JP2000124613A - 多層プリント配線板およびその製造方法 - Google Patents

多層プリント配線板およびその製造方法

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JP2000124613A
JP2000124613A JP10296695A JP29669598A JP2000124613A JP 2000124613 A JP2000124613 A JP 2000124613A JP 10296695 A JP10296695 A JP 10296695A JP 29669598 A JP29669598 A JP 29669598A JP 2000124613 A JP2000124613 A JP 2000124613A
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Masao Kayaba
正男 榧場
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下のコア積層板でプリプレグを挟んで加熱
・加圧し成形される多層プリント配線板において、回路
を形成する金属のイオンマイグレーションを抑止し得る
多層プリント配線板およびその製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 あらかじめ作製された回路パターンを有
する4層のコア積層板11と同じく4層のコア積層板1
2との間に、ガラスの短繊維16からなるガラスマット
15にエポキシ樹脂14を含浸させたプリプレグ13
1 、エポキシ樹脂14にガラスの短繊維16が混合され
たプリプレグ132 、またはエポキシ樹脂14単独から
なるプリプレグ133 を挟んで加熱・加圧して成形され
る8層の多層プリント配線板はガラスの短繊維16が回
路間に跨がることはないので、回路の金属に由来するイ
オンがマイグレーションを発生することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多層プリント配線板
およびその製造方法に関するものであり、更に詳しく
は、回路を構成する金属のイオンマイグレーションの抑
止された多層プリント配線板およびその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】民生用電子機器や業務用電子機器のモバ
イル化、デジタル化に伴う小型化によって、使用される
プリント配線板も回路の細線化、スルーホールの小径化
による高密度化と共に多層化、薄物化が進行している。
多層プリント配線板の絶縁材料にはガラスクロスにエポ
キシ樹脂を含浸させたものが多用されているが、上記の
多層プリント配線板を構成する各層の高密度化、薄物化
と共に、回路を構成する金属がイオンマイグレーション
を起こし、絶縁不良や導通破壊が発生するという問題を
生じており、特にコア積層板とコア積層板との間に挟ん
で接合し多層プリント配線板とする場合に使用される薄
物化されたプリプレグ層において著しい。なお、イオン
マイグレーションとは、絶縁材料の表面や内部において
回路の配線や電極を構成する金属が高湿度の雰囲気下に
おいてイオン化し、電位差によって移動する現象であ
る。
【0003】(従来例)図4は従来作製されている上記
の多層プリント配線板の代表例の構成を分離して示す断
面図である。図4の多層プリント配線板20はあらかじ
め作製された4層のコア積層板21と4層のコア積層板
22との間にプリプレグ23を挟んで加熱・加圧し、8
層の多層プリント配線板20として成形されるものであ
る。
【0004】使用される上下のコア積層板21、コア積
層板22は同等であるから、コア積層板21について説
明すると、先ず、両面銅箔貼り絶縁基板31の銅箔に対
して、エッチングレジストによって回路パターン状にマ
スキングを施し、露出している銅箔を選択的に除去し、
次いでエッチングレジストを除去して両面に回路32を
形成させる。続いて、その両面のそれぞれに、エポキシ
樹脂をガラスクロスに含浸させ半硬化させた一般的なプ
リプレグ33を重ね合わせ、その上へ銅箔を載置して加
熱・加圧し積層する。そして、銅箔に対してエッチング
レジストによって回路パターン状にマスキングを施し、
露出している銅箔を選択的に除去し、次いでエッチング
レジストを除去して両面に回路34を形成させる。更
に、ドリル加工して硬化されたプリプレグ層33、絶縁
基板31、およびプリプレグ層33を貫通するビヤホー
ル35を穿設し、回路32、回路34の必要な部分を接
続するメッキ36を施すことにより、4層の回路からな
るコア積層板21が得られる。コア積層板22も同様に
あらかじめ作製される。
【0005】上記のコア積層板21、コア積層板22を
接合するために、従来は、ガラスクロス25にエポキシ
樹脂24を含浸させたプリプレグ23が使用されてい
る。このガラスクロス25は硬化されるプリプレグ23
および成形される多層プリント配線板20に機械的強度
