JP2000130513A - ねじり振動減衰装置 - Google Patents

ねじり振動減衰装置

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JP2000130513A
JP2000130513A JP11303824A JP30382499A JP2000130513A JP 2000130513 A JP2000130513 A JP 2000130513A JP 11303824 A JP11303824 A JP 11303824A JP 30382499 A JP30382499 A JP 30382499A JP 2000130513 A JP2000130513 A JP 2000130513A
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damping device
torsional vibration
vibration damping
output
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Adam Johnson Lambert
アダム・ジョンソン・ランバート
Alastair John Young
アラスティアー・ジョン・ヤング
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Automotive Products PLC
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/131Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses
    • F16F15/13128Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses the damping action being at least partially controlled by centrifugal masses
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品少数で製造容易で低コストなねじり振動
減衰装置を提供すること。 【解決手段】 乗物のエンジンとの接続用の入力部材と
乗物のトランスミッションとの接続用の出力部材とを備
えたねじり振動減衰装置。該部材は減衰手段に抗して共
通軸を中心として制限された相対回転を行うよう取り付
けられる。該減衰手段は1つ以上の周方向に作用する圧
縮バネを備える。各圧縮バネは入力部材と一体的に形成
された第1の当接部と出力部材と一体的に形成された第
2の当接部との間に作用する。該ねじり振動減衰装置は
圧縮バネ及び入力及び出力部材間に接続されたボブウェ
イト型接続用連結部の接続のためのカンチレバー型回動
ピンの使用によりエラストマ製バネ又はブロックの衝突
を防止する。速度・変位に依存する様々な摩擦減衰装置
構成及び該装置の組み立て方法もまた開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗物のエンジンと
の接続のための入力部材と乗物のトランスミッションと
の接続のための出力部材とを備えたねじり振動減衰装置
であって、それら部材が、減衰手段に抗して共通の軸を
中心として制限された相対回転を行うように取り付けら
れてエンジン/トランスミッションのねじり振動を減衰
させる、ねじり振動減衰装置(以下、上記の種類のねじ
り振動減衰装置と称す)に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるねじり振動減衰装置は、前記入力
及び出力部材が入力及び出力フライホイール質量からな
る二質量(twin mass)フライホイールという形のものと
なる場合が多い。この場合、前記入力及び出力フライホ
イール質量は、それらの間で作用する支持ベアリングを
介して相対回転するよう取り付けられる。
【0003】代替的には、前記入力部材及び出力部材
は、例えば、本出願人の先の特許出願第98 03046.3号の
図面に示されているような比較的小さな質量体から構成
することも可能である。
【0004】かかるねじり振動減衰装置の減衰手段は、
広範な形態をとることが可能なものであり、例えば、減
衰手段は、以下に示すものの1つまたは2つ以上から構
成することが可能である。
【0005】1つまたは2つ以上の周方向に作用する圧
縮バネ 1つまたは2つ以上の周方向に作用する弾性圧縮ブロッ
ク 1つまたは2つ以上の摩擦装置 1つまたは2つ以上の油圧減衰装置 前記部材間に接続された1つまたは2つ以上のボブウェ
イト型接続用連結部(速度に依存した減衰動作を生成す
る)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、かかるね
じり振動減衰装置は、比較的多数の個々の部品から構成
される比較的複雑な装置となる傾向にあり、このため製
造コストが比較的高いものとなる。
【0007】また、軸方向にコンパクトなねじり振動減
衰装置が必要とされている。
【0008】本発明の目的は、個々の部品が一層少数で
あり、それ故、製造が容易で低コストである、上記の種
類のねじり振動減衰装置を提供することにある。
【0009】本発明の更なる目的は、軸方向にコンパク
トな設計を有する上記の種類のねじり振動減衰装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明の上
記の種類のねじり振動減衰装置の一態様によれば、減衰
手段は、1つまたは2つ以上の周方向に作用する圧縮バ
ネから構成され、該1つの圧縮バネまたは2つ以上の圧
縮バネの各々は、入力部材の一体部分として形成された
第1の当接部と出力部材の一体部分として形成された第
