JP2000123712A - 電界放射型冷陰極およびその製造方法 - Google Patents

電界放射型冷陰極およびその製造方法

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JP2000123712A
JP2000123712A JP28970998A JP28970998A JP2000123712A JP 2000123712 A JP2000123712 A JP 2000123712A JP 28970998 A JP28970998 A JP 28970998A JP 28970998 A JP28970998 A JP 28970998A JP 2000123712 A JP2000123712 A JP 2000123712A
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carbon material
electron
paste
field emission
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Kazuhiro Baba
和宏 馬場
Hirochika Yamamoto
博規 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子放出部の先鋭化等の特別な加工を必要と
せず、大面積かつ安価な平面電界放出型冷陰極を提供す
る。 【解決手段】 電子放出部と該電子放出部に電圧を印加
するための電極からなる電界放射冷陰極において、該電
子放出部がカーボン材料と容易に電子を放出するカーボ
ン材料との混合物からなることを特徴とする。これらカ
ーボン材料と容易に電子を放出するカーボン材料(例え
ば、低仕事関数材料)とを溶剤中で撹拌、分散を行いペ
ースト状にした後、金属、半導体もしくは絶縁性の基体
20上に塗布し、真空中または不活性ガス雰囲気中にお
いて焼成して皮膜21を形成し、この皮膜21を電子放
出部として使用する。その結果、低電圧で電子放出が可
能な冷陰極が形成可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高性能な電界放射
型冷陰極に関する。特に、高い放出電流を得るための冷
陰極であって、平面構造を有する冷陰極に関する。さら
に、このような冷陰極を安価に提供するための製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電界放射型冷陰極の構成図が図7
に示されている。図7に示されている、いわゆるSpi
ndt型冷陰極の構成である。この図に示されているよ
うに、従来のSpindt型冷陰極は、微小で先鋭な先
端を有する電子放出部11が、基体10の上に形成され
ている。また、基体10の上に、絶縁膜12を介して、
上記電子放出部11の先端を取り囲むようにゲート電極
13が形成されている。
【0003】そして、この電子放出部11とゲート電極
13との間に電圧を印加して電子放出部11から電子を
放出させる構造を有している。
【0004】このような従来の電界放射型冷陰極の電子
放出部11の材料としては、モリブデンまたはシリコン
が用いられており、さらに、先端に電界を集中させるた
めに先端曲率半径が数百オングストロームになるように
加工されている。
【0005】モリブデンで電子放出部11を構成する冷
陰極の製造方法に関しては、例えば日経エレクトロニク
ス、1996年1月29日発行、第92頁〜93頁に詳
述されている。この記載によれば、1〜2μmの開口部
を通して成膜することにより先鋭な冷陰極の先端が形成
され得る。
【0006】シリコンで電子放出部11を構成した冷陰
極の製造方法に関しては、例えば特開平9−32045
3号公報等に記載されている。この記載によれば、半導
体の微細加工プロセスを利用して先鋭な先端が形成され
ている。
【0007】さて近年、ダイヤモンドのような低仕事関
数あるいは負の電子親和力を持つ材料を用いた電界放射
型冷陰極が提案されている。例えば特開平7−2948
3号公報の従来例(第一従来例)においては、天然ダイ
ヤモンド、人工ダイヤモンドまたは気相合成ダイヤモン