や寸法安定性を持たせるために使用されている。図5は
そのプリプレグ23の模式的な断面図である。直径10
μm程度のガラスの長繊維26の束が横方向と縦方向と
に織られた厚さ0.1mmのガラスクロス25にエポキ
シ樹脂24を含浸させたものが使用されている。なお、
ガラスクロス25は、エポキシ樹脂34との接着を高め
るように、カチオン性のシラン系カップリング剤で処理
したものが使用される。シラン系カップリング剤で表面
処理しないガラスの長繊維26はエポキシ樹脂24との
接着性に劣り、エポキシ樹脂24との界面で剥離して、
剥離箇所に水分が呼び込まれる。そして後述するように
回路34を構成する金属がイオン化した場合のイオンの
通路となり、表面に金属が析出していわゆるCAF(コ
ンダクティブ・アノーディック・フィラメント)と称さ
れるものを形成するからである。
【0006】コア積層板21、22を接合して得られる
多層プリント配線板20の接合部の模式的な断面を図6
に示し、図6における〇印部分を拡大して図7に示し
た。図6を参照して、接合時の加熱・加圧によって、プ
リプレグ23に含まれるエポキシ樹脂24がビアホール
35内や回路34の面の凹部に拡がり一体的に接合され
る。この時、プリプレグ23が薄物化されていることも
あり、ビアホール35の径や数、回路34の配線密度に
よってはエポキシ樹脂24の量が不足し、図7に示すよ
うに、回路341 と回路342 とにガラスクロス25が
接触するようになる。そして、回路341 、342 の金
属はイオンを形成するが、回路341 と回路342 との
極性が異なる場合には、回路341 と回路342 との間
でガラスの長繊維26をイオンの通路とするマイグレー
ションが発生するのである。
【0007】多層プリント配線板、例えば従来例と同様
な8層の多層プリント配線板を製造する方法としては、
上述のように、4層のコア積層板21と4層のコア積層
板22とをプリプレグ23で接合する方法のほかに、両
面銅箔貼り絶縁基板の銅箔面に回路を形成させた後、そ
の一方の面にプリプレグを積層し銅箔を載置して一体的
に加熱、加圧し、その銅箔面に回路を形成させるという
操作を順次繰り返すことによって8層の多層プリント配
線板を得る方法や、同様であるが、上記のプリプレグと
銅箔とに変えて、片面銅箔貼り絶縁基板を順に重ねる方
法もある。しかし、これらの方法は作業がシリーズ的に
なるので生産性が低く製造コストが大になることから、
現在では作業をパラレルに進め得る従来例で示したよう
な方法、すなわち、別途作製された2枚の4層のコア積
層板をプリプレグ23で接合する方法が広く採用される
ようになっている。
【0008】なお、ガラスクロスとエポキシ樹脂とから
なるプリプレグを多層プリント配線板に使用する先行技
術として、特開昭64−7695号公報に係る「多層プ
リント配線板の製造方法」には、製造工程の簡略化を目
的として、絶縁性基板面にエッチングレジストとしてガ
ラス粉末を混入したエポキシ系樹脂を使用して回路パタ
ーンを形成し、その後、エッチングレジストを除去する
ことなく、回路パターンの形成された絶縁性基板面にエ
ポキシ系樹脂を樹脂分とするプリプレグを積層して加圧
成形する方法、すなわち、煩雑な操作を要せずに多層プ
リント配線板を製造する方法が開示されているが、この
製造方法は回路を構成する金属のイオンマイグレーショ
ンを抑止することを目的とするものではない。
【0009】また、特開平7−15102号公報に係る
「積層板用ガラス繊維基材、このガラス繊維基材を用い
たエポキシ樹脂プリプレグ」には、回路を構成する金属
のイオンマイグレーションを抑止するために、生成した
イオンを金属へ還元する還元剤を表面に付着させたガラ
ス繊維基材、およびそのようなガラス繊維基材にエポキ
シ樹脂を含浸し半硬化させたエポキシ樹脂プリプレグが
開示されている。この先行技術は還元剤によって金属の
イオンマイグレーションを抑止することを目的とするも
のであり、その実施例においてシラン系カップリング剤
で処理したガラスクロスに還元剤を付着させてからエポ
キシ樹脂を含浸させてプリプレグが作製されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、イオ
ンマイグレーションの抑止を目的としてガラスクロスに
はシラン系カップリング剤によって表面処理したものが
使用されるにもかかわらず、従来例の多層プリント配線
板にはイオンマイグレーションが発生し、十分に信頼性
のあるものが得られないのである。また、輸入されるガ
ラスクロスにはシラン系カップリング剤による表面処理
の施されていないものが多い。なお、先行技術の特開平
7−15102号公報はイオンマイグレーションを抑止
することを目的とするものであり、シラン系カップリン
グ剤で表面処理したガラスクロスに更に還元剤を付着さ
せてからエポキシ樹脂を含浸させるか、またはシラン系
カップリング剤による処理と同時に還元剤で処理するも
のであるから、シラン系カップリング剤によるエポキシ
樹脂との接着性向上の効果が減殺される。
