JP2000121715A - 方向探知装置 - Google Patents

方向探知装置

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JP2000121715A
JP2000121715A JP10296394A JP29639498A JP2000121715A JP 2000121715 A JP2000121715 A JP 2000121715A JP 10296394 A JP10296394 A JP 10296394A JP 29639498 A JP29639498 A JP 29639498A JP 2000121715 A JP2000121715 A JP 2000121715A
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calculator
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JP10296394A
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English (en)
Inventor
Yoshimasa Ohashi
由昌 大橋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配列されたアンテナにおいて電波源からの電
波の到来方向を推定する場合、到来方向の推定値の精度
を高める方向探知装置を得る。 【解決手段】 電波源からの電波の到来方向推定値の頻
度分布を算出するにあたり、頻度分布の区間の初期値を
適当に選ぶことにより、頻度分布をある区間に集中させ
ることができ、従って最大値算出器で得られる角度推定
値の精度を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は単一もしくは複数
の電波源から伝搬する波動の方向を高い精度で求める方
向探知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の方向探知装置を示すもの
で、この図はRalfh O.Schmidt著、「M
ultifle Emitter Location
andSignal Parameter Estim
ation」IEEE Trans.on Anten
na and Propagution,vol.AP
−34,no.3,March 1986に記述されて
いる内容にもとづいた方向探知装置の構成図である。
【0003】図6において、1−1,1−2,・・・,
1−Mは電波源からの電波を受信する同一仕様のM個の
アンテナ、2−1,2−2,・・・,2−Mはそれぞれ
上記アンテナ1−1,1−2,・・・,1−Mで受信さ
れた電波を増幅、周波数変換を行う同一仕様のM個の受
信機、3はM個の上記受信機の出力を同時にサンプリン
グし、かつ複数回スナップショットを行って共分散行列
を算出する共分散行列算出器、4は上記共分散行列より
固有値、固有ベクトルを算出する固有値・固有ベクトル
算出器、7は電波源を仮想したとき予測されるモードベ
クトルを算出するモードベクトル発生器、5は固有値・
固有ベクトル算出器4で得られた固有値および固有ベク
トルにもとづいて張られる雑音部分空間にモードベクト
ル発生器7で算出したモードベクトルを射影して、その
射影長を算出する雑音部分空間射影長算出器、6は仮想
電波源を空間上で走査して雑音部分空間射影長算出器5
より出力される射影長が極小になるときの仮想電波源の
位置する方向を算出する射影長極小値算出器、8は上記
アンテナから上記射影長極小値算出器までの処理を複数
回繰り返して上記仮想電波源の位置する方向をそれぞれ
電波源に対して複数個求めて、上記の複数の方向から頻
度分布を算出する頻度分布算出器、9は上記頻度分布算
出器の出力により求めた頻度分布の最大値に対応する上
記仮想電波源の位置する方向を出力する最大値算出器で
ある。
【0004】次に動作について説明する。電波源の個数
Dがアンテナ1の個数Mより少ないとし、各電波源によ
る信号は互いに無相関とする。さて、M個のアンテナ1
の出力はそれぞれ受信機2に入力されて、増幅、周波数
変換が行われる。
【0005】そして、M個の受信機2の出力はそれぞれ
共分散行列算出器3に入力される。ここで、M個の受信
機2の出力をS1 ,S2 ,・・・,SM とするとき信号
