JP2000121918A - 自動焦点調節装置 - Google Patents

自動焦点調節装置

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JP2000121918A
JP2000121918A JP10289483A JP28948398A JP2000121918A JP 2000121918 A JP2000121918 A JP 2000121918A JP 10289483 A JP10289483 A JP 10289483A JP 28948398 A JP28948398 A JP 28948398A JP 2000121918 A JP2000121918 A JP 2000121918A
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focus lens
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JP10289483A
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Masaaki Ogawa
公明 小川
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Pentax Corp
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えばデジタルカメラ等の電子スチルカメラ
に設けられる自動焦点調節装置において、蛍光灯等の周
期的雑音の影響による合焦点の誤検出を防止して、高精
度にかつ高速に合焦点を検出し、かつ露光時間を可及的
に延長可能にする。 【解決手段】 フォーカスレンズを第1のサンプリング
位置に配置した状態で、CCD露光信号をハイレベル
(符号E0 )にしてCCDを露光した後、第1のサンプ
リング位置に対応するサンプルデータを取得する前に、
フォーカスレンズ駆動信号をハイレベル(符号R1 )に
して、フォーカスレンズを第2のサンプリング位置へ移
送する。これにより露光時間が可及的に延長可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子スチルカメラ
に設けられる自動焦点調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来撮像素子により検出された画像信号
が輝度信号に変換され、この輝度信号の高域周波数成分
が最大となるようにレンズ位置を調節する自動焦点調節
装置として、特開平5−145826号公報に開示され
た装置が知られている。この公報の装置では、蛍光灯等
の照明光源による周期的雑音が画像信号に重畳して、レ
ンズの合焦点の検出精度が低下するのを防止するため
に、レンズ位置を変位させて、輝度信号の高域周波数成
分の積算値(サンプルデータ)を取得するサンプリング
周期と、周期的雑音の周期との最小公倍数が求められ、
この最小公倍数の周期内に得られるサンプルデータの相
加平均が算出される。例えば最小公倍数の周期内に3つ
のサンプルデータが取得されるとき、3つのサンプルデ
ータが取得されて、その相加平均値が算出され、この相
加平均値の算出の後、さらに3つのサンプルデータが取
得され、その相加平均値が算出される。この前者の相加
平均値と後者の相加平均値とを比較することにより、相
加平均値の最大となる位置、すなわち合焦点が検出され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような自動焦点調
節装置では、3つのサンプルデータが取得され、相加平
均値が算出された後、3つのサンプルデータが取得され
るまで、相加平均値の比較、すなわち合焦点の検出は行
なわれず、1つのサンプルデータの取得毎に合焦点の検
出を行うことは不可能である。したがって合焦点の検出
に時間がかかってしまい、デジタルカメラ等の電子スチ
ルカメラのように迅速な合焦点検出を要求される装置に
は適さないという問題があった。
【0004】また従来の自動焦点調節装置では、レンズ
位置を変位させてサンプルデータを取得する際、あるサ
ンプリング位置にレンズを配置した状態で、撮像素子の
露光およびサンプルデータの取得が行なわれる。このサ
ンプルデータが取得された後、次のサンプリング位置へ
レンズが変位せしめられ、次の撮像素子の露光が行なわ
れる。この撮像素子の露光と、サンプルデータの取得
と、レンズ位置の変位とはそれぞれサンプリング周期毎
に行なわれており、上述のようにあるレンズ位置でのサ
ンプルデータの取得後に、次のサンプリング位置へレン
ズが変位せしめられるため、露光時間の延長可能な時
間、すなわちレンズ位置を変位せしめた後から次にサン
プルデータの取得を行なうまでの時間は比較的短く、暗
い被写体に対して、より長い露光時間を確保することが
困難であった。
【0005】本発明は、例えばデジタルカメラ等の電子
スチルカメラに設けられる自動焦点調節装置において、
蛍光灯等の周期的雑音の影響による合焦点の誤検出を防
止して、高精度にかつ高速に合焦点を検出し、かつ露光
時間を可及的に延長可能にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動焦点調
節装置は、撮像素子により検出された画像信号から、サ
ンプリング周期毎に得られるサンプルデータに基づいて
レンズの焦点調節を行なう自動焦点装置において、レン
ズをサンプリング距離ずつ移送する移送手段と、撮像素
子を露光するための露光信号を発生する露光信号発生手
段と、撮像素子により検出された画像信号からサンプル
データを取得するサンプルデータ取得手段とを備え、レ
ンズが移送手段の移送により第1のサンプリング位置に
配置された状態で、露光信号発生手段により発生された
露光信号に応じて撮像素子の露光が終了した後、サンプ
ルデータ取得手段が第1のサンプルリング位置に対応す
る第1のサンプルデータを取得するまでの間に、移送手
段が第2のサンプリング位置までレンズを移送するよう
にしたことを特徴としている。
【0007】好ましくは、現在得られた現在サンプルデ
ータを、公倍サンプル数分だけ過去に得られた過去サン
プルデータと比較して、レンズの合焦点を検出する合焦
点検出手段が設けられ、サンプルデータ取得手段により
サンプルデータを取得する周期であるサンプリング周期
をTf、画像信号に重畳する雑音の雑音周期をTnとし
たとき、 M・Tf=N・Tn この関係式の関係を満たす整数Mと整数Nを用いて、前
記公倍サンプル数が定められる。さらに好ましくは、公
倍サンプル数が前記整数Mである。
【0008】好ましくは、焦点検出手段がレンズの合焦
点を検出したとき、移送手段がレンズを戻り距離だけ戻
す。さらに好ましくは、戻り距離はサンプリング距離の
戻りサンプリング数倍であり、この戻りサンプリング数
は戻りサンプリング数をRとし、整数Mを用いたとき、 R=((M+1)/2)+1 この式の関係を満たす。特に好ましくは、移送手段はレ
ンズを移送可能な範囲が、レンズの有効範囲より戻り距
離の2倍だけ広い範囲である。
【0009】好ましくは、サンプリング周期はフィール
ド周期である。あるいは好ましくは、サンプリング周期
はフィールド周期の2倍であり、第1のフィールド周期
内に、第1のサンプリング位置にレンズが配置された状
態で撮像素子が露光され、第2のフィールド周期内に、
移送手段によりレンズが第2のサンプリング位置まで移
送され、サンプルデータ取得手段により第1のサンプル
データが取得される。さらに好ましくは、撮像素子を露
光する露光時間が比較的短いとき、サンプリング周期は
