JP2000122264A - 露光用マスク、位置合わせ基準ウェハおよび露光位置合わせ方法 - Google Patents

露光用マスク、位置合わせ基準ウェハおよび露光位置合わせ方法

Info

Publication number
JP2000122264A
JP2000122264A JP29995598A JP29995598A JP2000122264A JP 2000122264 A JP2000122264 A JP 2000122264A JP 29995598 A JP29995598 A JP 29995598A JP 29995598 A JP29995598 A JP 29995598A JP 2000122264 A JP2000122264 A JP 2000122264A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alignment
reference wafer
exposure
mask
wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29995598A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Kubo
賢一 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP29995598A priority Critical patent/JP2000122264A/ja
Publication of JP2000122264A publication Critical patent/JP2000122264A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】露光用マスクとウェハとの露光位置合わせを高
精度に行うことができる露光用マスク、位置合わせ基準
ウェハおよび露光位置合わせ方法を提供する。 【解決手段】マスク基材の中心位置と、他の少なくとも
1つの位置に、露光位置合わせのためのマークが設けら
れている露光用マスク。パターンが転写される半導体基
板と同一の寸法を有する位置合わせ基準ウェハにおい
て、位置合わせ基準ウェハの中心を通りオリエンテーシ
ョンフラットに垂直な直線状の位置合わせマークと、位
置合わせ基準ウェハの中心を示す位置合わせマークとを
有する位置合わせ基準ウェハ。露光用マスクのマークの
露光投影像を、位置合わせ基準ウェハの位置合わせマー
クに重ね合わせてから、位置合わせ基準ウェハと半導体
基板を交換する露光位置合わせ方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
過程でリソグラフィ工程に用いられる露光用マスク、露
光用マスクと半導体基板との位置合わせに用いられる位
置合わせ基準ウェハ、およびこれらを用いた露光位置合
わせ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の製造において、ウェハ上にマス
クパターンを転写するフォトリソグラフィ工程は不可欠
であり、半導体装置の微細化に伴い、高精度なフォトリ
ソグラフィ技術が要求されている。フォトリソグラフィ
工程においては、露光装置に取り付けられた露光用マス
クに紫外光などを照射し、露光用マスクの透過光をウェ
ハに照射する。
【0003】従来、露光用マスクとウェハとの位置合わ
せは、露光用マスクのパターンが転写された、各露光用
マスクに専用の位置合わせ基準ウェハを用い、位置合わ
せ基準ウェハ上のパターンと露光用マスクの露光投影像
とを重ね合わせることにより行われていた。位置合わせ
基準ウェハを用いてウェハの位置および露光装置の焦点
を調整してから、位置合わせ基準ウェハを半導体チップ
製造用の鏡面ウェハに交換し、マスクパターンの転写を
行っていた。
【0004】上記のような基準ウェハの作製するには、
図6(A)に示すように、別の露光用マスクのパターン
があらかじめ形成されている、別の露光用マスク専用の
仮基準ウェハAを用いる。ウェハには仮基準ウェハAに
限らず、結晶方位を表すオリエンテーションフラット1
がある。図6(B)に示すように、新規に基準ウェハの
作製を必要とする露光用マスクをマスクBとする。露光
用マスクBには、透明なガラス基板等からなるマスクブ
ランク2上に、クロム等の金属あるいは金属酸化物から
なる遮光性のマスクパターン3が形成されている。通
常、1回の露光により複数のチップにパターンの転写を
行うため、マスクブランク2上のマスクパターン3には
同一パターンが二次元的に繰り返し配列されている。
