JP2000119334A - 重合体 - Google Patents

重合体

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JP2000119334A
JP2000119334A JP10292672A JP29267298A JP2000119334A JP 2000119334 A JP2000119334 A JP 2000119334A JP 10292672 A JP10292672 A JP 10292672A JP 29267298 A JP29267298 A JP 29267298A JP 2000119334 A JP2000119334 A JP 2000119334A
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vinyl polymer
carbon atoms
amino group
polymer according
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JP10292672A
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English (en)
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Kenichi Kitano
健一 北野
Yoshiki Nakagawa
佳樹 中川
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/30Introducing nitrogen atoms or nitrogen-containing groups
    • C08F8/32Introducing nitrogen atoms or nitrogen-containing groups by reaction with amines

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 末端に高い比率でアミノ基を有するビニル系
重合体を提供すること。 【解決手段】 以下の工程: (1)ハロゲン基を少なくとも1つ主鎖末端に有するビ
ニル系重合体を製造し、(2)末端ハロゲンを、アミノ
基含有化合物を用いてアミノ基を有する置換基に変換す
る;ことにより製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アミノ基を、少な
くとも1つ主鎖末端に有するビニル系重合体、該重合体
の製造方法、及び、該重合体を用いた硬化性組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】テレケリックポリマーは理想的には両末
端に官能基を有しており、単独もしくは適当な硬化剤と
組み合わせ架橋させることにより硬化物を与えることが
知られている。テレケリックポリマーを架橋成分として
用いた場合、架橋点間距離が長く一定となること、ま
た、硬化物の物性を損なう低分子量の未反応物がなく、
確実に架橋構造に組み込まれることなどから優れた物性
を有する硬化物が得られる。そのため、テレケリックポ
リマーは各種樹脂、塗料、接着剤、シーリング材等の原
料に非常に有用である。そのなかでもアミノ基末端テレ
ケリックポリマーは、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリウレア樹脂およびエポキシ樹脂等の硬化剤の原
料として工業的にも有用である。
【0003】現在、工業的に利用されているテレケリッ
クポリマーとしては、ポリエチレンオキシド等のポリエ
ーテル系重合体;ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリカプロラクトン等のポリエ
ステル系重合体等が例示されるが、耐候性、耐水性の悪
さなどが問題点として残っている。一方、ビニル系重合
体を主鎖とするテレケリックポリマーは、ポリイソブチ
レン、ポリブタジエン等の炭化水素系重合体が一部知ら
れているだけである。
【0004】ビニル系重合体の中でも、(メタ)アクリ
ル系重合体は、高い耐候性、透明性等、上記のポリエー
テル系重合体やポリエステル系重合体では得られない特
性を有しており、工業的に有用なテレケリックポリマー
として期待されるが、合成が困難であり工業的に製造す
ることは容易でない。
【0005】特開昭51−109093公報には、連鎖
移動剤としてアミノ基含有ジスルフィドを用いて、両末
端にアミノ基を有するアクリル系重合体を合成する方法
が開示されている。また、特開平4−149208公報
には、連鎖移動剤としてハロゲン化合物を用いて、両末
端にハロゲン基を有するビニル系重合体を合成し、更
に、ハロゲン基をアミン化合物で置換する方法が開示さ
れている。しかしながらこれらの方法では、両末端に確
実にアミノ基を導入するためには大量の連鎖移動剤を用
いなければならない。さらに、通常のラジカル重合が用
いられているため、得られる重合体の分子量及び分子量
分布(重量平均分子量と数平均分子量の比)のコントロ
ールは困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑み、アミノ基が高い比率で少なくとも1つの主鎖末端
に導入されたビニル系重合体を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の工程: (1)ハロゲン基を少なくとも1つ主鎖末端に有するビ
ニル系重合体を製造し、(2)末端ハロゲンを、アミノ
基含有化合物を用いてアミノ基を有する置換基に変換す
る;ことにより製造されるアミノ基を少なくとも1つ主
鎖末端に有するビニル系重合体である。
【0008】アミノ基を有する置換基としては、一般式
(1)に示されるものが好ましく、 −O−R1−NR2 (1) (式中、R1は、1個以上のエーテル結合又はエステル
結合を含んでいてもよい炭素数1〜20の2価の有機基
を表す。Rは水素または炭素数1〜20の1価の有機基
であり、2個のRは互いに同一でもよく異なっていても
よく、また、他端において相互に連結し、環状構造を形
成していてもよい。) 末端ハロゲンを一般式(6)または(7)で示されるア
ミノ基含有化合物で変換することにより、上記のアミノ
基を有する置換基を少なくとも1つ主鎖末端に有するビ
ニル系重合体を製造することができる。 HO−R1−NR2 (6) (式中、R1は、1個以上のエーテル結合又はエステル
結合を含んでいてもよい炭素数1〜20の2価の有機基
を表す。Rは水素または炭素数1〜20の1価の有機基
であり、2個のRは互いに同一でもよく異なっていても
よく、また、他端において相互に連結し、環状構造を形
成していてもよい。) M+-−R1−NR2 (7) (式中、R1は、1個以上のエーテル結合又はエステル
結合を含んでいてもよい炭素数1〜20の2価の有機基
を表す。Rは水素または炭素数1〜20の1価の有機基
であり、2個のRは互いに同一でもよく異なっていても
よく、また、他端において相互に連結し、環状構造を形
成していてもよい。M+はアルカリ金属イオンまたは4
級アンモニウムイオンを表す。) 上記のアミノ基を有する置換基およびアミノ基含有化合
物に示されるR1としては、 −C64−R2− (式中、C64はフェニレン基、R2は、直接結合また
は1個以上のエーテル結合又はエステル結合を含んでい
てもよい炭素数1〜14の2価の有機基を表す。)また
は、 −C(O)−R3− (式中、R3は、直接結合または1個以上のエーテル結