【0011】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、上下
のコア積層板の間にプリプレグを挟み加熱・加圧して成
形される多層プリント配線板において、イオンマイグレ
ーションを完全に抑止し得る多層プリント配線板および
その製造方法を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題は請求項1ま
たは請求項6の構成によって解決されるが、その解決手
段を説明すれば、請求項1の多層プリント配線板は、あ
らかじめ作製された回路パターンを有する上下のコア積
層板の間に半硬化の熱硬化性樹脂系材料からなるプリプ
レグを挟み加熱・加圧して成形され製造される多層プリ
ント配線板において、プリプレグとして、ガラスの短繊
維からなるガラスマットに熱硬化性樹脂を含浸させたプ
リプレグ、熱硬化性樹脂にガラスの短繊維が混合された
プリプレグ、または熱硬化性樹脂単独からなるプリプレ
グが使用された多層プリント配線板である。
【0013】イオンマイグレーションはガラス繊維の表
面に沿って発生する傾向があるが、ガラスクロスに比較
して本質的に単位容積当りのガラス繊維量が少なく、か
つガラス短繊維が束ねられておらず比較的ランダムな向
きにあるガラスマットに熱硬化性樹脂が含浸されたプリ
プレグ、または熱硬化性樹脂にガラスの短繊維が混合さ
れランダムな向きに存在するプリプレグを使用して製造
される多層プリント配線板は、加熱・加圧する成形時
に、ガラスの短繊維の一端が回路に接触することがあっ
ても他端は回路に接触しないのでイオンの通路は形成さ
れず、回路を構成する金属がイオン化してもイオンマイ
グレーションを起こすには至らない。ガラスの短繊維を
混合しない熱硬化性樹脂単独のプリプレグを使用する多
層プリント配線板は回路間にガラス繊維によるイオンの
通路が形成されないのでイオンマイグレーションを生じ
ない。また、このような多層プリント配線板の機械的強
度や寸法安定性は上下のコア積層板によって支配される
ので従来のガラスクロスによるプリプレグを使用した多
層プリント配線板と比較して遜色はない。
【0014】請求項1に従属する請求項2の多層プリン
ト配線板はガラスの短繊維からなるガラスマットに熱硬
化性樹脂を含浸させたプリプレグ、または熱硬化性樹脂
にガラスの短繊維が混合されたプリプレグに使用される
ガラスの短繊維の長さが両末端を含み1.5mmから
0.5mmまでの範囲内にある多層プリント配線板であ
り、このようなガラスの短繊維は、回路の配線ピッチが
2.54mmの高密度配線において、配線間は勿論、隣
接する配線のスルーホールやビヤホール間にも跨がるこ
とはなく、イオンの通路が形成されないのでイオンマイ
グレーションを発生させない。
【0015】請求項1に従属する請求項3の多層プリン
ト配線板は、ガラスの短繊維からなるガラスマットに熱
硬化性樹脂を含浸させたプリプレグ、または熱硬化性樹
脂にガラスの短繊維が混合されたプリプレグにおける熱
硬化性樹脂の含有量が両末端を含み70重量%から90
重量%までの範囲内にある多層プリント配線板であり、
熱硬化性樹脂が十分に存在することから、多層プリント
配線板の成形時に、ガラスの短繊維が露出し回路間を繋
いでイオンの通路を形成するには至らない。
【0016】請求項1に従属する請求項4の多層プリン
ト配線板は、熱硬化性樹脂単独でなるプリプレグが薄板
状の完全硬化の熱硬化性樹脂からなる芯部とその両面の
半硬化の熱硬化性樹脂からなる表皮部とよって構成され
るプリプレグを使用した多層プリント配線板であり、薄
板状の芯部がプリプレグの曲がりを防ぎ、成形時におけ
るプリプレグのハンドリングを容易にする。
【0017】請求項1に従属する請求項5の多層プリン
ト配線板は、熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂である多層プ
リント配線板であり、コストが低廉である。
【0018】また請求項6の多層プリント配線板の製造
方法は、あらかじめ作製された回路パターンを有する上
下の積層板の間に半硬化の熱硬化性樹脂系材料からなる
プリプレグを挟み加熱・加圧して成形する多層プリント
配線板の製造方法において、プリプレグとして、ガラス
の短繊維からなるガラスマットに熱硬化性樹脂を含浸さ
せたプリプレグ、熱硬化性樹脂にガラスの短繊維が混合
されたプリプレグ、または熱硬化性樹脂単独からなるプ
リプレグを使用する製造方法である。
【0019】イオンマイグレーションはガラス繊維の表
面に沿って発生する傾向があるが、ガラスクロスに比較
して本質的に単位容積当りのガラス繊維量が少なく、か
つガラス短繊維が束ねられておらず比較的ランダムな向
きにあるガラスマットに熱硬化性樹脂が含浸されたプリ
プレグ、または熱硬化性樹脂にガラスの短繊維が混合さ
れランダムな向きに存在するプリプレグを使用して製造
される多層プリント配線板は、加熱・加圧する成形時
に、ガラスの短繊維の一端が回路に接触するようなこと
があっても他端は回路に接触しないのでイオンの通路は
