JP2000122578A - ジャイリコンシ―ト - Google Patents

ジャイリコンシ―ト

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JP2000122578A
JP2000122578A JP11286298A JP28629899A JP2000122578A JP 2000122578 A JP2000122578 A JP 2000122578A JP 11286298 A JP11286298 A JP 11286298A JP 28629899 A JP28629899 A JP 28629899A JP 2000122578 A JP2000122578 A JP 2000122578A
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gyricon
color
sheet
spheres
sphere
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Alexander E Silverman
イー.シルバーマン アレクサンダー
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Xerox Corp
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    • G02B26/02Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the intensity of light
    • G02B26/026Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the intensity of light based on the rotation of particles under the influence of an external field, e.g. gyricons, twisting ball displays
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09FDISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
    • G09F9/00Indicating arrangements for variable information in which the information is built-up on a support by selection or combination of individual elements
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易なジャイリコンシートの提供。 【解決手段】 本発明のジャイリコンシートは、観察者
に中心セグメント12を向けることによって1つの成分
色を見せ、観察者に中心セグメント12のエッジを向け
ることによって実質的に透明に見せる回転素子10を有
する。これらの回転素子10は、各成分色ごとの複数の
層、又は単一の層に、均一且つランダムに分布してお
り、ピクセル又はピクセルを形成するサブピクセルは、
回転素子10をアドレスするアドレス電極のグリッドが
たまたま存在する位置に形成される。このため、回転素
子10の正確な配置やジャイリコン層の正確な位置合わ
せを必要とせず、ジャイリコンシートとアドレス装置と
の位置合わせも必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には電気ペ
ーパー及びジャイリコン(gyricon)ディスプレイに関
し、より詳細には、加法混色を与えるための個々の色素
子が、互いに対する又はアドレスシステムに対する位置
合わせを必要としない、加法混色ジャイリコンディスプ
レイに関する。
【0002】
【従来の技術】加法混色ディスプレイシステムは公知で
あり、多くの例が存在する。例えば、テレビジョン及び
CRTディスプレイは、典型的に加法混色システムを用
いている。種々の加法混色ディスプレイに共通するの
は、ほぼフルカラーの範囲(gamut)を与えるために、そ
れらが全て、レッド、ブルー、及びグリーンの少なくと
も3つの素子を用いることである。白は、レッド、ブル
ー、及びグリーンの加法混色によって備えられてもよ
く、黒は、黒い背景マトリックスを含むことによって、
又は他の手段によって備えられてもよい。
【0003】レッド、ブルー、及びグリーンの素子には
多くの異なる配列が存在する。素子のある最小限の組み
合わせが1つのピクセルを形成し、個々の色素子のそれ
ぞれが1つのサブピクセルを形成する。全ての場合にお
いて、サブピクセルはそれぞれ、所望の色を生成するた
めに必要に応じてオン又はオフできるように、個別にア
ドレス可能でなければならない。
【0004】ジャイリコン技術が最初に開発されたのは
20年以上前である。ジャイリコンディスプレイは、LC
Dディスプレイ及びCRTディスプレイのような、従来
の、電気的にアドレス可能な視覚的ディスプレイと比べ
て、多くの長所を有する。詳細には、ジャイリコンディ
スプレイは周囲の光で見るのに適しており、電界を与え
られていなくても無限に画像を保持するとともに、軽量
で、柔軟で、折りたたむことができ、他にも通常の筆記
用紙の多くの親しみやすく便利な特徴を持たせることが
できる。従って、ジャイリコンディスプレイは、少なく
とも原理的には、ディスプレイとしての使用法にも、い
わゆる電気ペーパー又はインタラクティブペーパーとし
ての使用法にも適しており、電気的にアドレス可能で、
再使用可能な(従って環境に優しい)、普通紙に代わる
物として働く。
【0005】シェリドン(Sheridon)による“ツイスティ
ングボールディスプレイの製造方法(Method of Making
a Twisting Ball Display)”という名称の1979年5月6日
発行の米国特許第4,143,103号は、ジャイリコン技術を
用いた、黒と白とを表示できる表面の作り方の詳細を述
べている。より最近では、マッキンレーら(Mackinlayet
al.)による“加法混色トリステート光弁ツイスティン
グボールディスプレイ(Additive Color Tristate Light
Valve Twisting Ball Display)”という名称の1998年4
月7日発行の米国特許第5,737,115号、及びシェリドンに
よる“ツイスティングボールディスプレイ用の多色に分
割されたボール(Polychromal Segmented Balls for a T
wisting Ball Display)”という名称の1998年2月10日発
行の米国特許第5,717,514号が、カラーのバージョン、
特にジャイリコンディスプレイの加法混色バージョンの
詳細を述べている。
【0006】加法混色ジャイリコンには、2通りの一般
的な形態がある。1つは、バイステート又はトリステー
ト光弁を用いる加法混色ジャイリコンである。これは、
球体自体はクロマティックに着色されたセグメントを持
たないが、フルカラーのレッド−グリーン−ブルー(R
GB)表示を提供するために使用できるジャイリコンで
ある。そのようなディスプレイに対する2つのアプロー
チが述べられている。どちらのアプローチでも、ジャイ
リコンシート内の球体は光弁として働き、色のドットを
観察者に見せたり観察者から隠したりするために使用で
きる。球体は、連続した角度範囲で回転させることがで
きるので、連続した色の飽和度(彩度)の範囲を可能に
する。個々のドットはレッド、グリーン、又はブルーで