2の当接部との間に作用する。
【0011】かかる構成は、ねじり振動減衰装置が二質
量フライホイールである場合に特に有利なものとなる。
ここで、該二質量フライホイールにおいて、その入力質
量体は、前記の一体的な第1の当接部により押圧される
単一片の金属シートとして形成されたものであり、その
出力質量体は、一体的に鋳造された第2のバネ当接部を
有する鋳造部品である。
【0012】該構成はまた、軸方向に特にコンパクトな
ものとなる。これは、(特にエンジンが乗物と交差する
方向に配置されている場合に)密集したエンジンルーム
内で使用する二質量フライホイールの重要な特徴であ
る。
【0013】該ねじり振動減衰装置はまた、入力部材及
び出力部材の相対回転の端部領域で圧縮を受ける1つま
たは2つ以上のエラストマ製バネ又はブロックを備える
ことが可能である。
【0014】本発明の更なる態様によれば、かかるエラ
ストマ製バネ又はブロックは、前記部材の一方上に形成
され又は該部材により支持された第1の周方向に面する
当接部間で前記入力部材及び前記出力部材のうちの一方
に取り付けられ、他方の部材上に形成され又は該部材に
より支持された更なる周方向に面する当接部が作用する
ものとなる。該エラストマ製バネ又はブロックはまた、
前記入力部材及び前記出力部材の一方に形成された半径
方向外方の当接部によって半径方向に配置することが可
能である。好適実施例及び特に有利な構成では、前記第
1の周方向に面する当接部と前記エラストマ製バネ又は
ブロックの各々の半径方向の当接部との両者が、入力部
材上に一体的に形成され、これは、単一片のプレス処理
により好適に形成することが可能である。
【0015】各々のエラストマ製バネ又はブロックは、
該バネ又はブロックを支持する入力部材又は出力部材の
ウィンドウ内に載置された金属シートケーシング部材に
より支持することが可能である。
【0016】本発明の更なる態様によれば、周方向に作
用する圧縮バネを備えた上記の種類のねじり振動減衰装
置において、該周方向に作用する圧縮バネが、その半径
方向内方の位置で支持部材(典型的には全体的にチャネ
ル構造のもの)によりそれぞれ支持されて、該圧縮バネ
の半径方向内方に配置された隣接するエラストマ製バネ
又はブロックが衝突することが防止される。該バネ支持
部材は、前記圧縮バネを、その自然の直線状の構成か
ら、前記エラストマ製バネ又はブロックをまたぐ弧状の
形状へと変形させる。
【0017】特に好適な構成では、ボブウェイト型接続
用連結部を用いた振動減衰装置において、前記圧縮バネ
の支持部材の一端を、各エラストマ製バネ又はブロック
に関連する半径方向外方の当接部上に載置することが可
能であり、またその他端を、隣接する関連するボブウェ
イト型接続用連結部の回動ピンに対して固定することが
可能である。
【0018】本発明の更なる態様によれば、上記の種類
のねじり振動減衰装置に、該装置の入力及び出力部材の
相対回転の量と共に変動する摩擦減衰効果を有する摩擦
減衰装置を配設することが可能である。
【0019】例えば、かかる回転に依存する減衰装置
は、入力部材又は出力部材により支持されると共に摩擦
減衰を提供するよう該入力部材又は出力部材の他方の表
面と接触するよう偏倚された摩擦部材から構成すること
が可能である。摩擦部材が偏倚されることになる前記表
面は、入力及び出力部材の相対回転の軸に対して配向さ
れたカム表面という形のものとすることが可能であり、
この場合、該表面上での摩擦部材の接触圧力が入力及び
出力部材の相対回転と共に増大するようになる。該摩擦
部材は、該相対回転の最終的な端部でしか前記表面に接
触しないように構成することが可能である。特に好適な
構成では、前記表面と接触するよう偏倚された摩擦部材
は、入力又は出力部材の他方における当接部と協働して
該入力及び出力部材間の相対回転を制限する停止部とし
ても作用する。
【0020】本発明の更なる態様によれば、ボブウェイ
ト型接続用連結部を備えたねじり振動減衰装置におい
て、該ボブウェイトの各々を、カンチレバー型の回動ピ
ンにより入力及び出力部材の一方に回動可能に取り付け
ることが可能である。各ボブウェイトは、該カンチレバ
ー型の回動ピン上で限られた範囲まで軸方向に自由に移
動することが可能である。
【0021】該カンチレバー型の回動ピンを使用するこ
とにより、ねじり振動減衰装置の軸方向寸法が更に短く
なる。
【0022】各連結部は、単一の可撓性リンクにより完
成させることが可能である。該リンクの一端は関連する
ボブウェイトに、その他端は入力又は出力部材の他方
に、回動可能に取り付けられる。該単一の可撓性リンク
は、好適にはボブウェイトの入力部材側に配置すること
が可能である。
【0023】更に別の構成では、カンチレバー型の回動
ピンと、入力及び出力部材を相対回転可能な状態で支持
するメイン支持ベアリングとが両方とも、共通の保持部
材により所定位置に保持される。
【0024】ボブウェイトは、その内部に押圧係合され
たベアリングブッシュを介してカンチレバー型の回動ピ
ンに取り付けることが可能である。同様に、可撓性リン
クは、ボブウェイト内に押圧係合された第2のブッシュ
と、該第2のブッシュを通って延びるリベットであって
それ自体のカラー部を支持するリベットとを介して、ボ
ブウェイトに対して回動可能に取り付けることが可能で
ある。
【0025】可撓性リンクは、スタッド又はその他の固
定具を介して入力又は出力部材の他方に回動可能に取り
付けることが可能であり、この場合、該固定具上で、該
リンクは、前記スタッド又はその他の固定具を取り囲む
スリーブ上に形成されたフランジとワッシャとの間に挟
まれる。
【0026】本発明の更なる態様によれば、上述の種類
の二質量フライホイールが、摩擦減衰装置を備え、その
摩擦減衰効果は、フライホイールの回転速度と共に変動
するものとなる。
【0027】該減衰効果は、フライホイールにより要求
