JP2000128950A - 抗血栓性ポリウレタン類、抗血栓性組成物および抗血栓性医療用具 - Google Patents
抗血栓性ポリウレタン類、抗血栓性組成物および抗血栓性医療用具Info
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Abstract
で優れた抗血栓性を安定して発揮することができる抗血
栓性組成物を提供する。 【解決手段】ホスホリルコリン構造を有するジオールを
少なくともジオール成分の一部として用い、かつ2種類
以上のジイソシアネートを用いて得られる抗血栓性ポリ
ウレタン又はポリウレタンウレア。
Description
分に直接接触する医療材料に関するものであり、特に抗
血栓性の良好な抗血栓性ポリウレタンおよびポリウレタ
ンウレアに関するものである。
料は、近年医療用材料として広く利用されるようになっ
てきており、人工腎臓、人工肺、補助循環装置、人工血
管等の人工臓器や、注射器、血液バッグ、心臓カテーテ
ル等のディスポ−ザブル製品として今後益々利用が拡大
する事が予想される。これらの医用材料としては、十分
な機械的強度や耐久性に加えて、生体に対する安全性、
特に血液と接触した場合に凝固しない性質、すなわち抗
血栓性が要求される。
段としては、(1)材料表面にへパリン等の抗血栓活性
を有するムコ多糖類やウロキナーゼ等の線溶活性因子を
固定させたもの、(2)材料表面を修飾して陰電荷や親
水性などを付与したもの、(3)材料表面を不活性化し
たものの3通りに大別される。このうち(1)の方法
(以下、表面へパリン化法と略する)は、さらに(A)
ポリマーとへパリンのブレンド法、(B)有機溶媒に可
溶化したへパリンの有機溶液で材料表面を被覆する方
法、(C)材料中のカチオン性基にへパリンをイオン結
合させる方法、(D)材料とへパリンを共有結合させる
方法に細分類される。
表面上のへパリンやウロキナーゼによって抗血栓性、ま
たは生成した血栓の溶解性能が発揮されるが、長期の使
用によって一般的に性能が低下する傾向にある。すなわ
ち(A)、(B)、(C)では、通常生理活性条件下で
の長期使用によってへパリン類が脱離し易く、長期間生
体内に埋込して用いる医療用材料としては充分な性能が
得られにくい。一方、(D)で得られる材料では、へパ
リンが共有結合されているために脱離しにくいという利
点を有するが、従来の結合方法では往々にして、へパリ
ン構成成分であるD−グルコースやD−グルコン酸のコ
ンホーメーションに変化を与え、抗凝血効果を低下させ
てしまうという欠点がある。
の固定化に利用できる官能基を含む材料を選択するか、
あるいは新たに導入する必要がある。このため材料の選
択の幅が狭められたり、官能基の導入によって材料の機
械的強度が低下する可能性がある。また、操作の煩雑化
によって医療用材料を得る工程数が増加するという問題
もある。
特開平2−270823号公報、特開平9−18750
1号公報、特開平9−18502号公報には、へパリン
の脂溶化法についての技術が開示されている。この方法
は、天然ムコ多糖類と天然脂質もしくは合成脂質との複
合体を形成させることを特徴としており、へパリンと生
体内リン脂質の複合体で材料表面を被覆する技術が好ま
しい例として挙げられている。しかしながら、上記の方
法によっても長期にわたって使用した場合のへパリンの
溶出による抗血栓性の低下が完全に解決されたとは言い
難い。この特許に開示された方法は、へパリンの溶出に
伴って放出される脂溶化剤が生体に悪影響を及ぼしにく
いという点においてのみ有用であると言える。
て、上記(2)、(3)の方法のように、生体適合性を
有する官能基を導入する方法が挙げられる。これらの方
法によって、生体適合性を有する官能基を導入した材料
は生体と接触後も抗血栓性を長期間にわたって維持でき
る。
究されているものの1つにホスホリルコリン構造があ
る。このホスホリルコリン構造は生体膜を形成している
リン脂質、つまりホスファチジルコリンと類似構造であ
る。このためホスホリルコリン構造を分子内に有する高
分子材料は、生体との親和性が高く、抗血栓性材料とし
て有用である。
特開昭63−96200号公報などにおいて、2−メタ
クリロイルオキシエチルホスホリルコリンを含む重合体
は、細胞膜外壁の構成成分の一つであるホスファチジル
コリンと類似の構造を有し、生体由来のリン脂質を積極
的に吸着させることによって生体膜類似表面を形成し、
優れた血液適合性が得られることが報告されている。
特開平8−134085号公報、特開平8−25954
号公報、WO86/02933号公報には、ポリウレタ
ンの主鎖にホスホリルコリン基を導入することにより同
様に優れた血液適合性が得られることが報告されてい
る。しかしながら、これらの材料においても、医療材料
として十分満足できる抗血栓性および機械的性質を有す
るとは言えない。
