JP2000130127A - 電磁駆動式バルブ - Google Patents

電磁駆動式バルブ

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JP2000130127A
JP2000130127A JP10316937A JP31693798A JP2000130127A JP 2000130127 A JP2000130127 A JP 2000130127A JP 10316937 A JP10316937 A JP 10316937A JP 31693798 A JP31693798 A JP 31693798A JP 2000130127 A JP2000130127 A JP 2000130127A
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valve
electromagnetic coil
valve body
electromagnetic
seated
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JP10316937A
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English (en)
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Hideki Kamioka
秀樹 上岡
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体が着座するときの衝撃を減少させること
により、騒音や摩耗を低減する。 【解決手段】 シリンダヘッド1には、ポート3を開閉
するバルブ21を取付けると共に、このバルブ21を駆
動する移動円板7、付勢ばね8,9、第1,第2の電磁
コイル10,11からなる電磁駆動装置5を取付ける。
そして、電磁駆動装置5の上側には、第3の電磁コイル
24、可動板25からなる補助駆動装置22を取付け
る。また、バルブ21と補助駆動装置22とはコネクタ
26によって連結される。そして、第3の電磁コイル2
4は、バルブ21の弁体21Aが第2の電磁コイル11
によって弁座3Aに着座する寸前に可動板25、コネク
タ26を通じて第2の電磁コイル11とは逆向き力を弁
体21Aに加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁力によって
開,閉する電磁駆動式バルブに関し、特に電磁駆動によ
る内燃機関の吸・排気バルブとして用いて好適な電磁駆
動式バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バルブタイミングを容易に変更す
るため、内燃機関の吸・排気バルブを電磁駆動する電磁
駆動式バルブが知られている(例えば、特開平7−33
2044号公報、特開平7−83012号公報等)。
【0003】ここで、図6および図8に基づき、このよ
うな従来技術による電磁駆動式バルブについて説明す
る。
【0004】図において、1はエンジン本体のシリンダ
(いずれも図示せず)上に設けられた弁座部材としての
シリンダヘッドで、該シリンダヘッド1の下側には、シ
リンダ内に位置したピストン(いずれも図示せず)との
間に燃焼室2が画成され、該シリンダヘッド1には前記
燃焼室2と連通する弁座3Aを有する吸気ポート、吐出
ポートとなるポート3が形成されている。また、ポート
3の開口側は、後述する弁体4Aの弁座3Aとなり、該
弁座3Aに弁体4Aが着座、離間することによって、ポ
ート3は閉弁、開弁されるものである。
【0005】4はシリンダヘッド1のポート3を開,閉
弁するため、前記弁座3Aに離,着座するバルブで、該
バルブ4は、弁座3Aに当接,離間する円板状の弁体4
Aと、該弁体4Aに固着され、燃焼室2からシリンダヘ
ッド1の上側に向けて延びる弁軸4Bとから構成されて
いる。そして、弁軸4Bは後述する電磁駆動装置5内に
伸長している。
【0006】5はシリンダヘッド1上に取付けられた駆
