JP2000121449A - 感温素子 - Google Patents

感温素子

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JP2000121449A
JP2000121449A JP10291063A JP29106398A JP2000121449A JP 2000121449 A JP2000121449 A JP 2000121449A JP 10291063 A JP10291063 A JP 10291063A JP 29106398 A JP29106398 A JP 29106398A JP 2000121449 A JP2000121449 A JP 2000121449A
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JP
Japan
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temperature
thin film
lead wire
substrate
sensitive
Prior art date
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Pending
Application number
JP10291063A
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English (en)
Inventor
Tadaya Kanazawa
侃也 金澤
Kotaro Shinohara
小太郎 篠原
Ichiro Senba
一郎 船場
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TECHNOL SEVEN CO Ltd
Original Assignee
TECHNOL SEVEN CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リード線の接続の安定性を確保する。 【解決手段】 電気絶縁性を有するアルミナ製の基板1
1上に、測温端となる白金パターンから成る感温薄膜1
2を形成している。感温薄膜12には2つの出力用電極
14が設けられており、白金線から成る2本のリード線
15の端部が圧接によりそれぞれ取り付けられる。更
に、感温薄膜12、出力用電極14の表面にはガラス1
6を介して、基板11と同じ縦横寸法でのアルミナから
成る補強板17が貼り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超小型の例えば白
金抵抗式測温体である感温素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、白金薄膜パターンを利用し、
温度による電気抵抗の変化を基に測温する感温素子が実
用化されているが、その大きさは一般的には1〜4mm
角程度と極めて小さく、リード線を接続するには、パタ
ーンの一部の出力用電極にリード線を圧接して接続して
いるのが現状である。そして、このリード線の脱落を防
止すると共に、白金パターンの電気的絶縁を行うことが
必要とされる。
【0003】図6は第1の従来例の断面図であり、基板
1上に白金から成る感温薄膜2が形成され、その出力用
電極3に白金製のリード線4又はFe−Ni芯の白金ク
ラッド線が圧接により接続されている。感温薄膜2上に
は絶縁用ガラス膜5がコーティングされており、リード
線4を接続した出力用電極3上には保護ガラス6がモー
ルドされている。ガラス膜5は樹脂粉末を混合してペー
スト状にした粉末ガラスを感温薄膜2上に印刷により塗
布し、保護ガラス6は同様の材料をリード線4の周辺に
盛り上げ、焼成炉によってガラス5、6を溶融して完成
している。
【0004】また、図7は第2の従来例の断面図を示
し、基板1上に感温薄膜2を形成し、その出力用電極3
にリード線7を圧接により接続し、基板1の上の全体は
ガラス膜8により覆われている。ガラス膜8はペースト
状にしたガラスを塗布した後に、焼成炉で溶融すること
によって覆い、感温薄膜2と保護とリード線7の接続を
維持している。この場合には、第1の従来例のようなリ
ード線保護用のための専用の保護ガラス6がなく、リー
ド線7の補強が弱いので、リード線7には白金リボンを
使用し、折り曲げ等によってもリード線7の接続部に力
が加わらないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】第2の従来例のような
リボン線によるリード線7を使用する場合は特殊な用途
の場合であり、一般的には細線によるリード線4を用い
た第1の従来例の感温素子が多く使用されている。
【0006】しかし、第1の従来例においては保護ガラ
ス6による押さえだけでは、リード線4の取付強度は弱
く、引っ張り力などにより保護ガラス6が破損し脱落す
るなど信頼性が十分ではない。
【0007】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
リード線の接続の安定性を確保する感温素子を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る感温素子は、電気絶縁性を有する基板上
に温度により特性が変化する感温薄膜を形成し、該感温
薄膜の出力用電極にリード線を取り付け、前記感温薄膜
の表面及び前記出力用電極の前記リード線との接続部に
ガラスを介して前記絶縁基板とほぼ同形状の電気絶縁性
を有する補強板を貼り付けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図5に図示の実施
例に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1は電気絶縁性を有する例えばアルミナ
