JP2000126767A - 精製水の製造方法および装置 - Google Patents

精製水の製造方法および装置

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JP2000126767A
JP2000126767A JP10299435A JP29943598A JP2000126767A JP 2000126767 A JP2000126767 A JP 2000126767A JP 10299435 A JP10299435 A JP 10299435A JP 29943598 A JP29943598 A JP 29943598A JP 2000126767 A JP2000126767 A JP 2000126767A
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purified water
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JP10299435A
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Yasushi Fujii
恭 藤井
Yukio Tanaka
幸雄 田中
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安定した水質の精製水を加熱冷却自在に供給で
き、貯留するタンク等に汚染があった場合でも装置の運
転を停止させずに定期的に滅菌・洗浄可能な精製水の製
造装置を提供する。 【解決手段】原水を透過水と濃縮水とに分離する分離膜
を用いた精製水の製造方法において、前記原水および/
または前記透過水を所望の温度に制御することを特徴と
する精製水の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分離膜を用いて原
水を濃縮水と透過水とに分離して精製水を製造するため
の方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の精製水製造装置の一例を示
す構成図である。
【0003】例えば、図6に示す精製水製造装置51に
は、分離膜モジュール52が組み込まれ、水道水62な
どを原水ポンプ53によって前処理工程56を通過した
原水63を圧力ポンプ58によって透過水64と濃縮水
65に分離可能となっている。透過水64は精製水貯留
タンク57に収集された後、送液ポンプ59によって水
処理装置60などの次工程に送られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原水6
3を通常の水道配管の水道水62から得ている場合など
では、季節変動による水温変化から、分離膜モジュール
52の造水量や物質阻止率が変動してしまい、安定した
水質で必要量の透過水64を得られない場合がある。た
とえば、分離膜に逆浸透膜を用いている場合などでは、
原水63の水温が高すぎると分離膜の造水量は増える
が、物質の阻止率が低下し、逆に原水63の水温が低す
ぎると分離膜の物質阻止率は向上するが、造水量が減っ
てしまうことがある。
【0005】さらに、透過水64内に細菌が混入した場
合、その透過水64の温度状態によっては細菌の繁殖に
適温となってしまい、透過水64内で細菌が急激に繁殖
してしまう恐れがあるし、原水63に含まれる細菌の増
殖が大きい場合は分離膜を通した後の透過水64の水質
や寿命に影響を与えかねない。
【0006】また、透過水64に菌の混入などがあり、
貯留タンク57内が汚染してしまい、透過水64の水質
が大きく低下した場合、精製水貯留タンク57内の透過
水64を排水しなければならず、薬液によって洗浄する
作業を行う場合には装置自体の精製水の供給を停止させ
なくてはならない。
【0007】本発明の目的は、上記従来の問題点を解決
せんとするものであり、安定した水質の精製水を加熱冷
却自在に供給でき、貯留するタンク等に汚染があった場
合でも装置の運転を停止させずに定期的に滅菌・洗浄可
能な精製水の製造方法および製造装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では以下の構成を採用する。すなわち、原
水を透過水と濃縮水とに分離する分離膜を用いた精製水
