JP2000117710A - 集積木材の製造方法 - Google Patents
集積木材の製造方法Info
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- JP2000117710A JP2000117710A JP10294128A JP29412898A JP2000117710A JP 2000117710 A JP2000117710 A JP 2000117710A JP 10294128 A JP10294128 A JP 10294128A JP 29412898 A JP29412898 A JP 29412898A JP 2000117710 A JP2000117710 A JP 2000117710A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】低圧蒸気を噴射した場合であっても、短時間で
集積木材を製造することができるとともに、出来上がっ
た集積木材の吸水膨張を低く抑えることができる集積木
材の製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】接着剤を塗布した木材片Wを積層して形成
した積層体A1に蒸気Sを噴射するとともに、所定の厚
みとなるまで積層体A1を圧縮する集積木材の製造方法
において、予め積層体A1を圧縮して、積層体A1の嵩
密度の少なくとも1.10倍以上の嵩密度を有する圧縮
積層体A2とした後、この圧縮積層体A2に蒸気Sを噴
射する工程を備えていることを特徴とする構成とした。
集積木材を製造することができるとともに、出来上がっ
た集積木材の吸水膨張を低く抑えることができる集積木
材の製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】接着剤を塗布した木材片Wを積層して形成
した積層体A1に蒸気Sを噴射するとともに、所定の厚
みとなるまで積層体A1を圧縮する集積木材の製造方法
において、予め積層体A1を圧縮して、積層体A1の嵩
密度の少なくとも1.10倍以上の嵩密度を有する圧縮
積層体A2とした後、この圧縮積層体A2に蒸気Sを噴
射する工程を備えていることを特徴とする構成とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積木材の製造方
法に関する。
法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築用材料として、近年、性能のばらつ
きが少なく、強度性能が保証されたティンバーエンジニ
アリングのための木材製品として、エンジニアリング・
ウッズ(EW)と称される特開昭57−84838号公
報に開示されているような集積木材を使用する傾向が強
くなっている。上記集積木材は、熱硬化性の接着剤が塗
布された短冊状やスティック状をした木材片(ストラン
ド)を積層させて形成したマット状の集積木材原料を、
加熱圧縮して接着剤を硬化させることによって製造され
ている。
きが少なく、強度性能が保証されたティンバーエンジニ
アリングのための木材製品として、エンジニアリング・
ウッズ(EW)と称される特開昭57−84838号公
報に開示されているような集積木材を使用する傾向が強
くなっている。上記集積木材は、熱硬化性の接着剤が塗
布された短冊状やスティック状をした木材片(ストラン
ド)を積層させて形成したマット状の集積木材原料を、
加熱圧縮して接着剤を硬化させることによって製造され
ている。
【0003】集積木材を形成するための加熱圧縮方法と
しては、集積木材原料に蒸気を噴射して加熱圧縮を行う
方法、すなわち、蒸気噴射加熱圧縮法が一般的に行われ
ている。ところで、従来の蒸気噴射加熱圧縮法は、以下
のようにして行われている。 上下に配置された圧縮盤間に集積木材原料を配置す
る。 圧縮盤間で、集積木材原料を、この集積木材原料が
圧縮されない程度の力で挟んだ状態、あるいは、上側に
配置された圧縮盤と集積木材原料との間に僅かな隙間を
有する状態のときに、圧縮盤に設けられた蒸気噴射孔か
ら集積木材原料に蒸気を噴射する。 蒸気が、ある程度集積木材原料の内部まで行き渡っ
た後、圧縮盤によって、集積木材原料が製品としての集
積材の厚みとなる所定厚みまで、圧縮手段により圧縮す
る。 噴射された蒸気が集積材製品内に入り込んでいる過
剰水分が無くなるまで、に示した圧縮状態を保持す
る。
しては、集積木材原料に蒸気を噴射して加熱圧縮を行う
方法、すなわち、蒸気噴射加熱圧縮法が一般的に行われ
ている。ところで、従来の蒸気噴射加熱圧縮法は、以下