される動作特性に応じて回転速度と共に増大(又は減
少)するように構成することが可能である。例えば、摩
擦減衰装置は、他のフライホイール質量と摩擦接触する
よう偏倚されたフライホイール質量であって該フライホ
イール質量の回転速度が増大した際に摩擦ブロック上の
遠心効果が他のフライホイール質量上のブロックの接触
圧を低下させる傾向のものとなりこれにより生成される
摩擦力が低減されるよう配置されたフライホイール質量
上に支持された摩擦ブロックから構成することが可能で
ある。
【0028】また、上述の摩擦ブロックによる構成にお
ける摩擦力の変動は、他のフライホイール質量の周方向
の傾斜面と接触させるよう該ブロックを構成することに
より、角度に依存するものとすることが可能である。
【0029】本発明の更なる態様によれば、ボブウェイ
ト型連結部と、入力及び出力部材を相互に接続する周方
向に作用する圧縮バネとを備えた、ねじり振動減衰装置
において、入力及び出力部材の許容される相対回転の総
量を、圧縮バネを該バネの半径方向内方に支持して一層
長い連結部を使用することを可能にする入力及び出力部
材に連結部を接続することにより、増大させることが可
能である。
【0030】本発明の更なる代替的な態様によれば、減
衰手段を単板式の摩擦減衰装置から構成することが可能
であり、該単板式摩擦減衰装置では、単一の摩擦プレー
トが、入力又は出力部材に対して、又は皿バネその他の
軸方向に作用するバネ部材(入力及び出力部材の他方に
対して作用するもの)を介して該部材により支持された
構成要素に対して偏倚される。この単純な教示もまた、
軸方向の空間を節約するものとなる。
【0031】本発明はまた、1つまたは2つ以上のカン
チレバー型のピンが取り付けられたボブウェイト型接続
用連結部を備えた上記の種類のねじり振動減衰装置の組
み立て方法を提供するものである。該方法は下記の各ス
テップを有する。
【0032】1つまたは2つ以上のボブウェイト型接続
用連結部を組み立て、前記1つのボブウェイト型接続用
連結部又は2つ以上のボブウェイト型接続用連結部の各
々の一端を前記入力及び出力部材の一方に回動可能に接
続し、それぞれの配置用ピンを、それぞれの配置用孔を
介して、前記入力及び出力部材の一方に挿入し、及び、
第1のカンチレバー型の回動ピンが通過して延びること
になる前記1つのボブウェイト型接続用連結部又は2つ
以上のボブウェイト型接続用連結部の各々の他端におけ
る該第1のカンチレバー型の回動ピンのボア内に挿入
し、前記入力及び出力部材に対するねじり振動減衰装置
の残りの部分の組み立てを完成させ、前記入力及び出力
部材の他方における第2のカンチレバー型の回動ピンの
ボアが前記配置用ピンと同一直線上に位置した状態で前
記一方の部材上に前記他方の部材を配置し、前記カンチ
レバー型の回動ピンを前記第1のボア中に挿入し、これ
により前記配置用ピンを前記第1のボアから変位させて
前記1つのボブウェイト型接続用連結部又は2つ以上の
ボブウェイト型接続用連結部の各々を前記他方の部材に
接続する。
【0033】好適には、前記一方の部材上への前記他方
の部材の配置に先立って前記カンチレバー型の回動ピン
が前記第2のカンチレバー型の回動ピンのボア内に挿入
され、前記他方の部材が前記一方の部材上へと下降され
た際に前記配置用ピンが前記第1のボアから変位され
る。
【0034】かかる構成では、本方法は好適には、前記
他方の部材を前記一方の部材上に配置するのに先立って
前記メイン支持ベアリング及び前記カンチレバー型の回
動ピンのための共通の保持用部材を前記他方の部材に固
定する、というステップを更に有するものとなる。
【0035】かかる構成は、前記一方の部材上への前記
他方の部材の配置に先立ち該他方の部材上への前記メイ
ン支持ベアリングの取り付けを必要とするものである。
【0036】本発明はまた、上述の方法により組み立て
られたねじり振動減衰装置を提供するものであり、この
場合、前記入力及び出力部材の一方は、前記1つのカン
チレバー型の回動ピン又は2つ以上のカンチレバー型の
回動ピンの各々と軸方向で整列した状態の配置用ピン孔
を備えたものとなる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の例示を目的とした図面を
参照して本発明の説明を行うこととする。
【0038】ここで図1ないし図8を参照する。二質量
フライホイール10は、(所定位置に溶接されたスタータ
リング11a及び慣性リング11f,11gを支持する(図2及び
図3参照))入力フライホイール質量体11と、出力フラ
イホイール質量体12とを備えている。該出力フライホイ
ール質量体12は、ベアリング支持ブロック11d上に支持
された滑りベアリング13を介して共通の軸A-Aを中心と
して制限された相対回転を行うよう据え付けられる。入
力及び出力フライホイール部材の相対回転は、ボブウェ
イト型接続用連結部14、圧縮バネアセンブリ15、エラス
トマ製バネ16、半径方向外方の摩擦減衰装置17a、及び
半径方向内方の単板式摩擦減衰装置17bという形の減衰
手段により抗される。これら減衰手段の全ては、入力及
び出力フライホイール質量体間で並列的に作用する。
【0039】入力フライホイール質量体11は、プレス成
形による金属構造体からなり、出力フライホイール質量
体12は、鋳造による金属構造体からなる。これら2つの
フライホイール質量体は、関連するエンジンのクランク
シャフトに対するスタット18(図8参照)による取り付
けに先立ち、環状面11a,12aをそれぞれ介して組み立て
時に互いに対して同心に配置され、組み立て後の状態で
保持される。従来と同様に、該二質量フライホイール
は、取付用ボルト19aによりクランクシャフトにボルト
止めされ、該取付用ボルト19aは、ベアリング支持ブロ
ック11d及び入力フライホイール質量体11における周方