動装置としての電磁駆動装置5で、該電磁駆動装置5は
ケーシング6、移動円板7、付勢ばね8,9、電磁コイ
ル10,11等から構成されている。
【0007】6は電磁駆動装置5の外形をなすケーシン
グで、ケーシング6はシリンダヘッド1から上側に向け
て延びる円筒状に形成され、該ケーシング6内の軸方向
下側に付勢ばね8と電磁コイル10とが配設され、軸方
向上側に付勢ばね9と電磁コイル11とが配設されてい
る。
【0008】7は弁軸4に取付けられ弁体4Aに連結さ
れた移動子としての移動円板で、該移動円板7は鉄等の
磁性材料によって形成されると共に、ケーシング6内で
軸方向中央部に配設され、ケーシング6内で軸方向に変
位可能となっている。そして、移動円板7は付勢ばね
8,9に挟まれることによって、常時はケーシング6内
の軸方向中央部に位置している。これにより、バルブ4
は、弁体4Aが弁座3Aに着座する閉弁位置と弁体4A
が弁座3Aから最も離間する開弁位置との間となる中立
位置に常時は位置している。
【0009】また、移動円板7は、電磁コイル10,1
1の間に位置して、電磁コイル10,11に対面してい
る。そして、電磁コイル10,11に後述する駆動回路
13から電流を供給することによって、移動円板7は電
磁コイル10,11側に向けて軸方向に変位するもので
ある。
【0010】8,9は移動円板7をケーシング6内の軸
方向中央部に向けて付勢する付勢ばねで、軸方向下側に
位置する付勢ばね8は、その下端側がケーシング6の底
面に当接すると共に、上端側が移動円板7の裏面側に当
接している。また、ケーシング6内の軸方向上側に位置
する付勢ばね9は、その下端側が移動円板7の表面側に
当接すると共に、上端側がケーシング6の軸方向上端側
に設けられた調整ねじ12に当接している。
【0011】10は移動円板7を電磁引力によって吸引
し、弁体4Aを駆動させる第1の電磁コイルで、該第1
の電磁コイル10はケーシング6の軸方向下側に配設さ
れている。そして、電磁コイル10は、後述の電磁コイ
ル11との間に移動円板7を挟み、移動円板7に隙間寸
法L1 の間隔をもって離間している。また、電磁コイル
10はコア部10Aとコイル部10Bとからなり、コア
部10Aは鉄等の磁性材料によって断面コ字形状となっ
た環状に形成され、コイル部10Bは銅線等を巻回する
ことにより形成されコア部10Aの溝内に配設されてい
る。
【0012】そして、電磁コイル10に後述する駆動回
路13から電流を供給することによって、電磁コイル1
0は移動円板7を電磁コイル10側に向けて引付ける。
これにより、移動円板7と共に弁軸4Bがケーシング6
の軸方向下側に向けて変位し、弁体4Aは開弁位置に移
動する。
【0013】11は移動円板7を電磁引力によって吸引
し、弁体4Aを駆動させる第2の電磁コイルで、第2の
電磁コイル11はケーシング6内の軸方向上側に配設さ
れている。そして、電磁コイル11は、移動円板7に対
面しつつ隙間寸法L2 の間隔をもって離間すると共に、
電磁コイル10との間に移動円板7を挟んでいる。ま
た、電磁コイル11は電磁コイル10のコア部10A、
コイル部10Bとほぼ同様のコア部11A、コイル部1
1Bから構成されている。
【0014】そして、電磁コイル11に後述する駆動回
路13から電流を供給することによって、電磁コイル1
1は移動円板7を電磁コイル11側に向けて引付ける。
これにより、移動円板7と共に弁軸4Bがケーシング6
の軸方向上側に向けて変位し、弁体4Aは閉弁位置に移
動する。
【0015】12はケーシング6の軸方向上端側に螺着
された調整ねじで、該調整ねじ12は付勢ばね9に当接
している。そして、調整ねじ12を軸方向に変位させる
ことによって、移動円板7は軸方向に変位する。これに
より、調整ねじ12は弁体4Aの中立位置を調整するも
のである。
【0016】13は電磁コイル10,11に電流を供給
する駆動回路で、該駆動回路13は制御回路14に接続
され、制御回路14によって電磁コイル10,11に供
給する電流値が制御されている。
【0017】従来技術による電磁駆動式バルブは上述の
