JP2000127540A - 衝撃伝達防止装置及びこれを用いた装置 - Google Patents

衝撃伝達防止装置及びこれを用いた装置

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JP2000127540A
JP2000127540A JP10303477A JP30347798A JP2000127540A JP 2000127540 A JP2000127540 A JP 2000127540A JP 10303477 A JP10303477 A JP 10303477A JP 30347798 A JP30347798 A JP 30347798A JP 2000127540 A JP2000127540 A JP 2000127540A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過大な負荷による衝撃を緩和させることがで
き、緩衝部材の延伸又は収縮による不具合を解消するこ
とができる衝撃伝達防止装置を提供すること、及びこれ
を用いてステッピングモータにより安定かつ正確に制御
することができる装置を提供することである。 【解決手段】 被駆動部に接続した第2ワイヤ4bで発
生した負荷による衝撃を、ステッピングモータに接続し
た第1ワイヤ4aに伝達することを防止する緩衝装置お
いて、所定値以上の負荷によって衝撃が加えられたとき
に、上記第1及び第2ワイヤ間を連結する連結部材3
a,3bの連結を解除することで、上記負荷による衝撃
を逃がす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装置又は部材で発
生した負荷による衝撃を、該装置又は部材と連動する他
の装置又は部材に伝達することを防止する衝撃伝達防止
装置及びこれを用いた装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような衝撃伝達防止装置は、従来か
ら緩衝装置として利用されている。従来の緩衝装置は、
大型の機械から小型の電子機器に至るまでの広い技術分
野で利用されている。例えば、大型機械の分野では、ク
レーンの連結部材における衝撃の緩和に利用されるもの
が挙げられる。また、電子機器の分野においては、正確
な位置決めや回転数の制御に用いられるステッピングモ
ータと、該ステッピングモータにより駆動する回転体と
の間における衝撃の緩和のために利用されるものが挙げ
られる。
【0003】従来の緩衝装置を上記ステッピングモータ
に用いられてるものを例に挙げて説明する。ステッピン
グモータは、オープンループで正確な位置決めを行うこ
とできること、決められた回転数で正確に回転できるこ
と等の優れた特徴をもっている。しかし、ステッピング
モータは、一瞬でも過大な負荷が加わった場合には、脱
調して正確な位置の把握や正確な回転数での運転ができ
なくなるという欠点を有する。特に、自起動周波数を越
えた回転数で運転しているときに過大な負荷が加わった
場合には、運転が停止してしまうという事態も発生す
る。
【0004】そこで、従来、上述した欠点を解消するた
め、ステッピングモータとこれにより駆動される回転体
との間に緩衝装置を設けて、該ステッピングモータに過
大な負荷が加わることを防いでいた。従来の緩衝装置
は、一般的にスプリング等の弾性体からなる緩衝部材を
有しており、その弾性効果を利用して、衝撃の運動エネ
ルギーを弾性エネルギーに変換し、摩擦などによってエ
ネルギー消散を行なうものである。また、スプリング以
外の緩衝部材、例えば、ゴム、空気、油なども同様に、
粘性、固体の内部摩擦などによってエネルギー消散を行
なう。
【0005】しかし、上述した従来の緩衝装置において
は、比較的弱い負荷が加わった場合でも延伸又は収縮が
起こるので、ステッピングモータを用いて、これに連動
する装置又は部材を正確に位置決めしようとする場合、
上記緩衝部材の延伸又は収縮が回復するまでは、正確な
位置決めを行うことができなかった。特に、マイクロメ
ータ単位の精度を必要とする場合や、極短時間で位置決
めを繰り返すような場合には、その位置決めを正確に行
うことができなかった。
【0006】上述した従来の緩衝装置を具体的に説明す
るために、従来の緩衝装置を電子写真複写機における原
稿読取装置に適用した場合について説明する。図7は、
原稿読取装置における走査部の概略構成を示す模式図で
ある。この原稿読取装置の走査部は、第1プーリー54
aと第2プーリー54bにより支持されたワイヤ55上
に、光源52と、セルフォックレンズ57と、CCD5
8とを搭載した移動台59から構成されている。上記第
1プーリー54aには、図示しない制御部からのパルス
信号によって稼働するステッピングモータMが連結され
ている。また、このステッピングモータMの脱調を防ぐ
