JP2000118435A - 自動車のフロントサスペンションメンバ及びフロントサスペンションメンバとセンタメンバとの連結構造 - Google Patents

自動車のフロントサスペンションメンバ及びフロントサスペンションメンバとセンタメンバとの連結構造

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JP2000118435A JP10292288A JP29228898A JP2000118435A JP 2000118435 A JP2000118435 A JP 2000118435A JP 10292288 A JP10292288 A JP 10292288A JP 29228898 A JP29228898 A JP 29228898A JP 2000118435 A JP2000118435 A JP 2000118435A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を減らすことができ、製作の煩雑さ
を解消できる自動車のフロントサスペンションメンバを
提供すること。 【解決手段】 車体に取り付けられる第1の取付部(1
8)と、サスペンションアームを取り付ける第2の取付
部(20)とを左右の側部にそれぞれ有し、エンジンマ
ウントを取り付ける第3の取付部(22)を左右の側部
の中間部に有し、アッパパネル(12)とロアパネル
(14)とによって閉じ構造に形成される自動車のフロ
ントサスペンションメンバである。左の第1の取付部
と、左の第2の取付部と、第3の取付部と、右の第1の
取付部と、右の第2の取付部とにわたり、アッパパネル
とロアパネルとの間に配置される補強パネル(16)が
設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車、特に乗用車
のフロントサスペンションメンバ及びフロントサスペン
ションメンバとセンタメンバとの連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のフロントサスペンションメンバ
は左右の各側部にサスペンションアームを、両側部の中
間部にエンジンマウントをそれぞれ取り付けて支持し、
左右の各側部で車体に取り付けられる。その結果、サス
ペンションアームから主として車体の幅方向、つまり横
方向の荷重が加わり、エンジンマウントから主として上
下方向の荷重が加わる。
【0003】フロントサスペンションメンバはアッパパ
ネルとロアパネルとを重ね合わせて閉じ構造に形成さ
れ、それ自体で十分な剛性を有するが、荷重が加わる部
位はその他の部位と比べて剛性を高める必要がある。そ
こで、左右の各側部と、エンジンマウントを取り付ける
中間部とに補強パネルを配置して剛性を高めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フロントサスペンショ
ンメンバが3つの補強パネルを、各補強パネルが独立し
た形態で備えていることから、部品点数が多くなってい
るばかりでなく、フロントサスペンションメンバの製作
を煩雑にしている。
【0005】左右のサスペンションアーム取付部間にわ
たって丸棒を配置した技術(トヨタ技術公開集、発行番
号4228:1991年9月20日)によれば、前記課題を解決し
うるとも考えられるが、この技術は左右のサスペンショ
ンアーム取付部だけを補強しており、車体との取付部や
エンジンマウントの取付部の補強については考慮されて
いない。
【0006】ところで、フロントサスペンションメンバ
のエンジンマウントの取付部近傍には、車体の前後方向
へ伸びるセンタメンバが結合される。そこで、センタメ
ンバが結合されるフロントサスペンションメンバの部位
にブラケットパネルを配置し、このブラケットパネルと
アッパパネルとによって閉じ構造を形成してセンタメン
バの結合部としているが、前記閉じ構造だけでエンジン
マウントからのねじり荷重を受け止めるのには十分でな
く、ねじり荷重による振動発生の原因となっている。
【0007】本発明は、部品点数を減らすことができ、
製作の煩雑さを解消できる自動車のフロントサスペンシ
ョンメンバを提供する。
【0008】本発明はまた、フロントサスペンションメ
ンバとセンタメンバとの剛性の高い連結構造を提供す