ドを用いた冷陰極が開示されている。また、特開平6−
20591号公報の従来例(第二従来例)においては、
電子親和力が1eV未満もしくは負であるような結晶面
を含む多結晶ダイヤモンド膜による冷陰極が開示されて
いる。さらに、特開平1−311534号公報の従来例
(第三従来例)においては、一対の電極と微粒子からな
る電子放出部とを電極間に設けた構造を有する表面伝導
型放出素子が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】まず、電子放出部を構
成している材料としてシリコンあるいはモリブデンを用
いた場合には、一般的に次のような問題点がある。
【0009】これらの材料を用いた場合には、その仕事
関数が4eV乃至5eV程度と比較的大きいため、先端
を先鋭化してもなお高い電界強度が必要となってしまう
という問題点がある。このため、エミッション動作中に
冷陰極周囲の残留ガスがイオン化し、電界により電子放
出部に衝突し先端形状を変化させ、放出電流が不安定に
なるおそれがあった。さらに、先鋭な先端を実現するた
めの製造プロセスが複雑なものとなってしまうため、先
端形状の揃った冷陰極を安定に製造することが困難とな
る場合も想定された。さらに、高度な半導体プロセスを
利用するため、製造コストも高くなる傾向にある。
【0010】また、上記第一従来例においては、電界集
中による電子放出部先端の劣化を防止し、しかも大出力
を得るために電子放出部にダイヤモンドを用いる構成が
示されている。ダイヤモンドとしては、天然ダイヤモン
ド、人工合成ダイヤモンドまたは気相合成ダイヤモンド
が利用可能であり、その特性としてp型、n型または真
性半導体が利用可能である。しかし、天然ダイヤモンド
や人工ダイヤモンドはその大きさが数mm角程度、ま
た、気相合成ダイヤモンドについては10cm角程度の
大きさしか得られていない。その結果、フラットパネル
ディスプレーのような大面積の用途に応用することは困
難である。さらに、ダイヤモンドの先端は、プラズマエ
ッチングあるいはイオンビームにより尖った形状に加工
する必要があるため、プロセスが複雑になりコストもさ
らに高くなってしまう傾向にある。
【0011】また、上記第二従来例では、多結晶ダイヤ
モンド薄膜を用いた冷陰極が開示されている。ここに記
載されている冷陰極では、ダイヤモンドの先端は特に先
鋭化する必要はなく、複数の結晶面中に低い電子親和力
を有する特定の結晶面が含まれていることが特徴として
示されている。このような構成の場合も、多結晶ダイヤ
モンド薄膜を用いているために、大面積化が困難である
という問題は依然として存在する。加えて、低い電子親
和力を有する特定の結晶面の含有率を制御することは現
実的には困難な場合も考えられ、例えばディスプレーの
ように多くの微細な画素を形成するような場合、各画素
によって放出される電子の量が異なるといった問題が発
生することも考えられる。
【0012】また、上記第三従来例には、先端を鋭く加
工することを必要としない冷陰極として、表面伝導型放
出素子が開示されている。これは金属または電子を放出
しやすい物質を基体に薄膜状に形成し、そこに通電加熱
し、薄膜の一部に局所的な亀裂を生じさせることによっ
て、電子放出機能を付与させるものである。この手法に
おいては、通電加熱によって生じる亀裂の形状、構造な
どが電子放出性能を決定するが、大量生産される多くの
素子について、ばらつきを抑え、亀裂の形状や構造を均
一に維持するように制御することは困難な場合が多いと
考えられる。
【0013】本発明の目的は、電子放出部の先鋭化等の
特別な加工を必要とせず、さらに、大面積かつ安価な平
面電界放出型冷陰極を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、電子放出部と該電子放出
部に電圧を印加するための電極からなる電界放射冷陰極
において、該電子放出部が導電性を有するカーボン材料
と、容易に電子を放出するカーボン材料との混合物から
なる構成としてある。
【0015】また、前記電子放出部が導電性を有するカ
ーボン材料だけで構成されている場合でも、電子を放出
しうることが確認できた。そこで、請求項2の発明は、
該電子放出部が導電性を有するカーボン材料からなる構