あってよく、例えばアクティブ光源、バックライト式着
色フィルタ又は透明フィルム、又はジャイリコンシート
に取付けられて周囲の光に照らされる反射性の色のつい
た裏打ちを用いて形成できる。従って、ジャイリコン
は、バックライトモード又は投影モード又は周囲の光で
の使用に応用できる。
【0007】このジャイリコンを構成するには、球体と
着色ドット、及び球体をアドレスするための機構との、
正確な配置及び位置合わせが必要である。着色ドット、
光弁素子、及びアドレス機構の間の厳密な位置合わせ公
差が維持されなければ、このシステムは不正確に機能し
て、誤った着色ドットが見せられたり隠されたりするこ
とになる。
【0008】加法混色ジャイリコンの第2のクラスは、
個々の素子が透明の外側セグメントと着色された薄い中
心セグメントとを有する球状の回転可能素子を用いる、
フルカラー加法混色ジャイリコンである。一個の球状回
転可能素子の着色された中心セグメントは、レッド、グ
リーン、又はブルーのいずれかに着色できる。球体が、
その中心セグメントが観察者に対してエッジを見せるよ
うに配置されると、球体は本質的に透明に見えることに
なる。次に、球体が90度回転されると、着色された中心
セグメントは視界をその色で本質的に埋める。
【0009】このクラスのジャイリコンを構成するに
は、1組がレッドの中心セグメントを有し、1組がブル
ーの中心セグメントを有し、1組がグリーンの中心セグ
メントを有する3組の球体が、ジャイリコンシート内で
正確に配置される必要がある。更に、これらの球体は、
次にアドレス用の電子装置と正確に位置合わせされなけ
ればならない。ここでも、着色された素子とアドレス機
構との間の厳密な位置合わせ公差が維持されなければ、
システムは不正確に機能して、誤った色が与えられるこ
とになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】個々の素子の正確な配
置及び素子とアドレス機構との厳密な位置合わせの必要
性は、加法混色ジャイリコンの製造のコスト及び複雑さ
の一因である。個々の素子の正確な配置も素子とアドレ
ス機構との厳密な位置合わせ公差も必要ない加法混色ジ
ャイリコンが製造できるとしたら、大変望ましいことで
あろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ジャイリコン
色素子の正確な配置もこれらの素子とアドレス機構との
厳密な位置合わせも必要なく容易に製造できる、加法混
色ジャイリコンを提供する。
【0012】1つの基体と、一方の面が目視面である2
つの反対向きの面とを有するジャイリコンシートが述べ
られる。回転する光学的に異方性の光変調素子の集合
が、単一の層として、基体内に含まれている。各素子
は、目視面を観察するために好ましく配置された観察者
に対して、2通りの観察可能な外観を生じることができ
る。1つの外観は光学的に実質的に透明であり、もう1
つの外観は1つの成分色と関連している。素子は、少な
くとも幾つかの素子が第1の成分色と関連し、少なくと
も幾つかの素子が第1の成分色とは異なる第2の成分色
と関連し、少なくとも幾つかの素子が第1の成分色とも
第2の成分色とも異なる第3の成分色と関連するよう
に、分かれている。各成分色と関連する素子は、目視面
に関して均一且つランダムに分配されている。
【0013】
【発明の実施の形態】フルカラーのレッド-グリーン-ブ
ルー(RGB)加法混色画像を提供するために、傾斜電
界(canted-field)電極構成を有するジャイリコンを用い
ることができる。このシステムは、透過性のバックライ
ト式シートか、又は反射式シートのいずれにも用いるこ
とができる。
【0014】図1に示されている球体10のような、3
分割球体を、加法混色RGBジャイリコンに用いること
ができる。中心セグメント12は、シートがバックライ
トモード又は反射モードのいずれで動作するかによって
光透過性又は不透明である、レッド、グリーン、又はブ
ルーのいずれかとして作られている。外側セグメント1
4及び16は透明に作られている。ジャイリコンシート
は、互いに重なった3つの層を含む。1つの層は“レッ
ド”の球体(即ち、中心セグメントがレッドであり、外
側セグメントが透明な球体)を含み、1つは“グリー
ン”の球体を含み、1つは“ブルー”の球体を含む。所
与の層内で、1つ以上の球体のグループが、加法混色の
成分色を与える働きをする。好ましくは、互いに近接し
て配置された多数の球体(例えば9個以上)が、各サブ
ピクセル内の各成分色のために用いられる。1つのサブ
ピクセルは、各3つの層からの1つの領域が互いに重な
った3つの色領域の1つのカラムでできている。
【0015】図2は、RGBジャイリコンのエラストマ
ーシート20の一部の側面図であり、観察者はIの位置
にいる。議論を容易にするために、本発明の単純化した
例を示している。シート20は3つの層22、24、2
6を有する。層22内の球体は、球体28、30、及び
32を含み、それらは個々に、ブルーのような第1の色
の中心セグメント34、36、38を有する。例えば、
球体28はブルーの中心セグメント34を有する。層2
4内の球体は、球体40、42、及び44を含み、それ
らはグリーンのような第2の色の中心セグメント46、
48、50を有する。例えば、球体40はグリーンの中
心セグメント46を有する。層26内の球体は、球体5
2、54、及び56を含み、それらはレッドのような第
3の色の中心セグメント58、60、62を有する。例
えば、球体52はレッドの中心セグメント58を有す
る。1つのサブピクセルの個々の層は個別にアドレス可
能であるので、この単純化した事例では、個々の球体2
8、30、32、40、42、44、52、54、及び
56が、当該技術で公知のように個別にアドレス可能に
できている。これらの球体の配向は、個々に矢印a、
b、c、d、e、f、g、h、及びiで示されている。
【0016】重なった1つ以上の色領域の組み合わせに
よって1つのカラムが形成される。従って、例えば、シ
ート20の同じ長方形の柱状部に存在する球体28、4
0、及び52が、カラム64を形成する。同様に、シー
ト20の同じ長方形の柱状部に存在する球体30、4
2、及び54が、カラム66を形成し、シート20の同
じ長方形の柱状部に存在する球体32、44、及び56
が、カラム68を形成する。
【0017】図3は、図2に示されているエラストマー
シート20及び3つのカラム64、66、68をIの位
置にいる観察者から見た上面図を示している。Iにいる
観察者には、各カラム内の1つの球体の中心部が見え
る。これは、球体28、42、及び56が全て、それら
の中心セグメント34、48、62がIにいる観察者に
面し、レッド、グリーン、及びブルー成分のそれぞれに
ついて色の全飽和を得るように配向されているからであ
る。球体30、32、40、44、52、及び54は全
て、それらの中心セグメントがIにいる観察者に対して
エッジを向けるように配向されているので、これらの球
体は全て、実質的に透明に見える。従って、カラム64
は実質的にブルーに見え、カラム66は実質的にグリー
ンに見え、カラム68は実質的にレッドに見える。
【0018】ピクセル70は、図3に示されているカラ
ム64、66、及び68のような、少なくとも3つの隣
接するカラムで形成されている。これは、RGBシステ
ムにおける混色方法による。レッド、ブルー、又はグリ
ーン以外の色は、加法混色系においては、所与のピクセ
ル内の隣接するレッド、ブルー、及びグリーン成分の相
対濃度による“混色”である。例えば、図3のピクセル
70のような1/3がブルー、1/3がグリーン、及び1/3が
