JP2000126049A - 洗面ルームにおける配管配線構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗面ルームの壁内に通した配管を壁面からは
１カ所から導出させるのみでよいと共に洗面ルームの壁
内に通した配線を壁面からは１カ所から導出させるのみ
でよくて壁からの導出工事が簡略化できる。洗面台や洗
濯機の位置に応じて吐水部や配線器具の位置を簡単に設
定することができる。 【解決手段】 洗面台１と洗濯機２とを並設して設置し
て成る洗面ルーム３の壁面４に洗面台１と洗濯機２との
上方において洗面台１と洗濯機２とにまたがって配管配
線収納部５を突設する。配管配線収納部５に配管６と配
線７とを収納する。配管配線収納部５の洗面台１に対応
する箇所に洗面台用の吐水部８を設けると共に洗濯機２
に対応する箇所に洗濯機用の吐水部９を設け、配管配線
収納部５にスイッチ１０ａやコンセント１０ｂ等の配線
器具１０を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、壁面に沿って洗面
台と洗濯機とを並設した洗面ルームにおける配管配線構
造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から洗面ルーム内において洗面ルー
ムの一壁面に沿って洗面台と洗濯機とを並べて設置する
ことが行われている。ここで、洗面台、洗濯機に配管、
配線をするには、洗面ルームの壁内に給水、給湯等の配
管を通し、壁面の洗面台に対応した位置、洗濯機に対応
した位置にそれぞれ、洗面台用の配管、洗濯機用の配管
を突出させて、壁面から突出した洗面台用の配管の先端
に洗面台用の吐水部（からん）を設け、また、壁面から
突出した洗濯機用の配管の先端に洗濯機の吐水部（から
ん）を設けており、また、配線も壁内に通し、壁面の洗
面台に対応した位置や洗濯機に対応した位置にそれぞ
れ、スイッチやコンセント等の配線器具を取付けてい
た。

【０００３】上記のような従来例にあっては、洗面ルー
ムの壁内に通した配管から壁の表面の異なる位置（つま
り、洗面台に対応した位置と洗濯機に対応した位置）に
それぞれ別々に配管を突出させ、また、洗面ルームの壁
内に通した配線に壁の表面の異なる位置（つまり、洗面
台に対応した位置と洗濯機に対応した位置）にそれぞれ
別々に取付けるスイッチやコンセント等の配線器具を接
続するものであるから、洗面ルームの壁面における配管
の取り出し数、配線器具の取付け数が増え、配管、配線
工事が煩雑となり、しかも、洗面ルームの壁内から壁面
に突出させる配管の突出位置や、配線器具の壁面への取
付け位置が決められてしまうので、これらの工事の後に
洗面台や洗濯機を設置した場合、洗面台や洗濯機に対し
て最適な位置に吐出口が位置しない場合があり、また、
最も操作しやすい箇所に配線器具が位置しない場合があ
るという問題があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、洗面ルームの壁内に通した配
管を壁面からは１カ所から導出させるのみでよいと共に
洗面ルームの壁内に通した配線を壁面からは１カ所から
導出させるのみでよくて壁からの導出工事が簡略化で
き、また、洗面台や洗濯機の位置に応じて吐水部や配線
器具の位置を簡単に設定することができ、また、配管か
らの漏水や結露水があっても配線に悪影響を与えること
がない洗面ルームにおける配管配線構造を提供すること
を課題とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る洗面ルームにおける配管配線構造は、洗
面台１と洗濯機２とを並設して設置して成る洗面ルーム
３の壁面４に洗面台１と洗濯機２との上方において洗面
台１と洗濯機２とにまたがって配管配線収納部５を突設
し、この配管配線収納部５に配管６と配線７とを収納
し、配管配線収納部５の洗面台１に対応する箇所に洗面
台用の吐水部８を設けると共に洗濯機２に対応する箇所
に洗濯機用の吐水部９を設け、配管配線収納部５にスイ
ッチ１０ａやコンセント１０ｂ等の配線器具１０を設け
て成ることを特徴とするものである。このような構成と
することで、壁面４から導出させる配管６を配管配線収
納部５内に導入して配管配線収納部５内に配管して、配
管配線収納部５の洗面台１に対応する箇所に洗面台用の
吐水部８と、洗濯機２に対応する箇所の洗濯機用の吐水
部９とに分岐することができ、この結果、壁面から導出
させる配管６の導出位置が１カ所でよく、また、壁面か
ら導出させる配線７を配管配線収納部５内に導入して配
管配線収納部５内に通して、配管配線収納部５に設ける
スイッチ１０ａやコンセント１０ｂ等の配線器具１０に
接続することで、壁面４からの配線７の導出位置が１カ
所でよいものである。また、配管６や配線７の壁面４か
らの導出位置が現場において一定でなくても吐水部８や
吐水部９をそれぞれ洗面台１や洗濯機２に対応した最適
の位置に配置でき、また、スイッチ１０ａやコンセント
１０ｂ等の配線器具１０を最適な位置に配置できるもの
である。