ため、該ステッピングモータと連動する第1プーリー5
4aと上記移動台59との間のワイヤ55に、スプリン
グを有する緩衝装置51が設けられている。
【0007】上記原稿読取装置によってコンタクトガラ
ス53上にセットされた原稿56の画像情報を読み取る
場合、上記ステッピングモータMが稼働して第1プーリ
ー54aが回転する。これにより、第1プーリー54a
と第2プーリー54bの間で、上記移動台59が移動し
ながら光を照射する。この移動台59は等速で移動する
が、このとき、この移動台59に搭載されたCCD58
の位置はマイクロメータ単位で制御される必要がある。
しかし、上記ステッピングモータMからの駆動力を移動
台59に伝達する駆動力伝達経路中に、上述したスプリ
ングを有する緩衝装置51が設けられているため、弱い
負荷が加わった場合でも振動し、移動台59上のCCD
58の位置を正確に制御することができない。このよう
な原稿読取装置を具備した電子写真複写機で画像形成を
行った場合、正確な位置の画像情報を読み取ることがで
きないため、異常画像が形成されるという不具合が生じ
る。
【0008】尚、緩衝装置51を設けないで上記原稿読
取装置を構成した場合には、ステッピングモータに瞬間
的に過大な負荷が加わわらないように、上記プーリーや
ワイヤ等を、非常に高い精度で形成し、かつ、極めて正
確に配置しなければならない。このように高い精度でプ
ーリーやワイヤ等を製造し、配置するのは極めて困難で
あり、またコストも増大する。また、従来の緩衝装置を
上述した電子写真複写機に適用する場合に限らず、他の
技術分野の装置、機械、器具等に適用する場合おいて
も、緩衝部材の延伸又は収縮によって不具合が発生す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の緩衝装置におい
ては、過大な負荷による衝撃を緩和することは可能であ
るが、その延伸又は収縮により正確な位置決めや回転数
の制御ができない等の問題点を有する。
【0010】本発明は、以上の問題点に鑑みなされたも
のであり、その第1の目的は、過大な負荷による衝撃を
緩和させることができ、緩衝部材の延伸又は収縮による
不具合を解消することができる衝撃伝達防止装置を提供
することである。また、第2の目的は、ステッピングモ
ータを用いて安定かつ正確に制御を行うことができる装
置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1乃至5の発明は、装置又は部材で発
生した負荷による衝撃を、該装置又は部材と連動する他
の装置又は部材に伝達することを防止する衝撃伝達防止
装置において、所定値以上の負荷によって衝撃が加えら
れたときに、上記連動する装置又は部材の間を連結する
連結手段が、再連結可能に連結を解除可能であることを
特徴とするものである。この衝撃伝達防止装置において
は、連動する装置又は部材の間に所定値以上の負荷が加
えられるまでは、連結手段が連結状態を維持するので、
所定値以下の弱い負荷が加わった場合でも延伸又は収縮
をすることがない。また、一瞬でも所定値以上の負荷が
加わった場合には上記連結状態が解除され、その衝撃を
逃がすことができる。これにより、例えば、この衝撃伝
達防止装置をステッピングモータの駆動力伝達経路中に
設けた場合、被駆動部で発生した負荷による衝撃が該ス
テッピングモータに伝達するのを防ぐことができる上、
安定して該ステッピングモータによる正確な回転数制御
と正確な位置決めを行うことができる。また、上記連結
手段は、再連結可能であるので、連結を解除して上記衝
撃を逃がした後、再び連結状態に戻り、所定値以上の負
荷が加えられるまでは連結状態が維持される。尚、連結
を解除する所定値は、この衝撃伝達防止装置を適用する
装置に対応して適宜設定される。
【0012】特に、請求項2の発明は、請求項1の衝撃
伝達防止装置において、上記連動する装置又は部材の間
の連結が解除された後に、上記連結手段により再連結さ
せる連結復元手段を設けたことを特徴とするものであ
る。この衝撃伝達防止装置においては、上記連動する装
置又は部材の間を再連結させる連結復元手段が設けられ
ているので、これらの間を確実かつ迅速に連結状態に復
元することができる。従って、このように連結復元手段
を設けることで、衝撃を逃がした後から再び連結状態に
戻るまでの時間を短縮でき、この衝撃伝達防止装置を有
する装置等を迅速に通常の稼働状態に戻すことができ
る。
【0013】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
の衝撃伝達防止装置において、上記連動する装置又は部
材の間の連結が解除された後に、上記衝撃を緩和する緩
衝手段を設けたことを特徴とするものである。この衝撃
伝達防止装置においては、所定値以上の負荷が加わり、
上記連結状態が解除された後、その衝撃を緩和する緩衝