フィールド周期に定められ、撮像素子を露光する時間が
比較的長いとき、サンプリング周期がフィールド周期の
2倍に定められる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の本実施形態を、図
面を参照して説明する。図1は、本実施形態の自動焦点
調節装置を適用したデジタルカメラを示す斜視図であ
る。
【0011】デジタルカメラ10は自動焦点調節機能を
有している。デジタルカメラ10の正面10aには、レ
ンズ鏡筒13が設けられ、レンズ鏡筒13には、変倍レ
ンズ等の撮影レンズ群21が保持されている。デジタル
カメラ10の内部で変倍レンズ群21には、後述する焦
点調節を行うためのフォーカスレンズが組付けられてい
る。またレンズ鏡筒13の近傍には、後述する撮像素子
の露光時間等の露出条件を算出するために被写体からの
光を測光する受光素子12が設けられる。
【0012】デジタルカメラ10の上面10bには、撮
影した画像を表示するための液晶表示装置(LCD)1
1と、操作パネル15とが配設され、パネル15には、
例えば撮影モード切替ボタン等のデジタルカメラ10を
操作するための種々のスイッチボタンが設けられる。ま
たデジタルカメラ10の上面10bには、2段階で押下
可能なレリーズボタン16が設けられる。
【0013】図2を参照してデジタルカメラ10の電気
的構成について説明する。図2はデジタルカメラ10を
示すブロック図である。このデジタルカメラ10の動作
は操作パネル15に設けられる種々のスイッチボタンを
切替えることにより選択され、中央演算処理装置(CP
U)40により制御される。
【0014】撮像素子(CCD)30の受光面に光学像
を結像するための撮影光学系がデジタルカメラ10に設
けられる。この撮影光学系は、撮影レンズ群21と、合
焦点を調節するためのフォーカスレンズ22とにより構
成される。フォーカスレンズ22はラック23aの形成
されたステージ23に固定され、ラック23aに噛合す
るピニオン24がパルスモータ25の出力軸に連結され
る。モータ駆動回路26からの駆動パルスによりパルス
モータ25が駆動され、これによりステージ23が、フ
ォーカスレンズ22とともに、矢印A方向(無限端方
向)または矢印B方向(至近端方向)に移送される。こ
のようにフォーカスレンズ22の移送によりフォーカス
レンズ22とCCD30との相対位置が変位せしめられ
る。
【0015】なおフォーカスレンズ22の初期位置は、
このレンズ22の移送可能な範囲の中心に定められる。
ただし操作パネル15に設けられる撮影モード切替ボタ
ンを切替えることにより選択された撮影モード(例えば
遠景モード、人物モード等)に応じて、フォーカスレン
ズ22の初期位置は変更可能な構成としてもよい。
【0016】レリーズボタン16が半押しされると、焦
点調節に先立って、CCD30の露光時間等の露出条件
を算出するための測光および露出演算が行なわれる。測
光および露出演算では、測光回路56に設けられる受光
素子12(図1参照)により被写体からの光がアナログ
の電気信号として検出され、この検出された信号はアナ
ログ/デジタル(A/D)変換器57においてアナログ
信号からデジタル信号に変換される。このデジタル信号
はCPU40に取込まれ、そこでCCD30の最適な露
光時間が算出される。CPU40はこの露光時間に基づ
いた設定をタイミング発生回路50に対して行なう。
【0017】測光および露出演算の後、焦点調節が行な
われる。CPU40およびタイミング発生回路50の制
御により、サンプリング周期毎に、フォーカスレンズ2
2が所定の距離すなわちサンプリング距離分だけ移送さ
れ、サンプルデータを取得するための各位置すなわち各
サンプリング位置に配置される。このようにサンプリン
グ周期毎にフォーカスレンズ22が各サンプリング位置
に配置された状態で、CCD30が上述の測光および露
出演算において算出された最適露光時間で露光され、画
像信号が読取られる。この読取られた画像信号からフォ
ーカスレンズ22の各サンプリング位置に対応するサン
プルデータが取得され、フォーカスレンズ22のサンプ
リング位置の変位に伴うサンプルデータ値の変化傾向を
検出することにより焦点が調節される。
【0018】詳述すると、被写体からの光は、撮影レン
ズ群21とフォーカスレンズ22とを介してCCD30
により検出され、アナログ画像信号に変換される。この
アナログ画像信号は相関二重サンプリング(CDS)回
路32に入力され、そこでリセット雑音が除去される。
次いで、アナログ画像信号はアンプ34により増幅さ
れ、アナログ/デジタル(A/D)変換器44において
アナログ画像信号からデジタル画像信号に変換される。
【0019】デジタルの画像信号は信号処理回路45に
おいて、デジタル輝度信号とデジタル色差信号とに変換
され、色補正、ガンマ補正等の所定の処理を施される。
このデジタル輝度信号の高域周波数成分が帯域通過フィ
ルタ(BPF)により抽出され、積分回路42におい
て、デジタルの輝度信号を構成する画素データのうちの
一部の画素データ、例えば被写体像の所定の中心領域の
画素データのみが累積加算され、この積算値がサンプル
データとして取得される。
【0020】以上のようにフォーカスレンズ22の各サ
ンプリング位置に対応する各サンプルデータはサンプリ
ング周期毎に取得される。輝度信号の高域周波数成分が
最も高い値を有するとき、すなわち取得されたサンプル
データが最大となるとき、フォーカスレンズ22は合焦
点に位置するため、現在得られたサンプルデータ(現在
サンプルデータ)と、過去に得られたサンプルデータ
(過去サンプルデータ)との大小比較を行うことによ
り、サンプルデータが最大となるフォーカスレンズ22
のサンプリング位置、すなわちフォーカスレンズ22の
合焦点が検出される。
【0021】レンズ22が合焦点に配置された後、レリ
ーズボタン16が全押しされると、被写体像の記録が行
なわれる。詳述すると、被写体からの光は、撮影レンズ
群21とフォーカスレンズ22とを介してCCD30に
より検出され、アナログ画像信号に変換される。このア
ナログ画像信号はCDS回路32においてリセット雑音
を除去され、アンプ43により増幅され、A/D変換器
44においてデジタル画像信号に変換される。デジタル
の画像信号は信号処理回路45に設けられるバッファメ
モリに一旦格納される。さらにデジタルの画像信号は信
号処理回路45に設けられるバッファメモリから読出さ
れ、信号処理回路45および記録回路46により所定の
処理を施されて、PCカード47に格納される。
【0022】なお信号処理回路45において、所定の処
理を施されたR(レッド)、G(グリーン)、B(ブル
ー)のデジタル信号に変換され、その変換された信号に
基づいて被写体像がLCD11で表示される。
【0023】また家庭用テレビ等の外部表示装置に被写
体像を表示する際は、信号処理回路45において、デジ
タル輝度信号とデジタル色差信号とに変換され、色補
正、ガンマ補正等の所定の処理を施される。この所定の
処理を施されたデジタルの輝度信号とデジタルの色差信
号とはエンコーダ41により例えばNTSC方式のビデ
オ信号に変換され、デジタル/アナログ(D/A)変換
器44においてデジタルのビデオ信号からアナログのビ
デオ信号に変換され、家庭用テレビ等の外部表示装置へ
出力される。
【0024】図2、図3を参照して、周期的雑音がサン
プルデータに及ぼす影響について説明する。
【0025】雑音信号は、CCD30により検出される
画像信号に重畳するものである。フィールドインデック
ス信号は、例えば家庭用テレビにビデオ信号を出力する
ためにデジタルカメラ10が有するNTSC方式のフィ
