JP2000124751A - 積分回路およびそれを用いた半導体集積回路装置 - Google Patents

積分回路およびそれを用いた半導体集積回路装置

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JP2000124751A
JP2000124751A JP10289449A JP28944998A JP2000124751A JP 2000124751 A JP2000124751 A JP 2000124751A JP 10289449 A JP10289449 A JP 10289449A JP 28944998 A JP28944998 A JP 28944998A JP 2000124751 A JP2000124751 A JP 2000124751A
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voltage
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circuit
transistors
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Miki Oka
幹 岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 差動入力電圧が小さいところでも入出力特性
のリニアリティを保つことができる積分回路、およびそ
れを用いた半導体集積回路装置を提供する。 【解決手段】 磁気ディスク用信号処理LSIに組み込
まれる積分回路であって、入力される差動入力電圧の差
に比例した電圧を出力し、差動入力電圧が0Vのときに
オフセット電圧を発生することのないMAGアンプ回路
1と、この出力電圧の電圧/電流変換回路2と、この出
力電流により充電し、この充電時間に比例した電圧を出
力する容量回路3とから構成され、差動入力電圧Vin
X=VinYのときは、トランジスタQ5,Q8に流れ
る電流が等しいので、トランジスタQ5とトランジスタ
Q8のベース・エミッタ間電圧Vbeが等しくなり、ま
たトランジスタQ3,Q4,Q6,Q7は全てオンに
し、それぞれ同じ電流が流れるので、出力電圧VinP
と出力電圧VinNとの間にオフセットは生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積分回路技術に関
し、特に磁気ディスク用信号処理LSIにおいて、ヘッ
ドの位置決めをするサーボ系回路として好適な積分回路
およびそれを用いた半導体集積回路装置に適用して有効
な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、本発明者が検討した技術とし
て、磁気ディスク用信号処理LSIにおける、ヘッドの
位置決めをするサーボ系回路には、ヘッド位置信号の信
号振幅を積分してモータ制御信号を発生する積分回路が
組み込まれており、入力される差動入力電圧を全波整流
した電圧と、リファレンス電圧をレベルシフトした電圧
との差に比例した電圧を出力する構成の積分回路が用い
られているものと考えられる。
【0003】なお、このような積分回路を含む磁気ディ
スク用信号処理LSIに関する技術としては、たとえば
1991年6月1日、丸善株式会社発行、社団法人日本
機械学会編の「機械工業便覧 C.エンジニアリング
編」C5−39,40の文献に記載される技術などが挙
げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な磁気ディスク用信号処理LSIに組み込まれる積分回
路について、公知とされた技術ではないが、本発明者が
検討した内容を図6〜図8を用いて説明する。図6は積
分回路の回路図、図7は各ノードの波形図、図8は入出
力特性の特性図をそれぞれ示す。
【0005】図6において、積分回路は、全波整流回路
21、レベルシフト回路22、ゲインアンプ回路23、
電圧/電流変換回路24および容量回路25から構成さ
れ、差動入力電圧VinX,VinYを全波整流回路2
1により全波整流した電圧と、リファレンス電圧Vre
fをレベルシフト回路22によりレベルシフトした電圧
との差をゲインアンプ回路23で(R21+R22)/
R23倍する。このゲインアンプ回路23の出力のノー
ド電圧VinP,VinNに比例した電流I4を電圧/
電流変換回路24を介して容量回路25の容量C21に
出力し、電荷をチャージすることにより出力端子に電圧
Vout(=I4×t/C21)が出力される。