【０００６】また、配管配線収納部５内は上収納部１１
と下収納部１２とに分けてあり、上収納部１１に配線７
が収納され且つ下収納部１２に配管６が収納されること
が好ましい。このような構成とすることで、配管６と配
線７とを上下に分けて収納でき、特に、配線７が上で配
管６が下になるように収納されるので、万一配管６から
の漏水があったり、配管６に結露水が発生しても配線７
に悪影響を与えることがないものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。

【０００８】洗面ルーム３の一壁面４に沿って洗面台１
と洗濯機２とが並設して設置されるものである。この洗
面台１と洗濯機２とが並設して設置される壁面４には洗
面台１と洗濯機２との上方において洗面台１と洗濯機２
とにまたがって配管配線収納部５が突設される。ここ
で、配管配線収納部５は合成樹脂、金属、木等により形
成してあり、内部に長手方向に連続する収納用の空間が
形成してある。この収納用の空間は仕切板部１３により
上下に仕切ってあって上部の空間が上収納部１１とな
り、下部の空間が下収納部１２となっている。配管配線
収納部５の上面は水平面となっていて洗面台１と洗濯機
２との上方において洗面台１と洗濯機２とにまたがった
棚面となっている。

【０００９】壁面４の配管配線収納部５の取付け位置に
対応した部分の一カ所に設けた配管導入用の孔から壁内
に挿入された配管６（又は壁の外に位置する配管６）が
洗面ルーム３内側に導入してあり、この壁面４から室内
側に導入された配管６は配管配線収納部５の下収納部１
２内に挿入され、配管配線収納部５内において分岐され
て配管配線収納部５の下面部又は前面部に設ける洗面台
１に対応する箇所に設けるからんのような洗面台用の吐
水部８と、洗濯機２に対応する箇所に設けるからんのよ
うな洗濯機用の吐水部９とに接続されるものである。配
管配線収納部５に設ける洗面台用の吐水部８、洗濯機用
の吐水部９には開閉操作用の操作部８ａ、９ａが設けて
ある。配管６としては給水用の配管のみの場合と、給水
用の配管と給湯用の配管との両方があるが、いずれの場
合においても壁面４からは洗面台１用、洗濯機２用と別
々に導入するのではなく、壁面４の一カ所から導入して
配管配線収納部５内において洗面台１用、洗濯機２用に
分岐するものであり、これらの分岐を壁面４の外ででき
るので、配管の分岐工事等が簡略化できるものである。
また、壁面４からの配管６の導入位置が正確でなくて
も、配管配線収納部５に設ける洗面台用の吐水部８と洗
濯機用の吐水部９の取付け位置をそれぞれ現場で洗面台
１、洗濯機２に対して最適の位置になるように取付ける
ことで、正確な位置に簡単に取付けができるものであ
る。洗濯機用の吐水部９には図３のように洗濯機２の給
水ホース３０が接続される。

【００１０】また、壁面４の配管配線収納部５の取付け
位置に対応した部分の一カ所に設けた配線導入用の孔か
ら壁内に挿入された配線７が洗面ルーム３内側に導入し
てあり、この壁面４から室内側に導入された配線７は配
管配線収納部５の上収納部１３内に挿入され、配管配線
収納部５内を通って配管配線収納部５の前面部に設ける
スイッチ１０ａやコンセント１０ｂ等の配線器具１０に
接続されるものである。このスイッチ１０ａやコンセン
ト１０ｂ等の配線器具１０は洗面台１用のスイッチ１０
ａやコンセント１０ｂと、洗濯機２用の電源を供給する
ためのコンセント１０ｂとがあり、洗面台１用のスイッ
チ１０ａやコンセント１０ｂは配管配線収納部５の洗面
台１に対応した操作がしやすい最適の位置に配置し、洗
濯機２用のコンセント１０ｂは配管配線収納部５の洗濯
機２に対応した操作がしやすい最適の位置に配置するも
のである。洗面台１用のスイッチ１０ａは洗面台１の上
方において壁面４に装着する鏡１５の曇り止め用のヒー
タのスイッチや照明器具１６のスイッチである。また、
洗面台１用のコンセント１０ｂは洗面台１で使用する電
気かみそりやヘアードライヤ等の電気機器の電源として
使用するものである。

