテーナ6(6A)のベース部32に作用
する構成であるが、これに代えて、締付部材4の押圧部
46がリテーナ6(6A)の係合爪部34に作用するよ
うに構成することができる。更に、図示の実施形態で
は、継手本体2にリテーナ6(6A)が離脱可能に装着
される形態のものに適用して説明したが、これに限定さ
れることなく、締付部材にリテーナが回転自在に装着さ
れ、締付部材を締付けることによって、締付部材ととも
にリテーナが軸線方向に移動する形態にも同様に適用す
ることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明の請求項1のコルゲート管用継手
によれば、リテーナに装着された環状弾性部材の弾性復
元作用によって、複数個の係合爪部は確実に縮小されて
コルゲート管の谷部に係合する。また、締付部材を締付
けると、その押圧部がリテーナのベース部又は複数個の
係合爪部に作用し、これによってリテーナは軸線方向に
移動してその係合爪部が継手本体の嵌合内面に嵌入さ
れ、かくして、コルゲート管の山部を押し潰して継手本
体に接続することができる。
【0038】また、本発明の請求項2のコルゲート管用
継手によれば、簡単な構成でもって、コルゲート管の山
部が通過するときにはリテーナの係合爪部の拡開を許容
し、その谷部が通過するときには係合爪部を縮小するこ
とができる。
【0039】更に、本発明の請求項3のコルゲート管用
継手によれば、リテーナのベース部が継手本体に離脱自
在に装着されるので、継手本体の肩部からリテーナの係
合爪部までの距離は一定に保持される。従って、締付部
材の位置に実質上関係なく、リテーナの係合爪部から突
出するコルゲート管の山数を一定にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うコルゲート管用継手の一実施形態
の上半分を示す断面図である。
【図2】図1のコルゲート管用継手のリテーナを示す断
面図である。
【図3】図1のコルゲート管用継手においてコルゲート
管を接続した状態の一部を示す断面図である。
【図4】リテーナの第1の変形形態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2 継手本体 4 締付部材 6 リテーナ 10 接続孔 12 肩部 18 コルゲート管 18a 山部 18b 谷部 22 嵌合内面 24 環状凹部 26 環状突起 28 雌ねじ部 31 板ばね 32 ベース部 34 係合爪部 36 爪 38 係合突部 42 貫通孔 44 雄ねじ部 46 押圧部 72 弾性スリーブ
フロントページの続き (72)発明者 倉谷 純一 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 橋本 猛 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3H017 CA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向に延びる接続孔を有する継手本
    体と、軸線方向に延びる貫通孔を有する締付部材と、前
    記締付部材の前記貫通孔を通して挿入されるコルゲート
    管に係合するリテーナとを具備し、前記継手本体と前記
    締付部材とが相互に螺合されるコルゲート管用継手であ
    って、 前記リテーナは、ベース部と、前記ベース部の一端部に
    周方向に間隔を置いて設けられた複数個の係合爪部とを
    有し、前記複数個の係合爪部は拡開、縮小自在であり、 前記リテーナの前記複数個の係合爪部の外周面には環状
    弾性部材が装着され、前記環状弾性部材は、弾性変形し
    て複数個の係合爪部の拡開を許容し、 前記締付部材は、前記リテーナの前記ベース部又は前記
    複数個の係合爪部に作用する押圧部を有し、 前記継手本体は、前記締付部材側に向いた肩部と、前記
    肩部に隣接して設けられ、前記リテーナの前記複数個の
    係合爪部が嵌まり込む嵌合内面とを有しており、 前記コルゲート管を前記締付部材の前記貫通孔を通して
    挿入すると、前記リテーナの前記複数個の係合爪部は、
    前記環状弾性部材とともに拡開して前記コルゲート管の
    山部を乗越え、前記環状弾性部材の弾性復元作用によっ
    て、縮小して前記コルゲート管の谷部に係合し、 前記締付部材を締付けると、前記締付部材の前記押圧部
    が前記リテーナの前記ベース部又は前記複数個の係合爪
    部に作用し、これによって、前記リテーナは前記継手本
    体に対して相対的に軸線方向に移動し、前記嵌合内面に
    嵌入することを特徴とするコルゲート管用継手。
  2. 【請求項2】 前記環状弾性部材は、板ばね又は弾性ス
    リーブから構成されていることを特徴とする請求項1記
    載のコルゲート管用継手。
  3. 【請求項3】 前記リテーナの前記ベース部が前記継手
    本体の前記接続孔に離脱自在に装着され、前記締付部材
    を締付けると、前記締付部材の前記押圧部が前記リテー
    ナ前記ベース部又は前記複数個の係合爪部に作用し、こ
    れによって、前記リテーは前記継手本体から離脱するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のコルゲート管用継
    手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010539406A (ja) * 2007-09-14 2010-12-16 ビーエイチピー ビルリトン ペトロレウム ピーティーワイ エルティーディー ホースエンドフィッティングに関する改良

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