JP2000126418A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2000126418A
JP2000126418A JP10305582A JP30558298A JP2000126418A JP 2000126418 A JP2000126418 A JP 2000126418A JP 10305582 A JP10305582 A JP 10305582A JP 30558298 A JP30558298 A JP 30558298A JP 2000126418 A JP2000126418 A JP 2000126418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
control
control means
control board
game control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10305582A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3958449B2 (ja
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP30558298A priority Critical patent/JP3958449B2/ja
Publication of JP2000126418A publication Critical patent/JP2000126418A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3958449B2 publication Critical patent/JP3958449B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技制御基板の実装面積を小さくするととも
に、遊技制御基板の制御の負担を軽減可能な遊技機を提
供する。 【解決手段】 入賞検出スイッチ17,22,23,2
40a〜240eと遊技装置に用いられるソレノイド1
6,21とが中継基板78を介して遊技制御基板31に
接続される遊技機において、入賞検出スイッチ用配線お
よびソレノイド用配線をまとめて接続可能な遊技制御基
板入出力コネクタ44bを遊技制御基板31に設けた。
また、遊技盤および遊技機枠に設けられた遊技効果ラン
プの点滅制御をランプ制御基板によって行なうようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばパチンコ
遊技機やコイン遊技機などで代表される遊技機に関し、
詳しくは、遊技者に有利となる第1の状態と遊技者に不
利となる第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置を有
し、所定の遊技条件が成立したことに基づいて行なうこ
とが可能となる特別遊技で特定条件が成立した場合に、
前記可変入賞球装置が前記第1の状態となる遊技者にと
って有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機として従来から一般的に
知られたものに、たとえば、遊技者に有利となる第1の
状態と遊技者に不利となる第2の状態とに変化可能な可
変入賞球装置を有し、所定の遊技条件が成立したことに
基づいて行なうことが可能となる特別遊技で特定条件が
成立した場合に、前記可変入賞球装置が前記第1の状態
となる遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能と
なる遊技機があった。
【0003】この種の従来の遊技機では、遊技制御手段
の一例となる遊技制御基板によって遊技機の遊技状態が
制御される。たとえば、遊技制御基板は、入賞が発生し
た場合には、遊技盤に設けられた入賞検出器からの検出
出力に基づいて、入賞位置を特定可能な制御信号を賞球
制御基板等に出力する制御を行なう。また、遊技制御基
板は、遊技盤に設けられた可変入賞球装置等の遊技装置
を駆動するソレノイド等の駆動手段に制御信号を出力し
て遊技装置を駆動させるための制御を行なう。さらに、
遊技制御基板は、遊技盤や遊技機枠部分に設けられた各
種の遊技効果ランプ等の制御をも行ない、遊技状況に応
じた所定の態様で遊技効果ランプ等を点灯させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の従来の遊技機では、遊技効果ランプ等への制御信号が
遊技制御基板によって出力されており、遊技制御基板が
直接遊技効果ランプ等を制御していたために、遊技制御
基板の制御の負担が大きくなってしまうという問題があ
った。
【0005】さらに、遊技効果ランプ等の数は、遊技機
の機種に応じてまちまちであるために、遊技制御基板で
遊技効果ランプ等を制御するためには、各機種の遊技効
果ランプ等に応じた制御ポートを有する遊技制御基板を
用意しなければならないという問題が生ずる。
【0006】また、遊技制御基板は、遊技効果ランプ等
の他、入賞検出器やソレノイド等といった多くの電気部
品と配線接続されることから、基板上に数多くの配線接
続部が必要とされ、これらの配線接続部を設けるスペー
スを確保するために基板面積が大きくなってしまう。こ
のことは、遊技制御基板を極力コンパクトに設計して遊
技機の限られた収容スペースを有効活用したいという遊
技業界のニーズに相反する。
【0007】さらに、従来より、遊技制御基板が他の制
御基板と通信を行なうために遊技制御基板に設けられた
信号入出力部を利用して外部から遊技制御基板に信号を
入力させて遊技制御基板を不正に動作させるという不正
行為が行なわれる場合があり、かかる不正行為を防止す
る必要もあった。特に、遊技制御基板の制御の負担を小
さくするべく、遊技効果ランプ等の直接の制御を他のラ
ンプ制御基板等に委ねるようにし、遊技効果ランプの制
御に関しては遊技制御基板はランプ制御基板等に遊技状
況に関する情報のみを出力するように構成した場合に
は、遊技制御基板にランプ制御基板等を接続する必要が
生じ、遊技制御基板と接続される制御基板の数が増え
る。このことは、遊技制御基板の外部から不正信号を入
力させるルートが増加することにつながり、不正行為を
助長するおそれが発生する。
【0008】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、遊技制御手段の制御の負担を軽
減しながらも遊技制御手段に関する不正行為を防止可能
であって、かつ、遊技制御手段のコンパクト化を図るこ
とが可能な遊技機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技者に有利となる第1の状態と遊技者に不利とな
る第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置を有し、所
定の遊技条件が成立したことに基づいて行なうことが可
能となる特別遊技で特定条件が成立した場合に、前記可
変入賞球装置が前記第1の状態となる遊技者にとって有
利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機であって、遊
技機の遊技状態を制御する遊技制御手段と、該遊技制御
手段が出力する指令情報に基づいて所定の遊技結果価値
を遊技者に付与する制御を行なう遊技結果価値付与制御
手段と、前記遊技制御手段が出力する指令情報に基づい
て音を音発生装置から発生させる制御を行なう音制御手
段と、遊技盤と遊技機枠とに設けられ、遊技状況に応じ
て点灯態様が変化する複数の発光部と、前記遊技制御手
段が出力する指令情報に基づいて前記発光部の点灯態様
を制御する発光部制御手段と、前記遊技盤に設けられ、
入賞を検出する複数の入賞検出手段と、前記遊技盤に設
けられた遊技装置を駆動する複数の駆動手段と、前記複
数の入賞検出手段に電気的に接続された複数の配線を集
約して1つとした接続媒体と前記複数の駆動手段に電気
的に接続された複数の配線を集約して1つとした接続媒
体とを接続して前記遊技制御手段に中継する中継手段と
を含み、前記遊技制御手段は、前記入賞検出手段の検出
信号を入力するための検出信号入力部と、前記駆動手段
に制御信号を出力するための制御信号出力部と、前記中
継手段によって中継される前記入賞検出手段用の配線と
前記駆動手段用の配線とを集合させて接続可能な集合配
線接続部とを含み、前記遊技制御手段と、前記遊技結果
価値付与制御手段、前記音制御手段、および、前記発光
部制御手段のそれぞれとの間では、前記遊技制御手段か
ら前記遊技結果価値付与制御手段、前記音制御手段、お
よび、前記発光部制御手段のそれぞれへの一方向通信に
よる指令情報の伝送が行なわれることを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技制御手段は、前記指
令情報の出力を可能にするが前記遊技結果価値付与制御
手段、前記音制御手段、および、前記発光部制御手段か
ら伝送されてきた信号が入力されることを禁止する不可
逆性通信手段を含むことを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記遊技結果
価値付与制御手段、前記音制御手段、および、前記発光
部制御手段は、前記遊技制御手段から前記指令情報が入
力された場合には、入力された前記指令情報を所定期間
にわたって監視し、情報の内容が変化しない場合に前記
指令情報に対応した制御を行なうことを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の本発明は、請求項3に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技結果価値付与制御手
段、前記音制御手段、および、前記発光部制御手段は、
前記所定期間中に前記指令情報の内容が変化した場合に
は前記指令情報の内容が変化した時点から当該変化後の
前記指令情報を所定期間にわたって監視し、情報の内容
が変化しない場合に当該変化後の指令情報に対応した制
御を行なうことを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の本発明は、請求項1から
請求項4のうちのいずれかに記載の発明の構成に加え
て、前記検出信号入力部は、前記検出情報の入力を可能
にするが信号が当該検出信号入力部を介して前記遊技制
御手段の外部へ伝送されることを禁止する入力部用不可
逆性通信手段を含み、前記制御信号出力部は、前記制御
信号の出力を可能にするが信号が当該制御信号出力部を
介して前記遊技制御手段の内部へ伝送されることを禁止
する出力部用不可逆性通信手段を含むことを特徴とす
る。
【0014】請求項6に記載の本発明は、請求項1から
請求項5のうちのいずれかに記載の発明の構成に加え
て、前記遊技制御手段から前記音制御手段、および、前
記発光部制御手段に出力される前記指令情報のフォーマ
ットが同一であることを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、遊技制御手
段の働きにより、遊技機の遊技状態が制御される。遊技
結果価値付与制御手段の働きにより、遊技制御手段が出
力する指令情報に基づいて所定の遊技結果価値が遊技者
に付与される。音制御手段の働きにより、遊技制御手段
が出力する指令情報に基づいて音が音発生装置から発生
する。発光部制御手段の働きにより、遊技盤と遊技機枠
とに設けられた複数の発光部の点灯態様が遊技状況に応
じて変化する。前記遊技盤に設けられた複数の入賞検出
手段の働きにより、入賞が検出される。複数の駆動手段
の働きにより、前記遊技盤に設けられた遊技装置が駆動
される。中継手段の働きにより、前記複数の入賞検出手
段に電気的に接続された複数の配線を集約して1つとし
た接続媒体と、前記複数の駆動手段に電気的に接続され
た複数の配線を集約して1つとした接続媒体とが接続さ
れて前記遊技制御手段に中継される。前記遊技制御手段
では、前記入賞検出手段の検出信号が検出信号入力部に
入力され、前記駆動手段への制御信号が制御信号出力部
から出力される。集合配線接続部の働きにより、前記中
継手段によって中継される前記入賞検出手段用の配線と
前記駆動手段用の配線とが集合して遊技制御基手段に接
続される。前記遊技制御手段と、前記遊技結果価値付与
制御手段、前記音制御手段、および、前記発光部制御手
段のそれぞれとの間では、前記遊技制御手段から前記遊
技結果価値付与制御手段、前記音制御手段、および、前
記発光部制御手段のそれぞれへの一方向通信による指令
情報の伝送が行なわれる。
【0016】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、不可逆性通信手段の働
きにより、前記遊技制御手段から前記指令情報を出力す
ることは可能とされるが前記遊技結果価値付与制御手
段、前記音制御手段、および、前記発光部制御手段から
伝送されてきた信号が前記遊技制御手段に入力されるこ
とが禁止される。
【0017】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、前記遊
技結果価値付与制御手段、前記音制御手段、および、前
記発光部制御手段の働きにより、前記遊技制御手段から
入力された前記指令情報が所定期間にわたって監視さ
れ、情報の内容が変化しない場合に前記指令情報に対応
した制御が行なわれる。
【0018】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
3に記載の発明の作用に加えて、前記遊技結果価値付与
制御手段、前記音制御手段、および、前記発光部制御手
段の働きにより、前記所定期間中に前記指令情報の内容
が変化した場合には前記指令情報の内容が変化した時点
から当該変化後の前記指令情報が所定期間にわたって監