の製造方法において、 (1)原水および/または透過水を所望の温度に制御す
る。
【0009】(2)原水および/または透過水を冷却処
理する。
【0010】(3)原水および/または透過水を加熱処
理する。
【0011】(4)原水を加熱処理するとともに透過水
を冷却処理する。
【0012】(5)原水および/または透過水を加熱処
理した後に冷却処理する。
【0013】(6)原水の温度または透過水をそれぞれ
原水タンク内または透過水タンク内において加熱および
/または冷却する。
【0014】さらに、 (7)(1)から(6)の方法において、分離膜に逆浸
透膜を用いる。
【0015】(8)(1)から(7)の方法によって得
られた精製水。
【0016】(9)(8)の精製水を人工透析に用い
る。
【0017】また、原水を透過水と濃縮水とに分離する
分離膜を備えた精製水の製造装置において、 (10)原水および/または透過水を所望の温度に制御
するための温度制御機構を有する。
【0018】(11)原水および/または透過水を冷却
するための冷却機構を有する。
【0019】(12)原水および/または透過水を加熱
するための加熱機構を有する。
【0020】(13)原水および/または透過水を加熱
するための加熱機構と、原水および/または透過水を冷
却するための冷却機構とを有する。
【0021】(14)透過水を貯留する透過水タンクお
よび/または原水を貯留する原水タンクを2つ以上具備
していることを特徴とする。
【0022】さらに、 (15)(14)において(10)から(13)を有す
る装置。
【0023】(16)分離膜が逆浸透膜である(10)
から(15)の装置。
【0024】(17)(10)から(16)の装置を組
み込んだ人工透析システムである。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明は、分離膜を組み込んだ精
製水の製造装置であれば類を問わず使用できるが、本実
施例では逆浸透膜モジュールが組み込まれた精製水製造
装置を例にとって説明する。
【0026】
【実施例】(実施例1)図1は、本発明に係る精製水製
造装置の一例を示す構成図である。
【0027】図2は、本発明に係る精製水製造装置の別
の一例を示す構成図である。
【0028】図3は、本発明に係る貯留タンク部の別の
一例を示す構成図である。
【0029】はじめに、精製水製造装置1の水の流れを
説明する。図1に示す精製水製造装置1には、原水3を
透過水4と濃縮水5とに分離する逆浸透膜モジュール2
が組み込まれている。水道水12や井戸水などから得ら
れる原水3は、原水貯留タンク8に貯留された後に、原
水ポンプ13によって活性炭濾過器や軟水化装置などか
らなる前処理装置6に送られる。続いて前処理装置6を
通った原水3は圧力ポンプ9によって逆浸透膜モジュー
ル2に送られる。逆浸透膜モジュール2で原水3から分
離された透過水4は、精製水貯留タンク7に収集され、
一方の濃縮水5は原水貯留タンク8に返還される。貯留
タンク7に貯留された透過水4は、送液ポンプ10によ
って、次工程の水処理装置30などに送られる。
【0030】水道水12は、はじめ、原水タンク8に蓄
えられる。原水貯留タンク8には原水ヒータ8a、原水
クーラ8b、原水温度センサ8cが備えられている。原
水制御ボックス8dは、原水温度センサ8cの信号か
ら、ヒータ8a、クーラ8bを制御しながら原水貯留タ
ンク8に貯留された水道水12を原水循環ポンプ8eで
循環しながら温調自在に管理可能となっている。その
後、原水貯留タンク8から送られる原水3は、常に一定
温度で維持されるので、逆浸透膜モジュール2で分離さ
れる透過水4の造水量や物質阻止率などに原水3の温度
の影響を与えずに、常に安定したした水質、かつ常に同
じ透過量をもって運転させることができる。必要なら
ば、透過水4の流量を透過水配管16に備えた流量計1
6aで計測し、規定した透過流量に応じた温度となるよ
うに原水温度を原水制御ボックス8dを用いて制御して
も良い。これらの機構を用いれば、高造水量を要求する
場合には原水3の温度を高く設定したり、透過水4に高
い水準の水質を要求する場合には原水3の温度を低く設
定したりと原水3の水温を希望の透過水状態に容易に設
定できる。
【0031】また、逆浸透膜モジュール2で分離された