【0005】まず、図6(C)に示すように、仮基準ウ
ェハAと露光用マスクBの位置合わせを行う。図6
(C)は上方から、図6(C’)は側方から眺めた図で
ある。露光装置のウェハステージ4上に、吸着等の方法
により仮基準ウェハAを固定し、光源と仮基準ウェハA
の間に露光用マスクBを設置する。露光用マスクBはレ
チクルステージ5に載せられ、水平方向あるいは垂直方
向に可動となっている。仮基準ウェハAのオリエンテー
ションフラット1に対して垂直な線と、露光用マスクの
マスクパターン中心線との回転ずれ(θずれ、図7参
照。)がなくなるように、露光用マスクBの位置を微調
整する。
【0006】露光用マスクBと仮基準ウェハAとのθず
れを補正した後、図6(D)に示すように、仮基準ウェ
ハAを露光装置から搬出し、露光用マスクB専用の基準
ウェハとなる鏡面ウェハを、露光装置のウェハステージ
4に設置する。図6(D)は上方から、図6(D’)は
側方から眺めた図である。鏡面ウェハに投影露光を行う
ことにより、露光用マスクB専用の基準ウェハB’が形
成される。基準ウェハB’は、露光用マスクBを用いて
露光を行う際の位置合わせ(ファーストマスク合わせ)
に使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の位置合わせ基準ウェハ、あるいは、露光位置合わ
せ方法によれば、露光用マスクのマスクパターンと、ウ
ェハステージ上の基準ウェハ(仮基準ウェハA)のパタ
ーンが異なる状態で、露光位置合わせを行う。露光位置
合わせはオリエンテーションフラットあるいは仮基準ウ
ェハAのパターンを利用して、通常、目視で行われる。
したがって、作業者によって位置合わせの基準が異な
り、±3mm程度の誤差(ばらつき)が生じて、高精度
な加工が行えないという問題があった。
【0008】図8に、露光用マスクに形成されるパター
ン数と、投影露光装置によりウェハ上に形成されるチッ
プ数との関係を模式的に示す。露光用マスクには同一の
パターンが複数形成されているが、投影露光装置を用い
て露光を行う場合、露光用マスクにはウェハサイズに対
応するチップ数よりも多くのパターンが形成される。上
記のような精度の低い方法で位置合わせを行っているた
め、露光範囲の変動が大きく、露光用マスクのパターン
数にはあらかじめ変動分の余裕が設けられている。
【0009】図8に示すように、ウェハ6よりも広い範
囲に、マスクパターンの投影像7が重ね合わせられる。
ウェハはフォトリソグラフィ工程によりパターニングさ
れた後、ダイシングにより複数の半導体チップに分割さ
れる。Iは製品となるチップ、IIはチップの一部(主
にコーナー部分)が欠損した不良チップ、IIIはあら
かじめ多く形成されたマスクパターンがウェハエッジ近
傍、あるいはウェハサイズ外の領域に投影された像であ
る。従来の位置合わせ方法によれば、露光部分の変動が
大きいため、1回の露光につき得られる、欠損がなく製
品化が可能なチップIの数がばらつき、一定の収量が得
られないという問題があった。
【0010】露光部分の変動が大きいことに起因して、
別の問題も発生する。半導体装置の製造におけるフォト
リソグラフィ工程では、レジスト等の感光性樹脂が塗布
されたウェハに光を照射し、パターンの転写を行う。し
たがって、最終的には不要となるウェハエッジ近傍のチ
ップIIIの上にも一様にレジストが塗布される。ウェ
ハエッジ近傍の不要なレジストは、レジストに露光・現
像を行った後、エッジリンス作業により除去するが、こ
のときに発生するダストが半導体チップに付着すると、
不良の原因となる。特に、ウェハエッジはウェハの搬送
時にウェハ保持部(爪部)が接触する部分であるため、
不要なレジストがウェハ保持部(爪部)により剥離され
て、ダストが発生しやすくなる。また、不要なレジスト
を除去するための薬液も必要である。
【0011】さらに、図8のチップIIを目視選別しな
ければならないという問題もある。図8のチップII
は、ウェハエッジと重なってチップの角が一部削れてい
る。このようなチップはデバイス測定では不良を検出で
きないが、製品化して使用すると半導体装置の内部欠陥
の原因となりやすい。したがって、目視による選別・除
去作業が必要となり、コストの低減の妨げとなってい
る。この他にも、上記の従来の露光用マスクと位置合わ
せ基準ウェハを用いた露光位置合わせ方法によれば、露
光用マスク毎に位置合わせ基準ウェハが必要となるた
め、位置合わせ基準ウェハの保管スペースを確保した
り、多数の位置合わせ基準ウェハを管理しなければなら
ないという問題があった。