成としてある。この発明によれば、請求項1の発明に比
べてより簡易な構成で、冷陰極を構成することが可能で
ある。
【0016】請求項3の発明は、上記導電性を有するカ
ーボン材料として、グラファイト、カーボンブラック、
活性炭、ガラス状カーボンのいずれか1種類以上を用い
る構成としてある。特に、これらの材料は粉末とするこ
とが好ましい。
【0017】請求項4の発明は、前記容易に電子を放出
するカーボン材料として、低仕事関数あるいは負の電子
親和力を有する材料を用いている。これらの材料は、容
易に電子を放出することができる。ここで、低仕事関数
であるとは、現状のデバイスレベルで用いられているシ
リコンやモリブデン(ともに仕事関数は4乃至5eV程
度)より小さいという意味である。
【0018】また、請求項5、6、7の発明は、それぞ
れ前記容易に電子を放出するカーボン材料とし、ダイヤ
モンド、C60に代表されるフラーレン、カーボンナノ
チューブをそれぞれ用いる構成としてある。
【0019】これらの容易に電子を放出するカーボン材
料は低い電界強度で電子を放出するものの、それ自身は
絶縁性であるため、何らかの手段で電子を供給する必要
がある。そのために上述したグラファイト、カーボンブ
ラック、活性炭、ガラス状カーボンといった導電性のカ
ーボン材料(特に、上述したように粉末が好ましい)
と、容易に電子を放出するカーボン材料の表面を電気的
に接触するような構造が冷陰極を構成するために必要で
ある。本発明によれば、これらの導電性を有するカーボ
ン材料(特に粉末)は粒子径の制御が容易で、しかも金
属と異なり表面に酸化物を形成することがないため、容
易に電子を放出するカーボン材料と安定した電気的接触
を得ることが可能である。
【0020】さらに、請求項8の発明は、該電子放出部
が平面であることを特徴とする電界放射型冷陰極であ
る。電子放出部を平面で構成できるので、先鋭化等の処
理をする必要がなく、また、大面積の平面電界放出型の
冷陰極が実現可能である。
【0021】また、請求項9の発明は、該電子放出部の
比抵抗が105 Ω・cm未満であることを特徴とする電
界放射型冷陰極である。比抵抗をこの範囲の値にするこ
とによって、後述する実施の形態においても説明するよ
うに、実用的な電界電圧で電子を放出させることができ
る。
【0022】請求項10の発明は、前記導電性を有する
カーボン材料と前記容易に電子を放出するカーボン材料
とを溶液中でペースト状に混合し、ペーストを作成する
混合ステップと、金属、半導体または絶縁体からなる基
体上に前記ペーストを塗布する塗布ステップと、前記塗
布ステップにおいて、前記ペーストを塗布した前記基体
を、真空中またはガス雰囲気中で焼成する焼成ステップ
と、を含む電界放射型冷陰極の電子放出部を製造する製
造方法である。
【0023】請求項11の発明は、上記請求項10の発
明と同様に、電子放出部を製造する製造方法である。請
求項10の発明と異なる点は、前記ペーストが導電性を
有するカーボン材料と所定の溶液のみで構成されている
点である。
【0024】また、請求項12の発明は、請求項10の
発明において、前記電子を容易に放出するカーボン材料
は、低仕事関数または負の電子親和力を有する材料であ
ることを特徴とする電界放射型冷陰極の電子放出部を製
造する製造方法である。
【0025】本発明者の実験によれば、以上のような製
造方法で形成した電子放出部は特に表面を加工すること
なく、平坦性を保ったまま所望の放出電流を得ることが
できた。また、このようにペーストを塗布するといった
単純な製造方法であるため、容易にしかも安価に大面積
の電界放出型冷陰極を製造することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を用いて説明する。図1には、本実施の
形態における電界放射型冷陰極の電子放出部の構造を表
す説明図が示されている。この図において、基体20
は、金属、半導体または絶縁体で形成されている。例え
ば、金属としては、モリブデン、タングステン、銅等が
利用可能である。また、例えば、半導体としては、シリ
コン、ゲルマニウム等が利用可能である。さらに、絶縁
体としては、例えばガラス、セラミックス、石英等が、