視され、情報の内容が変化しない場合に当該変化後の指
令情報に対応した制御が行なわれる。
【0019】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1から請求項4のうちのいずれかに記載の発明の作用に
加えて、入力部用不可逆性通信手段の働きにより、前記
検出信号入力部に前記検出情報が入力されることは許容
されるが、信号が当該検出信号入力部を介して前記遊技
制御手段の外部へ伝送されることが禁止される。出力部
用不可逆性通信手段の働きにより、前記制御信号が前記
制御信号出力部から出力されることは許容されるが、信
号が当該制御信号出力部を介して前記遊技制御手段の内
部に伝送されることが禁止される。
【0020】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1から請求項5のうちのいずれかに記載の発明の作用に
加えて、前記遊技制御手段から前記音制御手段および前
記発光部制御手段へは同一フォーマットの前記指令情報
が出力される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機やス
ロットマシンなどであってもよく、遊技者に有利となる
第1の状態と遊技者に不利となる第2の状態とに変化可
能な可変入賞球装置を有し、所定の遊技条件が成立した
ことに基づいて行なうことが可能となる特別遊技で特定
条件が成立した場合に、前記可変入賞球装置が前記第1
の状態となる遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御
可能となる遊技機であれば、すべてに適用することが可
能である。
【0022】図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチ
ンコ遊技機1およびこれに対応して設置されたカードユ
ニット50の正面図である。
【0023】カードユニット50には、カード利用可表
示ランプ161が設けられており、カードユニット50
が使用可能な状態にある旨が、このカード利用可表示ラ
ンプ161の点灯または点滅により遊技者に知らされ
る。このカードユニット50は、遊技機設置島に設置さ
れている複数台のパチンコ遊技機1の間に挿入された状
態で設置されており、左右どちらの遊技機に接続されて
いるかが連結台方向表示器163により表示される。
【0024】遊技者がカード残高の記録されたいわゆる
全国共通カードをカード挿入口165に挿入すると、そ
の全国共通カードに記録されているカード残高が読取ら
れる。次に、遊技者が所定の貸玉操作を行なうことによ
り、予め入力設定されている貸出単位額分の残高が減額
されるとともに、その貸出単位額分の打玉がパチンコ遊
技機1の打球供給皿3に貸出される。
【0025】カードユニット50には端数表示スイッチ
162が設けられている。この端数表示スイッチ162
を押圧操作することにより、たとえばカード残高やエラ
ーが発生した場合のエラーコードなどの情報がパチンコ
遊技機1に設けられた情報表示器(図示省略)に表示さ
れる。図中166はカードユニット錠であり、このカー
ドユニット錠166に所定のキーを挿入して解錠操作す
ることにより、カードユニット50の前面側を開成でき
るように構成されている。
【0026】パチンコ遊技機1は、額縁状に形成された
ガラス扉枠2を有する。このガラス扉枠2の後方には、
遊技盤6が着脱自在に取付けられている。また、ガラス
扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿
3の下部には、打球供給皿3から溢れた玉を貯留する余
剰玉受皿4と、遊技者が打球操作するための操作ノブ5
とが設けられている。操作ノブ5を遊技者が操作するこ
とにより、打球供給皿3内に貯留されているパチンコ玉
を1個ずつ発射することができる。遊技領域7の中央に
は、始動口14への打玉の始動入賞を条件にして特別図
柄を可変表示開始させる可変表示装置8が設けられてい
る。この可変表示装置8には、打玉の通過ゲート11a
の通過に伴って普通図柄が可変表示される可変表示器1
0と、通過記憶表示器10aと、始動記憶表示器18と
が設けられている。さらに、可変表示装置8の下方に
は、可動片15が左右に設けられた始動口14と、開閉
板20の傾動により打玉の入賞可能な開放状態となる可
変入賞球装置19とが設けられている。また、一般入賞
口として、可変表示装置8の上部には入賞口24aが、
可変入賞球装置19の左右には入賞口24d,24e
が、遊技領域7の下方左右には入賞口24b,24c
が、それぞれ設けられている。また、26は、打込まれ
た打玉がいずれの入賞口や可変入賞球装置にも入賞しな
かった場合にアウト玉として回収するアウト口であり、
25は、装飾ランプである。
【0027】遊技領域7の外周の遊技機枠部分には、遊
技効果LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28
cと、賞球の払出し時に点灯する賞球ランプ51と、玉
切れ中に点灯するランプ玉切れランプ52とが設けられ
ている。遊技効果LED28aおよび遊技効果ランプ2
8b,28cは、遊技状態が大当り状態あるいは後述す
る確率変動状態になった場合に所定の態様で点滅する。
これにより、遊技状態が遊技者本人あるいは周囲で遊技
を行なっている者や遊技場の係員に報知される。さら
に、遊技機枠の上部の左右にはステレオ音の音声などの
効果音を発生するためのスピーカ27,27が設けられ
ている。
【0028】図2は、遊技盤6の正面図である。この正
面図を参照して、以下に各種遊技装置および遊技の概要
を説明する。
【0029】可変表示装置8は、複数種類の特別図柄を
可変表示可能なCRT表示機で構成されている。可変表
示装置8の中央の可変表示部9では始動入賞が発生した
ことを条件として複数種類の特別図柄が上から下に向か
ってスクロール表示される。その後、所定時間が経過し
て可変表示が終了した結果、大当り図柄のゾロ目が停止
表示されれば大当りとなる。なお、大当り図柄のうちの
所定の確変図柄で大当りが発生した場合には、確率変動
状態となり大当り確率が高い確率に変動する。大当りと
なれば、可変入賞球装置19の開閉板20が傾動して大
入賞口が開口する。これにより、打玉を大入賞口に入賞
させることが可能な遊技者にとって有利な第1の状態に
制御され、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状
態(大当り状態)となる。
【0030】可変入賞球装置19の大入賞口は、特定入
賞領域と通常入賞領域とに区分されている。特定入賞領
域に入賞した入賞球はVカウントスイッチ22により検
出される。一方、通常入賞領域に入賞した通常入賞球は
カウントスイッチ23により検出される。Vカウントス
イッチ22とカウントスイッチ23は、ともに遊技盤6
に設けられており、各入賞領域に入賞した入賞玉は各ス
イッチ22,23により速やかに検出され、入賞玉が検
出される毎に15個の賞球が払出される。なお、Vカウ
ントスイッチ22とカウントスイッチ23による入賞球
の検出個数は、7セグメント表示器よりなる個数表示器
90aにより表示される。個数表示器90aは、大当り
のラウンド数をカウントするラウンド数表示器90bと
ともに可変入賞球装置19の大入賞口部分に設けられて
いる。開閉板20が傾動することにより遊技者は個数表
示器90aを視認可能となる。
【0031】可変入賞球装置19の第1の状態は、大入
賞口に進入した打玉の数が所定個数(たとえば9個)に
達した場合、または所定期間(たとえば30秒間)経過
した場合のうちのいずれか早い方の条件が成立した場合
に一旦終了して開閉板20が閉成する。これにより、可
変入賞球装置19は打玉を入賞させることが不可能な遊
技者にとって不利な第2の状態に制御される。そして、
可変入賞球装置19が第1の状態となっている期間中に
進入した打玉が特定入賞領域に特定入賞し、Vカウント
スイッチ22により検出されたことを条件として、再
度、可変入賞球装置19を第1の状態にする繰返し継続
制御が実行される。この繰返し継続制御の実行上限回数
はたとえば16回と定められている。繰返し継続制御に
おいて、可変入賞球装置19が第1の状態にされている
状態がラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上限
回数が16回の場合には、第1ラウンドから第16ラウ
ンドまでの16ラウンド分、可変入賞球装置19が第1
の状態にされ得る。ラウンド数は、可変入賞球装置19
の大入賞口部分に設けられているラウンド数表示器90
bにより表示される。ラウンド数表示器90bは、7セ
グメント表示器により構成されている。
【0032】可変表示装置8の左側方部分および右側方
部分には、それぞれワープ入口11が設けられている。
このワープ入口11に進入した打玉は、可変表示装置8
の裏面側を通って下方に流下してワープ出口13から再
度遊技領域7に放出される。このため、ワープ出口13
から放出された打玉は、始動口14に比較的入賞しやす
い状態となる。可変表示装置8の左側方部分に設けられ
たワープ入口11に進入した打玉の通過経路には普通図
柄始動ゲート11aが設けられている。
【0033】普通図柄始動ゲート11aに進入した打玉
は、ゲートスイッチ12で検出される。打玉がゲートス
イッチで検出されることを条件として、可変表示器10
が可変開始される。なお、可変表示器10が可変表示し
ている最中にさらに打玉がゲートスイッチ12で検出さ
れた場合には、「4」を記憶数の上限として通過球が記
憶されてその記憶数が通過記憶表示器10aに表示され
る。
【0034】可変表示器10は7セグメント表示器で構
成されており、普通図柄と呼ばれる識別情報が可変表示
される。可変表示器10の表示結果が予め定められた特
別の表示態様(たとえば7)となれば「当り」となる。
可変表示器10に「当り」の表示結果が導出されると、
始動口14に設けられた左右1対の可動片15が開成す
る。これにより始動口14が開放状態となって打玉がよ
り始動入賞しやすくなる。始動口14が開放状態にある
際に打玉が1つ始動入賞すれば、可動片15が元の位置
まで閉成して打玉が始動入賞しにくい状態に戻る。ま
た、始動口14が開放状態となってから所定期間が経過
すれば、始動入賞が発生しなくとも可動片15が元の位
置まで閉成して開放状態は終了する。始動口14に入賞
した始動入賞球は遊技盤6に設けられた始動口スイッチ
17により速やかに検出される。始動入賞球が始動口ス
イッチ17で検出されると6個の賞球が払出されるとと
もに、その検出出力に基づいて可変表示装置8が可変開
始される。なお、可変表示装置8が可変表示中に始動口
スイッチ17により検出された始動入賞は、「4」を記
憶数の上限として記憶されてその記憶数が始動記憶表示
器18に表示される。
【0035】また、一般入賞口24(24a,24b,
24c,24d,24e)に入賞した入賞球は、遊技盤
6に設けられた各入賞口スイッチ240(240a,2
40b,240c,240d,240e)により速やか
に検出され、これに基づいて10個の賞球が払出され
る。
【0036】装飾ランプ25は、可変表示装置8でリー
チが成立した場合、大当り予告がなされた場合、大当り
が発生した場合等の遊技状況に応じて所定の態様で点滅
する。
【0037】次に、図3を参照して、遊技制御基板31
と該遊技制御基板31を収容した態様で遊技機背部の所
定位置に組付けられる遊技制御基板ボックス310の構
成について説明する。図3は、遊技制御基板31を収容
した遊技制御基板ボックス310の構成を示す平面図で
ある。
【0038】遊技制御基板31は、長方形状のプリント
配線基板によって構成されており、その上面には遊技制
御用マイクロコンピュータ53(図4参照)や各種電子
部品を実装する電子部品実装領域が形成されている。さ
らに、遊技制御基板31には、遊技制御基板入出力コネ
クタ44bが形成されているとともに、賞球エラー解除
スイッチ89が設けられている。遊技制御基板入出力コ
ネクタ44bには、中継基板78(図6参照)からの配
線の端部に形成された入出力集合コネクタ44a(図6
参照)が接続される。なお、中継基板78は、遊技盤6
の電気部品等の配線を遊技制御基板31に中継する基板
であって、遊技機背部の所定位置に設けられている。賞
球エラー解除スイッチ89は、賞球等に関する所定のエ
ラー報知が行なわれている場合に、遊技場の係員等がそ
の報知およびエラー状態を停止させるための操作スイッ
チである。
【0039】遊技制御基板ボックス310は、遊技制御
基板31を内部に収容するボックス本体110と、該ボ
ックス本体110の蓋をするための蓋体190との組付
け体から構成されている。蓋体190とボックス本体1
10とは、蓋体190に設けられた取付片部180a〜
180cにより互いに組み付けられて非可逆的な固着状
態となり、第三者が不正目的で遊技制御基板ボックス3
10を開封した場合、即座に発見できるように構成され
ている。
【0040】蓋体190の表面は、たとえばポリビニル
アルコール、ポリエステル、ポリエチレンなどの樹脂を
主材料として構成された透明合成樹脂の長方形板からな
り、外部から内部に収納された基板を視認可能である。
このため、内部に収容された遊技制御基板31に対する
不正がなされていないか否かを外部から容易に点検可能
であり、不正を抑止することができる。
【0041】蓋体190の両端側には、複数の取付片部
180a〜180cが並設されている。この取付片部1
80a〜180cは、ボックス本体110と蓋体190
とを非可逆的に固着するためのものである。取付片部1
80a〜180cは、各々、蓋体190の側壁を構成す
る部分と、蓋体190の上壁を構成する部分とを有した
断面L字状をなし、蓋体190の側壁構成部分において
