JP2000126456A - 体感発生装置 - Google Patents

体感発生装置

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JP2000126456A
JP2000126456A JP10322889A JP32288998A JP2000126456A JP 2000126456 A JP2000126456 A JP 2000126456A JP 10322889 A JP10322889 A JP 10322889A JP 32288998 A JP32288998 A JP 32288998A JP 2000126456 A JP2000126456 A JP 2000126456A
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gas storage
ride
game
seat
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Yoshihiro Sadakata
吉広 貞方
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SNK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて簡単な構成で多様な(例えば、浮遊感
覚)体感を発生可能な体感発生装置を提供することを課
題とする 【解決手段】 ゲームプレーヤが立つか又は座るための
ライドと、当該ライドの設置面との間に、外部と導通す
る開口を有し、且つ気体を収納可能な内部空間を形成す
る気体収納部を設ける一方、前記気体収納部には、当該
気体収納部内に気体を強制的に導入可能な気体導入手段
が接続し、前記気体収納部内に前記気体導入手段により
気体を導入或いは前記開口から気体を外部に放出するこ
とにより、前記ライドと設置面との間隔を変化可能に構
成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビデオゲーム機
等の画面と同期してゲームプレーヤに体感を生じせしめ
るような体感発生装置に関する。特に空気等の気体を利
用した体感発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の空気を利用した体感発生装
置としては、特開平9−325682号公報のものが知
られている。この公報には、ジェットスキーを模擬的に
ゲームプレーできるように構成されたビデオゲーム機が
開示されている。
【0003】具体的には、ジェットスキーの前方側を回
動自在に連結し、後方側には、空圧アクチェターを用い
ることにより、当該空圧アクチェータにポンプで適宜エ
アーを注入することにより、前記連結部を支点とした回
動運動で、そのジェットスキーを模した乗り物の後方側
のみを傾けて振動を表現し、ゲームプレーヤに体感せし
めるものである。
【0004】また、空気を利用した体感発生装置以外に
知られる体感発生装置としては、バイブレータや各種リ
ンク機構などを用いて複雑な動きを体感させるものも存
在する。このような複雑な動きを表現できる体感発生装
置が、近年複数提案されているのは、ゲーム機自体が例
えば車、飛行機、ジェットスキー等のいわゆる乗り物で
ある各種シミュレーションゲームが市場に増えてきてい
るためで、これら乗り物の動きはその乗り物によって異
なり、又複雑な体感を生じせしめる動きをするものも存
在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記空気を利用した体
感発生装置では、前記連結部を支点とした回動運動しか
再現できないため、ジェットスキーで言えば横波を受け
たジェットスキーの傾きや、斜め横方向波から得られる
ような浮遊感は表現でき難いものであった。もし、横か
らの波を想定した体感を得れるようにするには、連結部
にユニバーサルジョイントを採用し、横方向の動きを駆
動可能な別の体感発生装置を併用する必要があり、部品
点数も増えコスト高を招来する恐れがあると思われる。
【0006】また、上述したゲームプレーヤに体感を生
じせしめるような体感ゲーム機においては、近年水流下
りなどの複雑な浮遊感や、飛行機のエアーポケットを体
感させるような浮遊感を再現できるような体感発生装置
が望まれている。
【0007】また、バイブレータや各種リンク機構など
を用いて体感を生じせしめる体感発生装置においては、
その体感発生手段が機構的な構造を採用しているため、
メカ的な動きであるため、浮遊感などの体感を再現する