の欠点を解決し、長期使用した場合にも安定して優れた
抗血栓性を発揮することが可能な抗血栓性ポリウレタン
またはポリウレタンウレア(以下、ポリウレタン類と略
記する)および該抗血栓性組成物を含んで成る医療材料
を提供するものである。
鑑み鋭意検討した結果、下記式[1]〜[3]で示され
るホスホリルコリン残基の存在および2種以上のジイソ
シアネートを用いて得られるポリウレタン類は安定でか
つ優れた抗血栓性を有することを見出し、本発明に到達
した。すなわち本発明は、以下のような構成からなる。
で表されるホスホリルコリン構造を有するジオールを少
なくともジオール成分の一部として用い、かつ2種類以
上のジイソシアネートを用いて得られることを特徴とす
る抗血栓性ポリウレタンもしくはポリウレタンウレア。
炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜12のアリー
ル基、炭素数7〜20のアラルキル基、もしくはR7 −
(A)n−で示される基(Aはオキシエチレン、オキシ
プロピレン、オキシブチレン、オキシペンタメチレン、
オキシヘキサメチレン基であり、これらの群から選ばれ
る1種または2種以上が混在してもよく、結合順はラン
ダムでもよい。nは1〜30の整数を示す。R7 は炭素
数1〜20のアルキル基、炭素数6〜12のアリール
基、もしくは炭素数7〜20のアラルキル基であっても
良い。)である。R 2 、R3 は炭素数1〜20のアルキ
ル基、炭素数6〜12のアリール基、もしくは炭素数7
〜20のアラルキル基であり、それぞれ同じであっても
異なっていてもよい。R4 、R5 は炭素数1〜10のア
ルキレン基であり、それぞれ同じであっても異なってい
てもよい。mは1〜10の整数を示す。式[1]および
[3]におけるR6 は、水素原子、炭素数1〜20のア
ルキル基、炭素数6〜12のアリール基もしくは炭素数
7〜20のアラルキル基である。]
トを用い、かつ一般式[1]、[2]または[3]で示
されるホスホリルコリン含有ジオールを少なくともジオ
ール成分の1部として用いて得られることを特徴とする
(1)の抗血栓性ポリウレタンもしくはポリウレタンウ
レア (3)(1)または(2)の抗血栓性ポリウレタンもし
くはポリウレタンウレアが少なくとも成分として含まれ
て成ることを特徴とする抗血栓性組成物 (4)(3)の抗血栓性組成物が、少なくとも表面に導
入されて成ることを特徴とする抗血栓性医療用具
は、生体膜を形成するホスファチジルコリン類似構造を
持つホスホリルコリン類似基(以下、ホスホリルコリン
と略記する)が導入されている事に加え、2種以上のジ
イソシアネートを用いることによりハードセグメント部
とソフトセグメント部が適度に形成されることにより、
ミクロ相分離構造が形成され、これらの相乗効果により
著しく抗血栓性が改善される。このポリマーを表面に導
入したチューブやカテーテルを血管中に埋入した場合
に、埋入初期から長期にわたり抗血栓性を維持できる。
素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜12のアリール
基、炭素数7〜20のアラルキル基、もしくはR7 −
(A)n−で示される基(Aはオキシエチレン、オキシ
プロピレン、オキシブチレン、オキシペンタメチレン、
オキシヘキサメチレン基であり、これらの群から選ばれ
る1種または2種以上が混在してもよく、結合順はラン
ダムでもよい。nは1〜30の整数を示す。R7 は炭素
数1〜20のアルキル基、炭素数6〜12のアリール
基、もしくは炭素数7〜20のアラルキル基であっても
良い。)である。
基、炭素数6〜12のアリール基、もしくは炭素数7〜
20のアラルキル基であり、それぞれ同じであっても異
なっていてもよい。R4 、R5 は炭素数1〜10のアル
キレン基であり、それぞれ同じであっても異なっていて
もよい。mは1〜10の整数を示す。式[1]および
[3]におけるR6 は、水素原子、炭素数1〜20のア
ルキル基、炭素数6〜12のアリール基もしくは炭素数
7〜20のアラルキル基である。
化合物と2種以上のジイソシアナート化合物とを反応さ
せることによって得ることができる。活性水素化合物と
しては一般式[1]〜[3]で表されるホスホリルコリ
ン基含有ジオールを必須成分とし、その他に活性水素含
有化合物としてジオール及び/またはジアミンを併用す
ることができる。これらの活性水素含有化合物について
は、特に限定的ではなく、イソシアナートに対して反応
性を有する活性水素含有化合物を適宜選択して用いるこ
とができる。
以下の〜の活性水素含有化合物を用いることができ
る。 前記一般式[1]〜[3]で表される少なくともいず
れか1つのホスホルルコリン基含有ジオール ポリマージオール 鎖伸長剤
物の中で好ましい化合物の例を以下に列挙するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
