JP2000129364A - 金属の回収方法 - Google Patents

金属の回収方法

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JP2000129364A
JP2000129364A JP10305365A JP30536598A JP2000129364A JP 2000129364 A JP2000129364 A JP 2000129364A JP 10305365 A JP10305365 A JP 10305365A JP 30536598 A JP30536598 A JP 30536598A JP 2000129364 A JP2000129364 A JP 2000129364A
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Japan
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soln
recovered
solution
added
ions
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JP10305365A
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English (en)
Inventor
Fuminobu Tezuka
史展 手塚
Yoshiki Tomioka
由喜 富岡
Kunihiko Sasaki
佐々木  邦彦
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は金属を凝集沈殿して回収する際、廃
液をリサイクルしやすい状態に保持する処理方法を提供
する。 【解決手段】 本発明は、回収を目的とする金属とは異
なる価数を有する試薬を添加する機構、試薬を添加する
前処理として試薬と同じ価数を有するイオンを除去する
機構、廃液をアルカリと酸にリサイクルする機構から構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属の回収方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来は金属の回収方法は溶媒抽出による
方法、沈殿による方法、蒸発乾固による方法、電気分解
による方法など金属の特性に応じてさまざまな手法が組
み合わされて用いられている。
【0003】沈殿はpH調整を行い、その溶解度特性の
差異を利用して、不純物の除去、目的物の回収を行う手
法である。pH調整には酸、アルカリの試薬が利用され
る。強酸としてはHCl,H2 SO4 、HNO3 、弱酸
としてはCH3 COOHが代表的である。強アルカリと
してはNaOH、弱アルカリとしてはNaHCO3 など
が利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来におけるpH調整
の際、上記強酸、アルカリ試薬を利用し、目的とする金
属イオンを回収してしまえば、残りは廃液となる。これ
ら廃液から他の有価金属を回収しようとしても、廃液は
一般に不純物の混合状態にあり、純度的に劣悪であり、
更に複雑な単位操作が必要となる。
【0005】すなわち、これまでの沈殿による金属の回
収では、有価金属の効率的回収、廃液のリサイクルとい
う観点から単位操作が組まれていない、という問題点を
有する。
【0006】本発明は、従来の問題を解決した新規な金
属の回収方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため鋭意検討した結果、pH調整を行うために
添加する試薬の金属イオンの価数を回収したい金属の価
数と異なるものを使用することにより、有価金属を高純
度で回収し、廃液のリサイクルを容易に行うことが可能
になることを見出した。
【0008】具体的には2価の金属イオンを回収するに
は1価あるいは3価の金属イオンを有する試薬のみを投
与できるものとし、3価の金属イオンを回収するには1
価あるいは2価の金属イオンを有する試薬のみ投与でき
るものとする方法である。
【0009】これら試薬を添加するにあたっては、事前
に添加する試薬中の金属イオンの価数と同等の価数を有
する金属イオンを処理液から事前に選択除去することが
上記目的を効果的に行うには望ましい。これにはイオン
選択性を有する膜による手法が便利である。イオン選択
性を有する膜を利用した膜利用技術としては電気透析、
拡散透析、逆浸透が挙げられる。もちろん溶媒抽出、酸
化還元などを用いてもよい。
【0010】具体的には次の形である。混合溶液がいま
+ 、B2+、C3+の3種の金属イオンから構成されてい
るとする。いまBを回収するのにDという1価のカチオ
ン、Cを回収するのにEという2価のカチオンが使用で
きるとする。回収する順番として A→B→C A→C→B B→A→C B→C→
A C→→A→B C→B→A の6通りの方法がある。を例に説明する。まず混合溶
液をA+ とB2+,C3+に分離する。この方法は例えば陽
イオンの選択透過性を有する膜を用いて物理的に可能で
ある。次にBとCの混合溶液にD+ を添加する。これに
よりBを回収し、残りの液体はC3+とD+ となる。これ
にE2+を添加することによりCを回収し、残りの液体は
+ とE2+になる。これは前述した選択透過膜を用いて
分離でき、それぞれD+ の溶液、E2+の溶液として再利
用できる。ここでAとしてはNa、Li、BとしてはF
e,Ni,Co,CとしてはAl、Dとしては一般にN
aOH、LiOHなどのアルカリ水酸化物、Eとしては
Ca、Mgなどが考えられる。〜も考え方は同様で
ある。
【0011】このように、添加するイオンの価数と溶液
の価数を考慮することにより、処理対象液中のイオンを
リサイクル容易な状態に常に保持することが可能とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明を用いた実施形態につ
いて図面を用いて説明する。図1は本発明のリチウムイ
オン二次電池からコバルトを主体に有価金属回収を行う
工程図である。
【0013】A&TB製LSR17500リチウムイオ
ン二次電池11を0.1mol/Lの硫酸水溶液に浸漬
し、放電12を十分に行った。二次電池11の残留電圧
が1.0V以下になったことを確認13した上で、3.
7kWの一軸破砕機にて破砕14し、φ7mmのスクリ
−ンを破砕機に取り付け、破砕片15サイズが5mm角
程度になるように調整した。破砕サイズは後述する比重