ことが非常に困難であるばかりか、複雑な動きを再現す
る場合には製造や設計コストの上昇を招来する恐れがあ
るため、特定の体感ゲームの体感ごとに、試行錯誤の
後、最もその体感再現に対して効率的な機構を採用した
特別な体感発生装置を提供する必要がある。
【0008】この発明は、種々提案される体感ゲーム機
の体感を極めてシンプルな構成で再現でき、且つ、従来
困難であった浮遊感をも再現可能な全く新しい体感発生
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するため以下のような構成を採用している。
【0010】請求項1の発明では、ゲームプレーヤが立
つか又は座るためのライドと、当該ライドの設置面との
間に、外部と導通する開口を有し、且つ気体を収納可能
な内部空間を形成する気体収納部を設ける一方、前記気
体収納部には、当該気体収納部内に気体を強制的に導入
可能な気体導入手段が接続し、前記気体収納部内に前記
気体導入手段により気体を導入或いは前記開口から気体
を外部に放出することにより、前記ライドと設置面との
間隔を変化可能に構成することを特徴とする。
【0011】前記ライドとは、ゲームプレーヤが立つジ
ェットスキーを模したものや、スケートボードを模した
ゲームプレーヤが立つものであったり、ドライビングゲ
ームのドラインビングシートなど、ゲームプレー中にゲ
ームプレーヤが立つか又は座るものであれば全て含む概
念である。
【0012】前記気体収納部は、いわゆるホバークラフ
トのような乗り物に利用されるような、浮上に作用する
底面側以外の方向へのエアー拡散をプロテクトするため
のエアー収納部分や、近年、重い家具などを動かす場合
に、家具と床面との間に介在し、掃除機からの突出空気
を利用して袋状のものを膨らまし、そして、袋状のもの
の下部側に小さな開口を形成しておき、この開口から床
面側にエアーを噴出して摩擦抵抗を低減させて重い家具
を動かすものも存在するが、その袋状のものがこれに相
当する。さらに、この請求項1の発明における上記気体
収納部は、前述したように床面から実際に浮かせるよう
な方式だけではなく、前記気体収納部をビニール性等の
軟質性素材からなるもので構成し、その気体収納部に導
入した気体の圧力によって膨らまして前記ライドを設置
面から浮かせ、前記気体収納部に形成された開口から気
体を放出することにより、前記圧力を下げて、前記ライ
ドと設置面との間隔を小さくするように制御して、複雑
な動きを体感できるようにすることもできる。この場
合、エアー等の気体等を内在した気体収納部といったク
ッション効果の高いもので、ライドの上下動を行うか
ら、ゲームプレーヤは浮遊感的な体感を得る事ができ
る。
【0013】また、請求項2の発明では、前記気体収納
部の開口は、その開口から前記気体を前記設置面側に噴
出し、その噴出圧力によって前記ライドを実際に宙に浮
かせるように構成することを特徴とする。このように構
成することにより、例えば、スノーボードのプレーをシ
ミュレートするようなゲームにこの体感発生装置を採用
した場合には、ゲームプレーヤがそのスノーボードを模
したライドの上に立った状態で、左右にライド後方を振
った際に実際の雪上と同様に摩擦抵抗を低減した状態を
体感させることが可能となる。
【0014】また、請求項3の発明では、前記ライドと
前記設置面との間には、前記気体収納部を複数設け、当
該複数の気体収納部は、夫々独立して気体を導入可能に
前記気体導入手段と接続してあることを特徴とする。前
記気体導入手段とは、例えば、エアーコンプレッサや予
め高圧のエアーを注入したエアータンク(アキュムレー
タ)などを含む。
【0015】そして、請求項4の発明では、前記気体導
入手段は、気体源と、当該気体源と前記複数の気体収納
部とを繋ぐ気体輸送通路とから構成され、前記気体輸送
通路は複数に分岐し、この分岐通路が前記複数の気体収
納部と個別に接続されており、且つ前記分岐通路には夫
々に電磁弁を設け、当該電磁弁は気体導入制御手段によ
り個別に開閉可能に構成することを特徴とする。
【0016】前記気体輸送通路の少なくとも分岐路をフ
レキシブルパイプとすることにより、ライドをその設置
面から完全に浮かせて、ゲームプレーヤがライドを動か
せるような演出をする場合に効果的である。
【0017】請求項5の発明では、前記ライドに立つ又
は座るゲームプレーヤの視認方向には、予め記憶された
ゲームプログラム等のゲーム情報に基づき、ゲーム制御
手段が生成したゲーム画面情報を表示するための表示手
段を設けてなることを特徴とする。
【0018】請求項6の発明では、前記制御手段は、前