レッドを示すピクセルは、目には白として知覚される。
カラム内では1度に1つの色だけが見える。従って、適
正な混色を可能にするように全成分色を提供するために
は、1つのピクセルは各成分色について少なくとも1つ
のカラムを含まなければならない。実際には、RGBジ
ャイリコンは、この例に示されるような、単純化され
た、1成分色につき1カラムではなく、各ピクセル内の
各成分色について多くのカラムを有することが多い。し
かし、本明細書に示されている1色につき1カラムの配
列も可能であり、議論のための容易に理解される例を提
供する。
【0019】図4は、シート80内のピクセル82の上
面図を示しており、各カラムが、各色成分の層内にラン
ダムに分配された複数の球体から成るサブピクセル8
4、86、88を形成する。図3と比較しやすいよう
に、球体は、サブピクセル84が観察者にブルーに見
え、サブピクセル86及び88がそれぞれグリーン及び
レッドに見えるように配列されている。サブピクセル8
4は、ブルーの中心セグメント92が観察者に面するよ
うに配向された球体90を見せており、他の色の球体
は、その中心セグメントが観察者にエッジを向けるよう
に配向され、サブピクセル84が実質的にブルーに見え
るようにしている。サブピクセル86は、グリーンの中
心セグメント96が観察者に面するように配向された球
体94を見せており、他の色の球体は、その中心セグメ
ントが観察者にエッジを向けるように配向され、サブピ
クセル86が実質的にグリーンに見えるようにしてい
る。サブピクセル88は、レッドの中心セグメント10
0が観察者に面するように配向された球体98を見せて
おり、他の色の球体は、その中心セグメントが観察者に
エッジを向けるように配向され、サブピクセル88が実
質的にレッドに見えるようにしている。
【0020】図5は、シート80内のピクセル82の斜
視図であり、個々のカラムがどのようにピクセル82の
サブピクセル84、86、88を形成するかを示してい
る。シート80は、本明細書には各層内にランダムに分
配されて示されている複数の球体90、94、及び98
を有する3つの層102、104、106を有すること
に注目されたい。他の充填配列の詳細は後で述べる。
【0021】シート80は、互いに重ねて設けられた3
つの別個のエラストマーシート(球体の各色について1
つ)か、又は異なる色の球体の連続する層が設けられた
単一のシートのどちらで作られてもよい。各サブピクセ
ル84、86、及び88は、多数の球体90、94、及
び98でできており、本発明に従って、1つのシート又
は層の球体は、他のどのシート又は層の球体とも位置合
わせされる必要がない。しかしながら、各ピクセルが少
数の球体、例えば、図2に示されるように、1サブピク
セルごとに各色の1つの球体だけを含むようにシートが
構成されている場合は、異なる層の球体は、好ましく
は、適正な加法混色を容易にするように位置合わせされ
るべきであることに注意されたい。
【0022】好ましくは、シート80の3つの層10
2、104、及び106は個々に、他の2つの層とは別
個にアドレスできる。これを成就する1つの方法は、当
該技術で公知のように、各ジャイリコン層に対して別個
のアドレス電極を備えることである。
【0023】しかしながら、層ごとに別個の電極を有す
るシート80は、製造が厄介且つ高価になり得る。ま
た、電極及び導電性シールドの層が多いと、シート80
を通過する光の量を減少させるかもしれないので、画像
が明るさを失う。従って、ある環境では、これも当該技
術で公知のように、シート80の全ての層を単一の電極
アセンブリでアドレスすることが好ましいこともある。
【0024】シート80は、シート80に対するアドレ
ス電極の、又はシートの層の相互の、精密な位置合わせ
を全く必要とせずに構成できる。ピクセル82のような
ピクセル及びサブピクセル84、86、及び88のよう
なサブピクセルは、図6から8に示されるように、たま
たま電極が存在する場所ならどこでも形成されることに
なる。
【0025】図6は、図5に示されている3層シート8
0としてアセンブルされた3つの個別の単層102、1
04、及び106を示している。各個別の層102、1
04、及び106は、それぞれ、球体90、94、及び
98のランダム配置で示されているが、各層は、図8か
ら15に関して以下に述べるような、任意の公知の構造
又は技術を用いて製造できるとともに、各層は他の層と
は個別に製造できる。更に、3つの層102、104、
及び106は、互いに関して任意の配向でアセンブルさ
れてよい。層102、104、及び106は、互いに関
して回転及び/又は平行移動されてもよく、いずれにし
ても位置合わせされる必要はない。
【0026】一旦、個々の層が構成されると、それらの
層は相互の位置決め又は位置合わせの必要なく組み合わ
せることができる。例えば、個々の層は、適切な透明接
着剤を用いて互いに接着されてもよい。代わりに、前に
作られた層の上に次の層が作られてもよい。アドレス電
極が追加される際に、1組より多くの組が用いられる場
合には、それらは互いに位置合わせされなければならな
いが、どのシートとも位置合わせされる必要はない。こ
のことは、前面電極グリッド120及び背面電極110
を有するシート80を示す図7から8に示されている。
【0027】図7では、前面電極グリッド120が、シ
ート80のエッジと平行なマトリックスで並んでいる。
水平マトリックスの横列Aと、シート80の一番左側の
エッジBとの間の角度αは、90度である。しかしなが
ら、図8では、前面電極グリッド120は、シート80
のエッジとは並んでいない。従って、角度αはもはや90
度ではなく、ある任意の角度である。別の言い方をすれ
ば、図8では、前面電極グリッド120によって形成さ
れるアドレスマトリックスの横列及び縦列は、シート8
0のエッジに対して斜めになっている。シート80は、
前面電極グリッド120に対して、図7又は図8のどち
らに示されているようにも配置でき、それでも尚、完全
に良好に働く。この特徴は、ジャイリコンシートを除去
可能ディスプレイとして用いる装置と関係して、特に有
用である。なぜなら、ジャイリコンシートのそのような
装置への挿入及び装置からの除去を容易にするからであ
る。特に、たとえジャイリコンシートが装置に対して幾
分斜めになっているか、又は位置がずれていても、装置
は尚、適切に機能できる。
【0028】これは、既知の加法混色ジャイリコンに対
する、本発明の加法混色ジャイリコンの長所である。既
知の加法混色ジャイリコンでは、1つの加えられた電界
が適切な色の1つのサブピクセルだけをアドレスするこ
とを確実にするために、各サブピクセルは、アドレス電
極110及び120のサブピクセルアレイ素子に対して
適正に位置合わせされなければならない。アドレス電極
110及び120のアレイ素子とジャイリコンシートの
アレイ素子との間の位置ずれは、電極の1つのアレイ素
子でシートの複数のサブピクセルの部分をアドレスさせ
るかもしれず、生成された画像において、グリーンの代
わりにレッドのサブピクセル、及びレッドの代わりにブ
ルーが置き換わるような、色のエラーを生じるかもしれ
ない。それに比べて、本発明の加法混色ジャイリコンで
は、これらの問題は生じない。アドレス電極110及び
120は、相互に位置合わせされるだけでよく、ジャイ
リコンシート80に対してはどこに配置されてもよい。
多重電極アセンブリが用いられる場合(図示せず)は、
異なる層のための電極が互いに位置合わせされなければ
ならないが、しかしここでも、エラストマーの層を電極
と位置合わせする、又はエラストマーの層を互いに位置
合わせする必要はない。
【0029】図9では、図6から8に示されているよう
