JP2000129250A - 冷凍サイクル用組成物、乾燥剤、冷媒圧縮機および冷凍装置 - Google Patents

冷凍サイクル用組成物、乾燥剤、冷媒圧縮機および冷凍装置

Info

Publication number
JP2000129250A
JP2000129250A JP10309045A JP30904598A JP2000129250A JP 2000129250 A JP2000129250 A JP 2000129250A JP 10309045 A JP10309045 A JP 10309045A JP 30904598 A JP30904598 A JP 30904598A JP 2000129250 A JP2000129250 A JP 2000129250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
composition
refrigeration cycle
oil
refrigerant compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10309045A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000129250A5 (ja
Inventor
Shigeo Ushimaru
茂雄 牛丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10309045A priority Critical patent/JP2000129250A/ja
Publication of JP2000129250A publication Critical patent/JP2000129250A/ja
Publication of JP2000129250A5 publication Critical patent/JP2000129250A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭化水素系物質からなる冷媒を用いた冷凍サ
イクルに適合した基本材料構成を検討して、摺動特性、
信頼性および安全性を向上させることができる冷媒、冷
媒圧縮機および冷凍装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも1種類の不飽和炭化水素と、
−90℃から0℃の沸点を有する少なくとも1種類の飽
和炭化水素とを含有する炭化水素系冷媒と、冷媒と相溶
性を有する冷凍機油とを含む冷凍サイクル用組成物、そ
の組成物を用いる系において収容される乾燥剤、その組
成物を用いる冷媒圧縮機およびこれらを組み合わせて用
いた冷凍装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気調和機
や冷蔵庫等に組み込まれる冷凍装置に関し、特に炭化水
素系冷媒を用いた冷媒、冷凍機油、冷凍圧縮機および冷
凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在までの空調調和機や冷蔵庫などに
は、冷風や温風などを作り出して、ある特定空間を一定
温度雰囲気にする機能を有している。このため、例えば
図1に示す密閉型冷媒圧縮機やカーエアコン用等の半密
閉型冷媒圧縮機(図示省略)などの冷媒圧縮機が用いら
れている。
【0003】一例として、図1に縦断図を示した代表的
な密閉型回転式冷媒圧縮機を説明する。ステーター2と
ローター3とで構成されるモーター機構4と、このモー
ター機構4の下部にシャフト8を介して圧縮機構5とが
密閉されたケーシング1内には冷凍機油9が収容されて
いる。図示を省略したアキュームレーターを介して供給
管7から冷凍機側に供給された冷媒は、上記モーター機
構4によって駆動される圧縮機構5によって圧縮され、
ケーシング1内に一旦吐出された後、ケーシング1の上
部に設けられた吐出管7から冷凍機側に供給される。な
お、10は軸受け、11はサブベアリング、12はクラ
ンク、13はローラー、14はブレード、15はスプリ
ングをそれぞれ図示している。
【0004】従来、これら圧縮機の冷媒としては、ジク
ロロジフルオロメタン(以下、CFC−12と略称)や
モノクロロジフルオロメタン(以下、HCFC−22と
略称)およびHFC−115とHCFC−22の混合冷
媒であるR−502等が主に用いられてきた。また、こ
れらの冷媒とともに用いられる冷凍機油には高い潤滑性
を有するとともに、CFC−12やHCFC−22、R
−502に対して相溶性を有するナフテン系鉱油やパラ
フィン系鉱油等の冷凍機油が用いられてきた。しかしな
がら、CFC−12、HCFC−22、R−502等の
塩素原子を含むフロンが大気に放出されるとオゾン層の
破壊に繋がり、人体や生態系に深刻な影響を与えるため
にオゾン破壊係数(ODP)の高いCFCの使用禁止や
ODP値が0以上であるHCFCの段階的な削減が提案
され、将来的に不使用の方向にある。 このフロン規制
に伴って、代替としてジフルオロメタン(HFC−3
2)、ペンタフルオロメタン(HFC−125)、1,
1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134
a)、1,1,1−トリフルオロエタン(HFC−14
3a)等の単体あるいは混合物の使用検討がなされてい
る。それと共に、これらの代替冷媒に適合する冷凍機油
としては、冷媒と相溶性があるポリエステル系合成油、
ポリアルキレングリコール系合成油、ポリエーテル系合
成油、フッ素系油等や相溶性が低いアルキルベンゼン合
成油、低粘度鉱油などが開発されている。例えばHFC
−134aやHFC−32,HFC−125を単体ある
いは混合した冷媒を使用して、冷蔵庫や空気調和機など
の冷凍サイクルには、現在ポリエステル系合成油が、カ
ーエアコンにはポリアルキレングリコール系油が主に使
用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、HFC
系の代替冷媒はオゾンの分解性は低いが、地球温暖化係
数(GWP)が高く、温室効果ガス作用があるとの問題
がある。そのため、気候変動枠組条約で、HFC冷媒は
温室効果ガスの規制対象ガスに指定されて、将来的には
排出の抑制および使用量削減の数値目標が設定される見