は、各取付片部180a〜180c間を連結する連結部
199a〜199cが一体成形され、蓋体190の上壁
構成部分においては、各取付片部180a〜180c間
を連結する連結部196a〜196cが一体成形されて
いる。なお、各取付片部180a〜180c間には、ス
リット状の溝が形成されており、連結部196a〜19
6c、199a〜199cは、取付片部180a〜18
0cの外壁面から突出した状態で設けられている。ま
た、取付片部180a〜180cの上壁構成部分には、
それぞれ取付穴200a〜200cが穿設されており、
取付片部180cの隣接部でありかつ蓋体190の両端
隅角部には、取付穴200dが穿設されている。
【0042】蓋体190の上面とボックス本体110の
側面との間には、長方形状のホログラムシール104が
貼着され、これによって蓋体190の組付け状態が担保
されるようになっている。さらに蓋体190の上面に
は、パチンコ遊技機1の機種名を記した機種名シール1
97bと、遊技制御基板ボックス310を交換した際に
書込む「交換者」,「交換日」の各項目を記した交換履
歴シール198bとが貼着されている。
【0043】また、各連結部196a〜196c、19
9a〜199cには、それぞれ遊技制御基板ボックス3
10の開放手順を遊技場係員などに示唆するための刻印
「1〜3」が施されている。具体的には、取付片部18
0aに対応する連結部196a,199aには「1」の
刻印が施され、取付片部180bに対応する連結部19
6b,199bには「2」の刻印が施され、取付片部1
80cに対応する連結部196c,199cには「3」
の刻印が施されている。遊技場の係員などは、これらの
刻印に従って連結部196a〜196c、199a〜1
99cを切断し、遊技制御基板ボックス310を開放す
る。
【0044】蓋体190およびボックス本体110は、
以下に示す組付けによって遊技制御基板31を収容した
遊技制御基板ボックス310として構成される。まず、
遊技制御基板31をビス139でボックス本体110に
ビス止めする。次に、上面が開放しているボックス本体
110に蓋体190を被せる。そして、取付片部180
aの取付穴200aを本体枠99の取付穴にワンウェイ
ねじ140で止め、そのワンウェイねじ140止め部分
を長方形状のホログラムシール105で封印する。これ
により、蓋体190とボックス本体110との内部空間
に遊技制御基板31を封入状態で収容した組付け体(遊
技制御基板ボックス310)が構成される。これによ
り、遊技制御基板31が遊技制御基板ボックス310内
に封入される。
【0045】このように、遊技制御基板31が遊技制御
基板ボックス310内に封入され、その封入状態を一旦
解除すると元の封入状態を復元することが困難にされて
いるために外部から不正信号を入力して賞球の払出しが
行なわれるようにする等の不正行為を極力防止可能とな
る。
【0046】次に図4および図5を参照して、パチンコ
遊技機1の制御に用いられる各種制御基板およびそれに
関連する構成要素について説明する。図4および図5
は、パチンコ遊技機1の制御に用いられる各種制御基板
およびそれに関連する構成要素を示すブロック図であ
る。
【0047】図4、図5には、制御基板として、遊技制
御基板31、ランプ制御基板35、賞球制御基板37、
音声制御基板70、残高制御基板74、表示制御基板8
0、および発射制御基板91が示されている。
【0048】遊技制御基板31には、プログラムに従っ
てパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコン
ピュータ53が設けられている。この遊技制御用マイク
ロコンピュータ53には、ゲーム制御用のプログラム等
を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される
RAM55、制御用のプログラムに従って制御動作を行
なうCPU56およびI/Oポート部57が内蔵されて
いる。
【0049】さらに、遊技制御基板31には、電源投入
時に遊技制御用マイクロコンピュータ53をリセットす
るための初期リセット回路65と、定期的(例えば、2
ms毎)に遊技制御用マイクロコンピュータ53にリセ
ットパルスを与えてゲーム制御用のプログラムを先頭か
ら再度実行させるための定期リセット回路66と、アド
レスデコード回路67とが設けられている。
【0050】さらに、遊技制御基板31には、各種スイ
ッチ(ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカ
ウントスイッチ22、カウントスイッチ23、全入賞球
スイッチ171、各入賞口スイッチ240、余剰玉受皿
4の満タンを検出する満タンスイッチ402、賞球エラ
ー解除スイッチ89)からの信号を遊技制御用マイクロ
コンピュータ53に与えるスイッチ回路58と、始動口
14の可動片15を動作させるソレノイド16および可
変入賞球装置15の開閉板20を開閉するソレノイド2
1を遊技制御用マイクロコンピュータ53からの指令に
従って駆動するソレノイド回路59とが設けられてい
る。
【0051】また、遊技制御基板31は、遊技制御用マ
イクロコンピュータ53から与えられるデータに従っ
て、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示部9の可
変表示に利用された始動入賞球の個数を示す有効始動情
報、確率変動が生じたことを示す確変情報等をホール管
理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力す
る情報出力回路64を含む。
【0052】満タンスイッチ402、玉切れ検出スイッ
チ167および玉切れスイッチ187からの検出信号
は、遊技制御基板31の遊技制御用マイクロコンピュー
タ53に入力される。遊技制御用マイクロコンピュータ
53は、玉切れ検出スイッチ167または玉切れスイッ
チ187からの検出信号が玉切れ状態を示しているか、
または、満タンスイッチ402からの検出信号が満タン
状態を示していると、賞球制御基板37の賞球処理を停
止させる。そして、遊技制御基板31は、玉切れランプ
52を点灯させるためのコマンドデータをランプ制御基
板35に出力する。これを受けてランプ制御基板35
は、玉切れランプ35を点灯させる。
【0053】各種入賞口スイッチ240、ゲートスイッ
チ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ2
2、カウントスイッチ23の検出信号は、図5を用いて
後述するように中継基板78(図5参照)を介して遊技
制御用マイクロコンピュータ53に入力される。遊技制
御用マイクロコンピュータ53のROM54には、入賞
検出用スイッチ(240、17、22、23)の検出信
号に対応して払出すべき賞球数を特定可能な賞球個数情
報が記憶されている。遊技制御基板31は、各スイッチ
の検出信号に基づいて払出すべき賞球数を特定し、賞球
制御用のINT信号を無効状態から有効状態にするとと
もに速やかに賞球個数信号(D0〜D3の4ビット信
号)を賞球制御基板37へ出力する。このため、遊技盤
裏面の機構板に設けられた全ての入賞球を検出する全入
賞球検出スイッチの検出を待って賞球を払出す従来の遊
技機に比較して賞球の払出制御を迅速に行なうことがで
きる。さらに、各種入賞検出用スイッチ(240、1
7、22、23)は、各入賞口に対応して遊技盤6に個
々に設けられているために、打玉の入賞をより早く検出
でき、これにより賞球の払出制御をより一層迅速に行な
うことができる。なお、INT信号は、無効状態では信
号がハイレベル(オン状態)となり、有効状態では信号
がロウレベル(オフ状態)となる。
【0054】先に出力した賞球個数信号に基づく賞球の
払出しが完了していない場合には、各種入賞検出用スイ
ッチ(240、17、22、23)から入力された検出
信号が遊技制御用マイクロコンピュータ53のRAM5
5内に累積的に記憶される。そして、先の賞球個数信号
に基づく賞球の払出しが完了したことを条件として、所
定のタイミングでRAM55内の記憶に基づいた賞球個
数信号が出力される。RAM55には、入力された検出
信号を処理可能な状態になるまでの間、払出すべき賞球
個数別に記憶可能なカウンタ(カウンタA,B,C)が
記憶されている。カウンタAには、Vカウントスイッチ
22およびカウントスイッチ23の検出信号、すなわ
ち、払出数=15個に対応する検出信号がまとめて記憶
される。カウンタBには、始動口スイッチ17の検出信
号、すなわち、払出数=6個に対応する検出信号が記憶
される。カウンタCには、各入賞口スイッチ240の検
出信号、すなわち、払出数=10個に対応する検出信号
が記憶される。
【0055】賞球の払出しが行なわれる場合には、賞球
ランプ51を点灯させるためのコマンドデータが遊技制
御基板31からランプ制御基板35に出力される。これ
により、ランプ制御基板35は、賞球ランプ51を点灯
させる。可変表示器10が可変表示している最中にさら
に打玉がゲートスイッチ12で検出された場合には、通
過球の記憶数が「4」に達していないことを条件とし
て、通過記憶表示器10aのLEDを点灯させるための
コマンドデータが遊技制御基板31からランプ制御基板
35に出力される。これにより、ランプ制御基板35
は、通過記憶表示器10aのLEDを1つ追加して点灯
させる。
【0056】遊技制御用マイクロコンピュータ53は、
各種入賞検出用スイッチ(240、17、22、23)
の検出信号が入力されたことに基づいて迅速に賞球制御
基板37の賞球制御用マイクロコンピュータ371に賞
球個数信号を出力した後、全入賞球検出スイッチ171
で入賞球が検出されるのを待つ。全入賞球検出スイッチ
171は、各入賞検出スイッチ(240a〜240e、
17、22、23)で検出された入賞球を、再度まとめ
て検出するスイッチである。この全入賞球検出スイッチ
171は、一般入賞口(24a〜24e),始動口1
4,および可変入賞球装置19に入賞した入賞球が案内
される遊技盤裏面の玉流下樋に設けられている。
【0057】遊技制御用マイクロコンピュータ53は、
賞球制御用マイクロコンピュータ371に賞球個数信号
を出力した後、所定時間が経過しても全入賞球検出スイ
ッチ171で入賞球が検出されない場合には、異常が発
生しているものと判断し、ランプ制御基板35にランプ
制御用INT信号とともにランプ制御用のコマンドデー
タを出力する。ランプ制御基板35は、ランプ制御用I
NT信号が有効状態となっていることを条件としてコマ
ンドデータに基づいて遊技効果ランプ28(28a,2
8b,28c)を所定の態様で点滅させる制御を行な
う。同時に遊技制御用マイクロコンピュータ53は、賞
球制御基板37にエラー報知用のコマンドデータを出力
する。賞球制御基板37の賞球制御用マイクロコンピュ
ータ371は、このコマンドデータに基づいてブザー駆
動信号をブザー基板75に出力する。これにより、ブザ
ー基板75に接続されたブザー75aから所定の報知音
が発生する。
【0058】異常な状態で賞球が払出された場合には、
遊技効果ランプ28が所定の態様で点滅するとともにブ
ザー75aから所定の報知音が発生するために、入賞口
への打玉の入賞に基づいて迅速に賞球を払出しつつも、
実際には入賞が発生していないにもかかわらず電波を発
生させて各入賞口に対応して設けられた入賞検出用スイ
ッチ(240、17、22、23)から検出信号を出力
させて不正に賞球を得る行為が行なわれていないかどう
かをチェックすることができる。
【0059】遊技効果ランプ28が所定の態様で点滅
し、ブザー75aから所定の報知音が発生しているエラ
ー報知状態は、遊技場の係員等が遊技制御基板31に設
けられた賞球エラー解除スイッチ89を押圧操作するこ
とにより解除される。
【0060】遊技制御用マイクロコンピュータ53は、
ソレノイド16を制御して始動口14の可動片15を動
作させるとともに、ソレノイド21を制御して可変入賞
球装置15の開閉板20を開閉させる。また、遊技制御
用マイクロコンピュータ53は、LED回路60を介し
て7セグメント表示器よりなる普通図柄用の可変表示器
10の表示状態を制御する。さらに、遊技制御用マイク
ロコンピュータ53は、賞球の払出個数に関する賞球情
報等をターミナル基板67を介してホール管理コンピュ
ータ等のホストコンピュータに対して出力する。
【0061】遊技制御用マイクロコンピュータ53は、
ランプ制御基板35にINT信号とともにランプ制御用
のコマンドデータを出力する。ランプ制御基板35に
は、コマンドデータ別にランプの点灯パターンが記憶さ
れた制御パターン記憶用ROM35aと、制御パターン
記憶用ROM35aの記憶内容に基づいた処理を実行す
るための制御プログラムが記憶された制御用ROM35
bとが設けられている(図7参照)。
【0062】ランプ制御基板35には、遊技機枠に設け
られた遊技効果LED28aおよび遊技効果ランプ28
b,28c、遊技盤6に設けられた装飾ランプ25、賞
球ランプ51、玉切れランプ52、個数表示器90a、
ラウンド数表示器90a、通過記憶表示器10a、始動
記憶表示器18が接続されている。ランプ制御基板35
は、INT信号が有効状態となっていることを条件とし
て、ランプ制御用のコマンドデータを抽出し、抽出した
コマンドデータに基づいて各種ランプ、LED等の点灯
制御を行なう。
【0063】ランプ制御基板35は、遊技制御基板31
からのコマンドデ−タに基づいて発射制御基板91を制
御する。発射制御基板91は、操作ノブ5、打球用駆動
モータ95、遊技者が操作ノブ5に触れた際に静電気に
変化が生じることを利用して遊技が行なわれているか否
かを検出するためのタッチリング168、および単発発
射スイッチ169と接続されている。発射制御基板91
は、操作ノブ5の操作量に応じた速度で打球が発射され
るように打球用駆動モータ95を駆動制御する。また、
