JP2000127676A - 回転繰出し式筆記具 - Google Patents

回転繰出し式筆記具

Info

Publication number
JP2000127676A
JP2000127676A JP10305293A JP30529398A JP2000127676A JP 2000127676 A JP2000127676 A JP 2000127676A JP 10305293 A JP10305293 A JP 10305293A JP 30529398 A JP30529398 A JP 30529398A JP 2000127676 A JP2000127676 A JP 2000127676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ball
writing
tip
barrel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10305293A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohei Toyama
松平 外山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zebra Pen Corp
Original Assignee
Zebra Pen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zebra Pen Corp filed Critical Zebra Pen Corp
Priority to JP10305293A priority Critical patent/JP2000127676A/ja
Publication of JP2000127676A publication Critical patent/JP2000127676A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pens And Brushes (AREA)
  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上向き筆記時や衝撃等に対して剪断減粘性を
有したインクの逆流を防止可能とし、更には筆記部の乾
燥を防止可能とする品質と信頼性の向上を図った回転繰
出し式筆記具を提供することにある。 【解決手段】出没時の衝撃が小さい回転機構により軸筒
1の先端口3から出没可能とするチップ2-1先端のボー
ルハウス11に、一部を臨出させた状態で転写ボール12が
回転可能に抱持されると共に、該転写ボール12がスプリ
ング14で前方へ弾発されてボールハウスの内向きの先端
縁11-1に密接されるように構成された乾燥防止機構15が
チップ2-1に具備され、インク収容管2-2には剪断減粘性
を有したインクMと、このインクMの消耗に追随して移
動するグリース状のフォロアNとが充填されてなるリフ
ィール2が、100〜250gの範囲内にバネ力が設定
されてなるリターンスプリング10により後方へ弾発され
て軸筒1内に装填されてなることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸筒内のリフィー
ルを進退させて、その筆記部を軸筒の先端口から出没可
能とするボールペン等の回転繰出し式筆記具に係り、特
にそのリフィールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている主に普及型の筆記
具は、筆記部であるチップ先端のボールハウスに転写ボ
ールが回転可能に抱持されて、筆記時に転写ボールの回
転で該転写ボールの表面とボールハウスの内面との隙間
からインクが吐出されて紙面に転写されるようになって
いる。又、チップが接続されるインク収容管には粘度が
低い水性インク、粘度が高い油性インクを充填してなる
水性ボールペン、油性ボールペンが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した水
性ボールペン、油性ボールペンには夫々に幾つかの問題
を有している。特に油性ボールペンにおいては高粘度で
あるが故に筆記線の濃度が薄いと言う問題が生じる。つ
まり、転写ボールの回転に伴うインクの吐出量(流出量)
が少なく、時として筆記線の濃度が薄くなったり、筆記
線が掠れる掠れ現象が生じ易い等の問題を有するもので
ある。
【0004】そこで、この様な問題を解決する目的で静
的には高い粘性を示し、筆記時の転写ボールの回転で粘
性が低下してインクが吐出される剪断減粘性を有したイ
ンクがインク収容管に充填されてなるリフィールを軸筒
内に装填してなるボールペンが近年開発され、普及して
きている。
【0005】ところが、剪断減粘性を有したインクを使
用したボールペンにおいては、インクの粘度が油性イン