込みである。
【0006】また、ポリエステル系油やポリアレキレン
グリコール系油は、吸湿性が高いため冷凍サイクル材料
の劣化が促進されやすいとの問題がある。
【0007】このため、オゾン破壊係数(ODP)と地
球温暖化係数(GWP)が共に低い冷媒およびこれに適
応した冷凍機油ならびに冷凍サイクル材料の開発が望ま
れている。そのような冷媒として、炭化水素系物質が検
討されている。しかし、炭化水素系物質は本質的に潤滑
性を示さないため、摺動特性が十分でなく、従来冷媒の
CFC−12やHCFC−22等を用いた場合、CFC
−12やHCFC−22中の塩素(Cl)原子が、金属
基材の鉄(Fe)原子と反応して耐摩耗性の良い塩化鉄
皮膜を形成するのに対して、炭化水素のような物質には
塩素原子が存在しないために塩化鉄のような自己潤滑膜
が形成されないという潤滑面での問題がある。
【0008】さらに炭化水素系物質を冷媒に用いた場合
においても冷凍サイクル自身に吸着水分があり、冷凍装
置の長期信頼性を維持する上で問題がある。
【0009】本発明はこのような課題に対処するためな
されたもので、炭化水素系物質からなる冷媒を用いた冷
凍サイクルに適合した基本材料構成を検討して、摺動特
性、信頼性および安全性を向上させることができる冷
媒、冷媒圧縮機および冷凍装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
冷凍サイクル組成物は、少なくとも1種類の不飽和炭化
水素と、−90℃から0℃の沸点を有する少なくとも1
種類の飽和炭化水素とを含有する炭化水素系冷媒と、前
記冷媒と相溶性を有する冷凍機油とを含むことを特徴と
している。
【0011】本発明の冷媒は、冷媒圧縮機、凝縮器、凝
縮器、膨張器、および蒸発器などから構成される冷凍サ
イクルにおいて使用される媒体である。本発明の冷媒は
飽和炭化水素を主成分とし、不飽和炭化水素を含むもの
である。本発明において、飽和炭化水素とは炭化水素を
構成する炭素骨格の原子価がすべて水素原子で飽和され
ているものをいい、不飽和炭化水素とは炭化水素のうち
エチレン結合(または二重結合)あるいはアセチレン結
合(または三重結合)を有するものをいう。不飽和炭化
水素を含むことにより、冷媒圧縮機の摺動材表面におけ
る摺動特性が向上する。これは、不飽和炭化水素に含ま
れる2重結合あるいは3重結合を構成するπ電子が関与
して冷媒圧縮機の摺動材表面の金属と吸着あるいは結合
することにより、摺動性を向上させ、摺動材の摩耗性が
減少するためと考えられる。このような作用の模式図を
プロピレン(C3 6 )や2−ブチン(C4 6 )を例
にとり図5に示す。
【0012】飽和炭化水素の沸点が−90℃〜0℃の範
囲にあると、本発明における冷媒の特性を維持すること
ができる。飽和炭化水素の沸点は好ましくは、−60℃
〜−10℃である。具体的にはエタン(C2 6 )、プ
ロパン(C3 8 )、あるいはイソブタン(C4 10
を挙げることができ、これらは単独でも、あるいは混合
物でも使用することができる。また、不飽和炭化水素は
上述の飽和炭化水素と混合して使用する。具体的にはポ
リピレン(C3 6 )、ブテン(C4 6 )、ブチン
(C4 6 )などを単独、あるいは混合物として使用す
ることができる。
【0013】本発明の冷凍サイクル用組成物によれば、
飽和炭化水素のみからなる冷媒と比較して、不飽和炭化
水素が含まれていることから、冷媒圧縮機の摺動部材表
面における摺動特性が向上する。
【0014】本発明の請求項2に係る冷凍サイクル用組
成物において、前記炭化水素系冷媒における前記不飽和
炭化水素の含有量は3重量%以下であることを特徴とし
ている。
【0015】飽和炭化水素冷媒の冷却能力、安定性、信
頼性等の特性を維持しつつ、摺動特性を向上させるため
に、不飽和炭化水素の含有量は0.001〜1.0重量
%の範囲が好ましいが、より好ましい範囲は0.01〜
0.5重量%である。
【0016】本発明の請求項3に係る冷凍サイクル組成
物において、前記炭化水素系冷媒に含有される前記飽和
炭化水素は、エタン、プロパン、ブタン、イソブタンお
よびシクロプロパンからなる群より選択される少なくと
も1種であることを特徴としている。
【0017】本発明の請求項4に係る冷凍サイクル用組
成物において、前記飽和炭化水素は、エタンとプロパン
であることを特徴としている。また、本発明の請求項5
に係る冷凍サイクル用組成物において、前記飽和炭化水
素は、プロパンとイソブタンであることを特徴としてい
る。
【0018】具体的には、エアコンにはエタンとプロパ
ンの混合冷媒を、冷温機器にはプロパンとイソブタンの
混合冷媒を用いれば、機器の冷却・暖房性能を向上さ
せ、省エネを実現できる。
【0019】このように、使用対象機器によって最適な
混合冷媒を用いることで冷却性能や省エネが向上する。
【0020】本発明の請求項6に係る冷凍サイクル用組
成物において、前記冷媒は、付臭剤を添加されているこ
とを特徴としている。このように、本発明によれば、冷
媒に付臭剤を添加、あるいは検知感度の高い気体をイナ
ートとして添加する。
【0021】本発明の炭化水素系冷媒は無臭性であるた
め付臭剤をすることにより、その存在を検知することが
できる。したがって極少量で臭気を検知できる物質であ
ることが望ましい。
【0022】具体的にはアルキルメルカプタン類のう
ち、特に沸点の低いメチルメルカプタンまたはエチルメ
ルカプタンを0.005〜0.5ppm の範囲で用いるこ
とが好ましい。また、アンモニアを5〜53ppm の範囲
内で用いることもできる。また、一酸化炭素も検知し易
く、サイクル内の酸素を除去できる作用も有することか
ら用いることも可能で、その添加量は0.1重量%以下
が望ましい。
【0023】以上説明したように、付臭気を添加するこ
とにより冷媒漏れを容易に検知することができる。
【0024】本発明の請求項7に係る冷凍サイクル用組
成物において、前記冷凍機油はナフテン系鉱油、パラフ
ィン系鉱油およびアルキルベンゼン系合成油からなる群
より選ばれる少なくとも1種であることを特徴としてい
る。
【0025】冷媒に炭化水素を用いるので、主にナフテ
ン系油やパラフィン系油などの鉱油、あるいはアルキル
ベンゼン系油などの合成油群の中から単独あるいは混合
油と冷凍機油として使用することにより、炭化水素系冷
媒を冷凍機油との相溶性が向上して、冷媒圧縮機の摺動