【００１１】洗面ルーム３の隣りには浴室ルーム２０が
配設してあり、洗面ルーム３と浴室ルーム２０との仕切
壁の一部に出入り用の開口部が設けてあり、この出入り
用の開口部にドア２１が設けてある。ここで、洗面ルー
ム３の床２２のうち、洗濯機２を設置する部分の洗濯機
設置床部２２ａと、ドア２１に隣接した浴室アプローチ
用床部２２ｂとは洗面ルーム３の他の床２２よりも耐水
性に優れた材料により形成してある。例えば、洗面ルー
ム３の洗濯機設置床部２２ａ及び浴室アプローチ用床部
２２ｂを除く床２２が木質で、洗濯機設置床部２２ａ及
び浴室アプローチ用床部２２ｂはこれよりも耐水性に優
れた合成樹脂や金属により形成してある。これにより洗
濯機２から水が流れ落ちても洗濯機設置床部２２ａに水
がしみこんだりせず、また、浴室ルーム２０に出入りす
る場合、浴室アプローチ用床部２２ｂが濡れても浴室ア
プローチ用床部２２ｂに水がしみこんだりしないもので
ある。また、洗濯機設置床部２２ａは洗面ルーム３の床
２２と同一面となっていて掃除機により簡単に掃除でき
るようにしている。

【００１２】

【発明の効果】上記の請求項１記載の本発明にあって
は、洗面台と洗濯機とを並設して設置して成る洗面ルー
ムの壁面に洗面台と洗濯機との上方において洗面台と洗
濯機とにまたがって配管配線収納部を突設し、この配管
配線収納部に配管と配線とを収納し、配管配線収納部の
洗面台に対応する箇所に洗面台用の吐水部を設けると共
に洗濯機に対応する箇所に洗濯機用の吐水部を設け、配
管配線収納部にスイッチやコンセント等の配線器具を設
けてあるので、壁面から導出させる配管を洗面台に対応
した位置、洗濯機に対応した位置にそれぞれ別々の箇所
から導出する必要がなく、また、壁面からの配線の導出
位置が１カ所でよいものであり、この結果、壁からの配
管、配線の導出工事が簡略化でき、壁工事も簡略化でき
るものであり、また、配管や配線の壁面からの導出位置
が現場において一定でなくても吐水部や吐水部をそれぞ
れ洗面台や洗濯機に対応した最適の位置に配置でき、ま
た、スイッチやコンセント等の配線器具を最適な位置に
配置できて、使い勝手がよくなるものである。

【００１３】また、請求項２記載の発明にあっては、上
記請求項１記載の発明の効果に加えて、配管配線収納部
内は上収納部と下収納部とに分けてあり、上収納部に配
線が収納され且つ下収納部に配管が収納されるので、配
管と配線とを上下に分けて収納でき、特に、配線が上で
配管が下になるように収納されるので、万一配管からの
漏水があったり、配管に結露水が発生しても配線に悪影
響を与えることがなく、安全性に富んだものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の概略斜視図である。

【図２】同上の配管配線収納部の洗面台用の吐水部付近
の断面図である。

【図３】同上の配管配線収納部の洗濯機用の吐水部付近
の断面図である。

【符号の説明】

１ 洗面台 ２ 洗濯機 ３ 洗面ルーム ４ 壁面 ５ 配管配線収納部 ６ 配管 ７ 配線 ８ 洗面台用の吐水部 ９ 洗濯機用の吐水部 １０ａ スイッチ １０ｂ コンセント １０ 配線器具 １１ 上収納部 １２ 下収納部

フロントページの続き (72)発明者 宮崎 敏博 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 曽根 邦美 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 武田 雅貴 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 島ノ江 繁吉 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Ｆターム(参考） 2D032 GA04 GA10 2E025 BA06 BC01

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗面台と洗濯機とを並設して設置して成
   る洗面ルームの壁面に洗面台と洗濯機との上方において
   洗面台と洗濯機とにまたがって配管配線収納部を突設
   し、この配管配線収納部に配管と配線とを収納し、配管
   配線収納部の洗面台に対応する箇所に洗面台用の吐水部
   を設けると共に洗濯機に対応する箇所に洗濯機用の吐水
   部を設け、配管配線収納部にスイッチやコンセント等の
   配線器具を設けて成ることを特徴とする洗面ルームにお
   ける配管配線構造。
2. 【請求項２】 配管配線収納部内は上収納部と下収納部
   とに分けてあり、上収納部に配線が収納され且つ下収納
   部に配管が収納されることを特徴とする請求項１記載の
   洗面ルームにおける配管配線構造。