JP2000220778A - コルゲート管用継手 - Google Patents

コルゲート管用継手

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JP2000220778A
JP2000220778A JP11020849A JP2084999A JP2000220778A JP 2000220778 A JP2000220778 A JP 2000220778A JP 11020849 A JP11020849 A JP 11020849A JP 2084999 A JP2084999 A JP 2084999A JP 2000220778 A JP2000220778 A JP 2000220778A
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JP
Japan
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retainer
corrugated pipe
engaging
joint
joint body
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JP11020849A
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English (en)
Inventor
Shozo Fujisawa
正造 藤沢
Junichi Kuratani
純一 倉谷
Shinsuke Takahashi
慎介 高橋
Takeshi Hashimoto
橋本  猛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 締付部材がリテーナに作用した時に発生する
係合爪部の一時的拡開を防止することができるコルゲー
ト管用継手を提供すること。 【解決手段】 接続孔8を有する継手本体2と、貫通孔
42を有する締付部材4と、貫通孔42を通して挿入さ
れるコルゲート管18に係合するリテーナ6とを具備す
るコルゲート管用継手。リテーナ6は、継手本体2に係
合する係合フランジ37を有するベース部32と、ベー
ス部32の一端部に設けられた複数個の係合爪部34と
を備え、係合爪部34は拡開、縮小自在である。リテー
ナ6の係合フランジ37には切欠き39が形成されてい
る。締付部材4を締付けると、その一部がリテーナ6に
作用し、これによって、リテーナ6は継手本体2から離
脱して軸線方向に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コルゲート管を接
続するためのコルゲート管用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス、水道水等を通すためにコルゲート
管が広く用いられ、コルゲート管を接続するために、種
々の形態のコルゲート管用継手が提案され、実用に供さ
れている。このコルゲート管用継手の一例として、例え
ば、特許第2686237号、特許第2726380号
公報に開示されたものがある。かかる公知の継手は、継
手本体と、この継手本体に螺合される締付部材と、締付
部材に回転自在に係合されたリテーナとを備えている。
継手本体には接続孔が形成され、締付部材には貫通孔が
形成され、接続すべきコルゲート管の一端部は、締付部
材の貫通孔を通して継手本体の接続孔に挿入される。ま
た、リテーナは複数個の係合突起を有し、これら係合突
起は拡開してコルゲート管の山部を乗越え、縮小してコ
ルゲート管の谷部に係合する。
【0003】この公知のコルゲート管用継手において
は、コルゲート管を締付部材の貫通孔を通して挿入した
後締付部材を締付けることによって、コルゲート管が接
続される。即ち、コルゲート管の先端部を締付部材の貫
通孔を通して挿入すると、リテーナの複数個の係合突起
は、コルゲート管の先端部の約1山に続く谷部に係合す
る。そして、このような状態において締付部材を締付け
ると、締付部材の作用によってリテーナが継手本体の肩
部に向けて移動し、継手本体の肩部及びリテーナによっ
て、リテーナから突出するコルゲート管の約1山が押潰
され、かくしてコルゲート管の一端部が所要の通りに接
続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような継手では、
