JP2000127020A - ウェハーボート - Google Patents

ウェハーボート

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JP2000127020A
JP2000127020A JP10305540A JP30554098A JP2000127020A JP 2000127020 A JP2000127020 A JP 2000127020A JP 10305540 A JP10305540 A JP 10305540A JP 30554098 A JP30554098 A JP 30554098A JP 2000127020 A JP2000127020 A JP 2000127020A
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brush
polishing
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groove
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明彦 須釜
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利勝 松谷
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ATOKKU KK
Shin Etsu Quartz Products Co Ltd
Yamagata Shin Etsu Quartz Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】研磨面の面荒れがなく、機械研磨によって切断
加工溝面を鏡面にすることができ、かつダイヤモンドブ
レードで切断溝加工した後に残留する金属不純物が残存
せず、その上低廉なコストで製作できるようにした溝付
き石英ガラスロッドによって構成されたウェハーボート
を提供する。 【解決手段】石英ガラス製の相対向する一対の板材と、
該板材の間に所定の間隔で組み込まれた複数本の溝付き
石英ガラスロッドとからなるウェハーボートであって、
無垢の石英ガラスロッドをダイヤモンドブレードによる
切断溝加工によって溝付き石英ガラスロッドとし、この
石英ガラスロッドの溝部分を研磨用ブラシ手段によって
鏡面研磨し、上記溝付き石英ガラスロッドとして該鏡面
研磨した溝付き石英ガラスロッドを用いるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICや超LSI等
を製造するためのシリコンウェハーの熱処理に使用され
る石英製のウェハーボートに関する。
【0002】
【関連技術】シリコンウェハーの (シリコン基板ともい
われる) の各種熱処理工程(例えば熱拡散、熱酸化工程
等)には、現在多くの場合、通常「ウェハーボート」と
称する高純度石英ガラス製のウェハー支持具が用いられ
ている。
【0003】図6に示すごとく、このウェハーボート2
は、天板4と底板5の間に複数本(図示の例では4本)
の溝付き石英ガラスロッド6a,6b,6c,6dが設
計された間隔で組み込まれており、それらの溝付き石英
ガラスロッド6a〜6dには数十枚にも及ぶウェハーW
を載置係止するための多数の溝8a,8b,8c,8d
が形成されている。
【0004】ウェハーWは4本の溝付き石英ガラスロッ
ド6a〜6dの同一高さの溝8a〜8dによってほぼ水
平に係止される構成であるため、溝付き石英ガラスロッ
ド6a〜6dの各々に設けられる数十もの溝8a〜8d
は4本の溝付き石英ガラスロッド6a〜6dに共通して
寸法精度の高いものでなければならない。さらに、これ
に加えて、それら4本の溝付き石英ガラスロッド6a〜
6dが石英ガラス製の天板4及び底板5に極めて正確な
向きでかつ高精度で溶接固定される必要がある。
【0005】図6の場合は、タテ型のウェハーボート2
について図示したが、ヨコ型のウェハーボート2aも知
られており、その場合は、図7に示すごとく、相対向す
る一対の側板4a,5aの間に多数の溝8a〜8dを刻
設した複数本(図示例では4本)の溝付き石英ガラスロ
ッド6a〜6dを組み込むこととなる。
【0006】従来の石英ガラス製ウェハーボート2の溝
付き石英ガラスロッド6a〜6dは、溝部分がダイヤモ
ンドブレード等で切断溝加工されていた。そのため、ダ
