JP2000128875A - (メタ)アクリル酸エステル及びこれを含有する樹脂組成物 - Google Patents

(メタ)アクリル酸エステル及びこれを含有する樹脂組成物

Info

Publication number
JP2000128875A
JP2000128875A JP29710398A JP29710398A JP2000128875A JP 2000128875 A JP2000128875 A JP 2000128875A JP 29710398 A JP29710398 A JP 29710398A JP 29710398 A JP29710398 A JP 29710398A JP 2000128875 A JP2000128875 A JP 2000128875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
acrylate
resin composition
acrylic acid
polyester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29710398A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Ozaki
徹 尾崎
Minoru Yokoshima
実 横島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP29710398A priority Critical patent/JP2000128875A/ja
Publication of JP2000128875A publication Critical patent/JP2000128875A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Furan Compounds (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】組成物の安定性が良好で硬化物の着色が少ない
新規な(メタ)アクリル酸エステル、これを用いた樹脂
組成物を開発する。 【解決手段】テトラヒドロフルフリルグリシジルエーテ
ルと(メタ)アクリル酸の反応物である(メタ)アクリ
ル酸エステル及びこれを含有する樹脂組成物をインキ用
として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な(メタ)ア
クリル酸エステル及びこれを含有する樹脂組成物に関す
る。更に詳しくは、スクリーン印刷インキ、オフセット
印刷インキ、グラビア印刷インキ、凹版印刷インキ等の
印刷インキに適する新規な(メタ)アクリル酸エステル
を含有する樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線硬化性のアクリル系オリゴマーは
高粘度のものが多く、特定の用途のための適切な粘度の
組成物を造るためには単量体と混合する必要がある。こ
のようなオリゴマーの代表的なものとして、エポキシ
(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート
及びポリエステル(メタ)アクリレート等を挙げること
ができる。例えば、特開昭48−25095、特開昭4
9−133491、特開昭57−83562等の各公報
には、ポリウレタン(メタ)アクリレートを含む光硬化
性樹脂組成物が記載されている。そして、これらの光硬
化性樹脂組成物を印刷インキ、コーティング剤等に使用
する割合が近年増加してきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記、オリゴマー類
は、粘度が高いため、使用にさいしては、低粘度の単量
体で希釈する必要がある。従来、各種基材(例えばポリ
カーボネート、ポリ(メタ)アクリレート樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリ塩化ビニル等)に対する密着性の問題
から、単量体としてN−ビニルピロリドンを使用する場
合が多い。N−ビニルピロリドンを使用することによっ
て、硬化性、密着性等に優れた塗料、印刷インキ、コー
ティング剤及び接着剤等を作る事ができるが、N−ビニ
ルピロリドンを含有する組成物は経時的に増粘やゲル化
を起こし、又その硬化物が着色しやすいという欠点を有
している。特に白色顔料(酸化チタン等)を含む組成物
の硬化物が着色を起こすと大きな難点となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め、本発明者らは、鋭意研究した結果、新規な(メタ)
アクリル酸エステルを見出し、これを用いることにより
液組成物の安定性が良好で密着性に優れ硬化物の着色が
少ない印刷インキに適する樹脂組成物を提供することに
成功し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、
(1)テトラヒドロフルフリルグリシジルエーテルと
(メタ)アクリル酸の反応物である(メタ)アクリル酸
エステル、(2)(1)記載の(メタ)アクリル酸エス
テル(A)と、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタ
ン(メタ)アクリレート及びポリエステル(メタ)アク
リレートからなる群から選ばれたオリゴマー(B)を含
有することを特徴とする樹脂組成物、(3)印刷インキ
用である(2)記載の樹脂組成物、(4)光重合開始剤
(C)を含有する(2)または(3)記載の樹脂組成
物、に関する。
【0005】本発明を詳細に説明する。本発明では、新
規な(メタ)アクリル酸エステル(A)を使用する。後
述するオリゴマー(B)の希釈剤として、この新規な
(メタ)アクリル酸エステル(A)を使用することによ
り粘度の低減を計ることが出来、貯蔵安定性、硬化性が
良好な組成物が得られ、その硬化物は基材への密着性、
着色性等に優れた性能を示すという特徴がある。
【0006】(メタ)アクリル酸エステル(A)は、テ
トラヒドロフルフリルグリシジルエーテルと(メタ)ア
クリル酸を反応させることにより得ることができる。テ
トラヒドロフルフリルグリシジルエーテル1モルに対し
て(メタ)アクリル酸を0.9〜1.5モルの割合で反
応させるのが好ましく、特に好ましくは0.98〜1.