コルゲート管の先端部の約1山を押潰すようにするに
は、継手本体と締付部材とを所定の位置関係に保持する
ことが重要である。更に詳述すると、締付部材の貫通孔
を通して挿入されるコルゲート管の先端は、継手本体の
肩部に当接し、この肩部に当接することによってその挿
入が阻止される。それ故に、継手本体の肩部からリテー
ナの係合突起までの距離をコルゲート管の約1山に設定
することによって、コルゲート管の先端部の約1山を確
実にリテーナの係合突起から突出させることができ、こ
れによってコルゲート管の先端部の約1山を押潰して接
続することができる。
【0005】継手本体の肩部とリテーナの係合突起との
距離をこのよう設定するためには、例えば、リテーナが
係合する締付部材と継手本体との間にスペーサを設ける
必要があり、このことに関連して継手全体の構成が複雑
になり、その構成部品も多くなる問題がある。
【0006】このような問題を解消するために、本出願
人は、新しい形態のコルゲート管を提案した(特願平1
0−226661号)。この提案したコルゲート管は、
接続孔を有する継手本体と、貫通孔を有する締付部材
と、拡開、縮小可能な複数個の係合爪部を有するリテー
ナとを備え、リテーナのフランジが継手本体の接続孔に
離脱可能に装着されている。このコルゲート管において
は、リテーナが継手本体に装着されるので、継手本体と
締付部材とを正確に所定の位置関係に保持する必要はな
く、従来必要であったスペーサを省略することができ
る。
【0007】しかし、このようなコルゲート管におい
て、継手本体の一部に係合する係合フランジをリテーナ
の全周に渡って設けた場合、次のような問題が新たに発
生する。締付部材の貫通孔を通してコルゲート管の先端
部を挿入した状態にて締付部材を締め付けると、この締
付部材によるリテーナへの押圧開始時に、継手本体と上
記係合フランジとの係合個所を支点として複数個の係合
爪部が一時的に拡開される。それ故に、全ての係合爪部
が拡開状態になった時、即ち締付部材によるリテーナの
押圧開始時に、挿入されたコルゲート管に抜け方向の力
が作用すると、このコルゲート管が抜け方向に移動して
コルゲート管とリテーナとの位置関係が変わり、このこ
とに起因してコルゲート管の接続不良が発生するおそれ
がある。本発明の目的は、締付部材がリテーナに作用し
た時に発生する係合爪部の一時的拡開を防止することが
できるコルゲート管用継手を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸線方向に延
びる接続孔を有する継手本体と、軸線方向に延びる貫通
孔を有する締付部材と、前記締付部材の前記貫通孔を通
して挿入されるコルゲート管に係合するリテーナとを具
備し、前記継手本体と前記締付部材とが相互に螺合され
るコルゲート管用継手であって、前記リテーナは、前記
継手本体に係合する係合フランジを有するベース部と、
前記ベース部の一端部に周方向に間隔を置いて設けられ
た複数個の係合爪部とを備え、前記係合フランジには切
欠きが形成され、前記複数個の係合爪部は拡開、縮小自
在であり、前記締付部材は、前記リテーナの前記ベース
部に作用する押圧部を有し、前記継手本体は、前記締付
部材側に向いた肩部と、前記肩部に隣接して設けられ、
前記リテーナの前記複数個の係合爪部が嵌まり込む嵌合
内面とを有しており、前記コルゲート管を前記締付部材
の前記貫通孔を通して挿入すると、前記リテーナの前記
複数個の係合爪部は拡開して前記コルゲート管の山部を
乗越え、前記環状弾性部材の弾性復元作用によって、縮
小して前記コルゲート管の谷部に係合し、前記締付部材
を締付けると、前記締付部材の前記押圧部が前記リテー
ナの前記ベース部に作用し、これによって、前記リテー
ナは前記継手本体に対して相対的に軸線方向に移動し、
前記嵌合内面に嵌入することを特徴とする。
【0009】本発明に従えば、リテーナのベース部に継
手本体に係合する係合フランジが設けられ、この係合フ
ランジに切欠きが設けられている。従って、締付部材の
押圧部によるリテーナへの作用開始時に、係合フランジ
が存在する部位においては、このフランジと継手本体の
係合部位を支点として係合爪部は拡開する傾向にある
が、係合フランジが存在しない部位においては、係合爪
部はほとんど拡開せず、係合爪部と挿入されたコルゲー