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、車体に取り付
けられる第1の取付部と、サスペンションアームを取り
付ける第2の取付部とを左右の側部にそれぞれ有し、エ
ンジンマウントを取り付ける第3の取付部を左右の側部
の中間部に有し、アッパパネルとロアパネルとによって
閉じ構造に形成される自動車のフロントサスペンション
メンバである。前記左の第1の取付部と、前記左の第2
の取付部と、前記第3の取付部と、前記右の第1の取付
部と、前記右の第2の取付部とにわたり、前記アッパパ
ネルと前記ロアパネルとの間に配置される補強パネルが
設けられる。
【0010】本発明はまた、車体に取り付けられる第1
の取付部と、サスペンションアームを取り付ける第2の
取付部とを左右の側部にそれぞれ有し、エンジンマウン
トを複数組のボルト及びナットで取り付ける第3の取付
部を左右の側部の中間部に有し、アッパパネルとロアパ
ネルとによって閉じ構造に形成される自動車のフロント
サスペンションメンバと、車体の前後方向へ伸びるセン
タメンバとを複数組のボルト及びナットで連結する構造
である。前記フロントサスペンションメンバは、前記左
の第1の取付部と、前記左の第2の取付部と、前記第3
の取付部と、前記右の第1の取付部と、前記右の第2の
取付部とにわたり、前記アッパパネルと前記ロアパネル
との間に配置される補強パネルを備える。
【0011】1つの発明では、前記フロントサスペンシ
ョンメンバと前記センタメンバとを連結する複数組のボ
ルト及びナットのうち1組は、前記エンジンマウントを
前記第3の取付部に取り付ける複数組のボルト及びナッ
トのうち1組と共通にされている。
【0012】別の発明では、前記フロントサスペンショ
ンメンバと前記センタメンバとを連結する複数組のボル
ト及びナットのうち少なくとも1組と、前記エンジンマ
ウントを前記第3の取付部に取り付ける複数組のボルト
及びナットのうち少なくとも1組とは、前記アッパパネ
ル及び前記補強パネルによって形成された閉じ構造と前
記補強パネル及び前記ロアパネルによって形成された閉
じ構造とが隣り合って位置する部位に配置されている。
【0013】
【作用及び効果】所定の形状に形成された補強パネルを
アッパパネルとロアパネルとの間に配置して位置決め
し、例えばスポット溶接によって接合することにより、
フロントサスペンションメンバが得られる。
【0014】1枚の補強パネルが左右の第1の取付部及
び第2の取付部と、中間の第3の取付部とにわたってい
るため、部品点数を減らすことができる。また、1枚の
補強パネルをアッパパネルとロアパネルとの間に配置し
て接合するだけでよく、フロントサスペンションメンバ
を製作する際の煩雑さを解消できる。
【0015】本発明に係る連結構造の第1の発明では、
フロントサスペンションメンバとセンタメンバとを連結
する複数組のボルト及びナットのうち1組が、エンジン
マウントを第3の取付部に取り付ける複数組のボルト及
びナットのうち1組と共通であるため、普通ならば別々
に締め付ける必要がある2組のうちの1組のボルト及び
ナットの締め付けを省くことができ、作業性を向上でき
る。
【0016】フロントサスペンションメンバとセンタメ
ンバとを連結する複数組のボルト及びナットのうち1組
が、エンジンマウントを第3の取付部に取り付ける複数
組のボルト及びナットのうち1組と共通であることは、
センタメンバをエンジンマウントの取付部に可及的に近
づけさせる結果となる。エンジンマウントの取付部が補
強パネルによって補強されているため、エンジンマウン
トの可及的近くに位置するセンタメンバの連結剛性を高
めることができることと、エンジンマウントの可及的近
くにセンタメンバを位置させることにより、エンジンマ
ウントから加わるねじり荷重によってセンタメンバに働
くモーメントの距離、いわゆるモーメントアームが小さ
くなり、モーメントが小さくなることから、振動の発生
を抑えることができる。
【0017】本発明に係る連結構造の第2の発明では、
フロントサスペンションメンバとセンタメンバとを連結
する複数組のボルト及びナットのうち少なくとも1組
と、エンジンマウントを第3の取付部に取り付ける複数
組のボルト及びナットのうち少なくとも1組とは、アッ
パパネル及び補強パネルによって形成された閉じ構造と
補強パネル及びロアパネルによって形成された閉じ構造
