JP2000124145A - 拡散ソース及びそれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

拡散ソース及びそれを用いた半導体装置の製造方法

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JP2000124145A
JP2000124145A JP10293276A JP29327698A JP2000124145A JP 2000124145 A JP2000124145 A JP 2000124145A JP 10293276 A JP10293276 A JP 10293276A JP 29327698 A JP29327698 A JP 29327698A JP 2000124145 A JP2000124145 A JP 2000124145A
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Ken Tsutsui
謙 筒井
Tsuyoshi Uematsu
強志 上松
Mitsunori Ketsusako
光紀 蕨迫
Yoshiaki Yazawa
義昭 矢澤
Shinichi Muramatsu
信一 村松
Yoshinori Miyamura
芳徳 宮村
Hiroyuki Otsuka
寛之 大塚
Jiyunko Minemura
純子 峯邑
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡散用マスクを用いない固体ソース拡散にお
ける拡散ソースおよびそれを用いた選択拡散工程を有す
る半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 シリコンに不純物を拡散するための拡散
材を,基板上に複数配置して拡散ソースを構成する。ま
た、これを用いて選択拡散を行い半導体装置を製造す
る。 【効果】 拡散用マスクの使用により生じる素子製造工
程を削除でき、かつ高温加熱による半導体素子の性能劣
化を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に係り、特に半導体に不純物を拡散するための拡散ソ
ース及びそれを用いた選択拡散方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より知られている半導体に不純物を
拡散する方法としては超LSIプロセスデータハンドブ
ック((株)サイエンスフォーラム:昭和57年4月1
5日発行)p225に記載がある。
【0003】また、半導体の表と裏側両面に同時に異な
る導電型の不純物を拡散する方法が特開平5−2923
8号公報に示されている。典型的な拡散方法を図2
(a)に示す。拡散チャンバ4内の試料台5上に試料3
である半導体基板を複数枚ならべ,拡散チャンバ4内に
設置した固体ソース21,もしくは拡散チャンバ4外に
設置したガス/液体ソース22から不純物を拡散チャン
バ4内に導入する。拡散不純物を適切に導入するため,
ガス/液体ソース22よりガスを送気することが一般に
は行われている。ガスは単にキャリアガスであって,固
体ソース21あるいは液体ソース22の不純物を試料3
に運ぶものである。さらに不純物を含んでいても良い。
このようにして拡散チャンバ4内を拡散不純物の雰囲気
にして,加熱機構41により試料3を加熱することで試
料である半導体表面に不純物を拡散する。
【0004】試料3は、図2(b)に示すように,半導
体ウエハの表面及び裏面が酸化膜の拡散用マスク31で
覆われている。拡散用マスク31の形成は、一般的に、
まず試料3であるシリコンウエハの表面及び裏面を、酸
素雰囲気中でたとえば1000℃で3時間酸化して酸化
膜を形成した後、ホトエッチングにより拡散すべき所望
の位置の酸化膜を選択的に除去して形成する。また、拡
散用マスク31は、選択的固相拡散の後フッ酸などで除
去される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の拡散用マス
クを用いる固体ソース拡散は、高温の熱処理を複数回必
要とするというプロセス上の問題、および特に高い精度
を要求されないパターンに対する場合における必要以上
の厳密さの問題があった。
【0006】本発明の目的は、拡散用マスクを用いない
固体ソース拡散における拡散ソースおよびそれを用いた
選択拡散工程を有する半導体装置の製造方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、シリコンに
不純物を拡散するための拡散材を,基板上に複数配置し
て拡散ソースを構成する、また、これを用いて選択拡散
を行い半導体装置を製造することにより達成できる。
【0008】さらに本発明の具体的形態は、以下の発明
の詳細な説明および図面から理解される。
【0009】
