JP2000126286A - 血液処理装置 - Google Patents
血液処理装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】残血の少ない血液処理装置を提供する。
【解決手段】中空糸膜束を内蔵した血液処理装置におい
て、該中空糸の長さ0.1mm当たりの凹凸度が0.5
μm以下であることを特徴とする血液処理装置。
て、該中空糸の長さ0.1mm当たりの凹凸度が0.5
μm以下であることを特徴とする血液処理装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な血液処理装置
に関する。残血の少ない血液処理装置として、医療用分
野などに好適に用いられる。
に関する。残血の少ない血液処理装置として、医療用分
野などに好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】血液透析療法は30年以上の歴史があ
り、初期にはセルロース平膜が用いられていた。しか
し、透析効率を向上させるために膜形状や膜素材の研究
がこれまで多くなされてきており、現在そのほとんど
は、中空糸型と呼ばれる中空糸膜を円筒状のハウジング
に充填し両端を樹脂で封止した血液処理モジュールが使
われている。
り、初期にはセルロース平膜が用いられていた。しか
し、透析効率を向上させるために膜形状や膜素材の研究
がこれまで多くなされてきており、現在そのほとんど
は、中空糸型と呼ばれる中空糸膜を円筒状のハウジング
に充填し両端を樹脂で封止した血液処理モジュールが使
われている。
【0003】近年、この血液透析モジュールに対する性
能の要求はますます高まり多様化している。かつては血
液中の低分子尿毒素、水を除去し透析患者の生命を維持
することが重要であったのに対して、最近ではアルブミ
ン分子量近傍以下の高分子量領域の除去を行い、長期合
併症に陥る危険性の少ないようなモジュールが望まれて
いる。
能の要求はますます高まり多様化している。かつては血
液中の低分子尿毒素、水を除去し透析患者の生命を維持
することが重要であったのに対して、最近ではアルブミ
ン分子量近傍以下の高分子量領域の除去を行い、長期合
併症に陥る危険性の少ないようなモジュールが望まれて
いる。
【0004】このため、透析、ろ過の原理だけではなく
膜に特有の成分を吸着する吸着型の透析器も研究されポ
リメチルメタクリレートを用いた透析膜はβ2−ミクロ
グロブリンというタンパク質を吸着できる膜として広く
用いられている。一方、透析治療に置いては血液を凝固
させないように抗凝固薬が用いられているが、このよう
な吸着型の透析器に置いては血液成分の吸着も多く、透
析終了時に返血操作を行っても血液が残る残血という現
象が多く発生してしまっていた。
膜に特有の成分を吸着する吸着型の透析器も研究されポ
リメチルメタクリレートを用いた透析膜はβ2−ミクロ
グロブリンというタンパク質を吸着できる膜として広く
用いられている。一方、透析治療に置いては血液を凝固
させないように抗凝固薬が用いられているが、このよう
な吸着型の透析器に置いては血液成分の吸着も多く、透
析終了時に返血操作を行っても血液が残る残血という現
象が多く発生してしまっていた。
【0005】我々は吸着特性を生かしながら残血を無く
するために研究を重ねたところ、特定の構造を有する血
液処理装置を用いることで、吸着性能を落とすことなく
残血を改善できることを見いだし、本発明に至った。
するために研究を重ねたところ、特定の構造を有する血
液処理装置を用いることで、吸着性能を落とすことなく
残血を改善できることを見いだし、本発明に至った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、残血
の少ない血液処理装置を提供することにある。
の少ない血液処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために下記の構成を有する。
成するために下記の構成を有する。
【0008】「中空糸膜束を内蔵した血液処理装置にお
いて、中空糸の長さ0.1mm当たりの凹凸度が0.5
μm以下であることを特徴とする血液処理装置。」本発
明で言う血液処理装置の基本構造は特に限定しないが通
常用いられている構造のものであればよく、図1のよう
に円筒状のプラスチックケースに中空糸の束が挿入され
ており中空糸の両端部を樹脂で封止し、中空糸内部には
血液が、外部には透析液、生食、濾過水が流れるように
それぞれ入口、出口のポートが設けられている構造のも
のが一般的である。図1において、1は血液を中空糸膜
5の内部空間に導くように、かつ外部と隔離する為に設
けられた入り口側血液ポートである。血液6は入り口側
血液ポートに設けた血液導入口3より導入される。2は
中空糸膜の内部空間を通過してきた血液を集合させ、血
液導出口4より排出するように、かつ外部と隔離する為
に設けられた出口側血液ポートである。7は中空糸膜束
を収容するハウジングである。ハウジングには血液処理
液の導入口8および導出口9が設けられている。10は
中空糸膜束をその端部において、その内側と外側が液密
になるように、つまり中空糸膜の内部空間を流れる血液
が外側を流れる血液処理液と混じりあわないように、か
つ中空糸の内部空間が血液ポートの内部空間に連通する
ようにハウジングに固定する隔壁であり、血液と血液処
理液は中空糸膜を介してのみ接触するようになってい
る。
いて、中空糸の長さ0.1mm当たりの凹凸度が0.5
μm以下であることを特徴とする血液処理装置。」本発
明で言う血液処理装置の基本構造は特に限定しないが通
常用いられている構造のものであればよく、図1のよう
に円筒状のプラスチックケースに中空糸の束が挿入され
ており中空糸の両端部を樹脂で封止し、中空糸内部には
血液が、外部には透析液、生食、濾過水が流れるように
それぞれ入口、出口のポートが設けられている構造のも
のが一般的である。図1において、1は血液を中空糸膜
5の内部空間に導くように、かつ外部と隔離する為に設
けられた入り口側血液ポートである。血液6は入り口側
血液ポートに設けた血液導入口3より導入される。2は
中空糸膜の内部空間を通過してきた血液を集合させ、血
液導出口4より排出するように、かつ外部と隔離する為
に設けられた出口側血液ポートである。7は中空糸膜束
を収容するハウジングである。ハウジングには血液処理
液の導入口8および導出口9が設けられている。10は