単発発射スイッチ169の検出信号がある場合には打玉
が所定間隔で発射されるように打球用駆動モータ95を
駆動制御する。さらに、発射制御基板91は、ランプ制
御基板35から入力される打球禁止信号に応じて打球用
駆動モータ95を停止させ、打球不可能な状態に制御す
る。なお、ランプ制御基板35は、遊技制御用マイクロ
コンピュータ53から出力されるコマンドデータに基づ
いて打球禁止信号を発射制御基板91に出力する他、独
自の判断によって打球禁止信号を発射制御基板91に出
力する。
【0064】遊技制御用マイクロコンピュータ53は、
音声制御基板70にINT信号とともに音声制御用のコ
マンドデータを出力する。音声制御基板70には、コマ
ンドデータ別に音声の制御パターンが記憶された制御パ
ターン記憶用ROM70aと、制御パターン記憶用RO
M70aの記憶内容に基づいた処理を実行するための制
御プログラムが記憶された制御用ROM70bとが設け
られている(図7参照)。音声制御基板70は、INT
信号が有効状態となっていることを条件として、音声制
御用のコマンドデータを抽出し、抽出したコマンドデー
タに基づいてスピーカ27から所定の効果音を発生させ
る。
【0065】遊技制御用マイクロコンピュータ53は、
表示制御基板80にINT信号とともに画像表示制御用
のコマンドデータを出力する。表示制御基板80は、I
NT信号が有効状態となっていることを条件として、画
像表示制御用のコマンドデータを抽出し、抽出したコマ
ンドデータに基づいて可変表示装置8の画像表示制御を
行なう。
【0066】遊技制御用マイクロコンピュータ53から
賞球制御用マイクロコンピュータ371にはコマンドデ
ータとして賞球個数信号が入力される。賞球個数信号
は、バッファ回路373を介して入力される。バッファ
回路373における各バッファは、遊技制御基板31か
ら賞球制御基板37へ向かう方向にのみ信号を通過させ
ることができる。従って、賞球制御基板37側から遊技
制御基板31側に信号が伝わる余地はない。このため、
賞球制御基板37内の回路に不正改造が加えられても、
不正改造によって出力される信号が遊技制御基板31の
遊技制御用マイクロコンピュータ53に伝送されること
はない。なお、同様のバッファ回路373は、ランプ制
御基板35、音声制御基板70、表示制御基板80、お
よび遊技制御基板31にも設けられている(図10参
照)。
【0067】賞球制御用マイクロコンピュータ371
は、賞球個数信号の入力に基づいて玉払出装置97に駆
動信号を出力し、賞球個数信号により特定される個数の
賞球を払出すための払出制御を行なう。玉払出装置97
では、この駆動信号により賞球モータ289Aが駆動さ
れて賞球の払出しが行なわれる。
【0068】玉払出装置97には、賞球を払出す賞球機
構部分と貸玉を貸出す玉貸機構部分とが独立した機構部
分として設けられており、それぞれの機構部分には玉を
繰出すための玉繰出用スクリュー(図示省略)と当該玉
繰出用スクリューを駆動するモータ(賞球モータ289
A、玉貸しモータ289C)が設けられている。
【0069】賞球制御用マイクロコンピュータ371か
らの賞球モータ289Aおよび玉貸しモータ289Cへ
の駆動信号は、賞球モータ289Aおよび玉貸しモータ
289Cに伝えられる。すなわち、玉払出装置97にお
いて賞球機構部分と玉貸機構部分とが独立した機構部分
として設けられているが、それらは、賞球制御用マイク
ロコンピュータ371によって一括して駆動される。従
って、玉払出装置97の機構部分が増えても、遊技制御
用マイクロコンピュータ53における負荷が増えること
はない。
【0070】さらに、玉払出装置97の賞球機構部分に
は、玉繰出用スクリューで繰出された玉を賞球機構部分
の上手側で検出するための賞球モータ位置センサ300
Aと、玉繰出用スクリューで繰出された後、賞球機構部
分から打球供給皿3へ向けて落下する玉を賞球機構部分
の下手側で検出するための賞球カウントスイッチ301
A,301Bとが設けられている。同様に、玉払出装置
97の玉貸機構部分には、玉繰出用スクリューで繰出さ
れた玉を玉貸機構部分の上手側で検出するための玉貸モ
ータ位置センサ300Cと、玉繰出用スクリューで繰出
された後、玉貸機構部分から打球供給皿3へ向けて落下
する玉を玉貸機構部分の下手側で検出するための玉貸カ
ウントスイッチ301Cとが設けられている。
【0071】玉貸カウントスイッチ301Cからの検出
信号は、賞球制御用マイクロコンピュータ371に入力
される。賞球カウントスイッチ301A,301Bから
の検出信号は、遊技制御用マイクロコンピュータ53に
入力されるとともに、賞球制御用マイクロコンピュータ
371に入力される。
【0072】賞球制御用マイクロコンピュータ371
は、賞球の払出しを行なっている最中に球噛みエラ−等
の所定のエラーが検出された場合にはブザー信号をブザ
ー基板75に出力する。そして、遊技制御用マイクロコ
ンピュータ53からエラー解除指令情報が入力されたこ
とを条件として、ブザー信号を停止する。
【0073】また、賞球制御用マイクロコンピュータ3
71は、貸し玉数を示す玉貸し個数信号をターミナル基
板160に出力し、エラー表示用LED374にエラー
信号を出力する。
【0074】カードユニット50には、カードユニット
制御用マイクロコンピュータ(図示省略)が搭載されて
いる。また、カードユニット50には、端数表示スイッ
チ152、連結台方向表示器153、カード投入表示ラ
ンプ154およびカード挿入口155が設けられている
(図1参照)。残高表示基板74には、打球供給皿3の
近傍に設けられている度数表示LED、玉貸しスイッチ
および返却スイッチが接続される。
【0075】残高表示基板74からカードユニット50
には、遊技者の操作に応じて、玉貸しスイッチ信号およ
び返却スイッチ信号が賞球制御基板37を介して与えら
れる。
【0076】また、カードユニット50から残高表示基
板74には、プリペイドカードの残高を示すカード残高
表示信号および玉貸し可表示信号が賞球制御基板37を
介して与えられる。カードユニット50と賞球制御用マ
イクロコンピュータ371との間では、ユニット操作信
号(BRDY信号)、玉貸し要求信号(BRQ信号)、
玉貸し完了信号(EXS信号)およびパチンコ機動作信
号(PRDY信号)がやりとりされる。
【0077】パチンコ遊技機1の電源が投入されると、
賞球制御用マイクロコンピュータ371は、カードユニ
ット50にPRDY信号を出力する。カードユニット5
0においてカードが受付けられ、玉貸しスイッチが操作
され玉貸しスイッチ信号が入力されると、カードユニッ
ト制御用マイクロコンピュータは、賞球制御用マイクロ
コンピュータ371にBRDY信号を出力する。この時
点から所定の遅延時間が経過すると、カードユニット制
御用マイクロコンピュータは、賞球制御用マイクロコン
ピュータ371にBRQ信号を出力する。そして、賞球
制御用マイクロコンピュータ371は、玉貸しモータ2
89Cを駆動し、所定個数の貸し玉を遊技者に払出す。
そして、払出しが完了したら、賞球制御用マイクロコン
ピュータ371は、カードユニット50にEXS信号を
出力する。
【0078】以上のように、カードユニット50からの
信号は全て賞球制御基板37に入力される構成になって
いる。従って、玉貸し制御に関して、カードユニット5
0から遊技制御基板31に信号が入力されることはな
く、遊技制御用マイクロコンピュータ53にカードユニ
ット50の側から不正に信号が入力される余地はない。
【0079】図6は、遊技盤6に設けられた入賞検出用
スイッチ(240、17、22、23)と遊技制御基板
31との接続状況と、始動口14用のソレノイド16お
よび可変入賞球装置15用のソレノイド21と遊技制御
基板31との接続状況とを説明するためのブロック図で
ある。
【0080】入賞検出用スイッチ(240、17、2
2、23)のそれぞれには、1対の信号線が接続された
2pinの個別コネクタ40が接続される。それぞれの
個別コネクタ40から延びるケーブルの他方端はすべて
スイッチ集合コネクタ41aに接続される。このスイッ
チ集合コネクタ41aを中継基板78に設けられた集合
コネクタ41bに接続することにより、各入賞検出用ス
イッチ(240、17、22、23)と中継基板78と
が電気的に配線接続される。
【0081】ソレノイド16,21にも同様にして個別
コネクタ40が接続される。そして、それぞれの個別コ
ネクタ40から延びるケーブルの他方端がSOL集合コ
ネクタ42aに接続される。このSOL集合コネクタ4
2aを中継基板78に設けられた集合コネクタ42bに
接続することにより、ソレノイド16,21と中継基板
78とが電気的に配線接続される。
【0082】集合コネクタ41bと集合コネクタ42b
の各々の端子は、中継基板78のプリント配線によって
集合コネクタ43bの予め定められた各々の端子と電気
的に接続されている。この集合コネクタ43bに、多芯
ケーブルの一方端に接続された入出力集合コネクタ43
aが接続される。一方、多芯ケーブルの他方端に接続さ
れた入出力集合コネクタ44aは、遊技制御基板31に
設けられた遊技制御基板入出力コネクタ44bに接続さ
れる。これにより、各入賞検出用スイッチ(240、1
7、22、23)およびソレノイド16,21が中継基
板78を介して遊技制御基板31と電気的に配線接続さ
れる。
【0083】各入賞検出用スイッチ(240、17、2
2、23)から延びる配線とソレノイド16,21から
延びる配線とが遊技制御基板入出力コネクタ44bによ
って集合されて遊技制御基板31に接続されるために、
それぞれの配線を接続するためのコネクタを遊技制御基
板31に設けるような構成と比較して、遊技制御基板3
1の基板スペースを有効利用できる。このため、遊技制
御基板31の基板面積を小さくすることができる。
【0084】同様に、中継基板78においては、各入賞
検出用スイッチ(240、17、22、23)から延び
る配線とソレノイド16,21から延びる配線とが集合
コネクタ43bによって集合されているために、集合コ
ネクタ43bに代えて集合コネクタ41bに対応するコ
ネクタと集合コネクタ42bに対応するコネクタとをそ
れぞれ中継基板78に設けるような構成と比較して、中
継基板78の基板スペースを有効利用できる。このた
め、中継基板78の基板面積を小さくすることができ
る。
【0085】遊技制御基板入出力コネクタ44bの端子
のうち、各入賞検出用スイッチ(240、17、22、
23)に対応するスイッチ用端子は、遊技制御基板31
のプリント配線によってスイッチ回路58と接続されて
いる。また、遊技制御基板入出力コネクタ44bの端子
のうち、ソレノイド16,21に対応するソレノイド用
端子は、遊技制御基板31のプリント配線によってソレ
ノイド回路59と接続されている。
【0086】ソレノイド回路59には遊技制御基板31
からソレノイド16,21へ向かう方向にのみ信号を通
過させることができるようにするバッファ回路373が
設けられている。したがって、ソレノイド16、21か
ら延びる配線に不正が加えられても、不正によって遊技
制御基板31側へ出力される信号が遊技制御基板31内
の遊技制御用マイクロコンピュータ53に伝送されるこ
とはない。同様にスイッチ回路58には各入賞検出用ス
イッチ(240、17、22、23)から遊技制御基板
31へ向かう方向にのみ信号を通過させることができる
ようにするバッファ回路373が設けられている。
【0087】次に、ランプ制御基板35および音声制御
基板70に設けられる制御パターン記憶用ROM35
a,70aおよび制御用ROM35b,70bの取付態
様について説明する。図7は、ランプ制御基板35およ
び音声制御基板70における制御パターン記憶用ROM
35a,70aおよび制御用ROM35b,70bを取
付ける部分の構成を示す斜視図である。なお、制御パタ
ーン記憶用ROM35aにはコマンドデータ別に点灯パ
ターンが記憶されており、制御パターン記憶用ROM7
0aにはコマンドデータ別に音声の制御パターンが記憶
されている。制御パターン記憶用ROM35a,70a
および制御用ROM35b,70bの各々は、たとえ
ば、フラッシュメモリ(EEPROM等)により構成さ
れている。
【0088】図7を参照して、制御基板35,70にお
ける制御パターン記憶用ROM35a,70aの取付位
置には、ROM用ソケット193が設けられている。
【0089】ROM用ソケット193には、制御パター
ン記憶用ROM35a,70aが有する複数のピン93
が差込まれる複数の穴193aが形成されており、それ
らの穴193aにピン93を差込んで、制御パターン記
憶用ROM35a,70aをROM用ソケット193に
装着することにより、制御パターン記憶用ROM35
a,70aが制御基板35,70上に取付けられる。こ
の場合には、制御パターン記憶用ROM35a,70a
がソケット式で制御基板35,70上に取付けられるた
め、制御パターン記憶用ROM35a,70aを制御基
板35,70に対して容易に着脱可能なようにすること
ができる。
【0090】また、制御基板35,70における制御用
ROM35b,70bの取付位置には、ROM用ソケッ
ト194が設けられている。
【0091】ROM用ソケット194には、制御用RO
M35b,70bが有する複数のピン94が差込まれる
複数の穴194aが形成されており、それらの穴194
aにピン94を差込んで、制御用ROM35b,70b
をROM用ソケット194に装着することにより、制御
用ROM35b,70bが制御基板35,70上に取付
けられる。この場合には、制御用ROM35b,70b
がソケット式で制御基板35,70上に取付けられるた
め、制御用ROM35b,70bを制御基板35,70
に対して容易に着脱可能なようにすることができる。
【0092】制御パターン記憶用ROM35a,70a
および制御用ROM35b,70bのそれぞれの記憶情