【発明の実施の形態】図1(a)に拡散ソースを示す。
拡散ソースは、基板1上に五酸化燐の拡散材2を2次元
状に配置して形成する。五酸化燐の拡散材2は、CVD
などで点状に基板1上に堆積する。
【0010】次に,図1(b)に示すように,この拡散
ソースの拡散材2と試料3であるシリコンウエハとを1
mmの間隔に近接させて,チャンバ4に入れ、窒素雰囲
気中で750℃の熱処理を行う。その結果、シリコンウ
エハ3の表面の点状の拡散材2に近接する付近のみに燐
を選択的に拡散することができる。
【0011】以下、本発明を実施例によって説明する。
【0012】実施例1 拡散ソースの作製実施例を図3(a)〜図3(e)に示
す。まず、図3(a)は、基板1表面上に拡散材2が拡
散すべき位置に対応して設置されたものである。基板1
としては石英あるいはアルミナなど高温に耐え,不純物
の少ないものを使用することが望ましい。拡散材2とし
ては五酸化燐,窒化硼素など半導体へのn型あるいはp
型導電性となる不純物を含む化合物を同図のように形成
する。具体的な形成方法を次に2つ示す。
【0013】(1)基板1上にマスク(拡散材2を置く
所望の位置が開口した板であって,金属よりは石英,ア
ルミナあるいは SiC 等がよい)を置き,その表面
にCVD,スパッタ法,熱分解法あるいは電子ビーム蒸
着法などによって形成する。
【0014】(2)五酸化燐,窒化硼素などの拡散材2
を所望の形状に焼結し,基板1上に置いた状態で陽極接
合あるいは高温による直接接合によって形成する。この
場合,基板1としては先の石英,SiCあるいはアルミ
ナなどの他,シリコン板を表面酸化したもの,もしくは
表面をアルミナで覆ったものであっても良い。
【0015】図3(b)は、拡散材2を基板1の表面近
傍に埋め込んだものである。具体的な形成方法を次に2
つ示す。
【0016】(1)基板1表面に機械的に加工(たとえ
ばサンドブラスト法)を加えて所望の位置に穴を形成
し,次に微粉末の拡散材2を充填し,さらに熱を加えて
焼結して形成する。
【0017】(2)基板1表面に機械的に加工(たとえ
ばサンドブラスト法)を加えて所望の位置に穴を形成
し,拡散材2を焼結したものを基板1の穴へ埋め込んだ
後高温の熱処理を加えて基板1の穴へ拡散材2を固定し
て形成する。
【0018】図3( c)は, 焼結五酸化燐の拡散材2
を2枚の石英の基板1で挟み込んで拡散ソースを形成し
たものである。拡散材2の断面形状を凸型にして拡散材
の固定を確実なものとするとともに、拡散材の量を多く
している。
【0019】図3(d)は、拡散材2の側面を基板1の
板厚全体に埋め込んだものである。基板1に貫通穴を機
械加工によって作製し,この穴に挿入できるように作製
した柱状の焼結拡散材2を基板1に挿入後熱処理し,さ
らに表面を平滑にするため機械研磨を施して形成する。
【0020】図3(e)は、図3(d)の拡散ソースと
似ているが,拡散材2の中央部分で表と裏とが貫通した
構造となっている点で異なっている。図3(d)と同様
に作製するが,微粉末の拡散材2を焼結する時に、その
中央部分にあらかじめ石英もしくはアルミナなどの高温
に耐えしかも不純物の少ない材料からなる詰め物を施し
ておくことにより、貫通孔を作る。
【0021】以上説明した拡散ソースの作製方法では主
に点状の拡散材2を2次元状に配置したものついて述べ
た。しかし,点状のみならず線状の拡散材2など,さら
に面積のある選択拡散に適した拡散材2を有する拡散ソ
ースも同様に作製できる。一例として、線状の拡散材2
の作製について図4を用いて説明する。同図は拡散ソー
スの鳥瞰図である。基板1表面に線状に拡散材2が形成
されている。この拡散ソースは、図3(a)の点状拡散
ソースを細長くしたものであり、これと全く同じ方法で
作製できる。すなわち、基板上にマスク(細長い拡散材
2を置く位置が開口した板)を置き,その表面にスパッ
タ蒸着法によって拡散材2を形成する。線状の図3
(b)、図3(c)あるいは図3(d)のような断面構
造の拡散ソースも同じように作製できる。
【0022】実施例2 次に,選択拡散の実施例を図1( b)を用いて説明す
る。シリコンウエハを試料3とする。拡散ソース30に
は、図4に示した線状の拡散材構造のものを用い、拡散
材2の原料には窒化硼素を用いる。
【0023】拡散方法は,先ずチャンバ4に窒素ガスを
十分に流しておき,窒素雰囲気にした。次にチャンバ4
の温度を800℃にしておき,拡散材2と試料3とを2
mmに近接させてチャンバ4に挿入する。次に,加熱機
構41によって拡散チャンバ4の温度を850℃に上げ
る。
【0024】しかる後,流量比で50%の酸素と49%
の窒素と1%の水素の混合ガスをチャンバ4内に導入す
る。この混合ガス中の酸素によって拡散材2の窒化硼素
(BN)は酸化され酸化硼素(B23)になる。さらに
酸素と水素の反応でできた水が、この酸化硼素と反応し
てHBO3が生成される。 HBO3は蒸気圧が高く,チ