基体20の材料として利用可能である。
【0027】なお、基体20は、金属等の単体ではな
く、金属、半導体、絶縁体を組み合わせた材料で形成す
ることも好ましい。例えば、金属膜を蒸着した半導体、
あるいは同じく金属膜を蒸着した絶縁体等が基体20の
材料として利用可能である。ただし、後述する焼成温度
において変形、変質等が生じないことが基体20の材料
として必要な条件となってくる。
【0028】基体20の上には導電性を有するカーボン
材料と容易に電子を放出するカーボン材料からなる皮膜
21が形成されている。
【0029】導電性を有するカーボン材料としては、グ
ラファイト、カーボンブラック、活性炭またはガラス状
カーボンが用いられる。これらの材料の粒径は、数百オ
ングストロームから数百ミクロンまで存在するが、焼成
を容易に行うためには、なるべく粒径の揃った原料を用
いることが望ましい。
【0030】また、これらの材料表面には製造方法によ
って、例えば、水酸基やカルボキシル基といった官能基
を含むことが知られているが、これらの材料の電気伝導
性を損なわない限り、その種類や含有率は種々の値に変
化しても構わない。
【0031】容易に電子を放出するカーボン材料として
は、ダイヤモンド、フラーレン、カーボンナノチューブ
が用いられる。ダイヤモンドは、種々の結晶面が露出し
ている粉末が利用できる。例えば、通常、研磨剤として
用いられているダイヤモンドの粉末が利用可能である。
この粉末の粒径は、数百オングストロームから数百ミク
ロンのものが利用可能であるが、導電性を有するカーボ
ン粉末に均一に分散させるために、数ミクロン以下の粒
径が望ましい。
【0032】フラーレンとしてはC60構造が良く知ら
れているが、この他にもC70、C78、C82、C8
4なども利用可能である。また、電子放出特性が損なわ
れない範囲において、フラーレン内部に金属が内包され
ていても構わない。
【0033】カーボンナノチューブには、単層構造のも
のや多層構造のものが存在することが知られている。そ
して、その直径、長さにも自由度があるが、本実施の形
態においては、どのような直径、長さのものでも特に問
題なく利用することが可能である。
【0034】導電性を有するカーボン材料と容易に電子
を放出するカーボン材料は、水またはアルコールなどの
有機溶剤を用いて適当な粘度のペーストとなるように混
合する。原料の混合比については、最終的に形成された
皮膜21の比抵抗が105 Ωcmを超えない範囲で、で
きる限り電子を容易に放出するカーボン粉末の比率が高
いように調整することが望ましい。
【0035】混合に際しては、ホモジナイザー等の簡便
な混合機を用いることもできるが、原料粉末の凝集を回
避し、均一に混合するためにはボールミルを用いること
がより望ましい。
【0036】本実施の形態に関する冷陰極の作成動作を
表すフローチャートが図2に示されている。上記混合処
理は、このフローチャートのステップS2−1に相当す
る。ステップS2−1は、混合ステップであり、導電性
を有するカーボン材料と、電子を放出しやすいカーボン
材料とを混合するステップである。
【0037】導電性を有するカーボン材料、容易に電子
を放出するカーボン材料および溶剤からなるペーストは
基体20上に塗布される。塗布の方法としては、半導体
の製造においてフォトレジストの塗布に用いられるよう
なスピンコート法、多層セラミックス基体等の製造に用
いられるグリーンシート法などが利用可能である。塗布
の厚さについては特に制限はないが、目的に応じて妥当
な値を選ぶことができる。
【0038】この塗布の処理は図2のフローチャートの
ステップS2−2に相当する。ステップS2−2は、塗
布ステップであり、ステップS2−1で作成したペース
トを基体上に塗布する処理が行われる。
【0039】ペーストを塗布した基体20は、ペースト
から溶媒を除去するために電気炉等により乾燥に供され
る。この際、重要な点は次の通りである。まず、溶剤分
子がカーボン粉末表面に残存しないことである。溶剤が
残存すると、導電性カーボン材料からの電子供給が阻害
されてしまうとともに、電子を容易に放出するカーボン
材料の表面の仕事関数が変化し、電子放出が阻害される
おそれがある。同様の理由により、加熱乾燥中にカーボ