イヤモンドブレードによる切断時に、ブレードに含まれ
る微量な金属不純物が石英ガラスロッド6a〜6dの溝
部分8a〜8dに残留してしまい、ウェハーWの熱処理
中に、ウェハーを汚染してしまうという欠点を有してい
た。
【0007】又、ダイヤモンドブレードによる切断面が
そのままの状態で使用されると、ウェハーWの熱処理中
に、溝部分8a〜8dからパーティクルが発生し、ウェ
ハーWに悪影響を及ぼしていた。
【0008】それらの欠点を防止するために、まず第一
の手段としては、ダイヤモンドブレードで切断溝加工さ
れた石英ガラスロッドの洗浄を強化し、金属不純物を除
去した石英ガラスロッドを使用して、ウェハーボートを
製作していた。
【0009】第二の手段としては、溝部分からのパーテ
ィクル発生防止のためには、溝部分を火炎研磨した石英
ガラスロッドを使用して、ウェハーボートを製作してい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダイヤ
モンドブレードからの金属不純物を除去するために、洗
浄を強化された石英ガラスロッドを使用する場合、洗浄
液にフッ酸液が使用されるが、フッ酸による洗浄を強化
すると、切断面の面荒れがひどくなってしまい、その後
に、火炎研磨を行っても、溝部の面状態が悪化してしま
うという欠点があった。又、洗浄に要する時間が長くな
ってしまい、石英ガラスロッドのコストが高くなる欠点
もあった。
【0011】第二の溝部分を火炎研磨した石英ガラスロ
ッドを使用する場合には、溝加工が施された石英ガラス
ロッドの洗浄が不十分な場合、残留した金属不純物が、
火炎によってガラス中に焼き込まれる危険性があった。
更に、溝加工が施された石英ガラスロッドが火炎研磨中
に曲がってしまうという不具合や火炎研磨の程度にばら
つきが生じる(例えば、溝底部が十分に火炎研磨されな
い、又は、溝部上部付近が火炎研磨によって、面ダレを
起こしてしまう)という不具合が生じてしまうものであ
った。
【0012】又、火炎研磨による石英ガラスロッドの曲
がりを防ぐ為に、火炎を弱くし時間をかけて行う必要が
あった。更に、火炎研磨で生じた曲がりを修正する為
に、アニール処理を行うなど、作業時間が大幅に長くな
り、ウェハーボート用材料の石英ガラスロッドの製作コ
ストが高くなってしまっている。
【0013】しかも、幅が狭く、深さのある溝を機械研
磨することは、ほとんど不可能であり、もし可能であっ
たとしても、溝の幅、深さ、ピッチに合う特殊な研磨治
具を作成しなければならず、その上、ウェハーボートの
形状に合わせた治具を何種類も準備しなければならない
ため、治具作成のコストが大きくなってしまっていた。
【0014】本発明は、上記した問題点に鑑みなされた
もので、研磨面の面荒れがなく、機械研磨によって切断
加工溝面を鏡面にすることができ、かつダイヤモンドブ
レードで切断溝加工した後に残留する金属不純物が残存
せず、その上低廉なコストで製作できるようにした溝付
き石英ガラスロッドによって構成されたウェハーボート
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のウェハーボートは石英ガラス製の相対向す
る一対の板材と、該板材の間に所定の間隔で組み込まれ
た複数本の溝付き石英ガラスロッドからなるウェハーボ
ートであって、無垢の石英ガラスロッドをダイヤモンド
ブレードによる切断溝加工によって溝付き石英ガラスロ
ッドとし、この石英ガラスロッドの溝部分を研磨用ブラ
シ手段によって鏡面研磨し、上記溝付き石英ガラスロッ
ドとして該鏡面研磨した溝付き石英ガラスロッドを用い
ることを特徴とする。
【0016】上記石英ガラスロッドと前記研磨用ブラシ
手段との角度を15°〜45°の範囲に設定することに
よって、石英ガラスロッドの溝部分に対して研磨ブラシ
手段が角度を持って研磨処理を行い、溝の側面部分の研
磨が良好に行われる。なお、石英ガラスロッドと研磨ブ
ラシ手段が平行であると、石英ガラスロッドの溝部分の
底面部分は研磨されるが、側面部分が研磨されにくいと
いう不具合がある。
【0017】石英ガラスロッドと研磨ブラシ手段との角
度が15°未満であると、石英ガラスロッドの溝部分の
底面部分は研磨されるが、側面部分は充分に研磨されな
い。また、石英ガラスロッドと研磨ブラシ手段との角度
が45°を超えると、研磨ブラシ手段が溝部分の底面部