形成されず、回路を構成する金属がイオン化してもイオ
ンマイグレーションを起こすには至らない。ガラスの短
繊維を混合しない熱硬化性樹脂単独のプリプレグを使用
する多層プリント配線板は回路間にガラス繊維によるイ
オンの通路が形成されないのでイオンマイグレーション
を生じない。また、このようにして製造される多層プリ
ント配線板の機械的強度や寸法安定性は上下のコア積層
板によって支配されるので従来のガラスクロスによるプ
リプレグを使用した多層プリント配線板と比較しても何
等の遜色はない。
【0020】請求項6に従属する請求項7の多層プリン
ト配線板の製造方法は、ガラスの短繊維として長さが両
末端を含み1.5mmから0.5mmまでの範囲内にあ
るものを使用する製造方法であり、このような長さのガ
ラスの短繊維は、回路の配線ピッチが2.54mmの高
密度配線において、配線間は勿論、隣接する配線のスル
ーホールやビヤホール間にも跨がることはなく、イオン
の通路が形成されないのでイオンマイグレーションを発
生させない。
【0021】請求項6に従属する請求項8の多層プリン
ト配線板の製造方法は、ガラスの短繊維からなるガラス
マットに熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグ、または
熱硬化性樹脂にガラスの短繊維が混合されたプリプレグ
における熱硬化性樹脂の含有量が両末端を含み70重量
%から90重量%までの範囲内にあるものを使用する製
造方法であり、熱硬化性樹脂が十分に存在することか
ら、多層プリント配線板の成形時にガラスの短繊維が露
出し回路間を繋いでイオンの通路を形成するには至らな
い。
【0022】請求項6に従属する請求項9の多層プリン
ト配線板の製造方法は、熱硬化性樹脂単独からなるプリ
プレグとして、薄板状の完全硬化の熱硬化性樹脂からな
る芯部と、その両面の半硬化の熱硬化性樹脂からなる表
皮部とによって構成されるプリプレグを使用する製造方
法であり、薄板状の芯部がプリプレグの曲がりを防ぎ、
成形時におけるプリプレグのハンドリングを容易にす
る。
【0023】請求項6に従属する請求項10の多層プリ
ント配線板の製造方法は、熱硬化性樹脂としてエポキシ
樹脂を使用する製造方法であり、低廉な多層プリント配
線板を与える。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の多層プリント配線板およ
びその製造方法は、あらかじめ作製された回路パターン
を有する上下のコア積層板の間に半硬化の熱硬化性樹脂
系材料からなる限定された構成のプリプレグを挟み、加
熱・加圧して成形される多層プリント配線板とその製造
方法であるが、それらについて以下に詳しく説明する。
【0025】図1は実施の形態による8層の多層プリン
ト配線板10の構成を分離して示す断面図である。外観
的な構成は従来例の場合と同様であり、プリプレグ13
を上下の4層のコア積層板11と4層のコア積層板12
とで挟んで多層化されるが、コア積層板11、コア積層
板12は従来例のコア積層板21、コア積層板22と同
様に作製されるので、それらの説明は省略する。プリプ
レグ13には、ガラスの短繊維16からなるガラスマッ
ト15に熱硬化性樹脂としてのエポキシ樹脂14を含浸
させたプリプレグ131 、エポキシ樹脂14にガラスの
短繊維16が混合されたプリプレグ132 、またはエポ
キシ樹脂14の単独からなるプリプレグ133 が使用さ
れる。なお、熱硬化性樹脂としては上記のエポキシ樹脂
以外にピスマレイミド・トリアジン樹脂やポリイミド樹
脂が好適に使用される。
【0026】プリプレグ131 を作製するための、エポ
キシ樹脂14を含浸させるガラスマット15は、一般的
には、直径10μm程度のガラスの長繊維を50mmま
たはそれ以下の長さにカットして得られるガラスの短繊
維16を少量の結合剤で結合して作製される不織布状の
ものである。ガラスマット15は単位容積当りの重量が
10g/m2 ・mmまたはそれ以下に作製され、ガラス
の長繊維の束を織ったガラスクロスの単位容積当りの重
量11g/m2 ・mmよりは小さい。すなわち、ガラス
マット15はガラスクロスと比較して単位容積当りに含
まれるガラス繊維の量が少なく、またガラス繊維は比較
的ランダムな向きにある。使用するガラスマット15の
厚さは、形成させる多層プリント配線板10の厚さを薄
くするために、厚さ0.1mmないしは0.2mm程度
のものが単独でまたは重ねて使用される。
【0027】また、ガラスマット15に使用されるガラ
スの短繊維16の長さは通常的な50mm程度のもので
もよいが、50mmよりは短いものであることが望まし
い。例えば、形成させる多層プリント配線板10の回路
の配線ピッチが2.54mmの高密度配線であるとする
と、その配線に設けられるスルーホールの孔径は通常1
mmφであるから、隣接するスルーホール間の距離は
1.54mmになるが、ガラスの短繊維16の長さを
1.5mm以下とすると、スルーホール間に跨がって通
路となることはない。一方、ガラスの長繊維を長さ0.