ト管の谷部との係合状態が保持される。このような状態
から締付部材を更に締め付けると、締付部材の押圧作用
によってリテーナが継手本体から離脱し、締付部材の移
動に伴って軸線方向に移動して継手本体の嵌合内面に嵌
入され、かくして、コルゲート管の山部を押し潰して継
手本体に接続することができる。
【0010】また、本発明では、前記リテーナの前記切
欠きは、前記係合フランジの周方向に間隔を置いて、前
記複数個の係合爪部の一つおきに対応して設けられてい
ることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、切欠きが複数個の係合爪
部の一つおきに対応して設けられているので、締付部材
の押圧部によるリテーナへの作用開始時に、半分の係合
爪部は拡開する傾向にあるが、残り半分の係合爪部はほ
とんど拡開せず、挿入されたコルゲート管の谷部との係
合状態を維持し、従ってコルゲート管の抜けを確実に防
止することができる。
【0012】更に、本発明では、前記リテーナの前記ベ
ース部の他端面には環状段部が設けられ、前記締付部材
の前記押圧部は前記ベース部の前記環状段部に作用する
ことを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、リテーナのベース部の他
端面に環状段部が設けられ、締付部材の押圧部はこの段
部に作用するので、上記押圧部はベース部に同心状に作
用するようになる。従って、リテーナは締付部材によっ
て軸線方向に移動され、コルゲート管の山部を確実に潰
すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従うコルゲート管用継手の一実施形態について説明
する。図1は、本発明に従うコルゲート管の一実施形態
の上半分の断面図であり、図2は、図1のコルゲート管
用継手のリテーナを示す正面図であり、図3は、図2の
リテーナを示す側面から見た半断面図であり、図4は、
リテーナの第1の変形形態を示す正面図であり、図5
は、リテーナの第2の変形形態を示す正面図であり、図
5は、図1のコルゲート管用継手においてコルゲート管
を接続した状態の一部を示す断面図である。
【0015】図1を参照して、図示のコルゲート管用継
手は、継手本体2と、この継手本体2に螺合される締付
部材4と、継手本体2に装着されたリテーナ6とから構
成されている。継手本体2の一端側(図1において左端
側)には、軸線方向(図1において左右方向)に延びる
通孔8が形成され、またその他端側(図1において右端
側)には、上記軸線方向に延びる接続孔10が形成さ
れ、通孔8及び接続孔10が相互に連通されている。こ
の継手本体2では、その接続孔10の奥部に環状の肩部
12が設けられ、この肩部12は締付部材4側に、即ち
図1において右側に向いて設けられている。この肩部1
2には環状の収容凹部14が設けられ、かかる収容凹部
14にリング状の耐熱ガスケット16が装着され、この
耐熱ガスケット16は、後述するとおり、コルゲート管
18の先端部と継手本体2との間をシールする。なお、
肩部12の内周部には、軸線方向に締付部材4側に向け
て延びる環状突起20が一体的に設けられており、かか
る環状突起20は、挿入されるコルゲート管18の一端
部の内周面に作用してこれを同心状に保持する。
【0016】この継手本体2の接続孔10には、上記肩
部12に隣接して嵌合内面22が設けられている。この
嵌合内面22は、矢印23で示すコルゲート管18の挿
入方向に向けてその内径がテーパ状に漸減されている。
また、嵌合内面22の右方に隣接して環状凹部24が設
けられている。更に、この環状凹部24の右方に隣接し
て環状突起26が設けられている。この環状突起26は
半径方向内方に突出し、その先端部内面(図1において
左面)は、環状凹部24側に向けて半径方向外方にテー
パ状に傾斜して延びている。この環状突起26の右方に
隣接して雌ねじ部28が設けられおり、雌ねじ部28は
継手本体2の他端まで設けられている。なお、継手本体
2の中間部の外周部29は六角状に形成されており、ま
た、その一端部の外周面には雄ねじ部30が設けられて
いる。このような継手本体2は、例えば黄銅等の金属材
料から形成される。
【0017】リテーナ6は、この継手本体2の接続孔1
0内に予め装着されている。図2及び図3をも参照し
て、このリテーナ6は、環状に連続したベース部32