【0006】この構成において、図7のように、差動入
力電圧VinX≠VinYのときは、ノード電圧Vin
P−VinNが差動入力電圧に比例した電圧になるの
で、出力端子に差動入力電圧を積分した電圧が出力され
る。しかし、差動入力電圧VinX=VinY(差動入
力電圧が0V)のときは、トランジスタQ21,Q22
にIO/2〔A〕、トランジスタQ23にIO〔A〕の
電流が流れるため、トランジスタQ21,Q22とトラ
ンジスタQ23とのベース・エミッタ間電圧Vbeが異
なり、ノード電圧VinPとノード電圧VinNに(R
21+R22)/R23×ΔVbeだけオフセットが生
じる。このオフセット電圧分の電流I4が容量C21に
出力されるので、差動入力電圧が0Vでも出力端子に電
圧が出力される。このため、図8に示すように、差動入
力電圧が小さいところで入出力特性のリニアリティが劣
化することが考えられる。
【0007】そこで、本発明の目的は、オフセット電圧
に着目して前段部分の回路構成を工夫することにより、
差動入力電圧が小さいところでも入出力特性のリニアリ
ティを保つことができる積分回路、およびそれを用いた
磁気ディスク用信号処理LSIなどの半導体集積回路装
置を提供するものである。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0010】すなわち、本発明による積分回路は、全波
整流回路の代わりに、差動入力電圧が0Vのときにオフ
セット電圧を発生することのないMAGアンプ回路(Ma
gnetic Amplifier)を用いて、差動入力電圧の差に比例
した電圧を出力端子に出力し、差動入力電圧が小さいと
ころでも入出力特性のリニアリティが良好な回路方式を
提供するものである。
【0011】このMAGアンプ回路は、電源電圧と接地
電圧との間に並列接続された一対の第1、第2および第
3トランジスタと第4、第5および第6トランジスタと
を含み、第1と第4トランジスタ、第5と第2トランジ
スタのコレクタが共通にそれぞれ第1電圧に接続され、
第1と第2トランジスタ、第4と第5トランジスタのエ
ミッタが共通にそれぞれ第3、第6トランジスタのコレ
クタに接続され、第3、第6トランジスタのエミッタが
それぞれ第2電圧に接続され、第1、第5および第3ト
ランジスタのベースに差動入力電圧の一方、第2、第4
および第6トランジスタのベースに差動入力電圧の他方
をそれぞれ入力し、第1、第5トランジスタのエミッタ
からそれぞれ出力電圧を取り出すように接続したもので
ある。
【0012】この構成において、差動入力電圧が等しい
ときは、第3と第6トランジスタに流れる電流を等しく
してそれぞれのベース・エミッタ間電圧を等しくし、か
つ第1、第2、第4および第5トランジスタをオンにし
てそれぞれに同じ電流を流して出力電圧の間にオフセッ
トが生じないようにし、また一方の差動入力電圧が大き
いときは、第2と第4トランジスタをオン、第1と第5
トランジスタをオフにして、一方と他方の差動入力電圧
の差に比例した電圧を出力し、逆に他方の差動入力電圧
が大きいときは、第1と第5トランジスタをオン、第2
と第4トランジスタをオフにして、他方と一方の差動入
力電圧の差に比例した電圧を出力するようにしたもので
ある。
【0013】この第1から第6トランジスタは、バイポ
ーラ型トランジスタ、MOS型トランジスタまたはバイ
ポーラ型トランジスタとMOS型トランジスタとの組み
合わせからなるものである。
【0014】また、本発明による半導体集積回路装置
は、前記積分回路を磁気ディスク用の信号処理集積回路
に組み込み、磁気ディスクに対するヘッドのヘッド位置
信号を入力とし、このヘッド位置信号の信号振幅を積分
して、磁気ディスクに対する位置決めを行うモータのモ
ータ制御信号を発生するものである。
【0015】よって、前記積分回路およびそれを用いた
半導体集積回路装置によれば、全波整流回路の代わりに
MAGアンプ回路を用いているので、差動入力電圧が0
Vのときにオフセット電圧を出力しない。これにより、
差動入力電圧が小さいところでも入出力特性のリニアリ
ティが劣化することがない。この結果、入出力特性のリ
ニアリティが広範囲で保たれているため、装置設計が容
易になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の一実施の形態である積分回
路を示す回路図、図2は本実施の形態の積分回路におけ
る各ノードの波形図、図3は入出力特性の特性図、図4
は本実施の形態の積分回路を用いた半導体集積回路装置