如き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
【0018】まず、ポート3を開弁するときは、制御回
路14は駆動回路13を通じて電磁コイル10に向けて
制御信号Sa を出力する。これにより、電磁コイル10
には電流ia (図示せず)が流れるから、電磁コイル1
0は移動円板7を引付け、弁体4Aは開弁位置まで移動
する。そして、弁体4Aが開弁位置まで移動すると、制
御回路14は弁体4Aを開弁位置で保持するために、パ
ルス状の制御信号Saを出力する。これにより、弁体4
Aは開弁位置で停止する。そして、制御回路14が制御
信号Sa の出力を停止すると、弁体4Aは中立位置に復
帰する。
【0019】一方、ポート3を閉弁するときには、制御
回路14は駆動回路13を通じて電磁コイル11に向け
て図7中の特性線aに示すように制御信号Sb を出力す
る。このとき、電磁コイル11には図7中の特性線bに
示すような電流ib が流れるから、電磁コイル11はこ
の電流ib によって電磁引力を発生させる。そして、移
動円板7は電磁コイル11に吸引され、付勢ばね9のば
ね力に抗して電磁コイル11側に変位する。これによ
り、バルブ4の弁軸4Bは移動円板7と共に軸方向上側
に変位し、弁体4Aは閉弁位置に移動する。
【0020】そして、弁体4Aが閉弁位置に達すると、
制御回路14は弁体4Aの着座状態を保持するために、
駆動回路13を通じてパルス状の制御信号Sb を電磁コ
イル11に出力する。これにより、電磁コイル11に流
れる電流ib を減少するものの、隙間寸法L2 が十分に
小さいために、移動円板7は電磁コイル11から離れる
ことがなく、弁体4Aは弁座3Aに着座した状態で停止
する。そして、制御回路14が制御信号Sb の出力を停
止すると、弁体4Aは中立位置に復帰する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術に
よる電磁駆動式バルブは、電磁コイル10,11から離
間した位置に配設された移動円板7を電磁コイル10,
11側に向けて変位させるためには、電磁コイル10,
11による電磁引力が付勢ばね8,9の発生するばね力
Fs よりも大きいことが必要である。
【0022】ここで、電磁コイル10,11に電流を供
給したときに移動円板7を吸引するために発生する電磁
引力Fa ,Fb は、図8中に実線で示すように電磁コイ
ル10,11と移動円板7との間に形成された隙間寸法
L1 ,L2 に対する非線形関数となり、隙間寸法L1 ,
L2 が小さくなるに従って急激にその力が大きくなる特
性を有している。
【0023】これに対し、付勢ばね8,9は、一定のば
ね定数を比例定数として変位長に比例したばね力Fs を
発生する弾性部材である。このため、付勢ばね8,9の
ばね力Fs は、図8中に点線で示すように電磁コイル1
0,11と移動円板7との間の隙間寸法L1 ,L2 には
無関係に、付勢ばね8,9の変位長に比例した力を発生
させる。
【0024】また、例えばポート3を閉弁するために電
磁コイル11に一定の電流を供給し、ばね力Fs に抗し
て移動円板7を軸方向上側に変位させたときには、弁体
4Aが閉弁位置に近付くに従って隙間寸法L2 が小さく
なる。このとき、隙間寸法L2 が小さくなるに従って移
動円板7が電磁コイル11側に強く引付けられ、移動円
板7は加速しつつ移動する。このため、弁体4Aが弁座
3Aに強く衝突し、大きな騒音が発生すると共に、弁体
4Aや弁座3Aに過剰な負担が加わり、弁座3A等の摩
耗が増大するという問題がある。
【0025】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は弁体が着座するときの衝撃を減
少させることにより、騒音や摩耗を低減することができ
る電磁駆動式バルブを提供することを目的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ポートに弁座が形成された弁座部材と、
該弁座部材のポートを開,閉すべく前記弁座に離着座す
