JP2000121237A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
性冷媒が漏洩した環境下で除霜が行われた時に爆発を防
止することを目的とする。 【解決手段】 可燃性冷媒を使用した冷凍サイクルの蒸
発器10と、蒸発器10除霜する除霜手段18とを設置
した冷却室19を備え、除霜手段18は蒸発器10の最
下位配管20の近傍に設置したので、可燃性冷媒のサー
モサイフォンによる除霜が促進され、可燃性冷媒の発火
による爆発災害を防止でき、霜残りによる不冷を防止で
きる。
Description
た冷蔵庫に関するものである。
するものとしては、特開平8−54172号公報が挙げ
られる。
庫を説明する。図10は、従来の冷蔵庫の要部の縦断面
図である。図10において、1は冷蔵庫本体、2は冷蔵
庫本体1の内部にある冷凍室、3は冷蔵庫本体1の内部
にある冷蔵室、4は冷凍室扉、5は冷蔵室扉、6は冷凍
室2と冷蔵室3を仕切る仕切壁、7は冷凍室2内の空気
を吸い込む冷凍室吸込口、8は冷蔵室3内の空気を吸込
む冷蔵室吸込口、9は冷気を吐出する吐出口、10は蒸
発器、11は冷気を循環させるファン、12は蒸発器1
0と冷凍室2を仕切る蒸発器仕切壁、13は桶、14は
排水口、15はニクロム線をコイル状にしたものをガラ
ス管で覆った除霜用管ヒータ、16は除霜水が除霜用管
ヒーター15に直接滴下して接触するときに発する蒸発
音を防止するための屋根、17は桶13と除霜用管ヒー
ター15の間に設置され絶縁保持された金属製の底板で
ある。
蔵室3を冷却する場合は、蒸発器10に冷媒が流通して
蒸発器10が冷却される。これと同じくしてファン11
の作動により、冷凍室吸込口7や冷蔵室吸込口8から冷
凍室2や冷蔵室3の昇温空気を冷却室20に送り、蒸発
器10で熱交換して冷却されて吐出口9から冷却風を冷
凍室2内に送り、冷凍室2から図示していない連通口を
通って冷蔵庫に冷気を送る。ここで、蒸発器10と熱交
換する空気は、冷凍室扉4及び冷蔵室扉5の開閉による
高温外気の流入や冷凍室2及び冷蔵室3の保存食品の水
分の蒸発等により高湿化された空気であることから、そ
の空気より低温である蒸発器10に空気中の水分が霜と
なって着霜する。
量が増加するに従って蒸発器10表面と熱交換する空気
との伝熱が阻害されると共に通風抵抗となって風量が低
下するために熱通過率が低下して冷却不足が発生する。
クロム線に通電により放射される熱線により蒸発器10
や桶13や排水口14付近に着いた霜を水に融解する。
部は直接に桶13に落ち、その他は屋根16により除霜
用管ヒーター15を避けて桶13に落ちて排水口14か
ら庫外に排水される。このとき、除霜用管ヒーター15
から桶13に放射された熱線は底板17により一部反射
され蒸発器10方向に散乱する。
来の構成では、可燃性冷媒を使用した冷凍サイクルにお
いて、可燃性冷媒は比較的に潜熱が大きいことから可燃
性冷媒が溜まる蒸発器10の配管部において熱量が他の
配管部に比べてかなり大きくなることから除霜不足とな
り、霜取りを生じて、除霜終了後の冷却運転時に残った
霜により熱伝達が阻害され不冷が発生する。
クロム線表面は言うまでもなくガラス表面温度は非常に
高温度であり、可燃性冷媒が蒸発器10等の庫内と連通
している部分にある配管から漏洩した場合に、除霜用管
ヒーター15の通電により発火して爆発し大災害を招く
危険性がきわめて高くなるという課題を有していた。
霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた
場合に可燃性冷媒の発火による爆発を防止することで爆
発による災害を防止し、霜残りによる不冷を防止する除
霜手段を備えた可燃性冷媒を使用した冷蔵庫を提供する
ことを目的とする。
本発明の冷蔵庫は、可燃性冷媒を使用した冷凍サイクル
の蒸発器と、前記蒸発器を除霜する除霜手段とを設置し