ン粉末と溶媒が反応しないことも重要である。さらに加
熱することにより、最終的に得られる皮膜21にクラッ
クが入ったり、反りが生じないように注意する必要もあ
る。
【0040】以上のような観点から、加熱乾燥する際の
温度、時間、昇降温速度、雰囲気(真空、窒素、酸素、
水素など)は、それぞれのカーボン粉末、溶媒あるいは
基体20の特性を十分考慮の上、適切に選択することが
重要である。また、最終的に得られた皮膜21の表面
は、電界が均一に加わるように、できる限り平坦である
ことが望ましい。そのため、表面の凹凸が顕著な場合
は、研磨または化学エッチング等による平坦化を行うこ
とも好適である。
【0041】このような乾燥処理は、図2のフローチャ
ートのステップS2−3に相当する。ステップS2−3
は、焼成ステップであり、ペーストを塗布した基体の焼
成が行われる。
【0042】電界放射型冷陰極の応用(用途)によって
は、電子放出部を同一基体20上に複数個、アレイ状に
並べる必要が生じる場合がある。このときには、基体2
0上にあらかじめ所望のパターンにペーストを塗布する
ことも好ましい。また、加熱乾燥後に通常の半導体プロ
セス等を用いて皮膜21を所望のパターンに加工するこ
とも好適である。
【0043】以上、導電性を有するカーボン材料と、電
子を容易に放出するカーボン材料とを混合してペースト
を作成する例について述べたが、導電性を有するカーボ
ン材料だけでペーストを形成することも好ましい。
【0044】本発明者の実験によれば、導電性を有する
カーボン材料だけでペーストを形成した場合でも冷陰極
を構成することが可能であることが確認できた。ただ
し、電子を放出しやすいカーボン材料がないため、後述
する実施例で示すように閾値電圧はやや高めになる。
【0045】なお、このように導電性を有するカーボン
材料だけでペーストを形成した場合の冷陰極の電子放出
部の製造方法自体は、上記図2で示したフローチャート
とほぼ同様の処理の流れになる。異なる点は、上記混合
ステップS2−1における混合の対象が、導電性を有す
るカーボン材料と所定の溶液となる点である。
【0046】
【実施例】以下、具体的な数値による実施例を図面に基
づいて説明する。 [実施例1] 平均粒子径が0.5μmのグラファイト
粉末70gと平均粒子径が0.2μmのダイヤモンド粉
末30gを電子天秤で秤量した後、200ccのエタノ
ール中に混合し、ボールミルを用いて1時間撹拌・混合
を行った。ボールには直径10mmのジルコニアボール
を使用した。
【0047】撹拌・混合したものを一旦濾紙で濾過した
後、50ccのエタノールをさらに加えて適当な粘度の
ペーストを得た。次に、このペーストをスピンコーター
を用いて基体20上に塗布した。基体20には直径2イ
ンチ、抵抗率0.01Ωcmのn型シリコン(面方位
[100])を使用し、スピンコーターの回転数は1,
000rpmとした。スピンコーターの回転数は塗布す
る厚さによって調節すればよい。ペーストを塗布した基
体20を、電気炉によって1気圧の窒素雰囲気中550
℃の温度で2時間乾燥した。乾燥後、最終的に得られた
カーボン皮膜の厚さは約50μmで、その中心線平均粗
さRaは650オングストロームであった。また、皮膜
表面に5×5mm2 のAu電極を形成し、皮膜の比抵抗
を測定したところ、6.7×101 Ωcmであった。
【0048】このようにして作成した冷陰極の電界電子
放出特性を、図3に示すような装置を用いて評価した。
すなわち、導電性を有するカーボンと電子を容易に放出
するカーボンの混合皮膜31上に、アノード32および
スペーサ33とから構成されるプローブを設置し、シリ
コン基体30が負、アノード32が正となるよう直流電
源24を接続する。皮膜31とアノード32の距離はス
ペーサ33で調整可能であり、本実施例では50μmと
した。アノード32は直径が1mmのステンレス円板で
ある。皮膜31の表面から放出された電子はアノード3
2に到達し、電流計35により検出される。直流電源3
4と電流計35以外は真空容器36に収納されており、
測定は1〜5×10-5Paの気圧範囲で行った。
【0049】図4(a)にはエミッションの電流電圧特
性を表すグラフが示されている。縦軸は電流を表し、横