向に隔置されたボルト孔19を通って延びる。
【0040】圧縮バネアセンブリ15は、入力フライホイ
ール質量体11からプレス処理により突出させられた第1
の当接部20(図8参照)と、出力フライホイール質量体
12内に鋳造処理により形成された第2の当接部21との間
に、それぞれ作用する。該当接部の両者を個々のフライ
ホイール質量体と一体的に形成することにより、個別の
バネ当接部材がなくなり、このため、該フライホイール
の別個の部品数が大幅に削減され、必要となる軸方向の
空間も小さくなる。図3及び図6から分かるように、当
接部20は、関連するバネ15の直径にわたり対角線方向に
延び、このため、良好な接触が確実に得られる。
【0041】各圧縮バネアセンブリは、外側圧縮バネ15
a及び内側圧縮バネ15bから構成され、該内側圧縮バネ15
bの動作は、該外側圧縮バネ15aの動作の開始から何度か
遅れるようにタイミングが設定される。
【0042】代替的には、二質量フライホイールの相対
回転時に、一対の直径方向で対向する圧縮バネ15を、別
の一対の直径方向で対向する圧縮バネよりも前に動作さ
せるように、構成することが可能である。
【0043】圧縮バネ15a,15bは、長手方向軸は直線状
となる自然形状を有している。当接部20,21間に取り付
けられると、該圧縮バネは、以下で詳述する金属シート
製の支持部材40によって弧状の形状に変形される。
【0044】図1は、フライホイールをその中央位置又
は自然位置で示したものであり、この場合、該フライホ
イールは、圧縮バネの端部周辺に係合するバネ座部(cha
ir)15cが当接部21に接触する前に相対回転Pが生じる通
常の駆動条件で、矢印Dで示す方向に回転する。圧縮バ
ネ15は、当接部21が圧縮バネ15から離れる方向に移動す
る傾向を有するオーバーラン条件では動作しない。
【0045】エラストマ製バネ又はブロック16(図8及
び図9参照)は、シート金属製のケーシング部材41によ
り、入力フライホイール質量11からプレス処理により形
成されたウィンドウ22内の端部プレート16a間で該入力
フライホイール質量11上に各々支持される。該ケーシン
グ部材41は、入力フライホイール質量11からプレス成形
により形成された半径方向外方の当接部24の周り及びウ
ィンドウ22の底縁部22aの周りでそれぞれ湾曲した端部4
1a,41bを有している。
【0046】端部プレート16aには、リベット23bにより
出力フライホイール質量12に固定されたリング23a上の
当接部23が作用する。端部プレート16aは、当接部23と
出力フライホイール質量12との間に延びるウィング16b
と、ブロック16の半径方向内側の縁部の下方に留められ
たタブ16cとを有している。各エラストマ製バネ又はブ
ロック16はまた、半径方向外方の当接部24により入力フ
ライホイール質量11に対する半径方向外方の移動に抗し
て配置される。
【0047】したがって、エラストマ製バネ16は、2つ
のフライホイール質量体11,12間でウィンドウ22内に拘
束される。ブロック16は、フライホイール質量の相対回
転を、駆動条件及びオーバーラン条件の両方での該相対
回転の端部領域で減衰させるよう動作する、ということ
が理解されよう。ブロック16は、駆動条件で相対回転Q
の後に動作し、及びオーバーラン条件で相対回転Rの後
に動作する。
【0048】各ボブウェイト型連結部14は、カンチレバ
ー型の回動ピン26を介して出力フライホイール質量12に
回動可能に取り付けられたボブウェイト25と、該ボブウ
ェイト25内に押圧係合されたブッシュ27とを備えてい
る。該ボブウェイト型連結部は、可撓性リンク28によっ
て完成し、該可撓性リンク28は、その一端がリベット29
を介して入力フライホイール質量体11に接続され、その
他端がリベット30を介してボブウェイト25に接続され
る。
【0049】各リベット29は、入力フライホイール質量
体11上の環状シート11cに係合するヘッド29aを有してい
る。支持部材40の取付用タブ40aとリベット29のリベッ
ト留めヘッド29bとの間で該リベット29に軸方向のスペ
ーサが取り付けられる。該スペーサの周りには、リンク
28内にリベット留めされた金属製ブッシュ32が位置して
おり、入力フライホイール質量体11に対する該リンク28
の相対回転がブッシュ32とスペーサ31との間で生じるこ
とになる。バネ支持部材40の他端は、半径方向外方の当
接部24上に載置される。
【0050】リベット30を介したボブウェイト25とのリ
ンク28の回動可能な接続は、該ボブウェイト25内に押し
込まれたブッシュ33と、リベット30を取り囲む軸方向ス
ペーサ34とから構成される。リベット30のヘッド30a
は、部分25aにおいてボブウェイト25及びワッシャ35中
へと引っ込んでおり、また部分25bにおいてボブウェイ
ト25中へと部分的に引っ込んでおり、リベット留めヘッ
ド30bによってリンク28とボブウェイト25との間にクラ
ンプされる。
【0051】図1から分かるように、回動軸29は、圧縮
バネアセンブリ15内で半径方向に配置される。これは、
リンク28を一層長くすることを可能にし、これにより、
入力及び出力フライホイール質量体間に許容される相対
回転の総量を増大させることが可能となる。
【0052】ボブウェイト25はまた、それらの質量を可
能な限り半径方向外方の遠方に集中させるための切り欠
き部分25aを有する形状にされる。
【0053】(全部で6つ存在する)半径方向外方の摩
擦減衰17aの各々は、出力フライホイール質量12のボア4
6中を滑動することが可能なプランジャ45を備えてい
る。該プランジャは、入力フライホイール質量体11のリ
ム部分11の内側にそれぞれ形成された弧状の傾斜面50,5
1と摩擦接触させるための弧状の摩擦面48,49を有するヘ
ッド部分47を備えている。図8から分かるように、駆動