た冷却室を備え、前記除霜手段は蒸発器の最下位配管の
近傍に設置したものである。
一にできることから、除霜効率が向上して霜残りが無く
なる。さらに、除霜手段の動作時間が短縮でき、除霜手
段の発熱時間が短縮できることから、除霜手段の表面温
度が可燃性冷媒の発火温度に到達する以前に除霜ができ
る。
は、可燃性冷媒を使用した冷凍サイクルの蒸発器と、前
記蒸発器を除霜する除霜手段とを設置した冷却室を備
え、前記除霜手段は蒸発器の最下位配管の近傍に設置し
たので、除霜時において、除霜手段により蒸発器及び蒸
発器周辺を加熱する場合、潜熱が大きい可燃性冷媒の溜
まり易い蒸発器の最下位配管部が除霜手段から最も近傍
にあるため、熱容量の大きい蒸発器の最下位配管部が最
も受熱される。このことから、除霜を均一にでき、除霜
効率が向上して霜残りが無くなる。さらに、除霜効率の
向上により、除霜手段の動作時間が短縮でき、除霜手段
の発熱時間が短縮できることから、除霜手段の表面温度
が可燃性冷媒の発火温度に到達する以前に除霜ができる
という作用を有する。
平であるので、蒸発器の熱交換面積が同一であっても除
霜手段から蒸発器の各部までの距離差が小さくなる。こ
のことから、除霜手段からの蒸発器各部への伝熱時間差
が小さくなり、より均一に蒸発器及び周辺の除霜がで
き、除霜効率が向上するので、霜残りが無くなり、さら
に、除霜手段の動作時間が短縮できて除霜手段の発熱時
間が短縮できることから、除霜手段の表面温度が可燃性
冷媒の発火温度に到達する以前に除霜ができるという作
用を有する。
較的に冷蔵庫本体上部に設置され、冷凍室及び冷蔵庫か
らの空気を冷却室に吸い込むための冷却室吸込口を除霜
手段より下方に設置したので、蒸発器等の庫内に冷媒配
管から可燃性冷媒が漏洩した場合は可燃性冷媒は空気よ
り比重が重たいことから、可燃性冷媒は冷気が循環して
いない時に冷却室吸込口を通って冷却室から流出し庫内
の下部に溜まる。このことから、除霜手段が設置されて
いる雰囲気に可燃性冷媒が溜まることがないため可燃性
冷媒の漏洩時に除霜が行われても可燃性冷媒が発火しな
いという作用を有する。
金属抵抗材料からなるヒーター線を熱伝導性の良好な絶
縁体で覆い、絶縁体の表面に金属膜で覆ったパイプヒー
ターであり、パイプヒーターの一部が蒸発器内の部品に
接触して設置したので、パイプヒーターから蒸発器への
熱伝導が促進されることから蒸発器の除霜を促進でき
る。さらに、パイプヒーターの金属表面と蒸発器は接触
していることから、相互に熱交換が行われてパイプヒー
ター表面と蒸発器表面との温度差が小さくなり、パイプ
ヒーター表面温度は蒸発器の霜が融ける温度以上に昇温
する必要が無くなる。このことから、蒸発器の霜残りが
無くなると共に、パイプヒーター表面温度が可燃性冷媒
の発火温度以上である高温になることが無いために可燃
性冷媒の漏洩時に除霜が行われても可燃性冷媒が発火し
ないという作用を有する。
金属抵抗材料からなるヒーター線で構成されたヒーター
であり、前記ヒーター線は所定発熱量を維持しつつ、可
燃性冷媒の発火温度未満となるように、線径を太くし、
線長を長くしたので、単位長さ当たりの発熱量が低下し
てヒーター線の表面温度が発火温度未満に低下する。こ
のことから、可燃性冷媒の漏洩時に除霜が行われても可
燃性冷媒が発火しないという作用を有する。
金属抵抗材料からなるヒーター線で構成されたヒーター
を複数設置したので、1本当たりの発熱量を低下させる
ことができ、その結果、ヒーター線の表面温度は可燃性
冷媒の発火温度未満に低下する。このことから、可燃性
冷媒の漏洩時に除霜が行われても可燃性冷媒が発火しな
いという作用を有する。
金属抵抗材料からなるヒーター線で構成されたヒーター
であり、前記ヒーター線の抵抗変化から表面温度を推算
し、可燃性冷媒の発火温度未満となるように制御したの
で、確実にヒーター線の表面温度を可燃性冷媒の発火温
度未満で使用できる。このことから、可燃性冷媒の漏洩