記気体導入制御手段と電気的に接続され、前記制御手段
により生成されるゲーム情報と同期して前記複数の各電
磁弁を開閉操作するように構成することを特徴とする。
【0019】請求項7の発明では、前記ライドに、一体
的にゲームコントローラを設けて成ることを特徴とす
る。
【0020】請求項8の発明では、前記ライドは、車等
の椅子を模したシートであり、このシートの下部と当該
シートの下部の足置き部には、その左右に夫々独立して
た少なくとも3つの気体収納部を設けることを特徴とす
る。
【0021】
【実施の形態】この発明の一実施の形態を図面を基に以
下に説明する。この実施の形態では、この発明の体感発
生装置としてビデオゲーム機に適用した場合について説
明する。
【0022】1は、ビデオゲーム機であって、このビデ
オゲーム機1は、表示手段としてのCRTディスプレー
11を備え、且つゲームプログラム等のゲーム情報に基
づき、ゲーム画面情報を生成するゲーム制御手段12と
を1つの筐体10A内に収納したゲーム本体10と、ゲ
ームプレーヤが座るシート21と、当該シート21の下
部に設けられた気体収納部22と、当該気体収納部22
に気体としての空気を導入する気体導入手段20とを主
な構成としている。前記気体収納部22は、遊戯場など
の床や当該床に載置されるベースプレートなどの設置面
30に載置されている。
【0023】この実施の形態の場合、前記気体収納部2
2は、ビニール等のカバー体22Aの開口を前記設置面
30の上面に載置される板状の底面22Cで閉塞して構
成してあり、前記ビニール等のカバー体22Aと前記底
面22Cの上面とで形成される空間に気体を収納できる
ように構成している。
【0024】しかしながら、前記気体収納部22は、こ
のような構成に限らず、前記底面22Cを有することな
く、前記設置面30を前記底面22Cと同様の役割を担
わせ、気体を収納できる空間を形成することもできる。
この構成によれば、カバー体22Aと前記設置面30と
を固定する必要があり、前記シート21の動く範囲が規
制されるため、大きな動きを演出する場合には、上述し
たように前記設置面30とは別の閉塞部材である底面2
2Cを設け、気体収納部22が前記設置面30と分離可
能に構成して規制が少なくなるように構成することが好
ましい。
【0025】また、前記板状の底面22Cを用いること
なく、前記カバー体22Aを袋状に形成することも可能
であるが、この場合、シート21の前記設置面30との
当接面積が、前記気体収納部22に導入される空気の圧
力が上がれば上がるほど小さくなる恐れがあるため、シ
ート21に座るゲームプレーヤの体重移動によりシート
21の傾きが生じる不安定な状態に陥る可能性が生じ
る。
【0026】また、この実施の形態では、前記気体とし
て空気を採用したが、これに限らずハロゲンガスや二酸
化炭素でも気体であればどのようなものでも採用するこ
とが可能である。しかしながら、現在のところ空気を採
用する方が最も安価である理由から本実施の形態では空
気を採用している。
【0027】また、前記気体収納部22の前記設置面3
0近くには、複数の開口22Bを形成する一方、当該気
体収納部22には、気体導入手段20の分岐通路23A
が接続されている。
【0028】前記気体導入手段20は、外気から空気を
吸引し所定の圧力で吐出するエアーコンプレッサなどの
空気源24と、当該空気源24から吐出された空気を前
記気体収納部22に導入するための気体輸送通路23と
から構成されている。前記気体輸送通路23は、途中か
ら分岐通路23Aが形成されて気体収納部22に接続さ
れる一方、前記気体輸送通路23の基端側は前記空気源
24の吐出側24Aに接続されている。
【0029】前記空気源24の吸入側24Bは、外気に
開放されており、この吸入側24Bから導入された空気
は、吐出側24Aから所定圧力で吐出され気体輸送通路
23と、当該気体輸送通路23の一部である分岐通路2
3Aを介して、前記気体収納部22に導入され、前記複
数の開口22Bから外部に放出される。この時、前記開
口22Bからの放出流量と空気源24の吐出量との差に
より、前記気体収納部22に収納される空気の容積が増
えたり減ったりの操作が可能となり、増えた場合は、前
記シートは上昇し、減った場合は、下降することにな
る。前記シート21が設置面30から浮遊する状態の場
合、前記シート21の下部にある気体収納部22の開口
22Bから外部に放出される空気量と、その気体収納部
22内に流入される空気量とが同量になる。この時、シ
ート21を介して気体収納部22に加わる、ゲームプレ