ールドを示す信号であり、ハイレベル(符号F1)また
はローレベル(符号F2)の間TfがNTSC方式のフ
ィールド周期である。
【0026】商用交流電源の周期がTA であるとき、雑
音周期すなわち、雑音信号の周期Tnは周期TA の1/
2である。サンプルデータを取得するためのサンプリン
グ周期は、フィールドインデックス信号の周期の1/2
であり、フィールド周期Tfに等しい。
【0027】CCD露光信号はCCD30の露光を制御
するための信号であり、フィールドインデックス信号が
変化する毎にローレベル(例えば符号EL )になる信号
である。またCCD露光信号はフィールド周期Tfで所
定の時間Teだけハイレベル(例えば符号E-2、E-1)
になり、この所定の時間Teは上述の測光および露出演
算において算出された最適露光時間に定められる。この
CCD露光信号に基づいてCCD30が駆動される。つ
まり、CCD露光信号がフィールド周期Tf毎にハイレ
ベル(例えば符号E-2、E-1)になる間すなわち露光時
間Te の間だけCCD30が露光され、このCCD30
により画像信号が検出される。
【0028】サンプリング周期Tfと雑音周期Tnとが
異なるため、CCD30により検出される雑音信号(例
えば斜線部L-2、L-1、L0 )は、CCD30が露光さ
れた時刻(例えば符号t-2、t-1、t0 )に対応して周
期的に変化する。したがってCCD30により検出され
た画像信号から抽出したサンプルデータは雑音信号の影
響を受け変動する。このため雑音信号の影響を受けない
ように、上述のフォーカスレンズ22の合焦点を検出す
る必要がある。
【0029】雑音信号の影響を受けないようにするため
に、雑音周期をTn、サンプリング周期をTfとしたと
き、以下の(1)式を満たす最小の整数M、Nが求めら
れる。 M・Tf=N・Tn ・・・(1) すなわち雑音周期Tnとサンプリング周期Tfとの最小
公倍数の周期M・Tfが求められる。この最小公倍数の
周期M・Tf毎に、CCD30により検出される雑音信
号(例えば斜線部L1、L4)が同一になる。したがっ
て最小公倍数の周期M・Tf毎のサンプルデータを比較
することにより、雑音信号の影響を受けずにフォーカス
レンズ22の合焦点が検出される。ここでサンプルデー
タが周期Tf毎に得られるため、現在得られた現在サン
プルデータと、現在サンプルデータより整数M(すなわ
ち公倍サンプル数M)分だけ過去に得られた過去サンプ
ルデータとが比較される。
【0030】なお商用交流信号が50Hzであるとき、雑
音周期Tnは10msecである。NTSC方式のフィール
ド周期Tfは1/60sec である。この雑音周期Tnと
フィールド周期Tfとから(1)式を満たす公倍サンプ
ル数Mを算出すると、公倍サンプル数Mは「3」であ
る。以下公倍サンプル数Mが「3」である場合を例に説
明する。
【0031】次に図1、図3、図4を参照して、合焦点
の検出方法について説明する。図4はサンプリング距離
毎に取得されるサンプルデータの値を示す図であり、フ
ォーカスレンズ22の合焦点が初期位置D0 に対して無
限端側にある場合の一例を示す図である。曲線X1は例
えば斜線部L1 、L4 の雑音信号が重畳されているとき
のサンプルデータの値を示し、曲線X2は例えば斜線部
L2 、L5 の雑音信号が重畳されているときのサンプル
データの値を示し、曲線X3は例えば斜線部L0 、L3
、L6 の雑音信号が重畳されているときのサンプルデ
ータの値を示す。なお各曲線X1、X2、X3の最大と
なる位置が合焦点である。
【0032】CCD露光信号、画素データ積算信号、サ
ンプルデータ取得信号およびフィールドインデックス信
号は、タイミング発生回路50により発生される。CC
D露光信号はフィールド周期Tf毎に露光時間Teの間
だけCCD30を露光するための信号である。画素デー
タ積算信号は画素データの積算値を算出するための信号
であり、積分回路42を駆動するための信号である。サ
ンプルデータ取得信号はフィールド周期Tf毎にサンプ
ルデータを取得するための信号である。フォーカスレン
ズ駆動信号はフォーカスレンズ22を移送するための信
号であり、フィールドインデックス信号に基づいてCP
U40がモータ駆動回路26を駆動させる。
【0033】自動焦点調節を開始すると、フォーカスレ
ンズ駆動信号がハイレベル(符号R0 )となり、フォー
カスレンズ22が移動され、図4に示すフォーカスレン
ズ22の移動可能な範囲Daの中心、すなわち初期位置
D0 に配置される。
【0034】CCD露光信号がハイレベル(符号E0 )
になると、この信号がハイレベルの間TeだけCCD3
0が露光され、画像信号が検出される。検出された画像
信号から信号処理回路45で輝度信号が生成され、さら
にBPF43により高域周波数成分を抽出され、画素デ
ータ積算信号がハイレベル(符号S0 )になったとき、
積分回路42において画素データが積算される。画素デ
ータ積算信号がフィールドインデックス信号により示さ
れるフィールドの中央付近でハイレベル(符号S0 )に
なるため、抽出信号を構成する画素データのうち、中央
付近の画素データのみが積算される。画素データの積算
が行なわれた直後、サンプルデータ取得信号がハイレベ
ル(例えば符号A0 )になり、中央付近の画素データの
積算値がサンプルデータP0 としてCPU40に取込ま
れる。すなわちフォーカスレンズが初期位置D0 にある
状態でのサンプルデータP0 が取得される。
【0035】一方CCD30の露光が終了した後、画素
データ積算信号およびサンプルデータ取得信号がハイレ
ベル(符号S0 、A0 )になるまでの間すなわちサンプ
ルデータP0 が取得されるまでの間に、フォーカスレン
ズ駆動信号がハイレベル(符号R1 )になり、モータ駆
動回路26が駆動され、所定のパルス数分だけパルスモ
ータ25が回動され、フォーカスレンズ22が図4に示
す無限端方向にサンプリング距離Dsだけ移送される。
すなわちフォーカスレンズ22はサンプリング位置D1
に配置される。なおフォーカスレンズ22の移送が、C
CD30の露光が終了した後、サンプルデータ(例えば
P0 )を取得するまでの間に行なわれるため、CCD3
0の露光時間はフォーカスレンズ22の移送が終了した
後からフィールドインデックス信号が変化するまでの
間、すなわち矢印Gで示す範囲まで延長可能である。
【0036】フォーカスレンズ22がサンプリング位置
D1 に配置された状態で、再びCCD露光信号がハイレ
ベル(符号E1 )になると、上述のように、この信号が
ハイレベルの間TeだけCCD30が露光され、画像信
号が検出される。CCD30の露光が終了すると、フォ
ーカスレンズ駆動信号がハイレベル(符号R2 )にな
り、フォーカスレンズ22は図4に示す無限端方向に移
送され、次のサンプリング位置D2 に配置される。一方
サンプリング位置D1 でCCD30により検出された画
像信号は信号処理回路45で輝度信号に変換され、その
高域周波数成分はBPF43により抽出され、画素デー
タ積算信号がハイレベル(符号S1 )になると、積分回
路42において抽出信号を構成する画素データのうち、
中央付近の画素データのみが積算される。画素データの
積算が行なわれた直後、サンプルデータ取得信号がハイ
レベル(例えば符号A1 )になり、中央付近の画素デー
タの積算値がサンプルデータP1 としてCPU40に取
込まれる。
【0037】現在得られた現在サンプルデータP1 と過
去に得られた過去サンプルデータP0 とでは、CCD3
0により検出される雑音信号(斜線部L0 、L1 )が異
なるため、このサンプルデータP1 とサンプルデータP
0 とは比較されない。