手段が設けられている。この衝撃伝達装置は、従来の緩
衝装置と同様の用途に適用することができるが、該緩衝
装置に所定値以上の負荷が加わるまでは、その緩衝機能
を発揮しない。すなわち、この衝撃伝達防止装置を例え
ばステッピングモータの駆動力伝達経路中に設けた場
合、緩衝手段を構成する例えばスプリング等の緩衝部材
は、連結状態が解除されるまでは力学的に該駆動力伝達
経路と切り離された状態となっている。従って、所定値
以下の弱い負荷が加わった場合には、連結状態が維持さ
れるので上記緩衝部材の延伸又は収縮がなく、また、所
定値以上の過大な負荷が加わった場合には連結状態が解
除されので、上記緩衝手段が機能を発揮してその負荷に
よる衝撃を緩和をすることができる。
【0014】特に、請求項4の発明のように、上記請求
項3における緩衝手段を構成する少なくとも一つ部材
を、上記連結復元手段を構成する部材として兼用したこ
とを特徴とすると、構造が簡素化する上、装置の構成部
品数を減少させることができる。これにより、装置の小
型化が図れる一方、製造コストの削減も実現することが
できる。
【0015】また、請求項5の発明は、請求項1、2、
3又は4の衝撃伝達防止装置において、上記連結手段
が、磁力又は静電引力により連結するものであることを
特徴とするものである。この衝撃伝達防止装置において
は、上記連結手段の機能、すなわち、所定値以下の負荷
が加えられても連結状態を維持でき、かつ、所定値以上
の大きい負荷が加えられたときには該連結状態を解除で
きる機能を、磁力又は静電引力による吸着性を利用して
実現する。このうち、磁力の吸着性を利用した連結手段
としては、例えば、永久磁石や電磁石等の磁界発生手段
と鉄等の磁性体との組み合わせや、このような磁界発生
手段同士の組み合わせなどが挙げられる。また、静電引
力の吸着性を利用した連結手段としては、例えば2つの
電極部材間に電圧を印加したものなどが挙げられる。こ
のように例示した中でも、電磁石を用いた連結手段を適
用する場合、当該衝撃伝達防止手段に加わる負荷を検知
する検知装置、該検知装置と接続しかつ該電磁石の電流
を制御する制御部、該電磁石に電流を供給する電源部な
どを設け、該負荷が所定値に達したときに該制御部によ
り連結状態を解除するように構成すれば、高い精度で、
連結状態の維持、解除を行うことができる。しかし、こ
のように電磁石を用いた連結手段を利用した場合、構造
が複雑化するため、装置の小型化を望む場合には、永久
磁石と鉄との組み合わせからなる連結手段を用いる方が
好適である。
【0016】また、請求項6の発明は、請求項1、2、
3、4又は5の衝撃伝達防止装置において、上記緩衝手
段又は上記連結復元手段が弾性体を有することを特徴と
するものである。この衝撃伝達防止装置においては、連
結手段が解除された後に負荷による衝撃を緩和する緩衝
手段を構成する緩衝部材、及び該連結手段を連結状態に
復元する連結復元手段を構成する連結復元部材のどちら
か一方又は両方を弾性体で構成している。この弾性体と
しては、スプリングやゴムなどのほか、油などの液体や
空気などの気体も利用することができる。この液体や気
体の利用は、特に、この衝撃伝達防止装置を非常に大き
い負荷が加わる大型機械の分野などで適用する場合に有
利である。このように、この衝撃伝達防止装置において
は、衝撃の緩和又は連結状態の復元の少なくとも一方
を、機械的機構を用いるのではなく、材料の特性を利用
して実現しているので、構造が複雑化せずに装置の簡素
化、小型化を図ることが可能となる。
【0017】上記第2の目的を達成するために、請求項
7の発明は、ステッピングモータを有する駆動源部と、
該ステッピングモータによって駆動する被駆動部とを有
する装置において、上記駆動源部と上記被駆動部との間
の駆動力伝達経路中に、請求項1、2、3、4、5又は
6の衝撃伝達防止装置を設けたことを特徴とするもので
ある。この装置においては、ステッピングモータからの
駆動力を伝達する駆動力伝達経路中に、上述した請求項
1、2、3、4、5又は6の衝撃伝達防止装置を設けた
構成であるので、所定値以上の負荷が加わるまでは、上
記ステッピングモータを有する駆動源部と被駆動部との
連結状態が維持される。これにより、所定値以下の弱い
負荷が加わっても、従来のように緩衝手段が延伸又は収
縮するようなことがなく、ステッピングモータにより位
置決めや回転数を正確に制御することが可能となる。ま
た、この装置が、上記請求項3における緩衝手段を有す
る場合であっても、所定値以上の負荷が加わるまでは該
緩衝手段が機能しないため、該緩衝手段の延伸又は収縮
は起こらない。一方、所定値以上の過大な負荷が加わっ
た場合、この負荷による衝撃を逃がし又は緩和すること
ができるので、ステッピングモータの脱調を防ぎ、該ス
テッピングモータが停止してしまう事態を防ぐことがで