合又はエステル結合を含んでいてもよい炭素数1〜19
の2価の有機基を表す。)が好ましい。
【0009】ハロゲン基を少なくとも1つ主鎖末端に有
するビニル系重合体を有するビニル系重合体は原子移動
ラジカル重合法により製造されることが好ましい。以下
に本発明を詳述する。
【0010】
【発明の実施の形態】アミノ基を有するビニル系重合体
について 本発明におけるアミノ基とは、 −NR2 (Rは水素または炭素数1〜20の1価の有機基であ
り、2個のRは互いに同一でもよく異なっていてもよ
く、また、他端において相互に連結し、環状構造を形成
していてもよい。)であるが、 −(NR3+- (Rは上記と同じ。X-は対アニオン。)に示されるア
ンモニウム塩であっても何ら問題はない。上記式中、R
は水素または炭素数1〜20の1価の有機基であり、例
えば、水素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜
20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基等が
挙げられる。2個のRは互いに同一でもよく、異なって
いてもよい。また、他端において相互に連結し、環状構
造を形成していてもよい。本発明においては、アミノ基
は重合体の側鎖又は末端のいずれに存在していてもよい
が、ゴム弾性の点から分子の末端に存在することが好ま
しい。末端に官能基を有するものとしては、テレケリッ
クポリマー;枝高分子鎖末端に官能基を有するグラフト
ポリマーや星型ポリマーなどの分岐状ポリマー;等が例
示される。
【0011】テレケリックポリマーの末端官能基数は理
想的には1分子中2.0個であるが、本発明においては
アミノ基が2.0個より少なくても工業的有効性が失わ
れるものではなく、1分子中の平均末端アミノ基官能基
数が1.8程度より大きければほぼ理想的なものと同等
の物性を発揮することができる。また、平均末端アミノ
基数が1.5以上であれば多くの工業分野で好ましく利
用することができ、さらに1.0より大きいものであれ
ば、ある程度テレケリックポリマーとしての特徴を発揮
することができる。
【0012】アミノ基を少なくとも1つ主鎖末端に有す
るビニル系重合体は以下の工程によって製造される。 (1)ハロゲン基を少なくとも1つ主鎖末端に有するビ
ニル系重合体を製造し、(2)末端ハロゲンを、アミノ
基含有化合物を用いてアミノ基を有する置換基に変換す
る。
【0013】アミノ基を有する置換基としては、特に限
定されないが、一般式(1)に示される基が例示され
る。 −O−R1−NR2 (1) (式中、R1は、1個以上のエーテル結合又はエステル
結合を含んでいてもよい炭素数1〜20の2価の有機基
を表す。Rは水素または炭素数1〜20の1価の有機基
であり、2個のRは互いに同一でもよく異なっていても
よく、また、他端において相互に連結し、環状構造を形
成していてもよい。) 上記一般式(1)において、R1は1個以上のエーテル
結合又はエステル結合を含んでいてもよい炭素数1〜2
0の2価の有機基であり、例えば炭素数1〜20のアル
キレン基、炭素数6〜20のアリーレン基、炭素数7〜
20のアラルキレン基などが挙げられるが、 −C64−R2− (式中、C64はフェニレン基、R2は、直接結合また
は1個以上のエーテル結合又はエステル結合を含んでい
てもよい炭素数1〜14の2価の有機基を表す。)また
は、 −C(O)−R3− (式中、R3は、直接結合または1個以上のエーテル結
合又はエステル結合を含んでいてもよい炭素数1〜19
の2価の有機基を表す。)が好ましい。
【0014】本発明のビニル系重合体主鎖の製造に用い
られるビニル系モノマーとしては特に限定されず、各種
のものを用いることができる。例示するならば、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸−n−プロピ
ル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリ
ル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸−tert−ブチル、(メタ)アク
リル酸−n−ペンチル、(メタ)アクリル酸−n−ヘキ
シル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)ア
クリル酸−n−ヘプチル、(メタ)アクリル酸−n−オ
クチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシ
ル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸
フェニル、(メタ)アクリル酸トルイル、(メタ)アク
リル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸−2−メトキシエ
チル、(メタ)アクリル酸−3−メトキシブチル、(メ
タ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アク
リル酸−2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸
ステアリル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)
アクリル酸−2−アミノエチル、γ−(メタクリロイル
オキシプロピル)トリメトキシシラン、(メタ)アクリ
ル酸のエチレンオキサイド付加物、(メタ)アクリル酸
トリフルオロメチルメチル、(メタ)アクリル酸−2−
トリフルオロメチルエチル、(メタ)アクリル酸−2−
パーフルオロエチルエチル、(メタ)アクリル酸−2−
パーフルオロエチル−2−パーフルオロブチルエチル、
(メタ)アクリル酸−2−パーフルオロエチル、(メ
タ)アクリル酸パーフルオロメチル、(メタ)アクリル
酸ジパーフルオロメチルメチル、(メタ)アクリル酸2
−パーフルオロメチル−2−パーフルオロエチルメチ
ル、(メタ)アクリル酸−2−パーフルオロヘキシルエ
チル、(メタ)アクリル酸−2−パーフルオロデシルエ
チル、(メタ)アクリル酸−2−パーフルオロヘキサデ
シルエチル等の(メタ)アクリル酸系モノマー;スチレ
ン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、クロルスチ
レン、スチレンスルホン酸及びその塩等のスチレン系モ
ノマー;パーフルオロエチレン、パーフルオロプロピレ
ン、フッ化ビニリデン等のフッ素含有ビニルモノマー;
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン
等のケイ素含有ビニル系モノマー;無水マレイン酸、マ
レイン酸、マレイン酸のモノアルキルエステル及びジア
ルキルエステル;フマル酸、フマル酸のモノアルキルエ
ステル及びジアルキルエステル;マレイミド、メチルマ
レイミド、エチルマレイミド、プロピルマレイミド、ブ
チルマレイミド、ヘキシルマレイミド、オクチルマレイ
ミド、ドデシルマレイミド、ステアリルマレイミド、フ
ェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等のマレ
イミド系モノマー;アクリロニトリル、メタクリロニト
リル等のニトリル基含有ビニル系モノマー;アクリルア
ミド、メタクリルアミド等のアミド基含有ビニル系モノ
マー;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビ
ニル、安息香酸ビニル、桂皮酸ビニル等のビニルエステ
