JP2000115733A - 情報処理方法、情報処理装置、撮像装置、通信装置、システム、及び記憶媒体 - Google Patents

情報処理方法、情報処理装置、撮像装置、通信装置、システム、及び記憶媒体

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JP2000115733A
JP2000115733A JP10278630A JP27863098A JP2000115733A JP 2000115733 A JP2000115733 A JP 2000115733A JP 10278630 A JP10278630 A JP 10278630A JP 27863098 A JP27863098 A JP 27863098A JP 2000115733 A JP2000115733 A JP 2000115733A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化及び撮影の即時性を保ちながら性能の
向上を図った通信機能を有するディジタルカメラを提供
することが可能な情報処理装置を提供する。 【解決手段】 管理手段308は、入力手段305にて
入力される第1のデータ(画像データ)の予定サイズ
に、受信手段301にて受信された第2のデータを加え
た合計データサイズを求め、該合計データサイズとメモ
リ304の未記憶量(残量)を比較する。この比較の結
果、合計データサイズがメモリ304の残量より大きか
った場合、制御手段308は、受信する予定であった第
2のデータを送信手段301により他の機器へ送信する
と同時に、該第2のデータの一部のみを受信手段301
により受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信機能を備えた
ディジタルカメラ等に適用される情報処理方法、情報処
理装置、撮像装置、通信装置、システム及びそれを実施
するための処理ステップをコンピュータが読出可能に格
納した記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年においては、半導体等の技術進歩に
より、ディジタルカメラの普及にはめざましいものがあ
る。このディジタルカメラは、撮影して得られた画像を
ディジタル化して、画像メモリに記憶するものであり、
この画像メモリとしては、特に、半導体メモリが多く用
いられている。しかしながら、半導体メモリは非常に高
価なものであるため、ディジタルカメラ全体のコストを
考慮すると、ディジタルカメラに設ける半導体メモリの
容量も限られる。すなわち、撮影可能枚数も限られる。
現在、ディジタルカメラに標準装備されている半導体メ
モリの容量は、カメラ機器として要求される一般的な撮
影頻度に対して、充分な量であるとは言えない状態にあ
る。
【0003】そこで、例えば、画像メモリとして、PC
MCIAのフラッシュメモリカードやスマートメモリ等
の交換可能型記憶デバイスを使用し、この画像メモリを
使用者の必要に応じて交換可能とすることで、撮影可能
枚数を増加させたディジタルカメラがある。しかしなが
ら、フラッシュメモリカードやスマートメモリ等の入手
性は、銀塩フィルム等に比べて非常に難しいため、フル
になった画像メモリを新たな画像メモリに交換したい時
のように、必要なときに新たな画像メモリを入手できる
とは限らない。したがって、使用者は、撮影を行う前に
撮影枚数を予め予想しておき、その予想枚数に充分な余
裕を持って、PCMCIAのフラッシュメモリカードや
スマートメディア等を携行する必要がある。これは、画
像メモリとして交換可能型記憶デバイスを使用している
特質を有効に利用しているとは言いがたい状況である。
【0004】一方、画像メモリとして、半導体メモリで
はなく、ハードディスク等の磁気メモリを使用すること
で、ディジタルカメラに要求される一般的な撮影頻度に
対して充分な撮影可能枚数を確保することが考えられ
る。しかしながら、磁気メモリを画像メモリとして使用
した場合でも、その容量は無限大ではない。すなわち、
限界がある。また、磁気メモリを使用すると、必要とさ
れる消費電力が大きくなり、さらには機器本体の外形も
大きくなる、という問題が出てくる。したがって、磁気