濃縮水5を排水せずに原水貯留タンク8に戻す場合、原
水貯留タンク8に供給される水は、前処理装置6の活性
炭濾過器を通って逆浸透膜モジュール2から返還される
塩素を含まない濃縮水5と水道水12とが混合されるこ
とによって、水道水12中の塩素濃度を希釈してしまう
ことになる。そのため、原水貯留タンク8内で塩素によ
る殺菌効果が薄れ、細菌が繁殖してしまう恐れがあるの
で、原水貯留タンク8内の原水3を原水ヒータ8aを用
いて、例えば50℃以上に加熱保持して滅菌状態にし、
使用時に原水クーラ8cで所定温度まで冷却すると言う
手法もある。
【0032】また、図2に示す精製水製造装置31のよ
うに、図1で言うところの原水貯留タンク8を第一原水
タンク8x、第二原水タンク8yの2つで構成すること
により、使用していないタンクの原水3x(3y)は加
熱貯留で維持、使用しているタンクの原水3y(3x)
は温度制御して運転すれば、より効率よく殺菌された原
水3を逆浸透膜モジュール2に提供できる。一方、たと
えば使用していない第一原水タンク8x内で加熱殺菌後
の原水3xの温度を25℃以下、より好ましくは20℃
以下に貯留維持することによって、原水3x内に残存し
た菌類の増殖を抑えることもできる。その後は第一原水
タンク8xと第二原水タンク8yを水道バルブ12x、
12yおよび原水バルブ13x、13yを切り替えて、
水道水12と原水3の流れを交互に上述の方法で運転す
ればよい。
【0033】また、図3のように、これら複数のタンク
を直列に接続し、たとえば、原水加熱用タンク18aで
原水3aを加熱後に原水冷却用タンク18bに送り冷却
貯留して、冷却貯留された原水3bを原水温調タンク1
8cに送って温度管理した原水3cを、逆浸透膜モジュ
ール2へ供給する様な構成も可能である。
【0034】続いて、図1を用いて精製水貯留タンク7
について説明する。逆浸透膜モジュール2から得られた
透過水4は殺菌灯15を備えた精製水貯留タンク7に送
られる。精製水貯留タンク7には精製水ヒータ7a、精
製水クーラ7b、精製水温度センサ7cが備えられてい
る。精製水制御ボックス7dは、精製水温度センサ7c
の信号から、精製水ヒータ7a、精製水クーラ7bを制
御しながら精製水貯留タンク7に貯留された透過水4を
温調自在に管理可能となっている。温度制御された透過
水4は、送液ポンプ10の運転により、所定の温度の透
過水4を送液バルブ23から次工程に供給できるように
なっている。ここで、精製水タンク7は精製水ヒータ7
aと精製水クーラ7bによって加熱・冷却自在に構成さ
れているから、透過水4内に混入した細菌の殺菌を目的
に、精製水貯留タンク7内の透過水4を精製水ヒータ7
aを用いて、例えば50℃以上に加熱保持して貯留し、
使用時に精製水クーラ7cで所定温度まで冷却すると言
う手法もある。
【0035】また、図2に示す精製水製造装置31のよ
うに、図1で言うところの精製水貯留タンク7を第一精
製水タンク7x、第二精製水タンク7yの2つで構成す
ることにより、使用していないタンクの透過水4x(4
y)は加熱貯留で維持、使用しているタンクの透過水4
y(4x)は温度制御して運転すれば、より効率よく殺
菌された透過水4を水処理装置30に提供できる。一
方、たとえば使用していない第一精製水タンク7x内で
加熱殺菌後の透過水4xの温度を25℃以下、より好ま
しくは20℃以下に貯留維持することによって、透過水
4x内に残存した菌類の増殖を抑えることもできる。そ
の後は第一精製水タンク7xと第二精製水タンク7yを
透過水バルブ14x、14yおよび供給バルブ23a、
23bを切り替えて、透過水4の補給と供給との流れを
交互に上述の方法で運転すればよい。また、透過水4を
50℃以上に一定期間加熱した後に、25℃以下に冷却
維持れば細菌抑制効果が高くなる。
【0036】図示していないが、これら複数のタンクは
原水貯留タンクと同様な形態(図3参照)で直列に接続
し、加熱用タンクで透過水4を加熱、冷却用タンクで冷
却貯留、温度制御用タンクで温度管理して水処理装置3
0に透過水4を供給する様な構成も可能である。
【0037】以上の用法以外においても、原水3および
透過水4は原水貯留タンク8と精製水貯留タンク7にお
いて温度制御自在なので、原水3や透過水4に温度の効
果を持たせる運転手法であれば様々な温度設定での用法