【0012】露光用マスクとウェハとの位置合わせを高
精度に行う目的で、露光用マスクに位置合わせマークを
設け、位置合わせマークをオリエンテーションフラット
に合わせる方法が特開平5−323575号公報に記載
されている。この方法によれば、好適には直線状、ある
いは2つ以上の点状のパターンを位置合わせマークとし
て露光用マスクに設けるため、露光用マスクのパターン
とオリエンテーションフラットとの回転ずれ(θずれ)
の解消に有効である。
【0013】しかしながら、特開平5−323575号
公報記載の方法によれば、ウェハのオリエンテーション
フラットを基準にして位置合わせを行うために、オリエ
ンテーションフラット近傍の位置ずれは解消されるが、
ウェハのオリエンテーションフラットに対向する側で
は、位置ずれが大きくなりやすいという問題がある。
【0014】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、したがって本発明は、露光用マスクとウェハ
との露光位置合わせを高精度に行うことができる露光用
マスク、位置合わせ基準ウェハおよびこれらを用いた露
光位置合わせ方法を提供することを目的とする。また、
本発明は、異なるパターンの露光用マスクにも共用が可
能であり、フォトリソグラフィ工程のコストを低減でき
る位置合わせ基準ウェハを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の露光用マスクは、マスク基材上に遮光部分
を有し、露光により前記遮光部分のパターンを半導体基
板上に転写するための露光用マスクにおいて、前記マス
ク基材の中心位置と、他の少なくとも1つの位置に、前
記半導体基板との露光位置合わせのためのマークが設け
られていることを特徴とする。
【0016】本発明の露光用マスクは、好適には、前記
マークは、前記マスク基材面の中心位置と、前記マスク
基材面の中心を通り前記マスク基材の表面に沿った前記
マスク基材の中心線の両端とに設けられていることを特
徴とする。本発明の露光用マスクは、好適には、前記マ
ークは、前記マスク基材上の前記遮光部分と同質の材料
からなることを特徴とする。本発明の露光用マスクは、
さらに好適には、前記マークおよび前記遮光部分は、ク
ロムまたはクロム酸化物からなることを特徴とする。
【0017】さらに、上記の目的を達成するため、本発
明の位置合わせ基準ウェハは、露光用マスクに形成され
たパターンが露光により転写され、ダイシングにより複
数の半導体チップに分割される半導体基板と同一の寸法
を有し、前記露光用マスクと前記半導体基板との露光位
置の調整に用いられる位置合わせ基準ウェハにおいて、
前記位置合わせ基準ウェハの中心を通り、オリエンテー
ションフラットに垂直な直線状の位置合わせマークと、
前記位置合わせ基準ウェハの中心を示す位置合わせマー
クとを有することを特徴とする。
【0018】本発明の位置合わせ基準ウェハは、好適に
は、前記位置合わせ基準ウェハの中心を通り、オリエン
テーションフラットに平行な直線状の第2の位置合わせ
マークを有し、前記位置合わせ基準ウェハの中心を示す
位置合わせマークは、前記位置合わせマークと、前記第
2の位置合わせマークとの交点であることを特徴とす
る。本発明の位置合わせ基準ウェハは、好適には、前記
位置合わせマークは、ダイヤモンドペン(ダイヤモンド
カッター)により前記位置合わせ基準ウェハの表面に設
けられた、微細な溝であることを特徴とする。あるい
は、本発明の位置合わせ基準ウェハは、好適には、前記
位置合わせマークは、レーザービームにより前記位置合
わせ基準ウェハの表面に設けられた、微細な溝であるこ
とを特徴とする。
【0019】上記の目的を達成するため、本発明の露光
位置合わせ方法は、照射光源から出射される光を、マス
ク基材の中心位置と、他の少なくとも1つの位置にマー
クが設けられた露光用マスクに照射する工程と、前記露
光用マスクを透過した光を、パターンの転写を行う半導
体基板と同一の寸法を有し、少なくとも中心位置に位置
合わせマークが設けられた、位置合わせ基準ウェハに照
射する工程と、前記露光用マスクあるいは前記位置合わ
せ基準ウェハの位置を調整し、前記露光用マスクのマー
クと、前記位置合わせ基準ウェハの位置合わせマークを
重ね合わせながら、前記露光用マスクの透過光を前記位
置合わせ基準ウェハ上に結像させる工程と、前記半導体
基板を前記位置合わせ基準ウェハと交換し、露光を行う
工程とを有することを特徴とする。
【0020】これにより、露光用マスクとウェハとの露
光位置合わせを高精度に行うことができるため、露光後
のウェハをダイシングして得られる半導体チップ数を一