条件での相対回転Zの後、表面49,51が接触し、相対回
転が更に増大した際にプランジャ45が皿バネ52の作用に
抗してボア46中に押し込まれて接触圧が増大し、これに
より摩擦接触が生じる。このため、摩擦装置17aは、駆
動条件での該相対回転の最終的な端部でフライホイール
質量の相対回転に対して摩擦抵抗を提供するものとな
る。該摩擦抵抗はまた、相対回転の最終的な端部におけ
る該相対回転の増大と共に増大する。
【0054】同様に、オーバーラン条件下での相対回転
Wの後、表面48,50が接触して、該相対回転の最終的な
端部における更なる相対回転に対して増大する摩擦抵抗
を提供する。
【0055】協働する弧状面49,51及び48,50の曲率半径
は、弧状面48,49がそれらの協働面50,51に接近して、該
弧状面48,49が、それらの接触時に直ちにそれらの協働
カム面50,51とほぼ全面接触を行い、該全面接触をその
接触期間全体にわたって維持して、相対回転の各端部で
最大限の摩擦接触領域を得ることを確実にする。しかし
ながら、本発明は、かかる弧状の表面接触に限られたも
のではない。
【0056】プランジャ45は、該プランジャ45の特大孔
54内に係合するピン53により、出力フライホイール質量
12の半径方向外方の運動に抗して保持される。これによ
り、ラム表面50,51間のフライホイール質量体の相対回
転の中央位置(Z+W)における表面48,50及び表面49,
51間の接触が防止される。
【0057】各プランジャ45はまた、入力フライホイー
ル質量体部分11eにおけるスロット56中に延びるピン部
分55を有しており、該ピン部分55が、駆動条件において
最終的に該スロット56の端部57に接触して、フライホイ
ール質量体の相対回転を制限する。このピン55のスロッ
ト端部57との接触が生じると、入力フライホイール質量
体11からピン55を介して出力フライホイール質量体12へ
と力が伝達され、プランジャヘッド47が出力フライホイ
ール質量体12の表面58に接触する。
【0058】同様に、オーバーラン条件では、ピン55と
スロット56の端部59との間の接触により相対回転が制限
される。該接触条件においても、ピン55及びプランジャ
ヘッド47から出力フライホイール質量体12の表面60を介
して該出力フライホイール質量体12へと力が伝達され
る。
【0059】単板式摩擦減衰装置17bは、位置62にベア
リング支持部材11d上に対するキー溝が形成された環状
の摩擦リング61を備えている。該摩擦リング61は、入力
フライホイール質量体11に対して反作用する皿バネ62に
より出力フライホイール質量体12と共に回転するリング
23aに対して押圧される。該摩擦リング61にコーティン
グを施し、例えば焼結させた摩擦材料上に噴霧を行っ
て、生成される摩擦減衰を増大させることも可能であ
る。該摩擦減衰装置17bは、フライホイール質量体の全
相対回転を減衰させる連続的な摩擦減衰を提供するもの
となる。
【0060】図1ないし図10に示したフライホイール
は、図11に図式的に示す方法により組み立てることが
可能である。
【0061】基本的に、該方法は以下の各ステップから
なる。
【0062】各リンク28を回動軸30を介してボブウェイ
ト25と接続することによりボブウェイト型接続用連結部
を組み立て、各連結部の一端を回動軸29を介して入力フ
ライホイール質量体11に回動可能に接続し、一連の配置
用ピン70を入力フライホイール質量体11における個々の
配置用孔71を介してブッシュ27内に挿入し、入力及び出
力フライホイール質量体に対するねじり振動減衰装置の
残り部分の組み立てを完成させ、ボア12bが配置用ピン7
0と整列した状態で出力フライホイール質量体12を入力
フライホイール質量体11上に配置し、カンチレバー型の
ピン26をブッシュ27内に挿入することにより、前記配置
用ピン70を前記ブッシュ27から変位させると共に、前記
連結部を前記出力フライホイール質量体12に接続する。
【0063】該カンチレバー型のピン26は、前記出力フ
ライホイール質量体12を前記入力フライホイール質量体
11上に配置するのに先立って(鋸歯状の)ボア12b中に
挿入され、前記配置用ピン70は、ベアリング支持体11d
も支持する前記入力フライホイール質量体11上へと前記
出力フライホイール質量体12が下降される際に前記ブッ
シュ27から変位される。
【0064】メイン支持ベアリング13は、前記出力フラ
イホイール質量体12を前記入力フライホイール質量体11
上に配置するのに先立って該出力フライホイール質量体
12上に取り付けられ、メイン支持ベアリング及びカンチ
レバー型ピンのための共通保持部材75もまた、2つの質
量体の結合に先立ってリベット23bにより出力フライホ
イール質量体12に固定される。
【0065】ねじり振動減衰装置の軸方向寸法Tは、バ
ネ15,16のための入力及び出力部材上の直接的な当接部
を用いる(これにより、空間を必要とする別個の当接部
材の使用が回避される)ことにより、及びボブウェイト
の取り付けのためにカンチレバー型ピン26を用いる(こ
れにより、ボブウェイトの両側でピンを支持する必要性
が回避される)ことにより、縮小される。
【0066】例えば図12に示すようにケーシング部材
41を使用することなくエラストマ製バネ16を入力フライ
ホイール質量体11上に取り付けることも可能である。同
図の場合には、出力フライホイール質量体12により支持
された当接部23と、入力フライホイール質量体11上に形
成された当接部22aとが、各バネ16の各側に配置された
プレート16'に接触する。
【0067】また、ねじり振動減衰装置を変更すること
が可能であり、例えば、外側摩擦装置17aの代わりに速
度依存性の摩擦減衰装置を配設することが可能であり、
その各々の形態を図13に図式的に示す。かかる摩擦減
衰装置の各々は、位置136で入力フライホイール質量体1