が可能となる。また、高温での操作を設定する場合に
は、逆浸透膜モジュール2や配管・タンクなどは耐熱性
を有する材料のものを選定する。
【0038】(実施例2)実施例1では通常の透過水4
の供給運転状態での原水3および透過水4の管理制御方
法について述べたが、以下、精製水製造装置1の透過水
4の水処理装置30への供給が停止状態での実施例につ
いて図1を参照しながら説明する。
【0039】送液バルブ23が閉じ、水処理装置30の
運転が停止したとき、原水貯留タンク8および精製水貯
留タンク7にはそれぞれ原水3および透過水4が満水状
態で維持される様になっている。水処理装置30への供
給が停止したことを確認後、原水貯留タンク8の原水ヒ
ータ8aと精製水貯留タンク7の精製水ヒータ7aが作
動し、それぞれの液温が50℃以上の高温に制御され
る。次いで、精製水貯留タンク7から原水貯留タンク8
へ透過水4を送液するために、送液ポンプ10の後側に
備えられた返還ライン20の返還バルブ22が開かれ
る。ここで返還バルブ22は原水貯留タンク8から原水
3が精製水貯留タンク7に流入しないように逆止されて
いる。この状態で、各ポンプ(原水ポンプ13、圧力ポ
ンプ9、送液ポンプ10)を作動させることにより、精
製水製造装置1内のすべての配管および逆浸透膜モジュ
ールなどの各部に高温の水を循環させることができ、一
定時間継続することによって、装置全体の殺菌操作が可
能となる。さらに、たとえば、返還ライン20上にフィ
ルタ28を設ければ、本操作の高熱水によって失活させ
た細菌などを捕捉することもできる。この操作後は、そ
のまま温度制御状態に戻して運転しても良いし、精製水
製造装置1が長期間停機する場合などは、排水バルブ2
6から透過水4を排水しても良い。
【0040】(実施例3)次に、さらに別の実施例につ
いて図4を参照しながら説明する。
【0041】図4は、本発明における原水3または透過
水4の貯留タンクに係る構成の一例を示す説明図であ
る。
【0042】実施例1の中で述べたように、原水貯留タ
ンク8および精製水貯留タンク7が複数個ある場合に以
下のような手法が可能となる。以下の説明における貯留
タンク構成は液体の貯留部であれば類を問わず使用でき
るので、原水貯留タンク8または精製水貯留タンク7の
どちらにも利用できる技術である。
【0043】図4に示すように、貯留タンク77、78
には容易に薬液タンク101を接続することができる。
第1貯留タンク77および第二貯留タンク78には薬液
タンク101内に貯留された滅菌用などの薬液100が
薬液ポンプ102によって薬液ライン103を通して供
給可能に設置されている。たとえば、精製水貯留タンク
の場合、逆浸透膜モジュール2による透過水4の供給量
と水処理装置30の透過水4の使用量との関係から貯留
タンク1つで透過水4の供給運転が十分可能の場合、す
なわち、第一貯留タンク77だけを使用し、第二貯留タ
ンク78を使用しないで供給運転を続けることができる
場合に薬液ライン103から第二薬液バルブ112を介
して薬液100を第二貯留タンク78内に供給し、一定
期間貯留する。この操作を行うことにより第二貯留タン
ク78内を滅菌することができる。また、第二貯留タン
ク78を使用して第二貯留タンク77を使用していない
ときは薬液バルブ111から薬液100を第一貯留タン
ク77内に供給すればよい。このように、一定期間ごと
に透過水4を貯留するタンクと薬液100で滅菌するタ
ンクとを切り替えて運転すれば、タンク内の汚染拡大を
抑えられ、安定した貯留水の供給運転ができる。さら
に、タンクの汚染が確認されたときも、汚染した側の貯
留タンクを滅菌しながら、もう一方の貯留タンクを用い
ることができるので、図2のような純水製造装置31の
運転を止めずに透過水4の供給運転を継続できる。薬液
100は必要に応じて、次亜塩素酸ソーダや過酢酸、強
酸性水などもしくはそれら複数を接続し、プログラムに
より薬液をタンク内に供給運転しても良い。
【0044】ここで、第一貯留タンク77および第二貯
留タンク78に貯留した薬液100は、貯留後、それぞ
れ排水バルブ104,105から排液し、透過水4をも
ちいて十分に貯留タンク内を洗浄した後に、透過水4を
貯留して、水処理装置30への透過水供給運転に切り替
えられる。
【0045】(実施例4)実施例1に示したような技術