のようにして行われている。 上下に配置された圧縮盤間に集積木材原料を配置す
る。 圧縮盤間で、集積木材原料を、この集積木材原料が
圧縮されない程度の力で挟んだ状態、あるいは、上側に
配置された圧縮盤と集積木材原料との間に僅かな隙間を
有する状態のときに、圧縮盤に設けられた蒸気噴射孔か
ら集積木材原料に蒸気を噴射する。 蒸気が、ある程度集積木材原料の内部まで行き渡っ
た後、圧縮盤によって、集積木材原料が製品としての集
積材の厚みとなる所定厚みまで、圧縮手段により圧縮す
る。 噴射された蒸気が集積材製品内に入り込んでいる過
剰水分が無くなるまで、に示した圧縮状態を保持す
る。
【0004】以上のように行う蒸気噴射加熱圧縮法は、
他の加熱圧縮法、すなわち、集積木材原料を熱盤で挟圧
して、加熱圧縮する熱圧圧縮に比べて、集積木材原料の
厚みが厚くても、この集積木材原料の中心部分が加熱さ
れるまでの時間が速いという利点がある。
他の加熱圧縮法、すなわち、集積木材原料を熱盤で挟圧
して、加熱圧縮する熱圧圧縮に比べて、集積木材原料の
厚みが厚くても、この集積木材原料の中心部分が加熱さ
れるまでの時間が速いという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来からの蒸
気加熱圧縮法では、集積木材を製造するときに、蒸気噴
射を行った後の集積木材原料を長時間圧縮状態に保たな
ければ、製品としての集積木材が、水分を吸収すると厚
み方向に膨張する現象である吸水膨張が大きくなってし
まう。また、集積木材原料に噴射する蒸気の圧力を低く
設定した場合もまた、集積木材の吸水膨張が大きくなっ
てしまう。
気加熱圧縮法では、集積木材を製造するときに、蒸気噴
射を行った後の集積木材原料を長時間圧縮状態に保たな
ければ、製品としての集積木材が、水分を吸収すると厚
み方向に膨張する現象である吸水膨張が大きくなってし
まう。また、集積木材原料に噴射する蒸気の圧力を低く
設定した場合もまた、集積木材の吸水膨張が大きくなっ
てしまう。
【0006】吸水膨張が大きい集積木材は、建築用材料
として、性能のばらつきが少なく、強度性能が保証され
たティンバーエンジニアリングのための木材製品として
の利点が少なくなってしまうため、実用的でなくなって
しまう。一方、高圧力の蒸気を長時間噴射するととも
に、長時間圧縮を行うと、確かに吸水膨張の小さな集積
木材を得ることができるが、集積木材を製造するのに時
間がかかり過ぎてしまうことに加えて、高圧力で蒸気を
噴射させる装置など、設備面でも費用がかかり過ぎてし
まうという弊害がある。
として、性能のばらつきが少なく、強度性能が保証され
たティンバーエンジニアリングのための木材製品として
の利点が少なくなってしまうため、実用的でなくなって
しまう。一方、高圧力の蒸気を長時間噴射するととも
に、長時間圧縮を行うと、確かに吸水膨張の小さな集積
木材を得ることができるが、集積木材を製造するのに時
間がかかり過ぎてしまうことに加えて、高圧力で蒸気を
噴射させる装置など、設備面でも費用がかかり過ぎてし
まうという弊害がある。
【0007】そこで、本発明は、上記問題点を鑑みて、
低圧蒸気を噴射した場合であっても、短時間で集積木材
を製造することができるとともに、出来上がった集積木
材の吸水膨張を低く抑えることができる集積木材の製造
方法を提供することを目的としてなされた。
低圧蒸気を噴射した場合であっても、短時間で集積木材
を製造することができるとともに、出来上がった集積木
材の吸水膨張を低く抑えることができる集積木材の製造
方法を提供することを目的としてなされた。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における集積木材の製造方法は、接着剤を塗
布した木材片を積層して形成した積層体に蒸気を噴射す
るとともに、所定の厚みとなるまで前記積層体を圧縮す
る集積木材の製造方法において、予め前記積層体を圧縮
して、積層体の嵩密度の少なくとも1.10倍以上の嵩
密度を有する圧縮積層体とした後、この圧縮積層体に蒸
気を噴射する工程を備えていることを特徴とする構成と
した。
に、本発明における集積木材の製造方法は、接着剤を塗
布した木材片を積層して形成した積層体に蒸気を噴射す
るとともに、所定の厚みとなるまで前記積層体を圧縮す
る集積木材の製造方法において、予め前記積層体を圧縮
して、積層体の嵩密度の少なくとも1.10倍以上の嵩
密度を有する圧縮積層体とした後、この圧縮積層体に蒸
気を噴射する工程を備えていることを特徴とする構成と
した。
【0009】上記構成において、接着剤としては、たと