中空糸膜束をその端部において、その内側と外側が液密
になるように、つまり中空糸膜の内部空間を流れる血液
が外側を流れる血液処理液と混じりあわないように、か
つ中空糸の内部空間が血液ポートの内部空間に連通する
ようにハウジングに固定する隔壁であり、血液と血液処
理液は中空糸膜を介してのみ接触するようになってい
る。
【0009】中空糸の長さ0.1mm当たりの凹凸度と
は中空糸に対して血液が流れる軸方向0.1mmでの表
面凹凸幅であり、この凹凸度は白色干渉顕微鏡によって
測定することができる。本発明においては、複数本の中
空糸からなる束から、任意の中空糸を10本選び、それ
ぞれの中空糸について、任意の1箇所について0.1m
mずつ測定し、その平均の凹凸度が0.5μm以下であ
ることを意味する。10μm〜20μm程度の局所的な
領域の凹凸度が小さくても、0.1mmの距離の間に凹
凸が存在する場合は血液が流れることによって血小板が
刺激を受けて残血が起こりやすくなる。このため、凹凸
度は0.5μm以下であることが必要であり、好ましく
は0.3μm以下であり、更に好ましくは0.1μm以
下である。
は中空糸に対して血液が流れる軸方向0.1mmでの表
面凹凸幅であり、この凹凸度は白色干渉顕微鏡によって
測定することができる。本発明においては、複数本の中
空糸からなる束から、任意の中空糸を10本選び、それ
ぞれの中空糸について、任意の1箇所について0.1m
mずつ測定し、その平均の凹凸度が0.5μm以下であ
ることを意味する。10μm〜20μm程度の局所的な
領域の凹凸度が小さくても、0.1mmの距離の間に凹
凸が存在する場合は血液が流れることによって血小板が
刺激を受けて残血が起こりやすくなる。このため、凹凸
度は0.5μm以下であることが必要であり、好ましく
は0.3μm以下であり、更に好ましくは0.1μm以
下である。
【0010】中空糸膜束の血液流入部での凹凸度とは図
1で言うY面(以下端面と称する)での30μmの距離
間の高低差のことである。中空糸膜型血液処理装置の場
合、通常カッターでこの端面を切断して装置を作成する
が、切断時やその後の保管時に封止している樹脂部分
や、樹脂と中空糸の間、中空糸に凹凸が発生してしま
う。この凹凸が存在すると血液がくぼみにたまり、血小
板が活性化してしまったり、血液の流れが乱れて血小板
が活性化してしまい、活性化した血小板が中空糸に付着
し残血となってしまう。このような現象を引き起こさな
いためには樹脂部分、樹脂と中空糸の間、中空糸のいず
れにおいても平均凹凸度が10μm以下であることが好
ましく、、さらに5μm以下であること、3μm以下で
あることがより好ましい。本発明においては、樹脂部
分、樹脂と中空糸の間、中空糸部分の任意の部分をそれ
ぞれ10点測定した平均を意味する。また、血液流入部
の表面凹凸度はキーエンス社製表面形状測定顕微鏡を用
いて測定した値とする。端面の凹凸度を小さくするため
には切断時の封止樹脂の硬度を高くする、切断刃の硬度
を高くする、切断する速度を遅くする、切断時の切断厚
さを薄くすることが効果的な方法であり、例えば封止樹
脂の硬度が低い場合には樹脂部の凹凸が大きくなってし
まうため、切断時のショアA硬度は80以上が好まし
く、更には90以上、望ましくは95以上が好ましい。
また、切断する刃の刃先角度が大きい場合には中空糸部
にバリが生じるために刃先角度が50゜以下であること
が必要であり好ましくは40゜以下更に好ましくは30
゜以下が良い。
1で言うY面(以下端面と称する)での30μmの距離
間の高低差のことである。中空糸膜型血液処理装置の場
合、通常カッターでこの端面を切断して装置を作成する
が、切断時やその後の保管時に封止している樹脂部分
や、樹脂と中空糸の間、中空糸に凹凸が発生してしま
う。この凹凸が存在すると血液がくぼみにたまり、血小
板が活性化してしまったり、血液の流れが乱れて血小板
が活性化してしまい、活性化した血小板が中空糸に付着
し残血となってしまう。このような現象を引き起こさな
いためには樹脂部分、樹脂と中空糸の間、中空糸のいず
れにおいても平均凹凸度が10μm以下であることが好
ましく、、さらに5μm以下であること、3μm以下で
あることがより好ましい。本発明においては、樹脂部
分、樹脂と中空糸の間、中空糸部分の任意の部分をそれ
ぞれ10点測定した平均を意味する。また、血液流入部
の表面凹凸度はキーエンス社製表面形状測定顕微鏡を用
いて測定した値とする。端面の凹凸度を小さくするため
には切断時の封止樹脂の硬度を高くする、切断刃の硬度
を高くする、切断する速度を遅くする、切断時の切断厚
さを薄くすることが効果的な方法であり、例えば封止樹
脂の硬度が低い場合には樹脂部の凹凸が大きくなってし
まうため、切断時のショアA硬度は80以上が好まし
く、更には90以上、望ましくは95以上が好ましい。
また、切断する刃の刃先角度が大きい場合には中空糸部
にバリが生じるために刃先角度が50゜以下であること
が必要であり好ましくは40゜以下更に好ましくは30
゜以下が良い。
【0011】親水性化された高分子膜とは、膜素材とし
て疎水性高分子を用い、何らかの方法で親水性化した高
分子膜のことであり、親水性の単量体と疎水性の単量体
を共重合させたものや、親水性の高分子と疎水性の高分
子をブレンド製膜したものや、疎水性の高分子からなる
膜の表面に親水性ポリマーを結合、付着させたもの、疎
水性の高分子からなる膜の表面を化学処理、プラズマ処
理したものなどがあげられるが親水性化されていればそ
の方法は特に限定しない。この親水性化された高分子で
用いられる親水性成分は特に限定しないが、ポリエチレ
ングリコールなどのポリアルキレンオキサイド、ポリビ
ニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリヒドロキ
シエチルメタクリレートなどの親水性高分子は血小板付
着を抑制する効果が高いために好ましい。疎水性成分と
してはメタクリル酸エステル、アクリル酸エステル、エ
チレン、プロピレン等のオレフィン、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等の炭素−炭素二重結合を有す
る付加重合性化合物からなる重合体や、ポリスルホン、
セルロースなどの重合体などを例示することができる
が、膜素材として用いることができるものであれば特に
限定されるものではない。
て疎水性高分子を用い、何らかの方法で親水性化した高
分子膜のことであり、親水性の単量体と疎水性の単量体