定とすることができる。また、ウェハエッジ近傍の半導
体チップが一部(特にコーナー部分)、欠損するのを防
止することができる。したがって、不良チップを目視選
別する必要がなくなる。
【0021】従来の露光用マスクおよび位置合わせ基準
ウェハを用いて露光位置合わせを行う場合には、位置合
わせ精度が低いため、露光用マスクにはウェハサイズに
対応するチップ数よりも多くのパターンを形成する必要
があった。本発明の露光用マスクおよび位置合わせ基準
ウェハによれば、高精度な露光位置合わせが可能とな
り、ウェハエッジ近傍に余分なパターンを転写する必要
がない。したがって、フォトリソグラフィ工程におい
て、ウェハエッジ近傍およびウェハサイズ外の領域のレ
ジストを、レジスト現像工程において除去することが可
能となる。これにより、ウェハエッジ近傍に接触するウ
ェハ保持部に、レジストが付着してダストが発生するの
を防止することができる。
【0022】また、本発明の位置合わせ基準ウェハは、
異なるパターンの露光用マスクにも共用させて露光位置
合わせを行うことが可能である。これにより、露光用マ
スクのパターンに合わせて、位置合わせ基準ウェハを形
成する必要がなくなり、コストを低減することができ
る。また、複数の位置合わせ基準ウェハを保管するスペ
ース等も不要となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の露光用マスク、
位置合わせ基準ウェハおよびこれらを用いた露光位置合
わせ方法の実施の形態について、図面を参照して説明す
る。図1に本実施形態の露光用マスクの平面図を示す。
本実施形態の露光用マスクは、異なるマスクパターンが
形成された露光用マスクにも共通の位置合わせマークを
設けたものである。
【0024】図1の露光用マスクにおいては、透明なガ
ラス基板等からなるマスクブランク2上にクロム等の金
属あるいは金属酸化物からなる遮光性のマスクパターン
が形成されている。マスクパターンと同質の材料を用い
て、露光用マスクの中央部に中心位置決めパターン11
が、中心線に沿って両端にθずれ補正用パターン12、
12’が形成されている。
【0025】図2(A)に、図1の中心位置決めパター
ン11の拡大図を示す。中心位置決めパターン11は一
辺が例えば2mmである4個の正方形とする。本実施形
態の露光用マスクを投影露光装置に用いる場合、マスク
パターンの中心部は周辺部に比較して低倍率で見ること
しか出来ないため、微調整の余地が少ない。したがっ
て、パターン要素の間隔(正方形の間隔)を周辺部に比
較して大きくしても、誤差の変動は少ない。正方形の間
隔は例えば、オリエンテーションフラットに平行な方向
に200μm、オリエンテーションフラットに垂直な方
向に400μmとする。
【0026】図2(B)に、図1のθずれ補正用パター
ン12、12’の拡大図を示す。θずれ補正用パターン
12、12’はそれぞれ、オリエンテーションフラット
に垂直な方向に長い2個の長方形からなり、各長方形は
例えば、長辺を4mm、短辺を2mmとする。本実施形
態の露光用マスクを投影露光装置に用いる場合、マスク
パターンの周辺部は中心部に比較して高倍率で見ること
ができ、微調整が可能であるため、パターン要素の間隔
(長方形の間隔)は中心部に比較して小さくする。長方
形の間隔は例えば、オリエンテーションフラットに垂直
な方向に200μmとする。
【0027】図3に本実施形態の位置合わせ基準ウェハ
の平面図を示す。本実施形態の位置合わせ基準ウェハに
は、ウェハの中心を通り、オリエンテーションフラット
1に垂直あるいは平行な、2本の位置合わせライン13
が形成されている。各位置合わせライン13は、例え
ば、ダイヤモンドペン(ダイヤモンドカッター)を用い
て鏡面ウェハを研削することにより形成される。位置合
わせライン13の幅は、例えば150μmとする。
【0028】位置合わせライン13の形成は、上記のダ
イヤモンドペンを用いる他に、レーザー光を照射する方
法、あるいは、イオンビームを照射する方法によっても
形成することができる。特開昭55−41726号公報
に、半導体ウェハの表面にレーザー光を集光照射して、
印字を行う方法が開示されている。この印字技術を利用
して、基準ウェハに位置合わせライン3を形成してもよ
い。例えば、数10μm径に収束させたYAGレーザー
光をウェハ表面に照射すると、レーザー光の吸収により
照射部分の基板温度が局所的に上昇し、溶融または蒸発
して基板が研削される。レーザー光により削られる深さ
は、通常、数μm〜数10μmである。
【0029】また、特開平2−132816号公報に