クに比べて低いので、インク収容管の内面に対する流動
抵抗が小さい。それ故に、インクの自重や僅かな衝撃等
によって剪断減粘性を有したインクはインク収容管の後
端側に移動する逆流が生じ易い。そのために、この種の
ボールペンにおいてはインクの後端に、筆記時のインク
の消耗に追随して移動するグリース状のフォロアが充填
され、インクの自重や衝撃等に対して逆流が抑制される
ようになっている。
【0006】しかし乍ら、実際の問題として上向き筆記
時に筆記部である転写ボールの真下のインクが無くな
り、転写ボールとボールハウスとの隙間から転写ボール
の真下に空気が巻き込まれる外気解放状態になると、自
重によるインクの逆流が顕著に現われ、逆流が生じる
と、筆記不能となるばかりか、軸筒内がインク収容管か
ら流出したインクで汚れると共に、軸筒等に設けられて
いる通気孔からインクが外部に流出し、手や衣服を汚す
問題を引き起こす虞れが有り、品質と信頼性の上でその
改善が望まれていた。
【0007】又、軸筒後端のノック部を押す操作を繰り
返すことで、リフィールの筆記部が軸筒の先端から出没
可能に構成されてなるノック繰出し式筆記具においては
軸筒の先端から突出させた筆記部を軸筒内に戻す際の衝
撃(通称、バックショックと称されている)が大きく、
その衝撃によるインクの逆流が発生し易く、前述した問
題を引き起こす要因となっていた。
【0008】又、従来の筆記具においては転写ボールと
ボールハウスの内向きの先端縁との密接、所謂シールが
不完全であることから、長時間放置しておくと、空気と
の接触によりチップ先端に乾燥が起こり、筆記掠れを引
き起こす要因となっていた。
【0009】本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とする処は、上向き筆記時や衝撃等
に対してインク収容管に充填されている剪断減粘性を有
したインクの逆流を確実に防止可能とし、更には筆記部
の乾燥を防止可能とする品質と信頼性の向上を図った回
転繰出し式筆記具を提供することにある。
【0010】
【課題を達成するための手段】課題を達成するために本
発明は、軸筒の先端口から出没可能とする筆記部が、イ
ンク収容管に接続されるチップで、このチップ先端のボ
ールハウスから一部を臨出させた状態で該ボールハウス
に転写ボールが回転可能に抱持されると共に、該転写ボ
ールがスプリングで前方へ弾発されてボールハウスの内
向きの先端縁に密接されるように構成された乾燥防止機
構が具備され、インク収容管には剪断減粘性を有したイ
ンクと、このインクの消耗と共に追随するグリース状の
フォロアとが充填されてなるリフィールがリターンスプ
リングにより後方へ弾発された状態で軸筒内に装填さ
れ、該リフィールの筆記部が、出没時の衝撃が小さい回
転機構の作動カムの回転により軸筒の先端口から出没可
能に構成されてなることを要旨とする。又、上記リター
ンスプリングのバネ力が、100〜250gの範囲内に
設定されてなることであり、好ましくは150〜180
gの範囲内で、特に好ましくは165gに設定されてな
ることを要旨とする。而して、斯かる技術的手段によれ
ば、ボールハウスに回転可能に抱持されている転写ボー
ルはスプリングによりボールハウスの内向きの先端縁に
密接する。つまり、筆記終了後に、紙面に対する転写ボ
ールの押圧(筆圧)が解放されると、転写ボールはスプリ
ングにより直ちにボールハウスの内向きの先端縁に密接
してボールハウスのインク吐出口を閉弁する。それによ
り、空気との接触によるチップ先端の乾燥を防ぐ。そし
て、筆記部が軸筒の先端から突出されている状態におい
て、筆記部を軸筒内に没入させるべく回転機構の作動カ
ムを回転させることで、リフィールは100〜250g
の範囲内に設定されたリターンスプリングのバネ力によ
り後退され、筆記部が軸筒内に没入される。即ち、イン
ク収容管に充填されている剪断減粘性を有したインクが
衝撃により逆流することは防止される。
【0011】又、上記インク収容管とチップとが熱可塑
性樹脂から成形された継手を介して接続され、この継手
のインク収容管接続側にインク導入孔を有するボール弁
座が設けられると共に、チップ接続側には周方向数カ所
に突起が設けられ、この突起と前記ボール弁座との間に
形成された弁室に弁ボールが遊嵌状に内在されて、上向
き筆記時に弁ボールがボール弁座に乗りそのインク導入
孔が閉弁されてインクの逆流が防止される一方で、下向
き筆記時にはインク導入孔の閉弁状態が解除されて同イ
ンク導入孔から弁室を介してチップ内側にインクが流入
されるように形成された逆流防止機構が、チップ後方の
継手内に構設されてなることである。而して、斯かる技
術的手段によれば、前述した乾燥防止作用に加えて、チ
ップ側を上にした上向き筆記姿勢が取られると、継手内
弁室の弁ボールは自重によりボール弁座側に移動して該
弁座のインク導入孔を閉弁する。それにより、上向き筆