部への油戻りが維持されて、摺動部材の長期信頼性を確
保することができる。
【0026】炭化水素と冷凍機油との相溶性が高いた
め、冷媒圧縮機の摺動部での油面形成改善、摺動表面の
極圧添加剤の作用促進、油戻りの維持がなされ、摺動部
材の信頼性が向上できる。また、数ある候補材の中から
信頼性が高く油を選択することができるので、工業的に
有用である。
【0027】具体的に、ナフテン系鉱油としてはスニソ
3GS、4GS等(日本サン石油社製)を、パラフィン
系鉱油としてはフレオールS−15、S−22、S−3
2、(ジャパンエナジー社製)があり、アルキルベンゼ
ン系合成油とはアルキル基を側鎖に有する芳香族化合物
であり、その分子構造内にエステル基を含まない物質を
いい、具体的には、例えばアトモスHAB−15、HA
B−22、HAB−32等(日本石油社製)を挙げるこ
とができる。
【0028】本発明の請求項8に係る冷凍サイクル用組
成物において、前記冷凍機油は、極圧添加剤を添加され
ていることを特徴としている。
【0029】例えば、極圧添加剤としては、硫黄系、塩
素系、よう素系、りん系または亜鉛、鉛やモリブデンな
どの有機金属系化合物を用いる。
【0030】本発明の請求項9に係る冷凍サイクル用組
成物において、前記極圧添加剤は、トリクレジルホスフ
ェート(TCP)、トリフェニルホスフェート(TP
P)であることを特徴としている。
【0031】本発明の請求項10に係る冷凍サイクル用
組成物において、前記冷凍機油中の前記極圧添加剤の含
有量は2重量%以下であることを特徴としている。極圧
添加剤の添加量は、好ましくは0.1〜1.0重量%で
ある。
【0032】本発明の請求項11に係る冷凍サイクル用
組成物において、前記冷凍機油は、酸化防止剤、酸捕捉
剤、金属不活性剤、油性剤および消泡剤のうち少なくと
も1種以上が添加されていることを特徴としている。
【0033】酸化防止剤としては、フェノール類系化合
物、アミン類系化合物またはチオりん酸亜鉛などを用い
る。
【0034】酸捕捉剤としてはエポキシ系化合物では、
水分・酸性物質・ラジカル等を捕捉する作用を有して、
その添加量は油吸湿水分濃度1000ppm 当量以下にす
る。
【0035】金属不活性剤としては、窒素化合物、硫黄
および窒素を含有する化合物またはジアルキルジチオり
ん酸塩を用いる。
【0036】油性向上剤としては、末端基を有する炭化
水素鎖の骨格を有し、炭素数が10以上の有機物、例え
ばステアリン酸が例示され、添加量は0.01から5重
量%である。
【0037】消泡剤としては、シリコーン油、金属石け
ん、エステル類、シリケート等の化合物を用いる。特
に、シリコーン油が主流で、粘度が100から100,
000cSt の油状のものである。その化合物としては、
主にトリフルオロプロピルメチルシリコーン油、フェニ
ルメチルシリコーン油、ジメチルシリコーン油、ポリエ
ーテル変性シリコーン、溶液性シリコーン等を挙げるこ
とができる。また、吸湿性を低下させて、オイルスラッ
ジの発生を低減し、かつ該冷凍機油に溶存している気体
を脱気する際の泡立ちを防止することなどを図る。該冷
凍機油に対する添加量は100ppm 以下にする。
【0038】上述したこのような添加剤により、冷媒圧
縮機の摺動部材の摺動性の向上、油の安定性向上、オイ
ルスラッジの発生抑制、冷凍サイクル全体の寿命維持な
どを図ることができる。
【0039】本発明の請求項12に係る冷凍サイクル用
組成物において、前記冷凍機油は、ポリエステル油、ポ
リアルキレングルコール油、ポリビニルエーテル油およ
びフッ素系油のうち少なくとも1種以上が添加されてい
ることを特徴としている。これらは、炭化水素と非相溶
性が高く、極性を有する冷凍機油である。
【0040】少なくとも密閉された容器内に圧縮機構が
収容された圧縮機、凝縮機、膨張機構および蒸発機構か
ら構成される冷凍サイクルにおいて、本発明の冷凍サイ
クル組成物は炭化水素の単体あるいは混合物を主成分と
する冷媒と、粘度が40℃で2から100cSt 、100
℃で1から12cSt である冷凍機油を用いる。炭化水素
と鉱油等の無極性の冷凍機油を混合すると粘度低下が著
しいことが判明した。これを防止するために、炭化水素
との相溶性を持たない極性を有する冷凍機油を混合する
ことで粘度の維持ができる。
【0041】例えば、極性を有する冷凍機油は、主にポ
リエステル系合成油、ポリエーテル系合成油、ポリアル
キレングリコール系合成油、フッ素化系油等の合成油群
の中から単独あるいは混合して用いることができる。
【0042】具体的には、本発明の冷凍機油に使用する
ことができるエステル系油の性状としては、分子量が2
00から2000程度まで、好ましくは300から80
0程度、粘度が40℃で5から100cSt 程度、好まし
くは8から68cSt 程度であることが望ましい。
【0043】具体的には、例えばフレオールαシリーズ
(ジャパンエナジー社製)、アトモスRBシリーズ(日
本石油社製)である。エーテル系油は分子構造内にエー
テル結合を有する化合物で、具体的には、例えばPVE
(ポリビニルエーテル)油であるFVB−32(出光興
産社製)を挙げることができる。フッ素系合成油は一般
的にはフッ素原子と炭素原子との化合物である。具体的
には、例えばデムナムS−65(ダイキン工業社製)を
挙げることができる。
【0044】上記の分子が無極性で、かつ反応性が低い
鉱油や合成油に、分子内に極性を有する油を少なくとも
1種以上を混合した冷凍機油において、無極性である油
に対する極性を有する油の混合比率は10から50重量
%であることが望ましい。
【0045】本発明の請求項13に係る乾燥剤は、請求
項1記載の冷凍サイクル用組成物を用いる系において収
容される乾燥剤であって、細孔径が3.5オングストロ
ーム以下で、Na・K型アルミノケイ酸塩を含有するA
型合成ゼオライトからなることを特徴としている。
【0046】本発明の乾燥剤によれば、冷凍サイクル内
への水分吸着を防止することができ、装置の寿命が向上
する。
【0047】本発明の請求項14に係る乾燥剤におい
て、前記乾燥剤は、破壊強度が5.0kg以上で、摩耗強
度が0.1重量%以下であることを特徴としている。ま
た、本発明の請求項15に係る乾燥剤において、前記乾
燥剤の初期水分吸着容量は10重量%以下であることを
特徴としている。
【0048】本発明の冷媒の分子径がほとんど3.5オ