ル類;エチレン、プロピレン等のアルケン類;ブタジエ
ン、イソプレン等の共役ジエン類;塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、塩化アリル、アリルアルコール等が挙げられ
る。これらは、単独で用いても良いし、複数を共重合さ
せても構わない。なお上記表現形式で例えば(メタ)ア
クリル酸とは、アクリル酸および/またはメタクリル酸
を表す。
【0015】上記のモノマーの中で(メタ)アクリル酸
系モノマーを40重量%以上用いて合成することにより
得られた(メタ)アクリル系重合体が、物性面からより
好ましい。
【0016】ビニル系重合体の分子量分布、すなわち重
量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(M
w/Mn)については特に制限はない。しかし、硬化性
組成物とした際の粘度を低く抑えて取扱いを容易にし、
なおかつ十分な硬化物物性を得るためには、分子量分布
は狭いことが好ましい。分子量分布の値としては1.8
未満が好ましく、より好ましくは1.7以下、さらに好
ましくは1.6以下、さらに好ましくは1.5以下、さ
らに好ましくは1.4以下、さらに好ましくは1.3以
下である。分子量分布の測定は、ゲルパーミエーション
クロマトグラフィー(GPC)で測定するのが最も一般
的である。移動相としてはクロロホルムを、カラムとし
てはポリスチレンゲルカラムを用い、数平均分子量等は
ポリスチレン換算で求めることができる。
【0017】本発明のアミノ基を主鎖末端に有するビニ
ル系重合体の数平均分子量は特に制限はないが、500
〜100000の範囲が好ましく、3000〜5000
0の範囲がより好ましい。分子量が500以下である
と、ビニル系重合体の本来の特性が発現されにくく、ま
た、100000以上であると、ハンドリングが困難に
なる。アミノ基を有するビニル系重合体の製造方法について 本発明のビニル系重合体は以下の工程: (1)ハロゲン基を少なくとも1つ主鎖末端に有するビ
ニル系重合体を製造し、(2)末端ハロゲンを、アミノ
基含有化合物を用いてアミノ基を有する置換基に変換す
る;ことにより製造される。 〔ハロゲン基を有するビニル系重合体の製造方法〕ハロ
ゲン基を少なくとも1つ主鎖末端に有するビニル系重合
体は、種々の重合法により得ることができ、その方法は
特に限定されないが、モノマーの汎用性、あるいは制御
の容易性の点から、ラジカル重合法が好ましい。
【0018】ラジカル重合法において用いられるビニル
系モノマーとしては特に限定されず、既に例示したもの
等が用いられる。
【0019】ラジカル重合法は、重合開始剤としてアゾ
系化合物、過酸化物などを用いて、特定の官能基を有す
るモノマーとビニル系モノマーとを単に共重合させる
「一般的なラジカル重合法」と末端などの制御された位
置に特定の官能基を導入することが可能な「制御ラジカ
ル重合法」に分類できる。
【0020】「一般的なラジカル重合法」は、簡便な方
法であり本発明でも使用可能である。例えば、アミノ基
を有するビニルモノマーを共重合させることにより容易
に重合体中にアミノ基を有するビニル系重合体を製造す
ることができる。また、ハロゲン基を有するビニルモノ
マーを共重合させ、ハロゲンを後述の方法でアミノ基を
有する置換基に変換することによってアミノ基を有する
ビニル系重合体が得られる。しかしこの方法では、特定
の官能基を有するモノマーは確率的にしか重合体中に導
入されないので、官能化率の高い重合体を得ようとした
場合には、このモノマーをかなり大量に使う必要があ
り、逆に少量使用ではこの特定の官能基が導入されない
重合体の割合が大きくなるという問題点がある。またフ
リーラジカル重合であるため、分子量分布が広く粘度の
高い重合体しか得られないという問題点もある。また、
官能基を選択的に重合体末端に導入することは困難であ
る。一方、「制御ラジカル重合法」は重合体末端に選択
的に官能基を導入することができる。「制御ラジカル重
合法」は、特定の官能基を有する連鎖移動剤を用いて重
合をおこなうことにより末端に官能基を有するビニル系
重合体が得られる「連鎖移動剤法」と重合生長末端が停
止反応などを起こさずに生長することによりほぼ設計ど
おりの分子量の重合体が得られる「リビングラジカル重
合法」とに分類することができる。
【0021】「連鎖移動剤法」は、官能化率の高い重合
体を得ることが可能であり、本発明でも使用可能である
が、開始剤に対してかなり大量の特定の官能基を有する
連鎖移動剤が必要であり、後処理が容易ではなく、また
多量の連鎖移動剤を浪費するという点で問題がある。ま
た上記の「一般的なラジカル重合法」と同様、フリーラ
ジカル重合であるため分子量分布が広く、粘度の高い重
合体しか得られないという問題点もある。
【0022】これらの重合法とは異なり、「リビングラ
ジカル重合法」は、重合速度が高く、ラジカル同士のカ
ップリングなどによる停止反応が起こりやすいため制御
が難しいとされるラジカル重合でありながら、停止反応
が起こりにくく、分子量分布の狭い重合体(Mw/Mn
が1.1〜1.5程度)が得られるとともに、モノマー
と開始剤の仕込み比によって分子量を自由にコントロー
ルすることができる。
【0023】従って「リビングラジカル重合法」は、分
子量分布が狭く、粘度が低い重合体を得ることができる
上に、特定の官能基を有するモノマーを重合体のほぼ任
意の位置に導入することができるため、上記特定の官能
基を有するビニル系重合体の製造方法としてはより好ま
しいものである。
【0024】なお、リビング重合とは狭義においては、
末端が常に活性を持ち続けて分子鎖が生長していく重合
のことをいうが、一般には、末端が不活性化されたもの
と活性化されたものが平衡状態にありながら生長してい
く擬リビング重合も含まれる。本発明における定義も後
者である。「リビングラジカル重合法」は近年様々なグ
ループで積極的に研究がなされている。その例として
は、たとえばジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
ソサエティー(J.Am.Chem.Soc.)、19
94年、116巻、7943頁に示されるようなコバル
トポルフィリン錯体を用いるもの、マクロモレキュール
ズ(Macromolecules)、1994年、2
7巻、7228頁に示されるようなニトロキシド化合物
などのラジカル捕捉剤を用いるもの、有機ハロゲン化物
等を開始剤とし遷移金属錯体を触媒とする「原子移動ラ
ジカル重合」(Atom Transfer Radi
cal Polymerization:ATRP)な
どがあげられる。
【0025】「リビングラジカル重合法」の中でも、有
機ハロゲン化物、またはハロゲン化スルホニル化合物等
を開始剤、遷移金属錯体を触媒としてビニル系モノマー
を重合する「原子移動ラジカル重合法」は、上記の「リ
ビングラジカル重合法」の特徴に加えて、官能基変換反
応に比較的有利なハロゲン等を末端に有し、開始剤や触
媒の設計の自由度が大きいことから、特定の官能基を有
するビニル系重合体の製造方法としてはさらに好まし
い。この原子移動ラジカル重合法としては例えばMat
yjaszewskiら、ジャーナル・オブ・アメリカ
ン・ケミカルソサエティー(J.Am.Chem.So
c.)1995年、117巻、5614頁、マクロモレ
キュールズ(Macromolecules)1995
年、28巻、7901頁,サイエンス(Scienc
e)1996年、272巻、866頁、WO96/30
421号公報,WO97/18247号公報あるいはS