は、人工透析システムに用いることができる。たとえ
ば、図5に示した人工透析システム150は精製水製造
装置151と透析液調合装置152、透析用薬液貯留タ
ンク153および透析装置154から構成される。人工
透析に用いられる透析液は、数種類の調合液156と透
過水4とを調合することによって作成されるものであ
る。精製水製造装置151で製造された透過水4は、透
析液調合装置152と調合液貯留タンク153に送られ
る。調合液貯留タンク153内には図示していない例え
ば粉状の調合剤が備えられており、調合剤を一定量の透
過水4で溶解することによって一定濃度の調合液156
が準備される。調合液156は透析液調合装置152内
に供給されることによって、再び透過水4と混合され透
析液155として調合される。その後、調合された透析
液155は、透析装置154に送られ、図示していない
人工腎臓を介して患者血液への人工透析が行われる。こ
のような、人工透析においては、透析液155内の細菌
やエンドトキシンなどの物質の抑制が必要であるが、透
析液155の調合に用いられる透過水4を精製水製造装
置151内で加熱・冷却制御して得ることにより、透過
水4内の細菌やエンドトキシン量を抑制することがで
き、透析液155の水質を安定して維持することができ
る。
【0046】また、以上の実施例1から3では、主に水
からなる液体に関する貯留タンクの加熱冷却技術につい
て説明したが、貯留タンクを持つような装置であれば類
を問わず使用でき、前述のような、人工透析システムに
おいては、温度管理が重要な要素となる透析液155や
調合液156等の貯留タンクなどに使用すれば、より安
定した人工透析操作を実現できる。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は次のような効果を発揮することができる。
【0048】すなわち、原水貯留タンクまたは精製水貯
留タンクにそれぞれ加熱装置もしくは冷却装置または両
方を備えるので、以下のような運転手法を選択できる。
【0049】(1)精製水の供給を安定化するために、
分離膜に供給する原水の温度を一定もしくは所定温度に
制御できる。
【0050】(2)原水および精製水内の細菌増殖を抑
えるために、原水および精製水の温度を低温で制御でき
る。
【0051】(3)原水および精製水内の細菌を滅菌す
るために、原水および精製水の温度を高温で制御でき
る。
【0052】また、原水および精製水のタンクを複数化
することにより、 (4)それぞれのタンクをその目的に応じて別々の温度
で管理できる。
【0053】(5)一方のタンクを薬品で滅菌しなが
ら、もう一方のタンクで精製水製造装置を運転できる。
【0054】以上の手段で得られる精製水を人工透析用
の透析液や薬液の調合に用いるような精製水に使用すれ
ば、 (6)安定した水質の透析液を用いた人工透析システム
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における精製水製造装置の一例を示す構
成図である。
【図2】本発明における精製水製造装置の一例を示す構
成図である。
【図3】本発明における貯留タンクの別の実施例の説明
図である。
【図4】本発明における貯留タンクのさらに別の実施例
の説明図である。
【図5】本発明における精製水製造装置の人工透析シス
テムでの使用例を示した図である。
【図6】従来の精製水製造装置の構成図である。
【符号の説明】
1、31、51・・・精製水製造装置 2・・・逆浸透膜モジュール 3・・・原水 4・・・透過水 5・・・濃縮水 6・・・前処理装置 7・・・精製水貯留タンク 7a、8a・・・ヒータ 7b、8b・・・クーラ 8・・・原水貯留タンク 9・・・圧力ポンプ 30・・・水処理装置 100・・・薬液タンク 150・・・人工透析システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C077 AA05 BB01 DD14 DD18 EE03 GG10 JJ02 JJ15 KK09 LL01 4D006 GA03 JA66Z JA67A KA03 KA62 KA71 KA82 KB04 KB11 KB14 KD06 KD19 KD24 KE03P KE16Q PA01 PB06 PB54 PC44