時に除霜が行われても可燃性冷媒が発火しないという作
用を有する。
金属抵抗材料からなるヒーター線を有するヒーターであ
り、ヒーター線は表面温度が可燃性冷媒の発火温度未満
となるように印可電圧を制御したので、可燃性冷媒の漏
洩時に除霜が行われても可燃性冷媒が発火しないという
作用を有する。
置されている蒸発器配管は下方に傾斜しているので、サ
ーモサイフォン現象における可燃性冷媒液が最下位配管
への移動が促進されてサーモサイフォンが促進され、サ
ーモサイフォンによる除霜が促進する。このことから、
より除霜を均一にでき、除霜促進により霜残りがより無
くなる。さらに、除霜の促進効果により、除霜手段の動
作時間がさらに短縮でき、除霜手段の発熱時間が短縮で
きることから、除霜手段の表面温度が可燃性冷媒の発火
温度に到達する以前に除霜ができるという作用を有す
る。
から図9を用いて説明する。 (実施の形態1)本発明による実施の形態1について、
図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成に
ついては、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
の要部の縦断面図である。図1に示すように、18は蒸
発器10やその周辺に付着した霜を除霜するための加熱
タイプの除霜手段であり、19は蒸発器10やファン1
1や屋根16や除霜手段19が設置されている冷却室で
あり、20は蒸発器10の最下位配管であり、除霜手段
18は最下位配管20の近傍に設置されている。
以下にその動作を説明する。任意の時間が経過すると蒸
発器10の着霜を除霜するために、ファン11が停止
し、蒸発器10の冷媒流通が停止した後、除霜手段18
が作動し、図示していない除霜完了検知手段により除霜
完了を検知して除霜手段18の作動を停止して除霜は終
了する。ここで、ファン11の停止により蒸発器10内
の可燃性冷媒の液は自重により蒸発器10の最下位配管
20に最も多量に溜まる。その後、除霜手段18の作動
により、最下位配管20内に多量に溜まっている潜熱の
大きい可燃性冷媒は蒸発する。
の近傍にあることから最下位配管20の内部に溜まった
多量の可燃性冷媒は蒸発を促進される。このように蒸発
した可燃性冷媒は、蒸発器10の上部の配管へ高温気体
となって移動する。蒸発器10の上部の配管へ移動した
可燃性冷媒の高温気体は、蒸発器10の上部の配管は着
霜により低温であることから、配管及びフィンを通して
霜から吸熱して液化し、この液化に必要な熱を蒸発器1
0上部の霜から吸熱することで除霜が行われる。
に液化するために大きな熱量を霜から奪うために除霜が
促進される。
により蒸発器10の最下位配管19に溜まる。このよう
に、サーモサイフォン現象により蒸発器10の除霜が行
われる。また、サーモサイフォンによる除霜に加えて、
除霜手段18からの直接受熱により、蒸発器10や周辺
の部品及び壁の霜が融けると共に周辺の空気が暖められ
て対流することで、蒸発器10全体の除霜が行われる。
0は配管内の可燃性冷媒のサーモサイフォン効果と除霜
手段18の直接的な熱影響により全体を均一に除霜を行
い、除霜効率が向上することで、霜残りが無くなると共
に、除霜手段18の動作時間の短縮により除霜手段18
の発熱時間が短縮し、除霜手段18の表面温度が可燃性
冷媒の発火温度に到達する以前に図示していない除霜完
了検知手段により除霜の完了を検知して除霜が完了す
る。
2について、図面を参照しながら説明する。なお、従来
と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明は
省略する。
の要部の縦断面図である。図2に示すように、蒸発器1
0は同熱交換面積で形状を冷蔵庫の扉を正面として奥行
きまたは横方向より高さ方向の寸法が小さい。
以下にその動作を説明する。除霜時において、除霜手段
18から遠い蒸発器10上部への距離が短縮することか