分まで入らなくなり、溝底部の研磨が困難となるという
不利がある。
【0018】上記研磨用ブラシ手段によって上記石英ガ
ラスロッドの溝部分を研磨する際に研磨剤、例えば酸化
セリウムやコロイダルシリカ等を用いれば、より良好な
研磨が行われる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明のウェハーボートに
用いられる溝付き石英ガラスロッドの溝部分の研磨に好
適に用いられる溝研磨装置の1例を図1〜図3を用いて
説明するが、本発明のウェハーボートの溝付き石英ガラ
スロッドの溝研磨装置が図示例に限定されるものでない
ことはいうまでもない。
【0020】図1は本発明方法を実施するために用いら
れる研磨装置の1例を示す平面図である。図2は研磨用
ブラシによって石英ガラスロッドの溝部分を研磨してい
る状態を示す摘示説明図である。図3は研磨用ブラシの
摘示側面説明図である。
【0021】図中、12は石英ガラスロッドの溝研磨装
置で、ベースプレート14を有している。該ベースプレ
ート14の左右両側端部にはブラシ移動用レール16
a,16bが支持脚17a,17bを介して相対して設
けられている。該支持脚17aは該ベースプレート14
には固着されておらず、移動可能とされている。該支持
脚17bは該ベースプレート14に固着されている。
【0022】該ブラシ移動用レール16a,16bには
移動プレート19a,19bが摺動自在に取り付けられ
ている。該移動プレート19a,19bの上面には移動
ブロック18a,18bが回転可能に設けられている。
固定手段44a,44bを用いて該移動ブロック18
a,18bを該移動プレート19a,19bに所定の回
動状態で固定することができる。
【0023】20はブラシ用シャフトで、その両端部は
該移動ブロック18a,18bの内面側に回転自在に挿
着されている。該ブラシ用シャフト20の外周面にはブ
ラシ毛22aが植設されている。22は研磨用回転ブラ
シ手段である研磨用ブラシであり、該ブラシ用シャフト
20及びブラシ毛22aから構成されている。24は該
移動ブロック18aの外面側に取りつけられたブラシ回
転用モータで、上記したブラシ用シャフト20に接続さ
れている。該ブラシ回転用モータ24のオン・オフによ
って該ブラシ用シャフト20及び研磨用ブラシ22の回
転(正回転又は逆回転)・停止が行われる。
【0024】26はボールネジで、該ブラシ移動用レー
ル16bの外側に並設されている。該ボールネジ26
は、移動ブロック18bの外面側に設けられたボールネ
ジ受け部28に螺動自在に挿着されている。該ボールネ
ジ26の一端部はギアボックス29を介してブラシ移動
用モータ30に接続されている。
【0025】該ブラシ移動用モータ30をオンとする
と、ギアボックス28を介して該ボールネジ26が回転
し、この回転によってボールネジ受け部28が該ボール
ネジ26上を移動し、それとともに移動ブロック18b
がブラシ移動用レール16b上を移動し、同時に移動ブ
ロック18aがブラシ移動用レール16a上を移動す
る。
【0026】これによって、ブラシ用シャフト20及び
研磨用ブラシ22が移動する。32a,32bは該ブラ
シ移動用レール16bに設けられた上下のストッパー
で、該ブラシ移動用レール16b上を移動する移動ブロ
ック18bの移動範囲を制限する働きを行う。
【0027】34はベースプレート14の中央上面に取
り付けられた石英ガラスロッド固定台で、複数の溝付き
石英ガラスロッド6を載置固定する。
【0028】40a,40bはブラシ移動用レール16
a,16bに直交するように該ベースプレート14の上
面でかつ該ブラシ移動用レール16a,16bの上下端
部の下側に設けられたレール移動用レールである。該レ
ール移動用レール40a,40bの両端部は支持脚17
c,17dを介してベースプレート14の上面に固定さ
れている。
【0029】該ブラシ移動用レール16aの両端部の下
面にはガイドプレート42a,42bが固着されてい
る。該ガイドプレート42a,42bは該レール移動用
レール40a,40bに摺動自在に取りつけられてい
る。したがって、該ブラシ移動用レール16aは、該レ
ール移動用レール40a,40b上を該ガイドプレート
42a,42bを介して移動可能とされ、該ブラシ移動
用レール16aを移動させることによって該石英ガラス
ロッド固定台34に対する研磨用ブラシ22の傾斜角度