きる。尚、連結状態を解除して衝撃を逃がし又は緩和し
た後、負荷が上記所定値以下になったら、上記連結手段
は再び連結状態に戻り、装置は再び通常状態で稼働する
ことができる。
【0018】また、上記連結手段、緩衝手段及び連結復
元手段は、この衝撃伝達防止装置に加えられる負荷の大
きさ等によって適宜選択される。連結手段としては、上
述した請求項5のような磁力又は静電引力により連結す
るものに限らず、例えば、互いに連結する2つの連結部
材と、これら連結部材間にかかる負荷を検知する負荷検
知手段と、所定値以上の負荷が加わった場合にその負荷
検知装置からの信号に応じて上記連結部材間の連結を解
除する解除手段とから構成されたものを利用して、機械
的機構によって、上記連結手段の機能を実現してもよ
い。また、緩衝手段としては、従来の衝撃伝達防止装置
で利用していたゴムやスプリングなどの材料の特性を利
用したもののほか、該緩衝手段の機能を機構的な構成に
より実現したものであってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の衝撃伝達防止装置
における実施形態について説明する。まず、第1実施形
態に係る衝撃伝達防止装置の構成について説明する。図
1(a)及び図1(b)は、本実施形態に係る衝撃伝達
防止装置の概略構成を示す断面図である。この衝撃伝達
防止装置1は、ケーシング2と、該ケーシング内に位置
する連結手段としての第1連結部材3a及び第2連結部
材3bと、図示しない駆動源部における駆動手段として
のステッピングモータに接続される第1ワイヤ4aと、
図示しない被駆動部における被駆動部材に接続される第
2ワイヤ4bとを有する。尚、ステッピングモータを上
記第2ワイヤ4bに、被駆動部材を上記第1ワイヤ4a
に接続してもよい。本実施形態は、例えば、ステッピン
グモータの駆動力を伝達する駆動力伝達経路がワイヤで
構成されている場合に適用される。
【0020】上記ケーシング2は、非磁性体からなる中
空円柱状部材で構成されたものであり、その両端面の中
心部分には、上記第1ワイヤ4a及び第2ワイヤ4bが
通過可能な孔部がそれぞれ設けられている。このケーシ
ング2の内部に配置された第1連結部材3aは、永久磁
石から形成されており、該ケーシング端部の内壁に対向
し当接する端部には上記第1ワイヤ4aが連結してい
る。また、上記第2連結部材3bは、磁性体である鉄か
ら形成されており、上記第1連結部材3aと連結しない
端部には上記第2ワイヤ4bが連結している。本実施形
態において、図1(a)に示すように、第1連結部材3
a及び第2連結部材3bは、これらの間に作用する磁力
により連結している。
【0021】次に、上記衝撃伝達防止装置1の動作を、
画像形成装置の原稿読取装置における走査部に適用した
もので説明する。本実施形態では、モータトルクが2k
gf/mで、自起動周波数が2000P/sであるステ
ッピングモータを使用しており、図示しない制御部によ
って制御されている。本実施例においては、この制御部
からの信号により、上記ステッピングモータを4000
P/sで駆動する。この場合、まず2000P/sで起
動し、安定したら、例えば3000P/s、4000P
/sと段階を経てパルス数を上げていく必要がある。し
かし、例えば2000P/sから3000P/sに上げ
るとき、ステッピングモータの回転数が急激に上昇する
ため、該ステッピングモータに瞬間的な負荷が生じる。
通常、ステッピングモータを起動する際、起動時間の短
縮のために、段階を上げるときに生じる負荷が上記モー
タトルク付近となるように設定し、目的のパルス数を得
るまでの段階をなるべく少なくする。しかし、ステッピ
ングモータにかかる負荷は、装置や部材等の製造精度、
温度や湿度等の環境によって変化する。従って、ときに
は、上記ステッピングモータにそのモータトルク2kg
f/mを越える負荷が加えられる場合が生じる。このよ
うな場合、ステッピングモータに脱調が起こったり、停
止する事態が発生してしまう。
【0022】本実施形態の衝撃伝達防止装置1は、上記
第1連結部材3aと第2連結部材3bとの間に1.8k
gf/mの負荷が加わった場合にこれら連結部材間の連
結状態が解除されるように、該第1連結部材の磁力の強
さが設定されている。従って、上記ステッピングモータ
に、そのモータトルク2kgf/mを越える負荷が加わ
る直前に、図1(b)に示すように、上記連結部材間の
連結状態が解除される。尚、本実施形態では、所定値と
して1.8kgf/mと設定したが、これに限らず、こ
の衝撃伝達防止装置の使用目的や用途等を考量して適宜
選択する。
【0023】また、この衝撃伝達防止装置1は、通常の
状態にあるとき、すなわち、上記第1連結部材3aと第
2連結部材3bとが連結状態にあるとき、該衝撃伝達防
止装置は駆動源部の駆動力を被駆動部に伝達する役割も
