JP2000120421A - 蓄圧式潤滑油供給装置 - Google Patents

蓄圧式潤滑油供給装置

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JP2000120421A
JP2000120421A JP10297858A JP29785898A JP2000120421A JP 2000120421 A JP2000120421 A JP 2000120421A JP 10297858 A JP10297858 A JP 10297858A JP 29785898 A JP29785898 A JP 29785898A JP 2000120421 A JP2000120421 A JP 2000120421A
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lubricating oil
pressure
lubricating
accumulator
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Kazuki Matsubara
一樹 松原
Yoshitaka Nishio
佳高 西尾
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン始動前に潤滑部位へ潤滑油を供給す
ることができる蓄圧式潤滑油供給装置を提供する。 【解決手段】 蓄圧容器供給弁3は、圧送されるオイル
の圧力が蓄圧容器2内部の圧力より大きいとき開弁し、
オイルの一部を蓄圧容器2に供給する。蓄圧容器2内部
の圧力が増し、オイルポンプ7が圧送するオイルの圧力
とが等しくなると弁体32は閉弁する。電磁弁5は、蓄
圧容器2から潤滑部位へ向かうオイル通路15の途中に
設けられ、エンジンが始動する直前に開き、蓄圧容器2
内部に蓄えられたオイルを潤滑部位へと供給する。蓄圧
容器2にオイルが蓄圧された状態で蓄えられているの
で、エンジン始動前にオイルを潤滑部位へ速やかに供給
することができ、エンジン始動時の潤滑部位における焼
き付き、異常磨耗などを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(以下、
内燃機関を「エンジン」という)へ潤滑油を供給する蓄
圧式潤滑油供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンの駆動部分を潤滑す
るオイルが蓄えられているオイルパンから、ストレーナ
を経由してオイルポンプでエンジンの潤滑部位へオイル
を供給する潤滑油供給装置が知られている。ところが、
オイルポンプはエンジンの始動と同時に作動を開始する
ため、潤滑部位へのオイルの供給はエンジンが始動した
後である。そのため、エンジン始動後数秒間は潤滑部位
にオイルによる油膜がほとんど形成されていない状態で
エンジンは回転し、潤滑部位の焼き付き、異常磨耗など
の原因になることがあった。そこで、例えば特開平10
−30421号公報の開示されているように、エンジン
始動時に潤滑部位へのオイルの供給を早めたオイルスト
レーナが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平10−3042
1号公報に開示されているオイルストレーナにおいて
は、ストレーナのパイプ部分にオイル溜りを設け、オイ
ル溜りにオイルの一部を蓄えておくことで潤滑部位への
経路を短縮し、エンジン始動時のオイルの供給を早めて
いた。
【0004】しかしながら、オイル溜りにオイルの一部
を蓄えておくことによりエンジンの潤滑部位へのオイル
の供給を早めても、オイルポンプが始動しない限り、オ
イル溜り内部のオイルは潤滑部位へ供給されない。その
ため、オイルによる油膜が十分でない状態が継続する時
間を短縮することはできても、エンジン始動時からオイ
ルによる油膜を十分に形成することはできなかった。
【0005】そこで本発明の目的は、エンジン始動時の