【0038】サンプルデータP1 が取得された後、サン
プルデータP1 の取得と同様に、サンプルデータP2 、
P3 が取得される。ここで図3に示すフォーカスレンズ
駆動信号のハイレベル(符号R3 、R4 )、CCD露光
信号のハイレベル(符号E2、E3 )、画素データ積算
信号のハイレベル(符号S2 、S3 )、サンプルデータ
取得信号(符号A2 、A3 )については、サンプルデー
タP1 の取得と同様であるため説明は省略する。
【0039】サンプルデータP3 が取得されたとき、現
在得られた現在サンプルデータP3より公倍サンプル数
M分だけ過去に得られた過去サンプルデータP0 が存在
し、現在サンプルデータP3 と、過去サンプルデータP
0 とは重畳される雑音信号(斜線部L0 と斜線部L3 )
が同一である。したがってサンプルデータP3 が取得さ
れると、サンプルデータ比較信号がハイレベル(符号C
1)になり、現在サンプルデータP3 と過去サンプルデ
ータP0 とが大小比較される。
【0040】一方フォーカスレンズ22が合焦点に近づ
くとき、サンプルデータは増加する傾向があり、フォー
カスレンズ22が合焦点から遠ざかるとき、サンプルデ
ータは減少する傾向がある。ここで現在サンプルデータ
P3 は過去サンプルデータP0 より大きいので、フォー
カスレンズ22は合焦点に近づいている。したがってサ
ンプルデータP0 、P3 の比較が行われた後、CCD露
光信号がハイレベル(符号E4 )になり、CCD30の
露光が行なわれる。このときフォーカスレンズ22はサ
ンプリング位置D4 に配置されており、サンプリング位
置D4 に対応する画像信号がCCD30により検出され
る。
【0041】上述のサンプルデータP1 等と同様に、サ
ンプルデータP4 が取得され、サンプルデータ比較信号
がハイレベル(符号C2 )になり、現在サンプルデータ
P4と過去サンプルデータP1 とが比較される。ここで
CCD露光信号のハイレベル(符号E4 )、フォーカス
レンズ駆動信号のハイレベル(符号R5 )、画素データ
積算信号のハイレベル(符号S4 )、サンプルデータ取
得信号(符号A4 )については、サンプルデータP1 の
取得と同様であるので省略する。
【0042】図4に示すように現在サンプルデータP4
は過去サンプルデータP1 より大きいため、フォーカス
レンズ22がサンプリング位置D5 に配置されている状
態で、CCD露光信号がハイレベル(符号E5 )にな
り、CCD30が露光され、これによりサンプリング位
置D5 に対応する画像信号が検出される。CCD30の
露光が終了した後、フォーカスレンズ駆動信号がハイレ
ベル(符号R6 )になり、フォーカスレンズ22がサン
プリング位置D6 に配置される。
【0043】サンプルデータP1 の取得と同様に、CC
D30により画像信号が検出された後、画素データ積算
信号がハイレベル(符号S5 )になると、積分回路42
において検出された画像信号を構成する画素データの積
算が行なわれ、その直後、サンプルデータ取得信号がハ
イレベル(例えば符号A5 )になり、中央付近の画素デ
ータの積算値がサンプルデータP5 としてCPU40に
取込まれる。
【0044】サンプルデータP5 が得られると、サンプ
ルデータ比較信号がハイレベル(符号C3 )になり、現
在サンプルデータP5 と過去サンプルデータP2 とが大
小比較される。図4に示すように現在サンプルデータP
5 は過去サンプルデータP2より小さくなり、サンプル
データの大小関係が反転して、現在サンプルデータP5
が過去サンプルデータP2 よりも小さくなる。すなわち
フォーカスレンズ22は合焦点を通過した状態である。
したがってフォーカスレンズ駆動信号が、ハイレベル
(符号R7 )になり、フォーカスレンズ22がサンプリ
ング位置D6 からサンプリング位置D3 まで、すなわち
戻り距離Drだけ至近端方向に移送される。
【0045】戻り距離Drは、サンプリング距離Dsの
戻りサンプリング数倍である。戻りサンプリング数を
R、公倍サンプル数をMとしたとき、(2)式により求
められる。 R=((M+1)/2)+1 ・・・(2) この戻り距離は種々の公倍サンプル数Mについて模式図
によるシミュレーションに基づき定められた。図4で
は、公倍サンプル数Mが「3」であるので、戻りサンプ
リング数は「3」であり、フォーカスレンズ22は位置
D6 から位置D3 (すなわち合焦点)まで移送される。
【0046】なおフォーカスレンズ22の合焦点の検出
において、フォーカスレンズ22の合焦点通過が検出さ
れ、フォーカスレンズ22が戻り距離Drだけ戻される
ことによりフォーカスレンズ22が合焦点に配置される
ため、フォーカスレンズ22の移動可能な範囲Daは、
フォーカスレンズ22がCCD30の受光面上に結像可
能な有効焦点範囲Dbの両端から戻り距離Drずつ広げ
た範囲である。
【0047】図5、図6、図7には、フォーカスレンズ
22の合焦点が図4に示す合焦点と異なる位置にあるも
のの一例が示してある。以下図4に示す例と異なる点に
ついてのみ説明する。
【0048】図5に示すようにフォーカスレンズ22の
合焦点、すなわちサンプルデータが最大となる点が略フ
ォーカスレンズ22の初期位置D0 である場合、上述の
ように各信号に応じて、サンプルデータP0 、P1 、P
2 、P3 が取得された後、現在サンプルデータP3 と過
去サンプルデータP0 とが比較される。現在サンプルデ
ータP3 は過去サンプルデータP0 より小さい、すなわ
ちフォーカスレンズ22は合焦点から遠ざかっている。
したがってフォーカスレンズ駆動信号がハイレベルにな
り、フォーカスレンズ22が至近端方向に移送され、初
期位置D0 に再び配置される。
【0049】フォーカスレンズ22の初期位置D0 に対
応するサンプルデータP'0が取得される。サンプルデー
タP'0はサンプルデータP0 とは異なる雑音信号の重畳
したデータである。
【0050】さらにサンプルデータP'1、P'2、P'3が
取得された後、現在サンプルデータP'3と過去サンプル
データP'0とが比較される。現在サンプルデータP'3は
過去サンプルデータP'0より小さい、すなわちフォーカ
スレンズ22は合焦点から遠ざかっており、合焦点を通
過した状態である。このときフォーカスレンズ22はサ
ンプリング位置D'4に配置されており、したがってフォ
ーカスレンズ駆動信号がハイレベルになって、フォーカ
スレンズ22は戻り距離Drだけ無限端方向へ移送さ
れ、フォーカスレンズ22は合焦点D'1に配置される。
【0051】図6に示すようにフォーカスレンズ22の
合焦点が初期位置D0 に対して至近端側にある場合、上
述のように各信号に応じて、サンプルデータP0 、P1
、P2 、P3 が取得された後、現在サンプルデータP3
と過去サンプルデータP0 とが比較される。現在サン
プルデータP3 が過去サンプルデータP0 より小さい、
すなわちフォーカスレンズ22は合焦点から遠ざかって
いるため、フォーカスレンズ駆動信号がハイレベルにな
り、フォーカスレンズ22が至近端方向に移送され、初
期位置D0 に再び配置される。
【0052】フォーカスレンズ22の初期位置D0 に対
応するサンプルデータP'0が取得される。さらにサンプ
ルデータP'1、P'2、P'3が取得された後、現在サンプ
ルデータP'3と過去サンプルデータP'0とが比較され
る。現在サンプルデータP'3は過去サンプルデータP'0
より大きく、フォーカスレンズ22は合焦点に近づいて
いる。したがってさらに、サンプルデータP'4、P'5が
取得される。この間、現在サンプルデータと公倍サンプ
ル数分だけ過去に得られた過去サンプルデータとの比較