果たしている。本実施形態においては、通常の状態で、
上記第1ワイヤ4a及び第2ワイヤ4bは一体となって
いる。従って、本実施形態に係る衝撃伝達防止装置1
を、上述した図7に示す従来の緩衝装置と同様に配置し
たとき、駆動源部に設けられたステッピングモータと被
駆動部とは1対1に連動する。これにより、ステッピン
グモータの回転角と被駆動部材の位置を正確に対応させ
ることができる。
【0024】上記ステッピングモータを駆動して上記走
査部における移動台の位置を制御する際、例えば、被駆
動部を構成する図示しない移動台を静止状態から移動を
開始させる場合、該ステッピングモータに瞬間的な負荷
が生じることがある。この負荷は、通常、ステッピング
モータを脱調させるほど大きい負荷ではないが、従来の
緩衝装置、例えばスプリングからなる緩衝装置では、こ
の弱い負荷が加わったときにも緩衝機能が働き、該スプ
リングが延伸又は収縮していた。これにより、このスプ
リングが延伸又は収縮している間は、ステッピングモー
タの回転角と光源の位置とが正確に対応しなかった。ま
た、負荷による衝撃が緩和した後も、スプリングが振動
し続けるので、しばらくの間は正確な制御を行うことが
できなかった。具体的には、原稿の画像情報を読み取る
ために光源を等速で移動させているときに、瞬間的な弱
い負荷が加わった場合、スプリングが振動して、読み取
った画像情報の位置が原稿の画像情報の位置とずれが生
じる。その結果、転写紙上に形成された画像がブレた
り、ズレたりして、高品質の画像を得ることができなか
った。
【0025】これに対して、本実施形態の衝撃伝達防止
装置においては、無負荷状態若しくは上述のようなステ
ッピングモータが脱調しない程度の弱い負荷が加わった
状態では、上記第1連結部材3a及び第2連結部材3b
が連結状態を維持しているため、ステッピングモータが
脱調しない程度の弱い負荷が加わっても、該ステッピン
グモータの回転と被駆動部材の位置とが1対1で対応
し、該ステッピングモータの回転角と被駆動部材の位置
とを正確に対応させることができる。
【0026】また、ステッピングモータに脱調を起こさ
せる負荷が加わったとき、上記第1連結部材4aと第2
連結部材4bとの連結が解除されるように上記永久磁石
の磁力が調節されている。これにより、上記ステッピン
グモータにが脱調するおそれがある負荷が加わった場
合、上記第1連結部材4aと第2連結部材4bとの連結
が解除され、その負荷による衝撃を逃がすことができ
る。尚、ステッピングモータが脱調するおそれがある負
荷が加わったときに発生する衝撃は、通常、瞬間的なも
のであり、その一瞬の衝撃を逃がすことができれば、ス
テッピングモータの脱調を十分に防ぐことができる。
【0027】次に、本発明の衝撃伝達防止装置における
第2実施形態について説明する。まず、第2実施形態に
係る衝撃伝達防止装置の構成について説明する。図2
(a)及び図2(b)は、本実施形態に係る衝撃伝達防
止装置の概略構成を示す断面図であり、図1と同じ部材
には同じ符号を付している。この衝撃伝達防止装置11
は、緩衝手段と連結復元手段とを兼用するスプリング1
5が設けられている以外は、上記第1実施形態と同様で
ある。
【0028】本実施形態においては、上記ケーシング2
端部の内壁と上記第2連結部材3bとの間にスプリング
15が設けられており、該第2連結部材を上記第1連結
部材3a側に付勢している。また、このスプリング15
は、上記第2連結部材3bを介して、上記第1連結部材
3aもケーシング2の内壁に付勢している。このスプリ
ング15による付勢力、及び第1連結部材3aと第2連
結部材3bとの間の磁力により、これら連結部材は図2
(a)に示すように連結状態に維持されている。
【0029】次に、上記衝撃伝達防止装置11の動作に
ついて説明する。本実施形態においても、上記第1実施
形態と同じステッピングモータを使用している。本実施
形態の衝撃伝達防止装置11は、上記第1連結部材3a
と第2連結部材3bとの間に1.8kgf/mの負荷が
加わった場合にこれら連結部材間の連結状態が解除され
るように、該第1連結部材の磁力の強さ及びスプリング
15の付勢力が設定されている。従って、上記ステッピ
ングモータに、そのモータトルク2kgf/mを越える
負荷が加わる直前に、図2(b)に示すように、上記連
結部材間の連結状態が解除され、その衝撃が上記スプリ
ング15により吸収される。そして、このスプリング1
5は、圧縮により吸収したエネルギーを利用して、第2
連結部材3bを再び第1連結部材3a側に付勢し、これ
らを連結状態に戻す。このとき、ある程度負荷が減少す
れば、上記第1連結部材3aの磁力により瞬時に連結状
態が完了するので、スプリングの振動時間は、極めて短
い。
【0030】また、本実施形態の衝撃伝達防止装置11
においては、通常の状態では、上記第1連結部材3aと