を共重合させたものや、親水性の高分子と疎水性の高分
子をブレンド製膜したものや、疎水性の高分子からなる
膜の表面に親水性ポリマーを結合、付着させたもの、疎
水性の高分子からなる膜の表面を化学処理、プラズマ処
理したものなどがあげられるが親水性化されていればそ
の方法は特に限定しない。この親水性化された高分子で
用いられる親水性成分は特に限定しないが、ポリエチレ
ングリコールなどのポリアルキレンオキサイド、ポリビ
ニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリヒドロキ
シエチルメタクリレートなどの親水性高分子は血小板付
着を抑制する効果が高いために好ましい。疎水性成分と
してはメタクリル酸エステル、アクリル酸エステル、エ
チレン、プロピレン等のオレフィン、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等の炭素−炭素二重結合を有す
る付加重合性化合物からなる重合体や、ポリスルホン、
セルロースなどの重合体などを例示することができる
が、膜素材として用いることができるものであれば特に
限定されるものではない。
【0012】親水性化された高分子からなる膜を例示す
るとポリエチレンオキサイド−ポリアクリロニトリル共
重合体、ポリエチレンオキサイド−ポリメチルメタクリ
レート共重合体等のポリエチレンオキサイド共重合体か
らなる中空糸膜、ポリビニルピロリドン−ポリスルホン
ブレンド膜、ポリビニルピロリドン−ポリアミドブレン
ド膜、ポリビニルアルコールーポリエチレン共重合膜、
ポリエチレングリコールグラフトセルロース膜があげら
れる。この中でもポリエチレンオキサイド共重合体から
なる中空糸膜は抗血栓性を高くすることができ製造も容
易であるので好ましい。
るとポリエチレンオキサイド−ポリアクリロニトリル共
重合体、ポリエチレンオキサイド−ポリメチルメタクリ
レート共重合体等のポリエチレンオキサイド共重合体か
らなる中空糸膜、ポリビニルピロリドン−ポリスルホン
ブレンド膜、ポリビニルピロリドン−ポリアミドブレン
ド膜、ポリビニルアルコールーポリエチレン共重合膜、
ポリエチレングリコールグラフトセルロース膜があげら
れる。この中でもポリエチレンオキサイド共重合体から
なる中空糸膜は抗血栓性を高くすることができ製造も容
易であるので好ましい。
【0013】膜の親水性化は血小板などの血液成分の付
着を抑制するために好ましい処理であり、血小板の付着
を抑制するいわゆる抗血栓性膜であることが好ましい。
この抗血栓性は血液接触後の膜表面を電子顕微鏡で観察
することによって確認することができる。親水性化処理
の度合いは特に限定しないが、血小板付着量が単なる疎
水性の膜の状態に比べて1割以上少ないことが好まし
い。さらには2割以上少ないことが好ましい。これらの
親水性化膜を用いることによって、タンパク付着の効果
は親水性化させていないものに対して低減するものの残
血を大幅に低減することができる。
着を抑制するために好ましい処理であり、血小板の付着
を抑制するいわゆる抗血栓性膜であることが好ましい。
この抗血栓性は血液接触後の膜表面を電子顕微鏡で観察
することによって確認することができる。親水性化処理
の度合いは特に限定しないが、血小板付着量が単なる疎
水性の膜の状態に比べて1割以上少ないことが好まし
い。さらには2割以上少ないことが好ましい。これらの
親水性化膜を用いることによって、タンパク付着の効果
は親水性化させていないものに対して低減するものの残
血を大幅に低減することができる。
【0014】この親水性化の度合いは、親水性成分量が
同じであっても膜種によって異なるが、膜種間の比較は
ポリメチルメタクリレートを基準とした以下の方法によ
り評価することができる。
同じであっても膜種によって異なるが、膜種間の比較は
ポリメチルメタクリレートを基準とした以下の方法によ
り評価することができる。
【0015】中空糸膜を約22cmの長さに切断し30
本束ねて透析液入口、出口ポートを設けたポリスチレン
管に入れ、両端を樹脂で固定化し、樹脂が固化した後に
両端を切断し、ロート上のヘッダーを取り付け、評価用
の血液処理モジュールを作る。このモジュールの多孔質
膜に、兎多血小板血漿(以下、PRPと略記)を37℃
で血液線速度1cm/sで20分流す。生理食塩水で洗
浄した後グルタルアルデヒド生理食塩水で固定する。一
日後に純水で洗浄した後、凍結乾燥する。この試料を白
金−パラジウムで蒸着し膜表面に付着した血小板を走査
型電子顕微鏡で観察する。ここでのPRPは、全血液に
対し、1/10容量の3.8%クエン酸ナトリウム溶液
の入った注射器を用いて、兎頚動脈から採血し、つい
で、シリコン処理を施した試験管に直ちに移し、800
〜1000回転/分で8〜15分間遠沈させることによ
って得られたものを用いる。血小板数は20万個/μl
以上に調整する。上記方法で、ポリメチルメタクリレー
ト膜(東レ社製BK−P膜)を評価すると5×10-6個
/cm2以上付着する。本発明で言う抗血栓性膜の度合
いは特には限定しないもののこの血小板付着評価で10
-6個/cm2以下であることが好ましく、さらに5×1
0-5個/cm2以下の付着量であることが好ましい。さ
らに、10-5個/cm2以下の付着量である膜は血小板
の付着が非常に少ないために膜の劣化、残血と呼ばれる
血液閉塞をかなり低減できるので特に好ましい。
本束ねて透析液入口、出口ポートを設けたポリスチレン
管に入れ、両端を樹脂で固定化し、樹脂が固化した後に
両端を切断し、ロート上のヘッダーを取り付け、評価用
の血液処理モジュールを作る。このモジュールの多孔質
膜に、兎多血小板血漿(以下、PRPと略記)を37℃
で血液線速度1cm/sで20分流す。生理食塩水で洗
浄した後グルタルアルデヒド生理食塩水で固定する。一
日後に純水で洗浄した後、凍結乾燥する。この試料を白
金−パラジウムで蒸着し膜表面に付着した血小板を走査
型電子顕微鏡で観察する。ここでのPRPは、全血液に
対し、1/10容量の3.8%クエン酸ナトリウム溶液
の入った注射器を用いて、兎頚動脈から採血し、つい
で、シリコン処理を施した試験管に直ちに移し、800
〜1000回転/分で8〜15分間遠沈させることによ
って得られたものを用いる。血小板数は20万個/μl
以上に調整する。上記方法で、ポリメチルメタクリレー
ト膜(東レ社製BK−P膜)を評価すると5×10-6個
/cm2以上付着する。本発明で言う抗血栓性膜の度合