=メチル、R4 =R5 =メチレン、m=1であるとき、
R1 =メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、tert−ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、オクチ
ルなどの化合物。
=メチル、R4 =R5 =メチレン、m=1であるとき、
R1 =R7 −(A)n−で表されるとき、R7 =メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、オクチル、ラウリル、
セチル又はオレイル、Aは、オキシエチレン(nは3〜
20が好ましい)、オキシプロピレン(nは3〜20が
好ましい)、オキシブチレン(nは3〜20が好まし
い)、オキシヘキサメチレン(nは3〜20が好まし
い)、オキシエチレン−オキシプロピレン共重合体(n
は3〜20)などの化合物。
ル、R4 =R5 =−CH2 −CH(CH3 )−、m=3
であるとき、R1 =メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、tert−ブチル、ヘキシル、シクロヘキ
シル、オクチルなどの化合物。
ル、R4 =R5 =−CH2 −CH(CH3 )−、m=3
であるとき、R1 =R7 −(A)n−で表されるとき、
R4=メチル、エチル、プロピル、ブチル、オクチル、
ラウリル、セチル又はオレイル、Aは、オキシエチレン
(nは3〜20が好ましい)、オキシプロピレン(nは
3〜20が好ましい)、オキシブチレン(nは3〜20
が好ましい)、オキシヘキサメチレン(nは3〜20が
好ましい)、オキシエチレン−オキシプロピレン共重合
体(nは3〜20が好ましい)などの化合物。
レン、R6 =メチル、R1 =メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、ヘキシル、
シクロヘキシル、オクチルなどの化合物。
レン、R6 =メチルであるとき、R 1 =R7 −(A)n
−で表されるとき、R7 =メチル、エチル、プロピル、
ブチル、オクチル、ラウリル、セチル又はオレイル、A
は、オキシエチレン(nは3〜20が好ましい)、オキ
シプロピレン(nは3〜20が好ましい)、オキシブチ
レン(nは3〜20が好ましい)、オキシヘキサメチレ
ン(nは3〜20が好ましい)、オキシエチレン−オキ
シプロピレン共重合体(nは3〜20が好ましい)など
の化合物。
で、R1 が基R7 −(A)n−であるものは、側鎖末端
に親水性基であるポリオキシアルキレン基が存在するこ
とによりポリウレタン類の親水性が向上し、より生体適
合性に優れたものになる。そして、この様な親水性基の
存在による効果が、ホスホリルコリン基が側鎖に存在す
ることによってホスホリルコリン基の運動性が向上する
ことと相乗的に作用して、血液凝固因子活性抑制および
血小板粘着抑制効果がより有効に発揮される。
て一般式[1]〜[3]で表されるホスホリルコリン構
造に由来するリンを0.03〜1.30mmol含むこ
とが好ましい。ホスホリルコリン構造に由来するリンの
含有量が0.03mmolより少ないと、十分な抗血栓
性が得られないことがあり、1.30mmolを超える
とポリウレタン類の機械的物性が低下し、硬く、脆弱な
材料になるため好ましくない。
ジイソシアネートは、従来ポリウレタンの製造に用いら
れるジイソシアネート、並びに今後開発されるであろう
ジイソシアネートの全てが利用可能であり、これらの中
から2種以上を選択して重合に用いる。
エチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネ
ート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、オクタメチレンジイソシアネート、ウンデカメチレ
ンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネー
ト、3,3’−ジイソシアネートプロピルエーテル、シ
クロペンチレン−1,3−ジイソシアネート、シクロヘ
キサン−1,4−ジイソシアネート、4,4’−メチレ
ンビス(シクロヘキシルイソシアナート)、イソホロン
ジイソシアナートなどのアルキレンジイソシアナート
類、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリ
レンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネ
ートと2,6−トリレンジイソシアネートとの混合物、
キシリレン−1,4−ジイソシアネート、4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニ
ルプロパンジイソシアネート、4−イソシアナトベンシ
ルイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、
p−フェニレンジイソシアネート、ナフタレン−1,4
−ジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイソシア
ネート等が例示される。
の選択の組合せについては特に制限されない。なかで
も、以下のような組合せが効果的にミクロ相分離構造を
発現するためか、抗血栓性を著しく向上せしめることが
できる。
ト、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジ
イソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、オクタメチレンジイソ
シアネート、3,3’−ジイソシアネートプロピルエー
テル、シクロペンチレン−1,3−ジイソシアネート、
シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート等の脂肪族
系ジイソシアネート類、2,4−トリレンジイソシアネ
ート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−ト
リレンジイソシアネートと2,6−トリレンジイソシア
ネートとの混合物、キシリレン−1,4−ジイソシアネ
ート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
4,4’−ジフェニルプロパンジイソシアネート、4−
イソシアナトベンシルイソシアネート、m−フェニレン
ジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、
ナフタレン−1,4−ジイソシアネート、ナフタレン−
1,5−ジイソシアネート等の芳香族系ジイソシアネー
ト類と、(2)ウンデカメチレンジイソシアネート、ド
デカメチレンジイソシアネート、4,4’−メチレンビ
ス(シクロヘキシルイソシアナート)、イソホロンジイ
ソシアナートなどのアルキレンジイソシアナート類の2
つの群に分類され、これら(1)(2)群それぞれより
1種以上ずつを選択して本発明のポリウレタン類の重合
に用いる。
せとしては、上記(2)の群の中から4,4’−メチレ
ンビス(シクロヘキシルイソシアナート)(以下、HM
DIと略記する)を選択し、(1)の群のうち、エチレ
ンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、
テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、オク
タメチレンジイソシアネート、3,3’−ジイソシアネ
ートプロピルエーテル、シクロペンチレン−1,3−ジ
イソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシア
ネート等の脂肪族系ジイソシアネート類から1種以上を
選択し、ポリウレタン類の重合に用いることが好まし
い。
として用いる事を目的としているため、生体内で起こる
であろう分解反応において生成する分解物の毒性が低い
ことが好ましくなる。この毒性は脂肪族系ジイソシアネ
ートを用いた場合に生成する脂肪族系アミンが芳香族ジ
イソシアネートを用いた場合に生成する芳香族性アミン
より低いことが知られていることから、これらの脂肪族
系ジイソシアネートを用いることがより好ましい。
合割合はいかなる混合比でもよいが、好ましい2種以上
のジイソシアネートの組合せとその組成比は、例えば、
前記(1)の群からヘキサメチレンジイソシアネート
(以下、HDIと略記する)をまた(2)の群よりHM
DIを選択し、その混合比はHDI/HMDI=10/
90〜90/10、好ましくは40/60〜80/2
0、より好ましくは、30/70〜50/50である。
ルキレングリコール(エチレン、テトラメチレン、ヘキ
サメチレン等の炭素数2〜8、好ましくは2〜6の直鎖
又は分枝鎖状のアルキレン基がエーテル結合で結合した
ポリオキシアルキレンの末端に水酸基が結合したも
の)、ポリカーボネートジオール、ポリエステルジオー
ル、ポリブタジエンジオール、ポリイソプレンジオー
ル、水添ポリイソプレンジオール等を用いることができ
る。
ノマーの繰り返し単位数が4〜200程度のものを用い
ることが好ましく、モノマーの繰り返し単位数が10〜
150程度のものを用いることがより好ましい。また、
ポリマージオールの添加量は重合開始時の重合成分の全
重量のうちポリマージオール成分は、5〜50重量%、
好ましくは5〜40重量%である。この様なポリマージ
オールを用いることによって、得られるポリウレタン類
に適度な柔軟性を付与することができる。
ールおよびアルキレンジアミンから選ばれた少なくとも
1種を用いればよい。