awamotoら、マクロモレキュールズ(Macro
molecules)1995年、28巻、1721頁
などが挙げられる。
【0026】重合に用いられる開始剤としては、特に限
定されないが、例えば、有機ハロゲン化物、特に、活性
化された有機ハロゲン化物(例えば、α位にハロゲンを
有するエステル化合物や、ベンジル位にハロゲンを有す
る化合物)、あるいはハロゲン化スルホニル化合物等が
挙げられる。これらの化合物を開始剤として用いること
により、重合体末端にハロゲンを有するビニル系重合体
を簡便に得ることができる。このような開始剤を具体的
に例示すれば、C65−CH2X、C65−C(H)
(X)CH3、C65−C(X)(CH32(式中、C6
5は、フェニル基を表す。Xは、塩素、臭素又はヨウ
素を表す。);R4−C(H)(X)−CO25、R4
C(CH3)(X)−CO25、R4−C(H)(X)−
C(O)R5、R4−C(CH3)(X)−C(O)R
5(式中、R4及びR5は、同一若しくは異なって、水素
原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20の
アリール基又は炭素数7〜20のアラルキル基を表す。
Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表す。);R4−C64
−SO2X(式中、R4は、水素原子、炭素数1〜20の
アルキル基、炭素数6〜20のアリール基又は炭素数7
〜20のアラルキル基を表す。Xは、塩素、臭素又はヨ
ウ素を表す。)等が挙げられる。開始剤として、重合を
開始する官能基以外の官能基を有する有機ハロゲン化物
又はハロゲン化スルホニル化合物を用いることもでき
る。この場合、一方の主鎖末端には前記開始剤に含まれ
る官能基に由来する官能基を有し、他方の末端にはハロ
ゲンを有する重合体が製造される。上記の官能基として
アルケニル基、架橋性シリル基、ヒドロキシル基、エポ
キシ基、アミノ基、アミド基、カルボキシル基等が挙げ
られる。
【0027】上記アルケニル基を有する有機ハロゲン化
物としては特に限定されず、例えば、一般式(2)に示
す構造を有するものが例示される。 R67C(X)−R8−R9−C(R’)=CH2 (2) (式中、R’は、水素又はメチル基を表す。R6及びR7
は、同一若しくは異なって、水素、炭素数1〜20のア
ルキル基、炭素数6〜20のアリール基又は炭素数7〜
20のアラルキル基を表し、R6とR7は、他端において
相互に連結していてもよい。R8は、−C(O)O−
(エステル基)、−C(O)−(ケト基)、又は、o
−,m−,p−フェニレン基を表す。R9は、直接結
合、又は、1個以上のエーテル結合を含んでいてもよい
炭素数1〜20の二価の有機基を表す。Xは、塩素、臭
素又はヨウ素を表す。) 上記置換基R6及びR7の具体例としては、水素、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。R
6とR7は他端において連結して環状骨格を形成していて
もよい。
【0028】上記一般式(2)で示される、アルケニル
基を有する有機ハロゲン化物の具体例としては、XCH
2C(O)O(CH2nCH=CH2、H3CC(H)
(X)C(O)O(CH2nCH=CH2、(H3C)2
C(X)C(O)O(CH2nCH=CH2、CH3CH
2C(H)(X)C(O)O(CH2nCH=CH2
【0029】
【化1】 (上記の各式において、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を
表す。nは、0〜20の整数を表す。);XCH2
(O)O(CH2nO(CH2mCH=CH2 、H3
C(H)(X)C(O)O(CH2nO(CH2mCH
=CH2、(H3C)2C(X)C(O)O(CH2n
(CH2mCH=CH2、CH3CH2C(H)(X)C
(O)O(CH2nO(CH2mCH=CH2
【0030】
【化2】 (上記の各式において、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を
表す。nは、1〜20の整数を表す。mは、0〜20の
整数を表す。);o,m,p−XCH2−C64−(C
2n−CH=CH2、o,m,p−CH3C(H)
(X)−C64−(CH2n−CH=CH2、o,m,
p−CH3CH2C(H)(X)−C64−(CH2n
CH=CH2(上記の各式において、Xは、塩素、臭素
又はヨウ素を表す。nは、0〜20の整数を表す。);
o,m,p−XCH2−C64−(CH2n−O−(C
2m−CH=CH2、o,m,p−CH3C(H)
(X)−C64−(CH2n−O−(CH2m−CH=
CH2、o,m,p−CH3CH2C(H)(X)−C6
4−(CH2n−O−(CH2mCH=CH2(上記の各
式において、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表す。n
は、1〜20の整数を表す。mは、0〜20の整数を表
す。);o,m,p−XCH2−C64−O−(CH2
n−CH=CH2、o,m,p−CH3C(H)(X)−
64−O−(CH2n−CH=CH2、o,m,p−
CH 3CH2C(H)(X)−C64−O−(CH2n
CH=CH2(上記の各式において、Xは、塩素、臭素
又はヨウ素を表す。nは、0〜20の整数を表す。);
o,m,p−XCH2−C64−O−(CH2n−O−
(CH2m−CH=CH2、o,m,p−CH3C(H)
(X)−C64−O−(CH2n−O−(CH2 m−C
H=CH2、o,m,p−CH3CH2C(H)(X)−
64−O−(CH 2n−O−(CH2m−CH=CH
2(上記の各式において、Xは、塩素、臭素又はヨウ素
を表す。nは、1〜20の整数を表す。mは、0〜20
の整数を表す。)等が挙げられる。上記アルケニル基を
有する有機ハロゲン化物としては、更に、一般式(3)
で示される化合物も挙げられる。 H2C=C(R’)−R9−C(R6)(X)−R10−R7 (3) (式中、R’は水素またはメチル基、R6、R7、R9
びXは上記に同じ。R10は、直接結合、−C(O)O−
(エステル基)、−C(O)−(ケト基)、又は、o
−,m−,p−フェニレン基を表す。) 上記一般式(3)において、R9は、直接結合又は炭素
数1〜20の2価の有機基(1個以上のエーテル結合を
含んでいても良い)を表すが、直接結合である場合は、
ハロゲンの結合している炭素にビニル基が結合している
ため、この化合物は、ハロゲン化アリル化物である。こ
の場合は、隣接ビニル基によって炭素−ハロゲン結合が
活性化されているので、R10はC(O)O基やフェニレ
ン基等である必要は必ずしもなく、直接結合であっても
よい。R9が直接結合でない場合は、炭素−ハロゲン結
合を活性化するために、R10は、C(O)O基、C
(O)基又はフェニレン基であることが好ましい。
【0031】上記一般式(3)の化合物を具体的に例示
するならば、CH2=CHCH2X、CH2=C(CH3
CH2X、CH2=CHC(H)(X)CH3、CH2=C
(CH3)C(H)(X)CH3、CH2=CHC(X)
(CH32、CH2=CHC(H)(X)C25、CH2
=CHC(H)(X)CH(CH32、CH2=CHC
(H)(X)C65、CH2=CHC(H)(X)CH2
65、CH2=CHCH2C(H)(X)−CO2R、
CH2=CH(CH22C(H)(X)−CO2R、CH
2=CH(CH23C(H)(X)−CO2R、CH2
CH(CH2)8C(H)(X)−CO2R、CH2=C
HCH2C(H)(X)−C65、CH2=CH(C
22C(H)(X)−C65、CH2=CH(CH2