エンジンの潤滑部位における焼き付き、異常磨耗を防止
することができ、かつ潤滑部位へ潤滑油を供給するため
の動力が不要な蓄圧式潤滑油供給装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1および
請求項4記載の蓄圧式潤滑油供給装置によると、潤滑油
圧送手段が停止している場合でも、蓄圧器に蓄圧された
潤滑油を潤滑油供給系を介しエンジンの潤滑部位へ供給
することができる。したがって、エンジンが始動する
前、またはエンジンが始動しても潤滑油圧送手段から圧
送される潤滑油により潤滑部位が潤滑される前に蓄圧器
に蓄圧された潤滑油により潤滑部位を潤滑することがで
きる。したがって、エンジン始動時のエンジンの潤滑部
位における焼き付き、異常磨耗を防止することができ
る。また、蓄圧器は潤滑油を蓄圧状態で蓄えることがで
きるので、蓄圧された潤滑油は潤滑油自体の圧力により
潤滑部位へ供給可能である。したがって、蓄圧器から潤
滑部位へ潤滑油を供給するための動力は不要である。
【0007】本発明の請求項2記載の蓄圧式潤滑油供給
装置によると、潤滑油供給系と蓄圧器とを接続する第2
の通路に逆止弁を有しているので、潤滑油を蓄圧した状
態で蓄圧器に蓄えることができる。また、蓄圧器と潤滑
油供給系とを接続する第2の通路に電磁弁を有してい
る。したがって、例えばエンジンが始動する前に電磁弁
を開弁すると、蓄圧器に蓄圧された潤滑油を潤滑部位へ
供給することができ、潤滑油によって潤滑部位を潤滑す
ることができるので、エンジン始動時のエンジンの潤滑
部位における焼き付き、異常磨耗を防止することができ
る。
【0008】本発明の請求項3記載の蓄圧式潤滑油供給
装置によると、弁手段を有しているので、エンジンの作
動中は潤滑油供給系から蓄圧器へ潤滑油を供給すること
ができる。また、エンジンの停止中は蓄圧器から潤滑油
供給系へ潤滑油を供給することができる。したがって、
エンジンが始動する前に蓄圧器に蓄圧された潤滑油を潤
滑部位へ供給することができ、潤滑油によって潤滑部位
を潤滑することができるので、エンジン始動時のエンジ
ンの潤滑部位における焼き付き、異常磨耗を防止するこ
とができる。また、潤滑油供給系を1系統にすることが
できるので、構造が簡単になり、蓄圧式潤滑油供給装置
を小型化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明を自動車エンジンの潤滑油供給装
置に適用した第1実施例を図1〜図3に示す。図1に示
すように、潤滑油供給装置1は潤滑油としてのオイル1
0が蓄えられているオイルパン9から潤滑油圧送手段と
してのオイルポンプ7でオイル10を吸入する。オイル
10はストレーナ8から吸入され、オイルフィルタ6で
濾過される。
【0010】オイルフィルタ6に接続されているオイル
通路11は、経路途中で2つのオイル通路12、13に
分岐している。オイル通路13は潤滑部位へ接続され、
オイル通路12は、逆止弁3に接続されている。第1の
通路としてのオイル通路14の一端は逆止弁3の下流側
に接続され、他の一端は蓄圧容器2に接続されている。
オイル通路11、13、オイルポンプ7、およびオイル
フィルタ6により請求項に記載の潤滑油供給系を構成し
ている。
【0011】ストレーナ8の先端部は、オイル10に含
まれる比較的大きな磨耗粉やごみを取り除くフィルタ8
1が取りつけられている。また、オイルフィルタ6はオ
イル10に含まれる微細な磨耗粉やカーボン粉末などを
濾過して取り除く濾過材である。蓄圧器としての蓄圧容
器2には、逆止弁3に接続されるオイル通路14と、電
磁弁5を経由して潤滑部位に接続されている第2の通路
としてのオイル通路15が設けられている。
【0012】図3に示すように蓄圧容器2は、オイル通
路14に接続されており、オイルが流通する流通孔が設
けられたオイル流通路22を有する円筒状の容器本体2
1、容器本体21内部を軸方向に摺動可能な円板状の仕
切り板23、仕切り板23をオイル流通路22方向に付