ーヤの体重やシートの自重などから成る付加P1と、気
体収納部22の内圧P2とは、同等の関係となる。しか
しながら、前記気体収納部22の気体を収納する部分を
弾力性のあるゴム等の弾力性素材で形成した場合には、
前記内圧P2はP1に比べて若干高くなろうとするが、
そのゴムの弾性力によってP1=P2に近づくことにな
るであろう。
【0030】また、前記分岐通路23Aには、前記空気
源24から吐出され、前記気体収納部22に導入される
空気の流量を調整する電磁弁25が設けられている。こ
の電磁弁25の開閉量は、後述する気体導入制御手段で
制御することにより、前記流量を制御することができ
る。このような流量を細かく制御することにより、複雑
で且つCRT11に表示されるゲーム画像情報に追随し
て細やかな演出を行うことができる。
【0031】前記シートの動きを大きくする場合は、前
記分岐通路23Aの内、前記電磁弁25と前記気体収納
部22との間はジャバラ等のフレキシブルなパイプで形
成することが好ましい。しかし、シートの動きが小さい
場合は、前記カバー体22Aの柔軟性によって対応する
ことが可能である。
【0032】図2に示すように、前記シート21は、ゲ
ームプレーヤが座る着座部21Aと足置き部21Bとか
ら構成されている。そして、前述した気体収納部22が
着座部21Aの下側の前記CRT11に向かって左右に
夫々気体収納部22、22が設けられ、更に足置き部2
1Bの下側に1つの気体収納部22が設けられている。
このように、シート21の下部に複数の気体収納部22
を設けて、それた気体収納部22へ空気を導入する流量
を前記電磁弁25で細やかに制御することにより、シー
ト21を支える気体収納部22のバランスを変更するこ
とにより、後述するようなシートの傾きを表現すること
が可能となる。さらに、この実施の形態においては、図
2から明らかなように、シート21の着座部21Aの下
部に左右2つの気体収納部22を設けているが、此れに
変えて前後に気体収納部22を設けることにより、シー
トを前後に動かした細かな制御が可能となることは勿論
である。
【0033】次に、図3乃至図7に基いて上記実施の形
態における体感発生装置の作用を説明する。
【0034】(1)上昇および浮遊感の表現 図3に示すのは、この実施の形態に示す体感発生装置で
浮遊感を表現する場合の説明図である。
【0035】ゲームプログラムやキャラクタなどの画像
情報等のゲーム情報、又は、ゲーム入力を行うためのゲ
ームコントローラ12Aをゲームプレーヤが操作した結
果に基づき、前記ゲーム制御部12はゲーム画面情報を
生成して前記CRT11に表示する。
【0036】このCRT11に表示されたゲーム画面情
報が、ゲームプレーヤの浮遊を表現するものである場合
(例えば、格闘ゲームにおいてジャンプした/或いは飛
行機のシミュレーションゲームにおいてゲームプレーヤ
が操作する飛行機がエアーポケットに入ったなど)、前
記ゲーム制御手段12は、ゲームの画面を生成するとと
もに、前記気体導入制御手段35に対して制御信号を発
し、この制御信号を受けて前記気体導入制御手段35
は、着座部21Aの下部に配置される気体収納部22、
22と、前記足置き部21Bの下部に設けられた気体収
納部22とに、それぞれ接続された分岐通路23A,・
・・,23Aの空気路を開閉する電磁弁25,・・・,
25を全て開にして、前記気体収納部22の全てに空気
を注入する。
【0037】空気が前記気体収納部22に注入される
と、前記シート21は上昇し、そのシート21に座って
ゲームを行うゲームプレーヤに上昇感覚を与える。ま
た、前記電磁弁25の開閉度合いを前記気体導入制御手
段35で調整することにより、前記気体収納部22に脈
動するエアーを導入すると、例えば、柔らかい雪面をス
ノーボードで走行する柔らかな振動を表現したり、飛行
機が空中を浮遊することを演出したりすることが可能で
ある。
【0038】(2)下降の表現 次に、図4に基いて、この実施の形態に示す体感発生装
置としてのビデオゲーム機として、下降を表現する場合
について以下に説明する。
【0039】前述した上昇の表現とは逆に、前記気体収
納部22への空気の導入を中止するために、前記電磁弁
25を全て閉じる。この閉じる動作は、前記ゲーム制御
手段12からの制御信号を受けた気体導入制御手段35
の指示により行われる。
【0040】前記電磁弁25,・・・,25が全て閉じ
られると、前記気体収納部22に設けられた複数の開口
22Aより、前記シート21に座ったゲームプレーヤの
体重とそのシート21の自重が作用して気体収納部22
内の空気が外部に吐出され、前記シート21が下降する