いは特には限定しないもののこの血小板付着評価で10
-6個/cm2以下であることが好ましく、さらに5×1
0-5個/cm2以下の付着量であることが好ましい。さ
らに、10-5個/cm2以下の付着量である膜は血小板
の付着が非常に少ないために膜の劣化、残血と呼ばれる
血液閉塞をかなり低減できるので特に好ましい。
【0016】中空糸膜は共重合体を溶媒に溶解して成膜
することにより得られる。中空糸膜は内側に中空部分を
形成させるための液体もしくは気体を、外側に重合体を
溶媒に溶かした紡糸原液を流すことができる多重スリッ
トを用い、これらの液体、気体を凝固浴に吐出する事に
より得られる。内側に注入される液体としては、たとえ
ば、該紡糸原液の溶媒および水や(多価)アルコールな
どの凝固剤あるいはこれらの混合物、あるいは該共重合
体やそれとの混合物の非溶媒であるような疎水性の液
体、たとえば、n−オクタン、流動パラフィンなどの脂
肪族炭化水素、ミリスチン酸イソプロピルの様な脂肪酸
エステルなども使用できる。親水性の凝固剤を使用した
場合には凝固剤に親和性の高い親水性ポリマ成分が膜内
表面に移動し、凝固する。また、吐出糸状が空中での温
度変化によってゲル化したり、凝固によって速やかに強
固な構造を形成する場合には、自己吸引や圧入によっ
て、窒素ガスや空気などの不活性気体を用いることがで
きる。このような気体注入法は工程上からも非常に有利
な方法である。温度変化によってゲル化をおこすような
原液系の場合には、乾式部分において冷風を吹き付け、
ゲル化を促進させることができる。中空糸の膜厚は紡糸
原液の吐出量により、内径は注入液体もしくは気体の量
によりコントロールする方法が一般的である。
することにより得られる。中空糸膜は内側に中空部分を
形成させるための液体もしくは気体を、外側に重合体を
溶媒に溶かした紡糸原液を流すことができる多重スリッ
トを用い、これらの液体、気体を凝固浴に吐出する事に
より得られる。内側に注入される液体としては、たとえ
ば、該紡糸原液の溶媒および水や(多価)アルコールな
どの凝固剤あるいはこれらの混合物、あるいは該共重合
体やそれとの混合物の非溶媒であるような疎水性の液
体、たとえば、n−オクタン、流動パラフィンなどの脂
肪族炭化水素、ミリスチン酸イソプロピルの様な脂肪酸
エステルなども使用できる。親水性の凝固剤を使用した
場合には凝固剤に親和性の高い親水性ポリマ成分が膜内
表面に移動し、凝固する。また、吐出糸状が空中での温
度変化によってゲル化したり、凝固によって速やかに強
固な構造を形成する場合には、自己吸引や圧入によっ
て、窒素ガスや空気などの不活性気体を用いることがで
きる。このような気体注入法は工程上からも非常に有利
な方法である。温度変化によってゲル化をおこすような
原液系の場合には、乾式部分において冷風を吹き付け、
ゲル化を促進させることができる。中空糸の膜厚は紡糸
原液の吐出量により、内径は注入液体もしくは気体の量
によりコントロールする方法が一般的である。
【0017】凝固浴は通常、水や(多価)アルコールな
どの凝固剤、または紡糸原液を構成している溶媒との混
合物からなる。凝固浴の組成はその凝固性によって、紡
糸安定性や中空繊維の膜構造に大きく影響する。
どの凝固剤、または紡糸原液を構成している溶媒との混
合物からなる。凝固浴の組成はその凝固性によって、紡
糸安定性や中空繊維の膜構造に大きく影響する。
【0018】中空糸の内表面凹凸を少なくするためには
用いる重合体の分子量を小さくし、溶解した溶液の粘性
を低くすることが好ましい。この最適粘性は用いる重合
体や溶媒、製膜条件により適宜選ばれる。ポリメチルメ
タクリレートを重合体、ジメチルスルホキシドを溶媒と
し、中空糸内側に気体を注入させて製膜する場合におい
ては110℃における粘度が2000poise以下である
ことが好ましく、1200poise以下であること、更に
は500poise以下であることがより好ましい。ポリス
ルホンを用い、凝固性の液体を内側に注入して中空糸膜
を形成させる場合は短時間で内表面が形成されるため、
内表面を平滑にするためにはさらに多重スリットにおい
て重合体が吐出される径の大きさと中空糸の径の大きさ
を同じにし、かつ、内側に水などの凝固性の高い液を多
く加える事が好ましい。
用いる重合体の分子量を小さくし、溶解した溶液の粘性
を低くすることが好ましい。この最適粘性は用いる重合
体や溶媒、製膜条件により適宜選ばれる。ポリメチルメ
タクリレートを重合体、ジメチルスルホキシドを溶媒と
し、中空糸内側に気体を注入させて製膜する場合におい
ては110℃における粘度が2000poise以下である
ことが好ましく、1200poise以下であること、更に
は500poise以下であることがより好ましい。ポリス
ルホンを用い、凝固性の液体を内側に注入して中空糸膜
を形成させる場合は短時間で内表面が形成されるため、
内表面を平滑にするためにはさらに多重スリットにおい
て重合体が吐出される径の大きさと中空糸の径の大きさ
を同じにし、かつ、内側に水などの凝固性の高い液を多
く加える事が好ましい。
【0019】得られた中空糸を用いて血液処理装置とす
る手段は特に限定されないが、一例を示すと次の通りで
ある。まず、中空糸を必要な長さに切断し、必要本数を
束ねた後、血液処理用モジュールの筒部分となるプラス
チックケースに入れる。その後両端に仮のキャップを
し、中空糸両端部に樹脂を入れる。このとき遠心機でモ
ジュールを回転させながらキャップもしくは透析液用の
ポートから樹脂を入れる方法は樹脂が均一に充填される
ために好ましい方法である。樹脂が固化した後両端を切
断し、中空糸が樹脂で閉塞している部分をカッターで取
り除き、ヘッダーと呼ばれる血液入り口、出口ポートを
取り付けて血液処理モジュールを得る。
る手段は特に限定されないが、一例を示すと次の通りで
ある。まず、中空糸を必要な長さに切断し、必要本数を
束ねた後、血液処理用モジュールの筒部分となるプラス
チックケースに入れる。その後両端に仮のキャップを
し、中空糸両端部に樹脂を入れる。このとき遠心機でモ
ジュールを回転させながらキャップもしくは透析液用の
ポートから樹脂を入れる方法は樹脂が均一に充填される
ために好ましい方法である。樹脂が固化した後両端を切
断し、中空糸が樹脂で閉塞している部分をカッターで取
り除き、ヘッダーと呼ばれる血液入り口、出口ポートを
取り付けて血液処理モジュールを得る。
【0020】中空糸膜表面でのタンパク付着量が0.1