3C(H)(X)−C65(上記の各式において、X
は、塩素、臭素又はヨウ素を表す。Rは、炭素数1〜2
0のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基又は炭素
数7〜20のアラルキル基を表す。)等を挙げることが
できる。上記アルケニル基を有するハロゲン化スルホニ
ル化合物の具体例を挙げるならば、o−,m−,p−C
2=CH−(CH2n−C64−SO2X、o−,m
−,p−CH2=CH−(CH2n−O−C64−SO2
X、(上記の各式において、Xは、塩素、臭素又はヨウ
素を表す。nは、0〜20の整数を表す。)等である。
【0032】上記アルケニル基を有する開始剤を用いて
重合を行った場合、重合反応中に、開始剤のアルケニル
基が重合成長末端と反応する可能性があるため、反応温
度、反応時間等の重合条件には注意が必要である。
【0033】上記架橋性シリル基を有する有機ハロゲン
化物としては特に限定されず、例えば、一般式(4)に
示す構造を有するものが例示される。 R67C(X)−R8−R9−C(H)(R’)CH2−[Si(R112-b (Y )bO]m−Si(R123-a(Y)a (4) (式中、R’は水素又はメチル基、R6、R7、R8
9、Xは上記と同じ。R11、R12は、いずれも炭素数
1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、
炭素数7〜20のアラルキル基、または(R’’)3
iO−(R’’は炭素数1〜20の1価の炭化水素基で
あって、3個のR’’は同一であってもよく、異なって
いてもよい)で示されるトリオルガノシロキシ基を示
し、R11またはR 12が2個以上存在するとき、それらは
同一であってもよく、異なっていてもよい。Yは水酸基
または加水分解性基を示し、Yが2個以上存在するとき
それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。a
は0,1,2,または3を、また、bは0,1,または
2を示す。mは0〜19の整数である。ただし、a+m
b≧1であることを満足するものとする。) 上記一般式(4)の化合物を具体的に例示するならば、
XCH2C(O)O(CH2nSi(OCH33、CH3
C(H)(X)C(O)O(CH2nSi(OC
33、(CH32C(X)C(O)O(CH2nSi
(OCH33、XCH2C(O)O(CH2nSi(C
3)(OCH32、CH3C(H)(X)C(O)O
(CH2nSi(CH3)(OCH32、(CH32
(X)C(O)O(CH2nSi(CH3)(OCH3
2(上記の各式において、Xは塩素、臭素又はヨウ素を
表す。nは、0〜20の整数を表す。);XCH2
(O)O(CH2nO(CH2mSi(OCH33、H
3CC(H)(X)C(O)O(CH2nO(CH2m
Si(OCH33、(H3C)2C(X)C(O)O(C
2nO(CH2mSi(OCH33、CH3CH2
(H)(X)C(O)O(CH2nO(CH2mSi
(OCH33、XCH2C(O)O(CH2nO(C
2mSi(CH3)(OCH32、H3CC(H)
(X)C(O)O(CH2nO(CH2m−Si(CH
3)(OCH32、(H3C)2C(X)C(O)O(C
2nO(CH2m−Si(CH3)(OCH32、C
3CH 2C(H)(X)C(O)O(CH2nO(CH
2m−Si(CH3)(OCH32 (上記の各式におい
て、Xは塩素、臭素又はヨウ素を表す。nは、1〜20
の整数を表す。mは、0〜20の整数を表す。);o,
m,p−XCH2−C64−(CH22Si(OCH3
3、o,m,p−CH3C(H)(X)−C64−(CH
22Si(OCH33、o,m,p−CH3CH2
(H)(X)−C64−(CH22Si(OCH33
o,m,p−XCH2−C64−(CH23Si(OC
33、o,m,p−CH3C(H)(X)−C64
(CH23Si(OCH33、o,m,p−CH3CH2
C(H)(X)−C64−(CH23Si(OC
33、o,m,p−XCH2−C64−(CH22
O−(CH23Si(OCH33、o,m,p−CH3
C(H)(X)−C64−(CH22−O−(CH23
Si(OCH33、o,m,p−CH3CH2C(H)
(X)−C64−(CH22−O−(CH23Si(O
CH33、o,m,p−XCH2−C64−O−(C
23Si(OCH33、o,m,p−CH3C(H)
(X)−C64−O−(CH23Si(OCH33
o,m,p−CH3CH2C(H)(X)−C64−O−
(CH23−Si(OCH33、o,m,p−XCH2
−C64−O−(CH22−O−(CH23−Si(O
CH33、o,m,p−CH3C(H)(X)−C64
−O−(CH22−O−(CH23Si(OCH33
o,m,p−CH3CH2C(H)(X)−C64−O−
(CH22−O−(CH23Si(OCH33(上記の
各式において、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表す。)
等が挙げられる。上記架橋性シリル基を有する有機ハロ
ゲン化物としては、更に、一般式(5)で表される化合
物も例示される。 (R123-a(Y)aSi−[OSi(R112-b(Y)bm−CH2−C(H)( R’)−R9−C(R6)(X)−R10−R7 (5) (式中、R’は水素またはメチル基、R6、R7、R9
10、R11、R12、a、b、m、X及びYは上記に同
じ。) このような化合物を具体的に例示するならば、(CH3
O)3SiCH2CH2C(H)(X)C65、(CH
3O)2(CH3)SiCH2CH2C(H)(X)C
65、(CH3O)3Si(CH22C(H)(X)−C
2R、(CH3O)2(CH3)Si(CH22C(H)
(X)−CO2R、(CH3O)3Si(CH23
(H)(X)−CO2R、(CH3O)2(CH3)Si
(CH23C(H)(X)−CO2R、(CH3O)3
i(CH24C(H)(X)−CO2R、(CH3O)2
(CH3)Si(CH24C(H)(X)−CO2R、
(CH3O)3Si(CH29C(H)(X)−CO
2R、(CH3O)2(CH3)Si(CH29C(H)
(X)−CO2R、(CH3O)3Si(CH23
(H)(X)−C65、(CH3O)2(CH3)Si
(CH23C(H)(X)−C65、(CH3O)3Si
(CH24C(H)(X)−C65、(CH3O)2(C
3)Si(CH24C(H)(X)−C65(上記の
各式において、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表す。R
は、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のア
リール基又は炭素数7〜20のアラルキル基を表す。)
等が挙げられる。上記ヒドロキシル基を有する有機ハロ
ゲン化物又はハロゲン化スルホニル化合物としては特に
限定されず、下記のような化合物が例示される。 HO−(CH2n−OC(O)C(H)(R’)(X) (式中、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表す。R’は、
水素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20の
アリール基、又は、炭素数7〜20のアラルキル基を表
す。nは、1〜20の整数を表す。) 上記アミノ基を有する有機ハロゲン化物又はハロゲン化
スルホニル化合物としては特に限定されず、下記のよう
な化合物が例示される。 H2N−(CH2n−OC(O)C(H)(R’)
