JP2000119998A - 壁 紙 - Google Patents

壁 紙

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JP2000119998A
JP2000119998A JP29486398A JP29486398A JP2000119998A JP 2000119998 A JP2000119998 A JP 2000119998A JP 29486398 A JP29486398 A JP 29486398A JP 29486398 A JP29486398 A JP 29486398A JP 2000119998 A JP2000119998 A JP 2000119998A
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Katsuichiro Tanizaki
勝一郎 谷崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マグネット式のホルダーやクリップ等の磁性
取り付け具を介して壁に貼紙を固定することができると
ともに、釘打ち等も可能な壁紙を提供することを目的と
する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂100重量部と、常磁性体
の金属粉10乃至700重量部好ましくは50乃至60
0重量部と、を含有する樹脂組成物を厚さ300〜30
00μm、好ましくは500〜2000μmで成形しシ
ート状に形成されている構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネット式のホ
ルダー、磁石付きクリップ等の磁性取り付け具が壁に簡
単に取り付けることができる壁紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、家屋やビル、マンション等の建屋
の壁は粘土等で作製した白壁やコンクリート壁に壁紙を
貼ったものが多く、この際、壁にカレンダーや時間表等
その他皆て見る掲示物や貼紙は梁に掛けたコルク板等の
掲示板に画鋲で固定したり、あるいは接着剤やテープで
直接壁に貼着していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記壁紙
では、画鋲や接着剤、感熱接着テープで貼紙等を固定
し、それを剥いだ際に画鋲の刺孔若しくは接着剤やテー
プの跡が残るという課題を有していた。これらの跡は見
栄を悪くするので、その改善が望まれていた。また、こ
れら従来の壁紙では、市販されているマグネート式ホル
ダーやフリップが使用できないという課題を有してい
た。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、マグネット式のホルダーやクリップ等の磁性取り付
け具を介して壁に貼紙を固定することができるととも
に、釘打ち等も可能な壁紙を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の壁紙は、熱可塑性樹脂100重量部と、常磁
性体の金属粉10乃至700重量部好ましくは50乃至
600重量部と、を含有する樹脂組成物を厚さ300〜
3000μm、好ましくは500〜2000μmで成形
しシート状に形成された構成を有している。これによ
り、マグネット式のホルダー、磁石付きクリップ等磁性
取り付け具が壁紙の表面に吸着することができ、使用後
跡が残らないという作用を有する。また、壁紙を通して
間柱や中差し等に釘打ちやネジで額縁等を固定できる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の壁紙
は、熱可塑性樹脂100重量部と、常磁性体の金属粉1
0乃至700重量部好ましくは50乃至600重量部
と、を含有する樹脂組成物を厚さ300〜3000μ
m、好ましくは500〜2000μmで成形しシート状
に形成された構成を有している。これにより、マグネッ
ト式のホルダー、磁石付きクリップ等磁性取り付け具を
壁紙の表面に吸着することができ、使用後跡が残らない
という作用を有する。また、壁紙を通して額縁等を釘や
ネジで固定できるという作用を有する。ここで、常磁性
体の金属粉としては、軟鉄粉末、ケイ素鋼、パーマロ
イ、フェライト粉末、アルニコ粉末、Fe−Cr−Co
系粉末、Sm−Co系粉末、Nd−Fe−N系粉末、ス
テンレス粉末、Fe−Co合金粉末、Fe−Ni合金粉
末が用いられる。特に、軟鉄粉末、ケイ素鋼粉末、パー
マロイ等の一時磁石の性質を有するものが好適に用いら
れる。押出成形に優れるとともに、電子機器類(フロッ
ピーや腕時計等)の誤動作を防ぐことができるためであ
る。常磁性体の金属粉の量は熱可塑性樹脂の10〜70
