JP2016133103A - 内燃機関及び内燃機関の潤滑方法 - Google Patents

内燃機関及び内燃機関の潤滑方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016133103A
JP2016133103A JP2015010013A JP2015010013A JP2016133103A JP 2016133103 A JP2016133103 A JP 2016133103A JP 2015010013 A JP2015010013 A JP 2015010013A JP 2015010013 A JP2015010013 A JP 2015010013A JP 2016133103 A JP2016133103 A JP 2016133103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
valve
internal combustion
combustion engine
lubricating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015010013A
Other languages
English (en)
Inventor
英樹 長田
Hideki Osada
英樹 長田
寿行 鬼澤
Hisayuki Onizawa
寿行 鬼澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2015010013A priority Critical patent/JP2016133103A/ja
Publication of JP2016133103A publication Critical patent/JP2016133103A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】内燃機関の始動時に、潤滑油の粘度が高い場合でも、早期に潤滑油を各部に供給して潤滑できる内燃機関及び内燃機関の潤滑方法を提供する。【解決手順】潤滑油30を汲み上げるオイルポンプ32に導入路34を介して連通したオイルフィルタ40と、オイルフィルタ40に放出路37を介して連通したオイルギャラリ38とを備えたエンジン10において、導入路34に配置した第一バルブ48と、放出路37に配置した第二バルブ49とを備え、エンジン10の停止時に、第一バルブ48及び第二バルブ49の両方が閉じ、エンジン10の始動時に、先に第二バルブ49が開き、予め設定した時間が経過した後に第一バルブ48が開く構成にした。【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関及び内燃機関の潤滑方法に関し、より詳細には、内燃機関の始動時に、潤滑油の粘度が高い場合でも、早期に潤滑油を各部に供給して潤滑できる内燃機関及び内燃機関の潤滑方法に関する。
エンジンにおいては、シリンダブロックの底面に取り付けられたオイルパンに溜められた潤滑油を、オイルストレーナを介してオイルポンプで汲み上げた後にオイルフィルタでろ過してから、エンジンの各部へ供給して潤滑している。
倒立型のオイルフィルタにおいては、潤滑油に含有される気泡がオイルフィルタの内部の上部に溜まり、オイルポンプによって圧送された潤滑油によって圧縮されている。エンジンの停止に伴ってオイルポンプが停止した場合に、オイルポンプの上部に圧縮されて溜まっていた空気によってオイルフィルタから潤滑油が押し出されてオイルパンまで逆流してしまう。
これに関して、倒立型のオイルフィルタの潤滑油の入口に逆止弁を備え、オイルフィルタの内部の潤滑油の逆流を防止したオイルフィルタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、その逆止弁からオイルパンまでの経路にある潤滑油については、エンジンの停止に伴ってオイルポンプが停止した場合に、オイルパンに逆流してしまう。結果、オイルストレーナから逆止弁までの間が略空の状態となるため、エンジンの再始動の際に、潤滑油がオイルフィルタを経由してエンジンの各部へ供給されるまでに時間がかかり、エンジンの始動と潤滑の開始との間で時間差が生じ、潤滑不足になるおそれがある。
特に、エンジンが低温の状態で始動する場合には、潤滑油の粘度が高いため、更なる時間差が生じるため、潤滑不足に陥る可能性が高くなる。