ものである。下降するスピードは、前記開口22Aの大
きさを調整することにより、適宜設計変更可能である。
【0041】(3)前後の傾きの表現 図5に示すように、シート21を前方向に傾ける場合
は、前記足置き部21Bの下に設けられた気体収納部2
2の空気の流れを規制する電磁弁25を閉じ、前記シー
ト21の下部に設けられた気体収納部22の電磁弁25
を開いて空気源24からの空気を導入する。
【0042】すると、図5に示すようにシート21が前
方に傾き、この傾いたという演出をゲームプレーヤに体
感させることが可能となる。
【0043】前記傾きを顕著に演出するためには、前記
シート21の下部に設けた気体収納部22をシート21
の後部側21Cに偏って設けることにより、前述した傾
き演出をより効率的に行うことが可能である。
【0044】図6に示すように、シート21を後方向に
傾ける場合は、前記足置き部21Bの下に設けられた気
体収納部22の空気の流れを規制する電磁弁25を開
き、前記シート21の下部に設けられた気体収納部22
の電磁弁25を閉じて空気源24からの空気を導入す
る。
【0045】すると、図6に示すようにシート21が後
方に傾き、この傾いたという演出をゲームプレーヤに体
感させることが可能となる。
【0046】前記傾きを顕著に演出するためには、前記
足置き部26Bの下部に設けた気体収納部22をシート
21の前部側21Dに偏って設けることにより、前述し
た傾き演出をより効率的に行うことが可能である。 (4)左右方向の傾きの表現 図7、図8に基いて、左右方向の傾きの表現する場合に
ついて以下に説明する。
【0047】図7に示すのは、シート21を水平に保っ
た状態を示す。この時、シート21の下部左右に設けら
れた気体収納部22、22の内部圧力は、それぞれに空
気の導入を規制する電磁弁25,25を調整して均等の
圧力に保つことにより水平が保つことができる。
【0048】このように前記シート21は、前記気体収
納部22,・・・,22の内圧を常にモニタするため、
それぞれの内圧を測定する圧力センサを設けることがで
きる。このような圧力センサからの圧力情報を前記気体
導入制御手段35に入力し、入力を受けた気体導入制御
手段35が前記電磁弁25,・・・,25の開閉度合い
を調整して微妙な圧力調整を行い、結果的に制御制度よ
くシート21の動きを制御することもできる。
【0049】前記図7のように水平に保った状態から、
右側の気体収納部22の電磁弁25を閉じると、前述し
たシート21の自重やゲームプレーヤの体重によりシー
トが図8に示すように右側に傾く演出を行い、ゲームプ
レーヤにCRT11に表示されるゲーム画面に同期した
傾きの体感を提供することが可能となる。
【0050】図示しないが、上記図8とは逆に、前記水
平状態から左側の気体収納部22の電磁弁25を閉じる
と、前述したシート21の自重やゲームプレーヤの体重
により、前記シート21が図8と同様の作用により左側
に傾く演出をすることができる。
【0051】なお、上述した各実施の形態において、気
体収納部22をその底面22Cを閉塞し且つ設置面30
と分離可能に形成し、前記気体収納部22の底部22C
に前記開口22Bを形成しているから、空気源24に吐
出力の強いものを採用することにより、前記シート21
を前記設置面30から実際に宙に浮かせることが可能で
ある。
【0052】図9に示すのは、上述した実施の形態の変
形例である。この変形例においては、シート21と一体
的にコントーラ12Aを設けている点、及び、気体収納
部22の開口22Bを底面22Cではなくその側部設け
た点で相違し、他の同一符号を付している構成は、前述
した実施の形態と同様の構成としている。
【0053】この変形例のように、前記シート21と一
体的にコントローラ12Bを設けることにより、シート
が複雑で大きい動きを行っている際でも、ゲームプレー
ヤはシート21に座った状態からコントローラ12Bを
操作するための距離が一定に保てるから、支障なくゲー
ム入力を行うことが可能となる。
【0054】なお、この変形例においては、気体収納部
22内の空気を外部に逃がす開口22Bをその側部に設
けているから、前述した実施の形態とは異なり実際に宙
に浮かせることができないものの、ゲームプレーヤにあ
る程度の浮遊感覚を与えることは可能である。
【0055】また、前記図1におけるシート21とCR
T11とを、前記シート21の動きに追随してCRT1
1が動かないように、そのシート21が動いても前記C
RT11が固定状態を保つように分離して構成している
のは、例えば、海上で船の舵を取ることをシミュレート