1モルの割合である。反応を促進させるために触媒を使
用するのが好ましい。使用しうる触媒としては、例えば
トリエチルアミン、トリエタノールアミン、テトラメチ
ルアンモニウムクロライド、トリフェニルホスフィン、
トリフェニルスチビン等の塩基性物質を挙げることがで
きる。反応中、重合を防止するために重合禁止剤を使用
するのが好ましい。使用しうる重合禁止剤としては、例
えばハイドロキノン、メチルハイドロキノン、p−メト
キシフェノール、フェノチアジン等を挙げることができ
る。反応温度は90〜150℃が好ましく、特に好まし
くは95〜120℃である。反応時間は5〜25時間が
好ましい。
【0007】本発明の樹脂組成物には、オリゴマー
(B)が使用される。オリゴマー(B)は、エポキシ
(メタ)アクリレート(B−1)、ウレタン(メタ)ア
クリレート(B−2)及びポリエステル(メタ)アクリ
レート(B−3)からなる群から選択することができ
る。
【0008】エポキシ(メタ)アクリレート(B−1)
は、例えばエポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸との反応
によって得ることができる。好適なエポキシ樹脂はビス
フェノールA又はビスフェノールFとエピクロルヒドリ
ンとの反応によって得られるビスフェノール型エポキシ
樹脂であり、この樹脂は分子量が幅広く分布している液
体状及び固体状の樹脂を包含する。その他に、フェノー
ル・ノボラック型エポキシ樹脂やクレゾール・ノボラッ
ク型エポキシ樹脂等のノボラック型エポキシ樹脂;ヘキ
サンジオールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリ
シジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジ
ルエーテル等の脂肪族エポキシ樹脂等も使用しうる。
【0009】ウレタン(メタ)アクリレート(B−2)
としては、例えばポリオール(a)と有機ポリイソシア
ネート(b)を反応させ、次いでヒドロキシル基含有
(メタ)アクリレート(c)を反応させて得られるもの
や、前記(b)成分と(c)成分を反応させて得られる
もの等を挙げることができる。
【0010】ポリオール(a)としては、例えばエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキ
サンジオール、ポリプロピレングリコール、ビスフェノ
ールAポリエチレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ポリ
エステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポ
リカプロラクトンポリオール、ポリブタジエンポリオー
ル、ポリマーポリオール、ポリシロキサンポリオール等
を挙げることができる。
【0011】有機ポリイソシアネート(b)としては、
例えばトリレンジイソシアネートやジフェニルメタンジ
イソシアネートのような芳香族ジイソシアネート;テト
ラメチルキシリレンジイソシアネートのような芳香脂肪
族ジイソシアネート;イソホロンジイソシアネート、ビ
ス(4−イソシアネートシクロヘキシル)メタン、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネートのような脂肪族又は環状脂肪族ジイ
ソシアネート等を挙げることができる。
【0012】ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート
(c)としては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等
の(メタ)アクリレート基を1つ有する1官能性(メ
タ)アクリレート;トリメチロールプロパンジ(メタ)
アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリレート基を2つ以上、好ましくは2〜6個有
する多官能性(メタ)アクリレート等を挙げることがで
きる。
【0013】ポリオール(a)と有機ポリイソシアネー
ト(b)の反応では、ポリオール(a)中の水酸基1当
量に対して、有機ポリイソシアネート(b)中のイソシ
アネート基の1.1〜2.5当量を反応させるのが好ま
しく、特に好ましくは、1.2〜2.2当量を反応さ
せ、ウレタンプレポリマーを得る。次いで、ウレタンプ
レポリマー中のイソシアネート基1当量に対して、ヒド
ロキシル基含有(メタ)アクリレート(c)中の水酸基
の0.95〜1.1当量を反応させるのが好ましく、特
に好ましくは、0.99〜1.05当量を反応させる。