は、イオンビームを用いて半導体ウェハ上に印字する方
法が記載されている。この方法によれば、あらかじめ、
ウェハ上の印字を行う領域にガリウム、ゲルマニウム、
金等をイオン注入しておき、そこにイオンビームを収束
させて照射する。この方法により、電子顕微鏡を用いて
検出可能な位置合わせライン13を形成することができ
る。
【0030】図4に、図1および図2に示す本実施形態
の露光用マスク、図3に示す本実施形態の位置合わせ基
準ウェハを組み合わせて、露光位置合わせを行う場合の
模式図を示す。露光位置合わせを行うには、まず、露光
用マスクの中心位置決めパターン11の投影像を、位置
合わせ基準ウェハの中心位置、すなわち、位置合わせラ
イン13の交叉する点に重ね合わせる。
【0031】次に、露光用マスクが設置されたレチクル
ステージ、あるいは位置合わせ基準ウェハが設置された
ウェハステージを微調整し、露光用マスクのθずれ補正
用パターン12、12’と、位置合わせ基準ウェハ上の
オリエンテーションフラットに垂直な方向の位置合わせ
ライン13を重ね合わせる。中心位置決めパターン11
あるいはθずれ補正用パターン12、12’の投影像
は、それぞれウェハ上で1チップ分のサイズ以内となる
ため、投影像の一部がチップに重なり、不良チップが発
生するのを防ぐことができる。
【0032】図5に、本実施形態の露光用マスクに形成
されるパターン数と、投影露光装置によりウェハ上に形
成されるチップ数との関係を模式的に示す。Iは製品と
なるチップを表す。本実施形態の露光位置合わせ方法に
よれば、高精度に位置合わせを行うことができるため、
露光用マスクに、ウェハサイズに対応するチップ数より
も多くのパターンを形成する必要がない。したがって、
フォトリソグラフィ工程において、レジストが塗布され
たウェハに露光を行う際には、レジストの現像時にウェ
ハエッジ近傍のレジストを除去することが可能になる。
これにより、ウェハ保持部(爪部)によるレジストの剥
離を防止することができ、ダストの発生・付着を低減さ
せることができる。
【0033】上記の本発明の実施形態の露光用マスク、
位置合わせ基準ウェハおよびこれらを用いた露光位置合
わせ方法によれば、露光用マスクとウェハとの露光位置
合わせを高精度に行うことができるため、露光後のウェ
ハをダイシングして得られる半導体チップ数を一定とす
ることができる。また、ウェハエッジ近傍の半導体チッ
プが一部、欠損するのを防止することができるため、不
良チップを目視選別する必要がなくなる。さらに、異な
るパターンの露光用マスクにも、位置合わせ基準ウェハ
を共用させることができるため、フォトリソグラフィ工
程のコストを低減させることができる。
【0034】本発明の露光用マスク、位置合わせ基準ウ
ェハおよび露光位置合わせ方法は、上記の実施の形態に
限定されない。例えば、露光用マスク上の中心位置決め
パターン、θずれ補正用パターン、あるいは、位置合わ
せ基準ウェハ上の位置合わせラインは、適宜、形状を変
更することができる。その他、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で、種々の変更が可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明の露光用マスク、位置合わせ基準
ウェハおよびこれらを用いた露光位置合わせ方法によれ
ば、露光用マスクとウェハとの露光位置合わせを高精度
に行うことができる。また、本発明の位置合わせ基準ウ
ェハによれば、異なるパターンの露光用マスクに共用で
き、フォトリソグラフィ工程のコストを低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る露光用マスクの平面図
である。
【図2】(A)は、図1の中心位置決めパターン11の
拡大図であり、(B)は、図1のθずれ補正用パターン
12、12’の拡大図である。
【図3】本発明の実施形態に係る位置合わせ基準ウェハ
の平面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る露光位置合わせ方法の
模式図である。
【図5】本発明の実施形態に係る露光位置合わせ方法に
おいて、露光用マスク上のパターン数と、ウェハ上に形
成されるチップ数との関係を示す模式図である。
【図6】(A)は従来の露光位置合わせに用いられる仮
基準ウェハの平面図、(B)は従来の露光用マスクの平
面図、(C)、(C’)、(D)および(D’)は従来
の露光位置合わせ方法を表す概略図である。
【図7】ウェハのオリエンテーションフラットと、マス