第2連結部材3bとの連結が維持されているため、上記
スプリング15の弾性力が駆動力伝達経路と切り離され
た状態となっている。従って、ステッピングモータが脱
調しない程度の弱い負荷が加わっても、該ステッピング
モータの回転と被駆動部材の位置とが1対1で対応し、
該ステッピングモータの回転角と被駆動部材の位置とを
正確に対応させることができる。
【0031】次に、上記第2実施形態における緩衝手段
の変形例について説明する。図3は、本変形例に係る衝
撃伝達防止装置の概略構成を示す断面図であり、上記第
2実施形態と同じ部材には同じ符号を付している。上述
した第2実施形態では、負荷による衝撃をスプリング1
5の収縮により吸収したが、本変形例として負荷による
衝撃をスプリング25の延伸により吸収する。この衝撃
伝達防止装置21の構成は、緩衝手段としてのスプリン
グ25の配置を除いて、上記第2実施形態と同様であ
る。
【0032】本変形例において、上記スプリング25
は、衝撃伝達防止装置21の外部に設けられている。こ
の衝撃伝達防止装置21の外部に位置する第2ワイヤ4
bの部位には、ケーシング2の径方向外方に延出するプ
レート26が固定されており、この延出部分には上記ス
プリング25の一端が取り付けられている。また、上記
ケーシング2の外周面上における軸方向中央付近には突
起部27が設けられており、上記スプリング25の他端
が取り付けられている。これにより、第2連結部材3b
は、第1連結部材3a側に付勢されている。このような
構成により、瞬間的に過大な負荷が加わった場合には、
上記第2実施形態と同様に、連結状態が解除され、上記
スプリング25によりその負荷による衝撃を吸収する。
尚、本変形例においては、スプリングをケーシングの外
部に設置したが、該ケーシング内部に設置することも可
能である。
【0033】次に、本発明の第3実施形態に係る衝撃伝
達防止装置について説明する。図4は、本実施形態に係
る衝撃伝達防止装置の概略構成を示す断面図である。こ
の衝撃伝達防止装置31は、ケーシング32と、該ケー
シング内に位置する連結手段としての連結部材33と、
該連結部材と連結する被駆動部材としてのプーリー34
と、連結復元手段としてのスプリング35とを有する。
この実施形態は、例えば、ステッピングモータの駆動力
を伝達する駆動力伝達経路中に、プーリー等の回転体が
設けられている場合に適用される。具体的には、画像形
成装置における画像読取装置の走査部などが挙げられ
る。
【0034】上記ケーシング32は、非磁性体を有底中
空円筒状に形成したものである。上記連結部材33は、
永久磁石を上記ケーシング32と同様に有底中空円筒状
に形成し、その内部に非磁性体からなる第1係合部37
を設けたものであり、該ケーシングの内壁に固着されて
いる。この第1係合部37には断面V字型の溝が形成さ
れている。また、このケーシング32及び連結部材33
には、それらの軸線上にそれぞれ孔部(32a,43
a)が設けられており、この孔部に衝撃伝達防止装置3
1の外部に設けられたステッピングモータ60の駆動シ
ャフト61が挿通されている。このケーシング32は、
ネジ62によって該駆動シャフトに固定されている。
【0035】上記プーリー34は、磁性体である鉄から
形成されており、図示しないベルトを案内する案内溝3
4bを有する。このプーリー34には、上記ケーシング
32及び連結部材33と同様に孔部34aが設けられて
おり、この孔部34aに上記駆動シャフト61が挿通さ
れる。このプーリー34は、上記駆動シャフト61に対
して回転可能となっている。また、上記プーリー34の
一端面には、上記第1係合部37と係合する第2係合部
38が形成されている。この第2係合部38は、図5に
示すように、上記第1係合部37の溝に対応した突起形
状になっている。尚、この突起の高さを上記第1係合部
37の溝の深さよりも小さくして、該突起のテーパを該
溝の形状に対して調節すれば、上記連結部材33とプー
リー34との連結したときのガタが軽減でき、安定した
連結を実現することができる。
【0036】また、上記ケーシング32、連結部材33
及びプーリー34を貫通した駆動シャフト61の端部に
は、該プーリーを連結部材33側に付勢するスプリング
35及びエンドリング39が設けられている。そして、
上記第1係合部37と第2係合部38とが係合すること
で、上記スプリング35による付勢力、及び連結部材3
3とプーリー34との間の磁力により、該連結部材とプ
ーリーとが連結状態となる。従って、ステッピングモー
タ60が駆動して駆動シャフト61が回転すると、その
駆動力は上記プーリー34に伝達され、該プーリーを回
転させることができる。
【0037】上記衝撃伝達防止装置31の動作を、画像
形成装置の原稿読取装置における走査部に適用したもの
で説明する。本実施形態においても、上記第1実施形態