メモリは、携帯性が要求されるカメラ機器の画像メモリ
としては不向きである。
【0005】上述のように、従来のディジタルカメラ
は、内蔵されている画像メモリの容量や交換可能型記憶
デバイスの入手性によって、撮影可能枚数が限られてい
た。このため、制限された枚数を超えて撮影を行う場
合、例えば、撮影現場にて、撮影して既に画像メモリに
記憶させた撮影画像の中から不要な画像を消去したり、
或いは、パーソナルコンピュータ内の記憶デバイス等に
撮影画像を転送して、画像メモリの使用可能な容量を増
加させる、という作業が必要であった。
【0006】しかしながら、撮影現場にて、上記の作業
を行うことは、時間的なロスを生み、即時性を求められ
るディジタルカメラにとって、大きな欠点となる。具体
的には、撮影画像の中から不要な画像を消去する場合、
どの画像が不要であるかを判断するためには、種々の情
報の確認が必要である。この確認の作業を、相対的にパ
ーソナルコンピュータに比べて処理速度の遅いディジタ
ルカメラで行うことは、撮影者にとって大きな負担とな
る。特に、撮影画像の良否は、一般的にディジタルカメ
ラが備えている小型ディスプレイでは判断しにくいこと
もある。さらに、上記の確認作業を効率的に行おうとす
ると、通常の撮影のための操作には使用しない、専用の
新たな操作スイッチ群や情報確認用ディスプレイ等が必
要となる。これは、ディジタルカメラの小型化を阻害す
ることになる。さらにまた、撮影者にとって、撮影した
画像を現場にて消去することは、心理的に負担を強いる
ことであり、このような作業に対する撮影者の抵抗感は
強いと言える。
【0007】一方、撮影画像を他のパーソナルコンピュ
ータ内の記憶デバイス等に転送する場合、上述したよう
な撮影者に対する負担は生じないが、ディジタルカメラ
とパーソナルコンピュータのインターフェース等を携行
する必要がでてくるため、その分物理的な負担が大きく
なる。
【0008】そこで、上述のような問題を解消するため
に、例えば、ディジタルカメラに通信機能を設け、必要
に応じて撮影画像や電子メールを送受信することが考え
られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディジ
タルカメラに通信機能を設けた構成としても、撮影画像
を記憶するメモリと、受信データを記憶するメモリとが
同一メモリである場合、該メモリに対する要求の衝突の
ため、撮影を行えなくなる、或いは、データを受信でき
なくなる、という状況が生じてくる。例えば、これから
撮影を行おうとしているまさにその瞬間、通信の着呼が
発生し、その受信データが撮影画像を記憶しようとして
いたメモリを占領してしまった場合、直前まで可能であ
った撮影が行えなくなる。この問題を回避するために、
使用者が通信の是非を着呼の度に、その場で判定する必
要があるが、これでは、撮影の即時性が失われ、シャッ
ターチャンスを逃す可能性がある。このような問題は、
ディジタルカメラとして大きな欠点である。また、通信
中に撮影機能を動作させたために、受信データを最後ま
でメモリに記憶できなくなることが考えられる。これ
も、通信の確実性に影響してしまい、通信機能にとっ
て、大きな欠点である。
【0010】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、小型化及び撮影の即時性を保ち
ながら性能の向上を図った通信機能を有するディジタル
カメラ等を提供することが可能な情報処理方法、情報処
理装置、撮像装置、通信装置、システム及びそれを実施
するための処理ステップをコンピュータが読出可能に格
納した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
第1の発明は、ネットワークを介して第1のデータを受
信する受信ステップと、第2のデータを入力する入力ス
テップと、上記受信ステップにより受信された第1のデ
ータ及び上記入力ステップにより入力された第2のデー
タをメモリへ記憶する記憶ステップと、上記メモリへの
データの記憶管理を行う管理ステップと、上記受信ステ
ップにより受信される第1のデータを上記ネットワーク
を介して送信する送信ステップと、上記管理ステップで
の記憶管理に基づいて、上記受信ステップによる受信動
