JP2000124211A - 枚葉式の熱処理装置 - Google Patents

枚葉式の熱処理装置

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JP2000124211A
JP2000124211A JP10304782A JP30478298A JP2000124211A JP 2000124211 A JP2000124211 A JP 2000124211A JP 10304782 A JP10304782 A JP 10304782A JP 30478298 A JP30478298 A JP 30478298A JP 2000124211 A JP2000124211 A JP 2000124211A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造を複雑化したり、コストを高騰させるこ
となく簡単な構造で、被処理体の温度の面内均一性を向
上させることができる枚葉式の熱処理装置を提供する。 【解決手段】 真空引き可能になされた処理容器4内
で、加熱ヒータ24を内部に有する載置台16上に載置
した被処理体Wに対して所定の熱処理を施す枚葉式の熱
処理装置において、前記載置台の裏面の周縁部に、この
周縁部より外方へ逃げる熱を補償するための熱補償部材
66を設けるように構成する。これにより、構造を複雑
化したり、コストを高騰させることなく簡単な構造で、
被処理体の温度の面内均一性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枚葉式の熱処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体デバイスを製造するに
は、半導体ウエハに成膜処理、成膜された薄板の改質処
理、酸化拡散処理、アニール処理、エッチング処理等の
多くの熱処理が所定の順序に従って繰り返し施されるこ
とによって所望のデバイスを製造する。この熱処理の中
でも、成膜処理及び必要な場合にはそれに伴って行なわ
れる改質処理は、半導体デバイスが高密度化、高集積
化、薄膜化及び多層構造化するに従って、その仕様が年
々厳しくなってきており、そのため、熱処理の面内均一
性も高いものが要求されてきている。例えば絶縁膜とし
ては、従来はシリコン酸化膜やシリコンナイトライド膜
等が用いられていたが、より絶縁特性が良好な材料とし
て、例えば酸化タンタル(Ta25 )等が用いられる
傾向にある。この酸化タンタル膜は、成膜後にこれに紫
外線等を照射する改質処理を施すことにより、一層絶縁
性が高められることが知られている。一般的な改質処理
は、例えば処理容器内の載置台上に半導体ウエハを載置
し、このウエハを載置台内に埋め込まれた加熱ヒータで
所定の温度に加熱維持しつつ、処理容器内にオゾン等の
改質ガスを導入し、これと同時に紫外線を照射してガス
を活性化し、ウエハ表面の膜、例えば酸化タンタル膜を
改質するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的な枚
葉式の熱処理装置にあっては、その処理容器の側壁はコ
ールドウォール状態となっているので、この側壁に近い
載置台の周縁部はその中心部よりもかなり放熱量が多く
なって中心部よりも温度が低くなる傾向にある。このた
め、熱処理時にウエハ面内に大きな温度分布が生じて面
内温度が不均一となり、熱処理、ここでは改質処理がウ
エハ面内に均一に施すことが困難になるといった問題が
発生した。特に、このような問題は、ウエハサイズが6
インチ、8インチから12インチへと大きくなるに従っ
て、許容できない程度まで拡大してきた。そして、この
ような問題は、上記した改質処理に限らず、成膜処理、
熱拡散処理等の一般的な熱処理全体について共通した問
題となっている。本発明は、以上のような問題点に着目
し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本
発明の目的は、構造を複雑化したり、コストを高騰させ
ることなく簡単な構造で、被処理体の温度の面内均一性
を向上させることができる枚葉式の熱処理装置を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に規定する発明
は、真空引き可能になされた処理容器内で、加熱ヒータ
を内部に有する載置台上に載置した被処理体に対して所
定の熱処理を施す枚葉式の熱処理装置において、前記載
置台の裏面の周縁部に、この周縁部より外方へ逃げる熱
を補償するための熱補償部材を設けるように構成したも
のである。これにより、載置台の周縁部は、コールドウ