とその周辺装置を示すブロック図、図5は積分回路の変
形例を示す回路図である。
【0018】まず、図1により本実施の形態の積分回路
の一例の回路構成を説明する。
【0019】本実施の形態の積分回路は、たとえば磁気
ディスク用信号処理LSIに組み込まれる回路とされ、
入力される差動入力電圧の差に比例した電圧を出力し、
差動入力電圧が0Vのときにオフセット電圧を発生する
ことのないMAGアンプ回路1と、このMAGアンプ回
路1の出力電圧を電流変換する電圧/電流変換回路2
と、この電圧/電流変換回路2の出力電流により充電
し、この充電時間に比例した電圧を出力する容量回路3
とから構成されている。
【0020】MAGアンプ回路1は、前段部分と後段部
分とに分けられる。前段部分は、電源電圧VCCと接地
電圧との間に並列接続された、抵抗R1,R2、および
バイポーラ型のトランジスタQ1,Q2と、共通の電流
源IS1とから構成されている。抵抗R1,R2の一端
は電源電圧VCCに接続され、この他端はそれぞれトラ
ンジスタQ1,Q2のコレクタに接続されている。トラ
ンジスタQ1,Q2のエミッタは共通に電流源IS1の
一端に接続され、この他端が接地電圧に接続されてい
る。また、トランジスタQ1,Q2のベースにはそれぞ
れ差動入力電圧VinX,VinYが入力され、このコ
レクタと抵抗R1,R2との接続ノードから出力電圧が
取り出される。
【0021】MAGアンプ回路1の後段部分は、電源電
圧VCCと接地電圧との間に並列接続された一対の、抵
抗R3、バイポーラ型のトランジスタQ3(第1),Q
4(第2),Q5(第3)、電流源IS2、および抵抗
R4、バイポーラ型のトランジスタQ6(第4),Q7
(第5),Q8(第6)、電流源IS3と、相互に接続
された抵抗R5とから構成されている。抵抗R3,R4
の一端は電源電圧VCCに接続され、この他端はそれぞ
れトランジスタQ3,Q6、トランジスタQ7,Q4の
コレクタに接続されている。トランジスタQ3,Q4、
トランジスタQ6,Q7のエミッタが共通にそれぞれト
ランジスタQ5,Q8のコレクタに接続され、このエミ
ッタがそれぞれ電流源IS2,IS3の一端に接続さ
れ、この他端が接地電圧に接続されている。トランジス
タQ5,Q8のコレクタと電流源IS2,IS3との接
続ノード間には抵抗R5が接続されている。また、トラ
ンジスタQ3,Q7、トランジスタQ4,Q6のベース
にはそれぞれ前段部分からのノード電圧が入力され、ト
ランジスタQ5,Q8のベースにはそれぞれ差動入力電
圧VinX,VinYが入力され、トランジスタQ3,
Q7のコレクタと抵抗R3,R4との接続ノードからそ
れぞれ出力電圧VinP,VinNが取り出される。
【0022】電圧/電流変換回路2は、前段部分と後段
部分とに分けられる。前段部分は、電源電圧VCCと接
地電圧との間に並列接続された、抵抗R6,R7、およ
びバイポーラ型のトランジスタQ9,Q10、トランジ
スタQ11,Q12と、共通の電流源IS4とから構成
されている。抵抗R6,R7の一端は電源電圧VCCに
接続され、この他端はそれぞれトランジスタQ9,Q1
1のエミッタに接続されている。トランジスタQ9,Q
11のコレクタはそれぞれトランジスタQ10,Q12
のコレクタに接続され、このエミッタが共通に電流源I
S4の一端に接続され、この他端が接地電圧に接続され
ている。トランジスタQ9,Q11のベースは共通にト
ランジスタQ9のコレクタに接続されている。また、ト
ランジスタQ10,Q12のベースにはそれぞれMAG
アンプ回路1からの出力電圧VinN,VinPが入力
される。
【0023】電圧/電流変換回路2の後段部分は、電源
電圧VCCに並列接続された、抵抗R8,R9、および
バイポーラ型のトランジスタQ13,Q14から構成さ
れている。抵抗R8,R9の一端は電源電圧VCCに接
続され、この他端はそれぞれトランジスタQ13,Q1
4のエミッタに接続されている。トランジスタQ13の
コレクタは前段部分のトランジスタQ11,Q12のコ
レクタの接続ノードに接続され、トランジスタQ14の
コレクタから出力電流I4が取り出される。トランジス
タQ13,Q14のベースは共通にトランジスタQ14
のコレクタに接続されている。
【0024】容量回路3は、容量C1からなり、この容
量C1の一端に電圧/電流変換回路2からの出力電流I
4が入力され、この他端は接地電圧に接続されている。
容量C1の一端側から出力電圧Voutが取り出され
る。
【0025】次に、本実施の形態の作用について、図2
により積分回路の動作を差動入力電圧のVinX>Vi