及び第2実施形態と同じステッピングモータを使用して
いる。本実施形態に係る衝撃伝達防止装置31を上記走
査部に適用する場合、該衝撃伝達防止装置におけるプー
リー34を、上述した従来の緩衝装置を示す図7におけ
る第1プーリー54aとして使用することができる。こ
のとき、例えば、被駆動部を構成する図示しない光源が
何かに引っ掛かって、該光源の移動が急停止した場合、
従来の緩衝装置はもとより、上述した第1実施形態及び
第2実施形態における衝撃伝達防止装置であっても、上
記ステッピングモータに過大な負荷が加わることを防ぐ
ことができない。この結果、高速回転しているステッピ
ングモータ60は、急激に停止させられ、これに起因し
て該ステッピングモータは故障する場合がある。
【0038】本実施形態のように、上記連結部材33と
プーリー34とを、上記スプリング35及び上述した第
1係合部37と第2係合部38との係合によって連結す
る構成は従来から知られている。しかし、このような従
来の緩衝装置においては、ステッピングモータ60が故
障するに至らない程度の負荷が加えられたときにも、上
記第1係合部37と第2係合部38との係合が緩み、ス
テッピングモータの回転角と上記光源の位置との間に僅
かにズレが生じる。この僅かなズレは、本実施形態のよ
うにマイクロメータ単位の精度を必要とする画像形成装
置の画像読取部に適用するときには、特に問題となる。
これに対して、本実施形態の衝撃伝達防止装置31は、
上述した係合及びスプリングのほか、磁力を利用して連
結状態を維持しているため、ステッピングモータ60が
脱調しない程度の弱い負荷が加わった場合でも、安定し
て連結状態を維持することができ、安定した駆動性能を
得ることができる。
【0039】一方で、上記ステッピングモータ60に瞬
間的に過大な負荷が加わえられば、この負荷により上記
プーリー34が上記連結部材33の磁力から解き放た
れ、連結状態が解除する。これにより、過大な負荷によ
る衝撃は、上記プーリー34が空回転することにより逃
がされる。衝撃が逃がされた後は、空回転しているプー
リー34の第2係合部38がスプリング35の弾性力に
よって再び連結部材33の第1係合部37と係合し、再
び連結状態に戻る。
【0040】次に、本発明の第4実施形態に係る衝撃伝
達防止装置について説明する。図6は、本実施形態に係
る衝撃伝達防止装置の概略構成を示す断面図である。こ
の衝撃伝達防止装置41においては、非磁性体を有底中
空円筒状に形成されたプーリー44の底部に凹部42が
形成されており、その凹部42内に設けられている。こ
の衝撃伝達防止装置41は、連結手段としての永久磁石
からなる第1連結部材43a及び鉄からなる第2連結部
材43bと、図示しないステッピングモータの駆動シャ
フト61に基部が固定されたアーム46と、緩衝手段と
連結復元手段とを兼用するスプリング45とを有する。
この実施形態は、例えば、ステッピングモータの駆動力
を伝達する駆動力伝達経路中に、プーリー等の回転体が
設けられている場合に適用され、特にタイミングベルト
を駆動する場合に有利である。
【0041】上記アーム46は、上記プーリー44の径
方向に延びており、図示の例では、2つのアーム46が
直線上に位置するように基部から互いに反対側に延びて
いる。また、このアーム46の自由端部は、上記プーリ
ー44の底部に向かってL字状に曲がっており、その端
部が該プーリーの凹部42内に挿入されている。この凹
部42の内部には、上記第1連結部43aとスプリング
45とが収容されており、該第1連結部材が上記アーム
46の端部における図中矢印Aで示すプーリー44の回
転方向に対応する側面に固定されている。更に、この第
1連結部材が固定されている側面の裏面と、上記凹部4
2の内壁との間には、スプリング45が設置されてい
る。また、このスプリング45が当接する内壁に対面す
る内壁、すなわち、上記第1連結部材43aが当接する
内壁は、上記第2連結部材43bによって形成されてお
り、この第2連結部材43bはプーリー44に固着され
ている。
【0042】上記スプリング45は、アーム46の端部
を介して上記第1連結部材43aを第2連結部材43b
に付勢している。このスプリング45による付勢力、及
び第1連結部材3aと第2連結部材3bとの間の磁力に
より、これら連結部材は図6に示すように連結状態を維
持している。従って、ステッピングモータが駆動して駆
動シャフト61が回転すると、その駆動力はアーム46
を介して上記プーリー44に伝達され、該プーリーを回
転させることができる。
【0043】次に、上記衝撃伝達防止装置41の動作に
ついて説明する。本実施形態に使用するステッピングモ
ータは、上述した実施形態のものと同じである。本実施
形態の衝撃伝達防止装置41は、上記ステッピングモー
タに1.8kgf/mの負荷が加わった場合に、上記第
1連結部材43aと第2連結部材43bとの連結状態が