る弁体と、前記弁座部材に設けられ該弁体を開弁位置と
閉弁位置との間で駆動する駆動装置とを備え、前記駆動
装置を、前記弁体に連結して設けられた移動子と、該移
動子を介して弁体を開弁位置と閉弁位置との間の中立位
置に向けて付勢する付勢ばねと、該付勢ばねに抗して前
記移動子を一の方向に吸引し弁体を開弁位置に向けて駆
動する第1の電磁コイルと、前記付勢ばねに抗して前記
移動子を他の方向に吸引し弁体を閉弁位置に向けて駆動
する第2の電磁コイルとによって構成してなる電磁駆動
式バルブに適用される。
【0027】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記駆動装置には、前記弁体が着座する寸前に
前記第2の電磁コイルとは逆向き力を弁体に加え、前記
弁体が第2の電磁コイルによって弁座に着座するときの
衝撃を緩和する補助駆動装置を設ける構成としたことに
ある。
【0028】このように構成したことにより、補助駆動
装置は弁体が着座する寸前に第2の電磁コイルとは逆向
き力を弁体に加える。このため、弁体が第2の電磁コイ
ルによって弁座に着座するときの衝撃を緩和することが
できる。
【0029】また、請求項2の発明は、前記弁体と補助
駆動装置との間には、弁体が着座する寸前から閉弁位置
に至る間のみ、当該弁体と補助駆動装置との間を連結す
るコネクタを設ける構成としたことにある。
【0030】これにより、コネクタは弁体が着座する寸
前から閉弁位置に至るまでの間のみ、弁体と補助駆動装
置との間を連結する。このため、弁体が着座する寸前か
ら閉弁位置に至るまでの間のみ、可動板を通じて電磁コ
イルによる電磁引力を弁体に作用させることができる。
【0031】さらに、請求項3の発明は、前記補助駆動
装置は、前記第2の電磁コイルよりも弁座から離間して
設けられた第3の電磁コイルと、該第3の電磁コイルを
挟んで第2の電磁コイルとは反対側に移動可能に設けら
れた可動板とからなり、前記コネクタは、該可動板から
弁座に向けて延びる中空の雌コネクタ部と、前記弁体の
先端に設けられ該雌コネクタ部内で軸方向に変位可能に
挿入された雄コネクタ部とから構成したことにある。
【0032】これにより、第3の電磁コイルによって可
動板を吸引することによって、可動板には弁座側に向う
力が作用する。そして、可動板に設けた雌コネクタ部と
弁体に設けた雄コネクタ部とによって、可動板と弁体と
は連結されるから、弁体には可動板を通じて開弁位置に
向う力を作用させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電磁駆動式バ
ルブの実施の形態を図1ないし図5に従って詳細に説明
する。なお、本実施の形態では、前記従来技術と同一の
構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とする。
【0034】図中、21はポート3を開弁、閉弁するバ
ルブで、該バルブ21は、従来技術によるバルブ4の弁
体4A、弁軸4Bとほぼ同様の弁体21A、弁軸21B
とから構成されているものの、弁軸21Bが電磁駆動装
置5を軸方向に貫通し、後述する補助駆動装置22内に
伸長している点で従来技術とは異なる。
【0035】そして、電磁駆動装置5内に位置する弁軸
21Bの途中には移動円板7が取付けられると共に、弁
軸21Bの先端には後述の雌コネクタ部26Bと共にコ
ネクタ26を構成する雄コネクタ部26Aが設けられて
いる。
【0036】22は電磁駆動装置5に取付けられた補助
駆動装置で、該補助駆動装置22は補助ケーシング2
3、第3の電磁コイル24、可動板25から構成されて
いる。
【0037】23は補助駆動装置22の外形をなす補助
ケーシングで、該補助ケーシング23は略円筒状に形成
され、電磁駆動装置5のケーシング6上に位置してねじ
等によって取付け、取外し可能に設けられている。そし
て、補助ケーシング23内には第3の電磁コイル24、
可動板25が配設されている。
【0038】24は補助ケーシング23内に設けられた
第3の電磁コイルで、該電磁コイル24は、電磁コイル