勢する付勢手段としてのスプリング24から構成されて
いる。蓄圧容器2の内部は、仕切り板23によってオイ
ル流通路22側に形成されオイルを蓄える空間となる蓄
圧室26と、仕切り板23によってオイル流通路22と
反対側に形成され空気で満たされている空間である空気
室27とに分割されている。空気室27には仕切り板2
3を蓄圧室26方向へ付勢する付勢手段としてのスプリ
ング24が設けられており、蓄圧室26に蓄えられたオ
イルにより圧縮された空気室27の空気とともに仕切り
板23を蓄圧室26方向に付勢している。仕切り板23
の径方向の外周部にはシールリング25が設けられてお
り、仕切り板23の外周部と蓄圧容器2の内壁面との間
をシールし、蓄圧室26から空気室27へのオイルの流
入を防止している。
【0013】また、図1に示すように蓄圧容器2をオイ
ルパン9内部に設けることにより、蓄圧室26に蓄えら
れたオイルによって空気室27の空気が圧縮され、発生
した熱でエンジン始動後はオイルパン9内部のオイル1
0の温度上昇を促進し、またエンジン停止後はオイルパ
ン9内部のオイル10および蓄圧室26のオイルの温度
低下を抑制する。オイルポンプ7は、エンジンの図示し
ないクランクシャフトによって駆動され、オイルパン9
からオイル10を吸入し潤滑部位および蓄圧容器2へと
圧送する。
【0014】逆止弁3は、オイルフィルタ6に接続され
るオイル通路11から2つに分岐した一方のオイル通路
12に接続されており、オイル通路12から蓄圧容器2
へのオイルの流通を許容し、蓄圧容器2からオイル通路
12へのオイルの流通を遮断する逆止弁である。図2に
示すように逆止弁3は、弁室31の内部に弁体32が設
けられ、弁体32はスプリング33によりオイル通路1
2側へ弁を閉じる方向に付勢されている。スプリング3
3の付勢力は、オイルポンプ7が圧送するオイルの圧力
から弁体32が受ける力よりも小さくなるように設定さ
れている。圧送されるオイルの圧力から弁体32が受け
る力が、蓄圧容器2内部の圧力から弁体32が受ける力
とスプリング33の付勢力との和より大きいとき、図2
に示すように弁体32は開弁し、圧送されるオイルの一
部は蓄圧容器2に供給される。蓄圧容器2にオイルが供
給され蓄圧容器2内部の圧力が増し、蓄圧容器2内部の
圧力による力とスプリング33の付勢力との和が、オイ
ル通路12を圧送されるオイルの圧力による力と等しく
なると図1に示すように弁体32は閉弁する。
【0015】電磁弁5は、蓄圧容器2から潤滑部位へ向
かうオイル通路15の途中に設けられている。エンジン
が始動する直前に電磁弁5が開き、蓄圧容器2内部に蓄
えられたオイルを潤滑部位へと供給する。エンジン始動
後は電磁弁5が閉じ蓄圧容器2から潤滑部位へのオイル
の供給を停止する。
【0016】次に、潤滑油供給装置1の作動について説
明する。 図示しないエンジンのイグニッションキーをエンジ
ン始動位置の手前のアクセサリー位置まで回転させる
と、電磁弁5が開弁し、蓄圧容器2内部に蓄圧した状態
で蓄えられたオイルがオイル通路15を通って潤滑部位
へと供給される。オイルは、空気室27に設けられたス
プリング24による付勢力と空気室27内部で圧縮され
た空気の圧力による力との和により潤滑部位へ供給さ
れ、潤滑部位に油膜を形成する。
【0017】 イグニッションキーを回転させエンジ
ン始動位置にするとエンジンが始動し、同時にオイルポ
ンプ7が始動する。オイルポンプ7が始動すると、潤滑
部位へのオイルの供給はオイルポンプ7で行う。 オイルポンプ7が始動し、潤滑部位へのオイルの供
給が行われるようになると、電磁弁5が閉弁し、蓄圧容
器2からのオイルの供給を停止する。
【0018】 オイルポンプ7による潤滑部位へのオ
イルの供給が開始されると、オイル通路12内部のオイ
ルの圧力が上昇する。オイル通路12内部のオイルの圧
力により弁体32が受ける力が、逆止弁3の下流、つま
り蓄圧容器2内部の圧力から弁体32が受ける力とスプ