が行われ、現在サンプルデータが過去サンプルデータよ
り大きいので、フォーカスレンズ22はサンプリング距
離Dsずつ至近端方向に移送される。
【0053】さらにサンプルデータP'6が取得され、現
在サンプルデータP'6と過去サンプルデータP'3とが比
較される。現在サンプルデータP'6が過去サンプルデー
タP'3より小さくなったため、フォーカスレンズ22が
合焦点より遠ざかっている。すなわち現在サンプルデー
タと過去サンプルデータの大小関係が反転したので、フ
ォーカスレンズ22が合焦点を通過しており、フォーカ
スレンズ22が戻り距離Drだけ戻される。すなわちこ
の時点でフォーカスレンズ22はサンプリング位置D'7
に配置されているので、フォーカスレンズ22は位置
D'7から位置D'4まで移送され、合焦点に配置される。
【0054】図7に示すようにフォーカスレンズ22の
移動可能範囲Da内に合焦点がない場合、上述のように
サンプルデータP0 、P1 、P2 、P3 が取得された
後、現在サンプルデータP3 と過去サンプルデータP0
とが比較される。現在サンプルデータP3 は過去サンプ
ルデータP0 より大きいため、さらにサンプルデータP
4 、P5 、P6 が取得される。この間、現在サンプルデ
ータと現在サンプルデータより公倍サンプル数分だけ過
去に得られた過去サンプルデータとが比較され、現在サ
ンプルデータが過去サンプルデータより大きいので、無
限端方向に向かって次のフォーカスレンズ22のサンプ
リング位置に対応するサンプルデータが取得される。
【0055】現在サンプルデータP6 と過去サンプルデ
ータP3 とが比較され、現在サンプルデータP6 が過去
サンプルデータP3 より大きいことが検出される。この
とき、フォーカスレンズ22は移動可能範囲Daの一端
D7 に配置されており、フォーカスレンズ22の合焦点
は移動可能範囲Da内にない。したがってフォーカスレ
ンズ22は戻り距離Drだけ戻され、フォーカスレンズ
22の有効焦点範囲Dbの一端D4 に配置される。
【0056】以上のようにフォーカスレンズ22の合焦
点が現在サンプルデータと現在サンプルデータより公倍
サンプル数分だけ過去に得られた過去サンプルデータと
を大小比較することにより検出される。またフォーカス
レンズ22が、あるサンプリング位置(第1のサンプリ
ング位置)に配置された状態でCCD30の露光が終了
した後、フォーカスレンズ22の第1のサンプリング位
置に対応するサンプルデータが取得されるまでの間に、
フォーカスレンズ22が次のサンプリング位置(第2の
サンプリング位置)まで移送される。これに対し図8に
示すような合焦点の検出方法では、フォーカスレンズ駆
動信号は第1のサンプリング位置に対応するサンプルデ
ータの取得(符号A0 )の後にハイレベル(符号R1 )
となり、フォーカスレンズ22が第2のサンプリング位
置に移送される。したがって図8に示す検出方法では、
CCD30の露光時間は矢印G’で示す範囲までしか延
長できない。これに比べ、上述の第1の実施形態では、
CCD30の露光時間は矢印Gで示す範囲まで延長可能
であり、より長い露光時間でCCD30を露光すること
が可能である。
【0057】図2、図9を参照して露光時間を決定する
露光時間決定ルーチンについて説明する。この露光時間
決定ルーチンは自動焦点調節を行なう前にCPU40に
より実行される。ステップ101において、測光/露出
演算が行なわれる。測光回路56に設けられる受光素子
12(図1参照)により被写体からの光がアナログの電
気信号として検出され、この信号がA/D変換器57に
よりデジタル信号に変換される。このデジタル信号に基
づいて一般的に知られている方法で、CPU40により
CCD30の最適露光時間が算出される。ステップ10
2において、図3に示すCCD露光信号のハイレベルの
時間Teが算出された最適露光時間に設定される。なお
CCD露光信号のハイレベルの時間Teは図3に矢印G
で示す範囲で設定可能である。ハイレベルの時間Teが
設定されたCCD露光信号がタイミング発生回路50に
より発生され、この露光時間決定ルーチンは終了する。
【0058】図1、図3、図10から図11を参照して
自動焦点調節の制御について説明する。図10は自動焦
点調節を行う自動焦点調節ルーチンを示すフローチャー
トである。図10は図8の自動焦点調節ルーチンの続き
を示すフローチャートである。この自動焦点調節ルーチ
ンは露光時間決定ルーチンによりCCD30の最適露光
時間が決定された後、CPU40により実行される。
【0059】自動焦点調節ルーチンを開始すると、ステ
ップ108において、Rフラグが初期値「0」に設定さ
れる。このRフラグはフォーカスレンズ22の移動方向
を反転させるときに「1」となるフラグである。
【0060】ステップ110において、フォーカスレン
ズ駆動信号がハイレベル(符号R0)になり、モータ駆
動回路26によりパルスモータ25が駆動され、フォー
カスレンズ22が図4に示す初期位置D0 まで移送され
る。ステップ120において、パラメータnが初期値
「0」に設定される。このパラメータnは取得されたサ
ンプルデータの数を計数するためのものである。
【0061】ステップ130からステップ140まで
は、フォーカスレンズ22が初期位置D0 に配置された
状態でCCD30が露光されるように、フォーカスレン
ズ22の移送が確実に終了した後、CCD露光信号がハ
イレベル(符号E0 )になるまで待機するための処理で
ある。すなわちステップ130において、フィールドイ
ンデックス信号が変化したか否かが判定され、フィール
ドインデックス信号が変化した(図3に示す例えば時刻
t-1)と判定されると、ステップ140において、再び
フィールドインデックス信号が変化したか否かが判定さ
れる。
【0062】ステップ140において、フィールドイン
デックス信号が変化したと判定されたとき、すなわちC
CD露光信号がハイレベル(符号E0 )になり、CCD
30が露光され、画像信号が検出されたとき、ステップ
150において、Rフラグが「1」であるか否かが判定
される。すなわちフォーカスレンズ22が移動方向をす
でに反転せしめられたか否かが判定される。Rフラグが
「1」ではないと判定されたとき、すなわちフォーカス
レンズ22が移動方向をまだ反転せしめられていないと
き、ステップ153において、サンプルデータの取得に
先立って、所定のパルス数のパルス信号によりパルスモ
ータ25が駆動され、フォーカスレンズ22が移動方向
すなわち図4に示す無限端方向に所定のパルス数に対応
するサンプリング距離Dsだけ移送され、次のサンプリ
ング位置に配置される。ここではフォーカスレンズ22
は初期位置D0 から先ず無限端方向に移送される。
【0063】これに対しステップ150において、Rフ
ラグが「1」であると判定されたとき、すなわちフォー
カスレンズ22が移動方向をすでに反転せしめられたと
判定されたとき、ステップ157において、サンプルデ
ータの取得に先立って、所定のパルス数のパルス信号に
よりパルスモータ25が駆動され、フォーカスレンズ2
2が図4に示す至近端方向に所定のパルス数に対応する
サンプリング距離Dsだけ移送され、次のサンプリング
位置に配置される。
【0064】ステップ153またはステップ157にお
いて、フォーカスレンズ22の移送が終了すると、ステ
ップ160において、画素データの積算が終了したか否
かが判定される。画素データの積算が終了するまでの
間、CCD30により順次読み出された画像信号は輝度
信号に変換され、この信号の高域周波数成分が抽出され
る。その後、画素データ積算信号がハイレベル(符号S
0 )になり、抽出信号を構成する画素データが積算され