とが隣り合って位置する部位に配置されているため、大
きな剛性部での締付けとなり、振動の発生を抑えること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】自動車のフロントサスペンション
メンバ10は、分解斜視状態の図1と、フロントサスペ
ンションメンバ10に取り付けられる部品を分解した斜
視状態の図2と、部品を取り付けた斜視状態の図3とに
示すように、アッパパネル12と、ロアパネル14と、
補強パネル16とからなる。フロントサスペンションメ
ンバ10は、車体(図示せず)に取り付けられる第1の
取付部18と、サスペンションアームを取り付ける第2
の取付部20とを左右の側部にそれぞれ有し、エンジン
マウントを取り付ける第3の取付部22を左右の側部の
中間部に有し、アッパパネル12とロアパネル14との
間に補強パネル16を配置して閉じ構造に形成されてい
る。
【0019】アッパパネル12は鋼板をプレス成形して
作られたもので、全体に上方に向けて凸状となってお
り、本体部分24と、本体部分24の前方の左右側部か
ら横方へ張り出された第1部分25と、本体部分24の
後方の左右側部から横方へ張り出された第2部分26と
を一体に有する。上下に貫通する穴27が第1部分25
に、また上下に貫通する穴28が第2部分26に開けら
れている。
【0020】ロアパネル14は鋼板をプレス成形して作
られたもので、全体に下方に向けて凸状となっており、
本体部分30と、本体部分30の前方の左右側部から前
方へ張り出された第1部分31と、第1部分31の後方
となる本体部分30の左右側部から横方へ張り出された
第2部分32と、本体部分30の後方の左右側部から横
方へ張り出された第3部分33とを一体に有する。上下
に貫通する2つの穴34,35が第3部分33に開けら
れている。
【0021】補強パネル16は鋼板をプレス成形して作
られたもので、本体部分38と、本体部分38の左右側
部から前方へ張り出された第1部分39と、本体部分3
8の左右側部から横方へ張り出された第2部分40と、
本体部分38の左右側部から後方へ張り出された第3部
分41とを一体に有する。第1部分39には一対の支持
部分42が前後に間隔をおいて設けられており、前後方
向に貫通する穴43が支持部分42に開けられている。
さらに、上下に貫通する穴44が第2部分40に開けら
れている。
【0022】ブラケット50が補強パネル16に接合さ
れる。ブラケット50は鋼板をプレス成形して作られた
もので、本体部分52と、本体部分52から前方へ張り
出された第1部分53と、本体部分52から横方へ張り
出された第2部分54とを一体に有する。上下に貫通す
る2つの穴55,56が第2部分54に開けられてい
る。ブラケット50は、その第1部分53を補強パネル
16の第3部分41と重ね合わせてスポット溶接し、補
強パネル16に接合されている。
【0023】フロントサスペンションメンバ10は、ロ
アパネル14の上側に補強パネル16を重ね合わせ、さ
らに補強パネル16の上側にアッパパネル12を重ね合
わせ、3枚のパネルを接合して形成される。重ね合わせ
に際し、補強パネル16の第1部分39の一対の支持部
分42をロアパネル14の第1部分31に載せ、補強パ
ネル16の第2部分40をロアパネル14の第2部分3
2に載せる。そして、補強パネル16に接合されたブラ
ケット50の第2部分54の穴55をロアパネル14の
第3部分33の穴34と、またブラケット50の穴56
をロアパネル14の穴35とそれぞれ整合させる。さら
に、アッパパネル12の第1部分25を補強パネル16
の第2部分40に載せてアッパパネル12の穴27を補
強パネル16の穴44と整合させ、アッパパネル12の
第2部分26をブラケット50の本体部分52と第2部
分54とに載せてアッパパネル12の穴28をブラケッ
ト50の穴55と整合させる。この状態で、3枚のパネ
ルをスポット溶接し、接合するとフロントサスペンショ
ンメンバ10となる。
【0024】3枚のパネルを重ね合わせて接合した結
果、第1取付部18がアッパパネル12の第1部分25
と補強パネル16の第2部分40とによって作られ、第
2取付部20が補強パネル16の第1部分39とロアパ
ネル14の第1部分31とによって作られ、第3取付部
22がアッパパネル12の本体部分24と補強パネル1
6の本体部分38とロアパネル14の本体部分30とに