(X) (式中、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表す。R’は、
水素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20の
アリール基、又は、炭素数7〜20のアラルキル基を表
す。nは、1〜20の整数を表す。) 上記エポキシ基を有する有機ハロゲン化物又はハロゲン
化スルホニル化合物としては特に限定されず、下記のよ
うな化合物が例示される。
【0034】
【化3】 (式中、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表す。Rは、水
素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のア
リール基、又は、炭素数7〜20のアラルキル基を表
す。nは、1〜20の整数を表す。) 原子移動ラジカル重合において、開始剤として、2つ以
上の開始点を有する有機ハロゲン化物又はハロゲン化ス
ルホニル化合物を用いて重合を行うと、ハロゲン基を1
分子内に2つ以上有するビニル系重合体を製造すること
ができる。すなわち、2つの開始点を持つ開始剤を用い
て重合を行った場合、ハロゲン基を両末端に有するビニ
ル系重合体が得られる。この開始剤を具体的に例示すれ
ば、
【0035】
【化4】 (式中、C64は、フェニレン基を表す。Xは、塩素、
臭素又はヨウ素を表す。Rは、炭素数1〜20のアルキ
ル基、炭素数6〜20のアリール基又は炭素数7〜20
のアラルキル基を表す。nは、0〜20の整数を表
す。);
【0036】
【化5】 (式中、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表す。nは、0
〜20の整数を表す。C 64は、フェニレン基を表
す。)等が挙げられる。重合は無溶媒又は各種の溶媒中
で行うことができる。溶媒として、例えば、ベンゼン、
トルエン等の炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジフェニルエーテル、アニソール、ジ
メトキシベンゼン等のエーテル系溶媒;塩化メチレン、
クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素
系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン等のケトン系溶媒;メタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール、n−ブチルアル
コール、tert−ブチルアルコール等のアルコール系
溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニト
リル等のニトリル系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル等の
エステル系溶媒;エチレンカーボネート、プロピレンカ
ーボネート等のカーボネート系溶媒等が挙げられる。こ
れらは、単独又は2種以上を混合して用いることができ
る。また、エマルジョン系もしくは超臨界流体CO2
媒体とする系においても重合を行うことができる。
【0037】重合は、0〜200℃の範囲で行うことが
でき、好ましくは、室温〜150℃の範囲である。
【0038】原子移動ラジカル重合の触媒として用いら
れる遷移金属錯体としては、周期表第7族、8族、9
族、10族、11族元素を中心金属とする錯体が用いる
ことができる。好ましいものとしては、0価の銅、1価
の銅、2価のルテニウム、2価の鉄又は2価のニッケル
の錯体が挙げられる。なかでも、銅の錯体が好ましい。
1価の銅化合物を具体的に例示するならば、塩化第一
銅、臭化第一銅、ヨウ化第一銅、シアン化第一銅、酸化
第一銅、過塩素酸第一銅等である。銅化合物を用いる場
合、触媒活性を高めるために2,2′−ビピリジル及び
その誘導体、1,10−フェナントロリン及びその誘導
体、テトラメチルエチレンジアミン、ペンタメチルジエ
チレントリアミン、ヘキサメチルトリス(2−アミノエ
チル)アミン等のポリアミン等の配位子が添加される。
また、2価の塩化ルテニウムのトリストリフェニルホス
フィン錯体(RuCl2(PPh33)も触媒として好
適である。ルテニウム化合物を触媒として用いる場合
は、活性化剤としてアルミニウムアルコキシド類が添加
される。更に、2価の鉄のビストリフェニルホスフィン
錯体(FeCl2(PPh32)、2価のニッケルのビ
ストリフェニルホスフィン錯体(NiCl2(PPh3
2)、及び、2価のニッケルのビストリブチルホスフィ
ン錯体(NiBr2(PBu32)も、触媒として好適
である。
【0039】末端にハロゲン基を有するビニル系重合体
は、上記原子移動ラジカル重合以外に、四塩化炭素、四
臭化炭素、塩化メチレン、臭化メチレン等のハロゲン化
物を連鎖移動剤(テローゲン)として用いる重合によっ
ても製造されるが、この場合、ビニル系重合体の分子
量、分子量分布のコントロールは困難である。 〔末端ハロゲンの変換方法〕ビニル系重合体の末端ハロ
ゲンを変換することにより、重合体末端にアミノ基を導
入することができる。置換方法としては特に限定されな
いが、反応を制御しやすいという点からアミノ基含有化
合物を求核剤とする求核置換反応が好ましい。このよう
な求核剤として例えば、一般式(6)に示される水酸基
とアミノ基を併せ持つ化合物が挙げられる。 HO−R1−NR2 (6) (式中、R1は、1個以上のエーテル結合又はエステル
結合を含んでいてもよい炭素数1〜20の2価の有機基
を表す。Rは水素または炭素数1〜20の1価の有機基
であり、2個のRは互いに同一でもよく異なっていても
よく、また、他端において相互に連結し、環状構造を形
成していてもよい。) 上記一般式(6)において、R1は1個以上のエーテル
結合又はエステル結合を含んでいてもよい炭素数1〜2
0の2価の有機基であり、例えば炭素数1〜20のアル
キレン基、炭素数6〜20のアリーレン基、炭素数7〜
20のアラルキレン基などが挙げられる。これらの水酸
基とアミノ基を併せ持つ化合物の中で、R1が、 −C64−R2− (式中、C64はフェニレン基、R2は、直接結合また
は1個以上のエーテル結合又はエステル結合を含んでい
てもよい炭素数1〜14の2価の有機基を表す)で表さ
れるアミノフェノール類; −C(O)−R3− (式中、R3は、直接結合または1個以上のエーテル結
合又はエステル結合を含んでいてもよい炭素数1〜19
の2価の有機基を表す)で表されるアミノ酸類;が好ま
しい。
【0040】具体的な化合物として、例えばエタノール
アミン;o,m,p−アミノフェノール;o,m,p−
NH2−C64−CO2H;グリシン、アラニン、アミノ
ブタン酸等が挙げられる。
【0041】アミノ基とオキシアニオンを併せ持つ化合
物を求核剤として用いることもできる。このような化合
物としては特に限定されないが、例えば、一般式(7)
に示される化合物が挙げられる。 M+-−R1−NR2 (7) (式中、R1は、1個以上のエーテル結合又はエステル
結合を含んでいてもよい炭素数1〜20の2価の有機基
を表す。Rは水素または炭素数1〜20の1価の有機基
であり、2個のRは互いに同一でもよく異なっていても
よく、また、他端において相互に連結し、環状構造を形
成していてもよい。M+はアルカリ金属イオンまたは4
級アンモニウムイオンを表す。) 上記一般式(7)において、M+は、オキシアニオンの
対カチオンであり、アルカリ金属イオン又は4級アンモ