記時に、転写ボールの真下のインクが無くなり、転写ボ
ールとボールハウスとの隙間から当該真下に空気が巻き
込んで来ても、インク収容管内に通じるインク導入孔が
閉弁されていることで、インク収容管内の剪断減粘性を
有したインクに逆流は起きない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の具体例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明回転繰出し式筆記具の実
施形態の一例を示し、軸筒1は先端側を先細状に漸次湾
曲させてその先細端面にリフィールの筆記部を出没可能
に突出させる先端口3を設けてなる前軸1-1と、この前
軸1-1に対しネジ式や圧入等により適宜着脱し得るよう
に接続される後軸1-2とからなり、数本(図では3本)の
リフィール2を後述する個々のスライド駒4に連結支持
させた状態で尚且つリターンスプリング10により後方へ
弾発させた状態で軸筒1内に組み込み装填して、回転機
構の後述する作動カム5の回転により各スライド駒4を
スライド進退させることで、各リフィール2の筆記部が
前軸1-1の先端口3から交互に出没されるように構成さ
れてなる。
【0013】本発明においてリフィール2を後方へ弾発
するリターンスプリング10のバネ力を、100〜250
gの範囲内に抑えることが重要である。その理由は、バ
ネ力が100g以下では、作動カム5の回転によりリフ
ィール2の筆記部を軸筒1内に没入させるべくリフィー
ル2を後退させるバネ力(弾発力)が不足し、リフィー
ル2のスムーズな動きが望めなくなる虞れがあるからで
あり、バネ力が250g以上では、筆記部を軸筒1内に
没入させるリフィール2の前記動きがスムーズになる反
面、リフィール2が後退される過程並びにその後退限に
おいて大きな衝撃(通称、バックショックと称されてい
る)をリフィール2に与える結果を招く虞れがあるから
である。従って、リターンスプリング10のバネ力を10
0〜250gの範囲内に抑えることが重要であり、好ま
しくは150〜180gであり、特に好ましくは165
gである。
【0014】以上、明らかなようにリターンスプリング
のバネ力を100〜250gの範囲内に抑えることで、
リフィール2の後述するインク収容管2-2に収容されて
いる剪断減粘性を有したインクが衝撃により逆流するこ
とは防止される。
【0015】作動カム5は、後軸1-2内に回転可能な状
態で嵌挿定着し得る程度の外径を有する円筒状に成形さ
れ、閉鎖されている後端側にクリップ6が一体に備えら
れ、当該後端側を除く前端側にはカムガイド面7が形成
されている。このカムガイド面7は、作動カム5の軸芯
に対して斜め交差状に切断されることで、その頂部に平
坦面7-1が形成され、この平坦面7-1を頂辺として軸方向
左右対称に傾斜させたガイド傾斜面7-2が形成されてお
り、更にこの両ガイド傾斜面7-2の合流下部には駒係止
部7-3が形成されてなる。この駒係止部7-3は、スライド
駒4の後述する山形係止部9-1が適合係止し得る山形状
に凹欠されてなる。
【0016】スライド駒4は、後軸1-2の内面に軸方向
に形成されているガイド溝8との係合によって同後軸1-
2内に、回転不能な状態で軸方向にスライド可能に組み
込み内在されて、作動カム5の回転により交互に進退ス
ライドするもので、横断面が略扇形を呈する筒状に成形
されて、互いの平坦内面を当接させることで、後軸1-2
内に適合内在される円筒状を呈するようになっている。
そして、その湾曲外面の一端側には湾曲中心部を頂部と
して軸方向左右対称に傾斜させた押動傾斜面9が形成さ
れており、更にこの両押動傾斜面9の合流上部が前述し
たカムガイド面7の駒係止部7-3に対し係脱自在に係止
させる山形係止部9-1となる。図中10は、後軸1-2内に組
み込まれたリフィール2を後方へ弾発するリターンスプ
リングである。
【0017】而して、クリップ6付作動カム5を正転又
は逆転のいずれかの方向に回転させると、カムガイド面
7のいずれか一方のガイド傾斜面7-2に対し押動傾斜面
9が係合関係にあるスライド駒4が、該ガイド傾斜面7-
2に案内されることにより進退スライドせしめて支持す
るリフィール2の筆記部を前軸1-1の先端口3から出没
させるように形成されてなる。
【0018】筆記部は、チップ2-1先端のボールハウス1
1に転写ボール12を、その一部をボールハウス11から臨
出させた状態で回転可能に抱持させると共に、転写ボー
ル12を前方へ弾発せしめてボールハウス11の内向きの先
端縁11-1に密接させるスプリング14をチップ2-1内に弾
装内在させてなる乾燥防止機構15が具備されてなる。
【0019】チップ2-1は、熱可塑性樹脂から略円筒状
に成形されてなる継手13を介してインク収容管2-2に接
続され、チップ2-1後方の継手13内にはインク収容管2-2