なシート80での、単純なマトリックス電極アドレス配
列のより詳細な斜視図を示すことによって、このコンセ
プトが更に説明されている。マトリックス電極は、背面
電極110(Iにいる観察者から最も離れた電極)と前
面電極グリッド120(Iにいる観察者に最も近い電
極)用の2組の平行な電極とを含む。平行な電極の第1
の組は、ストリップ電極112によって表されている。
平行な電極の第2の組は、ストリップ電極112を横断
するストリップ電極114、116、118によって表
されている。図9に示されるように、ストリップ電極1
12がストリップ電極114と交差する場所にサブピク
セル84が生成され、ストリップ電極112がストリッ
プ電極116と交差する場所にサブピクセル86が生成
され、ストリップ電極112がストリップ電極118と
交差する場所にサブピクセル88が生成される。用いら
れるアドレス方法のタイプ及びシート80の配置は重要
ではなく、サブピクセルは、ただ電極の配置によって生
成される。唯一の制限ファクターは、サブピクセルを、
シート80の個別にアドレス可能な最小の部分より小さ
くできないことである。シートの個別にアドレス可能な
最小の部分は、図2に示されるように、各層の少なくと
も1つの回転可能素子を含むカラムである(但し、必ず
しも図2のように位置が揃ってはいない)。
【0030】既知の加法混色ジャイリコンとは対照的
に、図2、5、及び9の構成のように、サブピクセル
は、加法混色ジャイリコンの特定の色の専用である必要
はない。むしろ、各サブピクセルのフィールド全体は、
互いに重なった全ての成分色で埋められているので、個
々のサブピクセルが、レッド、グリーン、及びブルーの
どれでも1つの成分色を提供する能力を有する。従っ
て、本発明の加法混色ジャイリコンは、所与のピクセル
からの特定の成分色が所望されるときに、従来のシステ
ムのようにその成分色のサブピクセルだけを用いるので
はなく、ピクセル全体がその成分色になるように選択で
きるので、成分色(レッド、ブルー、又はグリーン)の
より良い彩度を有する、より広い範囲の色を提供するこ
とができる。混色のための付加的な選択ができるので、
色の範囲を更に広げられる。例えば、2つのサブピクセ
ルがレッドのような1つの色になるように選択され、3
つめのピクセルがブルーのような別の色になるように選
択されてもよい。従来のシステムでは、各サブピクセル
はその専用の色しか表示できないので、混色のためのそ
のような選択はできない。その結果、本発明の加法混色
ジャイリコンは、従来の加法混色ジャイリコン又は別の
加法混色ディスプレイよりも多用途である。本発明の加
法混色ジャイリコンは、サブピクセルを、レッド、ブル
ー、又はグリーンの特定の色の専用として、従来のよう
に用いることもできる。しかしながら、その必要はな
く、1つの色の専用ではなく成分色の任意の1つを表示
できるサブピクセルを用いることによって使用可能な拡
張された色の範囲を利用するアドレス配列を用いること
ができる。
【0031】加法混色ジャイリコンにおける彩度の最高
レベルと全体的な画質とを確実にするために、各ピクセ
ルの各成分色の層は、球体ができるだけ完全に観察者の
視界を埋めるように見せるべきである。当該技術では、
高い領域カバー率を得るための幾つかの方法が知られて
いる。それらのうち任意の充填構造を、本発明のジャイ
リコンの層、例えば図2に示されている実施の形態の層
22、24、26に用いることができる。
【0032】図10は、“単層ジャイリコンディスプレ
イ(Monolayer Gyricon Display)”という名称の米国特
許第5,754,332号で述べられている、ジャイリコンシー
ト150の一部の、球体152の単一密集単層の上面図
である。実現可能な限り小さいが球体152の回転を許
すとともにできるだけ密集されているキャビティ154
内に、球体152が示されている。用いられている密集
配列は、図面では六角形Hで示されている稠密六方配列
であり、球体152間に隙間156を残している。
【0033】図11は、“単層ジャイリコンディスプレ
イ(Monolayer Gyricon Display)”という名称の米国特
許第5,754,332号で述べられている、ジャイリコンシー
ト160の一部の、球体162の単一密集単層の第2の
実施の形態の上面図である。実現可能な限り小さいが球
体162の回転を許すとともにできるだけ密集されてい
るキャビティ164内に、球体162が示されている。
用いられている密集配列は、図面では正方形Sで示され
ている正方形充填配列であり、球体162間に隙間16
6を残している。
【0034】図12は、“単層ジャイリコンディスプレ
イ(Monolayer Gyricon Display)”という名称の米国特
許第5,754,332号で述べられている、ジャイリコンシー
ト170の一部の、球体172の単一密集単層の第3の
実施の形態の上面図である。実現可能な限り小さいが球
体172の回転を許すとともにできるだけ密集されてい
るキャビティ174内に、球体172が示されている。
用いられている密集配列は、図面では菱形Rで示されて
いる菱形充填配列であり、球体172間に隙間176を
残している。
【0035】最密充填配列は、ジャイリコン素子の単層
で平面全体を覆うことが理想的である。しかしながら、
球体の平面アレイであるが故に、平面を完全に覆うこと
はできず、隙間を含まざるを得ない。均一な直径の球体
素子の単一集団が達成できる領域カバー率は、最も良く
て、図10に示されている稠密六方幾何形状を用いて得
られる約90.7パーセントである。図13から15に幾ら
か示されているとともに、“隙間を詰めた粒子アレイを
有するジャイリコンディスプレイ(Gyricon Display wit
h Interstitially Packed Particle Arrays)”という名
称の米国特許出願番号第08/716,675号でより詳細に述べ
られているように、より小さいボールの第2集団を追加
して隙間を埋めることができる。ここでも、個々の層及
び本発明の加法混色ジャイリコン全体としての彩度を改
善するために、図2に示されている層22、24、26
のような個々の層に、これらのうち任意の充填構造を用
いることができる。
【0036】図13から15は全て、図10に示されて
いる稠密六方構造の変更例である。球体152は六角形
に密集されており、それらの間に間隙球体158が詰め
られている。図13では、間隙球体158は十分に大き
く、球体152より僅かに上方の平面に位置する。図1
4では、間隙球体158'は(図13よりも)僅かに小
さくできている。図15では、間隙球体158”はもっ
と小さく、完全に球体152の間にある。しかしなが
ら、これはディスプレイの製造を複雑にするとともに、
埋まっていない隙間による光の損失と、より小さい間隙
球体の中心セグメントの下側に吸収されることによる光
の損失との間でトレードオフを生じる結果となる。
【0037】領域カバー率を改善するためのジャイリコ
ン構造の別の変更例は、ここまで述べた球状回転可能素
子に代わる、シリンダー状回転可能素子の使用である。
【0038】図16は、図2の実施の形態であり、同一
要素には同一参照番号が与えられているが、但し、球状
回転可能素子がシリンダー状回転可能素子に置き換えら
れている。即ち、図16は、RGBジャイリコンのエラ
ストマーシート20の一部の側面図であり、観察者はI
の位置にいる。シート20は3つの層22、24、26
を有する。層22内のシリンダーは、シリンダー18
0、182、及び184を含み、それらは、ブルーのよ
うな第1の色の中心セグメント200、202、204
を有する。例えば、シリンダー180はブルーの中心セ