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原水を透過水と濃縮水とに分離する分離膜
    を用いた精製水の製造方法において、前記原水および/
    または前記透過水を所望の温度に制御することを特徴と
    する精製水の製造方法。
  2. 【請求項2】原水を透過水と濃縮水とに分離する分離膜
    を用いた精製水の製造方法において、前記原水および/
    または前記透過水を冷却処理することを特徴とする精製
    水の製造方法。
  3. 【請求項3】原水を透過水と濃縮水とに分離する分離膜
    を用いた精製水の製造方法において、前記原水および/
    または前記透過水を加熱処理することを特徴とする精製
    水の製造方法。
  4. 【請求項4】原水を透過水と濃縮水とに分離する分離膜
    を用いた精製水の製造方法において、前記原水を加熱処
    理するとともに前記透過水を冷却処理することを特徴と
    する精製水の製造方法。
  5. 【請求項5】原水を透過水と濃縮水とに分離する分離膜
    を用いた精製水の製造方法において、前記原水および/
    または前記透過水を加熱処理した後に冷却処理すること
    を特徴とする精製水の製造方法。
  6. 【請求項6】原水を透過水と濃縮水とに分離する分離膜
    を用いた精製水の製造方法において、前記原水の温度ま
    たは前記透過水をそれぞれ原水タンク内または透過水タ
    ンク内において加熱および/または冷却することを特徴
    とする請求項1から5のいずれかに記載の精製水の製造
    方法。
  7. 【請求項7】前記分離膜に逆浸透膜を用いたことを特徴
    とする請求項1から6のいずれかに記載の精製水の製造
    方法。
  8. 【請求項8】請求項1から7のいずれかに記載の精製水
    の製造方法によって製造された精製水。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の精製水を人工透析に用い
    たことを特徴とする人工透析方法。
  10. 【請求項10】原水を透過水と濃縮水とに分離する分離
    膜を備えた精製水の製造装置において、前記原水および
    /または前記透過水を所望の温度に制御するための温度
    制御機構を有することを特徴とする精製水の製造装置。
  11. 【請求項11】原水を透過水と濃縮水とに分離する分離
    膜を備えた精製水の製造装置において、前記原水および
    /または前記透過水を冷却するための冷却機構を有する
    ことを特徴とする精製水の製造装置
  12. 【請求項12】原水を透過水と濃縮水とに分離する分離
    膜を備えた精製水の製造装置において、前記原水および
    /または前記透過水を加熱するための加熱機構を有する
    ことを特徴とする精製水の製造装置。
  13. 【請求項13】原水を透過水と濃縮水とに分離する分離
    膜を備えた精製水の製造装置において、前記原水および
    /または前記透過水を加熱するための加熱機構と、前記
    原水および/または前記透過水を冷却するための冷却機
    構とを有することを特徴とする精製水の製造装置。
  14. 【請求項14】原水を透過水と濃縮水とに分離する分離
    膜を備えた精製水の製造装置において、前記透過水を貯
    留する透過水タンクおよび/または前記原水を貯留する
    原水タンクを2つ以上具備していることを特徴とする精
    製水の製造装置。
  15. 【請求項15】原水を透過水と濃縮水とに分離する分離
    膜を備えた精製水の製造装置において、前記透過水を貯
    留する透過水タンクおよび/または前記原水を貯留する
    原水タンクを2つ以上具備していることを特徴とする請
    求項10から13のいずれかに記載の精製水の製造装
    置。
  16. 【請求項16】前記分離膜が逆浸透膜であることを特徴
    とする請求項10から15のいずれかに記載の精製水の
    製造装置。
  17. 【請求項17】請求項10から16のいずれかに記載の
    精製水の製造装置を組み込んだことを特徴とする人工透
    析システム。
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