よって作られる。従って、補強パネル16は左の第1の
取付部18と、左の第2の取付部20と、第3の取付部
22と、右の第1の取付部18と、右の第2の取付部2
0とにわたっていることとなる。
【0025】フロントサスペンションメンバ10は、左
右のサスペンションアーム60(図3には右のサスペン
ションアーム60のみを示してある)と、エンジンマウ
ント62と、ステアリングギア64とを取り付けて支持
し、センタメンバ66がフロントサスペンションメンバ
10に連結される。フロントサスペンションメンバ10
は、左右の側部にある第1の取付部18の穴44,25
と、さらに左右の側部にある、ロアパネル14の第3部
分33の穴35及びブラケット50の第2部分54の穴
56とを貫通するボルト(図示せず)によって車体に取
り付けられる。
【0026】サスペンションアーム60はいわゆるL形
アームである。前方の端部68は、断面状態の図4に示
すように、第2の取付部20である、補強パネル16の
第1部分39とロアパネル14の第1部分31とに接合
された一対の支持部分42に前後方向へ伸びる水平軸7
0によって取り付けられている。サスペンションアーム
60の後方の端部69は、ブラケット50の第2部分5
4の穴55周縁にある取付面57とアッパアーム12の
第2部分26との間に配置され、穴55,28を貫通す
る垂直軸(図示せず)によってフロントサスペンション
メンバ10に取り付けられる。サスペンションアーム6
0は、それ自体公知のように、各端部68,69に配置
したゴムのブッシュのたわみにより上下に揺動可能であ
る。
【0027】エンジンマウント62は、図2と、断面状
態の図5とに示すように、支持部材72の前方にある2
本のボルト74のそれぞれを第3の取付部22、つまり
アッパパネル12の本体部分24と補強パネル16の本
体部分38との間に配置したカラー76に通し、カラー
76を締め付けるようにナット78をボルト74にねじ
込んで第3の取付部22(図3)に取り付けられてい
る。さらに、支持部材72の後方にある2本のボルト8
0をアッパパネル12に開けた2つの孔82に通し、ナ
ット(図示せず)をねじ込んでアッパパネル12に取り
付けられている。
【0028】サスペンションアーム60とエンジンマウ
ント62とは、それぞれ前後の2箇所でフロントサスペ
ンションメンバ10に取り付けられているのに対し、補
強パネル16は、サスペンションアーム60との1箇所
の取付部とエンジンマウントとの1箇所の取付部とにわ
たっているだけである。これは、次の理由による。図示
のサスペンションアーム60は平面形状がL字状を呈し
ており、前方の端部68の横方にタイヤの回転中心が配
置されることから、タイヤから加わる横方向の荷重の大
半が図3の矢印Aで示すように、前方の端部68を経て
フロントサスペンションメンバ10に入力することによ
る。また、エンジンマウント62から加わる荷重は、図
5の矢印Bで示すように、エンジンマウント62の前方
の取付部又はその近傍を経てフロントサスペンションア
ーム10に入力することによる。このように、大きな荷
重が入力する取付部間にわたる補強パネル16を備える
ことにより、荷重を分散させる効果が大きくなることか
ら、補強パネル16は、大きな荷重が入力する取付部に
は必ず位置することが必要である。なお、比較的小さい
荷重が入力する取付部にも補強パネルが位置するように
補強パネルを形成することもできる。
【0029】ステアリングギア64は、図2と、図3
と、断面状態の図6とに示すように、前方に配置した2
本のボルト84をアッパパネル12の本体部24と、補
強パネル16の本体部38とにそれぞれ開けた穴に通
し、ボルト84にナット86をねじ込んで締め付け、フ
ロントサスペンションメンバに取り付けられている。さ
らに、後方に配置した2本のボルト88をアッパパネル
12の本体部24と、ブラケット50の本体部52とに
それぞれ開けた穴に通し、ボルト88にナット90をね
じ込んで締め付け、フロントサスペンションメンバに取
り付けられている。図3に示すように、ステアリングギ
ア64の前方の取付部65には矢印Cで示した横方向の
荷重が入力することから、補強パネル16を取付部65
に配置して剛性を高めている。
【0030】次に、図2と、図3と、図5とを参照して
自動車のフロントサスペンションメンバ10と、車体の