作及び上記送信ステップによる送信動作を制御する制御
ステップとを含むことを特徴とする。
【0012】第2の発明は、上記第1の発明において、
上記ネットワークは、無線ネットワークであることを特
徴とする。
【0013】第3の発明は、上記第1の発明において、
上記管理ステップは、上記メモリの未記憶容量を管理す
るステップを含むことを特徴とする。
【0014】第4の発明は、上記第1の発明において、
少なくとも上記第2のデータは、撮影動作により得られ
た画像データを含むことを特徴とする。
【0015】第5の発明は、上記第1の発明において、
上記制御ステップは、上記第1のデータの送信と同時
に、該第1のデータに含まれる第3のデータを受信する
ための制御のステップを含むことを特徴とする。
【0016】第6の発明は、上記第1の発明において、
上記制御ステップは、上記第1のデータの送信と同時
に、該第1のデータに関する情報を保持するための制御
のステップを含むことを特徴とする。
【0017】第7の発明は、上記第1の発明において、
上記制御ステップは、上記受信ステップにより所定の通
信先からのデータが受信されている場合に、上記第1の
データを送信するための制御のステップを含むことを特
徴とする。
【0018】第8の発明は、上記第1の発明において、
上記制御ステップは、上記受信ステップにより音声デー
タを含むデータが受信されている場合に、上記入力ステ
ップによる上記第2のデータの入力を禁止するステップ
を含むことを特徴とする。
【0019】第9の発明は、ネットワークを介して第1
のデータを受信する受信手段と、第2のデータを入力す
る入力手段と、上記受信手段にて受信された第1のデー
タ及び上記入力手段にて入力された第2のデータを記憶
する記憶手段と、上記記憶手段へのデータの記憶管理を
行う管理手段と、上記受信手段にて受信される第1のデ
ータを上記ネットワークを介して送信する送信手段と、
上記管理手段での記憶管理に基づいて、上記受信手段に
よる受信動作及び上記送信手段による送信動作を制御す
る制御手段とを備えることを特徴とする。
【0020】第10の発明は、上記第9の発明におい
て、上記ネットワークは、無線ネットワークであること
を特徴とする。
【0021】第11の発明は、上記第9の発明におい
て、上記管理手段は、上記記憶手段の未記憶容量を管理
することを特徴とする。
【0022】第12の発明は、上記第9の発明におい
て、少なくとも上記第2のデータは、撮影動作により得
られた画像データを含むことを特徴とする。
【0023】第13の発明は、上記第9の発明におい
て、上記制御手段は、上記第1のデータの送信と同時
に、該第1のデータに含まれる第3のデータを受信する
ための制御を行うことを特徴とする。
【0024】第14の発明は、上記第9の発明におい
て、上記制御手段は、上記第1のデータの送信と同時
に、該第1のデータに関する情報を保持することを特徴
とする。
【0025】第15の発明は、上記第9の発明におい
て、上記制御手段は、上記受信手段にて所定の通信先か
らのデータが受信されている場合に、上記第1のデータ
を送信するための制御を行うことを特徴とする。
【0026】第16の発明は、上記第9の発明におい
て、上記制御手段は、上記受信手段にて音声データを含
むデータが受信されている場合に、上記入力手段による
上記第2のデータの入力を禁止することを特徴とする。
【0027】第17の発明は、通信機能を有し、ネット
ワークを介して第1のデータを受信すると共に、撮影画
像を第2のデータとして入力するようになされた撮像装
置であって、請求項9〜16の何れかに記載の情報処理
装置の機能を有することを特徴とする。
【0028】第18の発明は、撮影機能を有し、ネット
ワークを介して第1のデータを受信すると共に、撮影画
像を第2のデータとして入力するようになされた通信装
置であって、請求項9〜16の何れかに記載の情報処理
装置の機能を有することを特徴とする。
【0029】第19の発明は、ネットワークを介して互
いにデータ送受信する複数の機器からなるシステムであ
って、上記複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、
請求項9〜16の何れかに記載の情報処理装置の機能を