軸は電圧を表す。このグラフに示されているように、
0.1μAのエミッションが得られる電圧Vt(これを
閾値電圧と呼ぶ)は135Vであった。
【0050】図4(b)にはいわゆるファウラー・ノル
ドハイム(Fowler-Nordheim)プロットを表すグラフが示
されている。このグラフの傾きが一定である(ほぼ直線
である)ことから得られた電流は、電界電子放出による
ものであることが理解される。
【0051】[実施例2][実施例3][実施例4]グ
ラファイト、ダイヤモンドとも上記実施例1と全く同様
の粉末を用い、組成比を全粉末重量に対するダイヤモン
ド粉末の重量を40%(実施例2)、50%(実施例
3)、60%(実施例4)に変化させて、実施例1と同
様の基体およびプロセスを用いて冷陰極を作製した。こ
れらのカーボン皮膜の膜厚は20〜70μmで、Raは
1000オングストローム未満であった。
【0052】またカーボン皮膜の抵抗率およびVtを表
す表が図5に示されている。これら実施例2、実施例
3、実施例4の試料におけるカーボン皮膜の抵抗率は
4.5×102 〜8.3×104 Ωcmであり、閾値電
圧はいずれも1kV未満であった。
【0053】[比較例1] グラファイト、ダイヤモン
ドとも上記実施例1と全く同様の粉末を用い、組成比を
全粉末重量に対するダイヤモンド粉末の重量を70%と
して、実施例1と同様の基体およびプロセスを用いて冷
陰極を作製した。このカーボン皮膜の抵抗率は5.6×
105 Ωcmであった。電界電子放出特性を測定したと
ころ、直流電源の限界である1.2kVにおいても電流
は検出されないことを確認した。この比較例1の結果
も、上記実施例2や実施例3実施例4と同様に図5に示
されている表に記されている。
【0054】[実施例5] 実施例1と同様のカーボン
粉末、組成とプロセスを用いて、石英基体50上に電子
放出部51を形成した。この様子が図6に示されてい
る。その後電極として、通常の半導体装置等で利用され
ているリソグラフィ技術を用いて、図6に示すような形
状で厚さ0.5μmのアルミニウム電極52を形成し
た。このアルミニウム電極52の開口部の直径は0.5
mmとした。この電極開口部の中心とアノードの中心が
一致するようにプローブを設置し、電極の一部と直流電
源の負極を接続して電界電子放出を測定したところ、閾
値電圧は182Vであった。
【0055】[実施例6] 平均結晶子サイズが600
オングストロームのカーボンブラック粉末60gと実施
例1で使用したのと同様のダイヤモンド粉末40gを用
いて、実施例1と同様のプロセスによりペーストを作製
した。このペーストを、20×20×0.5mm3 の大
きさで、面方位が(100)のモリブデン基体上にスピ
ンコーターを用いて30μmの厚さに塗布した。ペース
トを塗布した基体を6×10-3Torrの真空度におい
て600℃、1時間加熱・乾燥させた。このようにして
作製したカーボン皮膜の厚さは40μm、Raは620
オングストロームであった。また、このカーボン皮膜の
抵抗率は7.2×102 Ωcm、電界電子放出の閾値電
圧は240Vであった。
【0056】[実施例7] 平均粒子径が1.5μmの
ガラス状カーボン粉末50gと実施例1で使用したダイ
ヤモンド粉末50gを用いて、実施例1と同様のプロセ
スを適用してペーストを作製した。なお、混合するとき
の溶媒のみ純水を用いた。その後、作成したペーストを
用いて、シリコン基体上に実施例1と同様の方法で冷陰
極を形成した。このようにして作製したカーボン皮膜の
厚さは15μmであった。この皮膜の表面を研磨するこ
とにより、Raが800オングストロームとした。この
皮膜の抵抗率は7.8×102 Ωcmであり、また、電
界電子放出の閾値は426Vであった。
【0057】[実施例8] 平均粒子径が0.1μmの
活性炭粉末60gと実施例1で用いたダイヤモンド粉末
40gを用いて、実施例1と同様のプロセスによってペ
ーストを作製した。このペーストをスピンコーターを用
いて100μmの厚さになるように基体上に塗布した。
このペーストを塗布した基体を1気圧の窒素雰囲気中で
1.5時間加熱・乾燥した。この結果作製されたカーボ
ン皮膜のRaは850オングストロームであった。ま
た、そのカーボン皮膜の抵抗率は3.6×102Ωcm