リング33の付勢力の和よりも大きくなると、図2に示
すように逆止弁3の弁体32が開弁し、図2の矢印方向
で示すようにオイルは、一部はオイル通路12からオイ
ル通路14を経由して蓄圧容器2へ供給され、残りはオ
イル通路13を通って潤滑部位へ供給される。
【0019】 オイルが蓄圧容器2へ供給されること
により、蓄圧容器2内部のオイルの圧力が上昇する。蓄
圧室26にオイルが供給されると、空気室27に設けら
れたスプリング24および空気室27の空気が圧縮され
る。また、空気室27内部の空気が断熱圧縮されること
により空気室27の温度が上昇し、オイルパン9に蓄え
られているオイル10および蓄圧室26のオイルの温度
を上昇させる。蓄圧容器2のオイルの圧力がオイルポン
プ7により圧送されるオイルの圧力と等しくなると、図
1に示すように逆止弁3の弁体32が閉弁し、蓄圧容器
2へのオイルの供給を停止する。 その後のエンジン運転中は、電磁弁5および逆止弁
3ともに閉弁しており、オイルはオイルポンプ7により
オイル通路11、13を通って潤滑部位に供給される。
【0020】以上、説明した第1実施例によると、蓄圧
容器2にオイルが蓄圧された状態で蓄えられているの
で、エンジンが停止しオイルポンプ7が作動していない
ときでも、潤滑部位にへオイルを供給することができ
る。したがって、エンジン始動時のエンジンの潤滑部位
における焼き付き、異常磨耗などを防止することができ
る。
【0021】(第2実施例)本発明を自動車エンジンの
潤滑油供給装置に適用した第2実施例を図4、図5に示
す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を
付す。第2実施例において、図5に示すように弁手段と
しての潤滑油供給弁4は2つの弁室41、42を有して
いる。オイルフィルタ6に接続されているオイル通路1
6は、潤滑油供給弁4の上流側で弁室41を経由して潤
滑部位に接続されるオイル通路17と、弁室42を経由
して蓄圧容器2に接続されるオイル通路18に分岐す
る。
【0022】弁室41には、弁体43と弁体43を潤滑
油供給弁4の上流側へ付勢するスプリング45が設けら
れている。スプリング45の付勢力はオイルポンプ7に
より圧送されるオイルの圧力から弁体43が受ける力よ
りも小さくなるように設定されている。オイルポンプ7
によりオイルが圧送されている間は、図5に示すように
弁体43が開弁し、オイルを潤滑部位へ供給する。弁室
42には、弁体44と弁体44を潤滑油供給弁4の上流
側、つまりオイル通路18側に付勢するスプリング46
が設けられている。スプリング46の付勢力はオイルポ
ンプ7により圧送されるオイルの圧力から弁体44が受
ける力よりも小さくなるように設定されている。圧送さ
れるオイルの圧力から弁体44が受ける力が、弁室42
の下流、つまり蓄圧容器2内部の圧力から弁体44が受
ける力とスプリング46の付勢力との和よりも大きいと
き、図5に示すように弁体44が開弁しオイルを蓄圧容
器2へ供給する。蓄圧容器2にオイルが蓄えられ、圧送
されるオイルの圧力から弁体44が受ける力が、蓄圧容
器2内部のオイルの圧力から弁体44が受ける力とスプ
リング42の付勢力との和とほぼ等しくなると、弁体4
4が閉弁し蓄圧容器2へのオイルの供給を停止する。
【0023】弁室41と弁室42とを隔離する壁47に
は弁手段としての電磁弁51が設けられている。電磁弁
51は、エンジン始動の直前、蓄圧容器2から潤滑部位
にオイルが供給される際に弁室41と弁室42をオイル
が流通するように開弁する。エンジン始動後、オイルポ
ンプ7が始動すると、電磁弁51は閉弁する。
【0024】次に、潤滑油供給装置1の作動について説
明する。 図示しないエンジンのイグニッションキーを始動位
置の手前のアクセサリー位置にまで回転させると、図6
に示すように電磁弁51が開弁する。このとき、オイル
ポンプ7は作動しておらず、弁体43、44は圧送され
るオイルによる圧力を受けないのでともに閉弁してい
る。蓄圧容器2に蓄圧した状態で蓄えられたオイルは、