ォール状態の側壁に近いために、載置台中央部と比較し
て多くの熱が奪われる傾向にあるが、その分の熱量が載
置台の裏面周縁部に設けた熱補償部材からの反射熱等に
よって補給されて温度補償がなされる。従って、全体的
には、被処理体の温度の面内均一性を向上させることが
可能となる。
【0005】この場合、請求項2に規定するように、前
記熱補償部材は、リング状の薄板により形成することが
できる。また、請求項3に規定するように、前記熱補償
部材は、その上面が熱線を反射するための鏡面にするこ
とにより、熱線(輻射熱)を効果的に載置台に向けて反
射できるので、温度補償効率を一層向上させることが可
能となる。
【0006】更に、請求項4に規定するように、前記熱
補償部材は、前記載置台の裏面に接して設けるようにす
れば、熱反射に加えて熱伝導によっても載置台に熱量を
供給できるので、温度補償効率を更に向上させて、被処
理体温度の面内均一性を更に向上させることが可能とな
る。また、請求項5に規定するように、前記リング状の
薄板は、その内径が前記載置台の半径以上で直径よりも
小さい大きさであり、外径が前記載置台の直径以上の大
きさとする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る枚葉式の熱
処理装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図
1は本発明に係る枚葉式の熱処理装置を示す概略構成
図、図2はシャワーヘッド部を示す平面図、図3は図1
に示す熱処理装置において用いられる熱補償部材を示す
斜視図である。ここでは被処理体として半導体ウエハを
用い、熱処理装置として例えばこの半導体ウエハの表面
に形成されている金属酸化膜、例えば酸化タンタル膜を
改質する場合を例にとって説明する。図示するように、
熱処理装置としての改質装置2は、例えばアルミニウム
により筒体状に成形された処理容器4を有している。こ
の処理容器4の底部4Aの中心部には、給電線挿通孔6
が形成されると共に周辺部には、真空引きポンプ、例え
ばターボ分子ポンプ8及びドライポンプ10を介設した
真空排気系12に接続された排気口14が設けられてお
り、容器内部を真空引き可能としている。この排気口1
4は、容器底部4Aに複数個、例えば等間隔で同一円周
上に4個程度設けられ、各排気口14は、真空排気系1
2により共通に連通されている。
【0008】この処理容器4内には、非導電性材料、例
えばアルミナ製の円板状の載置台16が設けられ、この
載置台16の下面中央部には下方に延びる中空円筒状の
脚部18が一体的に形成され、この脚部18の下端は上
記容器底部4Aの給電線挿通孔6の周辺部にOリング等
のシール部材20を介在させてボルト22等を用いて気
密に取り付け固定される。従って、この中空脚部18内
は、外側に開放され、処理容器4内に対して気密状態と
なっている。上記載置台16には、例えば、SiCによ
りコーティングされたカーボン製の加熱ヒータ24が埋
め込まれており、この上面側に載置される被処理体とし
ての半導体ウエハWを所望の温度に加熱し得るようにな
っている。この載置台16の上部は、内部に銅などの導
電板よりなるチャック用電極25を埋め込んだ薄いセラ
ミックス製の静電チャック26として構成されており、
この静電チャック26が発生するクーロン力により、こ
の上面にウエハWを吸着保持するようになっている。
尚、この静電チャック26の表面にHeガスなどのバッ
クサイドガスを流してウエハへの熱伝導性を向上させた
り、ウエハ裏面への成膜を防止するようにしてもよい。
また、この静電チャック26に代えてメカニカルクラン
プを用いるようにしてもよい。
【0009】上記加熱ヒータ24には、絶縁された給電
用のリード線28が接続され、このリード線28は、処
理容器4内に晒すことなく円筒状の脚部18内及び給電
線挿通孔6を通って外へ引き出され、開閉スイッチ30
を介して給電部32に接続される。また、静電チャック
26のチャック用電極25には、絶縁された給電用のリ
ード線34が接続され、このリード線34も処理容器4
内に晒すことなく円筒状の脚部18内及び給電線挿通孔
6を通って外へ引き出され、開閉スイッチ36を介して
高圧直流電源38に接続される。載置台16の周辺部の
所定の位置には、複数のリフタ孔40が上下方向に貫通
させて設けられており、このリフタ孔40内に上下方向
に昇降可能にウエハリフタピン42が収容されており、
ウエハWの搬入・搬出時に図示しない昇降機構によりリ
フタピン42を昇降させることにより、ウエハWを持ち
上げたり、持ち下げたりするようになっている。このよ