10等と同様に環状に形成され、断面コ字状のコア部2
4Aと、該コア部24Aの溝内に配設されたコイル部2
4Bとから構成されている。また、電磁コイル24は、
第2の電磁コイル11よりも弁座3Aから離間して設け
られ、電磁コイル24の内周側には後述のコネクタ26
が配設されると共に、電磁コイル24の上側には可動板
25が接触、離間可能に載置されている。
【0039】25は電磁コイル24の上側に載置された
可動板で、該可動板25は電磁コイル24を挟んで第2
の電磁コイル11とは軸方向反対側に移動可能に設けら
れている。このため、可動板25は、常時は電磁コイル
24上に当接し、弁体21Aが着座するときに電磁コイ
ル24から離間するものである。また、可動板25は、
第3の電磁コイル24の電磁引力によって吸引され、弁
体21Aを開弁位置に向けて付勢するものである。
【0040】26は可動板25とバルブ21との間に設
けられたコネクタで、該コネクタ26は弁軸21Bの先
端に設けられ、例えば略円筒状に形成された雄コネクタ
部26Aと、可動板25の中央部から下側に向けて延び
該雄コネクタ部26Aを取囲む中空の有底筒状に形成さ
れた雌コネクタ部26Bとから構成されている。また、
雌コネクタ部26Bは可動板25から弁座3Aに向けて
軸方向下側に延び、雄コネクタ部26Aは雌コネクタ部
26B内で軸方向に変位可能に挿入されている。
【0041】そして、バルブ21が中立位置にある常時
には図2に示すように、雄コネクタ部26Aは雌コネク
タ部26B内に位置するものの、雄コネクタ部26Aの
先端面は雌コネクタ部26Bの底面から離間している。
このとき、可動板25は電磁コイル24の上側に当接し
ている。
【0042】また、バルブ21の弁体21Aが着座する
寸前から閉弁位置に至るまでの間は、雄コネクタ部26
Aの先端面は雌コネクタ部26Bの底面に当接し、コネ
クタ26は連結する。このため、弁体21Aが閉弁位置
にあるときには、コネクタ26が連結しているから、可
動板25は、弁体21Aと連動して図3に示すように軸
方向上側に変位すると共に、電磁コイル24から離間す
る。
【0043】一方、弁体21Aが開弁位置にあるときに
は図4に示すように、雄コネクタ部26Aは雌コネクタ
部26Bから部分的に突出し、雄コネクタ部26Aの先
端面は雌コネクタ部26Bの底面から離間しているか
ら、可動板25は電磁コイル24の上側に当接した状態
で保持される。
【0044】27は電磁コイル10,11、第3の電磁
コイル24に電流を供給する駆動回路で、該駆動回路2
7は制御回路28に接続され、制御回路28によって電
磁コイル10,11,24に供給する電流値が制御され
ている。
【0045】本実施の形態による電磁駆動式バルブは上
述の如き構成を有するもので、次にその作動について説
明する。
【0046】まず、ポート3を開弁するときは、制御回
路28は駆動回路27を通じて電磁コイル10に向けて
制御信号Sa を出力する。これにより、電磁コイル10
には電流が流れるから、電磁コイル10は移動円板7を
引付け、弁体21Aは開弁位置まで移動する。そして、
弁体21Aが開弁位置まで移動すると、制御回路28は
弁体21Aを開弁位置で保持するために、パルス状の制
御信号Sa を出力する。これにより、弁体21Aは開弁
位置で停止する。そして、制御回路28が制御信号Sa
の出力を停止すると、弁体21Aは中立位置に復帰す
る。
【0047】一方、ポート3を閉弁するときには、制御
回路28は駆動回路27を通じて電磁コイル11に向け
て図5中の特性線cに示すように制御信号Sb を出力す
る。このとき、電磁コイル11には従来技術と同様に電
流ib が流れるから、電磁コイル11はこの電流ib に
よって電磁引力を発生させる。そして、移動円板7は電
磁コイル11に引付けられ、付勢ばね9のばね力に抗し
て電磁コイル11側に変位する。これにより、バルブ2
1の弁軸21Bは移動円板7と共に軸方向上側に変位
し、弁体21Aは閉弁位置に移動する。
【0048】そして、制御回路28は、弁体21Aを閉
弁させるための制御信号Sb を出力した後、コネクタ2