えば、フェノール樹脂、尿素樹脂、イソシアネート等の
木材用に用いられる一般的な熱硬化性の接着剤が挙げら
れるが、特にこれらに限定されない。また、木材片とし
て使用される木材としては、特に限定されないが、たと
えば、スギ、ヒノキ、スプルース、ファー、ラジアータ
パイン等の針葉樹、白樺、アピトン、カメレレ、センゴ
ンラウト、アスペン、アカシア・マンギウム等の広葉樹
などが挙げられる。木材片の形状としては、特に限定さ
れないが、ウエハー等の幅の広い切削片、繊維方向に長
いウエハー状木片(ストランド)、棒状木片(スティッ
ク)などが挙げられる。また、木材片の大きさとして
は、特に限定されないが、長さ100mm〜1500m
m、巾3mm〜30mm、厚み1mm〜10mm程度が
好ましい。さらに、予め積層体を圧縮する力は、少なく
とも積層体の嵩密度の1.10倍以上で、木材片が割れ
たりしない程度の圧力以下であれば特に限定されない。
えば、フェノール樹脂、尿素樹脂、イソシアネート等の
木材用に用いられる一般的な熱硬化性の接着剤が挙げら
れるが、特にこれらに限定されない。また、木材片とし
て使用される木材としては、特に限定されないが、たと
えば、スギ、ヒノキ、スプルース、ファー、ラジアータ
パイン等の針葉樹、白樺、アピトン、カメレレ、センゴ
ンラウト、アスペン、アカシア・マンギウム等の広葉樹
などが挙げられる。木材片の形状としては、特に限定さ
れないが、ウエハー等の幅の広い切削片、繊維方向に長
いウエハー状木片(ストランド)、棒状木片(スティッ
ク)などが挙げられる。また、木材片の大きさとして
は、特に限定されないが、長さ100mm〜1500m
m、巾3mm〜30mm、厚み1mm〜10mm程度が
好ましい。さらに、予め積層体を圧縮する力は、少なく
とも積層体の嵩密度の1.10倍以上で、木材片が割れ
たりしない程度の圧力以下であれば特に限定されない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる集積木材
の製造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は、本発明にかかる集積木材の製造方法の一実
施形態を工程順に示した説明図である。
の製造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は、本発明にかかる集積木材の製造方法の一実
施形態を工程順に示した説明図である。
【0011】図1(a),(b),(c),(d)に示
したように、集積木材の製造装置1は、積層体A1を原
料として、集積木材A4までを製造可能なバッチ式の集
積木材製造装置の形態をしており、上部圧縮盤11と下
部圧縮盤12とを備えている。上部圧縮盤11および下
部圧縮盤12は、それぞれの圧縮盤の圧縮面110およ
び圧縮面120に蒸気噴射孔(図示せず)が穿設されて
いる。
したように、集積木材の製造装置1は、積層体A1を原
料として、集積木材A4までを製造可能なバッチ式の集
積木材製造装置の形態をしており、上部圧縮盤11と下
部圧縮盤12とを備えている。上部圧縮盤11および下
部圧縮盤12は、それぞれの圧縮盤の圧縮面110およ
び圧縮面120に蒸気噴射孔(図示せず)が穿設されて
いる。
【0012】上部圧縮盤11は、図示していないが、外
部フレームの天井部に油圧シリンダを介して上下動可能
に固定されており、下部圧縮盤12は、図示していない
が、外部フレームの床面に固定されている。また、圧縮
面110と圧縮面120とは、お互いに対面し合うよう
に配置されている。
部フレームの天井部に油圧シリンダを介して上下動可能
に固定されており、下部圧縮盤12は、図示していない
が、外部フレームの床面に固定されている。また、圧縮
面110と圧縮面120とは、お互いに対面し合うよう
に配置されている。
【0013】次に、集積木材の製造装置1を用いて、集
積木材を製造する操作を順を追って説明する。 まず、図1(a)に示したように、集積木材の製造
装置1の下部圧縮盤12の圧縮面120上に、接着剤が
塗布された木材片Wを予め積層した積層体A1を配置さ
せる。
積木材を製造する操作を順を追って説明する。 まず、図1(a)に示したように、集積木材の製造
装置1の下部圧縮盤12の圧縮面120上に、接着剤が
塗布された木材片Wを予め積層した積層体A1を配置さ
せる。
【0014】 次に、図1(b)に示したように、上
部圧縮盤11を下側に動かして、この上部圧縮盤11の
圧縮面110と、下部圧縮盤12の圧縮面120との間
で、積層体A1を積層体A1の嵩密度の少なくとも1.