ベクトルは数1で表される。
【0006】
【数1】
【0007】共分散行列を求めるにあたり、P回のスナ
ップショットを行うものとすれば共分散行列算出器3で
は数2に示す値が算出される。
【0008】
【数2】
【0009】ただし、*は複素共役またはエルミート共
役を表わす。
【0010】固有値・固有ベクトル算出器4では、得ら
れた共分散行列にもとづいてM個の固有値が求められ、
それぞれの固有値に対応して固有ベクトルが算出され
て、これらの結果は雑音部分空間射影長算出器5に入力
される。上記の固有値をλ1 ,λ2 ,・・・,λM
し、対応する固有ベクトルをX1 ,X2 ,・・・,XM
とすれば数2を用いて数3により与えられる。
【0011】
【数3】
【0012】このとき、共分散行列は正定値行列とな
り、固有値はすべて零より大きくなる。受信機2の受信
機雑音の標準偏差はすべて等しいものとし、これをσと
すればD個の信号が無相関という前述の仮定から数4が
成り立つ。
【0013】
【数4】
【0014】固有値λ1 ,λ2 ,・・・,λD に対応す
る固有ベクトルをX1 ,X2 ,・・・,XD とし、λ
D+1 ,λD+2 ,・・・,λM に対応する固有ベクトルを
D+1,XD+2 ,・・・,XM とすればX1 ,X2 ,・
・・,XD により張られる信号部分空間と、XD+1 ,X
D+2 ,・・・,XM により張られる雑音部分空間は互い
に直交補空間となる。
【0015】ここで、モードベクトル発生器7はM個の
アンテナ1が配列されているとき、ある角度θの方向に
電波源が存在すると仮定した場合におけるM個のアンテ
ナ出力のデータ、即ち、モードベクトルが蓄えられてい
るもので、通常、この角度θは所定の範囲にわたってい
る。
【0016】従って、モードベクトル発生器7よりある
角度θにおけるモードベクトルが発生され、雑音部分空
間射影長算出器5に入力される。一方、雑音部分空間射
影長算出器5では、入力された固有値、固有ベクトルに
もとづいて雑音部分空間が張られ、モードベクトルが雑
音部分空間に射影される。このモードベクトルをa
(θ)とおけば数5で与えられる射影長Ra(θ)が雑
音部分空間射影長算出器5より出力される。
【0017】
【数5】
【0018】射影長極小値算出器6ではモードベクトル
a(θ)の射影長Ra(θ)がθの関数として得られ、
その極小値を与えるθの値θ1 ,θ2 ,・・・,θD
求められる。
【0019】θ1 ,θ2 ,・・・,θD はそれぞれD個
の電波源が存在する方向の角度推定値となる。ただし、
ここでは説明の便宜上角度推定値は一次元の角度推定値
としているが、三次元空間内に電波源が存在すれば角度
推定値はアジマス、エレベーションからなる2次元の値
となる。
【0020】次に、アンテナ1から射影長極小値算出器
6までの処理を複数回繰り返してθ1 ,θ2 ,・・・,
θD の頻度分布を頻度分布算出器8により算出する。上
記頻度分布算出器8で得られた頻度分布よりあらかじめ
設定された角度θi に対応する区間ごとに頻度の最大値
を検出してD個の電波源が存在する方向の角度推定値を
最大値算出器9により算出する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来の方向探知装置は
以上のように構成されているので、頻度分布算出器8に
より頻度分布を求める際の区間の選び方によって、例え
ば図7に示すように隣接した区間においてθj ,θk
ような頻度の差が小さく、かつ値の大きい最大値候補が
複数存在して最大値の位置が不明確になる。従って、電
波源の存在する方向の角度推定精度が劣化する問題があ
った。
【0022】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので電波源の存在する方向の角度推定
精度を向上させることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】第1の発明による方向探
知装置は、電波源からの電波を受信する同一仕様の複数
のアンテナと、上記複数のアンテナそれぞれに対応して
接続された同一仕様の複数の受信機と、上記受信機の出
力にもとづいて共分散行列を算出する共分散行列算出器
と、上記共分散行列算出器より出力される共分散行列よ
り固有値および固有ベクトルを算出する固有値・固有ベ
クトル算出器と、上記アンテナの配列にもとづき、かつ