反応温度は80〜100℃が好ましい。(a)と(b)
成分の反応時間は、5〜20時間が好ましい。ウレタン
プレポリマーと(c)成分の反応時間は、5〜20時間
が好ましく、通常、反応を促進するために触媒を使用す
る。使用しうる触媒としては、例えばジラウリル酸ジ−
n−ブチルスズ等を挙げることができる。
【0014】ポリエステル(メタ)アクリレート(B−
3)は、ポリエステルポリオールと(メタ)アクリル酸
の反応生成物として得られる。好適なポリエステルポリ
オールには、広い範囲の二官能性及び多官能性カルボン
酸と広い範囲の二官能性及び多官能性アルコールとから
得られる末端が水酸基のポリエステルポリオールが包含
される。好適な酸としては、無水コハク酸、アジピン
酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸等が挙げ
られる。又好適なアルコールとしては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサン−1,
4−ジメタノール、トリメチロールプロパン及びトリメ
チロールエタンが挙げられる。
【0015】本発明の樹脂組成物を構成する(A)及び
(B)成分の使用割合は、(A)+(B)を100重量
部とした場合、(A)成分は、2−60重量%が好まし
く、特に好ましくは、5〜40重量%であり、(B)成
分は40〜98重量%が好ましく、特に好ましくは、6
0〜95重量%である。
【0016】本発明の樹脂組成物には、(A)及び
(B)成分以外の成分として、公知の種々のエチレン性
不飽和化合物を使用することが出来る。使用しうるエチ
レン性不飽和化合物の例としては、(A)及び(B)成
分以外の(メタ)アクリレートやアクリロイルモルホリ
ン、N−ビニルカプロラクトン等のモノマー類が挙げら
れる。
【0017】(A)及び(B)成分以外の(メタ)アク
リレートとしては、例えばテトラヒドロフルフリル(メ
タ)アクリレート、カルビトール(メタ)アクリレー
ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボル
ニル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルジエト
キシ(メタ)アクリレート、水添ジシクロブタンジエン
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニル
オキシプロピル(メタ)アクリレート、トリシクロデカ
ンジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンポリエトキ
シトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
ポリプロポキシトリ(メタ)アクリレート、グリセリン
ポリプロポキシトリ(メタ)アクリレート、ビスフェノ
ールAポリエトキシジ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロー
ルプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールペンタ及びヘキサ(メタ)アクリレート混合
物、ジペンタエリスリトールポリエトキシヘキサ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールポリプロポ
キシヘキサ(メタ)アクリレート等があげられる。
【0018】これらエチレン性不飽和化合物は、必要に
応じて1種又は2種以上の化合物を任意の割合で混合使
用することができる。これらのエチレン性不飽和化合物
の使用量は、樹脂組成物中、0〜50重量%が好まし
く、10〜40重量%が特に好ましい。これらのエチレ
ン性不飽和化合物は、容易に市場より入手できる。
【0019】本発明の樹脂組成物は公知の方法によって
硬化する事ができる。紫外線による硬化の場合には、光
重合開始剤(c)を使用する必要がある。光重合開始剤
(c)を使用する場合、その使用量は、通常、組成物の
0.1〜15重量%であり、好ましくは3〜10重量%
である。
【0020】光重合開始剤(c)としては、公知のどの
ような光重合開始剤であっても良いが配合後の貯蔵安定
性の良い事が要求される。この様な光重合開始剤として
は、例えばベンゾインエチルエーテル、ベンゾインブチ
ルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル等のベン
ゾイン類、アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−
フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フ
ェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノ
ン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2
−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−
モルホリノ−プロパン−1−オン、N,N−ジメチルア
ミノアセトフェノン等のアセトフェノン類;2,4−ジ
エチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2
−イソプロピルチオキサントン等のチオンサントン類;
ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチルケ
タール等のケタール類;ベンゾフェノン、メチルベンゾ
フェノン、4,4’−ビスジエチルアミノベンゾフェノ
ン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファ
イド等のベンゾフェノン類;2,4,6−トリメチルベ
ンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等があり、こ
れらは単独でまたは2種以上を組合せて用いることがで
きる。
【0021】さらに、光増感剤を単独であるいは2種以
上を組合せて用いることができる。使用しうる光増感剤
としては、例えばN,N−ジメチルアミノ安息香酸エチ
ルエステル、N,N−ジメチルアミノ安息香酸イソアミ
ルエステル、ペンチル−4−ジメチルアミノベンゾエー
ト、トリエチルアミン、トリエタノールアミン等の三級
アミン類をあげることができる。
【0022】本発明の樹脂組成物には、所望により、種
々の助剤を添加することができる。使用しうる助剤の例
としては、例えば顔料や染料等の着色剤;ポリエステル
エラストマー、ポリウレタンエラストマー、アクリルポ
リマー等の非反応性高分子樹脂;レベリング剤、消泡
剤、シランカップリンク剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、光安定剤、重合禁止剤等の添加剤;タルク、酸化シ
リカ、硫酸バリウム等の無機フィラー等を挙げることが
できる。
【0023】本発明の組成物は、(A)及び(B)成
分、必要に応じ光重合開始剤(c)、さらに所望によ
り、各種助剤を混合、加熱、溶解することにより調製す
ることができる。本発明の樹脂組成物は、通常液状の形
態で得られる。その粘度は50〜10万cps程度がよ
い。
【0024】光重合開始剤を含有する本発明の樹脂組成
物は、例えば、基板の表面に施され、次いで紫外線を照
射することにより硬化することが出来る。この樹脂組成
物は、紙、硬質及び可撓性プラスチック、金属基板、セ
メント、ガラス、石、セラミック、木材、その他を含む
広い範囲の基板上に適用できる。
【0025】本発明の樹脂組成物は、スクリーン印刷イ
ンキ、オフセット印刷インキ、グラビア印刷インキ、凹
版印刷インキ等の印刷インキに好適に用いられるが、そ
れ以外にも塗料、接着剤、レジスト、レンズ等に使用す
ることができる。
【0026】本発明の樹脂組成物を、スクリーン印刷イ
ンキとして用いる場合、スクリーン印刷法によって基材
(例えば、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリエ
ステル、ポリアクリル等)上に10〜30μの厚さに印
刷し、次いで紫外線照射により硬化することにより、本
発明の樹脂組成物の硬化物層を形成することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。なお、実施例中の部は重量部である。 (ウレタン(メタ)アクリレート(B−2)の合成例) 参考例1 ポリエステルジオール(ネオペンチルグリコールとアジ
ピン酸から得られる分子量480のポリエステルジオー
ル)230部、ポリテトラメチレングリコール(平均分
子量約2000)244.8部、イソホロンジイソシア
ネート200部を仕込み、85℃で約10時間反応し、
次いで、2−ヒドロキシエチルアクリレート68.7
部、p−メトキシフェノール0.37部、ジラウリン酸
ジ−n−ブチルスズ0.14部を仕込み、85℃で約1
0時間、残存NCO濃度が0.3%以下になるまで反応
を行い、ウレタンアクリレート(B−2−1)を得た。
生成物の粘度は、1510ポイズ(60℃)であった。
【0028】参考例2 ポリテトラメチレングリコール(平均分子量2000)
857.9部、トリシクロデカンジメチロール187.