5mm未満の短繊維16に細断することはコストを増大
させるだけとなる。
【0028】ガラスマット15にエポキシ樹脂14を含
浸させるには、ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸させ
る装置がそのまま兼用される。すなわち、長尺のロール
から引き出したガラスマット15を液状のエポキシ樹脂
14が張られた含浸槽に導いて浸漬し含浸させる。勿
論、これ以外の方法、例えば液状のエポキシ樹脂をガラ
スマット15にスプレーする方法によって含浸させても
よい。ガラスマット15にエポキシ樹脂14を含浸させ
たプリプレグ131 においては、エポキシ樹脂14の含
有量が両末端を含み70重量%から90重量%までの範
囲内となるように調整される。これは上下のコア積層板
11、12に形成させたビヤホールやを回路面の凹部を
埋めるためのエポキシ樹脂14を要するためであり、ビ
ヤホールの径や数、プリプレグ131 の上下の回路面の
配線密度によって増減される。エポキシ樹脂14の含有
量を70重量%未満とすると、加熱・加圧する成形時に
エポキシ樹脂14が不足し、ガラスの短繊維16が回路
に接触する確率が増大するが、90重量%を超えるエポ
キシ樹脂14は敢えて必要としない。エポキシ樹脂14
を含浸させたガラスマット15は含浸槽に続いて設置さ
れている加熱装置を通過させることにより、含浸された
エポキシ樹脂14が垂れ下がらずハンドリングの容易な
半硬化の状態、いわゆるBステージとされて、図2に断
面を示すような、厚さ0.1mmないし0.2mm程度
のプリプレグ131 が作製される。
【0029】プリプレグ132 はエポキシ樹脂14に所
定量のガラスの短繊維16を混合することによって得ら
れる。混合するガラスの短繊維16は上記のガラスマッ
ト15に使用されるもの、すなわち、長さが50mm以
下、好ましくは1.5mm以下で0.5mm以上のもの
がそのまま使用される。プリプレグ132 におけるエポ
キシ樹脂14の含有量は上記のプリプレグ131 の場合
と同様の70重量%から90重量%までの範囲内とされ
る。ガラスの短繊維16の混合されただけのエポキシ樹
脂14は自立性がないので非粘着性のエンドレスベルト
へ所定の厚さに塗布され、加熱装置を通過させることに
より半硬化されてBステージのプリプレグ132 とされ
る。
【0030】エポキシ樹脂14の単独からなるプリプレ
グ133 は全体を半硬化のBステージにあるプリプレグ
としてもよく、また、図3にその断面を示すように、完
全硬化のCステージとした薄板状のエポキシ樹脂14か
らなる芯部133aと、その両面の半硬化のBステージの
エポキシ樹脂14からなる表皮部133bとの3層構成の
プリプレグ133 としてもよい。このようなプリプレグ
133 は芯部133aによって曲がりが抑制され、プリプ
レグ133 のハンドリングが容易になる。この場合にお
ける表皮部133bは芯部133aの両面に液状のエポキシ
樹脂が塗布または浸漬によって適用されて半硬化され
る。その半硬化には、芯部133aを掴んで加熱装置を通
過させてもよく、また非粘着性のエンドレスベルトを利
用することも可能である。
【0031】そして、4層のコア積層板11と4層のコ
ア積層板12との間に、上述のプリプレグ131 、プリ
プレグ132 、またはプリプレグ133 を挟んでプレス
成形機にセットし、加熱・加圧して8層の多層プリント
配線板10が成形される。すなわち、170℃から18
0℃の温度に加熱し、40kg/cm2 から50kg/
cm2 の圧力で30分間ないし40分間の加熱・加圧を
施すことにより、Bステージにあるエポキシ樹脂が液状
化してビヤホールや回路面の凹部に入り込み、その後、
冷却してプレス成形機から取り出すことにより強固に接
合された8層の多層プリント配線板10が得られる。勿
論、この場合には複数枚の多層プリント配線板10が同
時に成形される。
【0032】なお、多層プリント配線板の1種として、
図1に示したコア積層板の上へガラス繊維を全く使用し
ないプリプレグを銅箔と共に順次重ねて製造されるビル
ドアップ・プリント配線板と称されるものがあるが、本
発明におけるプリプレグはビルドアップ用のプリプレグ
とは異なり、あくまで上下のコア積層板を接合するため
に使用されるプリプレグである。
【0033】
【実施例】以下、本発明の多層プリント配線板およびそ