1にリベット留めされた弓形バネ135を備えており、該弓
形バネ135は、出力フライホイール質量体12の外周部分1
38と接触するように偏倚された摩擦ブロック137を支持
している。該摩擦ブロック137に作用する遠心力によ
り、フライホイールの回転速度が増大した際に、外周部
分138上の摩擦ブロック137の接触圧が低下し、このた
め、摩擦減衰装置により生成される摩擦が減少する。該
摩擦減衰装置はまた、出力フライホイール質量体12の外
周部分138を傾斜面という形にしてフライホイール質量
体の相対回転の増大時にブロック137により生成される
摩擦が増大するようにすることによりフライホイール質
量体の相対回転に感応するものとすることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の様々な態様を実施した二質量フライホ
イールという形でねじり振動減衰装置を示す側面図であ
る。
【図2】図1のX-X断面図である。
【図3】図1のY-Y断面図である。
【図4】図2の上半分を拡大して示す断面図である。
【図5】図2の下半分を拡大して示す断面図である。
【図6】図3の上半分を拡大して示す断面図である。
【図7】図3の下半分を拡大して示す断面図である。
【図8】図1の部分拡大図である。
【図9】図1の二質量フライホイールで使用されるエラ
ストマ製バネ又はブロックの詳細を部分拡大側面図であ
る。
【図10】図1の二質量フライホイールで使用される回
転依存性の摩擦減衰装置の詳細を示す部分拡大側面図で
ある。
【図11】図1の二質量フライホイールの組み立て方法
を示す説明図である。
【図12】本発明を実施した代替的な形態のねじり振動
減衰装置を示す断面図である。
【図13】本発明の別の態様を構成する速度依存性摩擦
減衰装置の一形態を示す部分拡大図である。
【符号の説明】
10 二質量フライホイール 11 入力フライホイール質量体 12 出力フライホイール質量体 13 滑りベアリング 14 ボブウェイト型接続用連結部 15 圧縮バネアセンブリ 16 エラストマ製バネ 17a 摩擦減衰装置 17b 単板式摩擦減衰装置 20 第1の当接部 21 第2の当接部 40 支持部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月7日(1999.12.
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
フロントページの続き (72)発明者 アラスティアー・ジョン・ヤング イギリス国ワーウィックシャー・シーヴィ ー8・1ディーダブリュー,ケニルワー ス,ラウンドシル・39

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗物のエンジンとの接続のための入力部材
    と乗物のトランスミッションとの接続のための出力部材
    とを備えたねじり振動減衰装置であって、それら部材
    が、減衰手段に抗して共通の軸を中心として制限された
    相対回転を行うように取り付けられており、該減衰手段
    が、1つまたは2つ以上の周方向に作用する圧縮バネを
    備えており、該1つの圧縮バネまたは2つ以上の圧縮バ
    ネの各々が、入力部材の一体部分として形成された第1
    の当接部と、出力部材の一体部分として形成された第2
    の当接部との間に作用することを特徴とする、ねじり振
    動減衰装置。
  2. 【請求項2】二質量フライホイールという形の請求項1
    に記載のねじり振動減衰装置であって、その入力フライ
    ホイール質量体が、一体的な第1のバネ当接部を有する
    単一片のシート金属のプレス成型体として形成され、そ
    の出力フライホイール質量体が、一体的な鋳造による第
    2のバネ当接部を有する鋳造部品として形成されている
    ことを特徴とする、二質量フライホイールという形の請
    求項1に記載のねじり振動減衰装置。
  3. 【請求項3】前記入力及び出力部材の相対回転の端部領
    域で圧縮を受ける1つまたは2つ以上のエラストマ製バ
    ネ又はブロックを更に備えていることを特徴とする、請
    求項2に記載のねじり振動減衰装置。
  4. 【請求項4】乗物のエンジンとの接続のための入力部材
    と乗物のトランスミッションとの接続のための出力部材
    とを備えたねじり振動減衰装置であって、それら部材
    が、減衰手段に抗して共通の軸を中心として制限された
    相対回転を行うように取り付けられており、該減衰手段
    が、前記入力及び出力部材の一方に取り付けられ又は該
    部材により支持された第1の周方向に面する当接部間で
    該一方の部材に取り付けられたエラストマ製バネ又はブ
    ロックを備えており、及び他方の部材上に形成され又は
    該部材により支持された更に別の周方向に面する当接部
    によって作用され、前記エラストマ製バネ又はブロック
    が、前記入力及び出力部材の一方に形成された半径方向
    外方の当接部によって半径方向に配置されることを特徴
    とする、ねじり振動減衰装置。
  5. 【請求項5】前記第1の周方向に面する当接部と、各エ
    ラストマ製バネ又はブロックの各々の半径方向の当接部
    とが、入力部材上に一体的に形成されていることを特徴
    とする、請求項4に記載のねじり振動減衰装置。
  6. 【請求項6】各エラストマ製バネ又はブロックが、該バ
    ネ又はブロックを支持する入力又は出力部材におけるウ
    ィンドウ内に載置された金属シート製のケーシング部材
    により支持されていることを特徴とする、請求項4又は
    請求項5に記載のねじり振動減衰装置。
  7. 【請求項7】乗物のエンジンとの接続のための入力部材