うなウエハリフタピン42は、一般的にはウエハ周縁部
に対応させて3本設けられる。
【0010】また、処理容器4の天井部には、図2に示
すようなシャワーヘッド44が設けられる。このシャワ
ーヘッド44は、紫外線を90%以上透過させる材料、
例えば石英よりなる。具体的には、このシャワーヘッド
44は、ウエハWの直径よりも大きなリング状になされ
た管径の太い分配リング管46と、この分配リング管4
6間に縦横に格子状に配設して接続した複数のガス噴射
管48により構成される。このリング管46及びガス噴
射管48の内径は、それぞれ16mmと4.35mm程
度であり、各ガス噴射管の下面側には、直径が例えば
0.3〜0.5mm程度の多数の噴射孔50が等ピッチ
で形成されており、オゾン含有の処理ガスを噴出し得る
ようになっている。この場合、各ガス噴射管48の載置
台16上のウエハWに対する投影面積は、ウエハ表面の
面積の20%よりも小さく設定するのが好ましく、ガス
噴射管48の格子間の空間部に、後述するようにより多
くの紫外線UVが通過して直接ウエハ面に照射するよう
になっている。
【0011】そして、処理容器4の天井部には、ウエハ
径よりも大きく設定された円形の開口52が形成されて
おり、この開口52には、紫外線に対して透明な材料、
例えば石英により形成された円形の透過窓54が天井部
との間でOリング等のシール部材56を介して固定枠5
8により気密に取り付けられている。この透過窓54
は、大気圧に対して耐え得るように厚さが例えば20m
m程度に設定されている。そして、この透過窓54の上
方には、処理容器4内に向けて紫外線UVを放射するた
めの紫外線照射手段60が設けられており、これより放
出される紫外線UVにより活性酸素原子を発生させるよ
うになっている。具体的には、この紫外線照射手段60
は、複数の円筒体状の紫外線ランプ62を有しており、
ここでは7本の紫外線ランプ62を石英製の透過窓54
の外側に、載置台16の載置面に対向させて平行となる
ように配列している。ランプ62の数は、必要とする紫
外線強度を得るために適宜増加される。このような紫外
線ランプとしては例えば20W程度の小さな電力で、例
えば波長が254nmを中心とする多くの紫外線を放出
することが可能な冷陰極管を用いることができる。
【0012】この複数の紫外線ランプ62の全体は、箱
状のケーシング64により覆われており、この内側面は
ランプより上方に向かう紫外線を下方に向けて反射する
ための反射面として形成される。そして、このように構
成された装置において、上記載置台16の裏面側に本発
明の特徴とする熱補償部材66が設けられる。具体的に
は、この熱補償部材66は、図3にも示すように厚さが
2〜3mm程度の、例えばステンレス板をリング状の薄
板68として加工することにより形成されている。この
リング状の薄板68を載置台16の裏面16Aの周縁部
の近傍に対応させて設置し、支持部材70により脚部1
8に固定している。そして、好ましくは、このリング状
の薄板68の上面を鏡面72として、熱線或いは輻射熱
を載置台16に向けて反射し易くなるように形成するの
がよい。これにより、載置台16の周縁部に対して熱線
或いは輻射熱を供給してこの部分の温度補償を行なうよ
うになっている。
【0013】この場合、図1に示すように、リング状の
薄板68を載置台16の裏面16Aから僅かに間隙を隔
てて設置するようにしてもよいし、或いは図4に示すよ
うに、載置台16の裏面16Aに接合させるようにして
設置させてもよい。このように接合させることにより、
熱線や輻射熱の反射のみならず、熱伝導によっても載置
台16の周縁部に熱を供給することが可能となる。ま
た、リング状の薄板68の内径D1は、載置台16の半
径以上で直径よりも小さい範囲に設定し、外径D2は載
置台16の直径以上の大きさとする。これにより、載置
台周縁部に対して効率的に熱を投入してその温度補償が
可能となる。具体的には、載置台16の直径を8インチ
サイズのウエハに対応させて26cm程度とすると、内
径D1は17cm程度、外径D2は26cm程度であ
る。また、この処理容器4の側壁の一部には、ウエハ搬
出入口76が設けられ、ここに真空引き可能になされた
ロードロック室78との間を連通・遮断する前記ゲート
バルブGを設けている。
【0014】次に、以上のように構成された装置を用い
て行なわれる改質処理について説明する。まず、改質の
対象となる金属酸化膜、例えば酸化タンタル膜が形成さ
れている半導体ウエハWを、真空状態に維持された処理
容器4内に、ロードロック室78側からウエハ搬出入口
76を介して導入し、これを載置台16上に載置して静