の製造方法を実施例によって具体的に説明する。
【0034】(実施例1)図1を援用して、実施例1の
多層プリント配線板10は、あらかじめ作製された4層
のコア積層板11と、4層のコア積層板12との間にプ
リプレグ13を挟み、加熱・加圧して成形されるが、そ
の製造方法は基本的には従来例の場合と同様である。4
層のコア積層板11と4層のコア積層板12は同等であ
るから、コア積層板11について説明する。
【0035】コア積層板11は厚さ18μmの銅箔を貼
り合わせた厚さ0.25mmの両面銅貼り絶縁基板1の
銅箔に対して、エッチングレジストによって回路パター
ン状にマスキングを施し、露出している銅箔を選択的に
除去し、次いでエッチングレジストを除去して両面に回
路2を形成させる。続いて、その両面のそれぞれにエポ
キシ樹脂をガラスクロスに含浸させ半硬化させた厚さ
0.2mmのプリプレグ3を重ね合わせ、その上へ厚さ
18μmの銅箔を載置して加熱・加圧し積層する。この
プリプレグ3はエポキシ樹脂45重量%程度とガラスク
ロス55重量%程度の一般的なものである。そして、銅
箔に対してエッチングレジストによって回路パターン状
にマスキングを施し、露出している銅箔を選択的に除去
し、次いでエッチングレジストを除去して両面に回路4
を形成させる。更に、ドリル加工して硬化されたプリプ
レグ3、絶縁基板1、およびプリプレグ3を貫通するビ
ヤホール5を穿設し、回路2、4の必要な部分を接続す
るメッキ6を施すことにより、厚さ0.7mm程度の4
層のコア積層板11が作製される。4層のコア積層板1
2も同様に作製される。
【0036】一方、長さ1.5mmのガラスの短繊維1
6からなる厚さ0.1mm、単位体積当りの重量10g
/m2 ・mmのガラスマット15をエポキシ樹脂含浸槽
に導き含有量が80重量%となるようにエポキシ樹脂1
4を含浸させた後、温度160℃の加熱装置を通過させ
て、エポキシ樹脂14を半硬化のBステージとし、図2
に示すような、厚さ0.1mm程度のプリプレグ131
を作製した。
【0037】上記のプリプレグ131 を4層のコア積層
板11と4層のコア積層板12との間に挟んでプレス成
形機にセットし、175℃の温度、45kg/cm2
圧力で40分間の加熱・加圧を行い、その後、冷却して
プレス成形機から取り出すことにより、8層からなる多
層プリント配線板101 が製造された。得られた多層プ
リント配線板10を切断したところ、プリプレグ131
のエポキシ樹脂14が、上下のコア積層板11、12の
ビヤホール5内および回路面の凹部に入り込んで強固に
接合されていた。また、得られた多層プリント配線板1
0を85℃、85%RH(相対湿度)の雰囲気下に50
VDCの電圧を印加して1000日間の連続加速試験を
行ったが、イオンマイグレーションの発生は全く認めら
れなかった。なお、従来例のガラスクロス25によるプ
リプレグ23を使用した多層プリント配線板20では1
0時間程度の試験でイオンマイグレーションの認められ
る場合がある。
【0038】(実施例2)液状のエポキシ樹脂14に長
さ1.0mmのガラスの短繊維16を、エポキシ樹脂量
が80重量%となるように、添加・混合し、非粘着性の
エンドレスベルトに厚さ0.1mmに塗布して160℃
の加熱装置を通過させることにより、エポキシ樹脂14
を半硬化させてプリプレグ132 を作製した。なお、こ
のプリプレグ132 の断面は図2に示した実施例1のプ
リプレグ131 とほぼ同様に示されるので図示を省略す
る。
【0039】このプリプレグ132 を使用し、そのほか
は実施例1と全く同様にして、4層のコア積層板11と
4層のコア積層板12とを接合したが、加熱・加圧時に
プリプレグ132 の半硬化のエポキシ樹脂14が液状化
してコア積層板11、12のビヤホール5内や回路面の
凹部へ入り込み、強固に接合された8層からなる多層プ
リント配線板が得られた。この多層プリント配線板も、
実施例1の多層プリント配線板10と同様、良好な耐イ
オンマイグレーション性を示した。
【0040】(実施例3)図3に示すように、エポキシ
樹脂14を完全硬化させたCステージの厚さ0.04m
mの薄板を作製して芯部133aとし、その両面のそれぞ
れにエポキシ樹脂14を厚さ0.03mmに塗布して温
度160℃の加熱装置で加熱し半硬化のBステージとす