前後方向へ伸びるセンタメンバ66とを複数組のボルト
及びナットで連結する構造を説明する。フロントサスペ
ンションメンバ10は、前述のものである。一方、セン
タメンバ66は、アッパパネル100とロアパネル10
2とによって閉じ構造に形成されている。
【0031】フロントサスペンションメンバ10とセン
タメンバ66とを連結する複数組のボルト及びナットの
うち1組は、エンジンマウント62を第3の取付部22
に取り付ける複数組のボルト及びナットのうち1組と共
通にされている。
【0032】図示の実施例では、センタメンバ66の端
部がフロントサスペンションメンバ10の上に載り、フ
ロントサスペンションメンバ10とセンタメンバ66と
は3組のボルト及びナットで連結されている。そして、
エンジンマウント62の支持部材72の取付座のうち前
方の右側にある取付座がセンタメンバ66の端部に載
り、エンジンマウント62は2組のボルト及びナットで
第3の取付部22に取り付けられており、そのうち1組
が共通となっている。すなわち、センタメンバ66は、
ボルト104及びナット105と,ボルト(図示せず)
及びナット106と、ボルト74及びナット78でフロ
ントサスペンションメンバ10に連結されている。そし
て、エンジンマウント62の支持部材72は2組のボル
ト74及びナット78で第3の取付部22に取り付けら
れ、そのうち右側にある1組のボルト74及びナット7
8がフロントサスペンションメンバ10とセンタメンバ
66とを連結し、共通となっている。
【0033】図5から明らかであるように、エンジンマ
ウント62を取り付けるボルト74とナット78とは、
アッパパネル12の本体部24と補強パネル16の本体
部38とによって形成された閉じ構造110内に位置し
ている。この閉じ構造110は、補強パネル16の本体
部38とロアパネル14の本体部30とによって形成さ
れた閉じ構造112と隣り合って位置している。このよ
うに、共通のボルト74及びナット78が隣り合って位
置する2つの閉じ構造110,112によって支持され
ている結果、共通のボルト74及びナット78がある第
3取付部22は大きな剛性を有する。
【0034】前記実施例では、1組のボルト74及びナ
ット78を共通に使用しているが、これに代えて次のよ
うな構造とすることもできる。すなわち、フロントサス
ペンションメンバ10とセンタメンバ66とを連結する
複数組のボルト及びナットのうち少なくとも1組と、エ
ンジンマウント62を第3の取付部22に取り付ける複
数組のボルト及びナットのうち少なくとも1組とを、ア
ッパパネル12及び補強パネル16によって形成された
閉じ構造110と、補強パネル16及びロアパネル14
によって形成された閉じ構造112とが隣り合って位置
する部位に配置させる。例えば、図3において、センタ
メンバ66を右側へずらし、その端部を3組のボルト及
びナットでフロントサスペンションメンバ10に連結す
る一方、そのうち後方の2組を閉じ構造110に位置さ
せるようにし、エンジンマウント62を第3の取付部2
2に取り付ける2組のボルト74及びナット78を閉じ
構造110に位置させるようにする。
【0035】断面状態の図7に示した従来の連結構造で
は、センタメンバ120は、アッパパネル122とブラ
ケットパネル124とによって形成された閉じ構造12
6に関連して連結されていたが、1つの閉じ構造がある
だけであったため、連結剛性は十分ではなかった。その
ため、図5のようなねじりモーメントMが加わるとき、
振動が発生していた。これに対して、センタメンバ66
とフロントサスペンションメンバ10とを連結する複数
組のボルト及びナットのうち少なくとも1組と、エンジ
ンマウントを取りつける複数組のボルト及びナットのう
ち少なくとも1組とを2つの閉じ構造110,112に
関連して位置させることにより、連結剛性を高めてねじ
りモーメントMによる振動を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車のフロントサスペンション
メンバの実施例を示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係る自動車のフロントサスペンション
メンバの実施例を示す斜視図で、実線で補強パネルを示
し、仮想線でアッパパネル及びロアパネルを示し、さら
にエンジンマウントとステアリングギアとの取付前の状