    と乗物のトランスミッションとの接続のための出力部材
    とを備えたねじり振動減衰装置であって、それら部材
    が、減衰手段に抗して共通の軸を中心として制限された
    相対回転を行うように取り付けられており、該減衰手段
    が、1つまたは2つ以上の周方向に作用する圧縮バネを
    備えており、該1つの圧縮バネまたは2つ以上の圧縮バ
    ネの各々が、その半径方向内方の位置でバネ支持部材に
    より支持されて、該圧縮バネの半径方向内方に配置され
    た隣接するエラストマ製バネ又はブロックが衝突するこ
    とが回避されることを特徴とする、ねじり振動減衰装
    置。
  8. 【請求項8】前記バネ支持部材が、前記圧縮バネを、そ
    の自然の直線状の構成から、前記エラストマ製バネ又は
    ブロックをまたぐ弧状の形状へと変形させることを特徴
    とする、請求項7に記載のねじり振動減衰装置。
  9. 【請求項9】ボブウェイト型接続用連結部を用いた請求
    項7又は請求項8に記載の振動減衰装置であって、前記
    圧縮バネの支持部材の各々の一端が、各エラストマ製バ
    ネ又はブロックに関連する半径方向外方の当接部上に載
    置され、前記圧縮バネの支持部材の各々の他端が、隣接
    する関連するボブウェイト型接続用連結部の回動ピンに
    固定されている、ボブウェイト型接続用連結部を用いた
    請求項7又は請求項8に記載のねじり振動減衰装置。
  10. 【請求項10】乗物のエンジンとの接続のための入力部
    材と乗物のトランスミッションとの接続のための出力部
    材とを備えたねじり振動減衰装置であって、それら部材
    が、該ねじり振動減衰装置の入力及び出力部材の相対回
    転の量と共に変動する摩擦減衰効果を有する摩擦減衰装
    置に抗して共通の軸を中心として制限された相対回転を
    行うように取り付けられており、該摩擦減衰装置が、前
    記入力又は出力部材により支持されると共に摩擦減衰を
    提供するよう該入力又は出力部材の他方の表面と接触す
    るよう偏倚される摩擦部材を備えており、該摩擦部材が
    偏倚されることになる前記表面が、前記入力及び出力部
    材の相対回転の軸に対して配向されたカム面という形の
    ものであり、これにより該表面上での前記摩擦部材の接
    触圧が前記入力及び出力部材の相対回転と共に増大する
    ようになっていることを特徴とする、ねじり振動減衰装
    置。
  11. 【請求項11】前記摩擦部材が、前記相対回転の最終的
    な端部でしか前記表面と接触しないように構成されてい
    ることを特徴とする、請求項10に記載のねじり振動減
    衰装置。
  12. 【請求項12】前記表面と接触するよう偏倚された前記
    摩擦部材が、入力又は出力部材の他方における当接部と
    協働して該入力及び出力部材間の相対回転を制限する停
    止部としても作用することを特徴とする、請求項10又
    は請求項11に記載のねじり振動減衰装置。
  13. 【請求項13】前記摩擦部材が、ほぼ半径方向に配向さ
    れたボア中を滑動することが可能なプランジャを備えて
    おり、該プランジャが、該減衰装置の回転時に向心力下
    で半径方向外方への運動に抗して抑制され、及び前記カ
    ム面と接触するための傾斜部分を有することを特徴とす
    る、請求項10ないし請求項12の何れか一項に記載の
    ねじり振動減衰装置。
  14. 【請求項14】乗物のエンジンとの接続のための入力部
    材と乗物のトランスミッションとの接続のための出力部
    材とを備えたねじり振動減衰装置であって、それら部材
    が、減衰手段に抗して共通の軸を中心として制限された
    相対回転を行うように取り付けられており、該減衰手段
    が、ボブウェイト型接続用連結部を備えており、その各
    ボブウェイトが、カンチレバー型の回動ピンにより前記
    入力及び出力部材の一方に回動可能に取り付けられてい
    ることを特徴とする、ねじり振動減衰装置。
  15. 【請求項15】各ボブウェイトが、そのカンチレバー型
    の回動ピン上で限られた範囲で軸方向に自由に移動可能
    となっていることを特徴とする、請求項14に記載のね
    じり振動減衰装置。
  16. 【請求項16】各連結部が、関連するボブウェイト上に
    回動可能に取り付けられた一端と前記入力及び出力部材
    の他方に回動可能に取り付けられた他端とを有する単一
    の可撓性リンクにより完成させることが可能なものであ
    ることを特徴とする、請求項14又は請求項15に記載
    のねじり振動減衰装置。
  17. 【請求項17】前記単一の可撓性リンクが、前記ボブウ
    ェイトの入力部材側に配置されることを特徴とする、請
    求項16に記載のねじり振動減衰装置。
  18. 【請求項18】前記カンチレバー型の回動ピンと、入力
    及び出力部材を相対回転可能な状態で支持するメイン支
    持ベアリングとが、両方とも、共通の保持部材により所
    定位置に保持されることを特徴とする、請求項14ない
    し請求項17の何れか一項に記載のねじり振動減衰装
    置。
  19. 【請求項19】前記ボブウェイトが、その内部に押圧係
    合されたベアリングブッシュを介して前記カンチレバー
    型の回動ピンに取り付けられることを特徴とする、請求
    項14ないし請求項18の何れか一項に記載のねじり振
    動減衰装置。
  20. 【請求項20】前記可撓性リンクが、前記ボブウェイト
    内に押圧係合された第2のブッシュと、該第2のブッシ
    ュを通って延びるリベットであってそれ自体のカラー部
