JP2000128749A - 酸性染毛料 - Google Patents

酸性染毛料

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JP2000128749A
JP2000128749A JP10305135A JP30513598A JP2000128749A JP 2000128749 A JP2000128749 A JP 2000128749A JP 10305135 A JP10305135 A JP 10305135A JP 30513598 A JP30513598 A JP 30513598A JP 2000128749 A JP2000128749 A JP 2000128749A
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JP
Japan
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hair
acid
dye
hair dye
acidic
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JP10305135A
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English (en)
Inventor
Yosuke Nishikawa
陽介 西川
Kazuki Fujii
一樹 藤井
Katsumi Kanayama
勝美 金山
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MIRUBON KK
Original Assignee
MIRUBON KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪に良好な指通り性、やわらかさ、すべり
などの良好な感触を付与することができる酸性染毛料を
提供する。 【解決手段】 少なくとも酸性染料および酸を含有する
酸性染毛料において、ショ糖脂肪酸エステルを含有させ
る。上記ショ糖脂肪酸エステルの酸性染毛料中の含有率
としては0.1〜5重量%が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸性染毛料に関
し、さらに詳しくは、毛髪に良好な指通り性、やわらか
さ、すべりなどの良好な感触を付与することができる酸
性染毛料に関する。
【0002】
【従来の技術】染毛剤には、一時染毛料と永久染毛剤
(半永久染毛剤と呼ばれるものも含む)とがあり、後者
に属する染毛剤としては酸化染料(染料中間体)を含む
第1剤と過酸化水素などの酸化剤を含む第2剤とからな
る酸化型染毛剤と、酸性染料を用いた酸性染毛料とがあ
る。
【0003】一時染毛料も使い易さから需要が増えつつ
あるが、一時染毛料は1回のシャンプーで色落ちするた
め、染毛効果を長期間持続させようとする場合には、酸
化型染毛剤や酸性染毛料などが使用される。
【0004】酸化型染毛剤は、毛髪に対する染着力が優
れているものの、アルカリ剤を含有していたり、酸化剤
を用いているため、刺激性があり、しかも染毛時の毛髪
の損傷が激しいことから、最近はアルカリ剤や酸化剤を
用いない酸性染毛料の使用が多くなってきた。
【0005】しかしながら、このような酸性染毛料にお
いても、その染毛処理中のすすぎ時に毛髪の指通り性が
悪くなったり、毛髪がごわついたり、仕上がり後の毛髪
のすべりが悪くなるなどの問題があった。これは酸性染
毛料の剤型を作っている高分子物質が毛髪に過度に付着
したり、酸性染毛料中の酸によって毛髪が硬くなること
などによるものと考えられる。
【0006】そのため、従来の酸性染毛料では、ジプロ
ピレングリコールやジエチレングリコールエチルエーテ
ルなどの多価アルコールやラウロイル−L−グルタミン
酸トリエタノールアミンなどのアニオン性界面活性剤を
添加して、そのようなトラブルの発生を抑制するように
しているが、充分とは言えなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の酸性染毛料における問題点を解決し、すすぎ時
の毛髪に良好な指通り性、やわらかさなどを付与し、仕
上がり後の毛髪に良好なすべりなどを付与することがで
きる酸性染毛料を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸性染毛料中
にショ糖脂肪酸エステルを含有させることによって、上
記課題を解決し、すすぎ時の毛髪の指通り性を良好に
し、かつ毛髪をやわらかくし、しかも仕上がり後の毛髪
のすべりを良好にする酸性染毛料が得られるようにした
ものである。
【0009】上記のように、酸性染毛料中にショ糖脂肪
酸エステルを含有させることによって、毛髪の指通り性
が良好になったり、すべりが良好になる理由について
は、現在のところ必ずしも明確ではないが、ショ糖脂肪
酸エステルが毛髪の表面に付着して高分子物質の毛髪へ
の過度の付着を防止したり、それ自身が毛髪上ですべり
の良い皮膜となることなどによるものと考えられる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、ショ糖脂肪酸エ