報を書換える場合には、制御基板35,70から制御パ
ターン記憶用ROM35a,70aおよび制御用ROM
35b,70bの各々を取外し、遊技機メーカに搬送す
るかまたはROM書換機を持ち込んで、その制御パター
ン記憶用ROM35a,70aおよび制御用ROM35
b,70bの各々の単体を専用のROM書換機にセット
することにより、制御パターン記憶用ROM35a,7
0aおよび制御用ROM35b,70bの各々の記憶情
報を書換えることが可能になる。したがって、この場合
には、制御パターン記憶用ROM35a,70aおよび
制御用ROM35b,70bの各々の記憶情報の書換え
のための搬送またはROM書換機への装着を容易に行な
うことができる。特に、多数のパチンコ遊技機の制御パ
ターン記憶用ROM35a,70aおよび制御用ROM
35b,70b等のROMの記憶情報をまとめて書換え
る場合において、一度に多数のROMを記憶情報の書換
えのために搬送することやROM書換機への装着が容易
になる。
【0093】また、着脱が容易であることにより、制御
パターン記憶用ROM35a,70aおよび制御用RO
M35b,70bの各々を新たなROMに交換する作業
が容易になる。
【0094】また、制御パターン記憶用ROM35a,
70aおよび制御用ROM35b,70bのROM自体
が着脱可能であるために、制御基板35,70にROM
の記憶情報書換え用の書換用端子部を設ける必要がな
い。さらには、制御基板35,70を書換え時に破損さ
せるなどのおそれがない。
【0095】なお、この実施の形態においては、制御パ
ターン記憶用ROM35a,70aおよび制御用ROM
35b,70bの各々がフラッシュメモリ(EEPRO
M等)により構成されている例を示したが、これに限ら
ず、これらのROMとして、その他の書換え可能なRO
Mを用いてもよい。
【0096】また、この実施の形態においては、制御パ
ターン記憶用ROM35a,70aおよび制御用ROM
35b,70bの各々が書換え可能なROMにより構成
された例を示したが、これに限らず、これらのROM
は、マスクROMやワンタイムROMなどの書換えがで
きないROMを用いてもよい。
【0097】図8は、遊技制御用マイクロコンピュータ
53から出力されるコマンドデータのフォーマットを説
明するための説明図である。遊技制御用マイクロコンピ
ュータ53は、図示するフォーマットからなるコマンド
データをランプ制御基板35、賞球制御基板37、およ
び音声制御基板70へ出力する。コマンドデータは、た
とえば、図示するように7ビットで構成されている。こ
のうち、7ビット目はINT信号用として利用される。
このように、コマンドデータのフォーマットは、ランプ
制御基板35、賞球制御基板37、および音声制御基板
70で共通であるために、各種制御基板の制御動作を指
定するコマンドデータを作成する際の作業が容易とな
る。
【0098】図9は、遊技制御用マイクロコンピュータ
53から賞球制御用マイクロコンピュータ371に出力
される賞球制御用のコマンドデータの内容を説明するた
めの説明図である。図8に示したコマンドフォーマット
において、賞球制御用のコマンドデータでは、0ビット
目〜3ビット目を使用して賞球個数が指定され、4ビッ
ト目〜7ビット目を使用して制御内容が指定される。な
お、7ビット目は賞球個数の指定には使用されず、IN
T信号用として利用される。たとえば、4ビット目〜7
ビット目が「000B」とされることにより通常払出が
指定され、「001B」とされることにより補正払出が
指定される。
【0099】図10は、遊技制御基板31と各制御基板
(ランプ制御基板35、賞球制御基板37、音声制御基
板70、表示制御基板80)との接続構成を示すブロッ
ク図である。図示するように、遊技制御基板31から各
制御基板35,37,70,80には、INT信号とコ
マンドデータとが出力される。遊技制御基板31側およ
び各制御基板35,37,70,80側には、遊技制御
基板31から各制御基板35,37,70,80に向か
う信号のみを透過させ、逆方向に信号が伝送されること
を禁止するバッファ回路373が設けられている。すな
わち、バッファ回路373は、遊技制御基板31から各
制御基板35,37,70,80へ向かう信号の伝送を
許容するが各制御基板35,37,70,80側から遊
技制御基板31へ向かう信号の伝送を行なわない不可逆
性を有する入力インタフェースである。このバッファ回
路373により、遊技制御基板31と、各制御基板3
5,37,70,80との間の信号の一方向通信が担保
され、各制御基板35,37,70,80から遊技制御
基板31に不正な信号を入力させて不正な制御を行なわ
せる不正行為を確実に防ぐことができる。
【0100】図11は、遊技制御用マイクロコンピュー
タ53から各制御基板35,37,70,80へ出力さ
れるINT信号とコマンドデータとの関係を説明するた
めのタイミングチャートである。前述したように、IN
T信号は信号状態がローレベルにある場合が有効状態で
あり、ハイレベルにある状態が無効状態である。遊技制
御基板31は、新たなコマンドデータを伝送する際にI
NT信号を4msの間、ハイレベルからローレベルに切
換え、各制御基板35,37,70,80へ必要なコマ
ンドデータを4msの間継続して出力する。各制御基板
35,37,70,80は、INT信号がローレベルと
なっている際に入力されるコマンドデータに基づいて各
種の制御を実行する。各制御基板35,37,70,8
0は、一旦、コマンドデータに基づく制御を開始した場
合には、新たなコマンドデータが入力されるまでその制
御を継続する。このため、たとえば、ランプ制御基板3
5に所定のランプを点灯させるコマンドデータが入力さ
れた場合には、そのランプを消灯させるコマンドデータ
が入力されるまでの間、ランプ制御基板35はそのラン
プを継続的に点灯させる制御を行なう。
【0101】図12は、各制御基板35,37,70,
80がコマンドデータを取得する方法を説明するための
タイミングチャートである。図のに示すように、各制
御基板35,37,70,80は、INT信号が無効状
態から有効状態となった時点でコマンドデータを抽出
し、これを所定の格納領域に格納する。その後、500
μsが経過した時点で、図のに示すように、再度、コ
マンドデータを抽出する。そして、新たに抽出したコマ
ンドデータがのタイミングで抽出したコマンドデータ
と一致することを確認する。その後、さらに500μs
が経過した時点で、図のに示すように、再度コマンド
データを抽出し、コマンドデータが変化していないこと
を条件として、そのコマンドデータに応じた制御を実行
する。すなわち、INT信号が有効状態となっている間
にコマンドデータを3回連続して抽出し、抽出結果がす
べて一致する場合に、そのコマンドデータを正規のデー
タと見なす。
【0102】このように、各制御基板35,37,7
0,80は、遊技制御基板31から入力されたコマンド
データを所定期間にわたって監視し、コマンドデータの
内容が変化しない場合にコマンドデータに対応した制御
を行なうために、ノイズ等の影響によって瞬間的に正規
のコマンドデータが本来のものとは異なるデータに変化
した場合であっても、そのデータに基づいて誤った制御
が行なわれてしまうことがない。
【0103】図13は、各制御基板35,37,70,
80がコマンドデータを抽出している最中にコマンドデ
ータが変化した場合の各制御基板35,37,70,8
0の制御内容を説明するためのタイミングチャートであ
る。たとえば、図のに示すように、INT信号が有効
状態となってから二度目に抽出されたコマンドデータが
ノイズにより破壊されていた場合には、図のに示すタ
イミングにおいて一度目に抽出されたコマンドデータの
内容と二度目に抽出されたコマンドデータの内容とが相
互に一致しない。この場合には、抽出されたコマンドデ
ータは一旦破棄され、図のに示すタイミングにおいて
三度目に抽出されたコマンドデータが所定の格納領域に
格納される。その後、500μs間隔で、図のおよび
に示すタイミングにおいて連続して2回コマンドデー
タが抽出される。そして、図示する,,のタイミ
ングで抽出されたコマンドデータがすべて一致すること
を条件として、のタイミングで抽出されたコマンドデ
ータに基づいた制御が行なわれる。
【0104】このように、各制御基板35,37,7
0,80は、コマンドデータを連続して3回抽出してい
る最中にコマンドデータの内容が変化した場合には、コ
マンドデータの内容が変化した時点から当該変化後のコ
マンドデータを所定期間にわたって監視し、コマンドデ
ータの内容が変化しない場合に当該変化後のコマンドデ
ータに対応した制御を行なうために、たとえば、ノイズ
等の影響によって瞬間的に正規のコマンドデータが本来
のものとは異なるデータに変化した後、正規のコマンド
データに復帰した場合には、復帰した後の正規のコマン
ドデータに対応した制御が行なわれるようになる。この
ため、コマンドデータが正規のものであるか否かを判断
できるばかりでなく、一旦、受信した誤ったコマンドデ
ータを正規のコマンドデータに補正して、その正規のコ
マンドデータに基づいた正しい制御を継続できるように
なる。
【0105】図14は、INT信号にノイズが混入した
場合のランプ制御基板35、賞球制御基板37、音声制
御基板70、表示制御基板80の制御内容を説明するた
めのタイミングチャートである。図14には、ノイズの
影響によりINT信号が微小時間だけ変動した場合の制
御内容が示されている。図示するようなノイズが混入し
た場合には、ノイズによってINT信号が立下った時点
で、各制御基板35,37,70,80は遊技制御基板
31がINT信号を無効状態から有効状態に変化させた
ものとみなしてしまい、′に示すようにコマンドデー
タを抽出する。しかしながら、その後、4msが経過す
る前にINT信号がハイレベルに復帰するため、500
μs間隔で行なわれるべきコマンドデータの抽出処理が
実行されることはない。このため、′のタイミングで
抽出されたコマンドデータは破棄され、ノイズの影響を
受けて誤った制御が実行されることはない。
【0106】図15は、各制御基板35,37,70,
80において実行されるコマンドデータ抽出処理の処理
内容を示すフローチャートである。各制御基板35,3
7,70,80では、以下に説明するフローチャートに
従って、遊技制御基板31から正規のコマンドデータを
取得する処理が実行される。まず、INT信号がオフし
ているか否か、すなわち、INT信号が有効状態となっ
ているか否かが判断される(S101)。INT信号が
有効状態となっている場合には、通信カウンタのカウン
ト値が0であるか否かが判断される(S102)。
【0107】通信カウンタは、INT信号が有効状態と
なっている期間にコマンドデータを抽出した回数を計数
するためのカウンタである。この通信カウンタは、IN
T信号が有効状態から無効状態に切換わった際にはその
カウント値がクリアされる(S103)。このため、I
NT信号が無効状態から有効状態に切換わった時点では
通信カウンタのカウント値は0となっている。通信カウ
ンタのカウント値が0の場合には、3回連続して行なう
コマンドデータの抽出処理のうちの1回目の処理が実行
され、抽出されたコマンドデータが所定の記憶領域BA
NKにセットされる(S104)。
【0108】S104によりコマンドデータがBANK
にセットされた場合には、通信カウンタが加算更新(+
1)される(S106)。これにより、たとえば、通信
カウンタのカウンタ値が1になる。次に、コマンドデー
タの抽出間隔(500μs)を計時するためのタイマが
リセットされる(S107)。次に、通信カウンタのカ
ウント値が3に達しているか否かが判断される(S10
8)。前記S104を経てS108に移行した場合に
は、通信カウンタのカウント値が1であるために、一旦
処理が終了する。そして、再度、前記S101からの処
理が繰返される。
【0109】再度、前記S101からの処理が繰返され
た場合において、図14に示したようにINT信号の有
効状態がノイズ等により形成されたものでない場合に
は、INT信号の有効状態は4ms間継続される。この
場合には、S101でYESの判断がなされる。次に、
S102では、通信カウンタのカウント値が1であるた
めにNOの判断がなされる。次に、S107でタイマが
リセットされてから500μsが経過したか否かが判断
される(S103)。そして、500μsが経過してい
ない場合には、コマンドデータの抽出時期ではないため
に、一旦処理が終了する。その後、500μsが経過し
た時点でS103においてYESの判断がなされる。こ
の場合には、再度、コマンドデータが抽出され、抽出さ
れたコマンドデータと、BANKに格納されているコマ
ンドデータとが一致するか否かが判断される(S10
5)。一致しない場合には、いずれかのコマンドデータ
が破壊されていた可能性があるために、通信カウンタが
クリアされ(S103)、さらにBANKに格納されて
いるコマンドデータがクリアされる(S104)。その
後、一旦、処理が終了する。そして、再度、前記S10
1に処理が移行した際に、まだINT信号が有効状態と
なっている場合には、図13を用いて説明したように、
改めてS104においてコマンドデータを抽出する処理
が実行される。
【0110】一方、S105でBANK内のコマンドデ
ータと新たに抽出されたコマンドデータとが一致してい
ると判断された場合にはS106に進み、通信カウンタ
のカウント値が加算更新(+1)される。これにより、
たとえば、通信カウンタのカウンタ値が2になる。次
に、S107でタイマがリセットされ、S108で通信
カウンタのカウント値が3に達しているか否かが判断さ
れる。通信カウンタのカウント値が3に達していない場
合には、一旦、処理が終了する。そして、再度、前記S
101からコマンドデータ抽出処理が実行されて、やが