ニウムイオンを表す。上記アルカリ金属イオンとして
は、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオ
ン等が挙げられ、好ましくは、ナトリウムイオン又はカ
リウムイオンである。上記4級アンモニウムイオンとし
ては、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラエチル
アンモニウムイオン、トリメチルベンジルアンモニウム
イオン、トリメチルドデシルアンモニウムイオン、テト
ラブチルアンモニウムイオン、ジメチルピペリジニウム
イオン等が挙げられる。
【0042】上記のアミノ基とオキシアニオンを併せ持
つ化合物のうち、置換反応のコントロールがし易い、入
手が容易であるという点から、一般式(8)に示すアミ
ノフェノール類の塩、または一般式(9)に示すアミノ
酸類の塩が好ましい。 M+-−C64−R2−NR2 (8) M+-−C(O)−R3−NR2 (9) (式中、C64はフェニレン基、R2は、直接結合また
は1個以上のエーテル結合又はエステル結合を含んでい
てもよい炭素数1〜14の2価の有機基、R3は、直接
結合または1個以上のエーテル結合又はエステル結合を
含んでいてもよい炭素数1〜19の2価の有機基を表
す。Rは水素または炭素数1〜20の1価の有機基であ
り、2個のRは互いに同一でもよく異なっていてもよ
く、また、他端において相互に連結し、環状構造を形成
していてもよい。M+は上記と同じ。) 一般式(7)〜(9)に示されるオキシアニオンを有す
る化合物は、一般式(6)に示される化合物を塩基性化
合物と作用させることにより容易に得られる。
【0043】塩基性化合物としては各種のものを使用で
きる。例示すると、ナトリウムメトキシド、カリウムメ
トキシド、リチウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、カリウムエトキシド、リチウムエトキシド、ナトリ
ウム−tert−ブトキシド、カリウム−tert−ブ
トキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウ
ム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、メチルリ
チウム、エチルリチウム、n−ブチルリチウム、ter
t−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、
リチウムヘキサメチルジシラジド等が挙げられる。上記
塩基の使用量は、特に制限はないが、上記前駆体に対し
て、0.5〜5当量、好ましくは0.8〜1.2当量で
ある。
【0044】上記前駆体と上記塩基を反応させる際に用
いられる溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン等
の炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル系溶媒;塩化メチレン、クロロホルム
等のハロゲン化炭化水素系溶媒;アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒;
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノ
ール、n−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコ
ール等のアルコール系溶媒;アセトニトリル、プロピオ
ニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル系溶媒;酢酸エ
チル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;エチレンカーボ
ネート、プロピレンカーボネート等のカーボネート系溶
媒;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
アミド系溶媒;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド
系溶媒等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上を
混合して用いることができる。
【0045】M+が4級アンモニウムイオンであるオキ
シアニオンを有する化合物は、M+がアルカリ金属イオ
ンであるものを調製し、これに4級アンモニウムハライ
ドを作用させることによって得られる。上記4級アンモ
ニウムハライドとしては、テトラメチルアンモニウムハ
ライド、テトラエチルアンモニウムハライド、トリメチ
ルベンジルアンモニウムハライド、トリメチルドデシル
アンモニウムハライド、テトラブチルアンモニウムハラ
イド等が例示される。
【0046】重合体末端ハロゲンの置換反応に用いられ
る溶媒は各種のものが使用されてよい。例えば、ベンゼ
ン、トルエン等の炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒;塩化メチレ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒;アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等
のケトン系溶媒;メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、n−ブチルアルコール、ter
t−ブチルアルコール等のアルコール系溶媒;アセトニ
トリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等のニトリ
ル系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶
媒;エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等
のカーボネート系溶媒;ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド等のアミド系溶媒;ジメチルスルホキシ
ド等のスルホキシド系溶媒等が挙げられる。これらは、
単独又は2種以上を混合して用いることができる。反応
温度は0〜150℃で行うことができる。また、アミノ
基含有化合物の使用量は、特に制限されないが、重合体
末端ハロゲンに対して、1〜5当量であり、好ましくは
1〜1.2当量である。求核置換反応を加速するため
に、反応混合物中に塩基性化合物を添加してもよい。こ
のような塩基性化合物としては既に例示したもののほか
に、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチル
アミン等のアルキルアミン;テトラメチルエチレンジア
ミン、ペンタメチルジエチレントリアミン等のポリアミ
ン;ピリジン、ピコリン等のピリジン系化合物等が挙げ
られる。
【0047】求核置換反応に用いられるアミノ基含有化
合物のアミノ基が、求核置換反応に影響を及ぼす場合に
は、適当な置換基により保護することが好ましい。この
ような置換基としては、ベンジルオキシカルボニル基、
tert−ブトキシカルボニル基、9−フルオレニルメ
トキシカルボニル基等が例示される。本発明のアミノ基
を主鎖末端に有するビニル系重合体は、アミノ基の反応
性を利用して、シーリング材、接着剤、粘着剤、弾性接
着剤、塗料、粉体塗料、発泡体、電気電子用ポッティン
グ材、フィルム、ガスケット、各種成形材料、人工大理
石、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹
脂、エポキシ樹脂、各種硬化剤、各種架橋剤などの各種
用途に用いることができるほか、ビニル基、(メタ)ア
クリロイル基、エポキシ基、オキサゾリニル基、アジリ
ジニル基などの各種官能基に容易に変換することもで
き、その応用範囲は極めて幅広いものである。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、これまで製造するのが
困難であった、主鎖末端にアミノ基を高い比率で有する
ビニル系重合体を簡便に得ることができる。また、本発
明のビニル系重合体は、アミノ基が確実に主鎖末端に導
入されているので、硬化特性の優れた硬化物を与える。
【0049】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 63/00 C08L 63/00 A 75/02 75/02 75/04 75/04 77/00 77/00 Fターム(参考) 4J002 BG072 CD001 CK011 CK021 CL001 4J100 AA02P AA03P AB02P AB03P AB04P AB07P AC24P AC26P AC27P AL03P AL04P AL05P AL08P AL09P AL11P AL16Q AM02P AM15P AM43P AM48P AP16P BA05P BA29P BA56P BA57Q BA77P BB01P BB01Q BB03Q BB05Q BB18P BC04Q BC43Q BC54P CA01 CA04 CA31 FA03 FA08 HA21 HA35 HA61 HC47

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程: (1)ハロゲン基を少なくとも1つ主鎖末端に有するビ
    ニル系重合体を製造し、(2)末端ハロゲンを、アミノ
    基含有化合物を用いてアミノ基を有する置換基に変換す
    る;ことにより製造されるアミノ基を少なくとも1つ主
    鎖末端に有するビニル系重合体。
  2. 【請求項2】 アミノ基を有する置換基が一般式(1)
    に示されるものである請求項1記載のビニル系重合体。 −O−R1−NR2 (1) (式中、R1は、1個以上のエーテル結合又はエステル
    結合を含んでいてもよい炭素数1〜20の2価の有機基
    を表す。Rは水素または炭素数1〜20の1価の有機基
    であり、2個のRは互いに同一でもよく異なっていても
    よく、また、他端において相互に連結し、環状構造を形
    成していてもよい。)
  3. 【請求項3】 以下の工程: (1)ハロゲン基を少なくとも1つ主鎖末端に有するビ
    ニル系重合体を製造し、(2)末端ハロゲンを、一般式
    (6)に示されるアミノ基含有化合物を用いてアミノ基
    を有する置換基に変換する;ことにより製造される請求
    項2記載のビニル系重合体。 HO−R1−NR2 (6) (式中、R1は、1個以上のエーテル結合又はエステル
    結合を含んでいてもよい炭素数1〜20の2価の有機基
    を表す。Rは水素または炭素数1〜20の1価の有機基
    であり、2個のRは互いに同一でもよく異なっていても
    よく、また、他端において相互に連結し、環状構造を形
    成していてもよい。)
  4. 【請求項4】 以下の工程: (1)ハロゲン基を少なくとも1つ主鎖末端に有するビ
    ニル系重合体を製造し、(2)末端ハロゲンを、一般式
    (7)に示されるアミノ基含有化合物を用いてアミノ基
    を有する置換基に変換する;ことにより製造される請求
    項2記載のビニル系重合体。 M+-−R1−NR2 (7) (式中、R1は、1個以上のエーテル結合又はエステル
    結合を含んでいてもよい炭素数1〜20の2価の有機基
    を表す。Rは水素または炭素数1〜20の1価の有機基
    であり、2個のRは互いに同一でもよく異なっていても
    よく、また、他端において相互に連結し、環状構造を形
    成していてもよい。M+はアルカリ金属イオンまたは4
    級アンモニウムイオン)
  5. 【請求項5】 R1が以下に示す2価の有機基である請
    求項2〜4のいずれか1項に記載のビニル系重合体。 −C64−R2− (式中、C64はフェニレン基、R2は、直接結合また
    は1個以上のエーテル結合又はエステル結合を含んでい
    てもよい炭素数1〜14の2価の有機基を表す。)
  6. 【請求項6】 R1が以下に示す2価の有機基である請
    求項2〜4のいずれか1項に記載のビニル系重合体。 −C(O)−R3− (式中、R3は、直接結合または1個以上のエーテル結
    合又はエステル結合を含んでいてもよい炭素数1〜19
    の2価の有機基を表す。)
  7. 【請求項7】 主鎖が、(メタ)アクリル酸系モノマー
    が重合してなるものである請求項1〜6のいずれか1項
    に記載のビニル系重合体。
  8. 【請求項8】 (メタ)アクリル酸系モノマーが、アク
    リル酸エステルモノマーである請求項7記載のビニル系
    重合体。
  9. 【請求項9】 (メタ)アクリル酸系モノマーが、メタ
    クリル酸エステルモノマーである請求項7記載のビニル
    系重合体。
  10. 【請求項10】 アクリル酸エステルモノマーが、アク
    リル酸ブチルである請求項8記載のビニル系重合体。
  11. 【請求項11】 主鎖が、スチレン系モノマーが重合し
    てなるものである請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    ビニル系重合体。
  12. 【請求項12】 ゲルパーミエーションクロマトグラフ
    ィーで測定した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
    (Mn)の比(Mw/Mn)が、1.8未満の値である
    請求項1〜11のいずれか1項に記載のビニル系重合
    体。
  13. 【請求項13】 数平均分子量が、500〜10000
    0の範囲にある請求項1〜12のいずれか1項に記載の
    ビニル系重合体。
  14. 【請求項14】 ビニル系重合体の主鎖が、原子移動ラ
    ジカル重合法により製造される請求項1〜13のいずれ
    か1項に記載のビニル系重合体。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか1項に示さ
    れるビニル系重合体を含有するポリアミド樹脂系組成
    物、ポリウレア樹脂系組成物、ポリウレタン樹脂系組成
    物、またはエポキシ樹脂系組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001323021A (ja) * 2000-05-12 2001-11-20 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd ビニル系重合体の精製方法
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JP2009161724A (ja) * 2007-12-10 2009-07-23 Takashi Sawaguchi 両末端ハロゲン化オリゴオレフィン及びそれを用いたトリブロック共重合体
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