ングストローム以上であるために、水を吸着する細孔径
が3.5オングストローム以下のA型の合成ゼオライト
には吸着されにくい。ゆえに冷媒の分解は起こりにく
い。したがって、冷凍サイクル内に水分吸着性が高く、
冷媒に適した3.5オングストローム以下のナトリウム
・カリウム型アルミノケイ酸塩からなるA型の合成ゼオ
ライトを装着すると、内部の水分を十分吸着し、サイク
ルの性能低下を起こさない。また、摩耗強度が0.1重
量%以下であれば、ゼオライト粉の発生による冷凍サイ
クルおよび圧縮機への悪影響はない。
【0049】本発明の請求項16に係る冷媒圧縮機は、
電線を備えた回転子と固定子とからなる電動機と、前記
電動機に駆動連結される圧縮機構と、請求項1記載の冷
凍サイクル用組成物とを具備することを特徴としてい
る。
【0050】本発明の冷媒圧縮機には往復式、ロータリ
式、スクロール式等があるが、いずれにも本発明の冷媒
を使用することができる。
【0051】本発明の請求項17に係る冷媒圧縮機にお
いて、前記電線に配設される絶縁紙は、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート
(PEN)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、
ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリサルホン
(PSF)、ポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)、ポリアミドイミド(PAI)およびポリイミド
(PI)からなる群より選択される少なくとも1種の材
質からなることを特徴としている。
【0052】本発明の請求項18に係る冷媒圧縮機にお
いて、前記ポリエチレンテレフタレートは、0.6重量
%以下のオリゴマーを含有していることを特徴とする。
【0053】ポリエチレンテレフタレートやポリエチレ
ンナフタレートなどは特に絶縁性、引っ張り強度・伸び
率、オリゴマーの低抽出率の点から、冷凍サイクル材料
の特性を有している。したがって、冷媒圧縮機のステー
タから電線コアを保護し、両者を絶縁するものとして、
現在では上記のプラスチックフィルムを使用することが
できる。
【0054】その材料の基本特性は、絶縁性が18kV以
上、引っ張り強度が、156N/mm2 以上・伸び率50
%以上保持、オリゴマーの抽出率が0.3重量%以下で
ある。絶縁紙としては、CFC、HCFCおよびHFC
系冷媒に実績があるポリエチレンテレフタレートやポリ
エチレンナフタレートが上記特性を十分に満たすもの
で、冷媒圧縮機の長期信頼性を保証できる。
【0055】また、含有オリゴマー量が0.6重量%以
下のポリエチレンテレフタレートであれば、含有オリゴ
マーが全て抽出されたとしても、サイクルを閉塞させる
ことはない。
【0056】本発明の請求項19に係る冷媒圧縮機にお
いて、前記電線には固定するためにしばり糸が巻き付け
られており、前記しばり糸はポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサルフ
ァイド、ポリブチレンテレフタレート、ポリサルホン、
ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイミドおよび
ポリイミドからなる群より選択あれる少なくとも1種の
材質からなることを特徴としている。
【0057】具体的に、ポリエチレンテレフタレート
(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)は引
っ張り強度・伸び率、オリゴマーの低抽出率の点から、
冷凍サイクル材料の特性を有している。ある形状に形成
された電線コイルを維持するために、電線を縛るものと
して、現在ではプラスチック製の糸が使用されている。
その材料の基本特性としては、オリゴマーの抽出率が
1.1重量%以下である。しばり糸としては、CFC、
HCFCおよびHFC系冷媒に実績があるポリエチレン
テレフタレートやポリエチレンナフタレートが上記特性
を十分に満たすもので、冷媒圧縮機の長期信頼性を保証
できる。
【0058】本発明の請求項20に係る冷媒圧縮機にお
いて、前記電線は、ポリエステルイミド、ポリアミドイ
ミド、ポリアミドおよびポリイミドからなる群より選択
される少なくとも1種の絶縁被覆層を有するシングルコ
ートエナメル線、少なくとも2枚以上の絶縁被覆層を有
する多層コートエナメル線、または前記エナメル線と繊
維またはフィルムとを組み合わせた複合電線から選ばれ
ることを特徴としている。
【0059】本発明の請求項21に係る冷媒圧縮機にお
いて、前記電線の下層材がポリエステル、上層材がポリ
アミドイミド、あるいは下層材がエステルイミド、上層
材がポリアミドイミドであることを特徴としている。
【0060】本発明の請求項22に係る冷媒圧縮機にお
いて、前記絶縁被覆層表面に接着層または自己潤滑層を
少なくとも1層以上有することを特徴としている。
【0061】本発明の請求項23に係る冷媒圧縮機にお
いて、前記電動機が樹脂でモールドされていることを特
徴としている。
【0062】炭化水素系冷媒を用いた冷凍サイクルにお
いて、安全性の面から、特に内部の電装部品の絶縁性と
耐熱性が重要になってきた。ポリエステルに比べて、ポ
リエステルイミド、ポリアミドおよびポリアミドイミド
は絶縁性と耐熱性に優れている。したがって、電線被覆
材にポリエステルイミド、ポリアミドイミドエステル、
ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリイミドから選ばれ
た少なくとも1種の絶縁被覆層を有するシングルコート
エナメル線、少なくとも2種以上の絶縁被覆層を有する
多層コートエナメル線、および前記エナメル線と繊維ま
たはフィルムとを組み合わせた複合電線を用いることで
冷媒圧縮機の電線の絶縁性と耐熱性は向上し、信頼性が
向上する。
【0063】特にまた、被覆材にフッ素系樹脂粉を含有
あるいはフッ素系樹脂をコーティングしたり、被覆の表
面に均一な凹凸をつけて、表面摩擦係数を低減すること
によって、電線コイルの製造性が向上した。また、電線
表面の摩擦抵抗が減少したことで、電線と電線との摩擦
力が低下して、表面の被覆材摩耗も起こりにくくなっ