る。
【0065】ステップ160において、画素データの積
算が終了したと判定されたとき、ステップ170におい
て、サンプルデータ取得信号がハイレベル(符号A0 )
になり、サンプルデータPnがCPU40に取込まれ、
CPU40に設けられるメモリに格納される。
【0066】ステップ180において、サンプルデータ
が1つ取得されたので、パラメータnが「1」だけ加算
される。
【0067】ステップ190において、取得されたサン
プルデータの数を計数するためのパラメータnがカウン
ト数H(例えば「4」)になったか否か、すなわち取得
されたサンプルデータの数が比較可能数(M+1:例え
ば「4」)になったか否かが判定される。パラメータn
がカウント数Hになっていないと判定されたとき、ステ
ップ140の処理が再び実行される。一方パラメータn
がカウント数Hになったと判定されたとき、ステップ2
00の処理が実行される。
【0068】ステップ200において、サンプルデータ
の比較が行われる。すなわち現在取得された現在サンプ
ルデータPn-1 が現在サンプルデータPn-1 よりも公倍
サンプル数M分だけ過去に取得された過去サンプルデー
タPn-1-M 以上であるか否かが判定される。現在サンプ
ルデータPn-1 が過去サンプルデータPn-1-M より小さ
いと判定されたとき、ステップ205において、Rフラ
グが「1」であるか否かが判定される。Rフラグが
「1」であると判定されたときは、フォーカスレンズ2
2が移動方向をすでに反転せしめられており、フォーカ
スレンズ22が合焦点を通過したときである。このとき
ステップ280の処理が実行される。一方ステップ20
5において、Rフラグが「1」ではないと判定されたと
き、すなわちフォーカスレンズ22が移動方向をまだ反
転せしめられていないとき、ステップ206において、
Rフラグが「1」に設定され、ステップ110の処理が
実行される。
【0069】これに対し、ステップ200において、現
在サンプルデータPn-1 が過去サンプルデータPn-1-M
以上であると判定されたとき、ステップ207におい
て、フィールドインデックス信号が変化したか否かが判
定される。フィールドインデックス信号が変化したと判
定されるまで待機状態となる。フィールドインデックス
信号が変化したと判定されたとき、すなわちCCD露光
信号がハイレベル(例えば図3に示す符号E4)にな
り、CCD30が露光され、画像信号が検出されたと
き、ステップ210の処理が実行される。
【0070】ステップ210において、Rフラグが
「1」であるか否かが判定される。Rフラグが「1」で
はないとき、すなわちフォーカスレンズ22が移動方向
をまだ反転せしめられていないとき、ステップ213に
おいて、サンプルデータの取得に先立って、所定のパル
ス数のパルス信号によりパルスモータ25が駆動され、
フォーカスレンズ22が図4に示す無限端方向にサンプ
リング距離Dsだけ移送される。一方ステップ210に
おいて、Rフラグが「1」であると判定されたとき、す
なわちフォーカスレンズ22が移動方向をもう反転せし
められているとき、ステップ217において、サンプル
データの取得に先立って、所定のパルス数のパルス信号
によりパルスモータ25が駆動され、これによりフォー
カスレンズ22が図4に示す至近端方向にサンプリング
距離Dsだけ移送され、次のサンプリング位置に配置さ
れる。
【0071】ステップ230において、画素データの積
算が終了したか否かが判定され、画素データの積算が終
了するまで待機状態となる。待機状態の間、CCD30
により順次読み出された画像信号が輝度信号に変換さ
れ、この信号の高域周波数成分が抽出される。その後、
画素データ積算信号がハイレベル(符号S4 )になり、
抽出信号を構成する画素データが積算される。
【0072】ステップ230において、画素データの積
算が終了したと判定されたとき、ステップ240におい
て、サンプルデータ取得信号がハイレベル(図3に示す
例えば符号A4 )になり、サンプルデータPnがCPU
40に取込まれ、CPU40に設けられるメモリに格納
される。
【0073】ステップ250において、現在サンプルデ
ータPnが現在サンプルデータPnより公倍サンプル数
だけ過去に取得された過去サンプルデータPn-M 以上で
あるか否かが判定される。現在サンプルデータPnが過
去サンプルデータPn-M より小さいと判定されたとき、
ステップ270の処理が実行される。一方現在サンプル
データPnが過去サンプルデータPn-M 以上であると判
定されたとき、すなわちフォーカスレンズ22が合焦点
に近づいているとき、ステップ260において、フォー
カスレンズ22が図4に示す移動可能範囲Daの最端部
に配置されているか否かが判定される。フォーカスレン
ズ22が移動可能範囲Daの最端部に配置されていない
とき、ステップ265において、サンプルデータが1つ
取得されたのでパラメータnが「1」だけ加算され、ス
テップ205の処理が再び実行される。
【0074】一方ステップ260において、フォーカス
レンズ22が移動可能範囲Daの最端部に配置されてい
ると判定されたとき、またはステップ250において、
ステップ270において、現在サンプルデータPnが過
去サンプルデータPn-M より小さいと判定されたとき、
Rフラグが「1」であるか否かが判定される。Rフラグ
が「1」であると判定されたときは、フォーカスレンズ
22が図6に示す移動可能範囲Daの最端部D'7に配置
されているか、またはフォーカスレンズ22が至近端方
向に移動中に合焦点が検出されたとき(例えば図5)で
ある。このとき、ステップ280において、フォーカス
レンズ22が戻り距離Drだけ無限端方向に移送され
る。一方ステップ270において、Rフラグが「1」で
はないと判定されたときは、すなわちフォーカスレンズ
22が図7に示す移動可能範囲Daの最端部D7 に配置
されているか、またはフォーカスレンズ22が無限端方
向に移動中に合焦点が検出されたとき(例えば図4)で
ある。このとき、ステップ275において、フォーカス
レンズ22が戻り距離Drだけ至近端方向に移送され
る。
【0075】ステップ275またはステップ280にお
いて、フォーカスレンズ22の移送が終了し、フォーカ
スレンズ22が合焦点または有効焦点範囲Dbの最端部
に配置されると、この自動焦点調節ルーチンは終了す
る。
【0076】以上の自動焦点調節ルーチンは、フォーカ
スレンズ22の初期位置がこのレンズの移動可能範囲D
aの中間にあるときの制御である。なおフォーカスレン
ズ22の初期位置は、例えば操作パネル15に設けられ
る撮影モード切替ボタン等を押下することにより切替え
られた撮影モードに応じて変更可能な構成としてもよ
い。この構成においてフォーカスレンズ22の初期位置
が移動可能範囲Daの両端部のいずれか一方であると
き、フォーカスレンズ22の移動方向の変化がないの
で、現在サンプルデータと過去サンプルデータの大小比
較のみにより合焦点が検出可能となる。
【0077】以上の第1の実施形態の自動焦点調節装置
によれば、雑音周期Tnとサンプリング周期Tfとに基
づいて公倍サンプル数が設定され、現在取得した現在サ
ンプルデータと、このデータより公倍サンプル数だけ過
去に取得された過去サンプルデータとの大小比較によ
り、合焦点が検出される。これにより画像信号に重畳す
る雑音信号の影響で合焦点が誤検出されるのを防止する
ことが可能であり、フォーカスレンズ22は高精度に合
焦せしめられる。またサンプルデータが取得される毎
に、現在サンプルデータと過去サンプルデータとが比較
可能であり、従来のように複数のサンプルデータを取得
して、平均値を算出する必要がなく、より高速に自動焦