10倍以上の嵩密度となるように、すなわち、圧縮率
1.10倍以上で圧縮して圧縮積層体A2を得る。 図1(c)に示すように、圧縮積層体A2に、圧力
を加えたままの状態で、上部圧縮盤11の圧縮面110
および下部圧縮盤12の圧縮面120は、蒸気噴射孔か
ら蒸気Sを噴射して、圧縮積層体A2を加熱して接着剤
を硬化させ、圧縮成形中間体A3を得る。
部圧縮盤11を下側に動かして、この上部圧縮盤11の
圧縮面110と、下部圧縮盤12の圧縮面120との間
で、積層体A1を積層体A1の嵩密度の少なくとも1.
10倍以上の嵩密度となるように、すなわち、圧縮率
1.10倍以上で圧縮して圧縮積層体A2を得る。 図1(c)に示すように、圧縮積層体A2に、圧力
を加えたままの状態で、上部圧縮盤11の圧縮面110
および下部圧縮盤12の圧縮面120は、蒸気噴射孔か
ら蒸気Sを噴射して、圧縮積層体A2を加熱して接着剤
を硬化させ、圧縮成形中間体A3を得る。
【0015】 蒸気噴射を停止した後、圧縮成形中間
体A3を、工程の圧縮状態をさらに所定時間保持する
ことで、最終製品である集積木材A4を得る。 図1(d)に示したように、上部圧縮盤11を上方
に移動させて、集積木材A4を取り出す。
体A3を、工程の圧縮状態をさらに所定時間保持する
ことで、最終製品である集積木材A4を得る。 図1(d)に示したように、上部圧縮盤11を上方
に移動させて、集積木材A4を取り出す。
【0016】以上のようにして、積層体A1から集積木
材A4を製造すると、従来よりも小さな圧力かつ短い時
間で、従来と同様の性質を有した集積木材を得ることが
できる。なお、本発明にかかる集積木材の製造方法は、
上記実施の形態に限られない。
材A4を製造すると、従来よりも小さな圧力かつ短い時
間で、従来と同様の性質を有した集積木材を得ることが
できる。なお、本発明にかかる集積木材の製造方法は、
上記実施の形態に限られない。
【0017】たとえば、上記の実施の形態では、集積木
材を成形する度に積層体A1を下部圧縮盤12の圧縮盤
120上に配置させるバッチ式の集積木材の製造装置1
が用いられるようになっていたが、帯状に連続した集積
木材を製造することができる連続式の製造装置によって
製造されても構わない。また、上記実施の形態の工程
において、圧縮成形中間体A3を工程の圧縮状態で所
定時間保持するようになっているが、蒸気噴射後にさら
に圧縮を加え、その状態で保持して集積木材を得るよう
にしても構わない。
材を成形する度に積層体A1を下部圧縮盤12の圧縮盤
120上に配置させるバッチ式の集積木材の製造装置1
が用いられるようになっていたが、帯状に連続した集積
木材を製造することができる連続式の製造装置によって
製造されても構わない。また、上記実施の形態の工程
において、圧縮成形中間体A3を工程の圧縮状態で所
定時間保持するようになっているが、蒸気噴射後にさら
に圧縮を加え、その状態で保持して集積木材を得るよう
にしても構わない。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例を比較例と
対比させつつ説明する。 (実施例1) 密度0.5g/cm3 のアカシア・マンギウム原木
をベニア形状に切断した後、巾15mm×厚み2.5m
m×長さ500mmのストランド形状に加工した木片
に、この木片に対して3重量%の4,4’−ジフェニル
メタン ジイソシアネート(以下、「MDI」と記
す。)を接着剤としてスプレー塗布したものを積層し
て、厚み56mmの積層体A1を得た。
対比させつつ説明する。 (実施例1) 密度0.5g/cm3 のアカシア・マンギウム原木
をベニア形状に切断した後、巾15mm×厚み2.5m
m×長さ500mmのストランド形状に加工した木片
に、この木片に対して3重量%の4,4’−ジフェニル
メタン ジイソシアネート(以下、「MDI」と記
す。)を接着剤としてスプレー塗布したものを積層し
て、厚み56mmの積層体A1を得た。
【0019】 次に、上記工程で形成された積層体A
1を、図1(a)〜図1(d)に示したような集積木材
の製造装置1の上部圧縮盤11および下部圧縮盤12間