図6の矢印で示すようにオイル通路18、17を通って
潤滑部位へと供給される。オイルは、空気室27に設け
られたスプリング24による付勢力と圧縮された空気室
27内部の空気の圧力による力との和により潤滑部位へ
供給され、潤滑部位に油膜を形成する。
【0025】 イグニッションキーを回転させ始動位
置にするとエンジンが始動し、同時にオイルポンプ7が
始動する。オイルポンプ7が始動すると、潤滑部位への
オイルの供給はオイルポンプ7で行う。 オイルポンプ7が始動し、潤滑部位へのオイルの供
給が行われるようになると、電磁弁51が閉弁し、蓄圧
容器2からのオイルの供給を停止する。
【0026】 オイルポンプ7による潤滑部位へのオ
イルの供給が開始されると、オイル通路16、18のオ
イルの圧力が上昇する。オイル通路16のオイルの圧力
から弁体43が受ける力がスプリング45の付勢力より
大きくなると弁体43は開弁し、オイルを潤滑部位へ供
給する。オイル通路18のオイルの圧力から弁体44が
受ける力が潤滑油供給弁4の下流、つまり蓄圧容器2内
部の圧力により弁体44が受ける力とスプリング46の
付勢力の和よりも大きくなると、弁体44は開弁し、オ
イルを蓄圧容器2へ供給する。潤滑油供給弁4の弁室4
1および弁室42の弁体43、44が開弁すると、図5
の矢印に示すように、一部はオイル通路18から蓄圧容
器2へ供給され、残りはオイル通路17を経由して潤滑
部位へ供給される。
【0027】 オイルが蓄圧容器2へ供給されること
により、蓄圧容器2のオイルの圧力が上昇する。蓄圧室
26にオイルが供給されると、空気室27に設けられた
スプリング24および空気室27の空気が圧縮される。
また、空気室27で空気が断熱圧縮されることにより蓄
圧容器2の温度が上昇し、オイルパン9に蓄えられてい
るオイル10および蓄圧室26のオイルの温度を上昇さ
せる。蓄圧容器2のオイルの圧力がオイルポンプ7によ
り圧送されるオイルの圧力と等しくなると、弁室42の
弁体44が閉弁し、蓄圧容器2へのオイルの供給を停止
する。
【0028】 その後のエンジン運転中は、弁室41
の弁体43は開弁し、電磁弁51および弁室42の弁体
44はともに閉弁している。オイルはオイルポンプ7に
より圧送され、オイル通路16、17を通って潤滑部位
に供給される。また、エンジン停止中は、オイルポンプ
7が作動しておらず、弁体43、44は圧送されるオイ
ルによる圧力を受けないので、図4に示すように弁室4
1および弁室42ともに閉弁している。第2実施例にお
いては、潤滑油供給弁4に2つの弁室41、42を設け
ることにより、潤滑部位へのオイル通路17を1本にす
ることができ、より簡単な構造の潤滑油供給装置とする
ことができる。
【0029】以上、複数の実施例においては、蓄圧容器
2をエンジン下部のオイルパン9内部に設けることによ
り、蓄圧容器2の空気室27で断熱圧縮される空気の温
度上昇をオイルパン9内部のオイル10の温度を上昇さ
せることに利用する構成としたが、蓄圧容器2をエンジ
ン上部の例えばシリンダー上方に配置することにより、
オイル通路の経路長を短縮することができ、より速やか
なオイルの供給を行うことができる。
【0030】また、上記の複数の実施例においては、イ
グニッションキーを一気にエンジン始動位置まで回転さ
せても、蓄圧容器2から潤滑部位までの間にオイルフィ
ルターのような抵抗物がなくオイル通路も短いため、オ
イルポンプにより供給したオイルによって潤滑部位を潤
滑する場合と比較して極めて短時間で潤滑部位にオイル
を供給し、油膜を形成することができる。また、例えば
イグニッションキーを一旦アクセサリー位置で停止する
とエンジンの操作パネルにランプが点灯し、所定の時間
が経過した後ランプが消灯し、イグニッションキーをエ
ンジン始動位置に回転させることにより、潤滑部位へオ
イルが供給され潤滑部位に十分な油膜を形成するための
時間をエンジン始動前に確保することができるような構
成とすることも可能である。したがって、始動時のエン