内のインクMの逆流を防ぐ逆流防止機構16が具備されて
なる。インク収容管2-2内には静的には高い粘性を示
し、筆記時の転写ボール12の回転で粘性が低下して吐出
可能となる剪断減粘性を有したインクMが充填され、更
にインクMの後端に、インクMの消耗と共にインクMに
接触して追随するグリース状のフォロアNが充填されて
なる。
【0020】乾燥防止機構15は、筆記が終了した後に、
転写ボール12とボールハウス11の内向きの先端縁11-1と
の間の隙間に存在するインクMが空気との接触により硬
化、そしてその硬化がボールハウス11内へと進行するそ
の乾燥を防ぐ。つまり、筆記時以外はボールハウス11の
インク吐出口18を閉弁せしめて、当該インク吐出口18の
乾燥を防ぐ役目を成すもので、前方に棒状のストレート
部14-1を有するスプリング14が、チップ2-1の後端開口
から挿入内在されると共に該後端開口内に円筒状の入子
17が圧入により内在されることで、チップ2-1内にスプ
リング14が抜出不能に弾装され、ボールハウス11内の転
写ボール12がストレート部14-1で前方へ弾発せしめられ
てボースハウス11の内向きの先端縁11-1に密接状に接触
されるように構成されてなる。而して、筆記終了後、紙
面に対する押圧(筆圧)が解放されると、転写ボール12
はスプリング14により直ちにボールハウス11の内向きの
先端縁11-1に密接状に接触し、インキ吐出口18を閉弁せ
しめて空気との接触によるチップ2-1先端の乾燥防止を
図る。
【0021】逆流防止機構16は、上向き筆記時や衝撃等
によりインク収容管2-2のインクMがその後端側に移動
するその逆流を防ぐ役目を成すもので、インク収容管2-
2が接続される継手13の後軸部13-1側にインク導入孔19
を有するボール弁座20が設けられると共に、チップ2-1
が接続されるその前軸部13-2側には周方向数カ所に突起
21が設けられ、この突起21と前記ボール弁座20との間に
形成された弁室22に弁ボール23が遊嵌状に内在されて、
上向き筆記時に弁ボール23がボール弁座20に乗りそのイ
ンク導入孔19が閉弁されてインクMの逆流が防止される
ように構成されてなる。そして、下向き筆記時にはイン
ク導入孔19の閉弁状態が解除されて同インク導入孔19か
ら弁室22を介してチップ2-1側にインク収容管2-2内のイ
ンクMが流入されるように構成されてなる。
【0022】次に、以上の如く3本のリフィール2を、
軸筒1の後端から突出するキャップ6付作動カム5の回
転で進退させて夫々のチップ2-1を軸筒1の先端口3か
ら交互に出没可能に構成されてなる本実施形態の回転繰
出し式筆記具の作用について説明する。キャップ6付作
動カム5を回転させると、そのカムガイド面7のいずれ
かの一方のガイド傾斜面7-2に対し押動傾斜面9が係合
関係にあるいずれかのスライド駒4が、ガイド傾斜面7-
2の傾斜に案内されて前方へ移動せしめて支持するリフ
ィール2のチップ2-1を軸筒1の先端口3から突出させ
る。この時、スライド駒4の両押動傾斜面9の山形係止
部9-1がカムガイド面7の両ガイド傾斜面7-2の駒係止部
7-3に係止され、スライド駒4はそのスライド前進位置
に保持される。つまり、軸筒1の先端口3からのチップ
2-1の突出状態が保持され、筆記が可能となる。
【0023】そして、上向き筆記姿勢が取られると、チ
ップ2-1後方の弁室22の弁ボール23は自重によりボール
弁座20側に移動して該弁座20のインク導入孔19を閉弁す
ることから(図2の二点鎖線の状態)、上向き筆記時に、
転写ボール12の真下のインクMが無くなり、転写ボール
12とボールハウス11との隙間から当該真下に空気が巻き
込んで来ても、インク収容管2-2内の剪断減粘性を有し
たインクMに逆流は起きない。それにより、通常の下向
き筆記姿勢ではインク収容管2-2内のインクMが即座に
チップ2-1側に流出可能となり、筆記掠れが防止され
る。
【0024】そして、筆記が終了し、紙面に対する転写
ボール12の押圧(筆圧)が解放されると、転写ボール12は
スプリング14により直ちにボールハウス11の内向きの先
端縁11-1に密接してインク吐出口18を閉弁することか
ら、空気との接触によるチップ2-1先端の乾燥が防止さ
れる。
【0025】尚、上記した実施例詳述においては継手13
を介してインク収容管2-2にチップ2-1の接続させると共
に、該継手13内には逆流防止機構16を具備させてなる形
態で詳述したが、チップ2-1をインク収容管2-2に直接接
続し、該チップ2-1後方のインク収容管2-2内に逆流防止
機構16を具備させてなる形態とするも良く、任意であ
る。又、各リフィール2のチップ2-1を軸筒1の先端口
3から交互に出没させる回転を、クリップ6付作動カム
5にて行う形態で詳述したが、例えば軸筒1の前軸1-1
に対し、その後軸1-2を不図示の接続スリーブを介して
回転可能で且つ抜き差し着脱可能とする一方で、作動カ