選別に適した大きさのサンプルを供するためで、特に限
定されたものではない。
【0014】次に磁力選別装置16にて電池外側の軟鉄
筐体を主成分とした磁性体17を除去した。更に振動型
比重選別装置にてLiCoO2 を活物質として塗布した
アルミ箔(正極)を重量物、カ−ボンを活物質として塗
布した銅(負極)18を軽量物として分離した。この正
極を主成分とした重量物をH2 SO4 (濃度1.0%)
と過酸化水素H2 2 (0.6%)の混合溶液に浸漬
し、正極活物質19を還元溶解させた。H2 2 はこの
場合、酸化物の還元剤として作用する。溶液20には主
成分としてLi+ 、Co2+、SO4 2-、他に不純物とし
てCu2+、Al3+が溶解している。
【0015】まず電気分解21にてCu22を析出除去
した。条件は1A/dm2 で2時間通電である。次に、
電気透析23を用いてLi+ を分離した。電気透析23
は旭化成製電気透析装置EX−3で1価イオン選択性交
換膜を使用し、定電圧制御(1.0V)で同液をバッチ
処理した。
【0016】この溶液からAl3+を除去するためにNa
OHを添加し、pHを1から6まで変化させ、Al(O
H)3 として沈殿、濾過24して除去した。更にNaO
Hを添加し、pHを10まで変化させ25、Co(O
H)2 を沈殿として回収した。廃液は電気透析26によ
りNaとSO4 2-を分離し、再度NaOHとH2 SO4
として利用した。事前に分離したLi+ 溶液は水分を蒸
発し、LiOHとして回収した。純度はCo(OH)2
が99.95mol%、LiOHが95.05mol%
であった。
【0017】廃液中にはNa+ ,SO4 2-が存在する
が,これらはバイポ−ラ膜を利用してNaOH水溶液,
2 SO4 水溶液として回収し、上記単位操作の試薬と
して再利用した。
【0018】(比較例)上述した実施の形態と同様のサ
ンプルを用いて試験を行った。
【0019】A&TB製LSR17500リチウムイオ
ン二次電池を0.1mol/Lの硫酸水溶液に浸漬し、
放電を十分に行った。残留電圧が1.0V以下になった
ことを確認した上で、3.7kWの一軸破砕機にて破砕
し、φ7mmのスクリ−ンを破砕機に取り付け、破砕片
サイズが5mm角程度になるように調整した。破砕サイ
ズは後述する比重選別に適した大きさのサンプルを供す
るためで、特に限定されたものではない。
【0020】次に磁力選別装置にて電池外側の軟鉄筐体
を主成分とした磁性体を除去した。更に振動型比重選別
装置にてLiCoO2 を活物質として塗布したアルミ箔
(正極)を重量物、カ−ボンを活物質として塗布した銅
(負極)を軽量物として分離した。この正極を主成分と
した重量物をH2 SO4 (濃度1.0%)と過酸化水素
2 2 (0.6%)の混合溶液に浸漬し、正極活物質
を還元溶解させた。H2 2 はこの場合、酸化物の還元
剤として作用する。溶液には主成分としてLi+ 、Co
2+、SO4 2-、他に不純物としてCu2+、Al3+が溶解
している。
【0021】まず電気分解にてCuを析出除去した。条
件は1A/dm2 で2時間通電である。次に、この溶液
からAl3+を除去するためにNaOHを添加し、pHを
1から6まで変化させ、Al(OH)3 として沈殿、濾
過して除去した。更にNaOHを添加し、pHを10ま
で変化させ、Co(OH)2 を沈殿として回収した。
【0022】廃液中にはLi+ 、Na+ ,SO4 2-が存
在する。この液体のLiOH溶液とアニオン交換し、蒸
発乾固してリチウムを水酸化物として回収した。リチウ
ムの純度はNaの混在により68.91mol%であっ
た。
【0023】
【発明の効果】本発明により、金属を簡便に高純度で回
収し、廃液もリサイクルすることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の処理を示す概要図。
【符号の説明】
11 リチウムイオン二次電池 12 放電 13 リチウムイオン二次電池残留電圧確認 14 破砕 15 破砕片 16 磁力選別装置 17 磁性体 18 負極 19 正極 20 溶液 21 電気分解 22 Cu析出 23 電気透析 24 濾過 25 濾過 26 電気透析
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 邦彦 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 4D015 BA03 BB09 CA17 DA39 EA01 EA13 EA16 EA32 FA11 4G048 AA04 AB08 AC06 AE01 4G076 AA10 AB27 BB03 BE11 4K001 AA07 BA22 CA01 CA03 CA04 CA16 DB21 DB22 DB23

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属イオンを沈殿回収する際、回収を目
    的としているイオンとは異なる価数を有する金属イオン
    を添加し、回収を目的とする金属を沈殿物として回収す
    ることを特徴とする金属の回収方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006241529A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Taiheiyo Kinzoku Kk ニッケル化合物またはコバルト化合物から硫黄などを除去する精製方法、フェロニッケルの製造方法
JP2012234732A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Asahi Kasei Corp リチウム回収方法
JPWO2013153692A1 (ja) * 2012-04-13 2015-12-17 旭化成株式会社 リチウム回収方法
WO2019100159A1 (en) 2017-11-22 2019-05-31 Nemaska Lithium Inc. Processes for preparing hydroxides and oxides of various metals and derivatives thereof
US11697861B2 (en) 2013-10-23 2023-07-11 Nemaska Lithium Inc. Processes for preparing lithium carbonate

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