JP2000125076A - 測定機用取り込み回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数、例えば３つのの被測定信号Ｒ、
Ｇ、Ｂを同時に取り込んで一個の出力信号として入力チ
ャンネルが一つしかない測定機２に入力できるように
し、測定時間の短縮を可能にする。 【解決手段】 被測定信号Ｒ、Ｇ、Ｂを受けるバッファ
回路４₁、４₂、４₃と、サンプリング回路５₁、５₂、５₃
を各被測定信号Ｒ、Ｇ、Ｂ毎に設け、更に全サンプリン
グ回路５₁、５₂、５₃からの全被測定信号Ｒ、Ｇ、Ｂを
受け、制御信号により制御されてその全被測定信号Ｒ、
Ｇ、Ｂを一つの信号に合成する出力合成回路６を設けて
なる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、取り込みが１チャ
ンネルしかない測定機へ複数の被測定信号を取り込む測
定機用取り込み回路に関する。

【０００２】

【従来の技術】リニアセンサを測定する測定機は、一般
に一つのチャンネルでしか取り込むことができないよう
になっている。しかし、リニアセンサの中には出力端子
が三つあり、三つの信号（例えば赤Ｒ、緑Ｇ、青Ｂの三
原色の信号）が同時に出力されるものがある。従って、
１チャンネルでしか取り込みができない測定機でそのよ
うな出力端子が複数、例えば３個あるリニアセンサを測
定する場合、従来においては図３に示すような測定機用
取り込み回路ａをリニアセンサbと、測定機ｃとの間に
介在させていた。

【０００３】ｄはリレーで、リニアセンサｂの３個の出
力、即ち出力１、出力２、出力３を切り換えて出力す
る。ｅはそのリレーｄによって切り換えて出力された信
号を受けるバッファ回路、ｆは該バッファ回路ｅからの
信号をサンプルホールドするサンプリング回路で、その
出力が測定機ｃに入力される。

【０００４】要するに、従来においては、リニアセンサ
ｂの３個の出力、出力１、出力２、出力３をリレーｄに
より切り換えてバッファ回路ｅ、サンプリング回路ｆ経
由で測定機ｃに入力させるようにしていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、図３に示す
ような従来の技術によれば、リニアセンサｂの三つの出
力端子から同時に出力される三つの信号を同時に取り込
んで測定することはできなかった。即ち、時分割的に取
り込んで処理していた。そして、その三つの信号を切り
換えて取り込み、サンプリングの処理をするようにして
いたので、測定時間が長くなるという問題があった。

【０００６】本発明はこのような問題点を解決すべく為
されたものであり、複数の被測定信号を同時に取り込ん
で一個の出力信号として入力チャンネルが一つしかない
測定機に入力できるようにし、測定時間の短縮を可能に
することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１の測定機用取り
込み回路は、被測定信号を受けるバッファ回路と、サン
プリング回路を各被測定信号毎に設け、更に全サンプリ
ング回路からの全被測定信号を受け、制御信号により制
御されてその全被測定信号を一つの信号に合成する出力
合成回路を設けてなるものである。

【０００８】従って、請求項１の測定機用取り込み回路
によれば、被測定信号をバッファ回路経由でサンプリン
グ回路に入力して取り込む処理を各被測定信号毎に同時
に並行して行い、それを出力合成回路で一つの信号に合
成して測定機に入力することができるので、測定時間の
短縮を図ることができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明測定機用取り込み回路は、
基本的には、取り込みが一つのチャンネルしかない測定
機へ複数、例えば３つの被測定信号を取り込む測定機用
取り込み回路であって、複数の被測定信号それぞれに対
応して設けられ、その被測定信号が入力されるバッファ
回路と、該各バッファ回路に対応して設けられ、その出
力信号をサンプルホールドするサンプリング回路と、該
各サンプリング回路から出力された信号を受け、これら
複数の信号を、受ける制御信号に制御されて一つのチャ
ンネルの信号として合成する一つの出力合成回路と、か
らなる。制御信号は例えば１個乃至複数、例えば２個で
ある。因みに、被測定信号の数が３個の場合には、制御
信号は２個（２ビット）必要である。３つの被測定信号
のうちのどれを出力するかを特定するには最低２ビット
の信号が必要であるからである。被測定信号の数が２個
の場合は制御信号の数は１個（１ビット）で良い。