仮想電波源の位置する方向の関数で表されるモードベク
トルを算出するモードベクトル発生器と、上記固有値・
固有ベクトル算出器より出力される固有値および固有ベ
クトルにもとづいて張られる雑音部分空間に上記モード
ベクトル発生器より出力されるモードベクトルを射影
し、その射影長を算出する雑音部分空間射影長算出器
と、上記雑音部分空間射影長算出器より出力される上記
射影長が極小となるときの上記仮想電波源の位置する方
向を複数求め、上記複数の方向を出力する射影長極小値
算出器と、上記射影長極小値算出器から与えられる上記
複数の方向を包含する範囲内で区切られた複数の区間毎
に、上記それぞれの方向が占める頻度分布を算出する頻
度分布算出器と、上記頻度分布算出器における頻度分布
の区間を設定し、隣接する上記区間において複数の最大
値候補が存在するときに上記区間を変更する区間設定器
と、上記頻度分布算出器により求めた頻度分布の最大値
に対応する上記仮想電波源の位置する方向を出力する最
大値算出器とを備えたものである。
【0024】第2の発明による方向探知装置は、電波源
からの電波を受信する同一仕様の複数のアンテナと、上
記複数のアンテナそれぞれに対応して接続された同一仕
様の複数の受信機と、上記受信機の出力にもとづいて共
分散行列を算出する共分散行列算出器と、上記共分散行
列算出器より出力される共分散行列より固有値および固
有ベクトルを算出する固有値・固有ベクトル算出器と、
上記アンテナの配列にもとづき、かつ仮想電波源の位置
する方向の関数で表されるモードベクトルを算出するモ
ードベクトル発生器と、上記固有値・固有ベクトル算出
器より出力される固有値および固有ベクトルにもとづい
て張られる雑音部分空間に上記モードベクトル発生器よ
り出力されるモードベクトルを射影し、その射影長を算
出する雑音部分空間射影長算出器と、上記雑音部分空間
射影長算出器より出力される上記射影長が極小となると
きの上記仮想電波源の位置する方向を複数求め、上記複
数の方向を出力する射影長極小値算出器と、上記射影長
極小値算出器から与えられる上記複数の方向を包含する
範囲内で区切られた複数の区間毎に、上記それぞれの方
向が占める頻度分布を算出する頻度分布算出器と、上記
頻度分布算出器における頻度分布の区間を設定する区間
設定器と、上記頻度分布算出器により求めた頻度分布の
平均値に対応する上記仮想電波源の位置する方向を出力
する平均値算出器とを備えたものである。
【0025】第3の発明による方向探知装置は、第1も
しくは第2の発明において、上記区間設定器は、あらか
じめ設定された区間幅を有し、上記区間の初期値を変更
することにより区間変更を行う手段を備えたものであ
る。
【0026】第4の発明による方向探知装置は、第1も
しくは第2の発明において、上記区間設定器は、あらか
じめ設定された区間の初期値を有し、上記区間の区間幅
を変更することにより区間変更を行う手段を備えたこと
を特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示す構成図であり、図において、1−
1,1−2,・・・,1−Mは同一仕様のM個(M>
2)のアンテナ、2−1,2−2,・・・,2−Mはそ
れぞれ上記アンテナ1−1,1−2,・・・,1−Mそ
れぞれに接続された同一仕様のM個の受信機、3は上記
受信機2−1,2−2,・・・,2−Mの出力から共分
散行列を算出する共分散行列算出器、4は上記共分散行
列算出器3より出力される共分散行列にもとづいて固有
値および固有ベクトルを算出する固有値・固有ベクトル
算出器、7はアンテナ1−1,1−2,・・・,1−M
の配列にもとづいてモードベクトルを発生するモードベ
クトル発生器、5は上記固有値・固有ベクトル算出器4
より出力される固有値および固有ベクトルにもとづいて
張られる雑音部分空間に上記モードベクトル発生器7よ
り出力されるモードベクトルを射影し、その射影長を算
出する雑音部分空間射影長算出器、6は上記雑音部分空
間射影長算出器5より出力される上記射影長が極小とな
るときの仮想電波源の位置する方向を求める射影長極小
値算出器、8は上記アンテナ1から上記射影長極小値算
出器6までの処理を複数回繰り返して電波源の位置する
方向の頻度分布を算出する頻度分布算出器、10は上記
頻度分布算出器8の出力にもとづいて頻度分布の区間初
期値を出力する区間初期値設定器、9は上記頻度分布算