nY、VinX=VinY、VinX<VinYの3つ
の関係に分けて説明する。
【0026】(1).VinX>VinY(VinX≠Vi
nY:図2(a) 〜(c) ) このときは、トランジスタQ1がオン、トランジスタQ
2がオフして、トランジスタQ4,Q6はHighレベ
ル、トランジスタQ3,Q7はLowレベルでベース制
御される。これにより、トランジスタQ4,Q6がオン
(Q3,Q7はオフ)するので、MAGアンプ回路1の
出力電圧VinPはHighレベル、出力電圧VinN
はLowレベルになり、この出力電圧差VinP−Vi
nNは(R3+R4)/R5×(VinX−VinY)
と差動入力電圧に比例した電圧になる。
【0027】さらに、電圧/電流変換回路2において、
MAGアンプ回路1の出力電圧差VinP−VinNを
電流変換する。この際に、トランジスタQ10に電流I
1、トランジスタQ12に電流I2が流れる。この電流
I2は、電流I1とトランジスタQ13に流れる電流I
3との和となり、また電流I3と等しい電流I4が容量
回路3に対して供給される。
【0028】そして、容量回路3では、MAGアンプ回
路1の出力電圧VinP,VinNに比例した電流I4
が容量C1に入力され、この容量C1に電荷がチャージ
されるので出力端子に差動入力電圧を積分した電圧Vo
ut(=I4×t/C1、t:積分時間)を出力する。
これにより、出力電圧Voutは積分時間に対して常に
比例した電圧となる。
【0029】 (2).VinX=VinY(図2(d) 〜(f) ) このときは、トランジスタQ1,Q2に流れる電流が等
しくなる。これにより、トランジスタQ5,Q8に流れ
る電流が等しいので、トランジスタQ5とトランジスタ
Q8のベース・エミッタ間電圧Vbeが等しくなり、ま
たトランジスタQ3,Q4,Q6,Q7は全てオンし、
それぞれ同じ電流(IO/2〔A〕)が流れるので、出
力電圧VinPと出力電圧VinNとの間にオフセット
は生じない。
【0030】これにより、MAGアンプ回路1の出力電
圧差VinP−VinN=0Vなので、電圧/電流変換
回路2を介した容量回路3において、容量C1に電荷が
チャージされないので出力電圧Voutも0Vになる。
【0031】(3).VinX<VinY(VinX≠Vi
nY:図2(a) 〜(c) ) このときは、逆にトランジスタQ2がオン、トランジス
タQ1がオフして、トランジスタQ3,Q7はHigh
レベル、トランジスタQ4,Q6はLowレベルでベー
ス制御される。これにより、トランジスタQ3,Q7が
オン(Q4,Q6はオフ)するので、MAGアンプ回路
1の出力電圧差VinP−VinNは(R3+R4)/
R5×(VinY−VinX)と差動入力電圧に比例し
た電圧になる。
【0032】そして、電圧/電流変換回路2を介した容
量回路3では、MAGアンプ回路1の出力電圧Vin
P,VinNに比例した電流I4が容量C1に入力さ
れ、この容量C1に電荷がチャージされるので出力端子
に差動入力電圧を積分した電圧Vout(=I4×t/
C1)を出力する。これにより、出力電圧Voutは積
分時間に対して常に比例した電圧となる。
【0033】以上のことから、本実施の形態の積分回路
においては、図3に示すように、出力電圧差VinP−
VinNが常に差動入力電圧VinX,VinYに比例
した電圧になり、差動入力電圧VinX,VinYが0
Vから入出力特性のリニアリティが保てる回路構成を実
現することができる。
【0034】次に、図4により本実施の形態の積分回路
を用いた、ハードディスク装置の磁気ディスク用の信号
処理LSIの一例を説明する。
【0035】磁気ディスク用の信号処理LSI11は、
可変ゲインアンプVGA、ローパスフィルタLPF、本
発明の特徴である積分回路IGC、アナログ/デジタル
コンバータADC、書き込み前置補償回路WPC、デジ
タル信号処理回路DSPなどから構成されている。この
信号処理LSI11は、ディスク12に対して読み出し
を行うためのMRヘッド13、書き込みを行うためのイ
ンダクティブヘッド14に接続されるリード・ライトL
SI15と、ディスク12に対するMRヘッド13およ
びインダクティブヘッド14を駆動するモータ16を制
御するためのハードディスクコントローラ17との間に
接続されている。
【0036】この構成において、ディスク12に記録さ
れている情報を読み出す際には、MRヘッド13をディ
スク12の読み出し面に近接させて磁気抵抗効果を利用
して情報を読み出し、またディスク12に情報を書き込
む際には、インダクティブヘッド14をディスク12の