ム5を後軸1-2内に一体的に圧入内在させて各スライド
駒4の回りを回転し得る円筒状に形成すると共に、その
前端側に上記実施例詳述のカムガイド面7を形成して、
後軸1-2の回転で各リフィール2のチップ2-1が軸筒1の
先端口3から交互に出没可能に構成するも良く、任意で
ある。この場合、クリップ6は後軸1-2に具備されるも
のである。
【0026】
【発明の効果】本発明の回転繰出し式筆記具は叙上の如
く構成してなることから下記の作用効果を秦する。 .請求項1によれば、筆記部を軸筒内に戻す時の衝撃が
ノック繰出し式筆記具に比べて小さい回転機構により出
没可能とする回転繰出し式筆記具であって、筆記部であ
る転写ボールの紙面に対する押圧(筆圧)が解放される
と、転写ボールはスプリングにより直ちにボールハウス
の内向きの先端縁に密接して、筆記時以外はボールハウ
スのインク吐出口が閉弁されるように構成された乾燥防
止機構を具備してなることから、長時間放置されてもチ
ップ先端が乾燥されることがない。よって、乾燥で起こ
る筆記掠れ等を確実に防止し、掠れのない優れた筆記性
能が期待できる。
【0027】.請求項2によれば、リターンスプリング
のバネ力を、100〜250gの範囲内に抑えてなるこ
とから、インク収容管内に収容されている剪断減粘性を
有したインクが衝撃により逆流することは防止される。
【0028】.請求項3乃至4によれば、上向き筆記姿
勢が取られると、弁室の弁ボールは自重でボール弁座側
に移動して該弁座に開口されているインク導入孔が閉弁
されるように構成された逆流防止機構を具備してなる。
つまり、上向き筆記時に、転写ボールの真下のインクが
無くなり、転写ボールとボールハウスとの隙間から当該
真下に空気が巻き込んで来ても、インク収容管内に通じ
るインク導入孔が閉弁されていることから、インク収容
管内の剪断減粘性を有したインクの逆流を確実に防止す
ることができる。
【0029】従って、本発明によれば、筆記部を軸筒内
に没入させる時の衝撃が、ノック繰出し式筆記具に比べ
て小さい回転機構によりリフィールの筆記部を軸筒の先
端口から出没可能とし、且つ筆記部を軸筒内に没入させ
るリターンスプリングのバネ力を100〜250gの範
囲内に抑えてなることから、衝撃によるインク収容管内
の剪断減粘性を有したインクの逆流は起らない。しか
も、上向き筆記時におけるインク収容管内の剪断減粘性
を有したインクの逆流が、チップ後方の逆流防止機構に
よって確実に防止され、更にはチップ先端の乾燥が、同
チップ内の乾燥防止機構によって確実に防止される等の
筆記掠れ等を引き起こす要因を全て排除した品質と信頼
性の向上が図られた回転繰出し式筆記具を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明回転繰出し式筆記具の実施形態の一例
を示した分解斜視図
【図2】 軸筒内に装填されるリフィールの一例を示し
た縦断面図で、一部を省略して示す
【符号の説明】
1…軸筒 2…リフィール 2-1…チップ 2-2…インク収容管 3…先端口 4…スライド駒 5…作動カム 6…クリップ 7…カムガイド面 8…ガイド溝 9…押動傾斜面 10…リターンスプリング 11…ボールハウス 11-1…内向きの先端縁 12…転写ボール 13…継手 14…スプリング 15…乾燥防止機構 16…逆流防止機構 18…インク吐出口 M…インク N…フォロア

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸筒の先端口から出没可能とする筆記部
    が、インク収容管に接続されるチップで、このチップ先
    端のボールハウスから一部を臨出させた状態で該ボール
    ハウスに転写ボールが回転可能に抱持されると共に、該
    転写ボールがスプリングで前方へ弾発されてボールハウ
    スの内向きの先端縁に密接されるように構成された乾燥
    防止機構が具備され、インク収容管には剪断減粘性を有
    したインクと、このインクの消耗と共に追随するグリー
    ス状のフォロアとが充填されてなるリフィールがリター
    ンスプリングにより後方へ弾発されて軸筒内に装填さ
    れ、該リフィールの筆記部が、出没時の衝撃が小さい回
    転機構により軸筒の先端口から出没可能に構成されてな
    ることを特徴とする回転繰出し式筆記具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転繰出し式筆記具にお
    いて、 リターンスプリングのバネ力が、100〜250gの範
    囲内に設定されてなることを特徴とする回転繰出し式筆
    記具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の回転繰出し式筆記
    具において、 チップの後方に、インクの逆流を防ぐ逆流防止機構が具