ることにより表皮部133bを形成させて、厚さ0.1m
m程度のプリプレグ133 とした。
【0041】このプリプレグ133 を使用し、そのほか
は実施例1と全く同様にして、4層のコア積層板11と
4層のコア積層板12との間に挟み加熱・加圧した。こ
の時、表皮部133bのBステージのエポキシ樹脂14が
液状化し、実施例1の場合と同様、上下のコア積層板1
1、12のビアホール5や回路面の凹部に入り込み、強
固に接合された8層からなる多層プリント配線板が得ら
れた。この多層プリント配線板も、実施例1の多層プリ
ント配線板10と同様、良好な耐イオンマイグレーショ
ン性を示した。
【0042】本実施の形態の多層プリント配線板および
その製造方法は以上のように構成され作用するが、勿
論、本発明はこれらに限られることなく、本発明の技術
的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0043】例えば本実施の形態においては、プリプレ
グ131 、132 において使用したガラスの短繊維16
について、特に、シラン系カップリング剤による表面処
理を行わなかったが、その表面処理を施すことを妨げる
ものではない。また本実施の形態においては、プリプレ
グ131 、132 、133 において使用した液状のエポ
キシ樹脂について、特に説明はしなかったが、一般的に
エポキシ樹脂に使用されている硬化剤が添加されてい
る。また、難燃剤を添加しなかったが、必要に応じて添
加してもよい。
【0044】また本実施の形態においては、8層の多層
プリント配線板10を厚さ1.6mmとして製造した
が、これ以外の厚さ、例えば0.6mm程度の厚さ、ま
たは2.0mm程度の厚さにすることは何等差し支えな
い。また本実施の形態においては、使用するコア積層板
11、12に厚さ18μmの銅箔を使用する場合を例示
したが、銅箔の厚さはこれに限られることなく、特にグ
ランド配線に厚さ35μm厚さの銅箔を使用してもよ
い。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上に説明したような形態で実
施され、次ぎに記載するような効果を奏する。
【0046】請求項1の多層プリント配線板によれば、
上下のコア積層板を接合するプリプレグとして、ガラス
の短繊維によるガラスマットに含浸させた熱硬化性樹
脂、ガラスの短繊維が混合された熱硬化性樹脂、または
熱硬化性樹脂単独が使用されているので、ガラス繊維に
よる回路間の通路が形成されず、従って回路を構成する
金属由来のイオンのマイグレーションが生起せず、多層
プリント配線板の信頼性を高める。
【0047】請求項1に従属する請求項2の多層プリン
ト配線板によれば、プリプレグに使用されるガラスの短
繊維の長さが両末端を含み1.5mmから0.5mmま
での範囲内にあるので、配線ピッチが2.54mmの高
密度配線の多層プリント配線板においてもイオンの通路
が形成されない。同じく請求項1に従属する請求項3の
多層プリント配線板によれば、プリプレグの熱硬化性樹
脂量が両末端を含み70重量%から90重量%までの範
囲内にあるので加熱・加圧する接合時に熱硬化性樹脂量
が不足することによるガラスの短繊維と回路との接触は
ない。同じく請求項1に従属する請求項4の多層プリン
ト配線板によれば、プリプレグが完全硬化の熱硬化性樹
脂からなる薄板状の芯部と半硬化の熱硬化性樹脂からな
る表皮部によって構成されているので、その芯部がプリ
プレグの曲りを防ぎプリプレグのハンドリングを容易に
する。同じく請求項1に従属する請求項5の多層プリン
ト配線板によれば熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂が使
用されているので、コストが低廉であり汎用性が高い。
【0048】請求項6の多層プリント配線板の製造方法
によれば、上下のコア積層板を接合するためのプリプレ
グに、ガラスの短繊維によるガラスマットに含浸させた
熱硬化性樹脂、ガラスの短繊維が混合された熱硬化性樹
脂、または熱硬化性樹脂単独を使用するので、ガラス繊
維による回路間の通路が形成されず、従って回路を構成
する金属由来のイオンのマイグレーションが生起せず、
それに伴う絶縁不良や導通破壊を発生させない。
【0049】請求項6に従属する請求項7の多層プリン
ト配線板の製造方法によれば、長さが両末端を含み1.