8、好ましくは2〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキレ
ン基の両末端に水酸基を有するアルキレンジオールを用
いることが好ましい。本発明での使用に適するアルキレ
ンジオールの具体例としては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブチレングリコール、1,6−ヘ
キサメチレングリコール、ネオペンチルグリコールなど
のアルキレングリコール等を例示することができる。
ば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミン等の直鎖状アルキレ
ンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、1,3−ジア
ミノペンタン等の分岐状アルキレンジアミン、1,2−
シクロヘキサジアミン、1,3−シクロヘキサジアミ
ン、1,4−シクロヘキサジアミン等の環状アルキレン
ジアミン等を用いることができる。この中で鎖伸長剤と
しては、プロピレングリコール、ブチレングリコールお
よびブチレンジアミンが特に好ましい。鎖伸長剤として
は、上記したアルキレンジオール及びアルキレンジアミ
ンから選ばれた成分を1種単独または2種以上混合して
用いることができる。鎖伸長剤を用いることにより得ら
れるポリウレタン類に適度な硬度を付与することができ
る。
造法は特に制限されるものではなく、常法に従って有機
溶媒中で前記した活性水素含有化合物と2種以上のジイ
ソシアネート化合物とを反応させればよい。該有機溶媒
としては、例えば、ヘキサメチルリン酸トリアミド(H
MPA)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N
−メチルホルムアミド(NMF)、N,N−ジメチルホ
ルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド
(DMAc)、テトラヒドロフラン(THF)、トルエ
ン、ジオキサン等が用いることができる。これらの有機
溶媒は混合して用いてもよい。活性水素含有化合物とジ
イソシアネート化合物の反応割合は、通常、ジイソシア
ネート化合物1当量に対して、活性水素含有化合物を
0.7〜1.5当量程度とするのが好ましく、0.8〜
1.2当量程度とすることがより好ましい。
イソシアネートやジオールの構造により異なるが、例え
ば、窒素雰囲気下20〜150℃程度で、1〜50時間
程度攪拌しながら式[1]〜[3]で表される少なく
ともいずれか1つのホスホリルコリン基含有ジオールお
よびポリマージオールと過剰の2種以上のジイソシア
ネートと反応させて、両末端にイソシアネート基を有す
るプレポリマーを形成させた後残存するイソシアネート
基と当量相当の鎖伸長剤を添加し、鎖伸長剤がジアミン
の場合は0〜20℃、ジオールの場合は20〜120℃
で0.1〜20時間反応させればよい。この様にして得
られたポリウレタンまたはポリウレタンウレアは、再沈
殿法等により精製を行うことが可能である。
スホリルコリン構造部分を含むジオール、ポリマージオ
ール、アルキレンジオール等のジオール成分とジイソシ
アネート化合物とを、前記した方法と同様にして反応さ
せることにより両末端にイソシアネート基を有するプレ
ポリマーを得、このプレポリマーをHMPA、NMP、
NMF、DMF、DMAc、THF等の有機溶媒に溶解
した後冷却し、アルキレンジアミンを添加して鎖延長す
ることによってポリウレタンウレアを得る方法等によっ
て製造することもできる。
進行できるように特に制限されないが、ジブチルジラウ
リル酸錫、テトラブトキシチタン等の重合触媒を添加し
てもよい。重合触媒の添加量は、通常、反応溶液全体を
基準として、1〜500ppm程度とするのが好まし
い。
重量平均分子量が3000〜8000000程度であ
り、好ましくは5000〜5000000程度である。
本明細書中に記載した分子量はゲルパーミネーションク
ロマトグラフィー(GPC)を用いて測定した値であ
る。測定に用いるゲルカラムは、Shodex AD-803/S 、AD
-804/S、AD-806/S、KD-802の4本を直列に連結したもの
であり、移動相としては0.1%臭化リチウムを溶解さ
せたDMFを用い、検量線を分子量が既知のポリスチレ
ンを用いて作製し、50℃で測定することによって分子
量を求めた。
ネートからホスホリルコリン残基を有する抗血栓性付与
ポリウレタン類が得られる。本発明の抗血栓性ポリウレ
タン類では、生体成分との接触が長期にわたっても、血
液適合性に優れたホスホリルコリン残基の効果に加え
て、1種類のジイソシアネートのみを反応させて得たポ
リウレタンと比較するとさらに良好な抗血栓性が獲得で
き、長時間良好な抗血栓性が維持できる。すなわち、生
体成分との接触初期から長期間接触後に至るまで、安定