と、環状のベース部32の一端部(図1において左端
部)に周方向に間隔を置いて設けられた複数個(図示の
形態では8個)の係合爪部34とを有し、隣接する係合
爪部34の間には軸線方向に延びるスリット35が形成
され、各スリット35はベース部32まで延びている。
各係合爪部34はベース部32の一端から軸線方向に延
び、その先端部に半径方向内方に突出する爪36を有し
ている。これら係合爪部34の爪36の先端によって規
定される円は、挿入されるコルゲート管18の山部18
a(図1参照)の外径よりも小さく、その谷部18b
(図1参照)の外径よりも大きく設定される。かかる係
合爪部34はスリット35により別れているので、それ
自体の弾性でもって、リテーナ6の基部、即ちベース部
32との接続部位を支点として半径方向外方に拡開す
る、また半径方向内方に縮小することができる。
【0018】このようなリテーナ6は、例えば黄銅等の
金属材料、合成樹脂材料等から形成することができ、ま
た、係合爪部34を金属材料とし、ベース部32を合成
樹脂材料とする複合材料から形成することもできる。
【0019】このリテーナ6は、図1に示すように継手
本体2に装着される。本実施形態では、リテーナ6のベ
ース部32の他端部には、半径方向外方に突出する係合
フランジ37が一体的設けられ、かかる係合フランジ3
7に周方向に間隔を置いて複数個(この実施形態では4
個)の切欠き39を形成することによって、隣接する切
欠き39間にフランジ片部38が設けられている。図2
に示すように、この形態では、各切欠き39は複数個の
係合爪部34の一つおきに対応して設けられ、各切欠き
39の周方向の幅は、対応する係合爪部34の周方向の
幅と実質上等しく、また各フランジ片部38の周方向の
幅は、対応する係合爪部34及びその両側に存在する一
対のスリット35を含めた周方向の幅と実質上等しくな
っている。このようにスリット35の部位においてフラ
ンジ片部38が存在するようにすることによって、リテ
ーナ6、特にベース部32の強度を高めることができ
る。尚、ある程度の強度が確保できる場合、例えば、各
切欠き39の周方向の幅を対応する係合爪部34及び及
びその両側のスリット39の周方向の幅に対応させると
共に、各フランジ片部の38の周方向の幅を対応する係
合爪部34の周方向の幅に対応させるようにすることも
できる。
【0020】リテーナ6のベース部32には、更に、環
状段部40(図3参照)が設けられている。この環状段
部40は、ベース部32の他端部の内径を幾分大きくす
ることによって形成される。この環状段部40の内径
は、後述する締付部材4の押圧部46の外径に対応し、
締付部材4を締め付けた際、この押圧部46が環状段部
40に作用する。このように構成することによって、締
付部材4の押圧部46がリテーナ6のベース部32に同
心状に作用し、コルゲート管18の山部18aを後述す
る如く確実に潰すことができる。
【0021】このリテーナ6は、継手本体2の接続孔1
0に挿入してベース部32の複数個のフランジ片部38
を環状突起26に当接させることによって、継手本体2
に離脱自在に装着される。リテーナ6の装着状態におい
ては、図1に示す通り、リテーナ6の係合爪部34の爪
36が継手本体2の環状凹部24に対向して半径方向内
側に位置するので、これら爪36の半径方向外方への移
動が許容され、係合爪部34は拡開することができる。
なお、継手本体2の環状突起26の先端部内面がテーパ
状に形成されているので、係合爪部34のより大きな拡
開が許容される。この形態では、継手本体2に環状凹部
24を設けてリテーナ6の係合爪部34の拡開を許容し
ているが、環状凹部24と同様の機能を持たせるため
に、継手本体2の接続孔10の内径を全長に渡って大き
くするようにすることもできる。
【0022】この実施形態では、環状突起26の先端面
は短円筒状に形成されている。このように構成すること
によって、この先端面の周面にリテーナ6のベース部3
2の外周面が装着され、両周面が軸線方向に所定範囲に
渡って接触するので、リテーナ6を接続孔10に対して
同心状に保持することができる。
【0023】このリテーナ6は、複数個のフランジ片部
38が継手本体2の環状突起26に当接するので、小さ
い押圧力(例えば締付部材4を手で締付けたときに作用
する程度の力、またコルゲート管18を挿入したときに