で、図2のグラフに示したように56mmの厚みをした
積層体A1を挟圧して、47mmの厚みの圧縮積層体A
2を得た(圧縮率1.2倍)。
1を、図1(a)〜図1(d)に示したような集積木材
の製造装置1の上部圧縮盤11および下部圧縮盤12間
で、図2のグラフに示したように56mmの厚みをした
積層体A1を挟圧して、47mmの厚みの圧縮積層体A
2を得た(圧縮率1.2倍)。
【0020】 圧縮率1.2倍の状態を保ったまま、
圧縮積層体A2に蒸気を噴射し、この蒸気噴射開始10
秒後に圧縮積層体A2の厚みが40mmとなるようにさ
らなる圧縮を行った。蒸気噴射は、蒸気圧が4気圧とな
った状態を1分間継続させることで、圧縮積層体A2を
加熱してMDIを硬化させ、木材片同士が接着された圧
縮成形中間体A3を得た。 圧縮成形中間体A3が得られた後も、この圧縮成形
中間体A3を得るための圧縮状態を継続させて、積層体
A1の圧縮開始時から380秒間成形圧縮が行われた
後、挟圧を解除して、密度が0.7g/cm3 の集積木
材A4を得た。
圧縮積層体A2に蒸気を噴射し、この蒸気噴射開始10
秒後に圧縮積層体A2の厚みが40mmとなるようにさ
らなる圧縮を行った。蒸気噴射は、蒸気圧が4気圧とな
った状態を1分間継続させることで、圧縮積層体A2を
加熱してMDIを硬化させ、木材片同士が接着された圧
縮成形中間体A3を得た。 圧縮成形中間体A3が得られた後も、この圧縮成形
中間体A3を得るための圧縮状態を継続させて、積層体
A1の圧縮開始時から380秒間成形圧縮が行われた
後、挟圧を解除して、密度が0.7g/cm3 の集積木
材A4を得た。
【0021】(比較例1)図3のグラフに示したよう
に、実施例1と同様にして得た積層体を上部圧縮盤11
および下部圧縮盤12間に配置し、圧縮を加えない状態
(圧縮率1.0倍の状態)で蒸気を噴射させ、蒸気噴射
開始10秒後、圧縮力を強めて、40mmの厚みとなる
ようにさらなる圧縮を行い集積木材を得た。このときの
条件として、蒸気噴射は、蒸気圧が11気圧を8分間継
続させるように行い、成形圧縮時間は、積層体圧縮開始
時から820秒間行った。
に、実施例1と同様にして得た積層体を上部圧縮盤11
および下部圧縮盤12間に配置し、圧縮を加えない状態
(圧縮率1.0倍の状態)で蒸気を噴射させ、蒸気噴射
開始10秒後、圧縮力を強めて、40mmの厚みとなる
ようにさらなる圧縮を行い集積木材を得た。このときの
条件として、蒸気噴射は、蒸気圧が11気圧を8分間継
続させるように行い、成形圧縮時間は、積層体圧縮開始
時から820秒間行った。
【0022】(比較例2)図4のグラフに示したよう
に、実施例1と同様にして得た積層体を上部圧縮盤11
および下部圧縮盤12間に配置し、圧縮を加えない状態
(圧縮率1.0倍の状態)で蒸気を噴射させ、蒸気噴射
開始10秒後、圧縮力を強めて、40mmの厚みとなる
ようにさらなる圧縮を行い集積木材を得た。このときの
条件として、蒸気噴射は、蒸気圧が4気圧を1分間継続
させるように行い、成形圧縮時間は積層体圧縮開始時か
ら380秒間行った。
に、実施例1と同様にして得た積層体を上部圧縮盤11
および下部圧縮盤12間に配置し、圧縮を加えない状態
(圧縮率1.0倍の状態)で蒸気を噴射させ、蒸気噴射
開始10秒後、圧縮力を強めて、40mmの厚みとなる
ようにさらなる圧縮を行い集積木材を得た。このときの
条件として、蒸気噴射は、蒸気圧が4気圧を1分間継続
させるように行い、成形圧縮時間は積層体圧縮開始時か
ら380秒間行った。
【0023】以上の操作を行った所、実施例1の操作、
比較例1の操作で得られた集積木材は、温度20℃で2
4時間放置後の吸水膨張が2%であった。また、比較例
2の操作で得られた集積木材は、温度20℃で24時間
放置後の吸水膨張が5%であった。
比較例1の操作で得られた集積木材は、温度20℃で2
4時間放置後の吸水膨張が2%であった。また、比較例
2の操作で得られた集積木材は、温度20℃で24時間
放置後の吸水膨張が5%であった。
【0024】以上のことから、本発明の集積木材の製造
方法を行うと、従来の方法で行っていた集積木材と同じ