0重量部、好ましくは50〜600重量部が好適に用い
られる。常磁性体の金属粉が50重量部より少なくなる
につれ、マグネット式のホルダー、磁石付きクリップ等
磁性取り付け具が壁紙の表面に吸着する力が小さくなる
という傾向が認められ、また600重量部よりも多くな
るにつれ、壁紙の機械的強度及び柔軟性に問題が生じる
という傾向が認められるので、いずれも好ましくない。
常磁性体の金属粉の平均粒径は1〜500μm、好まし
くは10〜200μm、より好ましくは10〜80μm
が用いられる。常磁性体の金属粉の平均粒径が10μm
より小さくなるにつれ、マグネット式のホルダー、磁石
付きクリップ等磁性取り付け具が壁紙の表面に吸着する
力が小さくなるという傾向が認められ、また80μmよ
りも大きくなるにつれ、押出成形等の形成が難しくなる
という傾向が認められるので、いずれも好ましくない。
鉄粉を使用する場合には、防錆処理剤を用いて防錆処理
するのが好ましい。鉄粉の防錆処理剤としては、ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸バリウム、二塩基性ステアリン酸鉛を
使用することができ、それらにより表面処理して防錆す
る。なお、鉄粉の防錆処理は、粒径によるが、鉄粉に対
し0.5〜2wt%、好ましくは1wt%前後の防錆処
理剤を添加して鉄粉表面に展着させるのが望ましい。シ
ートの厚さとしては、300〜3000μm、好ましく
は500〜2000μmが好適に用いられる。シートの
厚さが500μmより薄くなるにつれ、マグネット式の
ホルダー、磁石付きクリップ等磁性取り付け具が壁紙の
表面に吸着する力が小さくなるという傾向が認められ、
また2000μmよりも厚くなるにつれ、シートの単位
面積の生産原価が増加になるという傾向が認められるの
で、いずれも好ましくない。
【0007】本発明の請求項2に記載の壁紙は、請求項
1に記載の発明において、前記熱可塑性樹脂がポリエチ
レン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
カーボネート、ポリプロピレンであった構成を有してい
る。これにより、請求項1により得られる作用の他、ポ
リエチレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリプ
ロピレン等樹脂を用いることにより、形成が容易で、機
械強度を向上できるという作用を有する。ここで、熱可
塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリプロピ
レンが好適に用いられる。その他押出成形が可能な合成
樹脂も用いることができる。壁紙の難燃化や不燃化する
には、100〜200ppmの難燃化剤を添加するのが
望ましい。難燃化剤としては、トリクレジルホスフェー
ト、テトラクロロ無水フタル酸、テトラクロモ無水フタ
ル酸、テトラクロモビスフェノールA、ジブロモプロピ
ルホスフェート、トリ(2,3ジブロモプロピル)ホス
フェート、酸化アンチモン、水酸化アルミニウム(含水
アルミナ)、ホウ酸バリウム等が用いられる。難燃化剤
の配合量としては、熱可塑性樹脂に対して50〜300
ppm、好ましくは100〜200ppmが好適に用い
られる。難燃化剤の配合量が100ppmより少なくな
るにつれ、壁紙の難燃作用ができなくなるという傾向が
認められ、また200ppmよりも多くなるにつれ、壁
紙の生産原価が高くになるという傾向が認められるの
で、いずれも好ましくない。
【0008】本発明の請求項3に記載の壁紙は、請求項
1に記載の発明において、前記熱可塑性樹脂が塩化ビニ
ル系樹脂及び/又は酢酸ビニル系樹脂であり、前記熱可
塑性樹脂100wt部に対し、5〜100wt部のフタ
ル酸ジオクチル(DOP)、ジブチルフタレート(DB
P)、ジエチルフタレート(DEP)、ブチルラウリル
フタレート(BLP)、ブチルベンジルフタレート(B
BP)又はこれらの混合物とする可塑剤が添加されてい
る構成を有している。これにより、請求項1により得ら
れる作用の他、塩化ビニル系樹脂及び/又は酢酸ビニル
系樹脂及びフタル酸ジオクチル(DOP)、ジブチルフ
タレート(DBP)、ジエチルフタレート(DEP)、
ブチルラウリフタレート(BLP)、ブチルベンジルフ
タレート(BBP)可塑剤を添加することにより、壁紙
の耐燃性及び柔軟性を向上できるという作用を有する。
ここで、塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニルの単独
重合体の他、塩化ビニルとこれと共重可能な他の単量体
との共重合体を含む。塩化ビニルと共重可能な他の単量
体としては、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル
等のビニルエステル類、メチルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテル、セチルビニルエーテル等のアルキビニ
ルエーテル類、アクリル酸、メタクリル酸等の一価不飽
和酸が用いられる。可塑剤の配合量としては、熱可塑性
樹脂100wt部に対し5〜100wt部、好ましくは
10〜80wt部が好適に用いられる。可塑剤の配合量
が20wt部より少なくなるにつれ、壁紙の柔軟性に問
題が生じるという傾向が認められ、また80wt部より
も多くなるにつれ、壁紙の機械強度が減少になるという
傾向が認められるので、いずれも好ましくない。
【0009】本発明の請求項4に記載の壁紙は、請求項
1乃至3の内いずれか1項に記載の発明において、前記
熱可塑性樹脂100wt部に対し、10〜30wt部の
ガラス繊維、カーボン繊維、金属繊維、セラミック繊
維、合成繊維又はこれらの混合物が添加され、若しくは
ガラスクロス、ガラス不織布、合成繊維不織布が埋設さ
れている構成を有している。これにより、請求項1乃至
3により得られる作用の他、ガラス繊維、カーボン繊
維、金属繊維、セラミック繊維、ポリアミド、ポリエス
テル等強化繊維を用いることにより、樹脂が強化繊維等
で機械的に強化され、耐引張性や耐衝撃性を向上できる
という作用を有する。ここで、ガラス繊維、カーボン繊
維、金属繊維、セラミック繊維、合成繊維(ポリアミ
ド、ポリエステル等)の長さとしては、1〜100m
m、好ましくは5〜50mmが用いられる。長さが5m
mより短くなるにつれ、壁紙の耐引張性が減少になると
いう傾向が認められ、また50mmよりも長くなるにつ
れ、押出成形が難しくなるという傾向が認められるの
で、いずれも好ましくない。強化繊維の量としては、熱
可塑性樹脂100wt部に対し10〜30wt部、好ま
しくは12〜25wt部が好適に用いられる。繊維の量
が12wt部より少なくなるにつれ、壁紙の耐引張性が
減少になるという傾向が認められ、また25wt部より
も多くなるにつれ、柔軟性に問題が生じるという傾向が
認められるので、いずれも好ましくない。
【0010】本発明の請求項5に記載の壁紙は、請求項
1乃至4の内いずれか1項に記載の発明において、前記
シートの片面又は両面に塩化ビニル系樹脂、エチレン酢
酸ビニル共重合体樹脂、フッ素系樹脂、アクリル系樹
脂、ウレタン系樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン、ポ
リカーボネート、ポリプロピレンのいずれか1種類また
はその2種類以上の混合物からなる厚さ5〜100μ
m、好ましくは10〜80μmのフィルム層又は紙、合
成紙が積層されている構成を有している。これにより、
請求項1乃至4により得られる作用の他、壁紙の片面又
は両面に塩化ビニル系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合
体樹脂、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹
脂、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、
ポリプロピレンのフィルム層を用いたことにより、耐汚
性及び耐久性を向上できるという作用を有する。ここ
で、フィルム層の厚さとしては、5〜100μm、好ま
しくは10〜80μmが好適に用いられる。厚さが10
μmより薄くなるにつれ、壁紙の耐引張性が減少になる
という傾向が認められ、また80μmよりも厚くなるに
つれ、磁力が減少するという傾向が認められるので、い
ずれも好ましくない。塩化ビニル系樹脂としては前述の
ものが用いられる。フッ素系樹脂としては、ポリフッ化
ビニリデン、ポリフッ化ビニル等が用いられる。アクリ
ル系樹脂としては、ポリアクリル酸エステル、ポリメタ
クリル酸エステル等が用いられる。ウレタン系樹脂とし
ては、分子内に2個以上の水酸基を有するポリエステル
やポリエーテル等のポリオール類と、分子内に2個以上
のイソシアネート基を有する脂肪族又は芳香族ポリイソ
シアネート類とを反応させて得られたウレタン系樹脂及
びこれらの樹脂の混合物が用いられる。
【0011】以下、本発明の実施の形態における壁紙に
ついて説明する。 (実施の形態1)図1は実施の形態1における壁紙の模
式図である。図1において、1は実施の形態1における
壁紙、2はポリエチレン、ポリカーボネート、ポリプロ
ピレン等からなる熱可塑性樹脂、3は熱可塑性樹脂2中
に混在された鉄粉、フェライト磁石粉末、アルニコ磁石
粉末等常磁性体の金属粉、4はガラス繊維、カーボン繊
維、金属繊維、セラミック繊維等の強化繊維、dは壁紙
の厚さである。所定量の熱可塑性樹脂と所定量の常磁性
体の金属粉と所定量の強化繊維及び少量の顔料、安定剤
等を混合した後、130から190℃で5分間〜1時間