θを自在に設定することができる。
【0030】この傾斜角度θは15°〜45°の範囲に
設定するのが好適である。このように、石英ガラスロッ
ド36の溝部分36aに対して研磨ブラシ22が傾斜し
た状態で研磨処理を行うと、溝36aの底部分ならびに
側面部分の研磨がともに良好に行われる。
【0031】この傾斜角度θが15°未満であると、石
英ガラスロッド36の溝部分36aの底面部分は研磨さ
れるにしても、側面部分は充分には研磨されない。ま
た、この傾斜角度θが45°を超えると、研磨ブラシ2
2が溝部分36aの底面部分まで入らなくなり、溝底部
の研磨が困難となるという不利がある。
【0032】44a,44bは移動ブロック18a,1
8bを移動プレート19a,19bに固定するための固
定手段であり、研磨用ブラシ22の傾斜角度θが所定の
角度となった場合に、該固定手段44a,44bを用い
て該移動ブロック18a,18bを該移動プレート19
a,19bに固定することによって、その所定の傾斜角
度θを維持することが可能となる。
【0033】なお、石英ガラスロッド36の溝部分36
aを実際に研磨するにあたっては、研磨剤として酸化セ
リウムやコロイダルシリカ等を添加して研磨するのが好
適である。図1において、46は研磨剤供給管であり、
酸化セリウムやコロイダルシリカを水に溶いて液状とし
た研磨剤48を研磨剤供給管46の先端スプレー部46
aから噴霧して溝研磨される石英ガラスロッド36上に
供給する。
【0034】この構成によれば、まずブラシ移動用レー
ル16aをレール移動用レール40a,40b上を移動
させることによって石英ガラスロッド固定台34に対す
る研磨用ブラシ22の傾斜角度θを所望角度に設定し、
固定手段44a,44bを用いて移動ブロック18a,
18bを移動プレート19a,19bに固定して当該傾
斜角度θを固定維持せしめる。石英ガラスロッド固定台
34に研磨すべき溝付き石英ガラスロッド6を載置固定
する。
【0035】次に、ブラシ回転用モータ24及びブラシ
移動用モータ30を正回転させて研磨ブラシ22を正回
転させるとともにブラシ移動用レール16a,16b上
の移動(図6の状態から下方へ)を開始させる。研磨用
ブラシ22が石英ガラスロッド固定台34に載置固定さ
れた石英ガラスロッド6と接すると、研磨用ブラシ22
の先端ブラシ部分が石英ガラスロッド6の溝部分6a内
に侵入して溝部分6aの隅々まで研磨する。
【0036】研磨用ブラシ22の下方への移動が下部ス
トッパー32bに達して停止すると、続いてブラシ回転
用モータ24及びブラシ移動用モータ30を逆回転させ
て、研磨用ブラシ22を逆回転させるとともにブラシ移
動用レール16a,16b上の上方への移動を開始させ
る。同様に、研磨用ブラシ22が石英ガラスロッド固定
台34上の石英ガラスロッド6に接すると、研磨用ブラ
シ22の先端ブラシ部分が石英ガラスロッド6の溝部分
6a内に侵入して溝部分6aを隅々まで研磨する。
【0037】研磨用ブラシ22の上方への移動が上部ス
トッパー32aに達して停止すると、続いてブラシ回転
用モータ24及びブラシ移動用モータ30を再び正回転
させて、研磨用ブラシ22を正回転させるとともにブラ
シ移動用レール16a,16b上の下方への移動を再び
行って、石英ガラスロッド6の溝部分6aの研磨を行
う。このように、研磨用ブラシ22の上下動を繰り返す
ことによって石英ガラスロッド6の溝部分6aの研磨を
行い、石英ガラスロッド6の溝部分6aが所定の研磨状
態に達した段階で、ブラシ回転用モータ24及びブラシ
移動用モータ30を停止させる。
【0038】図1の例では、石英ガラスロッド固定台3
4をベースプレート14上に固定した場合を示したが、
該石英ガラスロッド固定台34を角度調整機構を介して
取り付けることも可能である。この場合は、石英ガラス
固定台34及び研磨用ブラシ22のそれぞれの角度を調
節することによって種々の研磨態様を採用することがで
きる。
【0039】
【実施例】以下に、本発明を実施例を用いて説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
く、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が
可能であることは勿論である。
【0040】(実施例1)外径が16mm、長さ100
0mmの石英ガラスロッドの端部30mmから溝幅3.