て、3回連続して行なわれるコマンドデータの抽出処理
のうちの3回目の処理が実行される。これにより、通信
カウンタのカウンタ値が3になる。
【0111】通信カウンタのカウント値が3に達した場
合には、BANKの格納値と新たに抽出されたコマンド
データとの比較を行なう前記S105の処理が2回実行
されていることになる。この場合には、通信終了フラグ
がセットされる(S109)。次に、BANKに格納さ
れているコマンドデータがWORKにセットされる(S
110)。なお、各制御基板35,37,70,80
は、WORKに格納されたコマンドデータを正規のコマ
ンドデータとみなし、このコマンドデータに基づいた制
御を実行する。次に、BANKに格納されているコマン
ドデータがクリアされる(S111)。次に、通信カウ
ンタのカウント値がクリアされ(S112)、処理が終
了する。
【0112】図16は、ランプ制御基板35が各種ラン
プやLEDなどを制御する場合の優先順位を説明するた
めの図である。ランプ制御基板35は、遊技制御用マイ
クロコンピュータ53が出力したコマンドデータに基づ
いて各種ランプやLEDなどを制御するが、複数種類の
ランプ等同士で制御のタイミングが重複した場合には、
装飾ランプ25、遊技効果LED28a、遊技効果ラン
プ28b,28c→始動記憶表示器18、通過記憶表示
器10a→個数表示器90aおよびラウンド数表示器9
0b→玉切れランプ52→賞球ランプ51の優先順序で
各ランプ等の制御を行なう。
【0113】図17は、遊技制御用マイクロコンピュー
タ53からランプ制御基板35に出力されるコマンドデ
ータと、そのコマンドデータに応じて遊技機で定められ
た点灯パターンとの対応関係を説明するための図であ
る。図17には、機種の異なるパチンコ遊技機Aとパチ
ンコ遊技機Bの点灯パターンが示されている。図17に
おいて、「盤面点灯パターン」とは、たとえば、パチン
コ遊技機1においては、遊技盤6に設けられた装飾ラン
プ25の点灯パターンを意味する。また、「枠点灯パタ
ーン」とは、たとえば、パチンコ遊技機1においては、
遊技機枠に設けられた遊技効果LED28aおよび遊技
効果ランプ28b,28cの点灯パターンを意味してい
る。
【0114】遊技機の機種が異なると、遊技効果を高め
るためあるいは遊技状態を報知するための演出用のラン
プの数やランプの位置、ランプの種類等が異なってく
る。このため、たとえば、特別図柄が変動している最中
のランプの点灯態様は、遊技機の機種によってまちまち
になる。図17に示すパチンコ遊技機Aとパチンコ遊技
機Bとでは、たとえば、特別図柄が変動している最中
(リーチが成立してる場合を除く)の点灯パターンと、
リーチが成立した際の点灯パターンとが異なっている。
【0115】しかしながら、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ53が出力するコマンドデータは、パチンコ遊技
機Aとパチンコ遊技機Bとで共通であって、変動中点灯
を示すコマンドデータは03H、リーチ中変動点灯を示
すコマンドデータは05Hに定められている。このよう
に各機種毎に点灯パターンが異なるにもかかわらず、コ
マンドデータを各機種で共通化できるのは、以下の理由
による。
【0116】すなわち、各機種別の点灯パターンに関す
る情報はランプ制御基板35側の制御パターン記憶用R
OM35a内に記憶されているため、遊技制御用マイク
ロコンピュータ53はコマンドデータを各機種別の点灯
パターンで伝送する必要がなく、各機種に共通の遊技状
況(特別図柄が変動中であるか、リーチが成立している
かなど)に関するコマンドデータのみを伝送すればよい
ためである。
【0117】このため、各機種の点灯パターンを考慮し
て各機種別に遊技制御基板31を製造する必要がない。
また、遊技制御基板31は、演出用のLEDやランプな
どの制御に関しては遊技状態を表わすデータを出力する
のみであるため、遊技制御基板側に直接、演出用のラン
プなどを接続する場合と比較して、ランプ等を接続する
ための制御ポートを設ける必要がない。
【0118】さらに、演出用のランプ等の数は遊技機の
機種により異なるため、遊技制御基板に直接、演出用の
ランプなどを接続する場合にはランプ数に対応する数の
制御ポートが設けられた遊技制御基板を用意する必要が
生ずる。あるいは、ランプの最大数を予測して予め遊技
制御基板に予備ポートを設けておく必要が生ずる。この
実施の形態に示す遊技制御基板31では、そもそもその
ような制御ポートが不要となるため、ランプ数の異なる
機種にも使用することが可能となる。
【0119】図18は、遊技制御用マイクロコンピュー
タ53からランプ制御基板35に出力されるコマンドデ
ータの具体例を説明するための図である。ランプ制御基
板35は、これらのコマンドデータに対応して予め定め
られた点灯パターンで、装飾ランプ25、遊技効果LE
D28a、遊技効果ランプ28b,28c、個数表示器
90a、ラウンド数表示器90b、始動記憶表示器1
8、通過記憶表示器10a、賞球ランプ51、玉切れラ
ンプ52を制御する。各コマンドデータに対応する具体
的な点灯パターンについては、ランプ制御基板35の制
御パターン記憶用ROM35a内に記憶されている。な
お、各コマンドデータに対応する点灯パターンについて
は、図7を用いて説明したように制御パターン記憶用R
OM35a等を取替えるなどして異なる点灯パターンに
変更することが可能である。
【0120】たとえば、00Hは、すべてのランプおよ
びLEDを消灯させることを指定するデータである。0
1Hは、特別図柄が変動していない場合の点灯パターン
を指定するデータである。03Hは、特別図柄が変動中
の点灯パターンを指定するデータである。05H〜08
Hは、各種リーチに対応する点灯パターンを指定するデ
ータである。09Hは、可変表示装置8に大当り予告の
表示がなされた際の点灯パターンを指定するデータであ
る。0BHは、可変表示装置8の最終的な表示結果が確
定した際の点灯パターンを指定するデータである。0D
Hは、大当りが発生した際に発生するファンファーレ音
に対応する点灯パターンを指定するデータである。0E
Hは、可変入賞球装置19が開放中の点灯パターンを指
定データである。0FHは、可変入賞球装置19が開放
状態から閉塞状態に移行した際の点灯パターンを指定す
るデータである。40H〜44Hは、始動記憶表示器1
8の点灯パターンを指定するデータである。45H〜4
9Hは、通過記憶表示器10aの点灯パターンを指定す
るデータである。50H〜5AHは、個数表示器90a
の点灯パターンを指定するデータである。60H〜6F
Hは、ラウンド数表示器90bの点灯パターンを指定す
るデータである。
【0121】なお、図の「(高確率時)」は、遊技状態
が確率変動状態となっている場合の点灯パターンを指定
するデータである。たとえば、02Hは、特別図柄が変
動しておらず、かつ、遊技状態が確率変動状態となって
いる場合の点灯パターンを指定するデータである。
【0122】図19は、遊技制御用マイクロコンピュー
タ53から音声制御基板70に出力されるコマンドデー
タの具体例を説明するための図である。音声制御基板7
0は、遊技制御用マイクロコンピュータ53から出力さ
れたコマンドデータに対応して予め制御パターン記憶用
ROM70a内部に記憶されている音声パターンを抽出
し、その音声パターンに基づいた音声をスピーカ27か
ら出力する制御を行なう。なお、各コマンドデータに対
応する音声パターンについては、図7を用いて説明した
ように制御パターン記憶用ROM70a等を取替えるな
どして異なる音声パターンに変更することが可能であ
る。
【0123】たとえば、コマンドデータ00Hは、消音
することを指定するデータである。コマンドデータ05
Hは、右図柄が滑るような態様で変動することに対応し
た音声パターンを指定するデータである。コマンドデー
タ08Hは、特別図柄がコマ送りされるような態様で変
動することに対応した音声パターンを指定するデータで
ある。コマンドデータ11H〜20Hは、リーチ種別に
対応した音声パターンを指定するデータである。コマン
ドデータ21H〜27Hは、大当り予告種別に対応した
音声パターンを指定するデータである。コマンドデータ
28Hは、大当りが発生した際のファンファーレ音を指
定するデータである。
【0124】次に,以上説明した実施形態の変形例や特
徴点を以下に列挙する。 (1) この実施形態では、遊技機としていわゆる第1
種のパチンコ遊技機1を例に挙げて説明した。しかしな
がら、以下のような第2種のパチンコ遊技機にも適用可
能である。
【0125】すなわち、打玉を入賞させることが可能な
第1の状態と打玉を入賞させることが不可能な第2の状
態とに変化可能な可変入賞球装置を有し、予め定められ
た特定入賞口に打玉が入賞した場合に可変入賞球装置が
第2の状態から第1の状態となった後、再度、第2の状
態となる特定動作がなされ、前記第1の状態にある可変
入賞球装置の特定領域に打玉が入賞した場合に、可変入
賞球装置を一旦第2の状態にした後、再度、第1の状態
と第2の状態とに繰返し継続して制御する繰返し継続制
御が行なわれる、第2種のパチンコ遊技機である。
【0126】すなわち、上記第2種のパチンコ遊技機に
より、遊技者に有利となる第1の状態と遊技者に不利と
なる第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置を有し、
所定の遊技条件が成立したことに基づいて行なうことが
可能となる特別遊技で特定条件が成立した場合に、前記
可変入賞球装置が前記第1の状態となる遊技者にとって
有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機が構成され
ている。かかる第2種のパチンコ遊技機においては、打
玉が所定の通過域を通過することにより、前記所定の遊
技条件が成立する。そして、その後、可変表示装置の表
示結果が導出表示されまでの間に行なわれる遊技によ
り、前記特別遊技が構成される。さらに、前記第1の状
態にある可変入賞球装置の特定領域に打玉が入賞するこ
とにより、前記特定条件が構成されている。
【0127】(2) この実施形態では、遊技機として
いわゆる第1種のパチンコ遊技機1を例に挙げて説明し
た。しかしながら、以下のような第3種のパチンコ遊技
機にも適用可能である。
【0128】すなわち、打玉が所定の作動口を通過した
場合に、可変表示装置が可変開始する。可変表示装置の
表示結果が大当りとなれば、所定の可変通過口装置の可
動部材が開成して打玉を所定の振分装置内に進入させる
ことが可能になる。その後、打玉が振分装置の特定入賞
口に入賞し、さらに別の打玉が所定の回転体装置に入賞
した場合に、可変入賞球装置が開放状態となる、第3種
のパチンコ遊技機である。
【0129】すなわち、上記第3種のパチンコ遊技機に
より、遊技者に有利となる第1の状態と遊技者に不利と
なる第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置を有し、
所定の遊技条件が成立したことに基づいて行なうことが
可能となる特別遊技で特定条件が成立した場合に、前記
可変入賞球装置が前記第1の状態となる遊技者にとって
有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機が構成され
ている。かかる第3種のパチンコ遊技機においては、打
玉が所定の作動口を通過することにより、前記所定の遊
技条件が成立する。そして、その後、打玉が回転体装置
に入賞するまでの間に行なわれる遊技により、前記特別
遊技が構成される。さらに、打玉が回転体装置に入賞す
ることにより、前記特定条件が構成されている。
【0130】(3) 各種入賞検出用スイッチ240,
17,22,23の検出信号の入力に基づいて順次賞球
の払出制御が行なわれている途中に停電が発生した場合
に備えて、遊技制御基板31にバックアップ用の電源を
設けてもよい。
【0131】(4) 遊技制御と賞球払出制御とが1つ
のマイクロコンピュータで実行されるように構成しても
よい。たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ53
が賞球制御用マイクロコンピュータ371の機能を有す
るように構成してもよい。
【0132】(5) 遊技制御用マイクロコンピュータ
53と賞球制御用マイクロコンピュータ371とを同一
の基板上に実装し、両マイクロコンピュータを基板ボッ
クス310に封入してもよい。
【0133】(6) 遊技盤6に形成された各入賞口に
対応して入賞検出用スイッチを設けたが、賞球の払出数
が同一の入賞口(たとえば一般入賞口24a〜24e)
については、共通の入賞検出用スイッチで検出するよう
に構成してもよい。たとえば、遊技盤6の裏面側に一般
入賞口24a〜24eに入賞した玉を回収する回収ケー
スを設け、この回収ケース下方に入賞検出用スイッチを
設けることが考えられる。なお、回収ケース下方の入賞
検出用スイッチで検出された玉は、玉流下樋の形成され
た機構板に案内する。
【0134】(7) 従来の遊技機では、入賞口に進入
した玉は、仮に入賞口に対応して設けられた入賞検出用
スイッチで検出されなかったとしても、遊技盤裏面の玉
合流樋に設けられた全入賞球検出器でまとめて検出さ
れ、入賞球として扱われる。このため、たとえば、可変
入賞球装置のいわゆる10カウントスイッチを遊技店が
故意に引抜くなどの不正行為を行ない、規定数を越える
入賞を可能にする場合があった。しかしながら、この実
施形態では、各入賞口に進入した玉は各入賞口に対応し
て設けられた入賞検出用スイッチで検出されない限り、
入賞球としては扱われないため、この種の不正行為を効
果的に防止できる。
【0135】(8) 取付片部180a〜180c、ワ
ンウェイねじ140により、前記制御基板が収容された
前記基体を前記蓋体で閉塞した状態で、該基体と該蓋体