た。
【0064】本発明の請求項24に係る冷媒圧縮機は、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリフェニレンサルファイド、ポリブチレンテレフ
タレートおよびポリサルホンからなる群より選択される
少なくとも1種の材質からなる消音器(マフラー)およ
び接続端子カバー(クラスター)をさらに具備すること
を特徴としている。
【0065】上記の有機材料は引っ張り強度・伸び率、
オリゴマーの低抽出率の点から、冷凍サイクル材料の特
性を有している。マフラーとしては、CFC、HCFC
およびHFC系冷媒に実績があるポリエチレンテレフタ
レートとポリエチレンナフタレートが上記特性を十分に
満たすもので、冷媒圧縮機の長期信頼性を保証できる。
特にクラスターは絶縁性と耐熱性が重要であり、ポリブ
チレンテレフタレートが最適な材料であり、冷媒圧縮機
の長期信頼性を保証できる。
【0066】以上のように炭化水素系冷媒に適合した有
機材料を使用することで、冷媒圧縮機の長期信頼性を保
証できる。
【0067】本発明の請求項25に係る冷凍装置は、請
求項1記載の冷凍サイクル用組成物と、請求項13記載
の乾燥剤と請求項16記載の冷媒圧縮機とを具備するこ
とを特徴としている。
【0068】本発明による炭化水素系冷媒、炭化水素に
適合した冷凍機油、冷媒圧縮機の有機材および摺動材を
組み合わせた組成物は冷凍サイクル機能を良好に維持す
ることができる。
【0069】
【発明の実施の形態】以下、本発明の冷凍サイクル用組
成物および乾燥剤を用いた冷媒圧縮機について、図面に
より説明する。
【0070】図1に、本発明の一実施例である密閉型回
転式圧縮機を示す。密閉されたケーシング1内にステー
タ2とローター3とで構成されたモーター機構4が設置
されている。また、モーター機構4の下部に圧縮機構5
を設け、シャフト8を介してモーター機構4により圧縮
機構5を駆動する。圧縮機構5によって、図示しないア
キュームレータを介して供給管6から導入された冷媒を
圧縮し、ケーシング1内に一旦吐出させた後、ケーシン
グ1の上部に設けられた吐出管7から冷凍機側に冷媒を
供給する。なお、圧縮機構5を潤滑するために冷凍機油
が収容されている。なお、図1において、9は軸受け、
10はシリンダー、11はサブベアリング、12はクラ
ック、13はローラー、14はブレード、15はスプリ
ングを表す。
【0071】図2に、本発明の変形実施例である密閉型
往復運動式冷媒圧縮機を示す。この冷媒圧縮機は上述の
密閉型回転式圧縮機と同様、冷凍装置などに多用されて
いる。圧縮機構5はピストン16と往復運動式用シリン
ダ17によって構成され、冷凍機油20によって潤滑さ
れている。
【0072】冷媒圧縮機のステータ2に用いられる電
線、絶縁紙、しばり糸を図4に示す。この電線にはポリ
エステルイミドを下層にポリアミドを上層にしたダブル
コートエナメル線を用いた。なお、電線としてはこの他
にポリエステルイミド、ポリアミドイミドエステル、ポ
リアミドイミド、ポリアミド、ポリイミド線を、炭化水
素系冷媒であるので、ホルマール、アクリル、ポリエス
テル線も使用可能である。また、これら表面に自己接着
層を持たせた電線、自己潤滑性を持たせた電線等を使用
することができる。さらにステータのコイル部分を樹脂
モールドすることもできる。
【0073】層間および対地間絶縁材として使用される
絶縁紙およびしばり糸の材料としてはポリエチレンテレ
フタレートと用いた。なお、この他にポリエチレンナフ
タレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリブチレン
テレフタレート、ポリサルポン、ポリエーテエーテルケ
トン、ポリアミドイミド、およびポリイミドを使用する
ことができる。
【0074】クラスターにはポリブチレンテレフタレー
トを、マフラーにはポリエチレンテレフタレートを成型
して用いた。なお、この他にポリエチレンナフタレー
ト、ポリフェニレンサルファイド、ポリサルホンを使用
することができる。
【0075】圧縮機構5における摺動表面はリン酸塩皮
膜処理を施したビッカース硬度が400以上で、かつ厚
さ2μm以上の表面硬化層を形成した。なお、摺動表面
はこの他にイオン窒化処理、鉄と硫黄とを主成分とする
化合物層を形成することにより処理を行うこともでき
る。また、特に図1に示す密閉型回転式圧縮機のブレー
ド14はセラミックスを使用することができる。
【0076】冷媒圧縮機で圧縮された冷媒は冷媒サイク
ル内を循環する。冷蔵庫を例にとり、冷凍サイクルを図
3により説明する。
【0077】冷媒は圧縮機構である圧縮機23により圧
縮され、凝縮機構である受台パイプ24、放熱パイプ2
5、クリーンパイプ26を通り冷却され、膨張機構であ
るキャピラリーチューブ21を通り膨張し、蒸発機構で
ある蒸発器22において蒸発し、冷蔵庫27内を冷却す
る。その後再び圧縮機23で圧縮される。なお、図3に
おいて、28は乾燥剤を入れる容器を示す。乾燥剤とし
て細孔径が3.5オングストローム以下で、ナトリウム
・カリウム型アルミノケイ酸塩からなるA型の合成ゼオ
ライトを用いた。
【0078】このような密閉型冷凍サイクル内にプロパ
ン49重量%、イソブタン50重量%およびプロピレン
やブテン等の不飽和炭化水素を1重量%が混合した冷媒
を封入する。冷媒圧縮機は図1に示す圧縮機を用い、そ
の潤滑性を保つためにナフテン系鉱油スニソ3Gを封入
した。なお、冷媒に極少量の付臭材を添加することもで
きる。
【0079】上述の冷凍サイクルを有する冷蔵庫は、冷
蔵庫内を−30℃程度に冷却することができた。また、
プロピレン等の不飽和炭化水素1重量%を含まない冷媒
を使用した場合と比較すると、摺動部材表面の摩耗量は
50%低減された。
【0080】また、このような密閉型冷凍サイクル内に
プロパン49重量%、イソブタン50%およびプロピレ
ンやブテン等の不飽和炭化水素を1重量%が混合した冷
媒を封入する。冷媒圧縮機は図2に示す圧縮機を用い、
その粘度特性の維持と潤滑性確保のために、パラフィン
系鉱油フレオールS−15とポリオールエステル油α−
32を50:50に組み合わせた混合油を封入した。
【0081】上述の冷凍サイクルを有する冷蔵庫は、冷
蔵庫内を−30℃程度に冷却することができた。また、
摺動部材表面の摩耗量はS−15単体と比べて、20〜