出器8より出力された頻度分布の最大値を検出してその
最大値に対応する電波源の位置する方向を算出する最大
値算出器である。
【0028】次に動作について説明する。アンテナ1の
個数Mよりも少ない個数Dの電波源が存在し、これらの
電波源からの信号は互いに無相関であるとする。さて、
上記電波源からの信号はアンテナ1−1,1−2,・・
・,1−Mにより受信され、それぞれ受信機2−1,2
−2,・・・,2−Mに入力されて、増幅、周波数変換
の後、共分散行列算出器3に入力される。上記共分散行
列算出器3に入力される信号は数1のとおりである。
【0029】上記共分散行列算出器3では、数2に示す
共分散行列が算出され、固有値・固有ベクトル算出器4
に入力される。上記固有値・固有ベクトル算出器4では
入力された共分散行列にもとづいてM個の固有値が求め
られ、それぞれの固有値に対応して固有ベクトルが算出
された後、これらの結果は雑音部分空間射影長算出器5
に入力される。
【0030】上記の固有値をλ1 ,λ2 ,・・・,λM
とし、対応する固有ベクトルをX1,X2 ,・・・,XM
とすれば、これらは数3に従って算出される。
【0031】数2は正定値行列であるので、固有値λ
1 ,λ2 ,・・・,λM はすべて零より大きくなる。受
信機2の受信機雑音の標準偏差をσとすればD個の電波
源の信号は互いに無相関であるという前述の仮定から数
4が成り立つ。
【0032】固有値λ1 ,λ2 ,・・・,λD に対応す
る固有ベクトルをX1 ,X2 ,・・・,XD とし、λ
D+1 ,λD+2 ,・・・,λM に対応する固有ベクトルを
D+1,XD+2 ,・・・,XM とすればX1 ,X2 ,・
・・,XD により張られる信号部分空間と、XD+1 ,X
D+2 ,・・・,XM により張られる雑音部分空間は互い
に直交補空間となる。
【0033】モードベクトル発生器7ではアンテナ1の
配列にもとづいてモードベクトルa(θ)が算出され
る。
【0034】雑音部分空間射影長算出器5では入力され
た固有値および固有ベクトルにもとづいて雑音部分空間
が張られ、モードベクトル発生器7で算出されたモード
ベクトルa(θ)が雑音部分空間に射影されて、数6に
示す射影長Ra(θ)が雑音部分空間射影長算出器5よ
り出力される。
【0035】射影長極小値算出器5では各電波源に対応
してモードベクトルa(θ)の射影長Ra(θ)の極小
値を与えるθ1 (1),θ2 (1),・・・,θD
(1)が求められる。
【0036】次に、アンテナ1から射影長極小値算出器
6までの処理を複数回例えばN回繰り返してθ1
(n),θ2 (n),・・・,θD (n)の頻度分布を
角度θi (n)に対応する区間ごとに頻度分布算出器8
により算出する。ただしn=1,2,・・・,Nであ
る。区間初期値設定器10では上記の頻度分布θ1
(n),θ2 (n),・・・,θD (n)にもとづい
て、各電波源について図6に示すような隣接した区間に
おける頻度分布の第1のピークと第2のピークの差dを
算出し、その差が所定の値、例えばβよりも小さい場合
は頻度分布区間の初期値、例えばαを設定しこのαを頻
度分布算出器8に入力する。頻度分布算出器8ではこの
初期値を起点として(α,α+Δ),(α+Δ,α+2
Δ),(α+2Δ,α+3Δ),・・・,(α+KΔ−
Δ,α+KΔ)のそれぞれの区間に該当する標本値、即
ちθi (n)(i=1,2,・・・,D)の頻度を求め
区間初期値設定器10に出力する。ただし、Δは固定区
間幅、Kは整数である。再び区間初期値設定器10では
これらの頻度分布の第1のピークと第2のピークそれぞ
れを算出し、その差がβよりも小さければβよりも大き
くなるまで上記αの値を別の値に再設定してこれらの処
理を続ける。上記の差がβよりも大きくなればこれらの
頻度分布を最大値算出器9に出力する。最大値算出器9
ではθ1 の頻度の最大値、例えば区間(α+nΔ−Δ,
α+nΔ)で最大値が得られるものとすればα+nΔ−
(Δ/2)の方向に第1の電波源が存在するものと推定
する。第2電波源、第3電波源、・・・、第D電波源に
ついても同様である。
【0037】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2を示す構成図であり、図1の最大値算出器9の代わ
りに平均値算出器11を用いている。
【0038】次に動作について説明する。アンテナ1か
ら頻度分布算出器8までの処理はこの発明の実施の形態