とを非可逆的な固着状態にする組付固着手段が構成され
ている。
【0136】(9) 蓋体190とボックス本体110
との内部空間に遊技制御基板31を収容した上で蓋体1
90とボックス本体110とを取付片部180a〜18
0cにより互いに組み付けて非可逆的な固着状態とし、
さらに、ワンウェイねじ140止め部分を長方形状のホ
ログラムシール105で封印した遊技制御基板ボックス
310により、前記封入手段は、前記払出制御手段と前
記遊技制御手段とを封入した後にその封入状態を一旦解
除すると元の封入状態を復元することが困難に構成され
ていることを開示したが、非可逆的な固着状態とするこ
となく、単にホログラムシール105等で遊技制御基板
ボックス310を封印するのみであってもよい。この場
合であっても、不正を企てる者がホログラムシールを剥
がして遊技制御基板ボックス310を一旦開くと、ホロ
グラム図柄は元の形状にならないので、ホログラムシー
ルをもう一度貼り直しても剥がした痕跡が残り、元の封
入状態を復元することが困難となるためである。あるい
は、遊技制御基板ボックス310を非可逆的な固着状態
にはするものの、ホログラムシール105等で封印しな
くてもよい。この場合であっても、遊技制御基板ボック
ス310を開くためには各連結部196a、199aを
ニッパーなどの切断工具で切断する必要があり、たと
え、再度、遊技制御基板ボックス310を閉塞状態に戻
しても切断の痕跡が残るために元の封入状態を復元する
ことが困難となるためである。
【0137】(10) この実施形態では、賞球エラー
解除スイッチ89を遊技制御基板31側に設けたが、こ
れに代えて、賞球制御基板37側に設けてもよい。
【0138】(11) 今回開示された実施の形態はす
べての点で例示であって制限的なものではないと考えら
れるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく
て特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均
等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれること
が意図される。
【0139】
【課題を解決するための手段の具体例】パチンコ遊技機
1により、遊技者に有利となる第1の状態と遊技者に不
利となる第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置を有
し、所定の遊技条件が成立したことに基づいて行なうこ
とが可能となる特別遊技で特定条件が成立した場合に、
前記可変入賞球装置が前記第1の状態となる遊技者にと
って有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機が構成
されている。
【0140】打玉が始動口14に始動入賞することによ
り前記所定の遊技条件が構成されている。可変表示装置
8の特別図柄が変動状態となっている間の遊技により、
所定の遊技条件が成立したことに基づいて行なうことが
可能となる特別遊技が構成されている。可変表示装置8
の表示結果が大当りの結果となることにより、前記特定
条件が構成されている。大当り状態により、前記特定遊
技状態が構成されている。
【0141】遊技制御基板31により、遊技機の遊技状
態を制御する遊技制御手段が構成されている。賞球制御
基板37により、該遊技制御手段が出力する指令情報に
基づいて所定の遊技結果価値を遊技者に付与する制御を
行なう遊技結果価値付与制御手段が構成されている。パ
チンコ玉により、前記遊技結果価値が構成されている。
なお、前記遊技結果価値としては、その他、得点やクレ
ジットなどであってもよい。遊技制御基板31から賞球
制御基板37に出力されるコマンドデータにより、前記
指令情報が構成されている。
【0142】音声制御基板70により、前記遊技制御手
段が出力する指令情報に基づいて音を音発生装置から発
生させる制御を行なう音制御手段が構成されている。ス
ピーカ27により、前記音発生装置が構成されている。
遊技制御基板31から音声制御基板70に出力されるコ
マンドデータにより、前記指令情報が構成されている。
【0143】装飾ランプ25、遊技効果LED28aお
よび遊技効果ランプ28b,28c等により、遊技盤と
遊技機枠とに設けられ、遊技状況に応じて点灯態様が変
化する複数の発光部が構成されている。ランプ制御基板
35により、前記遊技制御手段が出力する指令情報に基
づいて前記発光部の点灯態様を制御する発光部制御手段
が構成されている。遊技制御基板31からランプ制御基
板35に出力されるコマンドデータにより、前記指令情
報が構成されている。
【0144】Vカウントスイッチ22、カウントスイッ
チ23、始動口スイッチ17、各入賞口スイッチ240
(240a,240b,240c,240d,240
e)により、前記遊技盤に設けられ、入賞を検出する複
数の入賞検出手段が構成されている。ソレノイド16,
21により、前記遊技盤に設けられた遊技装置を駆動す
る複数の駆動手段が構成されている。可変入賞球装置1
9、始動口14により、遊技装置が構成されている。
【0145】中継基板78により、前記複数の入賞検出
手段に電気的に接続された複数の配線を集約して1つと
した接続媒体と前記複数の駆動手段に電気的に接続され
た複数の配線を集約して1つとした接続媒体とを接続し
て前記遊技制御手段に中継する中継手段が構成されてい
る。集合コネクタ41bにより、前記複数の入賞検出手
段に電気的に接続された複数の配線を集約して1つとし
た接続媒体が構成されている。集合コネクタ42bによ
り、前記複数の駆動手段に電気的に接続された複数の配
線を集約して1つとした接続媒体が構成されている。
【0146】スイッチ回路58により、前記入賞検出手
段の検出信号を入力するための検出信号入力部が構成さ
れている。ソレノイド回路59により、前記駆動手段に
制御信号を出力するための制御信号出力部が構成されて
いる。遊技制御基板入出力コネクタ44bにより、前記
中継手段によって中継される前記入賞検出手段用の配線
と前記駆動手段用の配線とを集合させて接続可能な集合
配線接続部が構成されている。
【0147】図10に示したブロック図により、前記遊
技制御手段と、前記遊技結果価値付与 前記遊技制御手
段と、前記遊技結果価値付与制御手段、前記音制御手
段、および、前記発光部制御手段のそれぞれとの間で
は、前記遊技制御手段から前記遊技結果価値付与制御手
段、前記音制御手段、および、前記発光部制御手段のそ
れぞれへの一方向通信による指令情報の伝送が行なわれ
ることが開示されている。
【0148】図10に示した遊技制御基板31側に設け
られたバッファ回路373により、前記遊技制御手段
は、前記指令情報の出力を可能にするが前記遊技結果価
値付与制御手段、前記音制御手段、および、前記発光部
制御手段から伝送されてきた信号が入力されることを禁
止する不可逆性通信手段を含むことが開示されている。
【0149】図12のタイミングチャートと、図15の
フローチャートにより、前記遊技結果価値付与制御手
段、前記音制御手段、および、前記発光部制御手段は、
前記遊技制御手段から前記指令情報が入力された場合に
は、入力された前記指令情報を所定期間にわたって監視
し、情報の内容が変化しない場合に前記指令情報に対応
した制御を行なうことが開示されている。
【0150】図13のタイミングチャートと、図15の
フローチャートにより、前記遊技結果価値付与制御手
段、前記音制御手段、および、前記発光部制御手段は、
前記所定期間中に前記指令情報の内容が変化した場合に
は前記指令情報の内容が変化した時点から当該変化後の
前記指令情報を所定期間にわたって監視し、情報の内容
が変化しない場合に当該変化後の指令情報に対応した制
御を行なうことが開示されている。
【0151】図6に示したブロック図により、前記検出
信号入力部は、前記検出情報の入力を可能にするが信号
が当該検出信号入力部を介して前記遊技制御手段の外部
へ伝送されることを禁止する入力部用不可逆性通信手段
を含み、前記制御信号出力部は、前記制御信号の出力を
可能にするが信号が当該制御信号出力部を介して前記遊
技制御手段の内部へ伝送されることを禁止する出力部用
不可逆性通信手段を含むことが開示されている。スイッ
チ回路58に設けられたバッファ回路373により、前
記入力部用不可逆性通信手段が構成されている。ソレノ
イド回路59に設けられたバッファ回路373により、
前記出力部用不可逆性通信手段が構成されている。
【0152】図8に示すコマンドデータのフォーマット
の説明図により、前記遊技制御手段から前記音制御手
段、および、前記発光部制御手段に出力される前記指令
情報のフォーマットが同一であることが開示されてい
る。
【0153】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、発光部の点灯態様が発光部制御手段によっ
て制御されるために、各発光部の点灯態様を遊技制御手
段で制御する場合と比較して、遊技制御手段の制御の負
担を軽減することができる。また、遊技制御手段によっ
て直接、各発光部を制御する必要がなくなるために、遊
技制御手段側に各発光部の制御ポートを設ける必要がな
くなる。このため、たとえ複数種類の機種の各々で発光
部の数等が異なる場合であっても、共通の遊技制御手段
を用いることができるようになる。さらに、遊技制御手
段から遊技結果価値付与制御手段、音制御手段、およ
び、発光部制御手段のそれぞれへの一方向通信による指
令情報の伝送が行なわれるため、遊技結果価値付与制御
手段、音制御手段、または、発光部制御手段から遊技制
御手段へ不正なデータが入力されることによって遊技制
御手段で不正な制御動作が行なわれることを極力防止す
ることができる。また、中継手段によって中継される複
数の入賞検出手段用の配線と複数の駆動手段用の配線
は、遊技制御手段の集合配線接続部に集合された形で接
続することができるために、各々の配線を接続するため
の複数の配線接続部が設けられた従来の遊技制御手段に
比較して、遊技制御手段を極力コンパクトに設計して遊
技機の限られた収容スペースを有効活用できるようにな
る。
【0154】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、遊技結果価値付与制御手段、音制御手段、
および、発光部制御手段から伝送されてきた信号が遊技
制御手段に入力されることが不可逆性通信手段によって
禁止されるため、前記一方向通信が確実に行なわれる。
これにより、遊技制御手段に不正な信号を入力させて不
正な制御を行なう不正行為を防ぐことができる。
【0155】請求項3に関しては、請求項1または請求
項2に関する効果に加えて、遊技結果価値付与制御手
段、音制御手段、および、発光部制御手段は、遊技制御
手段から入力された指令情報を所定期間にわたって監視
し、情報の内容が変化しない場合に指令情報に対応した
制御を行なうために、たとえば、ノイズ等の影響によっ
て瞬間的に正規の指令情報が本来のものとは異なる情報
に変化した場合であっても、その指令情報に基づいて誤
った制御が行なわれてしまうことがない。
【0156】請求項4に関しては、請求項3に関する効
果に加えて、遊技結果価値付与制御手段、音制御手段、
および、発光部制御手段は、前記所定期間中に指令情報
の内容が変化した場合には指令情報の内容が変化した時
点から当該変化後の指令情報を所定期間にわたって監視
し、情報の内容が変化しない場合に当該変化後の指令情
報に対応した制御を行なうために、たとえば、ノイズ等
の影響によって瞬間的に正規の指令情報が本来のものと
は異なる情報に変化した後、正規の指令情報に復帰した
場合には、復帰した後の正規の指令情報に対応した制御
が行なわれるようになる。このため、指令情報が正規の
ものであるか否かを判断できるばかりでなく、一旦、受
信した誤った指令情報を正規の指令情報に補正して、そ
の正規の指令情報に基づいて制御を継続できるようにな
る。
【0157】請求項5に関しては、請求項1から請求項
4のうちのいずれかに関する効果に加えて、第三者が不
正目的で制御信号出力部へ信号を入力させた場合であっ
ても、その信号によって遊技制御手段が不正な制御動作
を行なうことがない。
【0158】請求項6に関しては、請求項1から請求項
5のうちのいずれかに関する効果に加えて、前記遊技制
御手段から前記音制御手段、および、前記発光部制御手
段に出力される前記指令情報のフォーマットが同一であ
るために、各種制御手段の制御動作を指定する指令情報
のデータを作成する際の作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機およびこれに対応して設置され
たカードユニットの正面図である。
【図2】遊技盤の正面図である。
【図3】遊技制御基板を収容した遊技制御基板ボックス
の構成を示す平面図である
【図4】パチンコ遊技機の制御に用いられる各種制御基
板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図であ
る。
【図5】パチンコ遊技機の制御に用いられる各種制御基
板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図であ
る。
【図6】遊技盤に設けられた入賞検出用スイッチと遊技
制御基板との接続状況と、始動口用のソレノイドおよび
可変入賞球装置用のソレノイドと遊技制御基板との接続
状況とを説明するためのブロック図である
【図7】ランプ制御基板および音声制御基板における制
御パターン記憶用ROMおよび制御用ROMを取付ける
部分の構成を示す斜視図である。
【図8】遊技制御用マイクロコンピュータから出力され
るコマンドデータのフォーマットを説明するための説明
図である。
【図9】遊技制御用マイクロコンピュータから賞球制御
用マイクロコンピュータに出力される賞球制御用のコマ