7部、及びイソホロンジイソシアネート620.4部を
仕込み、85℃で約10時間反応し、次いで2−ヒドロ
キシエチルアクリレート334部、p−メトキシフェノ
ール1.0部及びジラウリン酸ジ−n−ブチルスズ0.
4部を仕込み、85℃で約10時間、残存NCO濃度が
0.3%以下になるまで反応を行ない、ウレタンアクリ
レート(B−2−2)を得た。生成物の粘度は、800
0ポイズ(60℃)であった。
【0029】参考例3 ポリエステルジオール(ネオペンチルグリコールとアジ
ピン酸から得られる、平均分子量480)384部、プ
ロピレングリコール変成ポリテトラメチレングリコール
(保土ヶ谷化学(株)製、PPTG−2000、平均分
子量2000)400部及びコロネート2094(日本
ポリウレタン(株)製、ジイソシアネート化合物、水添
ビスフェノールA1モルとヘキサメチレンジイソシアネ
ート2モルとの反応物、NCO%は14.6%)864
部を仕込み、85℃で約10時間反応し、次いで2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート176.4部、p−メトキ
シフェノール0.9部を仕込み、85℃で約15時間、
残存NCO濃度が約0.3%以下になるまで反応を行な
い、ウレタンアクリレート(B−2−3)を得た。生成
物の粘度は6800ポイズ(60℃)であった。
【0030】合成実施例1 テトラヒドロフルフリルグリシジルエーテル158g、
アクリル酸70g及びトリフェニルホスフィン0.87
g及びp−メトキシフェノール0.22gを仕込み、9
8℃で反応し、酸価(mgKOH/g)が3.0以下に
なるまで約6時間反応を継続し、反応生成物を得た。得
られた生成物の粘度(25℃)90cps、屈折率(2
5℃)1.474であった。NMRでの測定結果を表1
に示す。また、生成物は式(1)で示される構造式のも
のが主成分であった。
【0031】
【表1】 表1 No. Hz ppm 1 12561.5 166.5 2 9920.6 131.5 3 9916.0 131.4 4 9704.3 128.6 5 9697.8 128.4 6 9693.8 128.3 7 5896.7 78.1 8 5893.0 78.1 9 5868.9 77.8 10 5836.7 77.3 11 5804.5 76.9 12 5609.8 74.3 13 5494.4 72.8 14 5489.0 72.7 15 5196.5 68.9 16 5186.7 68.7 17 5163.2 68.4 18 4954.1 65.7 19 2100.4 27.8 20 1938.8 25.7
【0032】
【化1】
【0033】合成実施例2 合成実施例1中、アクリル酸158gをメタクリル酸8
4.3gに変更した以外は、合成実施例1と同様にして
反応物を得た。得られた生成物の粘度(25℃)70c
ps、屈折率(25℃)1.473であった。NMRで
の測定結果を表2に示す。また、生成物は式(2)で示
される構造式のものが主成分であった。
【0034】
【表2】 表2 No. Hz ppm 1 12647.3 167.6 2 10298.7 136.5 3 10287.3 136.3 4 9513.3 126.1 5 5896.5 78.1 6 5885.4 78.0 7 5853.0 77.6 8 5820.8 77.1 9 5605.2 74.3 10 5593.1 74.1 11 5569.2 73.8 12 5560.9 73.7 13 5500.8 72.9 14 5495.0 72.8 15 5281.6 70.0 16 5190.2 68.8 17 5181.6 68.7 18 5160.9 68.4 19 4964.5 65.8 20 2102.6 27.9 21 1939.2 25.7 22 1382.5 18.3
【0035】
【化2】
【0036】応用実施例1〜3、比較例1、2 表3に示す各成分(数値は重量部を示す。)を混合し、
三本ロールで混練し、本発明又は比較用の樹脂組成物
(印刷インキ組成物)を得た。この樹脂組成物の硬化
性、着色性、密着性、液の安定性につき試験を行った。
結果を表3に示す。なお、評価は以下の方法で行った。
【0037】硬化性:調製された組成物を厚さ1mmの
ポリカーボネート樹脂の上にスクリーン印刷法により印
刷(厚み15μ)し、次いで高圧水銀灯(ランプ出力2
kw)を平行に配した光源下8cmの位置で照射して
(コンベアスピード20m/min)硬化させた。硬化
するまでの照射量(mJ/cm2)を求めた。
【0038】着色性:上記の方法で硬化した印刷物を9
0℃で24時間放置した後の印刷面の着色の程度を観察