6が連結する前までの予め決められた一定時間ΔTが経
過すると、図5中の特性線dに示すように第3の電磁コ
イル24に向けて制御信号Sc を出力する。これによ
り、電磁コイル24には電流が流れ、電磁引力を発生さ
せるから、可動板25は電磁コイル24に引き付けられ
る。この状態で、弁体21Aが閉弁位置に向けて移動
し、コネクタ26が連結する。このため、弁体21Aが
弁座3Aに着座する寸前で、バルブ21には第3の電磁
コイル24によって開弁方向に向かう力が作用し、弁体
21Aが弁座3Aに着座するときの衝撃が緩和される。
【0049】また、弁体21Aが閉弁位置に達すると、
制御回路28は弁体21Aの着座状態を保持するため
に、駆動回路27を通じてパルス状の制御信号Sb を電
磁コイル11に出力する。これにより、電磁コイル11
に流れる電流ib を減少するものの、移動円板7は電磁
コイル11から離れることはなく、弁体21Aは弁座3
Aに着座した状態で停止する。そして、制御回路28が
制御信号Sb の出力を停止すると、弁体21Aは中立位
置に復帰する。
【0050】かくして、本実施の形態によれば、電磁駆
動装置5には、弁体21Aが第2の電磁コイル11によ
って弁座3Aに着座する寸前に第2の電磁コイル11と
は逆向き力を弁体21Aに加える補助駆動装置22を設
けたから、弁体21Aが第2の電磁コイル11によって
弁座3Aに着座するときの衝撃を緩和することができ
る。これにより、弁体21Aが着座するときの騒音を低
減することができ、バルブ21、弁座3A等の寿命を延
ばすことができる。
【0051】また、コネクタ26は弁体21Aが着座す
る寸前から閉弁位置に至るまでの間のみ連結している。
このため、弁体21Aの位置を検出することなく、弁体
21Aが着座する寸前から閉弁位置に至る間のみ可動板
25を通じて第3の電磁コイル24による電磁引力をバ
ルブ21の弁体21Aに作用させることができ、着座時
の弁体21Aの衝撃を緩和することができる。
【0052】また、補助駆動装置22を第3の電磁コイ
ル24と可動板25とによって構成し、該可動板25と
バルブ21との間にはコネクタ26を設けたから、電磁
コイル24によって可動板25を引き付けることによっ
て、可動板25は弁座3A側に向う力が作用する。そし
て、可動板25に設けた雌コネクタ部26Bとバルブ2
1に設けた雄コネクタ部26Aとによって、可動板25
とバルブ21とは連結されるから、バルブ21の弁体2
1Aには可動板25を通じて開弁位置に向う力を作用さ
せることができる。
【0053】さらに、補助駆動装置22は電磁駆動装置
5上に取付け、取外し可能に設けると共に、可動板25
の雌コネクタ部26Bにバルブ21の雄コネクタ部26
Aを挿入することによって、バルブ21と可動板25と
を連結している。このため、補助駆動装置22を取外し
た状態で、調整ねじ12を適宜調整することができ、弁
体21の中立位置を容易に調整することができる。
【0054】なお、前記実施の形態では、雌コネクタ2
6Bを有底筒状に形成し、雄コネクタ部26Aを略円筒
状に形成するものとしたが、本発明はこれに限るもので
はなく、雌コネクタ部は中空な形状であれば角筒状であ
ってもよく、これに伴い雄コネクタ部を角筒状、角柱状
等に形成してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、駆動装置には、弁体が第2の電磁コイルによって
弁座に着座する寸前に第2の電磁コイルとは逆向き力を
弁体に加える補助駆動装置を設けたから、弁体が第2の
電磁コイルによって弁座に着座するときの衝撃を緩和す
ることができる。これにより、弁体が着座するときの騒
音を低減することができ、弁体、弁座等の寿命を延ばす
ことができる。
【0056】また、請求項2の発明によれば、コネクタ
は弁体が着座する寸前から閉弁位置に至るまでの間のみ
連結している。このため、弁体の位置を検出することな
く、弁体が着座する寸前から閉弁位置に至る間のみ可動
板を通じて補助駆動装置による力を弁体に作用させるこ
とができ、着座時の弁体の衝撃を緩和することができ
る。