g/m2以上であるとは膜に血清を接触させたときに付
着しうるタンパク付着量のことをいう。この付着量は、
以下の方法により評価することができる。血液処理装置
を立ててクランプで保持し、血液処理装置の中空糸内側
を流れる通常血液を流す領域(以下血液側と略す)と、
通常透析液側を流す中空糸外側の領域(以下透析液側と
略す)に回路を接続し、血液入口側(上側)と透析液出
口側(上側)に血液ポンプを設置した回路を作成する。
血液処理装置を生理食塩水1リットルを用いて洗浄し、
生理食塩水を充填する。牛血清を500ml準備し、血
液側に100ml/minで1分間流し、血液側回路内
の生理食塩水を捨てる。残りの牛血清を37℃に保温し
たビーカーに入れ、50分間血液側200ml/min
で灌流し、透析液側は下側ノズルをキャップし10ml
/minの濾過をかける。生理食塩水2リットルを用い
て血液側を200ml/minで5分間、血液側出口を
透析が和入口に接続し、100ml/minで10分間
洗浄する。血液透析装置を解体し、中空糸を取り出し、
膜を6N塩酸で加水分解(135℃、3時間)させてア
ミノ酸の定量を行い、タンパク量を算出した。通常透析
できないようなタンパクを除去し、病態の進行の抑制や
改善を期待するためには、0.1g/m2以上のタンパ
ク付着が好ましく、さらに好ましくは0.2g/m2以
上、更には0.5g/m2以上、望ましくは1g/m2以
上であることが好ましい。ただし、10g/m2以上の
吸着がある場合は1回の治療で損失するタンパク量が多
すぎるため、低タンパク血症となる恐れがある。
g/m2以上であるとは膜に血清を接触させたときに付
着しうるタンパク付着量のことをいう。この付着量は、
以下の方法により評価することができる。血液処理装置
を立ててクランプで保持し、血液処理装置の中空糸内側
を流れる通常血液を流す領域(以下血液側と略す)と、
通常透析液側を流す中空糸外側の領域(以下透析液側と
略す)に回路を接続し、血液入口側(上側)と透析液出
口側(上側)に血液ポンプを設置した回路を作成する。
血液処理装置を生理食塩水1リットルを用いて洗浄し、
生理食塩水を充填する。牛血清を500ml準備し、血
液側に100ml/minで1分間流し、血液側回路内
の生理食塩水を捨てる。残りの牛血清を37℃に保温し
たビーカーに入れ、50分間血液側200ml/min
で灌流し、透析液側は下側ノズルをキャップし10ml
/minの濾過をかける。生理食塩水2リットルを用い
て血液側を200ml/minで5分間、血液側出口を
透析が和入口に接続し、100ml/minで10分間
洗浄する。血液透析装置を解体し、中空糸を取り出し、
膜を6N塩酸で加水分解(135℃、3時間)させてア
ミノ酸の定量を行い、タンパク量を算出した。通常透析
できないようなタンパクを除去し、病態の進行の抑制や
改善を期待するためには、0.1g/m2以上のタンパ
ク付着が好ましく、さらに好ましくは0.2g/m2以
上、更には0.5g/m2以上、望ましくは1g/m2以
上であることが好ましい。ただし、10g/m2以上の
吸着がある場合は1回の治療で損失するタンパク量が多
すぎるため、低タンパク血症となる恐れがある。
【0021】また、残血をより少なくするためには凹凸
を少なくして血小板に対する刺激を少なくするだけでは
なく、血液ポート内部の流れを更に均一にする事が好ま
しい。
を少なくして血小板に対する刺激を少なくするだけでは
なく、血液ポート内部の流れを更に均一にする事が好ま
しい。
【0022】例えば、中空糸束の断面形状を血液ポート
端部の断面形状に合わせて真円化し血液ポートに対して
中空糸がムラ無く高密度で開口するようにすることは血
液ポート内の滞留領域を小さくする効果がある。真円化
度は中空糸束の包絡線の長径をda、該中空糸束の包絡
線の短径をdbとしたとき、db/da>0.90であ
ることが流れを均一にするためには好ましく、さらに好
ましくはdb/da>0.95であり、更にはdb/d
a>0.97であることが好ましい。
端部の断面形状に合わせて真円化し血液ポートに対して
中空糸がムラ無く高密度で開口するようにすることは血
液ポート内の滞留領域を小さくする効果がある。真円化
度は中空糸束の包絡線の長径をda、該中空糸束の包絡
線の短径をdbとしたとき、db/da>0.90であ
ることが流れを均一にするためには好ましく、さらに好
ましくはdb/da>0.95であり、更にはdb/d
a>0.97であることが好ましい。
【0023】また、血液ポート部の形状を血液が滞留し
ないような構造とすることは、よどみによる血液活性を
抑制させる面でも好ましい。滞留しない構造の血液ポー
ト例として、図2中に示される血液ポートにおける血液
導入口または血液導出口の、血液ポートの中心軸に対す
る傾きを表すテーパー角θが1.5°以下である血液ポ
ート部や、血液導入口または血液導出口の長さが10m
m以上である血液ポート部、血液ポート内面の外周端部
を通り該開口端面と直交する仮想線と該血液ポート天井
面の仮想延長線との交点Qと該開口端面Pとの距離を
h、該血液ポート内面の外周端部の直径をDとしたと
き、0.08D≦h≦0.13Dである血液ポート部な
どが挙げられ、これらの性能を兼ね備えた血液ポート部
は最も好ましい。
ないような構造とすることは、よどみによる血液活性を
抑制させる面でも好ましい。滞留しない構造の血液ポー
ト例として、図2中に示される血液ポートにおける血液
導入口または血液導出口の、血液ポートの中心軸に対す
る傾きを表すテーパー角θが1.5°以下である血液ポ
ート部や、血液導入口または血液導出口の長さが10m
m以上である血液ポート部、血液ポート内面の外周端部
を通り該開口端面と直交する仮想線と該血液ポート天井
面の仮想延長線との交点Qと該開口端面Pとの距離を
h、該血液ポート内面の外周端部の直径をDとしたと
き、0.08D≦h≦0.13Dである血液ポート部な
どが挙げられ、これらの性能を兼ね備えた血液ポート部
は最も好ましい。
【0024】本発明における血液処理装置の残血に対す
る効果は、動物試験や透析治療などの臨床の場で確認す
ることができる。血液は個人・個体差によって活性のし
やすさが異なり、その効果を定量的に把握することは困
難であるがヒトの場合には透析施設、透析患者を決めて
10人以上の人数で評価を行い同一基準で判断すること
は可能であるし、動物試験の場合には比較したいサンプ
ルを並列に灌流する方法によって効果を確認することが