特開平8−135428号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その課題は、内燃機関の始動時に、潤滑油の粘度が高い場合でも、早期に潤滑油を各部に供給して潤滑できる内燃機関及び内燃機関の潤滑方法を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明の内燃機関は、シリンダブロックの底面に取り付けられたオイルパンに溜められた潤滑油を汲み上げるオイルポンプと、該オイルポンプに導入路を介して連通したオイルフィルタと、該オイルフィルタに放出路を介して連通したオイルギャラリとを備えた内燃機関において、前記導入路に配置した第一バルブと、前記放出路に配置した第二バルブとを備え、内燃機関の停止時に、前記第一バルブ及び前記第二バルブの両方が閉じ、内燃機関の始動時に、先に前記第二バルブが開き、予め設定された時間が経過した後に前記第一バルブが開く構成にしたことを特徴とするものである。
また、上記の課題を解決するための本発明の内燃機関の潤滑方法は、シリンダブロックの底面に取り付けられたオイルパンに溜められた潤滑油をオイルポンプで汲み上げ、導入路を経由させてオイルフィルタに導入し、該オイルフィルタでろ過した潤滑油を、放出路を経由させてオイルギャラリに放出して、各部を潤滑する内燃機関の潤滑方法において、
内燃機関の停止時に、前記導入路と前記放出路との両方を閉鎖して、潤滑油と圧縮空気とを前記オイルフィルタの内部に封止するステップと、内燃機関の始動時に、先に前記放出路を開放して、封止された圧縮空気の膨張により前記オイルフィルタに封止された潤滑油を前記放出路に放出し、前記オイルフィルタの内部に封止した潤滑油で各部を潤滑するステップと、前記放出路が開放されてから予め設定された時間を経過後に前記導入路を開放し、前記オイルポンプで汲み上げられて前記オイルフィルタでろ過された潤滑油で各部を潤滑するステップと、を含むことを特徴とする方法である。
本発明の内燃機関及び内燃機関の潤滑方法によれば、内燃機関の停止時に、オイルフィルタの導入路と放出路との両方を閉鎖して、オイルフィルタの内部に潤滑油とその潤滑油により圧縮された圧縮空気とを封止し、内燃機関の始動時に、先に放出路を開放することで、封止した圧縮空気の膨張によってオイルフィルタから押し出された潤滑油をオイルギャラリに流れ込ませることができ、これにより、オイルポンプで汲み上げられてオイルフィルタでろ過された潤滑油が各部に供給されるよりも前に各部を潤滑することができる。
特に、本発明は、内燃機関が低温で始動した際に好適であり、オイルパンに溜められた潤滑油が高粘度で、オイルフィルタに到達するまでの時間が遅くても、オイルフィルタの内部に封止した潤滑油で早期に各部を潤滑できる。
本発明の内燃機関の第一実施形態を例示する説明図である。 図1のオイルストレーナから放出路までの潤滑油の経路のみを拡大した拡大図であり、内燃機関の通常運転時を示す。 図1のオイルストレーナから放出路までの潤滑油の経路のみを拡大した拡大図であり、内燃機関の停止時を示す。 図1のオイルストレーナから放出路までの潤滑油の経路のみを拡大した拡大図であり、内燃機関の始動直後を示す。 図1のオイルストレーナから放出路までの潤滑油の経路のみを拡大した拡大図であり、内燃機関の始動後で、第二バルブが開いた後を示す。 本発明の内燃機関の第二実施形態のオイルストレーナから放出路までの潤滑油の経路のみを拡大した拡大図である。
以下、本発明の内燃機関及び内燃機関の潤滑方法について説明する。図1は、本発明のエンジン10の第一実施形態の構成を例示している。
このエンジン10は、シリンダブロック11の底面に取り付けられたオイルパン12に溜められた潤滑油30を、オイルストレーナ31を介してオイルポンプ32で汲み上げ、オイルフィルタ40でろ過した後に、エンジン10の各部へ供給して潤滑するエンジンである。
図1に示すように、エンジン10は、シリンダブロック11に四つのシリンダ14が直列に配置されており、シリンダブロック11の上端には燃料噴射弁15や吸排気バルブ16が設けられているシリンダヘッド17が図示しないガスケットを介設して接合されてお
り、下端にはオイルパン12が接合されている。
このエンジンにおいては、燃料タンク18に貯蓄された燃料19が、電動の燃料ポンプ20により燃料供給経路21を経由してコモンレール22へ圧送され、コモンレール22に蓄えられた後に、燃料噴射弁15から燃焼室23に噴射されている。燃焼室23では、吸入された吸入空気と噴射された燃料19とが内部で混合されて燃焼し、この燃焼による力が作用して、ピストン24がシリンダ14の内部を往復運動し、その往復運動が、クランク軸13へ伝達されている。そして、クランク軸13でピストン24から伝達された往復運動が回転運動に変換されて図示しないトランスミッションへ伝達されている。
また、クランク軸13の回転運動は、無端状のタイミングベルト25を経由してカムシャフト26へと伝達されて、カムシャフト26に接合されたカム27を回転させて吸排気バルブ16を開閉運動させると共に、タイミングギア28を経由してオイルポンプ32へと伝達されて、オイルポンプ32を駆動させている。