に混練して厚さ300〜3000μm、好ましくは50
0〜2000μmで押出成形され、実施の形態1の壁紙
を得た。尚、強化繊維の代わりにガラスクロス等を押出
される樹脂とサンドイッチ状等にして圧縮し一体化した
ものを用いてもよい。
【0012】(実施の形態2)図2は実施の形態2にお
ける壁紙の模式図である。図2において、20は実施の
形態2における壁紙、21はポリエチレン、ポリカーボ
ネート、ポリプロピレン等からなるフィルム層である。
尚、図1と同様のものには同一の符号を付して説明を省
略する。実施の形態2の壁紙が実施の形態1の壁紙の両
面に塩化ビニル系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体樹
脂、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、
ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレンのい
ずれか1種類またはその2種類以上の混合物からなる厚
さ5〜100μm、好ましくは10〜80μmの層が積
層される点が実施の形態1の壁紙と相違である。所定量
の熱可塑性樹脂と少量の顔料、安定剤等を混合し、14
0から210℃で5分間〜1時間時間に混練して厚さ5
〜100μm、好ましくは10〜80μmで押出成形さ
れ、次いで2枚のフィルム21の間に1枚の実施の形態
1の壁紙1を120から210℃で加熱しながらロール
に送り込み、2枚のフィルム21と1枚の実施の形態1
の壁紙1を溶着して図2に示す壁紙を得た。なお、以上
の説明では、実施の形態1の壁紙の両面に上記フィルム
層が積層された例を説明したが、実施の形態1の壁紙の
片面に上記フィルムを積層したものについても同様に実
施可能である。
【0013】
【実施例】(実施例1)実施の形態1の壁紙を作り、そ
の機械強度及び吸着力を確認実験した。 配合1: 塩化ビニル樹脂(PVC) 6wt% 酢酸ビニル樹脂(EVA) 11wt% フタル酸ジオクチル(DOP) 10wt% 防錆処理を施した鉄粉 60wt% ガラス繊維 10wt% 顔料、安定剤等 3wt% 実施例1に示す配合の樹脂組成物をスーパーミキサーで
混合した後、180℃で5分間混練して厚さ1500μ
mで押出成形され、長さ3000mm、幅1800mm
を切り、実施例1の壁紙を得た。このようにして得た配
合例1の壁紙(長さ3000mm、幅1800mm)か
ら所要のサンプルを取り、機械特性試験を行った結果を
表1に示す。
【0014】各機械特性及び吸着力の試験方法及び条件
を以下に示す。 (1)厚み:1/100目盛りのシックネスゲージを用
いて幅方向に40mm間隔で測定した。 (2)引張強度:JIS L 1096(一般織物試験
方法)に準拠して行った。完成品から250mm×30
mmの試験片を採取し、引張速度200mm/minで
破断時に至るまでの最大荷重を読み取り、その平均値を
示した。 (3)引裂強度:JIS L 1096(一般織物試験
方法)に準拠して行った。完成品から250mm×50
mmの試験片を採取し、短辺の中央にその辺と垂直に1
00mmの切れ目を入れ、各舌片を引張試験機のつかみ
部に取り付けた。引張速度200mm/minとし、引
裂時の最大荷重を読み取り、その平均値を示した。 (4)伸び率:完成品から長さ200mm×幅30mm
の試験片を採取し、これを長さ方向に100mmのスパ
ンで引張試験機のつかみ部に取り付け、引張速度200
mm/minで最大荷重を示す時の伸び率を測定した。 (5)吸着力:吸着面積を3.14cm2 (半径1.0
cmの円形)のマグネット式のホルダーが長さ200m
m×幅200mmの試験片の表面を吸着し、引張試験機
のつかみ部に取り付け、吸着表面と垂直の方向に引張速
度20mm/minで引張し、最大荷重を読み取り、そ
の平均値を示した。
【0015】
【表1】 表1は実施例1における壁紙の機械特性試験の結果を示
す表である。表1から明らかなように、実施例1の壁紙
は引張強度、引裂強度及び伸び率にも実用壁紙として十
分に満足できることが分かった。また、3.14cm2
(半径1.0cmの円形)のマグネット式のホルダーと
壁紙の最大吸着力が0.10kgf/cm2 以上で、マ
グネット式のホルダー、磁石付きクリップ等磁性取り付
け具が取り付けできることが分かった。
【0016】(実施例2)実施の形態1の壁紙を作り、
その機械強度及び吸着力を確認実験した。 配合2: 塩化ビニル樹脂(PVC) 20wt% フタル酸ジオクチル(DOP) 10wt% フェライト磁石粉末 60wt% ガラス繊維 7wt% 顔料、安定剤 3wt% 実施例2の壁紙は実施例2に示す配合の樹脂組成物を実
施例1と同じ条件、作り方法で厚さ1000μmが押出
成形された。このようにして得た実施例2の壁紙から所