できる。以下に動物実験における評価方法を示す。動物
としてビーグル犬を用い、ヘマトクリットを33%に調
整し、動脈より血液を取りだし中空糸内側に100ml
/minで2時間還流する。2カ所血液を取り出すこと
によって2本の評価を同時に行うことができ個体の影響
をなくすことが可能である。灌流後生理食塩水を100
ml/minで1分間流したのち、空気により残留血液
を洗い流し、この操作を行って外側から肉眼でみて中空
糸の半分以上の長さの残る糸を数えて残血状態を判断す
る。
る効果は、動物試験や透析治療などの臨床の場で確認す
ることができる。血液は個人・個体差によって活性のし
やすさが異なり、その効果を定量的に把握することは困
難であるがヒトの場合には透析施設、透析患者を決めて
10人以上の人数で評価を行い同一基準で判断すること
は可能であるし、動物試験の場合には比較したいサンプ
ルを並列に灌流する方法によって効果を確認することが
できる。以下に動物実験における評価方法を示す。動物
としてビーグル犬を用い、ヘマトクリットを33%に調
整し、動脈より血液を取りだし中空糸内側に100ml
/minで2時間還流する。2カ所血液を取り出すこと
によって2本の評価を同時に行うことができ個体の影響
をなくすことが可能である。灌流後生理食塩水を100
ml/minで1分間流したのち、空気により残留血液
を洗い流し、この操作を行って外側から肉眼でみて中空
糸の半分以上の長さの残る糸を数えて残血状態を判断す
る。
【0025】このような、血液処理装置は、血液透析、
血液濾過、血液透析濾過、血漿分離に用いることができ
る。また、家庭透析、携帯用人工腎臓、埋め込み型人工
腎臓用モジュールとしても有用である。
血液濾過、血液透析濾過、血漿分離に用いることができ
る。また、家庭透析、携帯用人工腎臓、埋め込み型人工
腎臓用モジュールとしても有用である。
【0026】以下、実施例によってさらに詳しく説明す
るが、本発明はこれらの実施例により限定されるもので
はない。
るが、本発明はこれらの実施例により限定されるもので
はない。
【0027】
【実施例】実施例1 ポリスチレン換算のGPC法による重量平均分子量が4
0万のシンジオタクチックポリメチルメタクリレート
(syn−PMMA)31.7重量部と重量平均分子量
が140万のsyn−PMMA31.7重量部重量、平
均分子量が50万のアイソタクチックポリメチルメタク
リレート(iso−PMMA)16.7重量部、パラス
チレンスルホン酸ソーダを0.3mol%含む分子量3
0万のポリメチルメタクリレート(Co−PMMA)2
0重量部をジメチルスルホキシド376重量部とを混合
し、110℃で8時間撹拌し紡糸原液を調製した。得ら
れた紡糸原液の110℃での粘度は1000poiseであ
った。
0万のシンジオタクチックポリメチルメタクリレート
(syn−PMMA)31.7重量部と重量平均分子量
が140万のsyn−PMMA31.7重量部重量、平
均分子量が50万のアイソタクチックポリメチルメタク
リレート(iso−PMMA)16.7重量部、パラス
チレンスルホン酸ソーダを0.3mol%含む分子量3
0万のポリメチルメタクリレート(Co−PMMA)2
0重量部をジメチルスルホキシド376重量部とを混合
し、110℃で8時間撹拌し紡糸原液を調製した。得ら
れた紡糸原液の110℃での粘度は1000poiseであ
った。
【0028】得られた紡糸原液を99℃に保温された外
径/内径=2.1/1.95mmφの環状スリット型中
空口金から、1.1g/minの割合で、空気中に吐出
した。同時に中空内部には窒素ガスを注入した。乾式部
分の長さは60cm、凝固浴には40℃の水を用いた。
水洗後、75℃、73%のグリセリン水溶液で5%の弛
緩熱処理を行ってサンプリングした。該中空糸膜の内径
/膜厚は200/30μmであった。
径/内径=2.1/1.95mmφの環状スリット型中
空口金から、1.1g/minの割合で、空気中に吐出
した。同時に中空内部には窒素ガスを注入した。乾式部
分の長さは60cm、凝固浴には40℃の水を用いた。
水洗後、75℃、73%のグリセリン水溶液で5%の弛
緩熱処理を行ってサンプリングした。該中空糸膜の内径
/膜厚は200/30μmであった。
【0029】得られた中空糸膜10本について、表面凹
凸をZYGO社製走査型白色干渉法顕微鏡(NewView
100)を用い、20倍の対物レンズを用いてシステム
倍率2倍での条件で測定した。その結果、その平均値は
0.08μmであった。この中空糸膜を22cmの長さ
に切断し15768本束ねて内径35mmφ、透析液入
口、出口ポートを設けたポリスチレン管に入れ、両端を
樹脂で固定化した後、先端角度30度のスチール刃で切
断し、平滑な面を作成した。このときの血液流入部の表
面凹凸度はキーエンス社製表面形状測定顕微鏡(VF−
7500,VF7510システム)を用い、VF−L2
50レンズを用いて測定したところ、4μmであった。
また糸束の真円度db/daは0.98であった。
凸をZYGO社製走査型白色干渉法顕微鏡(NewView
100)を用い、20倍の対物レンズを用いてシステム
倍率2倍での条件で測定した。その結果、その平均値は
0.08μmであった。この中空糸膜を22cmの長さ
に切断し15768本束ねて内径35mmφ、透析液入
口、出口ポートを設けたポリスチレン管に入れ、両端を
樹脂で固定化した後、先端角度30度のスチール刃で切
断し、平滑な面を作成した。このときの血液流入部の表
面凹凸度はキーエンス社製表面形状測定顕微鏡(VF−
7500,VF7510システム)を用い、VF−L2
50レンズを用いて測定したところ、4μmであった。
また糸束の真円度db/daは0.98であった。
【0030】これに、図2に示す血液ポートを取り付け
た。図2中、θは血液ポートの中心軸に対する傾きを、
Lは血液導出口先端より軸方向に維持される長さを、β
は血液通過部の軸線を通る仮想傾斜線とで形成される鋭
角を示す。Hは血液ポート高さを示す。本実施例におい
ては、θ=1.0゜、L=20mm、β=6゜、R、
r、H、hおよびDをそれぞれ3mm、4mm、26m
m、4mmおよび41.0mmとした血液ポートを取り
付け、有効膜長さ19cm、有効膜面積1.6m2の血
液処理装置を作成した。透水性は80ml/hr・mm
Hg であった。この血液処理装置を牛血清(JRS Bi
oseiences Bovine calf serum Cat.No.=12133-78p)を