【0057】さらに、請求項3の発明によれば、補助駆
動装置を第3の電磁コイルと可動板とによって構成し、
該可動板と弁体との間にはコネクタを設けたから、第3
の電磁コイルによって可動板を吸引することによって、
可動板は弁座側に向う力が作用する。そして、可動板に
設けた雌コネクタ部と弁体に設けた雄コネクタ部とによ
って、可動板とバルブとは連結されるから、弁体には可
動板を通じて開弁位置に向う力を作用させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による電磁駆動式バルブを
示す縦断面図である。
【図2】図1中の補助駆動装置を弁体が中立位置にある
状態で拡大して示す拡大縦断面図である。
【図3】補助駆動装置を弁体が閉弁位置にある状態で拡
大して示す図2と同様位置の拡大縦断面図である。
【図4】補助駆動装置を弁体が開弁位置にある状態で拡
大して示す図2と同様位置の拡大縦断面図である。
【図5】実施の形態による制御回路の制御信号を示す特
性線図である。
【図6】従来技術による電磁駆動式バルブを示す縦断面
図である。
【図7】従来技術による制御回路の制御信号、電磁コイ
ルの電流を示す特性線図である。
【図8】弁体の位置に対する付勢ばねのばね力、電磁引
力を示す特性線図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド(弁座部材) 3 ポート 3A 弁座 5 電磁駆動装置(駆動装置) 7 移動円板(移動子) 10 第1の電磁コイル 11 第2の電磁コイル 21A 弁体 22 補助駆動装置 24 第3の電磁コイル 25 可動板 26 コネクタ 26A 雌コネクタ部 26B 雄コネクタ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポートに弁座が形成された弁座部材と、
    該弁座部材のポートを開,閉すべく前記弁座に離着座す
    る弁体と、前記弁座部材に設けられ該弁体を開弁位置と
    閉弁位置との間で駆動する駆動装置とを備え、前記駆動
    装置を、前記弁体に連結して設けられた移動子と、該移
    動子を介して弁体を開弁位置と閉弁位置との間の中立位
    置に向けて付勢する付勢ばねと、該付勢ばねに抗して前
    記移動子を一の方向に吸引し弁体を開弁位置に向けて駆
    動する第1の電磁コイルと、前記付勢ばねに抗して前記
    移動子を他の方向に吸引し弁体を閉弁位置に向けて駆動
    する第2の電磁コイルとによって構成してなる電磁駆動
    式バルブにおいて、 前記駆動装置には、前記弁体が着座する寸前に前記第2
    の電磁コイルとは逆向き力を弁体に加え、前記弁体が第
    2の電磁コイルによって弁座に着座するときの衝撃を緩
    和する補助駆動装置を設ける構成としたことを特徴とす
    る電磁駆動式バルブ。
  2. 【請求項2】 前記弁体と補助駆動装置との間には、弁
    体が着座する寸前から閉弁位置に至る間のみ、当該弁体
    と補助駆動装置との間を連結するコネクタを設ける構成
    としてなる請求項1に記載の電磁駆動式バルブ。
  3. 【請求項3】 前記補助駆動装置は、前記第2の電磁コ
    イルよりも弁座から離間して設けられた第3の電磁コイ
    ルと、該第3の電磁コイルを挟んで第2の電磁コイルと
    は反対側に移動可能に設けられた可動板とからなり、前
    記コネクタは、該可動板から弁座に向けて延びる中空の
    雌コネクタ部と、前記弁体の先端に設けられ該雌コネク
    タ部内で軸方向に変位可能に挿入された雄コネクタ部と
    から構成してなる請求項2に記載の電磁駆動式バルブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113864521A (zh) * 2021-10-08 2021-12-31 合肥安信通用阀片制造有限公司 一种空调压缩机排气阀片
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