有することを特徴とする。
【0030】第20の発明は、ネットワークを介して受
信された第1のデータと、入力された第2のデータとを
メモリに記憶するための処理ステップをコンピュータが
読出可能に格納した記憶媒体であって、上記処理ステッ
プは、請求項1〜8の何れかに記載の情報処理方法の処
理ステップを含むことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0032】(第1の実施の形態)本発明に係る画像処
理方法は、例えば、図1に示すようなディジタルカメラ
100により実施される。このディジタルカメラ100
は、本発明に係る画像処理装置或いは画像入力装置を適
用したものでもある。
【0033】すなわち、ディジタルカメラ100は、電
話や電子メール等の通信機能を有しており、上記図1
(装置外観図)に示すように、ディジタルカメラ100
本体の前面には、シャッタボタン102、モードダイヤ
ル101、レンズ108、及びレンズ108の上方に配
置されたストロボ109が設けられている。また、ディ
ジタルカメラ100本体の側面には、その本体に内蔵さ
れたスピーカ105、白黒液晶104、キーボード10
3、後述するジョグダイヤル(図示せず)、及びその本
体に内蔵されたマイク106が設けられている。
【0034】さらに、シャッタボタン102、モードダ
イヤル101、レンズ108、及びストロボ109が設
けられた面に対向する面には、図2(上記図1の矢印A
方向からの装置外観図)に示すように、ポインティング
デバイス110が設けられている。さらにまた、上述の
スピーカ105部分は、同図に示すように、ディジタル
カメラ100本体に対して矢印B方向に開閉自在に設け
られており、開状態でカラー液晶107が観察可能なよ
うに構成されている。
【0035】ここで、上記のモードダイヤル101は、
パワースイッチ機能も有しており、図3(上記図1の矢
印C方向からのモードダイヤル101の正面図)に示す
ように、シャッタボタン102の回りを回転する構造と
なっている。そして、このモードダイヤル101の回転
によって、電源を切った状態(OFFモード)、電話の
送受信を行える状態(TELモード)、ディジタルカメ
ラ100本体に記憶された画像、音声、テキスト等の情
報を表示する状態(VIEWモード)、及びカメラ撮影
が可能な状態(CAMERAモード)等を切り換えるこ
とができるようになされている。
【0036】したがって、上述のようなディジタルカメ
ラ100の各モードにおける機能を図示すると、図4に
示すようになる。
【0037】この図4に示すように、OFFモード以外
のモードでは、電話の着信を受けること(TEL着信機
能)が可能となる。
【0038】TELモードでは、通常のPHS(パーソ
ナル・ハンディホン・システム)電話機の機能が動作可
能となる(TEL着信機能、TEL発信機能)。すなわ
ち、TELモードでは、ディジタルカメラ100本体の
キーボード103からの電話番号の入力、白黒液晶10
4への入力番号表示、及び予め記憶されている電話番号
の表示(電話帳の表示)が可能となり、ディジタルカメ
ラ100本体に内蔵されているスピーカ105とマイク
106を用いることで、電話の送受信ができるようにな
されている。また、TELモードでは、必要に応じて、
カラー液晶107の表示を行うことも可能となり、色分
け等によって、複雑なオプション機能を容易に選択でき
るようになされている。尚、ここでの「電話の送受信」
とは、PHS電話機や携帯電話機等で可能であるデータ
通信も含むものとする。
【0039】VIEWモードでは、後述するCAMER
Aモードにより撮影して得られた画像、録音した音声、
受信した画像や音声、或いはテキストを選択し、それを
再生したり、表示したりすることができるようになされ
ている(画像表示/出力機能、音声出力機能、テキスト
表示機能、電子メール機能)。
【0040】CAMERAモードでは、詳細は後述する
が、レンズ108を介した被写体像をCCD(Charged
Coupled Device)等の撮像素子により光電変換して電気
信号に変換し、必要に応じて所定の画像処理を行って、
フラッシュメモリ等の記憶デバイスに記憶するようにな
されている(画像入力/記憶機能)。また、CAMER