ステルの酸性染毛料中における含有量(酸性染毛料中へ
の配合量)としては、0.1〜5重量%、特に0.1〜
2重量%が好ましい。ショ糖脂肪酸エステルの含有量が
0.1重量%より少ない場合は、上記のような効果が充
分に発現できなくなるおそれがあり、また、ショ糖脂肪
酸エステルの含有量が5重量%より多い場合は、染色力
が低下するおそれがある。
【0011】本発明の酸性染毛料においては、従来の酸
性染毛料と同様に、酸性染料および酸を含有させること
が必要であり、また、ベンジルアルコールを含有させる
ことが好ましいが、それらの種類、酸性染毛料中の含有
量としては従来と同様でもよい。
【0012】例えば、酸性染料としては、特に限定され
ることはないが、黒色401号、赤色102号、黄色4
号、赤色227号、紫色401号、青色1号、青色20
5号、橙色205号、黄色403号−(1)、黄色40
6号、赤色201号、緑色3号などが用いられる。この
酸性染料の酸性染毛料中における含有量は、特に限定さ
れることがないが、0.01〜5重量%、特に0.05
〜0.5重量%が好ましい。酸性染料の含有量が上記よ
り少ない場合は、毛髪を充分に染色することができなく
なるおそれがあり、また酸性染料の含有量が上記より多
い場合は、過剰の酸性染料が毛髪の表面に多く付着し
て、日常生活での色おちが多くなったり、衣服などを汚
染させるおそれがある。
【0013】酸は、酸性染毛料において、主として毛髪
をカチオン性にし、アニオン性の酸性染料を毛髪に吸着
させやすくする作用をするものであり、この酸として
は、例えば、乳酸、グリコール酸、クエン酸、リンゴ
酸、酢酸、塩酸、リン酸などを用いることができるが、
特に乳酸、グリコール酸、クエン酸などの有機酸が好ま
しく、とりわけ乳酸が好ましい。この酸の酸性染毛料中
における含有量としては、酸性染毛料の液性をpH2〜
4程度の酸性にすることができれば特に限定されること
はないが、1〜10重量%、特に3〜7重量%が好まし
い。酸の含有量が上記より少ない場合は、酸性染料の染
着力が充分に生じず、色おちが多くなり、また色のもち
も悪くなるおそれがあり、酸の含有量が上記より多い場
合は、酸性染料の安定性を損なったり、皮膚に対する刺
激性が強くなるおそれがある。
【0014】ベンジルアルコールは、毛髪中への浸透作
用を有していて、このベンジルアルコールが毛髪中に浸
透するのに伴って酸性染料が毛髪中に浸透し、その酸性
染料と酸性染毛料中の酸によってカチオン性に帯電した
毛髪(毛髪を構成するアミノ酸部分がカチオン性に帯電
する)とがイオン結合することによって酸性染料が毛髪
に吸着して毛髪の染色が行われる。従って、酸性染毛料
中にベンジルアルコールを含有させておくことが好まし
い。
【0015】このベンジルアルコールの酸性染毛料中の
含有量としては、特に限定されることはないが、1〜1
0重量%、特に4〜8重量%が好ましい。ベンジルアル
コールの含有量が上記範囲より少ない場合は、酸性染料
を毛髪中に浸透させる作用が充分に発揮できず、そのた
め、酸性染毛料の毛髪に対する染着力が低下するおそれ
があり、ベンジルアルコールの含有量が上記範囲より多
い場合は、皮膚刺激性が強くなるおそれがある。ただ
し、このベンジルアルコールは、必ず必要というもので
はなく、ベンジルアルコールと同様の作用を有するもの
であれば、ベンジルアルコールに代えて使用してもよ
い。
【0016】本発明の酸性染毛料は、水または水を主剤
とする媒体中に上記成分を溶解または分散させることに
よって調製させる。その際、上記成分以外に、必要に応
じて、例えば、高重合ポリエチレングリコール、ポリオ
キシエチレンラウリルエーテル、カルボキシビニルポリ
マー、ポリアクリル酸アミド、軽質流動パラフィン、エ
タノール、シリコンオイル、紫外線吸収剤、水酸化ナト
リウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸、香料などを適
宜含有させることができる。
【0017】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。
【0018】実施例1および比較例1 表1に示す組成でブラウン系の酸性染毛料を調製した。
なお、表中の各成分の配合量を示す単位は重量部であ
る。
【0019】
【表1】
【0020】上記のようにして得られた実施例1および
比較例1の酸性染毛料について、以下に示すように感触
の比較試験を行った。この感触の比較試験は、毛束での
評価とモニターの頭髪での評価とで行った。
【0021】毛束での評価:つぎの〜に示す工程に
より染毛処理を行った。 上記実施例1および比較例1の酸性染毛料30gず
つをそれぞれ重さ20gの人毛黒髪毛束に塗布する。 45℃、15分間放置する。 その後水洗する。 市販のシャンプーで2回洗浄後、すすぐ。 市販のトリートメントを塗布し、すすぐ。 ドライヤーで乾燥する。
【0022】感触の評価は5人のパネラーにより上記
の工程中および工程終了後との工程終了後の毛束を手
でさわり、その感触によって評価した。その結果、5人
のパネラーの全員が上記の工程中や工程終了後の評価
で実施例1の酸性染毛料で染毛処理した毛束の方が比較