であった。また、電界電子放出の閾値電圧は470Vで
あった。
【0058】[実施例9] 2次粒子としての平均粒子
径が0.2μmのC60粉末1gと実施例6で使用した
カーボンブラック1.5gをエタノール中に分散し、ホ
モジナイザーにより30分間混合した。混合物を濾過し
た後、エタノールを2cc加えてペースト状にした。こ
のペースト状にしたものを、スピンコーターを用いて、
抵抗率0.01Ωcmのn型シリコン基体(この基体の
面方位は[100])上に5μm塗布した後、これを、
400℃、2時間、1気圧の窒素雰囲気中で加熱乾燥し
た。加熱・乾燥によって得られたカーボン皮膜のRaは
735オングストロームであり、その抵抗率は1.6×
103 Ωcmであった。また、電界電子放出の閾値電圧
は925Vであった。
【0059】[比較例2] 上記実施例9と同一のC6
0粉末1gとカーボンブラック0.5gを用いて、実施
例9と同様のプロセスでシリコン基体上にカーボン皮膜
を作製した。この皮膜の厚さは7.5μmであり、Ra
は680オングストロームであった。また、この皮膜の
比抵抗は3.4×106 Ωcmで、1200Vの電圧を
加えても電界電子放出電流は観測できなかった。
【0060】[実施例10] 2次粒子としての平均粒
子径が0.5μmのカーボンナノチューブ粉末1gと実
施例6で使用したカーボンブラック2gをエタノール中
に分散し、ホモジナイザーにより30分間混合した。こ
のようにして得られた混合物を濾過した後、エタノール
を2cc加えてペースト状にした。ペースト状のものを
スピンコーターを用いて、抵抗率0.01Ωcmのn型
シリコン基体(この基体の表面は面方位[100])上
に7μm塗布した後、400℃、2時間、1気圧の窒素
雰囲気中で加熱乾燥した。このようにして得られたカー
ボン皮膜のRaは865オングストロームであり、その
抵抗率は5.4×103 Ωcmであった。また、電界電
子放出の閾値電圧は438Vであった。
【0061】[比較例3] 上記実施例10と同様のカ
ーボンナノチューブ粉末1gとカーボンブラック0.4
gを用いて、実施例10と同様のプロセスを用いてシリ
コン基体上にカーボン皮膜を作製した。この皮膜の厚さ
は4.5μmであり、Raは545オングストロームで
あった。また、この皮膜の比抵抗は1.6×107 Ωc
mであり、1200Vの電圧を加えても電界電子放出電
流は観測できなかった。
【0062】[実施例11] 以上述べた実施例は、い
ずれも導電性を有するカーボン材料と電子を放出しやす
いカーボン材料とを混合してペーストを作成する例につ
いて示した。既に述べたように、本発明者の実験によれ
ば、導電性を有するカーボン材料だけでペーストを作成
した場合も電子の放出が確認できた。以下、このよう
に、導電性を有するカーボン材料だけを用いてペースト
を作成した例について説明するが、電子を放出しやすい
カーボン材料を用いない点を除けば、これまで述べた実
施例と全く同様である。
【0063】平均粒子径が0.1μmの活性炭粉末10
0gと、50ccのエタノールを混合し、適当な粘度の
ペーストを作製する。その後、スピンコーターを用いて
シリコン基板上に塗布このペーストを塗布した。ペース
トを塗布したシリコン基板を窒素雰囲気中550℃で2
時間乾燥した。乾燥後の皮膜の厚さは約50μmで、そ
の比抵抗は2.3×101 Ωcmであった。また電界放
出の閾値電圧は785Vであった。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、導電
性を有するカーボン粉末と、容易に電子を放出するカー
ボン粉末を混合ペースト状にし、基体上に塗布・乾燥す
ることにより、低電圧で電界電子放出可能な冷陰極が作
製可能である。しかも本発明ではSpindt型のよう
な複雑な微細加工プロセスを使用しないため、大面積の
冷陰極を安価に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における電子放出部を示す
説明図である。
【図2】本発明の実施の形態における冷陰極の電子放出
部の製造方法を処理の流れを表すフローチャートであ
る。
【図3】本発明の実施の形態における電界電子放出電流