また、このエンジン10においては、エンジン10の各部をオイルパン12に溜められた潤滑油30で潤滑する複数の潤滑手段を有している。クランク軸13においては、回転するクランク軸13がオイルパン12に溜められた潤滑油30を撹拌することによりクランク軸13が潤滑されている。その他の各部においては、オイルパン12に溜められた潤滑油30が、オイルストレーナ31を介してオイルポンプ32で汲み上げられて、オイルフィルタ40でろ過された後に供給されている。
詳しくは、オイルポンプ32で汲み上げられた潤滑油30が、その温度が所定温度よりも高い場合には、オイルサーモスタット33により導入路34に配置されたオイルクーラ35を通過して冷却されて、オイルフィルタ40に送られている。一方、温度が所定温度よりも低い場合には、バイパス路36を通過することによりオイルクーラ35を経由せずに、オイルフィルタ40に送られている。このときの所定温度は、潤滑油30の粘度に基づいて設定されており、粘度が高くなる低温度の場合には、バイパス路36に切り換えることによりオイルクーラ35での圧損を低減している。
そして、オイルフィルタ40でろ過された潤滑油30が、放出路37からオイルギャラリ38を経由してオイルジェット39などにより供給されて、各部を潤滑している。なお、オイルポンプ32で汲み上げられて、オイルフィルタ40でろ過された潤滑油30が供給されるエンジン10の各部は、吸排気バルブ16、ピストン24、図示しないターボチャージャやトランスミッションを例示できる。
オイルフィルタ40は、倒立型のフィルタであって、円環状のフィルタエレメント41を収容する上端が閉口した有底筒状のケース42と、ケース42の下端の開口端を封止するカバープレート43と、フィルタエレメント41の軸心に沿って延設されて筒面に複数の流入孔44を有したセンタパイプ45とを備えている。カバープレート43には、フィルタエレメント41及びケース42の間に潤滑油30を導入する入口46とセンタパイプ45の一端から潤滑油30を放出する出口47が形成されている。そして、導入路34が入口46を介してオイルフィルタ40に連通し、放出路37が出口47を介してオイルフィルタ40に連通している。
オイルポンプ32で汲み上げられた潤滑油30は、導入路34から入口46を介してケース42に導入され、フィルタエレメント41でろ過された後に、流入孔44からセンタパイプ45を通って、出口47を介して放出路37へ放出されている。
このようなオイルフィルタ40においては、エンジン10の停止に伴ってオイルポンプ
32が停止した場合に、オイルストレーナ31からオイルフィルタ40までの経路が略空の状態となるため、エンジン10の再始動の際に、潤滑油30がオイルフィルタ40を経由してエンジン10の各部へ供給されるまでに時間がかかり、エンジンの始動と潤滑の開始との間で時間差が生じ、潤滑不足になるおそれがある。
そこで、本発明の第一実施形態のエンジン10においては、オイルポンプ32及びオイルフィルタ40の間に介設した第一バルブ48と、オイルフィルタ40及びオイルギャラリ38の間に介設した第二バルブ49と、第一バルブ48及び第二バルブ49を制御する制御装置50とを備えて構成される。また、制御装置50が、エンジン10の停止時に第一バルブ48及び第二バルブ49の両方を閉じる制御を行い、エンジン10の始動時に、先に第二バルブ49を開き、予め設定された時間が経過した後に第一バルブ48を開く制御を行うように構成される。
第一バルブ48は、導入路34のオイルクーラ35よりも下流に配置されて、導入路34を開放及び閉鎖する電磁弁である。第二バルブ49は、放出路37に配置されて、放出路37を開放及び閉鎖する電磁弁である。
なお、第一バルブ48は導入路34の端部、すなわちオイルフィルタ40の入口46に配置してもよく、第二バルブ49も同様に、オイルフィルタ40の出口47に配置してもよい。また、電磁弁に限定されずに、油圧弁でもよい。
制御装置50は、エンジン10の各部、例えば、燃料噴射弁15やオイルジェット39を制御する装置であり、第一バルブ48及び第二バルブ49を制御する装置である。
なお、オイルフィルタ40については、エンジン10の始動時にオイルギャラリ38を過不足なく満たすことができる潤滑油30を封止可能な容量が好ましく、例えば、オイルギャラリ38の容量が2リットルの場合には、容量が2リットル以上のオイルフィルタ40が好適である。
次に、このエンジン10の動作について、図2〜図5のオイルストレーナ31から放出路37までの潤滑油30の経路のみを拡大した拡大図を参照しながら説明する。なお、図2はエンジン10の通常運転時、図3はエンジン10の停止時、図4はエンジン10の始動直後、図5は図4の状態から予め設定した時間が経過した後の状態を示している。また、第一バルブ48及び第二バルブ49の動作が分かり易いように、閉じた状態を塗り潰しで表現している。