した。 ○・・・・ほとんど変色していない。 △・・・・やや変色している。 ×・・・・著しく変色している。
【0039】密着性:上記の方法で硬化した印刷物をク
ロスカットセロテープ剥離テストを行った。 ○・・・・剥離目、目の欠けも全く生じない。 △・・・・若干、目の欠けがみられる。 ×・・・・剥離目、目の欠けが生じた。
【0040】液の安定性:調製された組成物100gを
茶色の100mlのポリビンに入れ、70℃で放置し、
30日後、ゲル化の有無を観察した。 ○・・・・ゲル化していない。 ×・・・・ゲル化している。
【0041】
【表3】 表3 実施例 比較例 1 2 3 1 2 ○組成比 合成例1で得たウレタンアクリレート (B−2−1) 28 28 合成例2で得たウレタンアクリレート (B−2−2) 30 30 合成例3で得たウレタンアクリレート (B−2−3) 28 合成実施例1で得たアクリル酸 エステル 42 40 35 合成実施例2で得たメタクリル酸 エステル 7 N−ビニルピロリドン 42 40 1−ヒドロキシシクロフェニル ケトン(光重合開始剤) 3 3 3 3 3 イルガキュアー907*1 (光重合開始剤) 1 1 1 1 1 2−イソプロピルチオキサントン (光重合開始剤) 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 p−メトキシフェノール (重合禁止剤) 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 二酸化チタン(白色顔料) 30 30 30 30 30 ○物性 硬化性(mJ/cm2) 138 138 207 138 103 着色性 ○ ○ ○ × × 密着性 ○ ○ ○ ○ ○ 液の安定性 ○ ○ ○ × ×
【0042】注)*1 イルガキュアー907:チバ・
スペシャリティ−ケミカルズ(株)製、2−メチル−1
−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ
−プロパン−1−オン。
【0043】表3の評価結果から明らかなように、本発
明の(メタ)アクリル酸エステルを使用した樹脂組成物
は、安定性に優れ、硬化物は着色が少なく、密着性も良
好である。
【0044】
【発明の効果】本発明の(メタ)アクリル酸エステルを
使用した樹脂組成物は、組成物の安定性が良好で、硬化
物の着色が少なく密着性も良好であり、印刷インキ用に
適する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C037 CA08 4J027 AB10 AB15 AB16 AB18 AB19 AB23 AB24 AB25 AC03 AC04 AC06 AE02 AE03 AE04 AG03 AG04 AG05 AG06 AG09 AG12 AG13 AG14 AG15 AG23 AG24 AG27 AJ08 BA02 BA07 BA08 BA19 BA23 BA24 BA26 BA27 CB10 CC05 CD08 4J039 AD21 AE04 AE05 AE06 AF03 BC16 BC19 BC31 BC55 BE27 GA02 GA03 GA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テトラヒドロフルフリルグリシジルエーテ
    ルと(メタ)アクリル酸の反応物である(メタ)アクリ
    ル酸エステル。
  2. 【請求項2】請求項1記載の(メタ)アクリル酸エステ
    ル(A)とエポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン
    (メタ)アクリレート及びポリエステル(メタ)アクリ
    レートからなる群から選ばれたオリゴマー(B)を含有
    することを特徴とする樹脂組成物。
  3. 【請求項3】印刷インキ用である請求項2記載の樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】光重合開始剤(C)を含有する請求項2ま
    たは3記載の樹脂組成物。
JP29710398A 1998-10-19 1998-10-19 (メタ)アクリル酸エステル及びこれを含有する樹脂組成物 Pending JP2000128875A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29710398A JP2000128875A (ja) 1998-10-19 1998-10-19 (メタ)アクリル酸エステル及びこれを含有する樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29710398A JP2000128875A (ja) 1998-10-19 1998-10-19 (メタ)アクリル酸エステル及びこれを含有する樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000128875A true JP2000128875A (ja) 2000-05-09