例1の酸性染毛料で染毛処理した毛束より「指通り性が
良好で、かつ、やわらかい」と評価し、また、5人のパ
ネラー全員がの工程終了後の評価で実施例1の酸性染
毛料で染毛処理した毛束の方が比較例1の酸性染毛料で
染毛処理した毛束より「すべりが良く、かつ、さらさら
する」と評価した。
【0023】以上の結果を表2および表3にまとめて示
す。表2は上記の工程(すなわち、水洗工程)で「指
通り性」および「やわらかさ」に関して実施例1の酸性
染毛料で染毛処理した毛束と比較例1の酸性染毛料で染
毛処理した毛束のどちらが良いかをパネラーの人数で示
したものであり、表3は上記工程の工程終了後(すな
わち、染毛処理の完了後)に「すべり」および「さらさ
らさ」に関して実施例1の酸性染毛料で染毛処理した毛
束と比較例1の酸性染毛料で染毛処理した毛束のどちら
が良いかをパネラーの人数で示したものである。
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】上記表2および表3に示す結果からも明ら
かなように、実施例1の酸性染毛料は、比較例1の酸性
染毛料に比べて、毛髪に良好な感触を付与することがで
きる。
【0027】モニターの頭髪での評価:つぎの〜に
示す工程により染毛処理を行った。 モニターの頭髪を中央で半分に分け、そのそれぞれ
に上記実施例1および比較例1の酸性染毛料を70gず
つ塗布する。 通常美容室の酸性染毛料施術方法にて、ローラーボ
ールで10分間加温し、5分間クーリングする。 その後お湯ですすぐ。 市販のシャンプーで2回洗浄後、すすぐ。 市販のトリートメントを塗布し、すすぐ。 ドライヤーにて乾燥する。
【0028】感触の評価は5人のパネラーにより上記
の工程中および工程終了後との工程終了後の毛髪を手
でさわり、その感触によって評価した。その結果、5人
のパネラーの全員が上記の工程中や工程終了後での評
価で実施例1の酸性染毛料で染毛処理した毛髪の方が比
較例1の酸性染毛料で染毛処理した毛髪より「指通り性
が良好で、かつ、やわらかい」と評価し、また、5人の
パネラー全員がの工程終了後での評価で実施例1の酸
性染毛料で染毛処理した毛髪の方が比較例1の酸性染毛
料で染毛処理した毛髪より「すべりが良く、かつ、さら
さらする」と評価した。
【0029】以上の結果を表4および表5にまとめて示
す。表4は上記の工程(すなわち、お湯ですすぐ工
程)で「指通り性」および「やわらかさ」に関して実施
例1の酸性染毛料で染毛処理した毛髪と比較例1の酸性
染毛料で染毛処理した毛髪のどちらが良いかをパネラー
の人数で示したものであり、表5は上記工程の工程終
了後(すなわち、染毛処理の完了後)に「すべり」およ
び「さらさらさ」に関して実施例1の酸性染毛料で染毛
処理した毛髪と比較例1の酸性染毛料で染毛処理した毛
髪のどちらが良いかをパネラーの人数で示したものであ
る。
【0030】
【表4】
【0031】
【表5】
【0032】上記表4および表5に示す結果からも明ら
かなように、実施例1の酸性染毛料は、比較例1の酸性
染毛料に比べて、毛髪に良好な感触を付与することがで
きる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、毛髪
に良好な指通り性、やわらかさ、すべりなどの良好な感
触を付与することができる酸性染毛料を提供することが
できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金山 勝美 大阪市旭区赤川2丁目17番2号 株式会社 ミルボン内 Fターム(参考) 4C083 AC102 AC152 AC182 AC302 AC542 AC662 AC792 AD042 AD092 AD221 BB42 CC36 DD23 EE06 EE26

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも酸性染料および酸を含有する
    酸性染毛料において、ショ糖脂肪酸エステルを含有する
    ことを特徴とする酸性染毛料。
  2. 【請求項2】 ショ糖脂肪酸エステルの含有量が0.1
    〜5重量%である請求項1記載の酸性染毛料。
JP10305135A 1998-10-27 1998-10-27 酸性染毛料 Pending JP2000128749A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003095902A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Hoyu Co Ltd 毛髪化粧料組成物
JP2006069893A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Hoyu Co Ltd 染毛剤組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003095902A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Hoyu Co Ltd 毛髪化粧料組成物
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031104