30%低減された。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、オゾン破壊係数(OD
P)と地球温暖化係数(GWP)が共に低い炭化水素系
物質からなる冷媒を用いることにより、環境に配慮した
冷凍サイクル用組成物を提供することができる。
【0083】また、この炭化水素系冷媒に適合した冷凍
サイクルや冷媒圧縮機からなる冷凍装置の摺動特性、信
頼性および安全性を向上させることのできる冷凍機油、
乾燥剤、冷媒圧縮機および冷凍装置を用いることで、炭
化水素系冷媒の劣化が起こりにくくなり、冷凍サイクル
の信頼性が向上する。さらに、油戻り問題の懸念も解消
される。また、本発明の冷凍サイクル用組成物におい
て、冷凍機油の特性を向上させることができる添加剤を
用いることで、冷媒圧縮機の摺動性も向上する。
【0084】以上の結果、本発明の冷凍サイクル組成物
は炭化水素系物質単独あるいはその混合物からなる冷媒
を用いる冷凍装置の信頼性および耐久性の大幅な向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】密閉型回転式冷媒圧縮機の断面図。
【図2】密閉型往復運動式冷媒圧縮機の断面図。
【図3】冷蔵庫用の冷凍サイクルを示す図。
【図4】冷媒圧縮機に用いられるステータの斜視図。
【図5】不飽和炭化水素と摺動材表面との相互作用を示
す図。
【符号の説明】
1…ケーシング 2…ステータ 3…ローター 4…モーター機構 5…圧縮機構 6…供給管 7…吐出管 8…シャフト 9…軸受 10…シリンダー 11…サブベアリング 12…クランク 13…ローラー 14…ブレード 15…スプリング 16…ピストン 17…往復運動式用シリンダー 20…冷凍機油 21…キャピラリーチューブ 22…蒸発器 23…コンプレッサー 24…受台パイプ 25…放熱パイプ 26…クリーンパイプ 27…冷蔵庫 28…乾燥剤容器

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種類の不飽和炭化水素と、
    −90℃から0℃の沸点を有する少なくとも1種類の飽
    和炭化水素とを含有する炭化水素系冷媒と、 前記冷媒と相溶性を有する冷凍機油とを含むことを特徴
    とする冷凍サイクル用組成物。
  2. 【請求項2】 前記炭化水素系冷媒における前記不飽和
    炭化水素の含有量は3重量%以下であることを特徴とす
    る請求項1記載の冷凍サイクル用組成物。
  3. 【請求項3】 前記炭化水素系冷媒に含有される前記飽
    和炭化水素は、エタン、プロパン、ブタン、イソブタン
    およびシクロプロパンからなる群より選択される少なく
    とも1種であることを特徴とする請求項1記載の冷凍サ
    イクル用組成物。
  4. 【請求項4】 前記飽和炭化水素は、エタンとプロパン
    であることを特徴とする請求項3記載の冷凍サイクル用
    組成物。
  5. 【請求項5】 前記飽和炭化水素は、プロパンとイソブ
    タンであることを特徴とする請求項3記載の冷凍サイク
    ル用組成物。
  6. 【請求項6】 前記冷媒は、付臭剤を添加されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一記載の冷凍
    サイクル用組成物。
  7. 【請求項7】 前記冷凍機油はナフテン系鉱油、パラフ
    ィン系鉱油およびアルキルベンゼン系合成油からなる群
    より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請
    求項1記載の冷凍サイクル用組成物。
  8. 【請求項8】 前記冷凍機油は、極圧添加剤を添加され
    ていることを特徴とする請求項1または7記載の冷凍サ
    イクル用組成物。
  9. 【請求項9】 前記極圧添加剤は、トリクレジルホスフ
    ェート、トリフェニルホスフェートであることを特徴と
    する請求項8記載の冷凍サイクル用組成物。
  10. 【請求項10】 前記冷凍機油中の前記極圧添加剤の含
    有量は2重量%以下であることを特徴とする請求項8ま
    たは9記載の冷凍サイクル用組成物。
  11. 【請求項11】 前記冷凍機油は、酸化防止剤、酸捕捉
    剤、金属不活性剤、油性剤および消泡剤のうち少なくと
    も1種以上が添加されていることを特徴とする請求項1
    または7記載の冷凍サイクル用組成物。
  12. 【請求項12】 前記冷凍機油は、ポリエステル油、ポ
    リアルキレングルコール油、ポリビニルエーテル油およ
    びフッ素系油のうち少なくとも1種以上が添加されてい
    ることを特徴とする請求項1または7記載の冷凍サイク
    ル用組成物。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の冷凍サイクル用組成物
    を用いる系において収容される乾燥剤であって、細孔径
    が3.5オングストローム以下で、Na・K型アルミノ
    ケイ酸塩を含有するA型合成ゼオライトからなることを
    特徴とする乾燥剤。
  14. 【請求項14】 前記乾燥剤は、破壊強度が5.0kg以
    上で、摩耗強度が0.1重量%以下であることを特徴と
    する請求項13記載の乾燥剤。
  15. 【請求項15】 前記乾燥剤の初期水分吸着容量は10
    重量%以下であることを特徴とする請求項13記載の乾
    燥剤。
  16. 【請求項16】 電線を備えた回転子と固定子とからな
    る電動機と、前記電動機に駆動連結される圧縮機構と、
    請求項1記載の冷凍サイクル用組成物とを具備すること
    を特徴とする冷媒圧縮機。
  17. 【請求項17】 前記電線に配設される絶縁紙は、ポリ
    エチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、
    ポリフェニレンサルファイド、ポリブチレンテレフタレ
    ート、ポリサルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポ
    リアミドイミドおよびポリイミドからなる群より選択さ
    れる少なくとも1種の材質からなることを特徴とする請
    求項16記載の冷媒圧縮機。