作用する程度の力)が作用しても継手本体2から離脱す
ることはないが、大きな押圧力(例えば締付部材4を締
付工具を用いて締付けたときに作用する程度の力)が作
用すると、リテーナ6の複数個のフランジ片部38が同
時に弾性変形(又は塑性変形)して継手本体2の環状突
起26を乗越え、かく乗越えることによって継手本体2
から離脱する。リテーナ6が継手本体2の環状突起26
から離脱する際、複数個のフランジ片部38が半径方向
内方に弾性変形するので、各フランジ片部38に対応し
て連続する係合爪部34は、その基部、即ちベース部3
2との接続部位を支点として拡開する傾向になる。これ
に対して、切欠き39に対応する係合爪部34はほとん
ど拡開することはなく、挿入されたコルゲート管18の
谷部18bと係合する状態を維持する。尚、小さい押圧
力でもってフランジ片部38が継手本体2の環状突起2
6を乗越えるおそれがある場合、リテーナ6のベース部
32を例えば接着剤又は圧入によって、小さい押圧力で
は離脱しないように環状突起26に固定すればよい。一
方、フランジ片部38の環状突起26の乗越えを容易に
する場合、例えば、フランジ片部38に矢印23で示す
挿入方向に向けて半径方向内方に傾斜するテーパ面を設
ければよい。
【0024】上述した構成のリテーナ6に代えて、例え
ば図4又は図5に示すリテーナを用いることもできる。
尚、これら変形形態のリテーナにおいては、係合フラン
ジのフランジ片部に修正が施され、その他の構成につい
ては図1乃至図3に示すものと実質上同一である。
【0025】第1の変形形態のリテーナを示す図4を参
照して、この変形形態では、リテーナ6Aの係合フラン
ジ37Aに、複数個(この実施形態では8個)のスリッ
ト35の一つおきに対応して切欠き39Aが形成され、
このように切欠き39Aを形成することによって、残り
の4個のスリット35の各々に対応してフランジ片部3
8Aが設けられ、各フランジ片部38Aは、対応するス
リット35の両側に位置する係合爪部34の隣接する部
位間に渡って周方向に延びている。
【0026】このような構成のリテーナ6Aを用いた場
合、容易に理解される如く、リテーナ6Aが継手本体2
の環状突起26から離脱する際、各フランジ片部38A
に連続する係合爪部34の一部は、その基部、即ちベー
ス部32との接続部位を支点として拡開する傾向にある
が、切欠き39Aに連続する係合爪部34の残部はほと
んど拡開することはなく、各係合爪部34の残部は挿入
されたコルゲート管18の谷部18bと係合する状態を
維持し、これによって、コルゲート管18の抜けを防止
することができる。
【0027】第2の変形形態のリテーナを示す図5を参
照して、この変形形態では、リテーナ6Bの係合フラン
ジ37Bに、複数個(この実施形態では8個)の係合爪
部34の二つおきに対応して切欠き39Bが形成され、
このように切欠き39Bを形成することによって、リテ
ーナ6Bに周方向に間隔を置いて2個のフランジ片部3
8Bが設けられ、各フランジ片部38Aは、対応する2
つの係合爪部34及びこれらの両側に位置するスリット
35に渡って周方向に延びている。
【0028】このような構成のリテーナ6Bを用いた場
合、容易に理解される如く、リテーナ6Bが継手本体2
の環状突起26から離脱する際、各フランジ片部38B
に連続する対応する係合爪部34は、その基部を支点と
して拡開する傾向にあるが、切欠き39Bに連続する対
応する係合爪部34はほとんど拡開することはなく、こ
れら係合爪部34は挿入されたコルゲート管18の谷部
18bと係合する状態を維持し、これによって、コルゲ
ート管18の抜けを防止することができる。
【0029】再び図1を参照して、締付部材4は例えば
ナットから構成され、この締付部材4には、これを貫通
して軸線方向(図1において左右方向)に延びる貫通孔
42が形成されており、接続すべきコルゲート管18
は、かかる貫通孔42を通して継手本体2の接続孔10
に挿入される。締付部材4の一端部近傍の外周面には雄
ねじ部44が設けられている。締付部材4の雄ねじ部4
4は継手本体2の雌ねじ部28に螺合され、継手本体2
と締付部材4とが相互に螺合される。また、締付部材4
の一端部には、軸線方向に継手本体2側に延びる押圧部
46が設けられている。この押圧部46は、この形態で
は環状に設けられているが、周方向に間隔を置いて複数
個設けるようにすることもできる。この押圧部46は、