ら、除霜手段18から蒸発器10上部への除霜手段18
の熱が早期に伝熱し、蒸発器10上下への伝熱時間差が
小さくなる。このことから、より均一に蒸発器及び周辺
の除霜を行い、除霜効率が向上するので霜残りが無く、
さらに、短い時間の除霜手段18の動作により除霜が完
了する。
3について、図面を参照しながら説明する。なお、従来
と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を
省略する。
の要部の縦断面図である。図3に示すように、21は冷
凍室吸込口7からの吸込空気と冷蔵室吸込口8からの吸
込空気が合流して冷却室19に吸い込む冷却室吸込口で
あり、22は冷蔵室吸込口8内にある冷蔵室吸込口8に
流入する冷蔵室の空気の流入を制御するダンパであり、
23は冷蔵室を冷却するために冷凍室の低温空気を冷蔵
室3へ送流するための連通口である。
以下にその動作を説明する。除霜時の直前にファン11
を一定時間停止させると共にガンパ22を開く。その
後、ダンパ22を閉じて除霜手段18を作動させて除霜
を行い、図示していない除霜完了検知手段により除霜完
了を検知して除霜が終了する。
ンパ22の開により、庫内に可燃性冷媒が漏洩していた
場合は、可燃性冷媒は空気より比重の重いことから、冷
却室18は比重の軽い空気が存在し、比重の重たい可燃
性冷媒は冷却室吸込口21を通って冷蔵室3に溜まり、
冷凍室2に洩れたものも連通口23を通って冷蔵室3に
溜まる。
ら、対流がなくなり冷蔵室3に溜まった可燃性冷媒が冷
却室19に逆流することが無くなる。そして、除霜手段
18が作動するが、除霜手段18が設置されている冷却
室19は空気雰囲気であるため、可燃性冷媒に発火する
ことなく除霜が完了する。
4について、図面を参照しながら説明する。なお、従来
と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明は
省略する。
断面図である。図4に示すように、24は蒸発器10を
形成している蒸発器配管であり内部に可燃性冷媒が封入
されており、25は蒸発器10を形成しているフィンで
あり、26は金属抵抗材料からなるヒーター線を熱伝導
性の良好な絶縁体で覆い、絶縁体の表面に金属膜で覆わ
れたパイプヒーターであり、27は蒸発器10と接触し
たパイプヒーター26の直管部である。
以下にその動作を説明する。除霜時はパイプヒーター2
6のヒーター線に通電してパイプヒーター26表面を加
熱させる。パイプヒーター26で加熱された熱は直管部
27と接触している蒸発器10の部分から蒸発器10全
体に熱伝導により伝熱し、蒸発器10全体に伝熱した熱
は空気及び輻射により蒸発器周辺に伝熱する。
の部分で発熱した熱は空気を介しての伝熱と輻射により
蒸発器10及び蒸発器10周辺を加熱する。
ーター26からの直接的な伝熱とそれによる配管内の可
燃性冷媒のサーモサイフォンにより行われ、パイプヒー
ター26の金属表面と金属からなる蒸発器10が接触し
ていることからパイプヒーター26表面と蒸発器10の
温度差は小さくなる。
温度が蒸発器10の霜が融解する温度以上に加熱される
ことは無く、可燃性冷媒の発火温度以上になる前に除霜
が完了する。
5について、図面を参照しながら説明する。なお、従来
と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明は
省略する。
の要部の縦断面図である。図5に示すように、28は除
霜手段18の構成要素の一つである金属抵抗材料からな
るヒーター線であり、従来に対して発熱量は同等、径は
太く、全長は長くして可燃性冷媒の発火温度未満となる
ように設計しており、スパイラル状で形成されている。
29は除霜手段18の構成要素の一つであり、内部にヒ
ーター線28を設置したガラス管である。また、Lはヒ
ーター線28のスパイラル状を形成した後の長さ、Dは