  18. 【請求項18】 前記ポリエチレンテレフタレートは、
    0.6重量%以下のオリゴマーを含有していることを特
    徴とする請求項17記載の冷媒圧縮機。
  19. 【請求項19】 前記電線には固定するためにしばり糸
    が巻き付けられており、前記しばり糸はポリエチレンテ
    レフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニ
    レンサルファイド、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
    サルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイ
    ミドおよびポリイミドからなる群より選択あれる少なく
    とも1種の材質からなることを特徴とする請求項16記
    載の冷媒圧縮機。
  20. 【請求項20】 前記電線は、ポリエステルイミド、ポ
    リアミドイミド、ポリアミドおよびポリイミドからなる
    群より選択される少なくとも1種の絶縁被覆層を有する
    シングルコートエナメル線、少なくとも2枚以上の絶縁
    被覆層を有する多層コートエナメル線、または前記エナ
    メル線と繊維またはフィルムとを組み合わせた複合電線
    から選ばれることを特徴とする請求項16記載の冷媒圧
    縮機。
  21. 【請求項21】 前記電線の下層材がポリエステル、上
    層材がポリアミドイミド、あるいは下層材がエステルイ
    ミド、上層材がポリアミドイミドであることを特徴とす
    る請求項20記載の冷媒圧縮機。
  22. 【請求項22】 前記絶縁被覆層表面に接着層または自
    己潤滑層を少なくとも1層以上有することを特徴とする
    請求項20記載の冷媒圧縮機。
  23. 【請求項23】 前記電動機が樹脂でモールドされてい
    ることを特徴とする請求項16記載の冷媒圧縮機。
  24. 【請求項24】 ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
    チレンナフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポ
    リブチレンテレフタレートおよびポリサルホンからなる
    群より選択される少なくとも1種の材質からなる消音器
    および接続端子カバーをさらに具備することを特徴とす
    る請求項16記載の冷媒圧縮機。
  25. 【請求項25】 請求項1記載の冷凍サイクル用組成物
    と、請求項13記載の乾燥剤と請求項16記載の冷媒圧
    縮機とを具備することを特徴とする冷凍装置。
JP10309045A 1998-10-29 1998-10-29 冷凍サイクル用組成物、乾燥剤、冷媒圧縮機および冷凍装置 Pending JP2000129250A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10309045A JP2000129250A (ja) 1998-10-29 1998-10-29 冷凍サイクル用組成物、乾燥剤、冷媒圧縮機および冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10309045A JP2000129250A (ja) 1998-10-29 1998-10-29 冷凍サイクル用組成物、乾燥剤、冷媒圧縮機および冷凍装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000129250A true JP2000129250A (ja) 2000-05-09
JP2000129250A5 JP2000129250A5 (ja) 2005-08-11

Family

ID=17988218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10309045A Pending JP2000129250A (ja) 1998-10-29 1998-10-29 冷凍サイクル用組成物、乾燥剤、冷媒圧縮機および冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000129250A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001061255A1 (en) * 2000-02-16 2001-08-23 Daikin Industries, Ltd. Freezer
JP2007254713A (ja) * 2006-02-23 2007-10-04 Japan Energy Corp 炭化水素冷媒用冷凍機油及びそれを用いた冷凍機システム
JP2008002387A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Toshiba Kyaria Kk 冷媒圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置
JP2008267680A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Sanden Corp 冷凍回路
JP2008546893A (ja) * 2005-06-30 2008-12-25 ワールプール・エシ・ア 冷凍機用潤滑油、潤滑剤組成物並びに冷凍機及びシステム
WO2009081673A1 (ja) * 2007-12-26 2009-07-02 E.R.D.Co., Ltd. 炭化水素混合冷媒、冷凍冷蔵又は冷暖房空調システム、冷凍冷蔵又は冷暖房空調方法、冷凍冷蔵又は冷暖房空調システムの製造方法
JP2010002134A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置
KR101086080B1 (ko) * 2003-12-03 2011-11-25 제이엑스 닛코닛세키에너지주식회사 탄화수소 냉매용 냉동기유
WO2020004382A1 (ja) * 2018-06-27 2020-01-02 パナソニック アプライアンシズ リフリジレーション デヴァイシズ シンガポール 密閉型冷媒圧縮機およびそれを用いた冷凍・冷蔵装置