解除されるように、該第1連結部材の磁力の強さ及びス
プリング45の付勢力を設定している。従って、上記ス
テッピングモータに、そのモータトルク2kgf/mを
越える瞬間的な負荷が加わる直前に連結状態が解除さ
れ、その衝撃が上記スプリング45により吸収される。
そして、このスプリング45は、圧縮により吸収したエ
ネルギーを利用して、第1連結部材43aを再び第2連
結部材43b側に付勢し、これらを連結状態に戻す。
【0044】また、本実施形態の衝撃伝達防止装置にお
いても、上記ステッピングモータが脱調しない程度の弱
い負荷が加わっても、第1連結部材43aとプーリー4
4に固着された第2連結部材43bとの連結状態が維持
され、該ステッピングモータの回転角とプーリー44の
回転位置とを正確に対応させることできる。
【0045】
【発明の効果】請求項1乃至6の発明によれば、所定値
以上の大きい負荷による衝撃が加えられるまでは連結を
維持し、この所定値を越えたときに初めてその負荷によ
る衝撃を逃がす又は緩和させるため、従来の緩衝部材の
延伸又は収縮により生じる不具合を解消することができ
るという優れた効果がある。
【0046】また、請求項7の発明によれば、所定値以
上の大きい負荷による衝撃が加えられるまでは連結を維
持し、この所定値を越えたときに初めてその負荷による
衝撃を逃がす又は緩和させる衝撃伝達防止装置を使用し
ているため、ステッピングモータを用いて安定かつ正確
に制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、第1実施形態に係る衝撃
伝達防止装置の概略構成を示す断面図。
【図2】(a)及び(b)は、第2実施形態に係る衝撃
伝達防止装置の概略構成を示す断面図。
【図3】第2実施形態の変形例に係る衝撃伝達防止装置
の概略構成を示す断面図。
【図4】第3実施形態に係る衝撃伝達防止装置の概略構
成を示す断面図。
【図5】第3実施形態に係る衝撃伝達防止装置のプーリ
ーを示す拡大図。
【図6】第4実施形態に係る衝撃伝達防止装置の概略構
成を示す断面図。
【図7】従来の衝撃伝達防止装置が設けられた電子写真
複写機における原稿読取装置の概略構成を示す正面図。
【符号の説明】
1 11 21 31 41 衝撃伝達防止装置 2 32 ケーシング 3a 43a 第1連結部材 3b 43b 第2連結部材 15 25 35 45 スプリング 34 44 プーリー 60 ステッピングモータ 33 連結部材 61 駆動シャフト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置又は部材で発生した負荷による衝撃
    を、該装置又は部材と連動する他の装置又は部材に伝達
    することを防止する衝撃伝達防止装置において、所定値
    以上の負荷によって衝撃が加えられたときに、上記連動
    する装置又は部材の間を連結する連結手段が、再連結可
    能に連結を解除可能であることを特徴とする衝撃伝達防
    止装置。
  2. 【請求項2】請求項1の衝撃伝達防止装置において、上
    記連動する装置又は部材の間の連結が解除された後に、
    上記連結手段により再連結させる連結復元手段を設けた
    ことを特徴とする衝撃伝達防止装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の衝撃伝達防止装置におい
    て、上記連動する装置又は部材の間の連結が解除された
    後に、上記衝撃を緩和する緩衝手段を設けたことを特徴
    とする衝撃伝達防止装置。
  4. 【請求項4】請求項3の衝撃伝達防止装置において、上
    記緩衝手段を構成する少なくとも一つ部材を、上記連結
    復元手段を構成する部材として兼用したことを特徴とす
    る衝撃伝達防止装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4の衝撃伝達防止装
    置において、上記連結手段が、磁力又は静電引力により
    連結するものであることを特徴とする衝撃伝達防止装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4又は5の衝撃伝達防
    止装置において、上記緩衝手段又は上記連結復元手段が
    弾性体を有することを特徴とする衝撃伝達防止装置。
  7. 【請求項7】ステッピングモータを有する駆動源部と、
    該ステッピングモータによって駆動する被駆動部とを有
    する装置において、上記駆動源部と上記被駆動部との間
    の駆動力伝達経路中に、請求項1、2、3、4、5又は
    6の衝撃伝達防止装置を設けたことを特徴とする装置。
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