5mmから0.5mmまでのガラスの短繊維を使用した
プリプレグを使用するので配線ピッチ2.54mmの高
密度配線の多層プリント配線板においてもイオンの通路
を形成させない。同じく請求項6に従属する請求項8の
多層プリント配線板の製造方法によれば、熱硬化性樹脂
量が両末端を含み70重量%から90重量%までの範囲
内のプリプレグを使用するので、加熱・加圧する接合時
に熱硬化性樹脂量が不足することによるガラスの短繊維
と回路との接触を生じない。同じく請求項6に従属する
請求項9の多層プリント配線板の製造方法によれば、完
全硬化の熱硬化性樹脂からなる薄板状の芯部と半硬化の
熱硬化性樹脂からなる表皮部とからなるプリプレグを使
用するので、その芯部がプリプレグの曲りを防ぎプリプ
レグのハンドリングを容易にする。同じく請求項6に従
属する請求項10の多層プリント板の製造方法は熱硬化
性樹脂としてエポキシ樹脂を使用するので得られる多層
プリント配線板はコストが低廉であり汎用性を高める。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の多層プリント配線板の構成を分離して
示す断面図である。
【図2】ガラスマットにエポキシ樹脂を含浸したプリプ
レグの断面図である。
【図3】芯部と表皮部とからなるエポキシ樹脂単独のプ
リプレグの断面図である。
【図4】従来例の多層プリント配線板の構成を分離して
示す断面図である。
【図5】ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸したプリプ
レグの断面図である。
【図6】コア積層板とガラスクロスによるプリプレグと
の接合部分を示す断面図である。
【図7】図6における○印部分の拡大図である。
【符号の説明】
1……両面銅貼り絶縁基板、2……回路、3……プリプ
レグ、4……回路、5……ビヤホール、6……メッキ、
10……多層プリント配線板、11……コア積層板、1
2……コア積層板、131 ……プリプレグ、132 ……
プリプレグ、133 ……プリプレグ、14……エポキシ
樹脂、15……ガラスマット、16……ガラスの短繊
維。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:12 Fターム(参考) 4F100 AB17C AB17E AB33C AB33E AG00A AG00D AG00E AK01A AK53A AK53D AK53E AT00B AT00E BA05 BA06 BA10C BA10E DC30C DC30E DG01A DG01D DG01E DH01A DH01D DH01E EJ15C EJ15E EJ172 EJ422 EJ82A EJ821 GB43 JB12A JB121 JB13A JB15A JB151 JG04B JG04E JG10 YY00A 4F205 AA39 AB25 AD04 AG03 AH36 HA06 HA14 HA33 HA36 HA45 HB01 HB11 HC16 HK03 HM02 HT19 HT27 5E346 AA43 CC04 CC08 CC09 EE09 GG08 GG09 GG15 HH13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ作製された回路パターンを有
    する上下の積層板の間に半硬化の熱硬化性樹脂系材料か
    らなるプリプレグを挟み加熱・加圧して成形される多層
    プリント配線板において、 前記プリプレグとして、ガラスの短繊維からなるガラス
    マットに前記熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグ、前
    記熱硬化性樹脂に前記ガラスの短繊維が混合されたプリ
    プレグ、または前記熱硬化性樹脂単独からなるプリプレ
    グが使用されたものであることを特徴とする多層プリン
    ト配線板。
  2. 【請求項2】 前記ガラスの短繊維の長さが両末端を含
    み1.5mmから0.5mmまでの範囲内にあることを
    特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板。
  3. 【請求項3】 前記ガラスマットに前記熱硬化性樹脂を
    含浸させたプリプレグ、または前記熱硬化性樹脂に前記
    ガラスの短繊維が混合されたプリプレグにおける前記熱
    硬化性樹脂の含有量が両末端を含み70重量%から90
    重量%までの範囲内にあることを特徴とする請求項1に
    記載の多層プリント配線板。
  4. 【請求項4】 前記熱硬化性樹脂単独からなるプリプレ
    グが、薄板状で完全硬化の前記熱硬化性樹脂からなる芯
    部と、その両面の半硬化の前記熱硬化性樹脂からなる表
    皮部とによって構成されるプリプレグであることを特徴
    とする請求項1に記載の多層プリント配線板。
  5. 【請求項5】 前記熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂である
    ことを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線
    板。
  6. 【請求項6】 あらかじめ作製された回路パターンを有
    する上下の積層板の間に半硬化の熱硬化性樹脂系材料か
    らなるプリプレグを挟み加熱・加圧して成形する多層プ
    リント配線板の製造方法において、 前記プリプレグとして、ガラスの短繊維からなるガラス
    マットに前記熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグ、前
    記熱硬化性樹脂に前記ガラスの短繊維が混合されたプリ
    プレグ、または前記熱硬化性樹脂単独からなるプリプレ
    グを使用して製造することを特徴とする多層プリント配
    線板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ガラスの短繊維として長さが両末端
    を含み1.5mmから0.5mmまでの範囲内にあるも
    のを使用することを特徴とする請求項6に記載の多層プ
    リント配線板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ガラスマットに前記熱硬化性樹脂を
    含浸させたプリプレグ、または前記熱硬化性樹脂に前記
    ガラスの短繊維が混合されたプリプレグにおける前記熱
    硬化性樹脂の含有量が両末端を含み70重量%から90
    重量%までの範囲内にあるものを使用することを特徴と
    する請求項6に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記熱硬化性樹脂単独からなるプリプレ
    グとして、薄板状で完全硬化の前記熱硬化性樹脂からな
    る芯部と、その両面の半硬化の前記熱硬化性樹脂からな
    る表皮部とによって構成されるプリプレグを使用するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の多層プリント配線板の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂
    を使用することを特徴とする請求項6に記載の多層プリ
    ント配線板の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003094571A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Matsushita Electric Works Ltd プリント配線板製造用材料及びその製造方法
JP5678657B2 (ja) * 2008-03-25 2015-03-04 味の素株式会社 絶縁樹脂シート及び該絶縁樹脂シートを用いた多層プリント配線板の製造方法

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