点調節が行われる。
【0078】さらに第1のサンプリング位置におけるC
CD30の露光が終了した後、この第1のサンプリング
位置に対応するサンプルデータが取得されるまでの間
に、第2のサンプリング位置へのフォーカスレンズ22
の移送が行なわれるため、第1のサンプリング位置に対
応するサンプルデータの取得の後に、第2のサンプリン
グ位置へのフォーカスレンズ22の移送が行なわれるよ
りも、CCD30の露光時間が長く延長可能である。
【0079】図12から図14を第1の実施形態の自動
焦点調節装置の第1変形例について説明する。この変形
例では、第1の実施形態の自動焦点調節装置とは、CP
U40の制御によりタイミング発生回路50において発
生される画素データ積算信号、サンプルデータ取得信号
およびフォーカスレンズ駆動信号のタイミングが異な
り、その他の点は同様である。
【0080】第1変形例では、CCD30の露光時間を
上述の第1の実施形態よりも長く定めることが可能とな
るように、フィールド周期Tf毎に行なわれるCCD3
0の露光のうち、2回に1度だけ、その露光により検出
された画像信号からサンプルデータが取得され、残りの
1回の露光は、無効露光すなわちサンプルデータを取得
しない露光とする。これによりCCD30の露光時間が
フィールド周期Tfと略等しい時間まで延長可能にな
る。
【0081】図12を参照して詳述すると、CCD露光
信号がフィールド周期Tf毎にハイレベル(例えば符号
E0 、Eng)になり、CCD30がフィールド周期Tf
毎に露光されるとき、フォーカスレンズ駆動信号、画素
データ積算信号およびサンプルデータ取得信号は、フィ
ールド周期Tfの2倍であるサンプリング周期毎にハイ
レベル(例えば符号R1 、S0 、A0 )になる。なお公
倍サンプル数Mは第1の実施形態の(1)式のTfを2
・Tfとしたときと同様であり、商用交流信号が50H
z であり、フィールド周期TfがNTSC方式の周期で
ある場合、「3」である。
【0082】例えばフォーカスレンズ22が初期位置D
0 (図4参照)に配置され、フィールドインデックス信
号がローレベル(符号F2 )の状態で、CCD露光信号
がハイレベル(例えばE0 )になり、CCD30が露光
され、画像信号が検出される。フィールドインデックス
信号がハイレベル(符号F1 )になると、すなわちCC
D30の露光が終了すると、フォーカスレンズ駆動信号
がハイレベル(符号R1 )になり、フォーカスレンズ2
2がフォーカスレンズ22の初期位置D0 に対応するサ
ンプルデータの取得に先立って次のサンプリング位置D
1 (図4参照)に配置される。その後、画素データ積算
信号がハイレベル(符号S0 )になり、サンプルデータ
取得信号がハイレベル(符号A0 )になり、第1の実施
形態と同様に、フォーカスレンズ22の初期位置D0 に
対応するサンプルデータP0 が取得される。さらにフィ
ールドインデックス信号がハイレベル(符号F1 )であ
る間に、CCD露光信号がハイレベル(符号Eng)にな
り、CCD30が露光される。しかしながらこの露光に
より検出された画像信号からはサンプルデータは取得さ
れない。
【0083】上述のようにフォーカスレンズ22の移送
が行なわれる同一フィールド(符号F1 )内においてC
CD露光信号がハイレベル(符号Eng)になり、CCD
30の露光も行なわれるが、この露光はサンプルデータ
を取得しない無効露光であるので、フォーカスレンズ2
2の移送中に、この無効露光が行なわれてもサンプルデ
ータの値には影響を及ぼさない。またフィールドインデ
ックス信号がローレベル(符号F2 )であるとき、CC
D露光信号のみがハイレベル(符号E1 )になり、CC
D30の露光のみが行なわれる。以上の2点から露光時
間Teはフィールド周期Tfと略等しい時間まで延長可
能である。
【0084】この第1変形例の自動焦点調節を行なう自
動焦点調節ルーチンを図13、図14に示す。この自動
焦点調節ルーチンが第1の実施形態の自動焦点調節ルー
チンと異なる点は、ステップ145とステップ209が
付加されている点であり、その他の点は同様であるので
説明は省略する。
【0085】ステップ140において、フィールドイン
デックス信号が変化したと判定されたとき、ステップ1
45において、再度フィールドインデックス信号が変化
したか否かが判定される。すなわちステップ140の判
定において、CCD露光信号がハイレベル(図12に示
す符号Eng)になり、無効露光が行なわれ終了したこと
が検出され、ステップ145の判定において、CCD露
光信号がハイレベル(図12に示す例えば符号E0 )に
なり、サンプルデータを取得するための有効な露光が行
なわれ、終了したことが検出される。同様にステップ2
07の後に、ステップ209のフィールドインデックス
信号変化の判定を行なう理由も、無効露光が終了し、有
効露光が行なわれて終了したことを検出するためであ
る。
【0086】以上の第1変形例においても第1の実施形
態と同様に、自動焦点調節において、画像信号に重畳す
る雑音信号の影響で合焦点が誤検出されるのを防止する
ために、現在取得した現在サンプルデータと、このデー
タより公倍サンプル数だけ過去に取得された過去サンプ
ルデータとの大小比較により、合焦点が検出され、フォ
ーカスレンズ22は高精度に合焦せしめられる。またサ
ンプルデータが取得される毎に、現在サンプルデータと
過去サンプルデータとが比較可能であり、より高速に自
動焦点調節が行われる。さらにサンプリング周期をフィ
ールド周期Tfの2倍にすることにより、フィールド周
期TfまでCCD30の露光時間を長くすることが可能
である。
【0087】図15から図17を参照して第1の実施形
態の自動焦点調節装置の第2変形例について説明する。
この第2変形例の自動焦点調節は、露光時間の長さに応
じて図3に示すタイミングまたは図12に示すタイミン
グの何れか一方を選択する構成であり、図15に示す露
光時間決定ルーチンはステップ103からステップ10
5を図9に示す露光時間決定ルーチンに追加したもので
あり、図16および図17に示す自動焦点調節ルーチン
はステップ143とステップ208を図13および図1
4に追加したものである。以下第1の変形例と異なる点
についてのみ説明する。
【0088】図15に示すステップ102において、C
CD露光信号のハイレベルの時間Teがステップ101
において算出された露光時間に設定されると、ステップ
103において、算出された露光時間が所定値kより大
きいか否かが判定される。算出された露光時間が所定値
k以下であるとき、ステップ104において、露光時間
の長さを示すフラグFが「0」に設定される。一方算出
された露光時間が所定値kより大きいとき、露光時間の
長さを示すフラグFが「1」に設定される。フラグFが
「1」、「0」の何れかに設定されると、この露出時間
決定ルーチンは終了する。
【0089】図15に示す露出時間決定ルーチンが実行
された後、図16、図17に示す自動焦点調節ルーチン
が実行される。この自動焦点調節ルーチンでは、ステッ
プ140の処理の後に、ステップ143の処理が実行さ
れる。すなわちフラグFが「1」であるか否かが判定さ
れる。フラグFが「1」であるとき、すなわち露光時間
が比較的長いとき、ステップ145において、フィール
ドインデックス信号が再び変化したか否かが判定され、
ステップ150の処理が実行される。言い換えると、露
光時間をフィールド周期Tfの時間まで延長可能な図1
2に示すタイミングでサンプルデータが取得される。こ
れに対し、ステップ143において、フラグFが「1」
ではないと判定されたとき、すなわち露光時間が比較的