グメント200を有する。層24内のシリンダーは、シ
リンダー186、188、及び190を含み、それら
は、グリーンのような第2の色の中心セグメント20
6、208、210を有する。例えば、シリンダー18
8はグリーンの中心セグメント208を有する。層26
内のシリンダーは、シリンダー192、194、及び1
96を含み、それらは、レッドのような第3の色の中心
セグメント212、214、216を有する。例えば、
シリンダー196はレッドの中心セグメント216を有
する。これらのシリンダーの配向は、個々に矢印a、
b、c、d、e、f、g、h、及びiで示されている。
【0039】前述のように、重なった1つ以上の色領域
の組み合わせによって1つのカラムが形成される。従っ
て、例えば、シート20の同じ長方形の柱状部に存在す
るシリンダー180、186、及び192は、カラム6
4を形成する。同様に、シート20の同じ長方形の柱状
部に存在するシリンダー182、188、及び194
は、カラム66を形成し、シート20の同じ長方形の柱
状部に存在するシリンダー184、190、及び196
は、カラム68を形成する。
【0040】図17は、図16に示されているエラスト
マーシート20及び3つのカラム64、66、68をI
の位置にいる観察者から見た上面図を示している。Iに
いる観察者には、各カラム内の1つのシリンダーの中心
部が見える。これは、シリンダー180、188、及び
196が全て、それらの中心セグメント200、20
8、216がIにいる観察者に面し、レッド、グリー
ン、及びブルー成分のそれぞれについて色の全飽和を得
るように配向されているからである。シリンダー18
2、184、186、190、192、194は全て、
それらの中心セグメントがIにいる観察者に対してエッ
ジを向けるように配向されているので、これらのシリン
ダーは全て、実質的に透明に見える。従ってカラム64
は実質的にブルーに見え、カラム66は実質的にグリー
ンに見え、カラム68は実質的にレッドに見える。
【0041】ピクセル70は、図17に示されているよ
うに、カラム64、66、及び68のような、少なくと
も3つの隣接するカラムで形成されている。
【0042】前述のRGBジャイリコンの例は、従来の
RGBジャイリコンの改良であり、より大きな範囲の色
を表示できるが、まだ幾分色の範囲が限られている。特
に、黒は得られず、白は、3つの色全てを、つまり、レ
ッド、グリーン、及びブルー成分を同時に表示すること
によってのみ得られる。黒を得られるようにするため
に、及び/又は白を改良するために、図18から21に
示されるように、上述の本発明のRGBジャイリコンの
幾つかの変更例を用いることができる。当業者には明ら
かとなるように、これらの変更例は、反射モードで用い
るのに、即ち、周囲の光で見るための本発明のジャイリ
コンに、適している。図19及び21の場合には、アク
ティブバックライトと周囲の光との組み合わせを用いる
こともできる。
【0043】これらの変更例の全てについて、シート
は、前述のように、別個に製造でき、1サブピクセルに
つき少なくとも1つの素子という制約が満たされている
限りは、アドレス電極との位置合わせも相互の位置合わ
せも必要としない。しかしながら、理解しやすいよう
に、図18から21では、シートは、図2と同様に、カ
ラムごとに、単一の素子と位置を揃えて示されている。
【0044】図18は、図2の基本的なRGBジャイリ
コンに、不透明の裏打ちシート220を追加して示して
いる。不透明の裏打ちシート220は、黒、白、又は実
際には背景色として望まれる任意の色であってよい。実
際、裏打ちシート220は色のパターンを有してもよ
く、地図のようなグラフィック又は画像を有することさ
え可能である。不透明の裏打ちシート220は、例えば
カラム66に示されている球体30、42、54のよう
な、所与のサブピクセル内の全ての球体が、中心セグメ
ントがIにいる観察者に対してエッジを向けて配向され
るように回転されると、見えるようになる。また、RG
B球体の中心セグメントが不透明ではなく透過性であ
り、不透明な裏打ちシート220が白か又は光をよく反
射する色(即ち黒ではない)の1つである場合は、RG
B層によって与えられる透過色のオーバーレイを通し
て、裏打ちシート220が見えることになる。
【0045】図18のアプローチは簡単なものである
が、追加色を1色しか(又は、良くても、固定された背
景図しか)追加できないという短所を有する。また、裏
打ちシート220のジャイリコンシート20への適用に
関連する耐久性の問題もあるかもしれない。
【0046】より多くの直接表示可能色をジャイリコン
シートに追加するための別のアプローチは、ジャイリコ
ンシートに1つ以上の層を追加することである。図19
は図2の基本的なRGBジャイリコンに、更に2つの層
を追加して示している。この場合は、白と黒を供給する
ための層241及び242が追加されている。層241
は、不透明な中心セグメント244、246、248が
白である球体243、245、247を含む。層242
は、不透明な中心セグメント251、255、259が
黒である球体249、253、257を含む。このと
き、サブピクセル64、66、68は、レッド、グリー
ン、及びブルーのそれぞれの色に1つずつ、並びに黒及
び白のそれぞれの色に1つずつの、5つの球体の組で構
成されている。動作において、これらの追加された球体
層は、上述のRGB球体層と同じように働く。また、追
加層は黒及び白に限定される必要はなく、会社のロゴ等
のための特別色を含む、ユーザに所望される任意の色で
あってよい。RGB層内の球体の中心セグメントは不透
明でも透過性でもよい。後者の場合は、RGB層によっ
て与えられるRGB画像は、ジャイリコンが周囲の光で
見られる場合には、追加層によって与えられる白黒画像
上のオーバーレイとして見える。又は、ジャイリコンが
背面から照らされており、白及び黒の球体が、中心セグ
メントがIにいる観察者にエッジを向けるように回転さ
れている場合には、透過画像として見える。
【0047】この、図19の実施の形態は、着色裏打ち
シートを用いるよりも高い色の自由度を提供する長所を
有する。しかしながら、この追加層は、ジャイリコンシ
ート20に、及び潜在的にはアドレス機構にも複雑さを
加え、これは、ある使用法では望まれないかもしれな
い。また、より厚いシートを光が通過しなければならな
いので、この追加層はディスプレイの明るさを減少させ
るかもしれない。
【0048】図20には第3のアプローチが示されてお
り、図2のRGBシートに、2色球体224、226、
228の追加層222が追加されている。球体224、
226、228はそれぞれ、半球状に着色された2つの
色を有する。この場合には、例えば球体224は、一方
の半球232を白で、及び他方の半球230を黒で着色
されて、示されている。ここでは、各サブピクセル6
4、66、68は、異なる色(不透明又は白黒背景画像
上のRGBオーバーレイのように透過性のいずれでもよ
い)の中心部を有する3つの球体と、1つの不透明の二
色球体から成る。不透明な二色球体は、その上の、カラ
ム66内に示されている球体30、42、54によって
示されるような3つの球体が、中心部がIにいる観察者
にエッジを向けるように回転されているときには、Iに
いる観察者から見える。不透明な二色球体は、3つの球
体224、226、228によって示される3つの向き
で見られることができる。観察者に黒230の半球を向
けている不透明な二色球体224が見られるときには、
黒が示される。不透明な二色球体226は反対向きで示
されており、白234の半球が見られている。しかしな
がら、不透明な二色球体228は、黒240及び白23