【００１０】

【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って詳細に説
明する。図１は本発明測定機用取り込み回路の第１の実
施例を示す回路図、図２は図１に示す回路の動作を説明
するタイムチャートである。図面において、１はリニア
センサで、三原色の信号Ｒ、Ｇ、Ｂを同時に出力する。
その赤の信号Ｒを出力するのが出力１、緑の信号Ｇを出
力するのが出力２、青の信号Ｂを出力するのが出力３で
ある。２は取り込みチャンネルが一つしかないリニアセ
ンサ用測定機である。

【００１１】３は測定機用取り込み回路で、リニアセン
サ１の各出力に対応して設けられたバッファ回路４₁、
４₂、４₃と、該各バッファ回路４₁、４₂、４₃に対応し
て設けられたサンプリング回路５₁、５₂、５₃と、該各
サンプリング回路５₁、５₂、５₃からの信号を受け、二
つの制御信号１、２により制御されてこのサンプリング
回路５₁、５₂、５₃からの三つ信号を合成して一つの信
号を得る出力合成回路６からなる。

【００１２】本測定機用取り込み回路３によれば、図２
に示すように、リニアセンサ１から同時に出力された三
つの信号Ｒ、Ｇ、Ｂを同時に各バッファ回路４₁、４₂、
４₃を介してサンプリング回路５₁、５₂、５₃に送って同
時にサンプリングし、出力合成回路６において二つの制
御信号１、２によって制御されて一つの信号に合成し、
その合成した信号を一つのチャンネルでしか信号を入力
できない測定機２へ送出する。

【００１３】即ち、或る期間１において各サンプリング
回路５₁、５₂、５₃から同時にサンプリングした信号Ｒ
１、Ｇ１、Ｂ１が出力されるが、それを受ける出力合成
回路６は制御信号１、２により制御されてその期間１と
同じ長さの期間内にＲ１、Ｇ１、Ｂ１の順に一つのチャ
ンネルを通じて送る。具体的にはその期間内の最初の３
分の１の期間は制御信号１、２が共に「ロー」になり、
Ｒ１がその一つのチャンネルに出力され、次の３分の１
の期間は制御信号１が「ハイ」、制御信号２が「ロー」
になり、Ｇ１がそのチャンネルに出力され、最後の３分
の１の期間は制御信号１が「ロー」、制御信号２が「ハ
イ」になり、Ｂ１がそのチャンネルに出力される。

【００１４】このような動作が以後の各期間２、３、・
・・においても同様に繰り返される。従って、このよう
な測定機用取り込み回路によれば、三つの信号を同時に
送出するリニアセンサ１のその三つの信号についてバッ
ファ回路４とサンプリング回路５からなる三つの回路系
により同時に取り込みができ、それを出力合成回路６に
より一つのチャンネルの信号に合成することができるの
で、一つのチャンネルを通じてしか被測定信号を取り込
めない測定機によっても測定ができ、測定時間を短縮す
ることができる。

【００１５】

【発明の効果】請求項１の測定機用取り込み回路によれ
ば、被測定信号をバッファ回路経由でサンプリング回路
に入力して取り込む処理を各被測定信号毎に同時に並行
して行い、それを出力合成回路で一つの信号に合成して
測定機に入力することができるので、測定時間の短縮を
図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明測定機用取り込み回路の第１の実施例を
示す回路図である。

【図２】図１に示す測定機用取り込み回路の回路動作を
示すタイムチャートである。

【図３】測定機用取り込み回路の従来例を示す回路図で
ある。

【符号の説明】

１・・・リニアセンサ、２・・・測定機、３・・・測定
機用取り込み回路、４・・・バッファ回路、 ５・・・
サンプリング回路、６・・・出力合成回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 取り込みが１チャンネルしかない測定機
   へ複数の被測定信号を取り込む測定機用取り込み回路で
   あって、 複数の被測定信号それぞれに対応して設けられ、その対
   応する被測定信号が入力されるバッファ回路と、 上記各バッファ回路に対応して設けられ、その対応する
   バッファ回路の出力信号をサンプルホールドするサンプ
   リング回路と、 上記各サンプリング回路から出力された信号を受け、こ
   れら複数の信号を、受ける制御信号に制御されて一つの
   チャンネルの信号として合成する一つの出力合成回路
   と、 からなることを特徴とする測定機用取り込み回路。