短いとき、ステップ150の処理が実行される。言い換
えると、サンプリング周期の短い図3に示すタイミング
でサンプルデータが取得される。またステップ208の
処理がステップ207の処理の後に実行され、フラグF
が「1」であるとき、すなわち露光時間が比較的長いと
き、図12に示すタイミングでサンプルデータが取得さ
れ、フラグFが「1」ではなく、露光時間が比較的短い
とき、図3に示すタイミングでサンプルデータが取得さ
れる。
【0090】以上の第2変形例においても第1の実施形
態の自動焦点調節装置と同様に、自動焦点調節におい
て、画像信号に重畳する雑音信号の影響により合焦点が
誤検出されるのが防止され、フォーカスレンズ22は高
精度に合焦せしめられ、高速に自動焦点調節が行われ
る。さらにCCD30の露光時間に応じてサンプリング
周期を変化させ、露光時間が比較的長いとき、サンプリ
ング周期をフィールド周期Tfの2倍にすることにより
CCD30が露光時間の間確実に露光され、露光時間が
比較的短いとき、サンプリング周期をフィールド周期に
定めることにより、高速に焦点調節が行われる。
【0091】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、例えばデ
ジタルカメラ等の電子スチルカメラに設けられる自動焦
点調節装置において、蛍光灯等の周期的雑音の影響によ
る合焦点の誤検出が防止され、高精度にかつ高速に合焦
点が検出され、かつ露光時間が可及的に延長可能にされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施形態の自動焦点調節装置である
デジタルカメラを示す斜視図である。
【図2】自動焦点調節装置であるデジタルカメラを示す
ブロック図である。
【図3】自動焦点調節装置のタイミングチャートであ
る。
【図4】サンプリング距離毎に取得されるサンプルデー
タ値を示す図の一例である。
【図5】サンプリング距離毎に取得されるサンプルデー
タ値を示す図の一例である。
【図6】サンプリング距離毎に取得されるサンプルデー
タ値を示す図の一例である。
【図7】サンプリング距離毎に取得されるサンプルデー
タ値を示す図の一例である。
【図8】通常の自動焦点調節装置のタイミングチャート
である。
【図9】露光時間を決定する露光時間決定ルーチンを示
すフローチャートである。
【図10】自動焦点調節を行う自動焦点調節ルーチンの
フローチャートの前半部である。
【図11】自動焦点調節を行う自動焦点調節ルーチンの
フローチャートの後半部である。
【図12】第1変形例のタイミングチャートである。
【図13】第1変形例の自動焦点調節を行う自動焦点調
節ルーチンのフローチャートの前半部である。
【図14】第1変形例の自動焦点調節を行う自動焦点調
節ルーチンのフローチャートの後半部である。
【図15】第2変形例の露光時間を決定する露光時間決
定ルーチンを示すフローチャートである。
【図16】第2変形例の自動焦点調節を行う自動焦点調
節ルーチンのフローチャートの前半部である。
【図17】第2変形例の自動焦点調節を行う自動焦点調
節ルーチンのフローチャートの後半部である。
【符号の説明】
22 フォーカスレンズ(レンズ) 30 CCD(撮像素子) Tf サンプリング周期 Tn 雑音周期 M 公倍サンプル数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H011 AA03 BA31 BB04 CA21 CA28 DA01 2H051 AA00 BA47 BA66 CE07 CE08 CE14 CE16 DD17 DD20 EB04 FA47 FA48 5C022 AA13 AB17 AB26 AC42 AC54 AC69

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子により検出された画像信号か
    ら、サンプリング周期毎に得られるサンプルデータに基
    づいてレンズの焦点調節を行なう自動焦点装置におい
    て、 前記レンズをサンプリング距離ずつ移送する移送手段
    と、 前記撮像素子を露光するための露光信号を発生する露光
    信号発生手段と、 前記撮像素子により検出された画像信号からサンプルデ
    ータを取得するサンプルデータ取得手段とを備え、 前記レンズが前記移送手段により移送され第1のサンプ
    リング位置に配置された状態で、前記露光信号発生手段
    により発生された露光信号に応じて前記撮像素子の露光
    が終了した後、前記サンプルデータ取得手段が前記第1
    のサンプルリング位置に対応する第1のサンプルデータ
    を取得するまでの間に、前記移送手段が第2のサンプリ
    ング位置まで前記レンズを移送するようにしたことを特
    徴とする自動焦点調節装置。
  2. 【請求項2】 現在得られた現在サンプルデータを、公
    倍サンプル数分だけ過去に得られた過去サンプルデータ
    と比較して、前記レンズの合焦点を検出する合焦点検出
    手段が設けられ、前記サンプルデータ取得手段により前
    記サンプルデータを取得する周期であるサンプリング周
    期をTf、前記画像信号に重畳する雑音の雑音周期をT
    nとしたとき、 M・Tf=N・Tn この関係式の関係を満たす整数Mと整数Nを用いて、前
    記公倍サンプル数が定められることを特徴とする請求項
    1に記載の自動焦点調節装置。
  3. 【請求項3】 前記公倍サンプル数が前記整数Mである
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動焦点調節装置。
  4. 【請求項4】 前記合焦点検出手段が前記レンズの合焦
    点を検出したとき、前記移送手段が前記レンズを戻り距
    離だけ戻すことを特徴とする請求項3に記載の自動焦点
    調節装置。
  5. 【請求項5】 前記戻り距離が前記サンプリング距離の
    戻りサンプリング数倍であり、この戻りサンプリング数
    が、前記戻りサンプリング数をRとし、前記整数Mを用
    いたとき、 R=((M+1)/2)+1 この式の関係を満たすことを特徴とする請求項4に記載
    の自動焦点調節装置。
  6. 【請求項6】 前記移送手段が前記レンズを移送可能な
    範囲が、前記レンズの有効範囲より前記戻り距離の2倍
    だけ広い範囲であることを特徴とする請求項5に記載の
    自動焦点調節装置。
  7. 【請求項7】 前記サンプリング周期がフィールド周期
    であることを特徴とする請求項6に記載の自動焦点調節
    装置。
  8. 【請求項8】 前記サンプリング周期がフィールド周期
    の2倍であり、第1のフィールド周期内に、前記第1の
    サンプリング位置に前記レンズが配置された状態で前記
    撮像素子が露光され、第2のフィールド周期内に、前記
    移送手段により前記レンズが前記第2のサンプリング位
    置まで移送され、前記サンプルデータ取得手段により前
    記第1のサンプルデータが取得されることを特徴とする
    請求項6に記載の自動焦点調節装置。
  9. 【請求項9】 前記撮像素子を露光する露光時間が比較
    的短いとき、前記サンプリング周期がフィールド周期に
    定められ、前記撮像素子を露光する時間が比較的長いと
    き、前記サンプリング周期がフィールド周期の2倍に定
    められることを特徴とする請求項6に記載の自動焦点調
    節装置。
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