    備されてなることを特徴とする回転繰出し式筆記具。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の回転繰出し式筆記具にお
    いて、 逆流防止機構が、インク収容管とチップとを接続する熱
    可塑性樹脂からなる継手内に具備され、この継手のイン
    ク収容管接続側にインク導入孔を有するボール弁座が設
    けられると共に、そのチップ接続側には周方向数カ所に
    突起が設けられ、この突起と前記ボール弁座との間に形
    成された弁室に弁ボールが遊嵌状に内在されて、上向き
    筆記時に弁ボールがボール弁座に乗りそのインク導入孔
    が閉弁されてインクの逆流が防止されるように構成され
    てなることを特徴とする回転繰出し式筆記具。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4いずれかに記載の回転繰
    出し式筆記具において、 軸筒内に数本のリフィールが装填され、出没時の衝撃が
    小さい回転機構により軸筒の先端口から筆記部が交互に
    出没可能に構成されてなることを特徴とする回転繰出し
    式筆記具。
JP10305293A 1998-10-27 1998-10-27 回転繰出し式筆記具 Pending JP2000127676A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10305293A JP2000127676A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 回転繰出し式筆記具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10305293A JP2000127676A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 回転繰出し式筆記具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000127676A true JP2000127676A (ja) 2000-05-09

Family

ID=17943365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10305293A Pending JP2000127676A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 回転繰出し式筆記具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000127676A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111480135A (zh) * 2017-12-15 2020-07-31 三菱铅笔株式会社 触屏笔

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111480135A (zh) * 2017-12-15 2020-07-31 三菱铅笔株式会社 触屏笔

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000127676A (ja) 回転繰出し式筆記具
JP4706371B2 (ja) ボールペンチップ
US5909975A (en) Multiplex writing implement
JP4165748B2 (ja) ノック式ボールペン
JP2573070Y2 (ja) ボールペン
JP3375567B2 (ja) 複式筆記具
JP2018008527A (ja) 熱変色性筆記具
JP2001171286A (ja) ノック式筆記具
JP3494492B2 (ja) ノック式ボールペン
JP3698807B2 (ja) ボールペンのリフィール
JP3758802B2 (ja) ノック式筆記具
JPH10264584A (ja) ノック式筆記具
JPH09226288A (ja) ボールペンのリフィール
JPH11309979A (ja) ボールペン
JPH0999692A (ja) 複式筆記具
JP3523739B2 (ja) ボールペンのリフィール
JP3583219B2 (ja) 複式筆記具
JP3698789B2 (ja) 複式筆記具
JP3765532B2 (ja) 複式筆記具
JP2003159896A (ja) ノック式筆記具
JPH081159U (ja) ボールペン
JPH09118097A (ja) 複式筆記具
JP2003326889A (ja) ノック式ボールペン
JPH11188986A (ja) ボールペン
JPH10217678A (ja) 回転出没式の筆記具