電チャック26のクーロン力により吸着保持する。そし
て、加熱ヒータ24によりウエハWを所定のプロセス温
度に維持すると共に、処理容器4内を真空引きして所定
のプロセス圧力に維持しつつ、改質ガスとしてオゾンと
窒素ガスを供給して改質処理を開始する。シャワーヘッ
ド44に導入されたオゾン含有の改質ガスは、まず、リ
ング状の分配リング管46に沿って回り込んで、各ガス
噴射管48に流入する。そして、この改質ガスはガス噴
射管48に設けた多数の噴射孔50より処理容器4内に
供給されることになり、ウエハ面に対して均一にオゾン
ガスを供給することができる。
【0015】一方、これと同時に、紫外線照射手段60
の各紫外線ランプ62からは多量の紫外線UVが放出さ
れ、この紫外線UVは直接、或いはケーシング64の反
射面で反射された後に石英製の透過窓54を透過して所
定の真空圧に維持された処理容器4内に入り、更に、石
英製の格子状のシャワーヘッド44の主に空間部を通過
して処理空間の改質ガス中に注がれる。ここで、改質ガ
スはオゾンを主体成分としており、このオゾンは紫外線
の照射により励起されて多量の活性酸素原子を発生し、
この活性酸素原子が先のウエハ表面に形成されている金
属酸化膜に作用してこれを略完全に酸化し、改質を行な
うことになる。この場合、処理容器4は真空状態に維持
されていることから、発生した活性酸素原子が他のガス
原子或いはガス分子と衝突する確立が非常に少なくなっ
て、その分、活性酸素原子の密度が向上し、改質処理を
迅速に行なうことができる。この改質処理によって、金
属酸化膜の絶縁性を迅速に且つ大幅に向上させることが
可能となる。
【0016】改質中における処理容器4内の圧力は、1
〜600Torrの範囲内に設定する。この範囲外の圧
力では、改質の進行が遅かったり、或いは十分でなく、
金属酸化膜の絶縁耐圧が低下してしまう。また、改質プ
ロセス時のウエハ温度は、320〜700℃の範囲内に
設定する。ウエハ温度が320℃よりも小さい場合は、
絶縁耐圧が十分でなく、また、700℃を越えると、金
属の結晶化温度が700〜750℃程度であることか
ら、結晶化により十分な改質を得ることができない。こ
のような改質工程において、処理容器4の側壁はコール
ドウォール状態なので、これに近い載置台16の周縁部
の熱がその中央部と比較して多く奪われるので、載置台
16の中央に比較して周縁部の温度がかなり低下する傾
向にある。しかしながら、この装置にあっては、載置台
16の裏面の周縁部に対応させて、例えばステンレス製
のリング状の薄板68よりなる熱補償部材66を設けて
いるので、この薄板68が載置台16からくる熱線や輻
射熱を反射して再度、載置台16へ戻すように作用する
ことになる。或いはこの薄板68自体が加熱されて、こ
れからの輻射熱が載置台16へ投入されるように作用す
ることになる。
【0017】この結果、温度が低下する傾向にある載置
台周縁部には、熱補償部材66から熱が投入されること
になり、その分、載置台周縁部の温度補償を行なうこと
ができ、従って、ウエハ温度の面内温度の均一性を向上
させることが可能となる。この場合、リング状の薄板3
8の上面を鏡面72として仕上げておけば、熱線等の反
射効率が高くなるので、その分、載置台周縁部に対して
戻す熱量が多くなり、ウエハの面内温度の均一性を一層
向上させることができる。また、図4に示すように載置
台周縁部の裏面に、リング状の薄板68を密着させて取
り付けておけば、上述した熱線等の反射に加えて、熱伝
導によっても載置台周縁部側へ熱を伝えることができ、
従って、ウエハの面内温度の均一性を更に向上させるこ
とが可能となる。
【0018】図4に示す場合には、リング状の薄板68
の厚さを、ウエハの昇降効率が低下しない範囲で更に厚
くして、例えば厚さを2〜10mm程度としてこの熱容
量を大きくし、熱伝導による熱供給量を多くするように
してもよい。ここで、熱補償部材を設けた本発明装置と
熱補償部材を設けていない従来装置による載置台上の温
度について実際に評価を行なったので、その評価結果に
ついて説明する。図5はその評価結果を示すグラフであ
り、ウエハ温度は中央部と、周縁部(上、下、左、右)
の4点において測定しており、図5中に測定ポイントを
模式的に示している。設定温度は445℃であり、設定
圧力は30Torrである。このグラフから明らかなよ
うに、従来装置の場合には、中央部と周縁部(上、下、
左、右)との温度差は最大11℃程度にも達して、温度
分布が大きいのに対して、本発明装置の場合には最大6
℃程度であって温度分布が小さいことが判明した。計算
の結果、ウエハ温度の面内均一性は、従来装置が±5.