上述したように、リテーナ6のベース部32の環状段部
40に対応して設けられる。この形態では、押圧部46
の先端面内周部には、軸線方向に突出する環状突部47
が設けられ、この環状突部47は締付部材4に対してリ
テーナ6を同心状に保持する作用をする。
【0030】締付部材4の他端部49の外周面は六角状
に形成され、また、締付部材4の六角状端部49の内面
側には環状凹部が形成され、この環状凹部に断面矩形の
選択透過性シール部材48が装着されている。この選択
透過性シール部材48は、例えば多孔質ポリエチレンか
ら形成されており、外部から継手内部に水等が侵入する
ことを防止するが、この継手内部のシール部からガスが
漏れたとき、又は保護チューブ54とコルゲート管18
の間からガスが漏れたとき、漏れたガスがこのシール部
材48を透過して外部へリークすることを許容する。後
者のリークは、コルゲート管18等の一部に孔があいた
ときに起こる。石鹸水塗付、ガス検知器等のリーク検知
手段で、このリーク部から外部にリークがないことを確
認することにより、配管系の健全性を確認できる。更
に、締付部材4の他端部49の内周面には環状凹部50
が形成され、かかる環状凹部50に、断面形状が略T字
状の環状シール52が装着されている。この環状シール
52は、コルゲート管18を覆う保護チューブ54と締
付部材4との間をシールする。この締付部材4は、例え
ば黄銅から形成することができる。
【0031】次に、図1及び図6を参照して、上述した
コルゲート管用継手を用いたコルゲート管18の接続方
法について説明する。図1に示すように、コルゲート管
18は波状に形成され、山部18aと谷部18bとが交
互に設けられており、その全長に渡って合成樹脂製の保
護チューブ54によって覆われている。
【0032】コルゲート管18を接続するに際し、ま
ず、コルゲート管18の一端部を覆っている保護チュー
ブ54の一部を除去し、コルゲート管18の一端から数
山、例えば4〜6山を露出させる。また、継手本体2と
締付部材4とを予め螺合させた状態にする。この形態で
は、リテーナ6が継手本体2に装着されているので、締
付部材4と継手本体2とを所定の位置関係に保持する必
要はなく、単に螺合するのみでよく、両者を所定位置に
保持するためのスペーサは不要である。
【0033】次いで、継手本体2及び締付部材4の螺合
状態において、コルゲート管18の一端部(保護チュー
ブ54が除去された端部)を締付部材4の貫通孔42を
通して図1において左方に矢印23で示す方向に挿入す
る。かく挿入すると、コルゲート管18の山部18aが
リテーナ6の係合爪部34の爪36を通過するとき、こ
れらの係合爪部34は拡開して上記山部18aを乗越
え、コルゲート管18の谷部18bが係合爪部34の爪
36を通過するとき、これら係合爪部34は縮小してこ
の谷部18bに係合する。
【0034】この形態では、図1に示す通り、継手本体
2の肩部12からリテーナ6の係合爪部34の爪36ま
での距離がコルゲート管18の約1山分の長さに設定さ
れている。従って、上述したようにコルゲート管18を
挿入すると、コルゲート管18の先端から1山目の山部
18aはリテーナ6の爪36を通過するが、その先端か
ら2山目の山部18aは、コルゲート管18の先端が継
手本体2の肩部12に当接するので、爪36を通過する
ことができず、リテーナ6の係合爪部34の爪36は、
その先端から1山目の山部18aの次の谷部18bに係
合する。このように、コルゲート管18の先端から1山
目の山部18aの次の谷部18bに係合爪部34が係合
するように構成することによって、挿入確認機能を持た
せることができる。即ち、コルゲート管18が所要の通
りに挿入されている場合、リテーナ6の係合爪部34が
コルゲート管18の谷部18bに係合しており、従って
コルゲート管18を引抜こうとしても引抜くことができ
ない。これに対して、コルゲート管18が所要の通りに
挿入されていない場合、リテーナ6の係合爪部34がコ
ルゲート管18の谷部18bに係合しておらず、従って
コルゲート管18を引抜こうとすれば容易に引抜くこと
ができる。このようなことから、コルゲート管18を引
抜くことができるか否かによって、コルゲート管18の
挿入確認を行うことができる。また、このように、コル
ゲート管18の1山分をリテーナ6の係合爪部34から