Family

ID=17842258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29710398A Pending JP2000128875A (ja) 1998-10-19 1998-10-19 (メタ)アクリル酸エステル及びこれを含有する樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000128875A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1394207A1 (en) * 2001-01-11 2004-03-03 Hitachi Maxell, Ltd. Dispersion composition and ink-jet printer ink comprising the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1394207A1 (en) * 2001-01-11 2004-03-03 Hitachi Maxell, Ltd. Dispersion composition and ink-jet printer ink comprising the same
EP1394207A4 (en) * 2001-01-11 2005-03-23 Hitachi Maxell DISSPERSION COMPOSITION AND INJUNCTION OF INJUSTER PRINTING INK

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11189762A (ja) 粘着シート基材用樹脂組成物、粘着シート用基材及びそれを用いた粘着シート
JPS6354416A (ja) ウレタン(メタ)アクリレ−ト混合物,樹脂組成物及び印刷インキ
JP3115792B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、その製造方法、活性エネルギー線硬化型樹脂の成形硬化品
JP2812580B2 (ja) 印刷インキ用組成物及びその硬化物
JP3345931B2 (ja) 紫外線硬化型樹脂組成物及びそれを用いた光ファイバー
JP2000053906A (ja) 印刷インキ用樹脂組成物
JP4017055B2 (ja) (メタ)アクリル酸エステル、これを用いた樹脂組成物
JP4017056B2 (ja) (メタ)アクリル酸エステル、これを用いた樹脂組成物
JP3807650B2 (ja) 新規(メタ)アクリル酸エステル、これを用いた樹脂組成物
JP2001019729A (ja) 樹脂組成物及びその硬化物
JP2000128875A (ja) (メタ)アクリル酸エステル及びこれを含有する樹脂組成物
JP4072880B2 (ja) (メタ)アクリル酸エステル、これを用いた樹脂組成物
JP2000038426A (ja) 樹脂組成物
JPS63117023A (ja) 印刷インキ用組成物
JPH0641456B2 (ja) 光硬化性樹脂
JP2000144032A (ja) 印刷インキ用樹脂組成物
JPH10324726A (ja) 光学材料用樹脂組成物及びその硬化物
JP4245217B2 (ja) 新規な(メタ)アクリル酸エステル及び樹脂組成物
JP2000212127A (ja) (メタ)アクリル酸エステル、これを用いた樹脂組成物
JP3058749B2 (ja) 樹脂組成物、透過型スクリーン紫外線硬化型樹脂組成物及びその硬化物
JPH05311102A (ja) 印刷インキ用組成物及びこの硬化物
JPH11322867A (ja) 樹脂組成物
JP3128322B2 (ja) 樹脂組成物、透過型スクリーン用紫外線硬化型樹脂組成物及びその硬化物
JPH09278736A (ja) ウレタン化合物、光重合開始剤、感光性樹脂組成物およびその硬化物
JP2000204063A (ja) (メタ)アクリル酸エステル、これを用いた樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080703

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090220