図2に示すように、エンジン10の通常運転時には、制御装置50が第一バルブ48及び第二バルブ49の両方を開いて導入路34及び放出路37のそれぞれを開放する。これにより、オイルポンプ32で汲み上げられた潤滑油30を、導入路34を経由させて、オイルフィルタ40でろ過した後に、放出路37を経由させてオイルギャラリ38へと送って、エンジン10の各部を潤滑する。
なお、このとき、倒立型のオイルフィルタ40の内部、つまりケース42の内上部には、潤滑油30に含有されていた気泡が溜まり、この気泡は潤滑油30の圧力により圧縮された圧縮空気51となって溜まっている。
図3に示すように、エンジン10の停止時には、制御装置50が第一バルブ48及び第二バルブ49の両方を閉じて導入路34及び放出路37のそれぞれを閉鎖する。これにより、導入路34からの逆流及び放出路37への放出を停止して、オイルフィルタ40の内部の潤滑油30をオイルフィルタ40の内部に封止すると共に、その潤滑油30により圧
縮されている圧縮空気51もオイルフィルタ40の内部に封止する。
図4に示すように、エンジン10の始動直後には、制御装置50が、まず先に、第二バルブ49を開いて放出路37を開放する。これにより、オイルギャラリ38とオイルフィルタ40とが放出路37を介して連通され、封止されていた圧縮空気51が膨張することによりオイルフィルタ40の内部に封止されていた潤滑油30を、放出路37を経由させてオイルギャラリ38へと流入させる。そして、オイルポンプ32によりオイルパン12に溜められている潤滑油30がオイルフィルタ40に到達する前に、オイルギャラリ38からエンジン10の各部へと供給して、各部を潤滑する。
図5に示すように、第二バルブ49が開いてから予め設定した時間t1が経過した後に、制御装置50が、第一バルブ48を開いて導入路34を開放する。これにより、オイルストレーナ31からオイルフィルタ40までの経路が連通され、オイルポンプ32によって汲み上げられた潤滑油30を、導入路34を経由させてオイルフィルタ40へと流入し、オイルフィルタ40でろ過した後に、放出路37を経由させてオイルギャラリ38からエンジン10の各部へと供給して、各部を潤滑する。このとき、第二バルブ49が開いたときに膨張した圧縮空気51を、オイルポンプ32で圧送された潤滑油30により再度圧縮する。
予め設定した時間t1は、潤滑油30の温度、すなわち潤滑油30の粘度に応じて設定可能であり、エンジン10が始動してからオイルポンプ32によってオイルパン12から汲み上げられた潤滑油30が第一バルブ48まで到達可能な時間に設定される。従って、この時間t1は、オイルサーモスタット33による経路の切り換えや、オイルクーラ35での圧損などを考慮して設定されることが好ましい。例えば、潤滑油30の温度が比較的高い場合には、数秒程度に設定され、潤滑油30の温度が低く、粘度が高い場合には、数十秒程度に設定される。
なお、制御装置50は、タイマが設けられており、エンジン10の始動からの経過時間tをカウントし、経過時間tが時間t1以上になるか否かを判定し、経過時間tが時間t1以上になったときに第一バルブ48を開く制御を行うように構成される。また、時間t1が経過した後に第一バルブ48を開く制御に代えて、センサなどによりオイルポンプ32に汲み上げられた潤滑油30が第一バルブ48に到達したときに第一バルブ48を開く制御としてもよい。この場合にも、潤滑油30が第一バルブ48に到達するまでには、所定の時間を有するため、第一バルブ48は所定の時間が経過した後に開かれる。
上記のエンジン10の動作によって達成されるエンジン10の潤滑方法は、図3、図4、及び図5を経時的に行う方法であって、エンジン10の停止時に、導入路34と放出路37との両方を閉鎖して、潤滑油30と圧縮空気51とをオイルフィルタ40の内部に封止するステップと、エンジン10の始動時に、先に放出路37を開放して、封止された圧縮空気51の膨張によりオイルフィルタ40に封止された潤滑油30を放出路37に放出し、各部を潤滑するステップと、放出路37が開放されてから時間差で導入路34を開放し、オイルポンプ32で汲み上げられてオイルフィルタ40でろ過された潤滑油30で各部を潤滑するステップと、を含む方法である。
上記の第一実施形態のエンジン10及びエンジン10の潤滑方法によれば、エンジン10の停止時に、導入路34と放出路37との両方を閉鎖して、オイルフィルタ40の内部に潤滑油30とその潤滑油30により圧縮された圧縮空気51とを封止し、エンジン10の始動時に、先に放出路37を開放することで、封止した圧縮空気51の膨張によってオイルフィルタ40から押し出された潤滑油30がオイルギャラリ38に流れ込むことにより、オイルポンプ32で汲み上げられてオイルフィルタ40でろ過された潤滑油30が各部に供給されるよりも前に各部を潤滑することができる。