Aモードでは、ポインティングデバイス110を用い
て、カラー液晶107に表示されるメニュー画面からス
トロボ109の発光条件を選択し、その発光条件で被写
体を照明できるようにもなされている。さらに、CAM
ERAモードでは、後述するプレイ・バック(Play bac
k )機能により、撮影して得られた画像を確認し、その
画像が不要である場合に消去したり、アノテーションと
して音声を記録したり(音声入力/記憶機能)、或い
は、電子メールとして所望する相手に送信することもで
きるようになされている(電子メール送信機能)。
【0041】上述のようなディジタルカメラ100の内
部構成は、例えば、図5に示すように、メインCPU部
201、サブCPU部202、PHS部203、及びカ
メラ部204を主とした構成としており、これらの各部
が協調動作することによって、上述したTELモード、
VIEWモード、及びCAMERAモードの各モード下
で各機能を実現するように成されている。
【0042】以下、メインCPU部201、サブCPU
部202、及びカメラ部204について具体的に説明す
る。
【0043】(1)カメラ部204 図6は、上記図5のカメラ部204を具体的に示したも
のである。この図6に示すように、カメラ部204は、
上記図1のレンズ108からの入射光が撮像面に結像す
るように設けられた撮像素子213と、撮像素子213
の出力が供給されるCDS/AGC回路214と、CD
S/AGC回路214の出力が供給されるA/D変換器
215と、A/D変換器215の出力が供給される信号
処理回路216と、詳細は後述するメインCPU210
のCPU29(上記図5)と接続されたカメラマイコン
211とを備えており、カメラマイコン211の出力は
信号処理回路216に供給され、信号処理回路216の
出力はCPU29に供給されるようになされている。ま
た、カメラ部204は、CPU29の出力が供給される
タイミングジェネレータ218と、タイミングジェネレ
ータ218の出力が供給される垂直ドライバ217とを
備えており、タイミングジェネレータ218の出力は、
撮像素子213、CDS/AGC回路214、A/D変
換器215、及び信号処理回路216に各々供給され、
垂直ドライバ217の出力は、撮像素子213に供給さ
れるようになされている。さらに、上述の信号処理回路
216には、CPU29の出力も供給されるようになさ
れている。
【0044】上述のようなカメラ部204において、カ
メラマイコン211は、装置全体の動作制御を行うCP
U29と通信することで、カメラ部204全体の動作制
御を行う。例えば、カメラマイコン211は、レンズ1
08(上記図1参照)のレンズ位置の情報が与えられる
ことで、各種の画像処理のための動作制御を行ったり、
絞り状態に基づいた操作を使用者に促すための情報をC
PU29に伝える。
【0045】具体的には、レンズ108は、例えば、3
倍のズームレンズであり、手動によりズーム位置が移動
可能なように構成されており、35mmカメラに換算す
ると、34mm〜103mmの焦点距離を持っている。
そして、このレンズ位置は、図示していないホール素子
により、カメラマイコン211に与えられる。したがっ
て、カメラマイコン211は、与えられたレンズ108
のレンズ位置に応じた各種の画像処理を行うように、カ
メラ部204の動作制御を行う。一方、明るさに関して
は、例えば、F2.4〜F3.5としている。また、レ
ンズ108と撮像素子213間には、図示していない
が、開放と絞り込みの2種類の光学的絞りが設けられて
おり、これらの絞りは、手動により操作される。そこ
で、カメラマイコン211は、この絞り位置を検出し、
その検出結果をCPU29に与える。したがって、CP
U29は、カメラマイコン211からの検出結果に基づ
いて、光量不足や光量オーバの際の警告等を使用者に通
知する。また、ストロボ109は、調光回路付きのもの
であり、この充電制御や発光の制御も、カメラマイコン
211により行われる。すなわち、ストロボ109は、
カメラマイコン211からのレンズ108(ズームレン
ズ)のレンズ位置に基づいて、調光制御のリファレンス
レベルを変動させることで、レンズ108のレンズ位置
に関わらず、適切な発光を得るようになされている。