5mm、溝深さ8mm、ピッチ5.5mmで溝数170
の溝をダイヤモンドブレードで切断加工した。切断加工
された石英ガラスロッド4本を溝部分を上に向けて並
べ、ロッドの両端を図1に示した研磨装置に固定した。
【0041】毛の太さ0.2mm、毛足20mmのナイ
ロンブラシを直径30mm、長さ1500mmの金属製
シャフトに巻き付けたロール状のブラシを図1に示した
研磨装置に装着した。ブラシとロッドの角度を30°に
調整した後、回転数1200rpmでブラシを回転させ
て、移動速度5mm/sec.の往復運動をさせて、研磨剤
として酸化セリウムを水に溶いて溝部分にかけながら、
溝部分の研磨を行った。30分経過した後、ブラシの角
度を反対側に30°に設定し直し、30分研磨をした。
【0042】研磨の終了したロッドを超音波洗浄槽内で
純水で洗浄した後、溝部分を目視で観察した。各溝はば
らつきなく、鏡面に研磨されていた。その後、走査電子
顕微鏡で溝部分を観察したが、ダイヤモンドブレードか
ら混入する金属不純物は、観察されなかった。
【0043】それら4本の石英ガラスロッドを5%フッ
酸液で10分洗浄した後、所定形状のボートを組立て
た。そのボートを用いて、シリコンウェハーを所定の処
理をした後、ウェハーを調べたところ、98%以上の歩
留まりであった。
【0044】処理後のボートを観察したところ、溝部も
鏡面状態を保っており、パーティクルが発生した形跡は
なかった。
【0045】(実施例2)外径が16mm、長さ100
0mmの石英ガラスロッドの端部30mmから溝幅3.
5mm、溝深さ8mm、ピッチ5.5mmで溝数170
の溝をダイヤモンドブレードで切断溝加工した。切断溝
加工された石英ガラスロッド4本を溝部分を上に向けて
並べ、ロッドの両端を図1に示した研磨装置に固定し
た。
【0046】毛の太さ0.2mm、毛足20mmのナイ
ロンブラシを直径30mm、長さ1500mmの金属製
シャフトに巻き付けたロール状のブラシを図1に示した
研磨装置に装着した。ブラシとロッドの角度を45°に
調整した後、回転数1200rpmでブラシを回転させ
て、移動速度5mm/sec.の往復運動をさせて、研磨剤
として酸化セリウムを水に溶いて溝部分にかけながら、
溝部分の研磨を行った。25分経過後、ブラシの角度を
反対側に45°に設定し直し、25分研磨した。
【0047】研磨の終了した溝付き石英ガラスロッドを
超音波洗浄槽内で純水で洗浄した後、溝部分を目視で観
察したところ、各溝はばらつきなく、鏡面に研磨されて
いた。その後、得られたロッドの溝部分を走査電子顕微
鏡で観察したが、ダイヤモンドブレードから混入する金
属不純物は、実施例1の場合と同様、観察されなかっ
た。
【0048】それら4本の石英ガラスロッドを5%フッ
酸液で10分洗浄した後、所定形状のボートを組立て
た。そのボートを用いて、シリコンウェハーを所定の処
理をした後、ウェハーを調べたところ、98%以上の歩
留まりであった。
【0049】(実施例3)外径が16mm、長さ100
0mmの石英ガラスロッドの端部30mmから溝幅3.