要のサンプルを取り、実施例1と同じ条件、方法で機械
特性試験を行い、その結果を表2に示す。
【0017】
【表2】 表2は実施例2における壁紙の機械特性試験の結果を示
す表である。表2から明らかなように、実施例2の壁紙
は引張強度、引裂強度及び伸び率にも実用壁紙として十
分に満足でき、フェライト磁石粉末を添加したものが鉄
粉よりマグネット式のホルダーの最大吸着力が増加する
ことが分かった。また、3.14cm2 (半径1.0c
mの円形)のマグネット式のホルダーと壁紙の最大吸着
力が0.09kgf/cm2 以上で、マグネット式のホ
ルダー、磁石付きクリップ等磁性取り付け具が取り付け
できることが分かった。
【0018】(実施例3)実施の形態2の壁紙を作り、
その機械強度及び吸着力を確認実験した。 配合3: 塩化ビニル樹脂(PVC) 89wt% フタル酸ジオクチル(DOP) 8wt% Ba−Zn系安定剤 2wt% 顔料 1wt% 上記配合の樹脂組成物をスーパーミキサーで混合した
後、180℃に加熱したロール上で5分間混練し、厚さ
80μmのフィルムを作成した。次いで、得られた2枚
の塩化ビニルフィルムの間に1枚の実施例1の壁紙を1
40℃で加熱しながらロールに送り込み、2枚の塩化ビ
ニルフィルムと1枚の実施例1の壁紙を溶着して図2に
示す壁紙を得た。このようにして得た実施例3の壁紙か
ら所要のサンプルを取り、実施例1と同じ条件、機械特
性試験を行い、その結果を表3に示す。
【0019】
【表3】 表3は実施例3における壁紙の機械特性試験の結果を示
す表である。表3から明らかなように、実施例3の壁紙
は引張強度、引裂強度及び伸び率にも実用壁紙として十
分に満足でき、実施例1の壁紙の両面に厚さ80μmの
塩化ビニルフィルムが積層されることにより、引張強度
と引裂強度が増加することが分かった。また、3.14
cm2 (半径1.0cmの円形)のマグネット式のホル
ダーと壁紙の最大吸着力が0.10kgf/cm2 以上
で、マグネット式のホルダー、磁石付きクリップ等磁性
取り付け具が取り付けられることができることが分かっ
た。
【0020】(実施例4〜6)合成樹脂として塩化ビニ
ル樹脂や酢酸ビニル樹脂、可塑剤に代わりにポリエチレ
ン(実施例4)、ポリプロピレン(実施例5)、ナイロ
ン−6(実施例6)を37wt%用い、該鉄粉を50w
t%とした他は実施例1と同様にして壁紙を得た。実施
例1と同程度の効果を有していることがわかった。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明における壁紙によれ
ば、以下の優れた効果を実現できる。本発明の請求項1
に記載の発明によれば、(1)マグネット式のホルダ
ー、磁石付きクリップ等磁性取り付け具を壁紙の表面に
吸着することができ、使用後跡が残らないとともに、利
便性を向上できる。本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、請求項1に記載の効果に加えて、(2)ポリエチ
レン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレ
ン等樹脂を用いることにより、形成が容易で、機械強度
を向上できる。本発明の請求項3に記載の発明によれ
ば、請求項1に記載の効果に加えて、(3)塩化ビニル
系樹脂及び/又は酢酸ビニル系樹脂及びフタル酸ジオク
チル(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジエ
チルフタレート(DEP)、ブチルラウリフタレート
(BLP)、ブチルベンジルフタレート(BBP)等可
塑剤を添加することにより、壁紙の耐燃性と柔軟性を向
上できる。本発明の請求項4に記載の発明によれば、請
求項1乃至3の内いずれか1項に記載の効果に加えて、
(4)ガラス繊維、カーボン繊維、金属繊維、セラミッ
ク繊維、ポリアミド、ポリエステル等強化繊維を用いる
ことにより、樹脂が強化繊維等で機械的に強化され、耐
引張性や耐衝撃性を向上できる。本発明の請求項5に記
載の発明によれば、請求項1乃至4の内いずれか1項に
記載の効果に加えて、(5)壁紙の片面又は両面に塩化
ビニル系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、フッ
素系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエチ
レン、ポリカーボネート、ポリプロピレンを用いたこと
により、耐汚性及び耐傷性や装飾性を向上できるととも
に、耐久性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における壁紙の模式図
【図2】本発明の実施の形態2における壁紙の模式図
【符号の説明】