用いてタンパク付着量を測定したところ1.0g/m2
であった。得られたモジュールを東レ社製透析器(製品
名、フィルトライザーBG1.6U、以下BG1.6U
と略す)を比較サンプルとしてビーグル犬を用いた並列
灌流試験を行った。実験は2回行い、返血操作後の残血
状態を観察した。表1に示すとおり、残血中空糸の本数
を肉眼で観察し、その本数により、残血スコアとした。
その結果BG1.6Uの平均スコアは3.5であるのに
対し1.0であった。
た。図2中、θは血液ポートの中心軸に対する傾きを、
Lは血液導出口先端より軸方向に維持される長さを、β
は血液通過部の軸線を通る仮想傾斜線とで形成される鋭
角を示す。Hは血液ポート高さを示す。本実施例におい
ては、θ=1.0゜、L=20mm、β=6゜、R、
r、H、hおよびDをそれぞれ3mm、4mm、26m
m、4mmおよび41.0mmとした血液ポートを取り
付け、有効膜長さ19cm、有効膜面積1.6m2の血
液処理装置を作成した。透水性は80ml/hr・mm
Hg であった。この血液処理装置を牛血清(JRS Bi
oseiences Bovine calf serum Cat.No.=12133-78p)を
用いてタンパク付着量を測定したところ1.0g/m2
であった。得られたモジュールを東レ社製透析器(製品
名、フィルトライザーBG1.6U、以下BG1.6U
と略す)を比較サンプルとしてビーグル犬を用いた並列
灌流試験を行った。実験は2回行い、返血操作後の残血
状態を観察した。表1に示すとおり、残血中空糸の本数
を肉眼で観察し、その本数により、残血スコアとした。
その結果BG1.6Uの平均スコアは3.5であるのに
対し1.0であった。
【0031】この血液処理装置を用いて11名の患者に
3回、のべ33回の血液透析を行い、返血操作後の残血
状態を同様に観察したところ、平均残血スコアが1.2
であった。
3回、のべ33回の血液透析を行い、返血操作後の残血
状態を同様に観察したところ、平均残血スコアが1.2
であった。
【0032】
【表1】 実施例2 糸束の真円度db/daが0.95であり、D=43.
5であること以外は実施例1と同一の製造方法で作成し
た血液処理装置(中空糸膜凹凸度0.08μm、端面凹
凸度4μm)を実施例1と同じ患者で同様に評価したと
ころ平均残血スコアは1.4であった。
5であること以外は実施例1と同一の製造方法で作成し
た血液処理装置(中空糸膜凹凸度0.08μm、端面凹
凸度4μm)を実施例1と同じ患者で同様に評価したと
ころ平均残血スコアは1.4であった。
【0033】実施例3 血液ポートに傾きθ=2.0゜、L=20mm、β=1
0゜、R、r、H、hおよびDをそれぞれ8mm、2m
m、26mm、2mmおよび43.5mmとした物を用
いたこと以外は実施例2と同一の血液処理装置を作成し
た。実施例1と同じ患者で同様に臨床評価を行ったとこ
ろ平均残血スコアは1.6であった。
0゜、R、r、H、hおよびDをそれぞれ8mm、2m
m、26mm、2mmおよび43.5mmとした物を用
いたこと以外は実施例2と同一の血液処理装置を作成し
た。実施例1と同じ患者で同様に臨床評価を行ったとこ
ろ平均残血スコアは1.6であった。
【0034】実施例4 血液処理装置の端部の切断を刃先角度68゜のスチル刃
で切断した以外は実施例3と同じ方法で血液処理装置を
作成した。端部の凹凸度は14μmであった。
で切断した以外は実施例3と同じ方法で血液処理装置を
作成した。端部の凹凸度は14μmであった。
【0035】実施例1と同じ方法でビーグル犬を用いた
並列灌流試験を行ったところBG1.6Uの平均スコア
が3.5であるのに対し、2.5であった。
並列灌流試験を行ったところBG1.6Uの平均スコア
が3.5であるのに対し、2.5であった。
【0036】実施例5 実施例1の血液処理装置に500ppmのポリエチレン
グリコール(#6000)水溶液を流量500ml/m
inで20分間灌流させ、ポリエチレングリコールを吸
着させた血液処理装置を作成した。中空糸内表面の凹凸
度、端面の凹凸度は実施例1と同じであった。実施例1
とおなじ方法でビーグル犬を用いた並列灌流試験を行っ
たところBG1.6Uのスコアが3.5であるのに対し
て0.5であった。
グリコール(#6000)水溶液を流量500ml/m
inで20分間灌流させ、ポリエチレングリコールを吸
着させた血液処理装置を作成した。中空糸内表面の凹凸
度、端面の凹凸度は実施例1と同じであった。実施例1
とおなじ方法でビーグル犬を用いた並列灌流試験を行っ
たところBG1.6Uのスコアが3.5であるのに対し
て0.5であった。
【0037】比較例1 ポリスチレン換算のGPC法による重量平均分子量が4
0万のsyn−PMMA17.9重量部と重量平均分子
量が140万のsyn−PMMA45.5重量部重量、
平均分子量が60万のiso−PMMA17重量部、c
o−PMMA20重量部、ジメチルスルホキシド376
重量部とを混合し、110℃で8時間撹拌し紡糸原液を
調製した。得られた紡糸原液の粘度は2600poiseで
あった。得られた紡糸原液を96℃に保温された外径/
内径=2.1/1.95mmφの環状スリット型中空口
金から、1.1g/minの割合で、空気中に吐出し
た。同時に中空内部には窒素ガスを注入した。乾式部分
の長さは50mm、凝固浴には40℃の水を用いた。該
中空糸膜の内径/膜厚は200/30μmであった。
0万のsyn−PMMA17.9重量部と重量平均分子
量が140万のsyn−PMMA45.5重量部重量、
平均分子量が60万のiso−PMMA17重量部、c
o−PMMA20重量部、ジメチルスルホキシド376
重量部とを混合し、110℃で8時間撹拌し紡糸原液を
調製した。得られた紡糸原液の粘度は2600poiseで
あった。得られた紡糸原液を96℃に保温された外径/
内径=2.1/1.95mmφの環状スリット型中空口
金から、1.1g/minの割合で、空気中に吐出し
た。同時に中空内部には窒素ガスを注入した。乾式部分
の長さは50mm、凝固浴には40℃の水を用いた。該
中空糸膜の内径/膜厚は200/30μmであった。
【0038】得られた中空糸膜10本についての表面凹
凸の平均値は0.52μm、タンパク付着量は1.4g
/m2であった。
凸の平均値は0.52μm、タンパク付着量は1.4g
/m2であった。
【0039】この中空糸を用い血液処理装置の端部の切
断を刃先角度68゜のスチール刃で切断した以外は実施
例3と同じ条件で血液透析装置を作成した。この透析装