特に、このエンジン10は、エンジン10が低温で始動した際に好適であり、オイルパン12に溜められた潤滑油30が低温による高粘度で、オイルフィルタ40に到達するまでの時間が遅くても、オイルフィルタ40の内部に封止した潤滑油30で早期に各部を潤滑できるので、エンジン10の各部が潤滑不足に陥ることを回避できる。
図6は、本発明のエンジン10の第二実施形態の構成を例示している。図6は、オイルストレーナ31からオイルフィルタ40までの潤滑油30の経路を示した拡大図であり、エンジン10の始動直後を示している。
この第二実施形態のエンジン10においては、第一実施形態の電磁弁で構成された第一バルブ48に代えて、導入路34の逆流を防止する逆止弁で構成された第一バルブ52を備えて構成される。
第一バルブ52は、導入路34に配置され、潤滑油30がオイルポンプ32からオイルフィルタ40へ向う方向に流れる場合に開いて、潤滑油30がオイルフィルタ40からオイルパン12に向って逆流する場合に閉じる逆止弁で構成される。なお、この第一バルブ52は、オイルフィルタ40の入口46に配置してもよい。
この構成によれば、第一実施形態の効果に加えて、制御装置50の制御対象が第二バルブ49のみとなり、また、エンジン10が始動してからの経過時間のカウントを不要とするので、制御を単純化できる。この第二実施形態の場合にも、潤滑油30が第一バルブ52に到達するまでには、所定の時間を有するため、第一バルブ52は所定の時間が経過した後に潤滑油30により開かれる。
なお、上記の実施形態のエンジン10の構成は一例であり、上記の構成に限定されない。
また、上記の実施形態のエンジン10においては、クランク軸13の潤滑手段を、クランク軸13の回転による潤滑油30の撹拌を例に説明したが、本発明はこれに限定されずに、ピストン24の潤滑方法と同様に、オイルジェットで潤滑する構成としてもよい。
また、上記の実施形態のオイルフィルタ40は、エンジン10から着脱自在に、あるいは、ケース42の上部を開閉自在に構成して、フィルタエレメント41を交換可能にすることが好ましい。
また、上記の実施形態のオイルフィルタ40は、倒立型のオイルフィルタを例に説明したが、潤滑油30により圧縮された圧縮空気51の膨張により潤滑油30が放出路37に放出される構成であれば、倒立型に限定されない。
10 エンジン
11 シリンダブロック
12 オイルパン
30 潤滑油
31 オイルストレーナ
32 オイルポンプ
33 オイルサーモスタット
34 導入路
35 オイルクーラ
36 バイパス路
37 放出路
38 オイルギャラリ
39 オイルジェット
40 オイルフィルタ
48、52 第一バルブ
49 第二バルブ
50 制御装置
51 圧縮空気

Claims (4)

  1. シリンダブロックの底面に取り付けられたオイルパンに溜められた潤滑油を汲み上げるオイルポンプと、該オイルポンプに導入路を介して連通したオイルフィルタと、該オイルフィルタに放出路を介して連通したオイルギャラリとを備えた内燃機関において、
    前記導入路に配置した第一バルブと、前記放出路に配置した第二バルブとを備え、
    内燃機関の停止時に、前記第一バルブ及び前記第二バルブの両方が閉じ、
    内燃機関の始動時に、先に前記第二バルブが開き、予め設定した時間が経過した後に前記第一バルブが開く構成にしたことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記第一バルブを、前記導入路を開放及び閉鎖する開閉弁で構成すると共に、前記第二バルブを、前記放出路を開放及び閉鎖する開閉弁で構成し、
    内燃機関の停止時に前記第一バルブ及び前記第二バルブの両方を閉じる制御を行い、内燃機関の始動直後に、先に前記第二バルブを開き、予め設定した時間が経過した後に前記第一バルブを開く制御を行う制御装置を備えた請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記第一バルブを、前記導入路の逆流を防止する逆止弁で構成すると共に、前記第二バルブを、前記放出路を開放及び閉鎖する開閉弁で構成し、
    内燃機関の停止時に前記第二バルブを閉じる制御を行い、内燃機関の始動直後に前記第二バルブを開く制御を行う制御装置を備えた請求項1に記載の内燃機関。
  4. シリンダブロックの底面に取り付けられたオイルパンに溜められた潤滑油をオイルポンプで汲み上げ、導入路を経由させてオイルフィルタに導入し、該オイルフィルタでろ過した潤滑油を、放出路を経由させてオイルギャラリに放出して、各部を潤滑する内燃機関の潤滑方法において、
    内燃機関の停止時に、前記導入路と前記放出路との両方を閉鎖して、潤滑油と圧縮空気とを前記オイルフィルタの内部に封止するステップと、