クパターン投影像との回転ずれ(θずれ)を表す図であ
る。
【図8】従来の露光位置合わせ方法において、露光用マ
スク上のパターン数と、ウェハ上に形成されるチップ数
との関係を示す模式図である。
【符号の説明】
1…オリエンテーションフラット、2…マスクブラン
ク、3…マスクパターン、4…ウェハステージ、5…レ
チクルステージ、6…ウェハ、7…マスクパターンの投
影像、11…中心位置決めパターン、12、12’…θ
ずれ補正用パターン、13…位置合わせライン。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスク基材上に遮光部分を有し、露光によ
    り前記遮光部分のパターンを半導体基板上に転写するた
    めの露光用マスクにおいて、 前記マスク基材の中心位置と、他の少なくとも1つの位
    置に、前記半導体基板との露光位置合わせのためのマー
    クが設けられている露光用マスク。
  2. 【請求項2】前記マークは、前記マスク基材面の中心位
    置と、前記マスク基材面の中心を通り前記マスク基材の
    表面に沿った前記マスク基材の中心線の両端とに設けら
    れている請求項1記載の露光用マスク。
  3. 【請求項3】前記マークは、前記マスク基材上の前記遮
    光部分と同質の材料からなる請求項1記載の露光用マス
    ク。
  4. 【請求項4】前記マークおよび前記遮光部分は、クロム
    またはクロム酸化物からなる請求項1記載の露光用マス
    ク。
  5. 【請求項5】露光用マスクに形成されたパターンが露光
    により転写され、ダイシングにより複数の半導体チップ
    に分割される半導体基板と同一の寸法を有し、 前記露光用マスクと前記半導体基板との露光位置の調整
    に用いられる位置合わせ基準ウェハにおいて、 前記位置合わせ基準ウェハの中心を通り、オリエンテー
    ションフラットに垂直な直線状の位置合わせマークと、 前記位置合わせ基準ウェハの中心を示す位置合わせマー
    クとを有する位置合わせ基準ウェハ。
  6. 【請求項6】前記位置合わせ基準ウェハの中心を通り、
    オリエンテーションフラットに平行な直線状の第2の位
    置合わせマークを有し、 前記位置合わせ基準ウェハの中心を示す位置合わせマー
    クは、前記位置合わせマークと、前記第2の位置合わせ
    マークとの交点である請求項5記載の位置合わせ基準ウ
    ェハ。
  7. 【請求項7】前記位置合わせマークは、ダイヤモンドペ
    ン(ダイヤモンドカッター)により前記位置合わせ基準
    ウェハの表面に設けられた、微細な溝である請求項5記
    載の位置合わせ基準ウェハ。
  8. 【請求項8】前記位置合わせマークは、レーザービーム
    により前記位置合わせ基準ウェハの表面に設けられた、
    微細な溝である請求項5記載の位置合わせ基準ウェハ。
  9. 【請求項9】照射光源から出射される光を、マスク基材
    の中心位置と、他の少なくとも1つの位置にマークが設
    けられた露光用マスクに照射する工程と、 前記露光用マスクを透過した光を、パターンの転写を行
    う半導体基板と同一の寸法を有し、少なくとも中心位置
    に位置合わせマークが設けられた、位置合わせ基準ウェ
    ハに照射する工程と、 前記露光用マスクあるいは前記位置合わせ基準ウェハの
    位置を調整し、前記露光用マスクのマークと、前記位置
    合わせ基準ウェハの位置合わせマークを重ね合わせなが
    ら、前記露光用マスクの透過光を前記位置合わせ基準ウ
    ェハ上に結像させる工程と、 前記半導体基板を前記位置合わせ基準ウェハと交換し、
    露光を行う工程とを有する露光位置合わせ方法。
JP29995598A 1998-10-21 1998-10-21 露光用マスク、位置合わせ基準ウェハおよび露光位置合わせ方法 Pending JP2000122264A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29995598A JP2000122264A (ja) 1998-10-21 1998-10-21 露光用マスク、位置合わせ基準ウェハおよび露光位置合わせ方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29995598A JP2000122264A (ja) 1998-10-21 1998-10-21 露光用マスク、位置合わせ基準ウェハおよび露光位置合わせ方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000122264A true JP2000122264A (ja) 2000-04-28