ヒーター線28のスパイラルの直径であり、Lは従来同
等で、Dは大きくなっている。
以下にその動作を説明する。除霜時にヒーター線28に
通電されると、単位長さ当たりの発熱量は従来に対して
低下して可燃性冷媒の発火温度未満となる。しかしなが
ら、発熱量は従来同等であることから除霜は従来同等で
行われる。このことから、除霜能力は従来同等を維持し
つつ可燃性冷媒の発火温度未満で除霜が行われる。
ーター線28をガラス管29で覆ったガラス管ヒーター
であるが、ヒーター線28を使用した除霜手段であるな
らどんなものでも同様の効果は得られる。
6について、図面を参照しながら説明する。なお、従来
と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明は
省略する。
の要部の縦断面図である。図6に示すように、31は第
2の除霜手段である。
以下にその動作を説明する。除霜時は除霜手段18と第
2の除霜手段31に通電が行われ、除霜手段18は従来
の半分の量を発熱し、第2の除霜手段も従来の半分の量
を発熱する。このことから、全体の発熱量は従来同等以
上であるので従来以上の除霜能力を確保し、さらに、1
本当たりの発熱量は半減することから除霜手段18及び
第2の除霜手段31の表面温度は低下して可燃性冷媒の
発火温度未満で除霜が行われる。
1を蒸発器10に設置しているが、蒸発器10の形状や
着霜状態によって除霜手段18と第2の除霜手段31に
よる除霜が同等となるような位置に設置することで同様
の効果は得られる。
7について、図面を参照しながら説明する。なお、従来
と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を
省略する。
ー線28の抵抗変化係数Rと表面温度の関係を示した図
である。ヒーター線28の一般的な特性としては表面温
度が上昇するに従い抵抗が上昇する。ここで、抵抗変化
係数Rはヒーター線28の表面温度が上昇した時の抵抗
値を低温時の初期値で除した値である。
以下にその動作を説明する。除霜時はヒーター線28に
通電が行われると共に活線抵抗法によりヒーター線28
の抵抗を測定する。そして、常時、抵抗変化係数Rを算
出してヒーター線28の抵抗変化係数Rと表面温度Tの
関係から表面温度を算出する。このとき、算出したヒー
ター線28の表面温度が可燃性冷媒の発火温度未満の近
傍になった場合に除霜手段18のヒーター線28への通
電を遮断する。その後、任意の低温にヒーター線28の
表面温度が低下した時に通電を開始する。この繰り返し
によりヒーター線28の表面温度を可燃性冷媒の発火温
度未満に確実に制御して除霜を行う。
表面の温度Tとの関係は図7のごとくなっているが、ヒ
ーター線の使用材料によって特性が違うので、使用する
ヒーター線の特性を把握することで同様の効果は得られ
る。
8について、図面を参照しながら説明する。なお、従来
と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を
省略する。
概略図である。図8に示すように、32は除霜手段18
の構成要素であるヒーター線28に印可する電圧を制御
する電圧可変器である。
以下にその動作を説明する。除霜は任意の時間経過後に
ヒーター線28に通電が開始され、図示していない除霜
完了検知手段により除霜完了を検知してヒーター線28
への通電が停止して除霜は終了する。ヒーター線28は
表面温度が可燃性冷媒の発火温度未満の近傍になった場
合に電圧可変器32によりヒーター線28の印可電圧を
低下させる。
9について、図面を参照しながら説明する。なお、従来
と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を
省略する。
の要部の断面図である。図9に示すように、蒸発器10
の構成要素である可燃性冷媒が内部に封入された配管は
下方に傾斜して設置されている。