8の半球の継ぎ目が観察者に向くように配向されてい
る。この場合には、サブピクセル68はグレーに見える
ことになる。これは、ジャイリコンシート20により良
いグレースケール解像度を備える上で、有用となり得
る。個別のサブピクセルを個々に完全な黒、完全な白、
又はグレーを表示するように選択することによって、電
極又はドライバ回路の複雑さを、既に他の層のために必
要とされている複雑さを越えて大きく増すことなく、グ
レースケールの混合が達成できる。勿論、黒及び白の状
態だけが必要な場合には黒及び白の状態だけを与えるよ
うに、回転及び選択回路を単純化できる。
【0049】図21には第4のアプローチが示されてお
り、図2のRGBシートに二色球体250、252、2
54の追加層222が追加されている。このアプローチ
は、各球体250、252、254が、それぞれ異なる
色で着色されている2つの隣接する薄い中心ディスクを
有する点で、図20に示されているものと異なる。例え
ば、球体250は、それぞれ白と黒である中心ディスク
256と258とを有し、球体252は、それぞれ黒と
白である中心ディスク260と262とを有し、球体2
54は、それぞれ黒と白である中心ディスク264と2
66とを有する。ここでは、各サブピクセル64、6
6、及び68は、異なる色の(不透明又は透過性の)中
心部を有する3つの球体、及び、不透明の二色の中心
部、即ち2つの色で構成された中心部を有する1つの球
体から成る。二色球体は、その上の、カラム66内に示
されている球体30、42、54によって示されるよう
な3つの球体が、中心部がIにいる観察者にエッジを向
けるように回転されているときに、Iにいる観察者から
見える。球体250、252、254は、図21で示さ
れる3つの向きで見られることができる。観察者に白い
中心ディスク256を向けている球体250が見られる
ときには、白が示される。球体252は反対向きで示さ
れており、黒い中心ディスク260が見られている。し
かしながら、球体254は、黒い中心ディスク264と
白い中心ディスク266とが観察者にエッジを向けるよ
うに配向されている。この場合には、球体254は、丁
度球体40のように、実質的に透明に見えることにな
る。図19のジャイリコンのように、図21のRGB層
の球体の中心セグメントは、不透明又は透過性であって
よく、後者はオーバーレイ及びバックライト式の使用法
に有用である。
【0050】図21に示されている実施の形態の長所
は、周囲の光での使用において(先に図18に示された
ような)不透明の裏打ち材料と組み合わせることによっ
て、ジャイリコンシートに1つの層を増やすだけで3つ
の追加色を追加できることである。しかしながら、他の
実施の形態と比べると、2つの中心セグメントを含む球
体の製造は、より複雑になり得る。
【0051】図22を参照して以下に述べるように、本
発明で、2つの非常に薄い隣接する中心セグメントを有
する球体の使用を拡張することができ、必要な層の数を
全体的に削減することにつながる。球体の構造はより複
雑になるかもしれないが、ジャイリコンを構成するのに
必要なシート層の数を全体的に削減すると、より少ない
層を光が通過するので、明るさの増加のような、有益な
効果が期待できる。
【0052】図22は、RGBジャイリコンのエラスト
マーシート270の一部の側面図であり、観察者はIの
位置にいる。シート270は3つの層272、274、
276を有する。図22のシート270は、図2に示さ
れているシート20に大変似ているが、重要な違いを有
している。即ち、シートの2つの層(ここでは層272
及び276)が、個々に2つの薄い中心セグメントを有
する球体でできている。しかしながら、シート製造技
術、アドレス方法、ジャイリコンの動作、球体の位置合
わせ又は位置合わせの欠如、拡大された色の範囲、及び
良好な領域カバー率の達成(球体をシリンダーに置き換
えることを含む)を含む全ての上述されたコンセプト
は、図2に示されている実施の形態と同様に、この実施
の形態に全て直接適用可能である。層272の球体は球
体284、286、及び288を含み、それらは、レッ
ド及びグリーンの2つの薄い中心セグメント290及び
292を有する球体284に例示されるように、個々に
2つの中心セグメントを有する。層274の球体は球体
294、296、及び298を含み、それらは、ブルー
の中心セグメント300を有する球体296に例示され
るように、個々に1つの中心セグメントを有する。層2
76の球体は球体304、306、及び308を含み、
それらは、黒及び白の2つの薄い中心セグメント310
及び312を有する球体308に例示されるように、個
々に2つの中心セグメントを有する。
【0053】重なった1つ以上の色領域の組み合わせに
よって1つのカラムが形成される。従って、例えば、シ
ート270の同じ長方形の柱状部に存在する球体28
4、294、及び304が、カラム278を形成する。
同様に、シート270の同じ長方形の柱状部に存在する
球体286、296、及び306が、カラム280を形
成し、シート270の同じ長方形の柱状部に存在する球
体288、298、及び308が、カラム282を形成
する。
【0054】ここでも、1つのピクセルは、カラム27
8、280、及び282のような、少なくとも3つの隣
接するカラムで形成されている。これは、RGBシステ
ムにおける混色方法による。レッド、ブルー、又はグリ
ーン以外の色は、加法混色系においては、所与のピクセ
ル内の隣接するレッド、ブルー、及びグリーン成分の相
対濃度による“混色”である。例えば、1/3がブルー、1
/3がグリーン、及び1/3がレッドを示すピクセルは、目
には白として知覚される。カラム内では1度に1つの色
だけが見える。従って、適正な混色を可能にするように
全成分色を提供するためには、1つのピクセルは各成分
色について少なくとも1つのカラムを含まなければなら
ない。実際には、RGBジャイリコンは、各ピクセル内
の各成分色について多くのカラムを有することが多い。
しかし、本明細書に示されている1色につき1カラムの
配列も可能であり、議論のための容易に理解される例を
提供する。
【0055】この単純化された実施の形態では、各カラ
ム278、280、及び282が個々に1つのサブピク
セルを形成しており、薄い中央セグメントの一方がIに
いる観察者に向けて配向されるように球体が回転される
と、1つのカラムに1つの色が見える。例えば、カラム
278では、球体284は、レッドの中心セグメント2
90がIにいる観察者に向くように回転され、一方、球
体294及び304は、それぞれの中心セグメントが、
Iにいる観察者にエッジを向けるように配向される。I
にいる観察者は、カラム278内ではレッドを見ること
になる。カラム280では、球体296は、ブルーの中
心ディスク300がIにいる観察者に向くように配向さ
れ、一方、球体286及び306は、それぞれの中心セ
グメントが、Iにいる観察者にエッジを向けるように配
向される。Iにいる観察者は、カラム280内ではブル
ーを見て、球体286は実質的に透明に見える。カラム
282では、球体308は、黒の中心ディスク310が
Iにいる観察者に向くように配向され、一方、球体28
8及び298は、それぞれの中心セグメントが、Iにい
る観察者にエッジを向けるように配向される。Iにいる
観察者は、カラム282内では黒を見て、球体288及
び298は実質的に透明に見える。3つのカラム27
8、280、282で構成されるピクセルは、Iにいる
観察者によって、1/3がレッド、1/3がブルー、及び1/3
が黒として見られ、暗いマゼンタに見えるであろう。
【0056】容易に認識できるように、単純に、適切な
球体の中心ディスクをIにいる観察者に向けて配向し、