1と同一である。
【0039】平均値算出器11では例えばθ1 (n)
(n=1,2,・・・,N)の頻度が(α,α+Δ),
(α+Δ,α+2Δ),・・・,(α+KΔ−Δ,α+
KΔ)それぞれの区間でq1 ,q2 ,・・・,qk とす
れば、α+(Δ/2)にq1 /Nの重みを、α+(3/
2)Δに(q2 /N)の重みを、・・・、α+kΔ−
(Δ/2)にqk /Nの重みをかけて和を求める。ただ
し、q1 ,q2 ,・・・,qk の和はNである。θ2
(n),θ3 (n),・・・,θD (n)(n=1,
2,・・・,N)についても同様である。このように重
みをかけて求めた和は電波源それぞれの角度推定値に相
当する。
【0040】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3を示す構成図であり、図1の区間初期値設定器10
の代わりに区間幅設定器12を用いている。
【0041】次に動作について説明する。アンテナ1か
ら最大値算出器9までの処理はこの発明の実施の形態1
と同一である。
【0042】ただし区間幅設定器12では頻度分布算出
器8より入力された頻度分布θ1 (n),θ2 (n),
・・・,θD (n)(n=1,2,・・・,N)に対し
頻度分布の隣接する区間の頻度差を算出し、その頻度差
が所定の値、例えばγよりも大きい場合は区間幅を狭め
て、例えば区間幅をΦに設定してこのΦを頻度分布算出
器8に入力する。頻度分布算出器8では(0,Φ),
(Φ,2Φ),・・・,(LΦ−Φ,LΦ)のそれぞれ
の区間に該当する標本値、即ちθi (i=1,2,・・
・,D)の頻度を求め、区間幅設定器12に出力する。
ただし、Lは整数である。再び区間幅設定器12ではこ
れらの頻度分布の隣接する区間の頻度差を算出し、その
頻度差がγよりも大きければγよりも小さくなるまで上
記Φの値を別の値に再設定してこれらの処理を続け、図
4に示すような滑らかな頻度分布を得る。上記の頻度差
がγよりも小さくなればこれらの頻度分布を最大値算出
器9に出力する。最大値算出器9ではθ1 の頻度の最大
値、例えば区間(mΦ−Φ,mΦ)で最大値が得られる
とするならば、mΦ−(Φ/2)の方向に第1電波源が
存在するものと推定する。第2電波源、第3電波源、・
・・、第D電波源についても同様である。
【0043】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4を示す構成図であり、図3の最大値算出器9の代わ
りに平均値算出器11を用いている。
【0044】次に動作について説明する。アンテナ1か
ら頻度分布算出器8までの処理はこの発明の実施の形態
3と同一であり、図4に示すような滑らかな頻度分布を
得る。
【0045】また、図5の平均値算出器11の動作はこ
の発明の実施の形態2における平均値算出器11の動作
と同一である。
【0046】
【発明の効果】第1の発明によれば区間設定器で適当に
設定された頻度分布区間により、頻度分布の最大値を特
定することができ、従って、最大値算出器で得られる角
度推定値の精度が高くなる。
【0047】また、第2の発明によれば、第1の発明と
同様、区間設定器で適当に設定された頻度分布区間によ
り、頻度分布の最大値を特定することができ、従って、
平均値算出器で得られる角度推定値の精度が高くなる。
【0048】また、第3の発明によれば、区間設定器で
設定された頻度分布の区間初期値により、頻度分布をあ
る区間に集中させることができ、従って最大値算出器で
得られる角度推定値の精度が高くなる。
【0049】また、第4の発明によれば、区間設定器で
設定された頻度分布の区間幅により頻度分布を滑らかに
することができ、従って平均値算出器で得られる角度推
定値の精度が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による方向探知装置の実施の形態1
を示す図である。
【図2】 この発明による方向探知装置の実施の形態2
を示す図である。
【図3】 この発明による方向探知装置の実施の形態3
を示す図である。
【図4】 この発明による方向探知装置の実施の形態3
および実施の形態4における電波源の方向の頻度分布を
表わす図である。
【図5】 この発明による方向探知装置の実施の形態4
を示す図である。
【図6】 従来の方向探知装置の構成を示す図である。
【図7】 従来の方向探知装置における電波源の方向の