書き込み面に近接させてインダクティブ効果を利用して
情報を書き込む。この場合に、ディスク12とMRヘッ
ド13、インダクティブヘッド14との位置決めは、モ
ータ16の駆動がハードディスクコントローラ17によ
り制御されて行われる。
【0037】この位置決めに際して、特に信号処理LS
I11に組み込まれている積分回路IGCにおいて、デ
ィスク12に対するMRヘッド13のヘッド位置信号を
入力とし、このヘッド位置信号の信号振幅を積分して、
ディスク12に対する位置決めを行うモータ16のモー
タ制御信号を発生してハードディスクコントローラ17
に出力することにより、モータ16の駆動を制御するこ
とができる。
【0038】従って、本実施の形態の積分回路によれ
ば、差動入力電圧VinX,VinYの差に比例した電
圧VinP,VinNを出力するMAGアンプ回路1を
用いることにより、差動入力電圧VinX,VinYが
0Vのときにオフセット電圧を発生することがないの
で、差動入力電圧VinX,VinYが小さいところで
も入出力特性のリニアリティが劣化することがない。特
に、磁気ディスク用の信号処理LSI11に組み込んで
用いる場合には、モータ制御信号のリニアリティを広範
囲で保つことができる。
【0039】以上、本発明者によってなされた発明をそ
の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前
記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0040】たとえば、前記実施の形態においては、バ
イポーラ型のトランジスタで構成した場合について説明
したが、MOS型のトランジスタ、またはバイポーラ型
とMOS型とを組み合わせて構成してもよい。MOS型
のトランジスタで構成したときの回路構成は図5のよう
になる。
【0041】また、ハードディスク装置の磁気ディスク
用の信号処理LSIに組み込む場合に限らず、他の磁気
記録製品に用いることも可能である。
【0042】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0043】(1).MAGアンプ回路を用いることで、差
動入力電圧の差に比例した電圧を出力し、差動入力電圧
が0Vのときにオフセット電圧を出力することがないの
で、差動入力電圧が小さいところでも入出力特性のリニ
アリティの劣化を抑制することが可能となる。
【0044】(2).前記(1) により、積分回路における入
出力特性のリニアリティを広範囲に保つことができるの
で、この積分回路を用いるハードディスク装置、磁気記
録製品などの装置の設計を容易に行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である積分回路を示す回
路図である。
【図2】(a) 〜(f) は本発明の一実施の形態の積分回路
における各ノードの波形図である。
【図3】本発明の一実施の形態の積分回路における入出
力特性の特性図である。
【図4】本発明の一実施の形態の積分回路を用いた半導
体集積回路装置とその周辺装置を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明の一実施の形態の積分回路の変形例を示
す回路図である。
【図6】本発明の前提となる積分回路を示す回路図であ
る。
【図7】(a) 〜(f) は本発明の前提となる積分回路にお
ける各ノードの波形図である。
【図8】本発明の前提となる積分回路における入出力特
性の特性図である。
【符号の説明】
1 MAGアンプ回路 2 電圧/電流変換回路 3 容量回路 11 信号処理LSI 12 ディスク 13 MRヘッド 14 インダクティブヘッド 15 リード・ライトLSI 16 モータ 17 ハードディスクコントローラ 21 全波整流回路 22 レベルシフト回路 23 ゲインアンプ回路 24 電圧/電流変換回路 25 容量回路 R1〜R9 抵抗 Q1〜Q14 トランジスタ IS1〜IS4 電流源 C1 容量 VGA 可変ゲインアンプ LPF ローパスフィルタ IGC 積分回路 ADC アナログ/デジタルコンバータ WPC 書き込み前置補償回路 DSP デジタル信号処理回路 R21〜R23 抵抗 Q21〜Q23 トランジスタ C21 容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D096 AA02 CC01 DD01 DD02 GG07 KK07 5J066 AA01 CA13 CA21 FA20 HA08 HA10 HA17 HA18 HA25 HA29 HA33 KA00 KA05 KA18 KA31 KA34 KA42 KA51 MA21 ND01 ND14 ND22 ND23 ND25 PD01 SA10 TA01 TA02 TA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される差動入力電圧の差に比例した
    電圧を出力し、前記差動入力電圧が0Vのときにオフセ
    ット電圧を発生することのないMAGアンプ回路と、こ
    のMAGアンプ回路の出力電圧を電流変換する電圧/電
    流変換回路と、この電圧/電流変換回路の出力電流によ
    り充電し、この充電時間に比例した電圧を出力する容量
    回路とを含み、前記差動入力電圧の0Vから入出力特性
    のリニアリティを保つことを特徴とする積分回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の積分回路であって、前記
    MAGアンプ回路は、第1電圧と第2電圧との間に並列
    接続された一対の第1、第2および第3トランジスタと
    第4、第5および第6トランジスタとを含み、前記第1
    トランジスタと前記第4トランジスタとのコレクタ、前
    記第5トランジスタと前記第2トランジスタとのコレク
    タが共通にそれぞれ前記第1電圧に接続され、前記第1
    トランジスタと前記第2トランジスタとのエミッタ、前
    記第4トランジスタと前記第5トランジスタとのエミッ
    タが共通にそれぞれ前記第3トランジスタ、前記第6ト
    ランジスタのコレクタに接続され、前記第3トランジス
    タ、前記第6トランジスタのエミッタがそれぞれ前記第
    2電圧に接続され、前記第1トランジスタ、前記第5ト
    ランジスタおよび前記第3トランジスタのベースに前記
    差動入力電圧の一方が入力され、前記第2トランジス
    タ、前記第4トランジスタおよび前記第6トランジスタ
    のベースに前記差動入力電圧の他方が入力され、前記第
    1トランジスタ、前記第5トランジスタのエミッタから
    それぞれ出力電圧が取り出されるように接続されている
    ことを特徴とする積分回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の積分回路であって、前記
    差動入力電圧が等しいときは、前記第3トランジスタと
    前記第6トランジスタとに流れる電流を等しくしてそれ
    ぞれのベース・エミッタ間電圧を等しくし、かつ前記第
    1トランジスタ、前記第2トランジスタ、前記第4トラ
    ンジスタおよび前記第5トランジスタをオンにしてそれ
    ぞれに同じ電流を流して出力電圧の間にオフセットが生
    じないようにし、前記一方の差動入力電圧が大きいとき
    は、前記第2トランジスタと前記第4トランジスタとを
    オン、前記第1トランジスタと前記第5トランジスタと
    をオフにして前記一方の差動入力電圧と前記他方の差動
    入力電圧との差に比例した電圧を出力し、前記他方の差
    動入力電圧が大きいときは、前記第1トランジスタと前
    記第5トランジスタとをオン、前記第2トランジスタと
    前記第4トランジスタとをオフにして前記他方の差動入
    力電圧と前記一方の差動入力電圧との差に比例した電圧
    を出力することを特徴とする積分回路。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の積分回路であって、前記
    第1から第6トランジスタは、バイポーラ型トランジス
    タ、MOS型トランジスタまたはバイポーラ型トランジ
    スタとMOS型トランジスタとの組み合わせからなるこ
    とを特徴とする積分回路。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の積分回
    路を用いた半導体集積回路装置であって、前記積分回路
    は磁気ディスク用の信号処理集積回路に組み込まれ、前
    記磁気ディスクに対するヘッドのヘッド位置信号を入力
    とし、このヘッド位置信号の信号振幅を積分して、前記
    磁気ディスクに対する位置決めを行うモータのモータ制
    御信号を発生することを特徴とする半導体集積回路装
    置。
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