Family

ID=17878990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29995598A Pending JP2000122264A (ja) 1998-10-21 1998-10-21 露光用マスク、位置合わせ基準ウェハおよび露光位置合わせ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000122264A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008187148A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 半導体装置の製造方法およびマーキング装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008187148A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 半導体装置の製造方法およびマーキング装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6114072A (en) Reticle having interlocking dicing regions containing monitor marks and exposure method and apparatus utilizing same
US7102243B2 (en) Mask-making member and its production method, mask and its making method, exposure process, and fabrication method of semiconductor device
US11640118B2 (en) Method of pattern alignment for field stitching
JP3292022B2 (ja) 位置検出装置及びそれを用いた半導体素子の製造方法
US4798470A (en) Pattern printing method and apparatus
US6268902B1 (en) Exposure apparatus, and manufacturing method for devices using same
JP3466893B2 (ja) 位置合わせ装置及びそれを用いた投影露光装置
JPH08330222A (ja) X線露光用マスク及びそれを用いた半導体素子の製造方法
JP2004170948A (ja) パターン転写用マスク、マスク作製方法及び露光方法
JP2000122264A (ja) 露光用マスク、位置合わせ基準ウェハおよび露光位置合わせ方法
JP2000306822A (ja) 半導体装置の製造方法
Mayer et al. A new step-by-step aligner for very large scale integration (VLSI) production
JP2004071978A (ja) 露光装置の管理方法、マスクの管理方法、露光方法、および半導体装置の製造方法
JP2003158067A (ja) 半導体装置の製造方法および露光装置
JP3068398B2 (ja) レチクルの製造方法およびその製造装置
US20070072128A1 (en) Method of manufacturing an integrated circuit to obtain uniform exposure in a photolithographic process
JPH1174190A (ja) X線露光装置
JPH05216209A (ja) フォトマスク
JPS63241927A (ja) マスク検査方法
JP2004111955A (ja) アライメント調整装置
JPH055368B2 (ja)
JP3008748B2 (ja) 露光装置及びそれを用いた半導体デバイスの製造方法
JP2000182936A (ja) 露光装置およびデバイス製造方法
JP2002237446A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2004186369A (ja) 転写マスクブランク、転写マスク並びにその転写マスクを用いた転写方法