置の端面の血液流入部の凹凸度は14μm、糸束の真円
度db/daは0.90であった。
断を刃先角度68゜のスチール刃で切断した以外は実施
例3と同じ条件で血液透析装置を作成した。この透析装
置の端面の血液流入部の凹凸度は14μm、糸束の真円
度db/daは0.90であった。
【0040】実施例1と同様にビーグル犬を用いて血液
灌流実験を行ったところ、平均スコアは3.5であっ
た。また、実施例1と同じ患者で同様に臨床評価を行っ
たところ平均残血スコアは2.2であった。
灌流実験を行ったところ、平均スコアは3.5であっ
た。また、実施例1と同じ患者で同様に臨床評価を行っ
たところ平均残血スコアは2.2であった。
【0041】実施例6 ポリスルホン180g、ポリビニルピロリドン(K−3
0)90g、水1gをDMAC729gに加え80℃に
て8時間加熱溶解した。溶解した原液を10時間静置し
脱泡した。注入液はDMAC60%の水との混合液を用
いた。調整した原液、注入液を30℃に保温された0.28
/0.20mmΦの2重スリット口金から内部は注入液、外側
には原液を吐出し、59℃の水からなる凝固浴にて中空
糸状に凝集させた。中空糸膜を32.2m/minの巻き取り速
度で巻き取り、サンプルを得た。中空糸の内径寸法は20
0μm、膜厚は40μmであった。中空糸膜の透水性は111
0ml/mmHg/hr/m2であった。
0)90g、水1gをDMAC729gに加え80℃に
て8時間加熱溶解した。溶解した原液を10時間静置し
脱泡した。注入液はDMAC60%の水との混合液を用
いた。調整した原液、注入液を30℃に保温された0.28
/0.20mmΦの2重スリット口金から内部は注入液、外側
には原液を吐出し、59℃の水からなる凝固浴にて中空
糸状に凝集させた。中空糸膜を32.2m/minの巻き取り速
度で巻き取り、サンプルを得た。中空糸の内径寸法は20
0μm、膜厚は40μmであった。中空糸膜の透水性は111
0ml/mmHg/hr/m2であった。
【0042】得られた中空糸膜10本について、表面凹
凸を測定した結果、その平均値は0.07μmであっ
た。この中空糸膜を24cmの長さに切断し10600
本束ねて内径35mmφ、透析液入口、出口ポートを設
けたポリスチレン管に入れ、両端を樹脂で固定化した
後、先端角度30度のスチール刃で切断し、平滑な面を
作成した。このときの血液流入部の表面凹凸度は6μm
であった。また糸束の真円度db/daは0.90であ
った。
凸を測定した結果、その平均値は0.07μmであっ
た。この中空糸膜を24cmの長さに切断し10600
本束ねて内径35mmφ、透析液入口、出口ポートを設
けたポリスチレン管に入れ、両端を樹脂で固定化した
後、先端角度30度のスチール刃で切断し、平滑な面を
作成した。このときの血液流入部の表面凹凸度は6μm
であった。また糸束の真円度db/daは0.90であ
った。
【0043】これに、θ=1.0゜、L=20mm、β
=6゜、R、r、H、hおよびDをそれぞれ3mm、4
mm、26mm、4mmおよび41.0mmとした血液
ポートを取り付け、有効長さ19cm、有効膜面積1.
3m2の血液処理装置を作成した。この血液処理装置を
用いて実施例1と同様にビーグル犬を用いた並列灌流試
験を実施したところBG1.6Uが3.0であるのに対
し0.5であった。
=6゜、R、r、H、hおよびDをそれぞれ3mm、4
mm、26mm、4mmおよび41.0mmとした血液
ポートを取り付け、有効長さ19cm、有効膜面積1.
3m2の血液処理装置を作成した。この血液処理装置を
用いて実施例1と同様にビーグル犬を用いた並列灌流試
験を実施したところBG1.6Uが3.0であるのに対
し0.5であった。
【0044】
【発明の効果】本発明により、残血の少ない血液処理装
置を提供することができ、血液透析、血液濾過、血液透
析濾過、血漿分離などに好適に用いることができる。ま
た、家庭透析、携帯用人工腎臓、埋め込み型人工腎臓用
モジュールとしても有用である。
置を提供することができ、血液透析、血液濾過、血液透
析濾過、血漿分離などに好適に用いることができる。ま
た、家庭透析、携帯用人工腎臓、埋め込み型人工腎臓用
モジュールとしても有用である。
【図1】本発明の血液処理装置の一例を示す断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の血液処理装置における血液ポート部分
の一例を示す断面図である。
の一例を示す断面図である。
1・・・入口側血液ポート 2・・・出口側血液ポート 5・・・中空糸膜 6・・・血液 7・・・ハウジング 10・・・隔壁 11・・・血液回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C077 AA05 AA12 BB01 BB02 CC03 EE01 FF04 FF05 KK07 KK10 LL05 PP02 PP08 PP09 PP15 PP18 4D006 GA13 HA02 HA18 JA02B JA13B JA27B MA01 MA06 MA33 MA34 MA40 MB02 MB09 MB20 MC22 MC33 MC37X MC39 MC40X MC45 MC45X MC54 MC62X MC81 MC82 MC88 MC89 NA03 NA05 NA58 PA01 PB09 PB42 PB46 PC47
Claims (4)
- 【請求項1】中空糸膜束を内蔵した血液処理装置におい
て、該中空糸の長さ0.1mm当たりの凹凸度が0.5
μm以下であることを特徴とする血液処理装置。 - 【請求項2】該中空糸膜束の血液流入部の凹凸度が10
μm以下であることを特徴とする請求項1記載の血液処
理装置。 - 【請求項3】該中空糸膜表面でのタンパク付着量が0.
1g/m2以上10g/m2未満であることを特徴とする
請求項1または2記載の血液処理装置。 - 【請求項4】親水性化された高分子を中空糸膜の構成成
分として含むことを特徴とする請求項1または2記載の
血液処理装置。
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EP99940534A EP1027899B1 (en) | 1998-08-27 | 1999-08-27 | Blood processing device |
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