ャンバ4内で気体となって,試料3に付着,堆積する。
ここで、 HBO3の一部はB23になる。このB23
硼素(B)の拡散源となって、試料3内部にBが拡散す
る。
【0025】このような拡散処理を5分間行った後,混
合ガスを窒素ガスに変換し、かつチャンバ4の温度を1
000℃に上昇してBの活性化処理を行う。その後、試
料3をチャンバ4から取り出し,試料3表面のB23
をフッ酸水溶液で除去して拡散領域の形成が完了する。
【0026】また、図5に示すように、1つの拡散ソー
スの拡散材2と1つの試料3とを1mm離して配置して対
を構成し、これの複数対を試料台5に載せてチャンバ4の
中に入れる方法をとると、一度の拡散処理によって複数
枚の試料3に選択拡散することができる。1対の構成を
図5中の拡大図に示す。
【0027】なお、本実施例では、試料3の裏面へ回り
込んだB23によるB拡散の防止について特にその手段
を講じていないが、必要なら膜厚30nm程度の熱酸化
膜を形成すると良い。
【0028】本実施例によれば、拡散用マスクを用いる
ことなく、線状の拡散領域と非拡散領域とが明確に分離
された良好な選択拡散ができるため、大幅な工程,使用
材料の削減ができ,しかも熱処理回数の減少により高温
加熱によるシリコン素子の性能劣化を防ぐことがでる。
【0029】実施例3 拡散ソース30に図3(a)に示した点状の拡散材構造
のものを用い、拡散材2の原料に五酸化燐を用いた以外
は実施例2と同様の選択拡散の実施例を説明する。
【0030】チャンバ4には常に窒素ガスを挿入し,雰
囲気を100%窒素に保った。チャンバ4の温度を760℃に
し,試料3を30分間チャンバ4内に置いた後,外に取り
出す。点状の拡散材2の位置に対応した試料3の表面に
は点状に五酸化燐が付着している。試料3であるシリコ
ンウエハには燐が点状に選択的に拡散されている。その
後、フッ酸水溶液によって試料3の表面の五酸化燐を除
去する。
【0031】実施例4 拡散装置の一実施例を図6を用いて説明する。本実施例
の特徴は、試料3を石英などの搬送ジグにより,拡散ソ
ースと近接した位置で水平方向に順次移動できる機構と
したことにある。また、この移動を安定にするために,
ガイド6をソース基板1上に設けている。拡散ソースに
は、五酸化燐の拡散材2を基板1上に点状に一列配置し
たものを用いると有効である。
【0032】加熱機構41を有するチャンバ4内に拡散
ソースおよびシリコンウェハからなる試料3を図6のよ
うに配置した後、チャンバ4内温度を775℃に保ち、
同図の右から左に試料3を次々に挿入搬出すると,複数
の試料3の表面への燐の線状選択拡散が連続的にでき
る。
【0033】本実施例では、拡散材2と試料3との距離
が0.8mmとなるようにガイド6の高さを調節した
が、ガイド6の高さを高くし拡散材2と試料3との距離
を大きくすることもできる。例えば、この距離を5mm
にした場合には、拡散材2の位置に対応した試料3の部
分には燐が線状に選択拡散され、かつそれ以外の部分に
は燐の濃度が薄く拡散される。このように拡散材2と試
料3との距離を空けたことで,十分濃い濃度の燐を線状
に選択拡散するとともに,薄い濃度の燐を試料3の表面
の広い範囲に拡散することができる。 実施例5 拡散装置の一実施例を図7(a)、図7(b)を用いて
説明する。本実施例の特徴は、ガスの導入を拡散ソース
を通して行う構造としたことにある。そのための拡散ソ
ースの一例としては、図7(b)に示した構造の拡散材
2として窒化硼素を用いた点状拡散ソースがある。この
点状拡散ソースには、拡散材2の中央部分に表から裏ま
で貫通した貫通孔が設けられている。
【0034】この点状拡散ソースは、図7(a)の拡散
装置において、チャンバ92内に拡散ソースホルダ11
で保持される。一方、試料3は試料台5の上に載せる。
この試料台5には、加熱機構41としてのヒータが埋め
込まれている。試料台5は隔離機構91によってチャン
バ92と隔てられ,昇降機構8によって上下する構造と
なっている。この昇降機構8によって試料3と拡散材2
との距離を適当に調節することができる。
【0035】拡散ソースホルダ11には、ガスを送気す
ることができるガス導入機構7が設けられており、この
ガス導入機構から点状拡散ソースの貫通孔を通って窒素
ガスが導入される。シリコンウェハからなる試料3を加
熱機構によって880℃に加熱した後、窒素ガスに対し
1%の流量比となる水素ガスを混入したガスに切り替
え,5分後に再び窒素ガスのみに切り替える。その後,
試料3を1000℃に加熱して活性化し,30分後にチ
ャンバ92の外へ取り出す。この結果、試料3表面に点
状に硼素を選択拡散することができる。
【0036】なお、 試料3と拡散材2との距離の調節
は、拡散ソースホルダ11側に昇降機構を設けても良
い。また、試料3の1000℃加熱による活性化をチャ
ンバ92の外で行っても良い。また、本実施例では、ガ
スの排気はチャンバ92の側面から行う(図示せず)。