突出させることによって、コルゲート管18の潰す山数
も少なくなり、継手全体の軸線方向の長さを小さくする
ことができる。なお、この実施形態では、継手本体2の
肩部12からリテーナ6の係合爪部34の爪36までの
距離をコルゲート管18の約1山分の長さに設定してい
るが、この距離をコルゲート管18の複数山分、例えば
2〜5山分の長さに設定することもでき、かかる山数分
が押潰す山数に対応する。
【0035】しかる後、締付部材4を締付工具(図示せ
ず)を用いて締付ける。締付工具を用いて締付部材4を
締付けると、締付部材4の押圧部46がリテーナ6のベ
ース部32の環状段部40に当接し、更なる締付部材4
の締付けによって大きな押圧力が作用してリテーナ6が
継手本体2から離脱する。この離脱の際に、フランジ片
部38に対応する係合爪部34は拡開傾向にあるが、切
欠き39に対応する係合爪部34はほとんど拡開せず、
かかる係合爪部34とコルゲート管18の谷部18bと
の係合状態は維持されており、それ故に、このときコル
ゲート管18に引き抜き方向の力が作用してもこのコル
ゲート管18が抜けることはない。
【0036】この締付部材4を更に締付けると、締付部
材4の押圧部46は、コルゲート管18の谷部18bに
係合した状態のリテーナ6を継手本体2の肩部12に向
けて移動し、リテーナ6の係合爪36の先端外周部は継
手本体2の嵌合内面22に嵌入され、このように嵌入す
ることによってリテーナ6の係合爪部34の拡開が確実
に阻止され、これら係合爪部34の爪36はコルゲート
管18の谷部18bに食込むように作用し、リテーナ6
から突出するコルゲート管18の山部18aを継手本体
2の肩部12に向けて確実に移動することができる。な
お、容易に理解されるとおり、継手本体2の嵌合内面2
2は内径を軸線方向にテーパ状に漸減しているが、この
内径を軸線方向に同一の大きさにしてもよい。
【0037】このようにして締付部材4を所要の通りに
締付けると、図6に示す通り、リテーナ6の係合爪部3
4から突出するコルゲート管18の山部18aは、上記
肩部12及びリテーナ6に挟まれて押潰され、押潰され
た山部18aの先端が継手本体2の肩部12の耐熱ガス
ケット16に圧接され、コルゲート管18の先端部と継
手本体2との間が耐熱ガスケット16によって確実にシ
ールされる。
【0038】以上の通りであるので、継手本体2と締付
部材4との螺合状態において、コルゲート管18の一端
部を締付部材4の貫通孔42を通して挿入した後、締付
部材4を締付工具を用いて締付けるという簡単な操作で
もって、コルゲート管18の接続を行うことができる。
【0039】以上、本発明に従うコルゲート管用継手の
一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形
態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱する
ことなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0040】例えば、図示の実施形態では、リテーナ6
(6A,6B)の係合フランジ37(37A,37B)
に間隔を置いて切欠き39(39A,39B)を設けて
に複数個のフランジ片部38(38A,38B)を設け
ているが、これに限定されず、例えば単一の切欠きを設
けるようにしてもよい。
【0041】また、例えば、図示の実施形態では、リテ
ーナ6(6A,6B)に8個の係合爪部34を設けたも
のに適用して説明したが、設ける係合爪部34の数は適
宜設定することができ、例えば4個又は6個等設けるよ
うにすることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1のコルゲート管用継手
によれば、本発明に従えば、リテーナのベース部に継手
本体に係合する係合フランジが設けられ、この係合フラ
ンジに切欠きが設けられているので、係合フランジが存
在しない部位においては、係合爪部はほとんど拡開せ
ず、係合爪部と挿入されたコルゲート管の谷部との係合
状態が保持され、かくして、コルゲート管の抜けを確実
に防止することができる。また、挿入したコルゲート管
とリテーナとを所定の位置関係に保持することができる
ので、コルゲート管の山部を押し潰して継手本体に確実
に接続することができる。
【0043】また、本発明の請求項2のコルゲート管に