して良好な抗血栓性を発揮する材料が得られる。
リウレタンウレアをコ−ティング剤もしくはブレンド剤
として使用する場合の基材としては、特に限定されるも
のではなく、ポリエ−テルウレタン、ポリウレタン、ポ
リウレタンウレア、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポ
リプロピレン、ポリエチレン等、従来より使用されてい
る材質、また将来使用されるであろう材質が広く適用で
きる。また、既存および新規の材質からなる血液透析
膜、血漿分離膜、吸着剤等の血液処理剤に抗血栓性を付
与する目的でコ−ティングすることも可能である。コ−
ティング方法についても、塗布法、スプレ−法、ディッ
プ法等、特に制限なく適用できる。
な抗血栓性ポリウレタン類を必須成分とするものであ
り、各種の医療用器具あるいは機器類に抗血栓性を付与
する材料として広く適用することが可能である。該抗血
栓性組成物の好ましい態様としては、上記ポリウレタン
類に、例えば、上記以外のポリウレタン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエステル等の他のポリマー、あるいは安定化剤
等を含有せしめたものが挙げられる。該抗血栓性組成物
は、例えば、血液透析膜や血漿分離膜およびこれらのコ
ーティング剤、血液中老廃物の吸着材用のコーティング
剤として使用できる。また、人工肺用の膜素材(血液と
酸素の隔壁)や人工心肺におけるシート肺のシート材
料、大動脈バルーン、血液バッグ、カテーテル、カニュ
ーレ、シャント、血液回路やステント等広範な分野に用
いられ得る。
お、本発明は実施例に限定されるものではない。
R3 =メチル、R4 =R5 =メチレン、m=1、R1 =
R7 −(A)n−であり、R7 =メチル、A=オキシエ
チレン、n=3.25であるジオール(以下、CDO1
と略記する)50.00g、ポリテトラメチレングリコ
ール(平均分子量1320;以下、PTMGと略記す
る)56.23gをDMAc1000mlに溶解させ、
オイルバス上で100℃に加熱した。この溶液に4,
4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)
(以下、HMDIと略記する)123.28gをアルゴ
ンガスによって反応器内を充分に置換した後でゆっくり
加えた。
メチレンジイソシアネート(以下、HDIと略記する)
33.87gをゆっくり加え、添加後、100℃で10
時間撹拌した。ブタンジオール(以下BDと略記する)
38.26gをゆっくり添加し、さらに100℃で5時
間撹拌した。反応後、この反応混合物を水5000ml
に注ぎ込んだ。得られた沈澱物を濾別し、THFに溶解
し、再びメタノールに注ぎ込んで生じた沈澱物を回収し
て減圧乾燥し、重合体Aを得た。得られた重合体Aの重
量平均分子量は112000であった。
とした。この溶液20gを水平に保った12cm×12
cmのガラス板上に均一に載せ、40℃で8時間窒素気
流下で乾燥後、40℃で減圧乾燥を15時間行ない、厚
さ約60μmのフイルムA1を得た。
いて以下の方法で評価を行った。フイルムA1を直径約
3cmの円形に切り抜き、直径10cmの時計皿の中央
にはりつけた。このフイルム上にウサギ(日本白色種)
のクエン酸加血漿200μlを取り、0.025mol
/lの塩化カルシウム水溶液200μlを加え、時計皿
を37℃の恒温槽に浮かせながら液が混和するように穏
やかに振盪した。塩化カルシウム水溶液を添加した時点
から血漿が凝固(血漿が動かなくなる時点)までの経過
時間を測定し、同様の操作をガラス上で行った場合の血
漿凝固に要した時間で割り、相対凝固時間として表し
た。
し、この溶液に40〜60メッシュのガラスビーズを3
0分浸漬した後ガラスフィルターで濾過し、窒素気流下
40℃で8時間、40℃で減圧乾燥を15時間行ってガ
ラスビーズ表面に重合体Aをコートした。ヒト血清のP
BS(−)2倍希釈液1mlにこのコーティングビーズ
100mgを浸漬し、穏やかに振盪しながら37℃で3
0分間インキュベートした。この液をサンプルとしてM
ayer法(Mayer,M.M.,”Complement and Complemen
t fixation ”Experimental Immunochemistry 第2
版、第133〜240頁,C.C.Thomas Publisher,19
61)により溶血補体価(CH50)を測定した。結果
は、ビーズを加えない上記希釈血清1mlにおける補体
価を100%とし、百分率によって表1に示した。
7℃の振盪恒温槽で2週間にわたって溶出を行った。P
BS(−)は毎日交換した。以下、溶出後のフイルムを
フイルムA2と呼ぶ。フイルムA1と同様の方法でフイ
ルムA2での血漿相対凝固時間について評価を行った。
結果は表1に示した。
に既存の人工肺用ポリプロピレン製多孔質ホローファイ