【0037】実施例6 拡散装置の一実施例を図8を用いて説明する。本実施例
の特徴は、ガスの導入排気を拡散ソースを通して行う構
造としたことにある。そのための拡散ソースとして、点
状拡散ソースを例に取り説明する。この点状拡散ソース
には、基板1の部分および拡散材2の中央部分に表から
裏まで貫通した貫通孔が設けられている。また、拡散ソ
ースホルダ11には、ガスを送気することができるガス
導入機構7およびガスを排気することができるガス排気
機構71が設けられており、各々点状拡散ソースの基板
1の貫通孔および拡散材2の貫通孔とつながっている。
これらを通じて、拡散、活性化工程で用いるガスの導入
排気が行われる。他の点は実施例5と同様である。
【0038】本実施例では、不純物である硼素の周辺へ
の拡散が排気用の貫通孔によって制限されるため、拡散
材2の形状の試料3への転写の忠実度が高い。
【0039】実施例7 半導体装置の製造方法の一実施例として、ダイオードの
製造方法を図9(a)〜図9(d)、図10および図1
1を用いて説明する。
【0040】試料3としてシリコンウエハを用い、先ず
酸素雰囲気中で1000℃で100分の全面熱酸化を行
い,さらにウエハ3の下面の酸化膜を残し他の個所の酸
化膜をフッ酸により除去して、拡散用マスク31を形成
する。その後、燐拡散を行って、n型拡散層32を形成
する。この場合は、マスク31を用いて燐を拡散したく
ないウエハ3の裏面部分を覆うこととした。(図9
(a)) 次に、拡散ソースとして、図4に示した線状の拡散材構
造のものを用い、拡散材2の原料には五酸化燐を用い
て、図5に示す拡散ソースと試料3の配置で、窒素雰囲
気で750℃30分の拡散処理を行い線状のn+型拡散
層33を得る。(図9(b)) 次に、フッ酸/フッ化アンモン 1/6溶液にて熱酸化
膜の拡散用マスク31を除去後、拡散ソースとして、図
1(a)に示した点状の拡散材構造のものを用い、拡散
材2の原料には窒化硼素を用いて、図5に示す拡散ソー
スと試料3の配置で、ウエハ3の裏面に点状のp型拡散
層34を形成する。具体的拡散条件は、まず850℃で
2%の水素を含むArガスを2分間流した後、水素を止
め、ウエハ3の裏面に点状にボロンガラスを堆積する。
その後、Arガス100%に切り替え、1000℃で6
0分間のドライブ処理(ボロンの拡散をシリコンウエハ
内部に進めることと,活性化のための熱処理)を行う。
その後、フッ酸水溶液にて表裏面を洗浄し,ボロンガラ
スを除去する。(図9(c)) この状態でのウエハ3の表面と裏面との状況を図10に
示す。表面にはn型拡散層32が全面に有り,さらにn
+型拡散層33が線状に形成されている。また,裏面に
はp型拡散層34が点状に形成されている。
【0041】次に、ウエハ3を1000℃の酸素雰囲気
に120分間置き,その全表面に酸化膜35を形成し,
n+型拡散層33とp型拡散層34部分の上部の酸化膜
35をホトエッチングによって除去した後,表面と裏面
とに真空蒸着法によってアルミニュウムを堆積し,つづ
いてホトエッチング法によって電極36を形成しダイオ
ードが完成する。(図9(d)) この状態でのウエハ3の表面と裏面との状況を図11に
示す。表側では2本のn+型拡散層33を1つの電極3
6でまとめている。また、裏面側では点状のp型拡散層
の1列を1つの線状電極36でまとめている。これら
は、図9(d)中でAと表示したダイオード1個分に相
当する。Aの単位に切り出すことで単体ダイオードが得
られる。
【0042】本実施例のダイオードの製造では、n+型
拡散層33とp型拡散層34の形成に拡散用マスクを用
いない本発明の選択拡散方法を用いるので、拡散用マス
クの作製工程を省くことができ、大幅な工程,使用材料
の削減ができ、しかも熱処理回数の減少により高温加熱
によるダイオードの性能劣化を防ぐことができる。
【0043】以上説明してきた選択拡散方法では,その
加熱機構については詳しくは触れなかったが,加熱機構
としてはランプ加熱,電磁誘導加熱,ジュール熱加熱な
ど特に限定されるものではない。また,拡散ソースは、
矩形,円形等の外形に関わりなく使用できる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、熱酸化膜の拡散用マス
クを使用せずに済むため、これの使用により生じる素子
製造工程における熱酸化工程を削除でき、かつ高温加熱
による半導体素子の性能劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の拡散ソースの具体例の斜
視図、図1(b)は拡散法を説明するための図である。
【図2】図2(a)は従来の拡散法を説明するための
図、図2(b)は拡散される試料の断面図である。
【図3】本発明の実施例1の種々の拡散ソースの断面図
である。
【図4】本発明の実施例2の選択拡散法に用いる拡散ソ
ースの斜視図である。