よれば、切欠きが複数個の係合爪部の一つおきに対応し
て設けられているので、締付部材の押圧部によるリテー
ナへの作用開始時に、半分の係合爪部は拡開する傾向に
あるが、残り半分の係合爪部はほとんど拡開せず、挿入
されたコルゲート管の谷部との係合状態を維持し、それ
故に、コルゲート管の抜けを確実に防止することができ
る。
【0044】更に、本発明の請求項3のコルゲート管に
よれば、リテーナのベース部の他端面に環状段部が設け
られているので、締付部材の押圧部はこのベース部に同
心状に作用し、コルゲート管の山部を確実に潰すことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うコルゲート管用継手の一実施形態
の上半分を示す断面図である。
【図2】図1のコルゲート管用継手のリテーナを示す正
面図である。
【図3】図2のリテーナを側面から見て上半分を断面で
示す半断面図である。
【図4】リテーナの第1の変形形態を示す正面図であ
る。
【図5】リテーナの第2の変形形態を示す正面図であ
る。
【図6】図1のコルゲート管用継手においてコルゲート
管を接続した状態の一部を示す断面図である。
【符号の説明】
2 継手本体 4 締付部材 6,6A,6B リテーナ 10 接続孔 12 肩部 18 コルゲート管 18a 山部 18b 谷部 22 嵌合内面 24 環状凹部 26 環状突起 28 雌ねじ部 32 ベース部 34 係合爪部 36 爪 37,37A,37B 係合フランジ 38,38A,38B フランジ片部 39,39A,39B 切欠き 42 貫通孔 44 雄ねじ部 46 押圧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 慎介 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 橋本 猛 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3H017 CA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向に延びる接続孔を有する継手本
    体と、軸線方向に延びる貫通孔を有する締付部材と、前
    記締付部材の前記貫通孔を通して挿入されるコルゲート
    管に係合するリテーナとを具備し、前記継手本体と前記
    締付部材とが相互に螺合されるコルゲート管用継手であ
    って、 前記リテーナは、前記継手本体に係合する係合フランジ
    を有するベース部と、前記ベース部の一端部に周方向に
    間隔を置いて設けられた複数個の係合爪部とを備え、前
    記係合フランジには切欠きが設けられ、前記複数個の係
    合爪部は拡開、縮小自在であり、 前記締付部材は、前記リテーナの前記ベース部に作用す
    る押圧部を有し、 前記継手本体は、前記締付部材側に向いた肩部と、前記
    肩部に隣接して設けられ、前記リテーナの前記複数個の
    係合爪部が嵌まり込む嵌合内面とを有しており、 前記コルゲート管を前記締付部材の前記貫通孔を通して
    挿入すると、前記リテーナの前記複数個の係合爪部は拡
    開して前記コルゲート管の山部を乗越え、前記環状弾性
    部材の弾性復元作用によって、縮小して前記コルゲート
    管の谷部に係合し、 前記締付部材を締付けると、前記締付部材の前記押圧部
    が前記リテーナの前記ベース部に作用し、これによっ
    て、前記リテーナは前記継手本体に対して相対的に軸線
    方向に移動し、前記嵌合内面に嵌入することを特徴とす
    るコルゲート管用継手。
  2. 【請求項2】 前記リテーナの前記切欠きは、前記係合
    フランジの周方向に間隔を置いて、前記複数個の係合爪
    部の一つおきに対応して設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載のコルゲート管用継手。
  3. 【請求項3】 前記リテーナの前記ベース部の他端面に
    は環状段部が設けられ、前記締付部材の前記押圧部は前
    記ベース部の前記環状段部に作用することを特徴とする
    請求項1又は2記載のコルゲート管用継手。
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