するゲームにおいて、その舵を取る船が波によって揺れ
ても、景色がそれに追随して揺れるようなことは現実的
に起こり得ないためで、よりリアリテイに富んだ演出を
行うためである。
【0056】さらに、上記実施の形態においては、本発
明の体感発生装置としてビデオゲームに適用した場合に
ついて説明したが、この発明はこれに限定されず、CR
Tなどの表示手段を使用しないゲーム機にも適用可能で
ある。
【0057】加えて、前述した実施の形態においては、
前記ライドとして車等のシート21を採用した場合につ
いて説明したが、このようなシート21に限らず、スケ
ートボードなどをライドとして採用することが可能で、
このようなスケートボードの場合は、ゲームプレーヤが
立ってゲームプレーを行うことになる。
【0058】
【発明の効果】以上のような構成を採用したこの発明に
よれば、以下のような効果を奏する。
【0059】ライドと設置面との間に、気体を強制的に
導入可能な気体収納部を設けて、この気体収納部に気体
導入手段が気体を適宜注入して、前記ライドの上に立つ
人や座る人に対して、「浮遊」という体感を生じせしめ
ることが可能となる。つまり、機構的にライドと設置面
との間隔を変化させるものではなく、気体により間隔を
変化させるようにしているので、上記「浮遊」という体
感を生じせしめることができる。
【0060】また、前記ライドを設置面から実際に宙に
浮いた状態とすることにより、ライドを左右前後に移動
させての、ライドの動きによるゲーム入力を行う場合に
は、そのライドを動かす場合の摩擦抵抗が少なくなり、
例えば、摩擦抵抗の小さい雪上や水面上などでライドを
動かすような乗り物に対して、同様の体感をゲームプレ
ーヤに与えることが可能となる。
【0061】そして、前記ライドと設置面との間に、複
数の気体収納部を設けて、当該気体収納部に夫々独立し
て気体を導入可能な構成を採用すれば、前述した効果に
加え、複雑なライドの動きを体感せしめる体感発生装置
とすることができる。また、このような複雑な動きは、
水上や空気中を移動する例えばジェットスキーや飛行機
などのシミュレーションゲームにおいて、現実に発生す
る「浮遊」という感覚を生じながらの複雑な動きを体感
せしめることができる。
【0062】しかも、前記複数の気体収納部と、気体導
入手段との間の気体輸送通路を分岐させて、その分岐通
路を前記気体収納部にそれぞれ接続するとともに、当該
分岐通路ごとに電磁弁を設け、当該電磁弁を気体導入制
御手段によって電気的に制御し、前記気体収納部に対し
て個別に気体を導入するようにすれば、前記ライドに対
して、傾きや前後傾斜など複雑な動きを表現し体感を生
じせしめることが可能となる。
【0063】さらに、前記ライドに立つ又は座るゲーム
プレーヤの視認方向に、前記ライドの動きに追随せず固
定状態を保つように表示手段を設けることにより、複雑
な動きにより体感を生じせしめるとともに、視覚的にも
動いているということをゲームプレーヤが視認すること
ができるので、前記体感効果を助長する相乗効果が期待
できる。逆に、仮に表示手段をライドと追随して動くよ
うに構成した場合には、視覚的に動いているということ
を認識することができないので、体感効果が低下する。
【0064】加えて、予め記憶されたゲームプログラ
ム、画像情報等のゲーム情報に基づき生成されゲーム画
面情報の映像と、前記ライドの動きを同期させることに
より、よりリアリテイに富んだゲーム演出を再現でき
る。例えば高波にゲームプレーヤが操作する船が飲み込
まれることを演出する場合、画面を下から上にスクロー
ルすると共に、前記気体収納部内の気体をその開口から
外部へ出す事により収縮させて前記ライドを下降させる
ことにより、波に飲まれる演出をリアルに行うことがで
きる。
【0065】なお、前記複数の電磁弁を、制御手段と接
続した気体導入制御手段により、電気的に開閉し、前記
表示画面と同期した体感上の演出をゲームプレーヤに提
供することができる。
【0066】また、ゲーム入力を行うためのゲームコン
トローラを前記ライドと一体的に設ける事により、ライ
ドの動きが複雑になった場合でも、ゲームプレーヤの入
力作業が困難になることを低減することが可能となる。
【0067】さらに、前記ライドをゲームプレーヤが座
るシートとした場合には、そのシートに座った状態で足
を置くための足置き部の下部にも前記気体収納部を設け
ることが、よりリアルな体感を得るために好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1に示すのは、この発明の体感発生装置を