1 実施の形態1における壁紙 2 熱可塑性樹脂 3 常磁性体の金属粉 4 強化繊維 d 壁紙の厚さ 20 実施の形態2における壁紙 21 フィルム層
フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA15 AA20 AA22 AA24 AA28 AA35 AA43 AA50 AB03 AB08 AB17 AB28 AB29 AC10 AD01 AE14 AF40 AH03 BB06 4F100 AB01A AB01H AB02 AD00A AG00A AH02A AH02H AK01A AK04A AK04B AK04C AK07A AK07B AK07C AK12A AK15A AK15B AK15C AK17B AK17C AK22A AK41A AK41B AK41C AK45A AK45B AK45C AK46A AK46B AK46C AK51B AK51C AK68B AK68C AT00B AT00C BA01 BA02 BA03 BA06 BA10B BA10C BA13 CA04A CA13 CA20A DE01A DE01H DG01A DG10B DG10C DG11A DG15A GB08 JA20A JA20B JA20C JB16A JJ07 JK01 JK02 JK03 JK06 JK08 JK10 JK13 JK14 JK17 JL00 JL01 JL06 YY00A YY00B YY00C 4J002 BB031 BB121 BC041 BD051 BD081 BF021 CF001 CF002 CG001 CL001 CL002 DA018 DA086 DC006 DE116 DJ006 DL008 DM008 EH147 FA042 FA048 FD027 GL00 4L055 AF02 AF03 AF04 AF05 AF13 AG03 AG34 AG59 AG60 AG63 AG64 AG68 AG82 AG84 AG96 AH02 AH48 AH50 AJ02 AJ04 BE13 EA04 EA08 EA32 FA13 FA16 FA19 FA22 GA23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂100重量部と、常磁性体の
    金属粉10乃至700重量部好ましくは50乃至600
    重量部と、を含有する樹脂組成物を厚さ300〜300
    0μm、好ましくは500〜2000μmで成形しシー
    ト状に形成されたことを特徴とする壁紙。
  2. 【請求項2】前記熱可塑性樹脂がポリエチレン、ポリス
    チレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネー
    ト、ポリプロピレンであることを特徴とする請求項1に
    記載の壁紙。
  3. 【請求項3】前記熱可塑性樹脂が塩化ビニル系樹脂及び
    /又は酢酸ビニル系樹脂であり、前記熱可塑性樹脂10
    0wt部に対し、5〜100wt部のフタル酸ジオクチ
    ル(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジエチ
    ルフタレート(DEP)、ブチルラウリルフタレート
    (BLP)、ブチルベンジルフタレート(BBP)又は
    これらの混合物とする可塑剤が添加されていることを特
    徴とする請求項1に記載の壁紙。
  4. 【請求項4】前記熱可塑性樹脂100wt部に対し、1
    0〜30wt部のガラス繊維、カーボン繊維、金属繊
    維、セラミック繊維、合成繊維又はこれらの混合物が添
    加され、若しくはガラスクロス、ガラス不織布、合成繊
    維不織布が埋設されていることを特徴とする請求項1乃
    至3の内いずれか1項に記載の壁紙。
  5. 【請求項5】前記シートの片面又は両面に塩化ビニル系
    樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、フッ素系樹
    脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエチレン、
    ポリスチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボ
    ネート、ポリプロピレンのいずれか1種類またはその2
    種類以上の混合物からなる厚さ5〜100μm、好まし
    くは10〜80μmのフィルム層又は紙、合成紙が積層
    されていることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれ
    か1項に記載の壁紙。
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