の測定装置を示す説明図である。
【図4】本発明の実施例1における冷陰極の印加電圧と
電界放出電流の関係を示す説明図である。
【図5】本発明の実施例1、実施例2、実施例3、実施
例4、比較例1におけるカーボン皮膜の比抵抗、及び閾
値電圧を記した表を表す説明図である。
【図6】本発明の実施例5における冷陰極の構造を示す
説明図である。
【図7】従来のSpindt型による冷陰極を示した説
明図である。
【符号の説明】
10 基体 11 電子放出部 12 絶縁膜 13 ゲート電極 20,30,50 基体 21,31,51 皮膜 32 アノード 33 スペーサ 34 直流電源 35 電流計 36 真空容器 37 真空ポンプ 52 アルミニウム電極

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子放出部と該電子放出部に電圧を印加
    するための電極からなる電界放射冷陰極において、 該電子放出部が導電性を有するカーボン材料と容易に電
    子を放出するカーボン材料との混合物からなることを特
    徴とする電界放射型冷陰極。
  2. 【請求項2】 電子放出部と該電子放出部に電圧を印加
    するための電極からなる電界放射冷陰極において、 該電子放出部が導電性を有するカーボン材料からなるこ
    とを特徴とする電界放射型冷陰極。
  3. 【請求項3】 前記導電性を有するカーボン材料が、グ
    ラファイト、カーボンブラック、活性炭もしくはガラス
    状カーボンの少なくとも1種類から構成されていること
    を特徴とする請求項1または2記載の電界放射型冷陰
    極。
  4. 【請求項4】 前記電子を容易に放出するカーボン材料
    は、低仕事関数または負の電子親和力を有する材料であ
    ることを特徴とする請求項1記載の電界放射型冷陰極。
  5. 【請求項5】 前記容易に電子を放出するカーボン材料
    がダイヤモンドであることを特徴とする請求項1記載の
    電界放射型冷陰極。
  6. 【請求項6】 前記容易に電子を放出するカーボン材料
    がフラーレンであることを特徴とする請求項1記載の電
    界放射型冷陰極。
  7. 【請求項7】 前記容易に電子を放出するカーボン材料
    がカーボンナノチューブであることを特徴とする請求項
    1記載の電界放射型冷陰極。
  8. 【請求項8】 該電子放出部が平面であることを特徴と
    する請求項1乃至7記載の電界放射型冷陰極。
  9. 【請求項9】 該電子放出部の比抵抗が105 Ω・cm
    未満であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに
    記載の電界放射型冷陰極。
  10. 【請求項10】 前記導電性を有するカーボン材料と前
    記容易に電子を放出するカーボン材料とを溶液中でペー
    スト状に混合し、ペーストを作成する混合ステップと、 金属、半導体または絶縁体からなる基体上に前記ペース
    トを塗布する塗布ステップと、 前記塗布ステップにおいて、前記ペーストを塗布した前
    記基体を、真空中またはガス雰囲気中で焼成する焼成ス
    テップと、 を含むことを特徴とする請求項1記載の電界放射型冷陰
    極の電子放出部を製造する製造方法。
  11. 【請求項11】 前記導電性を有するカーボン材料と、
    所定の溶液とを、ペースト状に混合し、ペーストを作成
    する混合ステップと、 金属、半導体または絶縁体からなる基体上に前記ペース
    トを塗布する塗布ステップと、 前記塗布ステップにおいて、前記ペーストを塗布した前
    記基体を、真空中またはガス雰囲気中で焼成する焼成ス
    テップと、 を含むことを特徴とする請求項2記載の電界放射型冷陰
    極の電子放出部を製造する製造方法。
  12. 【請求項12】 前記電子を容易に放出するカーボン材
    料は、低仕事関数または負の電子親和力を有する材料で
    あることを特徴とする請求項10記載の電界放射型冷陰
    極の電子放出部を製造する製造方法。
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