WO2021106903A1 (ja) * 2019-11-25 2021-06-03 パナソニック アプライアンシズ リフリジレーション デヴァイシズ シンガポール 密閉型冷媒圧縮機およびそれを用いた冷凍・冷蔵装置

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6666036B2 (en) 2000-02-16 2003-12-23 Daikin Industries, Ltd. Freezer
WO2001061255A1 (en) * 2000-02-16 2001-08-23 Daikin Industries, Ltd. Freezer
KR101086080B1 (ko) * 2003-12-03 2011-11-25 제이엑스 닛코닛세키에너지주식회사 탄화수소 냉매용 냉동기유
JP2008546893A (ja) * 2005-06-30 2008-12-25 ワールプール・エシ・ア 冷凍機用潤滑油、潤滑剤組成物並びに冷凍機及びシステム
JP2013177606A (ja) * 2005-06-30 2013-09-09 Whirlpool Sa 冷凍機用潤滑油、潤滑剤組成物並びに冷凍機及びシステム
JP2007254713A (ja) * 2006-02-23 2007-10-04 Japan Energy Corp 炭化水素冷媒用冷凍機油及びそれを用いた冷凍機システム
KR101393815B1 (ko) * 2006-02-23 2014-05-12 제이엑스 닛코닛세키에너지주식회사 탄화수소 냉매용 냉동기유 및 그것을 이용한 냉동기 시스템
JP2008002387A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Toshiba Kyaria Kk 冷媒圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置
JP2008267680A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Sanden Corp 冷凍回路
WO2008133201A1 (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Sanden Corporation 冷凍回路
WO2009081672A1 (ja) * 2007-12-26 2009-07-02 E.R.D.Co., Ltd. 炭化水素混合冷媒、冷凍冷蔵又は冷暖房空調システム、冷凍冷蔵又は冷暖房空調方法、冷凍冷蔵又は冷暖房空調システムの製造方法
WO2009081673A1 (ja) * 2007-12-26 2009-07-02 E.R.D.Co., Ltd. 炭化水素混合冷媒、冷凍冷蔵又は冷暖房空調システム、冷凍冷蔵又は冷暖房空調方法、冷凍冷蔵又は冷暖房空調システムの製造方法
JP2010002134A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置
WO2020004382A1 (ja) * 2018-06-27 2020-01-02 パナソニック アプライアンシズ リフリジレーション デヴァイシズ シンガポール 密閉型冷媒圧縮機およびそれを用いた冷凍・冷蔵装置
WO2021106903A1 (ja) * 2019-11-25 2021-06-03 パナソニック アプライアンシズ リフリジレーション デヴァイシズ シンガポール 密閉型冷媒圧縮機およびそれを用いた冷凍・冷蔵装置
CN114901947A (zh) * 2019-11-25 2022-08-12 松下电器制冷装置新加坡 密封制冷压缩机及使用其的冷藏冷冻装置
JP2022188215A (ja) * 2019-11-25 2022-12-20 パナソニック アプライアンシズ リフリジレーション デヴァイシズ シンガポール 密閉型冷媒圧縮機およびそれを用いた冷凍・冷蔵装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950005695B1 (ko) 냉동장치 및 냉매 압축기
CN105907376B (zh) 冷冻空调用压缩机及冷冻空调装置
US20120024007A1 (en) Compressor for refrigeration and air-conditioning and refrigerating and air-conditioning apparatus
KR101587205B1 (ko) 냉동 공조용 압축기 및 냉동 공조 장치
TR201816389T4 (tr) Soğutma aparatı.
JPH10159734A (ja) 冷凍装置
JP2000129250A (ja) 冷凍サイクル用組成物、乾燥剤、冷媒圧縮機および冷凍装置
JPH11293273A (ja) 冷凍サイクル用組成物、乾燥剤および冷媒圧縮機
JP3664511B2 (ja) 冷媒、冷媒圧縮機および冷凍装置
JP2009222351A (ja) 冷凍装置
JP3789898B2 (ja) 冷媒、冷媒圧縮機および冷凍装置
JP4437792B2 (ja) 冷媒、冷媒圧縮機および冷凍装置
JP3437177B2 (ja) 冷蔵庫
JPH0885798A (ja) 冷凍機油組成物
JPH08231972A (ja) 冷凍装置
JP2962676B2 (ja) 冷凍装置
JP2962677B2 (ja) 冷凍装置
JP3410994B2 (ja) 冷凍装置
JP6821075B1 (ja) 冷凍サイクル装置
JPH08259975A (ja) 冷凍装置
JP3388666B2 (ja) 冷蔵庫
JPH08239677A (ja) 圧縮機
JPH08240351A (ja) 冷凍装置
KR960010990B1 (ko) 냉매압축기
JPH10103242A (ja) 密閉型圧縮機およびそれを用いた冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050125

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050125

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081216