以下にその動作を説明する。除霜時において、配管内の
可燃性冷媒はサーモサイフォン現象により蒸発器10の
上下で凝縮と蒸発を繰り返している。このとき、蒸発器
10の上部で凝縮した可燃性冷媒は傾斜している配管を
通って最下位配管20に移動する。このとき、蒸発器1
0の配管の傾斜により、液冷媒が蒸発器上部から最下位
配管20への移動が促進されるのでサーモサイフォン現
象が活発に行われ、サーモサイフォンによる除霜が促進
される。
媒を使用した冷凍サイクルの蒸発器と、蒸発器を除霜す
る除霜手段とを設置した冷却室を備え、除霜手段は蒸発
器の最下位配管の近傍に設置したので、除霜時におい
て、除霜手段より蒸発器及び蒸発器周辺を加熱する場
合、潜熱が大きい可燃性冷媒の溜まり易い蒸発器の最下
位配管が除霜手段から最も近傍にあるため、熱容量の大
きい蒸発器の最下位配管部は最も受熱できる。
率が向上して霜残りが無くなる。さらに、除霜効率の向
上により、除霜手段の動作時間が短縮でき、除霜手段の
発熱時間が短縮できることから、除霜手段の表面温度が
可燃性冷媒の発火温度に到達する以前の除霜が完了でき
る。
気に漏洩した環境下で除霜が行われた場合に可燃性冷媒
の発火による爆発を防止することで爆発による災害を防
止でき、霜残りによる不冷を防止できる。
熱交換面積が同一であっても除霜手段から蒸発器の各部
までの距離差が短くなる。このことから、除霜手段から
の蒸発器上下への伝熱時間差が小さくなり、より均一に
蒸発器及びその周辺の除霜ができ、除霜効率が向上する
ので、霜残りが無くなる。
除霜手段の発熱時間が短縮できることから、除霜手段の
表面温度が可燃性冷媒の発火温度に到達する以前に除霜
ができる。従って、可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気
に漏洩した環境下で除霜が行われた場合に可燃性冷媒の
発火による爆発を防止することで爆発による災害を防止
でき、霜残りによる不冷を防止できる。
設置され、冷却室は冷凍室及び冷蔵室からの空気を吸い
込むための冷却室吸込口を除霜手段より下方に設置した
ので、蒸発器等の庫内に冷媒配管から可燃性冷媒が漏洩
した場合は可燃性冷媒は空気より比重が重たいことか
ら、可燃性冷媒は冷気が循環していない時に冷却室吸込
口を通って流出し庫内の下部に溜まる。
雰囲気に可燃性冷媒が溜まることがないため可燃性冷媒
の漏洩時に除霜が行われても可燃性冷媒が発火しない。
従って、可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気に漏洩した
環境下で除霜が行われた場合に可燃性冷媒の発火による
爆発を防止することで爆発による災害を防止できる。
ーター線を熱伝導性の良好な絶縁体で覆い、絶縁体の表
面に金属膜で覆ったパイプヒーターであり、パイプヒー
ターの一部が蒸発器内の部品に接触して設置したので、
パイプヒーターから蒸発器への熱伝導が促進され、蒸発
器の除霜を促進できる。
器は接触していることから、相互に熱交換が行われてパ
イプヒーター表面と蒸発器表面との温度差が小さくな
り、パイプヒーター表面温度は蒸発器の霜が融ける温度
以上に昇温する必要が無くなる。
と共に、パイプヒーター表面温度が可燃性冷媒の発火温
度以上である高温になることが無いために可燃性冷媒の
漏洩時に除霜が行われても可燃性冷媒が発火しない。従
って、可燃性冷媒が漏洩した環境下で除霜が行われた場
合に可燃性冷媒の発火による爆発を防止し、爆発による
災害を防止できる。
ーター線で構成されたヒーターであり、ヒーター線と所
定発熱量を維持しつつ、可燃性冷媒の発火温度未満とな
るように、線径を太くし、線長を長くしたので、単位長
さ当たりの発熱量が低下してヒーター線の表面温度が発
火温度未満に低下する。このことから、可燃性冷媒の漏
洩時に除霜が行われても可燃性冷媒が発火しない。
霜が行われた場合に可燃性冷媒の発火による爆発を防止