6℃となってかなり大きいのに対して、本発明装置の場
合には±3.2℃となって大幅にウエハ温度の面内均一
性を向上させることができた。
【0019】尚、本発明装置はウエハサイズに限定され
ず、例えば6インチ、8インチ、12インチサイズの全
てのウエハに対して適用可能である。また、ここでは熱
処理装置として改質処理を例にとって説明したが、これ
に限定されず、成膜装置、熱拡散装置、アニール装置、
エッチング装置等の全ての枚葉式の熱処理装置に適用す
ることができる。更には、被処理体としては、半導体ウ
エハに限定されず、ガラス基板、LCD基板等にも適用
できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の枚葉式の
熱処理装置によれば、次のように優れた作用効果を発揮
することができる。載置台の裏面周縁部に熱補償部材を
設けて、載置台からの熱線や輻射熱を反射させて戻すよ
うにしたので、載置台周縁部の温度補償を行なうことが
でき、従って、複雑な構造を採用することなく被処理体
温度の面内均一性を向上させることができる。また、熱
補償部材の上面を鏡面として熱線等の反射効率を上げる
ようにすれば、載置台周縁部に戻す熱がその分だけ多く
なり、被処理体温度の面内均一性を一層向上させること
ができる。更に、熱補償部材を載置台の裏面に接して設
けるようにすれば、熱反射のみならず、熱伝導によって
も熱を伝えることができ、被処理体温度の面内均一性を
更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る枚葉式の熱処理装置を示す概略構
成図である。
【図2】シャワーヘッド部を示す平面図である。
【図3】図1に示す熱処理装置において用いられる熱補
償部材を示す斜視図である。
【図4】本発明装置の変形例を示す構成図である。
【図5】熱補償部材を設けた本発明装置と熱補償部材を
設けていない従来装置による載置台上の温度についての
評価結果を示すグラフである。
【符号の説明】
2 熱処理装置(成膜装置) 4 処理容器 16 載置台 16A 裏面 24 加熱ヒータ 44 シャワーヘッド 54 透過窓 60 紫外線照射手段 66 熱補償部材 68 リング状の薄板 70 支持部材 72 鏡面 W 半導体ウエハ(被処理体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K055 AA06 NA04 4K063 AA05 AA12 AA16 BA12 CA03 DA06 DA13 DA19 DA32 DA33 5F045 AA11 AD07 AD08 AD09 AD10 AD11 AE21 AE23 AE25 AF07 BB02 BB16 DP03 EB02 EB03 EC03 EF05 EK09 EK21 EM05 EM10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空引き可能になされた処理容器内で、
    加熱ヒータを内部に有する載置台上に載置した被処理体
    に対して所定の熱処理を施す枚葉式の熱処理装置におい
    て、前記載置台の裏面の周縁部に、この周縁部より外方
    へ逃げる熱を補償するための熱補償部材を設けるように
    構成したことを特徴とする枚葉式の熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記熱補償部材は、リング状の薄板より
    なることを特徴とする請求項1記載の枚葉式の熱処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記熱補償部材は、その上面が熱線を反
    射するための鏡面になされていることを特徴とする請求
    項1または2記載の枚葉式の熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記熱補償部材は、前記載置台の裏面に
    接して設けられていることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれかに記載の枚葉式の熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記リング状の薄板は、その内径が前記
    載置台の半径以上で直径よりも小さい大きさであり、外
    径が前記載置台の直径以上の大きさであることを特徴と
    する請求項2乃至4のいずれかに記載の枚葉式の熱処理
    装置。
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JP2007332465A (ja) * 2000-12-28 2007-12-27 Tokyo Electron Ltd 基板加熱装置および基板加熱方法
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