ンドデータの内容を説明するための説明図である。
【図10】遊技制御基板とランプ制御基板、賞球制御基
板、音声制御基板、表示制御基板との接続構成を示すブ
ロック図である。
【図11】遊技制御用マイクロコンピュータからランプ
制御基板、賞球制御基板、音声制御基板、表示制御基板
へ出力されるINT信号とコマンドデータとの関係を説
明するためのタイミングチャートである。
【図12】ランプ制御基板、賞球制御基板、音声制御基
板、表示制御基板がコマンドデータを取得する方法を説
明するためのタイミングチャートである。
【図13】ランプ制御基板、賞球制御基板、音声制御基
板、表示制御基板がコマンドデータを抽出している最中
にコマンドデータが変化した場合の各制御基板の制御内
容を説明するためのタイミングチャートである。
【図14】INT信号にノイズが混入した場合のランプ
制御基板、賞球制御基板、音声制御基板、表示制御基板
の制御内容を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図15】ランプ制御基板、賞球制御基板、音声制御基
板、表示制御基板において実行されるコマンドデータ抽
出処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図16】ランプ制御基板が各種ランプやLEDなどを
制御する場合の優先順位を説明するための図である。
【図17】遊技制御用マイクロコンピュータからランプ
制御基板に出力されるコマンドデータと、そのコマンド
データに応じて遊技機で定められた点灯パターンとの対
応関係を説明するための図である。
【図18】遊技制御用マイクロコンピュータからランプ
制御基板に出力されるコマンドデータの具体例を説明す
るための図である。
【図19】遊技制御用マイクロコンピュータから音声制
御基板に出力されるコマンドデータの具体例を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機、6は遊技盤、8は特別図柄用の可
変表示装置、10は普通図柄用の可変表示器、10aは
通過記憶表示器、14は始動口、16および21はソレ
ノイド、24a〜24eは一般入賞口、17は始動口ス
イッチ、19は可変入賞球装置、22はVカウントスイ
ッチ、23はカウントスイッチ、24a〜24eは一般
入賞口、25は装飾ランプ、28aは遊技効果LED、
28b,28cは遊技効果ランプ、31は遊技制御基
板、35はランプ制御基板、37は賞球制御基板、44
bは遊技制御基板入出力コネクタ、53は遊技制御用マ
イクロコンピュータ、58はスイッチ回路、59はソレ
ノイド回路、70は音声制御基板、75はブザー基板、
75aはブザー、78は中継基板、80は表示制御基
板、89は賞球エラー解除スイッチ、97は玉払出装
置、240a〜240eは入賞口スイッチ、371は賞
球制御用マイクロコンピュータ、373はバッファ回路
である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者に有利となる第1の状態と遊技者
    に不利となる第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置
    を有し、所定の遊技条件が成立したことに基づいて行な
    うことが可能となる特別遊技で特定条件が成立した場合
    に、前記可変入賞球装置が前記第1の状態となる遊技者
    にとって有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機で
    あって、 遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段と、 該遊技制御手段が出力する指令情報に基づいて所定の遊
    技結果価値を遊技者に付与する制御を行なう遊技結果価
    値付与制御手段と、 前記遊技制御手段が出力する指令情報に基づいて音を音
    発生装置から発生させる制御を行なう音制御手段と、 遊技盤と遊技機枠とに設けられ、遊技状況に応じて点灯
    態様が変化する複数の発光部と、 前記遊技制御手段が出力する指令情報に基づいて前記発
    光部の点灯態様を制御する発光部制御手段と、 前記遊技盤に設けられ、入賞を検出する複数の入賞検出
    手段と、 前記遊技盤に設けられた遊技装置を駆動する複数の駆動
    手段と、 前記複数の入賞検出手段に電気的に接続された複数の配
    線を集約して1つとした接続媒体と前記複数の駆動手段
    に電気的に接続された複数の配線を集約して1つとした
    接続媒体とを接続して前記遊技制御手段に中継する中継
    手段とを含み、 前記遊技制御手段は、 前記入賞検出手段の検出信号を入力するための検出信号
    入力部と、 前記駆動手段に制御信号を出力するための制御信号出力
    部と、 前記中継手段によって中継される前記入賞検出手段用の
    配線と前記駆動手段用の配線とを集合させて接続可能な
    集合配線接続部とを含み、 前記遊技制御手段と、前記遊技結果価値付与制御手段、
    前記音制御手段、および、前記発光部制御手段のそれぞ
    れとの間では、前記遊技制御手段から前記遊技結果価値
    付与制御手段、前記音制御手段、および、前記発光部制
    御手段のそれぞれへの一方向通信による指令情報の伝送
    が行なわれることを特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記遊技制御手段は、前記指令情報の出
    力を可能にするが前記遊技結果価値付与制御手段、前記
    音制御手段、および、前記発光部制御手段から伝送され
    てきた信号が入力されることを禁止する不可逆性通信手
    段を含むことを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技結果価値付与制御手段、前記音
    制御手段、および、前記発光部制御手段は、前記遊技制
    御手段から前記指令情報が入力された場合には、入力さ
    れた前記指令情報を所定期間にわたって監視し、情報の
    内容が変化しない場合に前記指令情報に対応した制御を
    行なうことを特徴とする、請求項1または請求項2に記
    載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記遊技結果価値付与制御手段、前記音
    制御手段、および、前記発光部制御手段は、前記所定期
    間中に前記指令情報の内容が変化した場合には前記指令
    情報の内容が変化した時点から当該変化後の前記指令情
    報を所定期間にわたって監視し、情報の内容が変化しな
    い場合に当該変化後の指令情報に対応した制御を行なう
    ことを特徴とする、請求項3に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記検出信号入力部は、前記検出情報の
    入力を可能にするが信号が当該検出信号入力部を介して
    前記遊技制御手段の外部へ伝送されることを禁止する入
    力部用不可逆性通信手段を含み、 前記制御信号出力部は、前記制御信号の出力を可能にす
    るが信号が当該制御信号出力部を介して前記遊技制御手
    段の内部へ伝送されることを禁止する出力部用不可逆性
    通信手段を含むことを特徴とする、請求項1から請求項
    4のうちのいずれかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記遊技制御手段から前記音制御手段、
    および、前記発光部制御手段に出力される前記指令情報
    のフォーマットが同一であることを特徴とする、請求項
    1から請求項5のうちのいずれかに記載の遊技機。
JP30558298A 1998-10-27 1998-10-27 遊技機 Expired - Fee Related JP3958449B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30558298A JP3958449B2 (ja) 1998-10-27 1998-10-27 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30558298A JP3958449B2 (ja) 1998-10-27 1998-10-27 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000126418A true JP2000126418A (ja) 2000-05-09
JP3958449B2 JP3958449B2 (ja) 2007-08-15

Family

ID=17946887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30558298A Expired - Fee Related JP3958449B2 (ja) 1998-10-27 1998-10-27 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3958449B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005027947A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2005040366A (ja) * 2003-07-23 2005-02-17 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2007006986A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Samii Kk 遊技機、音響発生装置、音響発生方法、及びサウンドライブラリ
JP2011098151A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2012179472A (ja) * 2012-06-28 2012-09-20 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2014008131A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Newgin Co Ltd 遊技機
JP2021171510A (ja) * 2020-04-28 2021-11-01 株式会社平和 遊技機

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005027947A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2005040366A (ja) * 2003-07-23 2005-02-17 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2007006986A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Samii Kk 遊技機、音響発生装置、音響発生方法、及びサウンドライブラリ
JP2011098151A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2012179472A (ja) * 2012-06-28 2012-09-20 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2014008131A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Newgin Co Ltd 遊技機
JP2021171510A (ja) * 2020-04-28 2021-11-01 株式会社平和 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3958449B2 (ja) 2007-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4614527B2 (ja) スロットマシン
JP6039214B2 (ja) 遊技機
JP2020049072A (ja) 遊技機
JP2020049073A (ja) 遊技機
JP2020049067A (ja) 遊技機
JP2020049069A (ja) 遊技機
JP2020049071A (ja) 遊技機
JP2020049076A (ja) 遊技機
JP2020049068A (ja) 遊技機
JP2020049070A (ja) 遊技機
JP2020049075A (ja) 遊技機
JP2020049074A (ja) 遊技機
JP7116305B2 (ja) 遊技機
JP6414293B1 (ja) 遊技機
JP2000300813A (ja) 遊技機
JP2009285301A (ja) 遊技台
JP3958449B2 (ja) 遊技機
JP2000167201A (ja) 遊技機
JP6414290B1 (ja) 遊技機
JP2020049066A (ja) 遊技機
JP6270025B2 (ja) 遊技機
JP4443209B2 (ja) 遊技システム
JP2000126430A (ja) 遊技機
JP2017035543A (ja) 遊技機
JP2012010947A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070510

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140518

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees