JP2000124643A - 電子機器の放熱構造 - Google Patents

電子機器の放熱構造

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JP2000124643A
JP2000124643A JP10378160A JP37816098A JP2000124643A JP 2000124643 A JP2000124643 A JP 2000124643A JP 10378160 A JP10378160 A JP 10378160A JP 37816098 A JP37816098 A JP 37816098A JP 2000124643 A JP2000124643 A JP 2000124643A
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Japan
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case
heat
chassis
semiconductor device
circuit board
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Satoshi Ogasawara
聡史 小笠原
Yasunori Hagari
安範 葉狩
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器全体が大型化せず、機器ケース内の熱を
外部に放熱させて機器ケース内の電子部品が熱による悪
影響を受けないようにする。 【解決手段】 内部に半導体装置16、17を有する回
路基板14が設けられた機器ケース1の上面にキーボー
ド4を回路基板14に対応させて設け、このキーボード
4の金属製のシャーシ10と半導体装置16、17とを
熱伝導部材15により熱伝導可能に接続した。従って、
使用時に回路基板14の半導体装置16、17が発熱し
ても、その熱を熱伝導部材15によりキーボード4の金
属製のシャーシ10に伝導し、このシャーシ10により
キーボード4の上方に放熱させることができ、これによ
り機器ケース1内の電子部品が熱による悪影響を受けな
いようにすることができ、しかも従来のような放熱装置
を用いないので、機器全体の薄型化および小型化をも図
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器の放熱
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ノート型のパーソナルコンピュー
タなどの電子機器においては、機器ケースに蓋ケースが
ヒンジ部により回動可能に取り付けられたラップトップ
タイプのものが知られている。この種の電子機器は、機
器ケースの上面にキー入力部が設けられ、機器ケースの
内部に制御用の半導体装置を有する回路基板が設けら
れ、蓋ケース内に表示装置が機器ケース側に露呈して設
けられ、使用時にキー入力部で情報を入力し、この入力
された情報を表示装置に表示するように構成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電子機器では、使用時に制御用の半導体装置が発熱
し、その熱により機器ケース内の温度が上昇し、機器ケ
ース内の各種の電子部品に悪影響を及ぼすという問題が
ある。なお、このような問題を防ぐために、機器ケース
内に金属製のヒートシンクやヒートパイプなどの放熱装
置を設け、この放熱装置により半導体装置の放熱を行う
ことが考えられているが、このような構造では、放熱装
置の設置スペースが必要となり、機器全体が厚くなり大
型化するという問題が生じる。
【0004】この発明の課題は、機器全体が大型化せ
ず、機器ケース内の熱を外部に放熱させて機器ケース内
の電子部品が熱による悪影響を受けないようにすること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
機器ケースと、この機器ケースの上面に設けられたキー
入力部と、前記機器ケース内に前記キー入力部と対応し
て配置された半導体装置を有する回路基板とを備え、前
記キー入力部は、金属製のシャーシ上にキー接点を有す
る軸受板が配置され、この軸受板の上方にキートップが
軸により支持され、前記シャーシと前記半導体装置とが
熱伝導部材により熱伝導可能に接続されていることを特
徴とする。この発明によれば、使用時に回路基板の半導
体装置が発熱しても、その熱を熱伝導部材によりキー入
力部の金属製のシャーシに伝導し、このシャーシにより
軸受板を介してキー入力部の上方に放熱させることがで
き、これにより機器ケース内の電子部品が熱による悪影
響を受けないようにすることができ、しかも従来のよう
な放熱装置を用いていないので、機器全体の薄型化およ
び小型化をも図ることができる。
【0006】請求項2記載の発明は、上面にキー入力部
が設けられ、内部に半導体装置を有する回路基板が前記
キー入力部に対応して設けられた機器ケースと、表示装
置が前記機器ケース側に露呈して設けられた蓋ケース
と、前記機器ケースと前記蓋ケースを回動可能に連結す
るヒンジ部と、このヒンジ部内を通して前記機器ケース
内の前記半導体装置と前記蓋ケース内の背面とを熱伝導
可能に接続する熱伝導シートとを備えたことを特徴とす
る。この発明によれば、使用時に機器ケース内に設けら
れた回路基板の半導体装置が発熱しても、その熱を熱伝
導部材によりヒンジ部を通して蓋ケース内の背面に伝導
し、この蓋ケースの背面から外部に放熱させることがで
き、これにより機器ケース内の電子部品が熱による悪影
響を受けないようにすることができ、しかも従来のよう
な放熱装置を用いていないので、機器全体の薄型化およ
び小型化をも図ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図1〜図
4を参照して、この発明の電子機器の放熱構造の第1実
施形態について説明する。図1は電子機器の外観斜視
図、図2はその内部構造を概略的に示した斜視図であ
る。この電子機器は、ノート型のパーソナルコンピュー
タなどの携帯可能なものであり、機器ケース1に蓋ケー
ス2がヒンジ部3により回動可能に取り付けられた構成
になっている。機器ケース1は、マグネシウム合金から
なる剛性の高い金属製ケースであり、ほぼA4サイズ
(例えば、横幅が約210mm、縦幅が約132mm)
の大きさに形成されている。この機器ケース1の上面に
は、キー入力部であるキーボード4およびクリック釦5
a、5bが配設されている。キーボード4には、文字キ
ー、数字キー、ファンクションキーなどの各種のキーが
配列されている。クリック釦5a、5bは、マウスの左
右のクリック釦に相当するものであり、機器ケース1の
上面における左上部に左右に並んで配設されている。
【0008】また、キーボード4の下側には、図2に示
すように、その左側に基板ユニット6が、右側にハード
ディスク7が相互に分離されて配設されており、このハ
ードディスク7の後部下側には、モデム8が配置されて
いる。また、機器ケース1の後端部には、電池収納部9
が設けられている。この場合、機器ケース1は、その後
部側における電池収納部9およびモデム8に対応する下
面が下側に段差をもって突出し、これにより前側の厚さ
が薄く、後側の厚さが厚く形成され、載置面上に配置さ
れた際に、機器ケース1の前部側が低く、後部側が高く
なるように傾斜する構成になっている。また、機器ケー
ス1の左側面には、図示しないが、プリンタ、CRT表
示装置、カメラなどの外部機器と電気的に接続するため
のユニバーサルシリアルバス(USB)などの接続部が
設けられている。
【0009】ところで、キーボード4は、図4に示すよ
うに、マグネシウム合金やアルミニウムなどの金属製の
シャーシ10上にキー接点(図示せず)を有する合成樹
脂製の軸受板11が配置されているとともに軸13が回
動可能に取り付けられ、この軸受板11の上方にキート
ップ12がキー接点に対応した状態で軸13により上下
方向に移動可能に支持され、この状態でキートップ12
が押圧操作された際にキー接点を導通させるように構成
されている。このキーボード12は、機器ケース1の上
面に設けられた開口凹部1a内に配置され、この開口凹
部1aの縁部にシャーシ10の周縁部が配置されて取り
付けられている。
【0010】また、基板ユニット6は、図3に示すよう
に、回路基板14と放熱用の熱伝導部材15とを備えて
いる。回路基板14は、機器ケース1内に設けられた複
数のボス1b上に支持されており、この回路基板14に
は、制御用の半導体装置(LSI)16、支援用の半導
体装置(LSI)17、および各種の電子部品(図示せ
ず)が搭載されているほか、第1、第2コネクタ18、
19が設けられている。この場合、第1コネクタ18
は、回路基板14とキーボード4および後述する表示ユ
ニット25とを電気的に接続するものであり、回路基板
14の右上端部に設けられている。また、第2コネクタ
19は、回路基板14とハードディスク7およびモデム
8とを電気的に接続するものであり、回路基板14の右
下部に設けられている。
【0011】放熱用の熱伝導部材15は、図3に示すよ
うに、回路基板14上の各半導体装置16、17から発
生した熱を分散させて伝導する熱伝導板20と、この熱
伝導板20上の所定箇所に配置されて各半導体装置1
6、17から発生した熱をキーボード4のシャーシ10
に伝導する複数の熱伝導シート21とを備えている。熱
伝導板20は、アルミニウムからなるシートであり、回
路基板14上に各半導体装置16、17を覆って配置さ
れている。この熱伝導板20は、制御用の半導体装置1
6に対応する箇所が凹んでおり、この凹んだ部分が制御
用の半導体装置16に熱伝導材22を介して熱伝導可能
に接続されているとともに、支援用の半導体装置17に
対応する箇所も熱伝導材22を介して熱伝導可能に接続
されている。さらに、この熱伝導板20は、その上辺側
の一部20aが機器ケース1の後端部の電池収納部9に
延びて接続され、下辺側の一部20bが機器ケース1の
前側内面に延びて接続され、これにより各半導体装置1
6、17から発生した熱を機器ケース1の電池収納部9
および機器ケース1の前側内面に分散させて伝導するよ
うになっている。また、複数の熱伝導シート21は、熱
伝導性を有するシリコーンゴムなどからなり、各半導体
装置16、17の近傍およびこれらから離れた複数箇所
に配置されてキーボード4のシャーシ10の下面に当接
して接続され、これにより各半導体装置16、17から
発生した熱をキーボード4のシャーシ10の複数箇所に
伝導するようになっている。
【0012】一方、蓋ケース2は、図1に示すように、
フロントケース23とリアケース24とからなり、その
内部には、図2に示すように、表示ユニット25および
タッチパッド26が設けられている。フロントケース2
3およびリアケース24は、それぞれマグネシウム合金
からなる剛性の高い金属板により形成されており、機器
ケース1に対向するフロントケース23には、図1に示
すように、表示用開口部27およびタッチパッド用開口
部28が設けられている。表示用開口部27は、表示ユ
ニット25の表示領域に対応するフロントケース23の
中央部分のほぼ全域に設けられており、タッチパッド用
開口部28は、タッチパッド26に対応するフロントケ
ース23の右下部に設けられている。
【0013】表示ユニット25は、図2に示すように、
情報を表示する液晶表示装置30と、この液晶表示装置
30を制御するための制御基板31と、インバータ基板
32とを備え、液晶表示装置30の表示領域がフロント
ケース23の表示用開口部27に対応して露出してい
る。タッチパッド26は、その表面に指を接触させて移
動させることにより、X−Y座標を検出してカーソル移
動や手書き入力処理を行うものであり、フロントケース
23のタッチパッド用開口部28に対応して露出してい
る。なお、表示ユニット25およびタッチパッド26
は、屈曲自在な配線接続シート(図示せず)によりヒン
ジ部3を通して機器ケース1内の回路基板14に電気的
に接続されている。
【0014】このような電子機器では、機器ケース1に
対して蓋ケース2を所定角度に開き、この状態で機器ケ
ース1上のキーボード4を操作することにより、情報を
入力することができ、この入力された情報を表示ユニッ
ト25の液晶表示装置30に表示させることができる。
このとき、左手で2つのクリック釦5a、5bを操作
し、右手でタッチパッド26を操作することにより、カ
ーソル移動や手書き入力を行うことができる。
【0015】このように電子機器を使用する際には、基
板ユニット6の回路基板14に搭載された制御用の半導
体装置16および支援用の半導体装置17のうち、特に
制御用の半導体装置16が発熱して熱をもつが、その熱
は放熱用の熱伝導部材15により機器ケース1の外部に
放熱される。すなわち、各半導体装置16、17上には
熱伝導材22を介して熱伝導板20が熱伝導可能に接続
されて配置され、この熱伝導板20上における各半導体
装置16、17の近傍およびこれらから離された複数箇
所には複数の熱伝導シート21が配置され、これら複数
の熱伝導シート21がキーボード4の金属製のシャーシ
10に当接して熱伝導可能に接続されているので、各半
導体装置16、17に発生した熱は、熱伝導材22およ
び熱伝導板20を介して複数の熱伝導シート21により
キーボード4のシャーシ10の複数箇所に伝導され、こ
のシャーシ10の複数箇所から軸受板11を介してキー
ボード4の上方に放熱される。これにより、機器ケース
1内の温度上昇を防ぎ、機器ケース1内の電子部品が熱
による悪影響を受けないようにすることができる。
【0016】この場合、熱伝導板20は、その上辺側の
一部20aが機器ケース1の後端部の電池収納部9に延
びて接続され、下辺側の一部20bが機器ケース1の前
側内面に延びて接続されているので、各半導体装置1
6、17から発生した熱を機器ケース1の電池収納部9
および機器ケース1の前側内面にも伝導して機器ケース
1の複数箇所から分散させて放熱させることができ、こ
れにより機器ケース1内の熱を、より一層、外部に放熱
させることができ、熱による電子部品の悪影響を確実に
防ぐことができる。また、この電子機器では、従来のよ
うなヒートシンクやヒートパイプなどの放熱装置を用い
ていないので、その設置スペースが不要となり、このた
め機器全体の薄型化および小型化をも図ることができ
る。
【0017】なお、上記第1実施形態では、キーボード
4のシャーシ10の周縁部を機器ケース1の上面に設け
られた開口凹部1aの縁部に取り付けた構成になってい
るが、これに限らず、例えば、図5に示すように、シャ
ーシ10をインサート成形により、機器ケース1の開口
凹部1aの縁部に一体に形成しても良い。このようにす
れば、シャーシ10の厚さだけ装置全体を薄くすること
ができるほか、部品点数を削減でき、生産性の向上が図
れる。この場合、特にシャーシ10をマグネシウム合金
で形成すればキーボード4全体の強度をも高めることが
できる。
【0018】[第2実施形態]次に、図6〜図8を参照
して、この発明の電子機器の放熱構造の第2実施形態に
ついて説明する。なお、図1〜図4に示された第1実施
形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略す
る。図6は電子機器の外観斜視図、図7はその内部構造
を概略的に示した斜視図、図8は図6のB−B断面図で
ある。この電子機器は、第1実施形態と同様、機器ケー
ス1に蓋ケース2がヒンジ部3により回動可能に取り付
けられた構成になっている。機器ケース1は、マグネシ
ウム合金からなる剛性の高い金属製のケースであり、そ
の上面には、第1実施形態と同じ構造のキーボード4が
配置されている。このキーボード4の下側には、図7に
示すように、その左側に基板ユニット6が、右側にハー
ドディスク7が相互に分離されて配設されている。
【0019】基板ユニット6は、図7に示すように、回
路基板14を備えており、この回路基板14には、制御
用の半導体装置16、支援用の半導体装置17、および
各種の電子部品(図示せず)が搭載されているほか、図
8に示すように、コネクタ18が設けられている。この
コネクタ18は、回路基板14と後述する表示ユニット
25とを電気的に接続するためのものである。なお、回
路基板14には、キーボード4およびハードディスク7
がそれぞれ電気的に接続されている。また、蓋ケース2
は、第1実施形態と同様、フロントケース23とリアケ
ース24とからなり、その内部には図8に示すように表
示ユニット25が設けられている。フロントケース23
およびリアケース24は、それぞれマグネシウム合金か
らなる剛性の高い金属板により形成されている。表示ユ
ニット25は、第1実施形態と同様、情報を表示する液
晶表示装置を備え、この液晶表示装置の表示領域がフロ
ントケース23の表示用開口部27に対応して露出して
いる。
【0020】そして、機器ケース1内と蓋ケース2内に
は、図8に示すように、屈曲自在の配線接続シート35
と放熱用の熱伝導シート36とがヒンジ部3を介してそ
れぞれ連続して配置されている。放熱用の熱伝導シート
36は、図7に示すように、機器ケース1内に設けられ
た基板ユニット6の回路基板14上に制御用の半導体装
置16と支援用の半導体装置17を覆って配置されて各
半導体装置16、17に熱伝導可能に接続され、その上
辺側が左右両側のヒンジ部3の近傍に延出され、この延
出部分36a、36bがそれぞれヒンジ部3内を通って
蓋ケース2内に導かれている。また、配線接続シート3
5は、一端部が機器ケース1内の回路基板14に設けら
れたコネクタ18に接続され、中間部が熱伝導シート3
6の一方の延出部分36aと共に右側のヒンジ部3内を
通り、他端部が蓋ケース2内の表示ユニット25に電気
的に接続されている。
【0021】この場合、右側のヒンジ部3の内部には、
図8に示すように、ヒンジ軸である連結パイプ37が機
器ケース1内から蓋ケース2内に挿入されている。そし
て、機器ケース1内に位置する連結パイプ37の外周面
に熱伝導シート36の延出部分36aと配線接続シート
35とが重なり合って巻き付けられ、この状態で連結パ
イプ37のスリット37aから連結パイプ37内に巻き
込まれて挿入され、この挿入された他端側が蓋ケース2
内に位置する連結パイプ37の端部から蓋ケース2内に
重なり合った状態で引き出される。この蓋ケース2内に
引き出された熱伝導シート36の延出部分36aは、蓋
ケース2のリアケース24の内面に熱伝導可能に接続さ
れており、また配線接続シート35は、蓋ケース2内の
表示ユニット25に電気的に接続されている。なお、左
側のヒンジ部3内にも、同様に、連結パイプ37が機器
ケース1内から蓋ケース2内に挿入されており、この連
結パイプ37に熱伝導シート36の他方の延出部分36
bが巻かれて蓋ケース2内に引き出されている。この引
き出された熱伝導シート36の他方の延出部分36b
も、蓋ケース2のリアケース24の内面に熱伝導可能に
接続されている。
【0022】このような電子機器では、キーボード4を
操作して情報を入力し、この入力された情報を液晶表示
装置30に表示させて使用する際、基板ユニット6の回
路基板14に搭載された制御用の半導体装置16および
支援用の半導体装置17が発熱しても、その熱は放熱用
の熱伝導部材36を介してその両側の延出部分36a、
36bにより機器ケース1内からヒンジ部3内を通して
蓋ケース2のリアケース24の内面に伝導され、このリ
アケース2から外部に放熱される。このときには、金属
製のリアケース24全体で放熱するので、放熱面積を大
幅に増大させることができるとともに、リアケース24
の外面周辺で発生する熱の対流により効率良く放熱させ
ることができる。これにより、機器ケース1内の温度上
昇を防ぐことができ、機器ケース1内の電子部品が熱に
よる悪影響を受けないようにすることができる。また、
この電子機器でも、従来のようなヒートシンクやヒート
パイプなどの放熱装置を用いていないので、第1実施形
態と同様、その設置スペースが不要となり、機器全体の
薄型化および小型化をも図ることができる。
【0023】なお、上記第2実施形態では、放熱用の熱
伝導部材36により回路基板14の各半導体装置16、
17に発生した熱を蓋ケース2に導いて放熱するように
したが、これに限らず、例えば第1実施形態と同様、熱
伝導部材36上の複数箇所に熱伝導シート21を設け、
この複数の熱伝導シート21をキーボード4の金属製の
シャーシ10に当接させて熱伝導可能に接続することに
より、キーボード4のシャーシ10にも熱を伝導して放
熱させるようにしても良く、また熱伝導部材36の上辺
側の一部を機器ケース1の電池収納部9に接続し、下辺
側の一部を機器ケース1の前側内面に接続することによ
り、機器ケース1の電池収納部9および機器ケース1の
前側内面にも熱を伝導して機器ケース1の複数箇所から
分散させて放熱させるようにしても良い。このようにす
れば、第2実施形態よりも、より一層、機器ケース1内
の熱を外部に放熱させることができ、熱による電子部品
の悪影響を確実に防ぐことができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、使用時に回路基板の半導体装置が発熱して
も、その熱を熱伝導部材によりキー入力部の金属製のシ
ャーシに伝導し、このシャーシにより軸受板を介してキ
ー入力部の上方に放熱させることができ、これにより機
器ケース内の電子部品が熱による悪影響を受けないよう
にすることができ、しかも従来のような放熱装置を用い
ていないので、機器全体の薄型化および小型化をも図る
ことができる。
【0025】請求項2記載の発明によれば、使用時に機
器ケース内に設けられた回路基板の半導体装置が発熱し
ても、その熱を熱伝導部材によりヒンジ部を通して蓋ケ
ース内の背面に伝導し、この蓋ケースの背面から外部に
放熱させることができ、これにより機器ケース内の電子
部品が熱による悪影響を受けないようにすることがで
き、しかも従来のような放熱装置を用いていないので、
機器全体の薄型化および小型化をも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の放熱構造を適用した第1実施形態の
電子機器の外観斜視図。
【図2】図1の内部構造を概略的に示した斜視図。
【図3】図1の機器ケースの要部分解斜視図。
【図4】図1のA−A拡大断面図。
【図5】第1実施形態のキーボードの変形例を示した要
部の拡大断面図。
【図6】この発明の放熱構造を適用した第2実施形態の
電子機器の斜視図。
【図7】図6の内部構造を概略的に示した斜視図。
【図8】図6のB−B拡大断面図。
【符号の説明】
1 機器ケース 2 蓋ケース 3 ヒンジ部 4 キーボード 6 基板ユニット 10 シャーシ 11 軸受板 12 キートップ 13 軸受 14 回路基板 15 熱導電部材 16、17 半導体装置 21、36 熱伝導シート 25 表示ユニット 24 リアケース 30 液晶表示装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機器ケースと、この機器ケースの上面に設
    けられたキー入力部と、前記機器ケース内に前記キー入
    力部と対応して配置された半導体装置を有する回路基板
    とを備え、 前記キー入力部は、金属製のシャーシ上にキー接点を有
    する軸受板が配置され、この軸受板の上方にキートップ
    が軸により支持され、前記シャーシと前記半導体装置と
    が熱伝導部材により熱伝導可能に接続されていることを
    特徴とする電子機器の放熱構造。
  2. 【請求項2】上面にキー入力部が設けられ、内部に半導
    体装置を有する回路基板が前記キー入力部に対応して設
    けられた機器ケースと、 表示装置が前記機器ケース側に露呈して設けられた蓋ケ
    ースと、 前記機器ケースと前記蓋ケースを回動可能に連結するヒ
    ンジ部と、 このヒンジ部内を通して前記機器ケース内の前記半導体
    装置と前記蓋ケース内の背面とを熱伝導可能に接続する
    熱伝導シートとを備えたことを特徴とする電子機器の放
    熱構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010244369A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Nec Access Technica Ltd 情報端末およびその放熱気密構造
JP2018019001A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 株式会社カネカ フィルム状熱伝導部材及び電子機器筐体

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