頻度分布を表わす図である。
【符号の説明】
1 アンテナ、2 受信機、3 共分散行列算出器、4
固有値・固有ベクトル算出器、5 雑音部分空間射影
長算出器、6 射影長極小値算出器、7 モードベクト
ル発生器、8 頻度分布算出器、9 最大値算出器、1
0 区間初期値設定器、11 平均値算出器、12 区
間幅設定器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波源からの電波を受信する同一仕様の
    複数のアンテナと、上記複数のアンテナそれぞれに対応
    して接続された同一仕様の複数の受信機と、上記受信機
    の出力にもとづいて共分散行列を算出する共分散行列算
    出器と、上記共分散行列算出器より出力される共分散行
    列より固有値および固有ベクトルを算出する固有値・固
    有ベクトル算出器と、上記アンテナの配列にもとづき、
    かつ仮想電波源の位置する方向の関数で表されるモード
    ベクトルを算出するモードベクトル発生器と、上記固有
    値・固有ベクトル算出器より出力される固有値および固
    有ベクトルにもとづいて張られる雑音部分空間に上記モ
    ードベクトル発生器より出力されるモードベクトルを射
    影し、その射影長を算出する雑音部分空間射影長算出器
    と、上記雑音部分空間射影長算出器より出力される上記
    射影長が極小となるときの上記仮想電波源の位置する方
    向を複数求め、上記複数の方向を出力する射影長極小値
    算出器と、上記射影長極小値算出器から与えられる上記
    複数の方向を包含する範囲内で区切られた複数の区間毎
    に、上記それぞれの方向が占める頻度分布を算出する頻
    度分布算出器と、上記頻度分布算出器における頻度分布
    の区間を設定し、隣接する上記区間において複数の最大
    値候補が存在するときに上記区間を変更する区間設定器
    と、上記頻度分布算出器により求めた頻度分布の最大値
    に対応する上記仮想電波源の位置する方向を出力する最
    大値算出器とを備えたことを特徴とする方向探知装置。
  2. 【請求項2】 電波源からの電波を受信する同一仕様の
    複数のアンテナと、上記複数のアンテナそれぞれに対応
    して接続された同一仕様の複数の受信機と、上記受信機
    の出力にもとづいて共分散行列を算出する共分散行列算
    出器と、上記共分散行列算出器より出力される共分散行
    列より固有値および固有ベクトルを算出する固有値・固
    有ベクトル算出器と、上記アンテナの配列にもとづき、
    かつ仮想電波源の位置する方向の関数で表されるモード
    ベクトルを算出するモードベクトル発生器と、上記固有
    値・固有ベクトル算出器より出力される固有値および固
    有ベクトルにもとづいて張られる雑音部分空間に上記モ
    ードベクトル発生器より出力されるモードベクトルを射
    影し、その射影長を算出する雑音部分空間射影長算出器
    と、上記雑音部分空間射影長算出器より出力される上記
    射影長が極小となるときの上記仮想電波源の位置する方
    向を複数求め、上記複数の方向を出力する射影長極小値
    算出器と、上記射影長極小値算出器から与えられる上記
    複数の方向を包含する範囲内で区切られた複数の区間毎
    に、上記それぞれの方向が占める頻度分布を算出する頻
    度分布算出器と、上記頻度分布算出器における頻度分布
    の区間を設定する区間設定器と、上記頻度分布算出器に
    より求めた頻度分布の平均値に対応する上記仮想電波源
    の位置する方向を出力する平均値算出器とを備えたこと
    を特徴とする方向探知装置。
  3. 【請求項3】 上記区間設定器は、あらかじめ設定され
    た区間幅を有し、上記区間の初期値を変更することによ
    り区間変更を行う手段を備えたことを特徴とする請求項
    1もしくは2記載の方向探知装置。
  4. 【請求項4】 上記区間設定器は、あらかじめ設定され
    た区間の初期値を有し、上記区間の区間幅を変更するこ
    とにより区間変更を行う手段を備えたことを特徴とする
    請求項1もしくは2記載の方向探知装置。
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