程度の吸水膨張を示す集積木材を、低い蒸気圧の蒸気噴
射かつ短時間で得ることができた。また、同じ蒸気圧で
蒸気噴射、集積木材を得るための挟圧時間が同じ場合
は、得られた集積木材の吸水膨張を低く抑えることがで
きた。
方法を行うと、従来の方法で行っていた集積木材と同じ
程度の吸水膨張を示す集積木材を、低い蒸気圧の蒸気噴
射かつ短時間で得ることができた。また、同じ蒸気圧で
蒸気噴射、集積木材を得るための挟圧時間が同じ場合
は、得られた集積木材の吸水膨張を低く抑えることがで
きた。
【0025】
【発明の効果】以上のことより、本発明に示した集積木
材の製造方法は、低圧蒸気を噴射した場合、短時間で集
積木材を製造することができるとともに、出来上がった
集積木材の吸水膨張を低く抑えることができる。すなわ
ち、設備面での費用を低減できるとともに、効率よく質
の優れた集積木材を得ることができる。
材の製造方法は、低圧蒸気を噴射した場合、短時間で集
積木材を製造することができるとともに、出来上がった
集積木材の吸水膨張を低く抑えることができる。すなわ
ち、設備面での費用を低減できるとともに、効率よく質
の優れた集積木材を得ることができる。
【図1】本発明にかかる集積木材の製造方法の一実施形
態を示した説明図である。
態を示した説明図である。
【図2】本発明にかかる実施例1の条件を示したグラフ
である。
である。
【図3】本発明にかかる比較例1の条件を示したグラフ
である。
である。
【図4】本発明にかかる比較例2の条件を示したグラフ
である。
である。
1 集積木材の製造装置 A1 積層体 A2 圧縮積層体 A4 集積木材
Claims (1)
- 【請求項1】接着剤を塗布した木材片を積層して形成し
た積層体に蒸気を噴射するとともに、所定の厚みとなる
まで前記積層体を圧縮する集積木材の製造方法におい
て、予め前記積層体を圧縮して、積層体の嵩密度の少な
くとも1.10倍以上の嵩密度を有する圧縮積層体とし
た後、この圧縮積層体に蒸気を噴射する工程を備えてい
ることを特徴とする集積木材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10294128A JP2000117710A (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | 集積木材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10294128A JP2000117710A (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | 集積木材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000117710A true JP2000117710A (ja) | 2000-04-25 |
Family
ID=17803670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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JP6448738B1 (ja) * | 2017-09-29 | 2019-01-09 | 大建工業株式会社 | 高密度木質積層材の製造方法 |
WO2019066085A1 (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | 大建工業株式会社 | 高密度木質積層材の製造方法 |
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US10864652B2 (en) | 2017-09-29 | 2020-12-15 | Daiken Corporation | Method for manufacturing high-density wood laminate material |
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