    内燃機関の始動時に、先に前記放出路を開放して、封止された圧縮空気の膨張により前記オイルフィルタに封止された潤滑油を前記放出路に放出し、前記オイルフィルタの内部に封止した潤滑油で各部を潤滑するステップと、
    前記放出路が開放されてから予め設定した時間が経過した後に前記導入路を開放し、前記オイルポンプで汲み上げられて前記オイルフィルタでろ過された潤滑油で各部を潤滑するステップと、を含むことを特徴とする内燃機関の潤滑方法。
JP2015010013A 2015-01-22 2015-01-22 内燃機関及び内燃機関の潤滑方法 Pending JP2016133103A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015010013A JP2016133103A (ja) 2015-01-22 2015-01-22 内燃機関及び内燃機関の潤滑方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015010013A JP2016133103A (ja) 2015-01-22 2015-01-22 内燃機関及び内燃機関の潤滑方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016133103A true JP2016133103A (ja) 2016-07-25

Family

ID=56425939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015010013A Pending JP2016133103A (ja) 2015-01-22 2015-01-22 内燃機関及び内燃機関の潤滑方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016133103A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106979049A (zh) * 2017-06-01 2017-07-25 山东零公里石油化工有限公司 清洗机构及清洗机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106979049A (zh) * 2017-06-01 2017-07-25 山东零公里石油化工有限公司 清洗机构及清洗机
CN106979049B (zh) * 2017-06-01 2023-03-24 山东零公里润滑科技有限公司 清洗机构及清洗机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104819028B (zh) 用于内燃机的润滑系统、油盘装置及内燃机
JP5937681B2 (ja) 燃料システムからの燃料漏れを減少させる燃料システム及び方法
CN101881213B (zh) 发动机中的油压控制
JP2008536036A (ja) 高圧ポンプ及び高圧ポンプ内の流体混合を減少させる方法
JP6394413B2 (ja) 内燃機関の潤滑装置
JP2009156177A (ja) 燃料供給装置
JP2010534788A (ja) エンジン・シリンダの潤滑のための潤滑装置および油圧ピストン
JP2006249940A (ja) エンジン
JP2016133103A (ja) 内燃機関及び内燃機関の潤滑方法
JP3819308B2 (ja) ディーゼルエンジンのdme燃料供給装置
RU2677020C2 (ru) Двигатель внутреннего сгорания
CN109404086A (zh) 一种发动机冷启动润滑系统
WO2020196361A1 (ja) 内燃機関のピストン温度制御装置
JP4983444B2 (ja) ラッシュアジャスタの作動油供給構造及び内燃機関
JP2007285261A (ja) 内燃機関におけるブローバイガス処理装置
JP2017180171A (ja) エンジンのオイル供給装置
CN110691903B (zh) 用于向内燃活塞发动机供应燃料的燃料泵
KR101920863B1 (ko) 오일챔버가 구비된 왕복동 압축기
RU152294U1 (ru) Система смазки двигателя внутреннего сгорания
JP2007187142A (ja) 圧力調整弁
JP2022050137A (ja) 内燃機関のオイル供給装置
CN108979777B (zh) 内燃机的油循环装置
KR20180067989A (ko) 오일펌프 및 이를 적용한 상용차량 엔진
RU131096U1 (ru) Система смазки механизмов движения поршневого компрессора
JP2004285974A (ja) 内燃機関の潤滑装置