し、爆発による災害を防止できる。
ーター線で構成されたヒーターを複数設置したので、1
本当たりの発熱量を低下させることができ、その結果、
ヒーター線の表面温度は可燃性冷媒の発火温度未満に低
下する。
が行われても可燃性冷媒が発火しない。従って、可燃性
冷媒が漏洩した環境下で除霜が行われた場合に可燃性冷
媒の発火による爆発を防止し、爆発による災害を防止で
きる。
ーター線で構成されたヒーターであり、ヒーター線の抵
抗変化から表面温度を推算し、可燃性冷媒の発火温度未
満となるように制御したので、確実にヒーター線の表面
温度を可燃性冷媒の発火未満で使用できる。このことか
ら、可燃性冷媒の漏洩時に除霜が行われても可燃性冷媒
が発火しない。従って、可燃性冷媒が漏洩した環境下で
除霜が行われた場合に可燃性冷媒の発火による爆発を防
止し、爆発による災害を防止できる。
ーター線で構成されたヒーターであり、ヒーター線は表
面温度が可燃性冷媒の発火温度未満となるように印可電
圧を制御したので、可燃性冷媒の漏洩時に除霜が行われ
ても可燃性冷媒が発火しない。従って、可燃性冷媒が漏
洩した環境下で除霜が行われた場合に可燃性冷媒の発火
による爆発を防止し、爆発による災害を防止できる。
は下方に傾斜しているので、サーモサイフォン現象にお
ける可燃性冷媒が最下位配管への移動が促進されてサー
モサイフォンが促進され、サーモサイフォンによる除霜
が促進する。このことから、より除霜を均一にでき、除
霜促進により霜残りがより無くなる。さらに、除霜の促
進効果により、除霜手段の動作時間がさらに短縮でき、
除霜手段の発熱時間が短縮できることから、除霜手段の
表面温度が可燃性冷媒の発火温度に到達する以前に除霜
ができる。従って、可燃性冷媒が除霜手段の設置雰囲気
に漏洩した環境下で行われた場合に可燃性冷媒の発火に
よる爆発を防止することで爆発による災害を防止でき、
霜残りによる不冷を防止できる。
縦断面図
縦断面図
縦断面図
縦断面図
Claims (9)
- 【請求項1】 可燃性冷媒を使用した冷凍サイクルの蒸
発器と、前記蒸発器を除霜する除霜手段とを設置した冷
却室を備え、前記除霜手段は蒸発器の最下位配管の近傍
に設置した冷蔵庫。 - 【請求項2】 蒸発器は扁平である請求項1記載の冷蔵
庫。 - 【請求項3】 冷却室は比較的に冷蔵庫本体上部に設置
され、冷凍室及び冷蔵室からの空気を冷却室に吸い込む
ための冷却室吸込口を除霜手段より下方に設置した請求
項1または請求項2記載の冷蔵庫。 - 【請求項4】 除霜手段は金属抵抗材料からなるヒータ
ー線を熱伝導性の良好な絶縁体で覆い、前記絶縁体の表
面を金属膜で覆ったパイプヒーターであり、前記パイプ
ヒーターの一部が蒸発器内の部品に接触して設置された
請求項1から3のいづれか一項記載の冷蔵庫。 - 【請求項5】 除霜手段は金属抵抗材料からなるヒータ
ー線で構成されたヒーターであり、前記ヒーターは所定
発熱量を維持しつつ、可燃性冷媒の発火温度未満となる
ように、線径を太くし、線長を長くした請求項1から4
のいづれか一項記載の冷蔵庫。 - 【請求項6】 除霜手段は金属抵抗材料からなるヒータ
ー線で構成されたヒーターを複数設置した請求項1から
4のいづれか一項記載の冷蔵庫。 - 【請求項7】 除霜手段は金属抵抗材料からなるヒータ
ー線で構成されたヒーターであり、ヒーター線の抵抗変
化から表面温度を推算し、可燃性冷媒の発火温度未満と
なるように制御した請求項1から4のいづれか一項記載
の冷蔵庫。 - 【請求項8】 除霜手段は金属抵抗材料からなるヒータ
ー線で構成されたヒーターであり、ヒーター線は表面温
度が可燃性冷媒の発火温度未満となるように印可電圧を
制御した請求項7記載の冷蔵庫。 - 【請求項9】 蒸発器に設置されている蒸発器配管は下
方に傾斜している請求項1から8のいづれか一項記載の
冷蔵庫。
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