バーを浸漬して引き揚げ、40℃で12時間乾燥するこ
とによってコーティングを行ったホローファイバーAを
得た。
voで抗血栓性を評価した。実験方法は次の通りであ
る。
白色種、♂、2.5〜3.0kg)の大腿静脈を剥離し
て、末梢側を糸で結紮し、糸から2〜3cmのところを
血管鉗子でクランプした。結紮部分の中枢側を眼下剪刀
で血管径の1/4〜1/3切り、そこから試料であるホ
ローファイバーを10cm、中枢側に向かって挿入し
た。挿入位置から1cmほどのところで、血管外に出て
いるホローファイバーの端部を縫いつけ、ホローファイ
バーが流されるのを防止した。切開部分を縫合し、抗生
物質を投与して、以後試料を取り出すまで1ヶ月間にわ
たって飼育した。1ヶ月間後、ヘパリン化ペントバルビ
タールで麻酔下、正中切開を施し、腹部大動脈より適当
なチューブを用いて脱血してウサギを犠死させた後、ホ
ローファイバーを挿入した部分の血管を切断した。血管
を切開してホローファイバーと血管内部を写真に撮ると
ともに、目視で観察し5段階評価を行った。結果は表1
に示した。
段階評価とは次の通りである。 a:血小板凝集、血栓生成、フィブリン生成いずれも観
察されない b:フィブリン生成または血小板凝集は見られるが血栓
生成は観察されない c:フィブリン生成または血小板凝集が見られ血栓生成
がわずかに観察される d:フィブリン生成または血小板凝集が見られ血栓生成
がかなり観察される e:フィブリン生成または血小板凝集が見られ大量の血
栓生成が観察される
TMG64.23g、BD38.44g、HMDI8
8.06g、HDI56.46g、それぞれをDMAc
1000ml中で実施例1と同様の実験操作で重合を行
い、重合体Bを得た。得られた重合体Bの重量平均分子
量は123000であった。
ルムB1を得た。また、実施例1と同様の方法でこれら
のフイルムについて血漿相対凝固時間、補体価、in
vivo抗血栓性を測定した。結果は前記表1に示し
た。さらに、フイルムB1の溶出物試験を実施し、得ら
れた溶出フイルムB2の血漿相対凝固時間についても測
定した。結果は前記表1に示した。
TMG118.81g、BD33.98g、HMDI1
23.28g、HDI33.87g、それぞれをDMA
c1000ml中で実施例1と同様の実験操作で重合を
行い、重合体Cを得た。得られた重合体Cの重量平均分
子量は103000であった。
ルムC1を得た。また、実施例1と同様の方法でこれら
のフイルムについて血漿相対凝固時間、補体価、in
vivo抗血栓性を測定した。結果は前記表1に示し
た。さらに、フイルムC1の溶出物試験を実施し、得ら
れた溶出フイルムC2の血漿相対凝固時間についても測
定した。結果は前記表1に示した。
TMG113.10g、BD34.37g、HMDI8
8.06g、HDI56.46g、それぞれをDMAc
1000ml中で実施例1と同様の実験操作で重合を行
い、重合体Dを得た。得られた重合体Dの重量平均分子
量は112000であった。
ルムD1を得た。また、実施例1と同様の方法でこれら
のフイルムについて血漿相対凝固時間、補体価、in
vivo抗血栓性を測定した。結果は前記表1に示し
た。また、フイルムD1の溶出物試験を実施し、得られ
た溶出フイルムD2の血漿相対凝固時間についても測定
した。結果は前記表1に示した。
TMG127.37g、BD33.40g、HMDI1
76.12g、それぞれをDMAc1000ml中で実
施例1と同様の実験操作で重合を行い、重合体Eを得
た。得られた重合体Eの重量平均分子量は98000で
あった。
ルムE1を得た。また、実施例1と同様の方法でこれら
のフイルムについて血漿相対凝固時間、補体価、in
vivo抗血栓性を測定した。結果は前記表1に示し
た。また、フイルムE1の溶出物試験を実施し、得られ
た溶出フイルムE2の血漿相対凝固時間についても測定
した。結果は前記表1に示した。
医療用ポリウレタンとして広く使用されている市販のTe
coflex(Thermedics社製)のフイルムFを得た。また、
実施例1と同様の方法でフイルムFについて血漿相対凝
固時間を測定した。
ルムF1を得た。また、実施例1と同様の方法でこれら
のフイルムについて血漿相対凝固時間、補体価、in
vivo抗血栓性を測定した。結果は前記表1に示した
明の抗血栓性組成物を利用した材料は優れた抗血栓性を
示しており、血漿溶出後も性能が維持されている。材料
中にホスホリルコリンを含有する実施例1〜4及び比較
例1とホスホリルコリンを含有しない比較例2との抗血
栓能を比較するとカルシウム再加牛血漿の相対凝固時間
が長く、つまり優れた抗血栓性が発揮されている。この
結果は、ホスホリルコリンが抗血栓能に関与しているこ
とを裏付けるものである。
を比較すると、何れの材料においてホスホリルコリンを
含有しているにもかかわらず実施例1〜4の方が抗血栓
性が優れている。このことは、実施例1〜4において2