(Al23 )製の基板11上に、測温端となる白金パ
ターンから成る感温薄膜12を形成した素材13の斜視
図であり、基板11の大きさは例えば幅0.7mm、長
さ0.9mm、厚さ0.25mmとされている。この素
材13は大きな基板上に白金をスパッタリング法により
0.5μmの厚みに着膜し、スパッタエッチングにより
多数の感温薄膜12のパターンを形成した後に、各パタ
ーンごとに基板11を切断したものである。
【0011】感温薄膜2には2つの出力用電極14が設
けられており、感温薄膜2には出力用電極14間の抵抗
値を調整するために切断する細線部が随所に設けられて
いる。そして、出力用電極14に図2に示すように例え
ば径0.1mmの白金線から成る2本のリード線15の
端部が圧接によりそれぞれ取り付けられる。なお、実施
例のような2線式の場合にはリード線15は2本でよい
が、4線式の場合にはリード線15は4本必要となる。
【0012】更に、図3に示すように感温薄膜12、出
力用電極14の表面にはガラス16を介して、基板11
と同じ縦横寸法で例えば厚み0.13mmの電気絶縁性
を有する例えばアルミナから成る補強板17が貼り付け
られている。
【0013】この貼り付けに際しては、樹脂粉末を混合
してペースト状にしたガラス粉末を、予め印刷により補
強板17上に塗布し、この補強板17のガラス面を感温
薄膜12、リード線15上に重ね合わせる。その後に、
加熱炉においてガラス16を溶融して接着剤として基板
11と補強板17を貼り合わせることにより一体化す
る。なお、ガラス粉末を補強板17に塗布した後の貼り
合わせ前に、一旦、ガラス16を平坦化するために補強
板17を加熱炉において加熱してもよい。
【0014】図4、図5はそれぞれ実施例、従来例の素
子厚さに対するリード線15の引張強度の関係を実測し
たグラフ図であり、これらをまとめると表1のようにな
る。なお、この素子厚さは実施例においては基板11の
下面と補強板17の上面の間隔であり、従来例において
は図6に示す基板1の下面と保護ガラス6の頂点間の長
さである。
【0015】 表1 実施例 従来例 引張強度 最大値 0.145 0.060 (Kg) 最小値 0.100 0.025 平均値 0.125 0.039 厚み方向寸法 最大値 0.544 0.669 (mm) 最小値 0.435 0.511 平均値 0.496 0.607
【0016】このことから、実施例は従来例に比較して
リード線15の引張強度が数倍大きくなっており、更に
は素子の厚みが一定化していることが分かる。
【0017】これは補強板17を貼り付けたことによる
効果に他ならず、補強板17によりリード線15を挟着
することにより機械的強度が増加し、更には素子の厚み
を所定寸法に抑えることができ、微小な隙間等に挿入す
ることができるなど従来例にはない効果が得られる。
【0018】なお、実施例においては電気抵抗式の感温
素子について説明したが、本発明はその他にもサーミス
タ、熱電対にも適用できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る感温素
子は、感温薄膜の上に補強板を貼り付けているために、
感温薄膜に対する保護とリード線の脱落を防止すること
が可能となる。また、素子の厚みを所定寸法に抑えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】素材の斜視図である。
【図2】リード線を取り付けた状態の斜視図である。
【図3】断面図である。
【図4】実施例の素子厚さに対する引っ張り強度のグラ
フ図である。
【図5】従来例の素子厚さに対する引っ張り強度のグラ
フ図である。
【図6】第1の従来例の断面図である。
【図7】第2の従来例の断面図である。
【符号の説明】
11 基板 12 感温薄膜 14 出力用電極 15 リード線 16 ガラス 17 補強板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 船場 一郎 神奈川県横浜市都筑区川和町950−1 株 式会社テクノ・セブン川和事業所内 Fターム(参考) 2F056 GA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性を有する基板上に温度により
    特性が変化する感温薄膜を形成し、該感温薄膜の出力用
    電極にリード線を取り付け、前記感温薄膜の表面及び前
    記出力用電極の前記リード線との接続部にガラスを介し
    て前記絶縁基板とほぼ同形状の電気絶縁性を有する補強
    板を貼り付けたことを特徴とする感温素子。
  2. 【請求項2】 前記基板、前記補強板はアルミナ製とし
    た請求項1に記載の感温素子。
  3. 【請求項3】 前記感温薄膜は白金とした請求項1に記
    載の感温素子。
JP10291063A 1998-10-13 1998-10-13 感温素子 Pending JP2000121449A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018004309A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 京セラ株式会社 測温体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018004309A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 京セラ株式会社 測温体
JP2021192062A (ja) * 2016-06-28 2021-12-16 京セラ株式会社 測温体
JP7245883B2 (ja) 2016-06-28 2023-03-24 京セラ株式会社 測温体

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