5mm、溝深さ8mm、ピッチ5.5mmで溝数170
の溝をダイヤモンドブレードで切断溝加工した。切断溝
加工された石英ガラスロッド4本を溝部分を上に向けて
並べ、ロッドの両端を図1に示した研磨装置に固定し
た。
【0050】毛の太さ0.2mm、毛足20mmのナイ
ロンブラシを直径30mm、長さ1300mmの金属製
シャフトに巻き付けたロール状のブラシを図1に示した
研磨装置に装着した。ブラシとロッドの角度を15°に
調整した後、回転数1200rpmでブラシを回転させ
て、移動速度5mm/sec.の往復運動をさせて、研磨剤
として酸化セリウムを水に溶いて溝部分にかけながら、
溝部分の研磨を行った。35分経過後、ブラシの角度を
反対側に15°に設定し直し、35分研磨した。
【0051】研磨の終了した溝付き石英ガラスロッドを
超音波洗浄槽内で純水で洗浄した後、溝部分を目視で観
察したところ、各溝はばらつきなく、鏡面に研磨されて
いた。その後、得られたロッドの溝部分を走査電子顕微
鏡で観察したが、ダイヤモンドブレードから混入する金
属不純物は、実施例1の場合と同様、観察されなかっ
た。
【0052】それら4本の石英ガラスロッドを5%フッ
酸液で10分洗浄した後、所定形状のボートを組立て
た。そのボートを用いて、シリコンウェハーを所定の処
理をした後、ウェハーを調べたところ、98%以上の歩
留まりであった。
【0053】(比較例1)溝外径が16mm、長さ10
00mmの石英ガラスロッドの端部30mmから溝幅
3.5mm、深さ8mm、ピッチ5.5mmで溝数17
0の溝をダイヤモンドブレードで切断溝加工した。
【0054】5%フッ酸液で10分洗浄した後、走査電
子顕微鏡で溝部分を観察したところ、ダイヤモンドブレ
ードから混入する金属不純物が観察された。
【0055】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明のウェハーボ
ートは、研磨面の面荒れがなく、機械研磨によって切断
加工溝面を鏡面にすることができ、かつダイヤモンドブ
レードで切断溝加工した後に残留する金属不純物が残存
せず、その上低廉なコストで製作できるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法を実施するために用いられる研磨
装置の1例を示す平面図である。
【図2】 研磨用ブラシによって石英ガラスロッドの溝
部分を研磨している状態を示す摘示説明図である。
【図3】 研磨用ブラシの摘示側面説明図である。
【図4】 タテ型のウェハーボートの1例を示す斜視図
である。
【図5】 ヨコ型のウェハーボートの1例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
6,6a〜6d:石英ガラスロッド、8,8a〜8d:
溝部分、12:石英ガラスロッドの溝研磨装置、14:
ベースプレート、16a,16b:ブラシ移動用レー
ル、17a,17b:支持脚、18a,18b:移動ブ
ロック、19a,19b:移動プレート、20:ブラシ
用シャフト、22:研磨用ブラシ、24:ブラシ回転用
モータ、26:ボールネジ、28:ボールネジ受け部、
29:ギアボックス、30:ブラシ移動用モータ、32
a,32b:ストッパー、34:石英ガラスロッド固定
台、40a,40b:レール移動用レール、42a,4
2b:ガイドプレート、44a,44b:固定手段、4
6:研磨剤供給管、48:研磨剤。
フロントページの続き (72)発明者 須釜 明彦 福島県郡山市田村町金屋字川久保88番地 信越石英株式会社郡山工場内 (72)発明者 松谷 利勝 山形県天童市大字清地字藤段1357番地3 株式会社山形信越石英内 (72)発明者 水野 徹 福島県岩瀬郡鏡石町大字鏡田字鏡173 株 式会社アトック福島工場内 Fターム(参考) 3C049 AA06 AA07 AA14 AA16 AC04 BA07 CA01 CB01 CB05 CB10 3C058 AA06 AA07 AA14 AA16 AC04 BA07 CA01 CB01 CB05 CB10 DA02 4G014 AH00 5F031 HA62 HA63 HA65

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英ガラス製の相対向する一対の板材
    と、該板材の間に所定の間隔で組み込まれた複数本の溝
    付き石英ガラスロッドとからなるウェハーボートであっ
    て、無垢の石英ガラスロッドをダイヤモンドブレードに
    よる切断溝加工によって溝付き石英ガラスロッドとし、
    この石英ガラスロッドの溝部分を研磨用ブラシ手段によ
    って鏡面研磨し、上記溝付き石英ガラスロッドとして該
    鏡面研磨した溝付き石英ガラスロッドを用いることを特
    徴とするウェハーボート。
  2. 【請求項2】 前記石英ガラスロッドと前記研磨ブラシ
    手段との角度を15°〜45°の範囲に設定して該溝付
    き石英ガラスロッドの溝部分の研磨を行うことによって
    溝部分の側面の鏡面研磨を行ったことを特徴とする請求
    項1記載のウェハーボート。
  3. 【請求項3】 前記研磨ブラシ手段によって前記石英ガ
    ラスロッドの溝部分を研磨する際に研磨剤を用いること
    を特徴とする請求項1又は2記載のウェハーボート。
  4. 【請求項4】 前記研磨剤が酸化セリウム又はコロイダ
    ルシリカであることを特徴とする請求項3記載のウェハ
    ーボート。
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