    を支持するリベットとを介して、前記ボブウェイトに対
    して回動可能に取り付けられることを特徴とする、請求
    項19に記載のねじり振動減衰装置。
  21. 【請求項21】前記可撓性リンクが、スタッド又はその
    他の固定具を介して前記入力又は出力部材の他方に回動
    可能に取り付けられ、前記固定具上で前記スタッド又は
    その他の固定具を取り囲むスリーブ上に形成されたフラ
    ンジとワッシャとの間に挟まれることを特徴とする、請
    求項14ないし請求項20の何れか一項に記載のねじり
    振動減衰装置。
  22. 【請求項22】乗物のエンジンとの接続のための入力部
    材と乗物のトランスミッションとの接続のための出力部
    材とを備えたねじり振動減衰装置であって、それら部材
    が、減衰手段に抗して共通の軸を中心として制限された
    相対回転を行うように取り付けられており、該ねじり振
    動減衰装置の回転速度と共に変動する摩擦減衰効果を有
    する摩擦減衰装置を備えていることを特徴とする、ねじ
    り振動減衰装置。
  23. 【請求項23】前記摩擦減衰装置が、前記入力又は出力
    部材により支持されると共に該入力又は出力部材の他方
    と摩擦接触するよう偏倚される摩擦ブロックを備えてお
    り、これにより、該減衰装置の回転速度の増大時に前記
    摩擦ブロックに対する向心効果により前記他方の部材上
    での前記摩擦ブロックの接触圧が低下する傾向となり、
    その結果として生成される摩擦力が低下することを特徴
    とする、請求項に記載のねじり振動減衰装置。
  24. 【請求項24】他方の部材の周方向の傾斜面と接触する
    よう前記摩擦ブロックを構成することにより、該摩擦ブ
    ロックの摩擦力の変動が、前記入力及び出力部材の相対
    回転角にも依存するものとなることを特徴とする、請求
    項22又は請求項23に記載のねじり振動減衰装置。
  25. 【請求項25】乗物のエンジンとの接続のための入力部
    材と乗物のトランスミッションとの接続のための出力部
    材とを備えたねじり振動減衰装置であって、それら部材
    が、減衰手段に抗して共通の軸を中心として制限された
    相対回転を行うように取り付けられており、該減衰手段
    が、ボブウェイト型連結部と、周方向に作用する圧縮バ
    ネとを備えており、前記入力及び出力部材の許容される
    相対回転の総量が、前記圧縮バネを該バネの半径方向内
    方に支持して一層長いボブウェイト型連結部を使用する
    ことを可能にする入力及び出力部材に前記ボブウェイト
    型連結部を接続することにより増大することを特徴とす
    る、ねじり振動減衰装置。
  26. 【請求項26】前記減衰手段が、1つまたは2つ以上の
    ボブウェイト型接続用連結部も備えていることを特徴と
    する、請求項1ないし請求項13又は請求項22ないし
    請求項24の何れか一項に記載のねじり振動減衰装置。
  27. 【請求項27】1つまたは2つ以上のカンチレバー型の
    ピンが取り付けられたボブウェイト型接続用連結部を備
    えたねじり振動減衰装置の組み立て方法であって、 1つまたは2つ以上のボブウェイト型接続用連結部を組
    み立て、 前記1つのボブウェイト型接続用連結部又は2つ以上の
    ボブウェイト型接続用連結部の各々の一端を前記入力及
    び出力部材の一方に回動可能に接続し、 それぞれの配置用ピンを、それぞれの配置用孔を介し
    て、前記入力及び出力部材の一方に挿入し、及び、第1
    のカンチレバー型の回動ピンが通過して延びることにな
    る前記1つのボブウェイト型接続用連結部又は2つ以上
    のボブウェイト型接続用連結部の各々の他端における該
    第1のカンチレバー型の回動ピンのボア内に挿入し、 前記入力及び出力部材に対するねじり振動減衰装置の残
    りの部分の組み立てを完成させ、 前記入力及び出力部材の他方における第2のカンチレバ
    ー型の回動ピンのボアが前記配置用ピンと同一直線上に
    位置した状態で前記一方の部材上に前記他方の部材を配
    置し、 前記カンチレバー型の回動ピンを前記第1のボア中に挿
    入し、これにより前記配置用ピンを前記第1のボアから
    変位させて前記1つのボブウェイト型接続用連結部又は
    2つ以上のボブウェイト型接続用連結部の各々を前記他
    方の部材に接続する、という各ステップを有する、ねじ
    り振動減衰装置の組み立て方法。
  28. 【請求項28】前記一方の部材上への前記他方の部材の
    配置に先立って前記カンチレバー型の回動ピンが前記第
    2のカンチレバー型の回動ピンのボア内に挿入され、前
    記他方の部材が前記一方の部材上へと下降される際に前
    記配置用ピンが前記第1のボアから変位される、請求項
    27に記載のねじり振動減衰装置の組み立て方法。
  29. 【請求項29】前記他方の部材を前記一方の部材上に配
    置するのに先立って前記メイン支持ベアリング及び前記
    カンチレバー型の回動ピンのための共通の保持用部材を
    前記他方の部材に固定するステップを更に有する、請求
    項27又は請求項28に記載のねじり振動減衰装置の組
    み立て方法。
  30. 【請求項30】前記入力及び出力部材の一方が、前記1
    つのカンチレバー型の回動ピン又は2つ以上のカンチレ
    バー型の回動ピンの各々と軸方向で整列した状態の配置
    用ピンの孔を備えている、請求項28又は請求項29に
    記載の方法により組み立てられたねじり振動減衰装置。
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