残りの球体の中心ディスクがIにいる観察者にエッジを
向けるように配向することによって、1つのピクセル
を、レッド、グリーン、ブルー、黒又は白の任意の組み
合わせを示すように選択することができる。球体の製造
を更に複雑にするという犠牲において、3層だけ用いて
いるのにも関わらず、図2に関して述べられたフルカラ
ー範囲に加えて黒及び白を有する、加法混色ジャイリコ
ンが述べられてきた。単一の中心セグメントを用いる層
274が、2つの中心セグメントを用いる層と置き換え
られた場合には、ジャイリコンに余計な“層”のコスト
をかけずに、1つの追加色を追加することもできる。追
加色についての選択肢は、ハイライト及びロゴ等に用い
られる特別色を含んでもよい。図22に示されているレ
ッド、グリーン、及びブルーを与えるための層272及
び274だけを用いて、層276を省略することによ
り、2つの層でフルカラー加法混色ジャイリコンを構成
してもよい。代わりに、レッド及びグリーンを与える層
272を用いるとともに、ブルー及び黒を与えるため
の、2つの薄い中心セグメントを有する層272又は2
76のように構成される第2の層を用いることにより、
2層加法混色ジャイリコンに黒を備えることができる。
【0057】より製造が容易な加法混色ジャイリコンを
提供するために、各層が1つのタイプの回転可能球体を
含み、それらの層が互いに重ねられた、複数のジャイリ
コン層を用いる幾つかの実施の形態が述べられてきた。
個々の層は他の層とは別個に製造でき、幾つかの変更例
の球体又はシリンダーを含む幾つかのタイプの回転可能
素子のうちの1つを含んでよい。複数の層は、各層のた
めのアドレス装置を用いて個別にアドレスされてもよ
く、又は、全ての層のための単一のアドレス装置を用い
て逐次的にアドレスされてもよい。本発明の加法混色ジ
ャイリコンが複数の別個のシートを用いて構成される場
合には、それらのシートは相互の位置合わせもアドレス
装置との位置合わせも必要ない。
【0058】回転可能素子の正確な配置の必要性も、異
なる層を注意深く位置合わせする必要もない加法混色ジ
ャイリコンを構成できることは有益であるにもかかわら
ず、これらの実施の形態は、それぞれが、1層より多く
の層を必要とする。用いられる追加層のそれぞれが、例
えば明るさのような、ジャイリコンのある望ましい特性
を低下させる。従って、回転可能素子の正確な配置を必
要とせず、それにも関わらず、回転可能素子の単一のシ
ート又は層を用いて作ることができる、フルカラージャ
イリコンの作製手段を見つけることが望ましいであろ
う。
【0059】図23は、Iにいる観察者から見える回転
可能球体322、326、330、334、338、3
42、346、350のランダム混合を含むジャイリコ
ンシート320の側面図である。個々の球体322、3
26、330、334、338、342、346、35
0は、図1に関して本明細書に上述された一般的なタイ
プである。しかしながら、上述の実施の形態とは異な
り、球体322、326、330、334、338、3
42、346、350の中心ディスクは、1つの層に含
まれているにも関わらず全てが同じ色というわけではな
い。例えば、球体334、346、及び350のそれぞ
れの中心ディスク336、348、及び352は全てグ
リーンであってもよく、球体322、330、及び34
2のそれぞれの中心ディスク324、332、及び34
4は全てレッドであってもよく、球体326及び338
のそれぞれの中心ディスク328及び340は全てブル
ーであってもよい。
【0060】図24は、同じ球体322、326、33
0、334、338、342、350を用いている、シ
ート320内のピクセル354を、Iにいる観察者から
見た上面図である。球体334、346、及び350の
それぞれの中心ディスク336、348、及び352
は、Iにいる観察者に面して配向されているので、それ
らの球体はグリーンに見える。球体322、330、及
び342のそれぞれの中心ディスク324、332、及
び344、並びに球体326及び338のそれぞれの中
心ディスク328及び340は、Iにいる観察者にエッ
ジを向けて配向されているので、実質的に透明に見え
る。ピクセル354は実質的にグリーンに見える。
【0061】例えば黒又は白の、追加色の追加が望まれ
る場合は、例えば、球体の4つの集団が存在し、第4の
集団が不透明の黒の中心ディスクを有するように、追加
の回転可能素子を追加することができる。更に、裏打ち
シート又は追加色を含む層の追加のような、層状デバイ
スに関して本明細書に上述された技術を、この確率的デ
バイスの色の表示可能範囲を拡張するためにも適用する
ことができる。
【0062】図25は、特性スケール領域Acを有する
シート360の斜視図である。Acに含まれるより小さ
い領域a1、a2、及びa3も示されている。確率的加法
混色ジャイリコンシート360の特性スケール領域Ac
は、距離dからシート表面362を目視するために好ま
しく配置されているIにいる観察者が、少なくとも特性
スケール領域Acと同じくらい大きな領域を眺めたとき
には、回転可能素子の色の分布がその面に関して実質的
に均一に見え、スケール領域Acより小さな領域を眺め
たときには、回転可能素子の色の分布のばらつきがはっ
きりし始め、問題の目視領域が小さくなればなるほど、
ますますそのようになる傾向があるような、十分なサイ
ズ(即ち十分な領域範囲)を有する領域として定められ
る。別の言い方をすれば、特性スケール領域Acは、ジ
ャイリコンシート360を、3つのソリッドカラー(例
えばレッド、グリーン、ブルー)を全て表示し、それが
Iにいる観察者に実質的に均一に見えるように使用可能
な最小限の領域である。この特性スケールにわたる色の
分布の確率的偏差は、観察者に気づかれない(又は少な
くとも邪魔にならない)傾向があるので、3つの実質的
なソリッドカラーの全てが表示されてよい。これは、全
3タイプの素子がほぼ同数で存在していることによる。
特性スケール領域内に存在する各タイプの素子の実際の
数に小さなばらつきがあっても、許容可能な視覚的出力
を生成する。しかしながら、色の分布のばらつきは、ス
ケールが小さいほど知覚し易い。それは、その領域が含
む1つのタイプの素子が非常に少ないか、又は皆無かも
しれないからである。距離dは、ジャイリコンシート3
60に期待される又は意図される特定の使用法の、典型
的な目視距離である。例えば、シート360が新聞に用
いられる場合は、dは6から12インチ程度であろうし、
シート360が看板に用いられる場合は、dは数ヤード
程度になろう。
【0063】図25からわかるように、特性スケール領
域Acを有するシート360の領域は、表面362に関
してほぼ均一且つランダムに分散された回転可能素子の
組合せを含む。図示されている例では、4つのレッドの
回転可能素子364、366、368、370、4つの
ブルーの素子372、374、376、378、及び4
つのグリーンの素子380、382、384、386が
存在する。特性スケール領域Acにわたる分布は、シー
ト360の他の場所の類似の領域Acにわたる分布、及
びシート360の残りの部分全体にわたる分布と実質的
に類似している。しかしながら、特性スケール領域Ac
内に含まれて示されているより小さい領域a1、a2、a
3を見ると、回転可能素子の分布は、a1、a2、a3のど
の領域においても、特性スケール領域Acにおける分布
と異なっているだけではなく、それぞれの他のより小さ
い領域a1、a2、a3における分布とも異なっているこ
とがわかる。つまり、特性スケール領域Acよりも小さ
い領域a1、a2、a3における分布は、各タイプの素子
を同じような数では含んでおらず、各素子の少なくとも