適用した一実施の形態としての側面図である。
【図2】 図1の斜視図である。
【図3】 体感発生装置の上昇を説明するための側面図
である。
【図4】 体感発生装置の下降を説明するための側面図
である。
【図5】 体感発生装置の前方向の傾きを説明するため
の側面図である。
【図6】 体感発生装置の後方向の傾きを説明するため
の側面図である。
【図7】 体感発生装置の水平状態を保った状態を説明
するための正面図である。
【図8】 体感発生装置の左方向への傾きを説明するた
めの正面図である。
【図9】 この発明の変形例を説明するための斜視図で
ある。
【符号の説明】
1・・・ビデオゲーム機、11・・・CRT、12・・
・ゲーム制御手段、12A・12B・・・ゲームコント
ローラ、20・・・気体導入手段、21・・・シート、
21B・・・足置き部、22・・・気体収納部、22B
・・・開口、23・・・気体輸送通路、23A・・・分
岐通路、25・・・電磁弁、30・・・設置面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09B 9/06 K D

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲームプレーヤが立つか又は座るための
    ライドと、当該ライドの設置面との間に、外部と導通す
    る開口を有し、且つ気体を収納可能な内部空間を形成す
    る気体収納部を設ける一方、 前記気体収納部には、当該気体収納部内に気体を強制的
    に導入可能な気体導入手段が接続し、 前記気体収納部内に前記気体導入手段により気体を導入
    或いは前記開口から気体を外部に放出することにより、
    前記ライドと設置面との間隔を変化可能に構成すること
    を特徴とする体感発生装置。
  2. 【請求項2】 前記気体収納部の開口は、その開口から
    前記気体を前記設置面側に噴出し、その噴出圧力によっ
    て前記ライドを宙に浮かせるように構成することを特徴
    とする請求項1に記載の体感発生装置。
  3. 【請求項3】 前記ライドと前記設置面との間には、前
    記気体収納部を複数設け、当該複数の気体収納部は、夫
    々独立して気体を導入可能に前記気体導入手段と接続し
    てあることを特徴とする請求項1又は2に記載の体感発
    生装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の体感発生装置において、前記
    気体導入手段は、気体源と、当該気体源と前記複数の気
    体収納部とを繋ぐ気体輸送通路とから構成され、前記気
    体輸送通路は複数に分岐し、この分岐通路が前記複数の
    気体収納部と個別に接続されており、且つ前記分岐通路
    には夫々に電磁弁を設け、当該電磁弁は気体導入制御手
    段により個別に開閉可能に構成することを特徴とする。
  5. 【請求項5】 前記ライドに立つ又は座るゲームプレー
    ヤの視認方向には、予め記憶されたゲームプログラム等
    のゲーム情報に基づき、ゲーム制御手段が生成したゲー
    ム画面情報を表示するための表示手段を設けてなり、こ
    の表示手段は前記設置面に対して直接又は間接的に設け
    られ、前記ライドの動きに追随しないように固定状態を
    保つべく構成することを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の体感発生装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の体感発生装置におい
    て、前記制御手段は、前記気体導入制御手段と電気的に
    接続され、前記制御手段により生成されるゲーム情報と
    同期して前記複数の各電磁弁を開閉操作するように構成
    することを特徴としる。
  7. 【請求項7】 前記ライドには、一体的にゲームコント
    ローラを設けて成ることを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれかに記載の体感発生装置。
  8. 【請求項8】 前記ライドは、車等の椅子を模したシー
    トであり、このシートの下部と当該シートの下部の足置
    き部には、その左右に夫々独立してた少なくとも3つの
    気体収納部を設けることを特徴とする請求項1乃至7の
    いずれかに記載の体感発生装置。
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