種のジイソシアネートを用いて得られた材料であるため
に、材料中のミクロ相分離構造が形成されたことによる
性能の差であることが示唆される。
を用いて重合すること、及びホスホリルコリンを材料に
付与することによる相乗効果により性能が向上するもの
である。安定した抗血栓性を発揮するホスホリルコリン
の効果によって、本発明の材料がPBS(−)溶出の前
後でいずれも良好な性能を発揮しているものと考えられ
る。以上の結果から、本発明のホスホリルコリンの付与
と2種以上のジイソシアネートを重合に用いることによ
るこれらの相乗効果が、優れた抗血栓性を発揮させる要
因であるといえる。
性ポリウレタンもしくはポリウレタンウレアは、生体成
分と接触初期から長期接触後に至るまで優れた抗血栓性
能を安定して発揮することができるものである。そし
て、血液適合性医療材料の素材として、あるいは血液適
合性向上のためのコーティング剤やブレンド剤としての
優れた適正を有している。
Claims (4)
- 【請求項1】一般式[1]、[2]または[3]で表さ
れるホスホリルコリン構造を有するジオールを少なくと
もジオール成分の一部として用い、かつ2種類以上のジ
イソシアネートを用いて得られることを特徴とする抗血
栓性ポリウレタンもしくはポリウレタンウレア。 【化1】 【化2】 【化3】 [上記式[1]〜[3]において、R1 は炭素数1〜2
0のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数
7〜20のアラルキル基、もしくはR7 −(A)n−で
示される基(Aはオキシエチレン、オキシプロピレン、
オキシブチレン、オキシペンタメチレン、オキシヘキサ
メチレン基であり、これらの群から選ばれる1種または
2種以上が混在してもよく、結合順はランダムでもよ
い。nは1〜30の整数を示す。R7 は炭素数1〜20
のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、もしくは
炭素数7〜20のアラルキル基であっても良い。)であ
る。R 2 、R3 は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数
6〜12のアリール基、もしくは炭素数7〜20のアラ
ルキル基であり、それぞれ同じであっても異なっていて
もよい。R4 、R5 は炭素数1〜10のアルキレン基で
あり、それぞれ同じであっても異なっていてもよい。m
は1〜10の整数を示す。式[1]および[3]におけ
るR6 は、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭
素数6〜12のアリール基もしくは炭素数7〜20のア
ラルキル基である。] - 【請求項2】 2種以上の脂肪族系ジイソシアネートを
用い、かつ一般式[1]、[2]または[3]で示され
るホスホリルコリン含有ジオールを少なくともジオール
成分の1部として用いて得られることを特徴とする請求
項1記載の抗血栓性ポリウレタンもしくはポリウレタン
ウレア。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の抗血栓性ポリ
ウレタンもしくはポリウレタンウレアが少なくとも成分
として含まれて成ることを特徴とする抗血栓性組成物。 - 【請求項4】 請求項3記載の抗血栓性組成物が、少な
くとも表面に導入されて成ることを特徴とする抗血栓性
医療用具。
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JP2019172854A (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-10 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | コーティング用組成物および塗膜 |
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CN114938650A (zh) * | 2020-01-17 | 2022-08-23 | 第一工业制药株式会社 | 聚氨酯或聚氨酯脲、抗血栓性涂敷剂、抗血栓性医疗用具及制造方法 |
CN115417963A (zh) * | 2022-09-19 | 2022-12-02 | 苏州百孝医疗科技有限公司 | 生物相容性聚碳酸酯聚氨酯,制备方法及应用 |
-
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- 1998-10-26 JP JP30391498A patent/JP4143878B2/ja not_active Expired - Fee Related
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