1つを含んでいるわけでもない。特性スケール領域Ac
のサイズは、目視距離、観察者の視力、色のひずみの許
容量、及び回転可能素子のサイズ及び密度を含む種々の
ファクターに依存する。
【0064】特性スケール領域Acは、アドレスされる
サブピクセル(又はサブピクセルが用いられない場合は
ピクセル−後述参照)の、出力の許容可能な視覚的品質
を維持する最小限のサイズを決定するので、重要であ
る。サブピクセルが特性スケール領域Acよりも小さく
されると、サブピクセル内に含まれる回転可能素子の非
均一性によって、色のひずみが生じる。例えば、レッド
になるように選択されたサブピクセルが、十分なレッド
素子を欠いているので、レッドに見えない。表示の均一
な外観を確実にするために、サブピクセル領域は少なく
とも特性スケール領域Acと同じ大きさであることが望
ましく、可能な限り、特性スケール領域Acよりもずっ
と大きいことが望ましい。
【0065】確率的加法混色ジャイリコンにおける混色
は、本明細書に上述した同じ方法で生じる。例えば、全
ての球体の中心ディスクがIにいる観察者に向けられる
と、ピクセルはほぼ1/3がグリーン、1/3がレッド、及び
1/3がブルーとなり、実質的に白く見える。ピクセル3
54をアドレスするには、本明細書に参照として援用す
る、シェリドンによる1998年4月14日発行の“ツイステ
ィングボールディスプレイの多重閾値アドレス法(Multi
threshold Addressing of a Twisting Ball Display)”
という名称の米国特許第5,739,801号に十分に記載され
ている、マルチパス多重閾値アドレス技術を用いなけれ
ばならない。要約すれば、球体の各タイプ、例えば、グ
リーンの中心ディスク336、348、及び352を有
する全ての球体336、346、及び350を、特定の
閾値電圧を用いてアドレスすることができる。各タイプ
の球体はそれぞれ他のタイプの球体とは異なる閾値電圧
を必要とする。あるタイプの球体の閾値電圧より高い電
圧が印加されると、そのタイプの球体がアドレスされ
る。しかしながら、これは、閾値電圧が最も高いタイプ
の球体は、他のタイプの球体もアドレスしなければアド
レスできないことを意味する。従って、複数のアドレス
パスを用いて、閾値電圧が最も高い球体を最初にアドレ
スし、閾値電圧が最も低い球体を最後にアドレスしなけ
ればならない。
【0066】確率的加法混色ジャイリコンは、従来のサ
ブピクセルアドレス方法でアドレスでき、ここでも、ア
ドレス電極グリッドとジャイリコンシートとの位置合わ
せは必要ない。サブピクセルは、個々の電極グリッドの
ユニットがたまたま存在する場所ならどこでも形成され
る。更に、個々のサブピクセルが全成分色を生成できる
ので、本明細書に上述した、強化された色の範囲のため
の別のアドレス配列を、ここでも用いることができる。
【0067】更に、確率的加法混色ジャイリコンでは、
サブピクセルを全てなくし、単純にピクセルを最小アド
レス可能ユニットとして備えることさえ可能である。そ
のようなピクセルは、ピクセル領域が特性スケール領域
cよりも大きいか又は等しい限り、個々に、色の範囲
内の全ての色を与える能力がある。しかしながら、表示
の均一な外観を確実にするために、ピクセル領域は特性
スケール領域Acよりもずっと大きいことが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジャイリコンにおいて回転可能素子と
して用いるための3分割球状ボールの側面図である。
【図2】本発明のジャイリコンシートの側面図である。
【図3】図2に示されているジャイリコンシートの上面
図である。
【図4】本発明の別の実施の形態のジャイリコンシート
の上面図である。
【図5】図4に示されているジャイリコンシートの斜視
図である。
【図6】本発明のジャイリコンシートの構成における第
1ステップの側面図である。
【図7】本発明のジャイリコンシートの構成における第
2ステップの斜視図である。
【図8】本発明のジャイリコンシートの構成における第
2ステップの別の実施の形態の斜視図である。
【図9】本発明のジャイリコンシートの単一ピクセルの
斜視図である。
【図10】ジャイリコンシートのための六角形状の配列
の上面図である。
【図11】ジャイリコンシートのための正方形充填配列
の上面図である。
【図12】ジャイリコンシートのための菱形充填配列の
上面図である。
【図13】ジャイリコンシートのための第1の充填配列
の上面図である。
【図14】ジャイリコンシートのための第2の充填配列
の上面図である。
【図15】ジャイリコンシートのための第3の充填配列
の上面図である。
【図16】シリンダー状の素子を用いた本発明のジャイ
リコンシートの側面図である。
【図17】図16に示されているジャイリコンシートの
上面図である。
【図18】本発明のジャイリコンシートの第1の代替の
実施の形態の側面図である。
【図19】本発明のジャイリコンシートの第2の代替の
実施の形態の側面図である。
【図20】本発明のジャイリコンシートの第3の代替の
実施の形態の側面図である。
【図21】本発明のジャイリコンシートの第4の代替の
実施の形態の側面図である。
【図22】本発明のジャイリコンシートの第5の代替の
実施の形態の側面図である。
【図23】本発明の確率的ジャイリコンシートの側面図
である。
【図24】図23のジャイリコンシートの上面図であ
る。
【図25】本発明の確率的ジャイリコンシートの斜視図
である。
【符号の説明】
10 球体 12 中心セグメント 14 外側セグメント 16 外側セグメント 20 エラストマーシート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャイリコンシートであって、 a)一方の面が目視面である2つの反対向きの面を有す
    る基体と、 b)回転可能にできる光学的に異方性の光変調素子の集
    合であって、 前記目視面を観察するために好ましく配置された観察者
    に対して、前記各素子が、1つの外観は実質的に光学的
    に透明であり、もう1つの外観は1つの成分色に関連す
    る2つの観察可能な外観を生成することができ、 少なくとも幾つかの前記素子が第1の成分色と関連し、
    少なくとも幾つかの前記素子が第1の成分色とは異なる
    第2の成分色と関連し、少なくとも幾つかの前記素子が
    第1及び第2の成分色の両方と異なる第3の成分色と関
    連し、 それぞれの成分色と関連する幾つかの前記素子が、少な
    くとも目視面の一部に関して、実質的に単一の層に均一
    且つランダムに分配される、 前記光学的に異方性の光変調素子の集合と、 を有する、ジャイリコンシート。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2、及び第3の成分色と関
    連する少なくとも1部の前記素子が、前記目視面を観察
    するために好ましく配置された観察者によって同時に観
    察されるように成分色と関連する外観を表示するように
    配列されたときに、観察者にほぼ白く見えるように、前
    記第1、第2、及び第3の成分色が選択される、 請求項1に記載のジャイリコンシート。
  3. 【請求項3】 前記目視面が、該目視面に関する領域サ
    イズを有する少なくとも1つの領域に分割でき、該領域
    が、各成分色に関連する少なくとも1つの前記素子を含
    むとともに、各成分色に関連するほぼ同数の前記素子を
    含む、 請求項1に記載のジャイリコンシート。
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