ジンの潤滑部位における焼き付き、異常磨耗を防止する
ことができる。
【0031】また、蓄圧容器2に空気室27を設けるこ
とで、スプリング24による付勢力、および圧縮された
空気の付勢力をオイルの蓄圧に利用したが、密閉した空
気室を設けるのではなく、空気室の一部を開放し、オイ
ルの蓄圧にスプリングによる付勢力のみを利用する構成
とすることもできる。さらに、蓄圧容器2をオイルパン
9の内部以外に設置する場合、蓄圧時に断熱圧縮され蓄
えられた空気室の空気の熱を蓄圧室26内部のオイルへ
伝え、オイルの温度低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による潤滑油供給装置を示
す概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施例による潤滑油供給装置の逆
止弁を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施例による潤滑油供給装置の蓄
圧容器を示す概略図である。
【図4】本発明の第2実施例による潤滑油供給装置を示
す概略構成図である。
【図5】本発明の第2実施例による潤滑油供給装置の潤
滑油供給弁を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施例による潤滑油供給装置の潤
滑油供給弁を示す断面図である。
【符号の説明】
1 潤滑油供給装置 2 蓄圧容器(蓄圧器) 3 逆止弁 4 潤滑油供給弁(弁手段) 5 電磁弁 7 オイルポンプ(潤滑油圧送手段、潤滑油供給系) 10 オイル(潤滑油) 11、13、16、17 オイル通路(潤滑油供給
系) 14 オイル通路(第1の通路) 15 オイル通路(第2の通路) 18 オイル通路 21 容器本体 22 オイル流通路 23 仕切り板 24 スプリング(付勢手段) 51 電磁弁(弁手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の潤滑部位へ潤滑油を供給する
    潤滑油供給系と、 前記内燃機関の作動中に前記潤滑油供給系を介し前記潤
    滑部位に潤滑油を圧送する潤滑油圧送手段と、 蓄圧されている潤滑油を前記潤滑油供給系を介し前記潤
    滑部位に供給可能な蓄圧器と、 を備えることを特徴とする蓄圧式潤滑油供給装置。
  2. 【請求項2】 前記潤滑油供給系と前記蓄圧器とを接続
    する第1の通路を開閉する電磁弁と、前記潤滑油供給系
    と前記蓄圧器とを接続する第2の通路に設けられ前記蓄
    圧器から前記潤滑油供給系への潤滑油の流れを規制する
    逆止弁とを備えることを特徴とする請求項1記載の蓄圧
    式潤滑油供給装置。
  3. 【請求項3】 前記潤滑油供給系と前記蓄圧器とを接続
    する通路に設けられ、前記内燃機関の作動中に前記潤滑
    油供給系から前記蓄圧器へ潤滑油を供給可能にし、前記
    内燃機関の停止中に前記蓄圧器から前記潤滑油供給系へ
    潤滑油を供給可能にする弁手段を備えることを特徴とす
    る請求項1記載の蓄圧式潤滑油供給装置。
  4. 【請求項4】 前記蓄圧器は、潤滑油が流通する流通路
    が設けられた容器本体と、前記容器本体内部を摺動可能
    な仕切り板と、前記仕切り板を前記流通路方向に付勢す
    る付勢手段とを備えることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか一項記載の蓄圧式潤滑油供給装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004501312A (ja) * 2000-06-19 2004-01-15 ワルトシラ テクノロジー オサケ ユキチュア アクチボラゲット ピストン・エンジンの潤滑装置と潤滑方法
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