態を示している。
【図3】本発明に係る自動車のフロントサスペンション
メンバの実施例を示す斜視図で、サスペンションアーム
と、エンジンマウントと、ステアリングギアと、センタ
メンバとを取り付けた状態を示している。
【図4】図3の4−4線で切断した断面図である。
【図5】図3の5−5線で切断した断面図である。
【図6】図3の6−6線で切断した断面図である。
【図7】従来の連結構造を示す、図5と同様な断面図で
あるが、エンジンマウントは図示してない。
【符号の説明】
10 フロントサスペンションメンバ 12 アッパパネル 14 ロアパネル 16 補強パネル 18 第1の取付部 20 第2の取付部 22 第3の取付部 60 サスペンションアーム 62 エンジンマウント 64 ステアリングギア 66 センタメンバ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に取り付けられる第1の取付部と、
    サスペンションアームを取り付ける第2の取付部とを左
    右の側部にそれぞれ有し、エンジンマウントを取り付け
    る第3の取付部を左右の側部の中間部に有し、アッパパ
    ネルとロアパネルとによって閉じ構造に形成される自動
    車のフロントサスペンションメンバであって、 前記左の第1の取付部と、前記左の第2の取付部と、前
    記第3の取付部と、前記右の第1の取付部と、前記右の
    第2の取付部とにわたり、前記アッパパネルと前記ロア
    パネルとの間に配置された補強パネルを備える、自動車
    のフロントサスペンションメンバ。
  2. 【請求項2】 車体に取り付けられる第1の取付部と、
    サスペンションアームを取り付ける第2の取付部とを左
    右の側部にそれぞれ有し、エンジンマウントを複数組の
    ボルト及びナットで取り付ける第3の取付部を左右の側
    部の中間部に有し、アッパパネルとロアパネルとによっ
    て閉じ構造に形成される自動車のフロントサスペンショ
    ンメンバと、車体の前後方向へ伸びるセンタメンバとを
    複数組のボルト及びナットで連結する構造であって、 前記フロントサスペンションメンバは、前記左の第1の
    取付部と、前記左の第2の取付部と、前記第3の取付部
    と、前記右の第1の取付部と、前記右の第2の取付部と
    にわたり、前記アッパパネルと前記ロアパネルとの間に
    配置された補強パネルを備え、 前記フロントサスペンションメンバと前記センタメンバ
    とを連結する複数組のボルト及びナットのうち1組は、
    前記エンジンマウントを前記第3の取付部に取り付ける
    複数組のボルト及びナットのうち1組と共通にされた、
    フロントサスペンションメンバとセンタメンバとの連結
    構造。
  3. 【請求項3】 車体に取り付けられる第1の取付部と、
    サスペンションアームを取り付ける第2の取付部とを左
    右の側部にそれぞれ有し、エンジンマウントを複数組の
    ボルト及びナットで取り付ける第3の取付部を左右の側
    部の中間部に有し、アッパパネルとロアパネルとによっ
    て閉じ構造に形成される自動車のフロントサスペンショ
    ンメンバと、車体の前後方向へ伸びるセンタメンバとを
    複数組のボルト及びナットで連結する構造であって、 前記フロントサスペンションメンバは、前記左の第1の
    取付部と、前記左の第2の取付部と、前記第3の取付部
    と、前記右の第1の取付部と、前記右の第2の取付部と
    にわたり、前記アッパパネルと前記ロアパネルとの間に
    配置された補強パネルを備え、 前記フロントサスペンションメンバと前記センタメンバ
    とを連結する複数組のボルト及びナットのうち少なくと
    も1組と、前記エンジンマウントを前記第3の取付部に
    取り付ける複数組のボルト及びナットのうち少なくとも
    1組とは、前記アッパパネル及び前記補強パネルによっ
    て形成された閉じ構造と前記補強パネル及び前記ロアパ
    ネルによって形成された閉じ構造とが隣り合って位置す
    る部位に配置された、フロントサスペンションメンバと
    センタメンバとの連結構造。
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