【図5】本発明の実施例3の選択拡散法を説明するため
の図である。
【図6】本発明の実施例4の拡散装置の斜視図である。
【図7】図7(a)は実施例5の拡散装置の断面図、図
7(b)はこの装置に用いる拡散ソースの一例の斜視図
である。
【図8】本発明の実施例6の拡散装置の断面図である。
【図9】本発明の実施例7のダイオードの製造工程断面
図である。
【図10】図9(a)〜図9( c)の工程後の実施例
7のダイオードの斜視図である。
【図11】図9(d)工程後の実施例7のダイオードの
斜視図である。
【符号の説明】
1・・基板,11・・拡散ソースホルダ,2・・拡散
材,3・・試料,4・・チャンバ,5・・試料台,6・
・ガイド,7・・ガス導入機構,8・・昇降機構,21
・・固体ソース,22・・ガス/液体ソース, 30・
・拡散ソース,31・・拡散用マスク,32・・n型拡
散層,33・・n+型拡散層,34・・p型拡散層,3
5・・酸化膜,36・・電極,41・・加熱機構, 7
1・・ガス排気機構, 91・・隔離機構,92・・チ
ャンバ,93・・搬送機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (72)発明者 蕨迫 光紀 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 矢澤 義昭 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 村松 信一 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 宮村 芳徳 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 大塚 寛之 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 峯邑 純子 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコンに不純物を拡散するための拡散材
    が,基板上に複数配置されていることを特徴とする拡散
    ソース。
  2. 【請求項2】上記拡散材に貫通孔が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の拡散ソース。
  3. 【請求項3】上記拡散材の一部は上記基板内に埋め込ま
    れていることを特徴とする請求項1記載の拡散ソース。
  4. 【請求項4】拡散ソースからシリコン基板の一つの面中
    へ、拡散用マスクを用いずに、不純物熱拡散法を用いて
    選択的に不純物を導入し不純物領域を形成する工程を有
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】上記拡散ソースは基板上に複数個の拡散材
    が配置されたものであり、上記拡散ソースと上記半導体
    基板とを相対移動させることにより、上記複数個の拡散
    材の各々に対応する線状の上記不純物領域を形成するこ
    とを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】上記拡散材に第1の貫通孔が設けられてい
    る上記拡散ソースを用い、キャリアガスを上記第1の貫
    通孔を通して送気または排気することを特徴とする請求
    項4又は5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】上記拡散ソースの上記拡散材以外の部分に
    第2の貫通孔が設けられており、上記キャリアガスを該
    第2の貫通孔を通して送気し、かつ上記第1の貫通孔を
    通して排気することを特徴とする請求項6記載の半導体
    装置の製造方法。
  8. 【請求項8】上記拡散ソースおよび上記シリコン基板が
    チャンバの中に交互に配置されていることを特徴とする
    請求項4記載の半導体装置の製造方法。
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JP10293276A Pending JP2000124145A (ja) 1998-10-15 1998-10-15 拡散ソース及びそれを用いた半導体装置の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103392222A (zh) * 2011-02-21 2013-11-13 株式会社山景工程 成膜方法及成膜装置

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CN103392222A (zh) * 2011-02-21 2013-11-13 株式会社山景工程 成膜方法及成膜装置

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