尚、CPU29は、詳細は後述するが、メモリコントロ
ーラ及びシリアルインターフェースを有する混在型IC
からなり、装置全体の動作制御を行うものである。
【0046】上述のようなカメラマイコン211の制御
により、カメラ部204は、以下のように動作する。
【0047】先ず、タイミングジェネレータ(TG)2
18には、CPU29で生成された装置全体のタイミン
グの基となるクロックK信号230、及び水平/垂直同
期信号40が、撮像素子108での表示タイミングで供
給される。タイミングジェネレータ218は、撮像素子
213に画像を形成させるためのタイミング信号を生成
するものであり、CPU29からのクロックK信号23
0及び水平/垂直同期信号40に同期して、撮像素子2
13にはタイミング信号226(画像を形成する基とな
るタイミング信号)を、垂直ドライバ217にはタイミ
ング信号227(撮像素子213に与える電圧変換を必
要とするタイミング信号)を、CDS/AGC回路21
4にはサンプルホールド信号231(サンプル・ホール
ドのタイミング信号)を、A/D変換器215及び信号
処理回路216にはサンプルクロック228(画素信号
をサンプリングする基となるクロック)を、各々供給す
る。
【0048】このとき、レンズ108は、図示していな
い被写体からの光を屈折させて、撮像素子213の撮像
面(電荷面)に集光させる。撮像素子213は、例え
ば、CCDからなり、この撮像素子213で形成される
画像の大きさは、例えば、横1280画素(dot)、
縦960画素である。そして、撮像素子213は、タイ
ミングジェネレータ218からのタイミング信号226
に従って、上述のレンズ108からの被写体光を電気信
号(電荷)に変換し、アナログの画素信号222とし
て、CDS/AGC回路214に供給する。また、垂直
ドライバ(V−Driver)217は、タイミングジ
ェネレータ218からのタイミング信号227に従っ
て、撮像素子213を駆動する信号の電圧振幅を変換す
る。これにより、CDS/AGC回路214には、横1
280画素、縦960画素の電気信号が撮影画像信号と
して供給されることになる。
【0049】CDS/AGC回路214は、タイミング
ジェネレータ218からのサンプルホールド信号231
に従って、撮像素子108からの撮影画像信号(22
2)にサンプリング処理を行ってノイズを取り除き、ま
た、その信号振幅のゲインを自動制御する。そして、C
DS/AGC回路214は、それらの処理を行った撮影
画像信号223をA/D変換器215に供給する。
【0050】A/D変換器215は、タイミングジェネ
レータ218からのサンプルクロック228に従って、
CDS/AGC回路214からの撮影画像信号(アナロ
グの画素信号)を10ビットのディジタルデータ64に
変換し、そのディジタルデータ224を10本のデータ
バスを介して信号処理回路216に供給する。
【0051】信号処理回路(Image Proces
sor)216は、画像処理ICであり、この信号処理
回路216には、CPU29からの制御信号221がカ
メラマイコン211を介して与えられる。したがって、
信号処理回路216は、制御信号221により、図示し
ていない内部レジスタの読み書きを行うことで、ホワイ
トバランスやAE等の画像処理を行う。具体的には、信
号処理回路216は、タイミングジェネレータ218か
らのサンプルクロック228に従って、A/D変換器2
15からのディジタルデータにホワイトバランス等の補
正処理を行い、そのデータを撮像素子213での色空間
からRGB系の色空間に変換し、YUV8ビットのフォ
ーマットの画像データ39として、8本のデータバスを
介して、CPU29に供給する。
【0052】(2)サブCPU部202 サブCPU部202は、上記図5に示すように、メイン
CPU部201、PHS部203、及び上述のカメラ部
204と通信するサブCPU1を備えている。このサブ
CPU1には、白黒液晶(LCDディスプレイ)10
4、ジョグダイヤル11、キーボード103、モードダ
イヤル101、シャッタボタン102、RTC4、DC
−DCコンバータ24、及び電池22が接続されてい
る。
【0053】このようなサブCPU部202は、以下の
ような機能を有している。
【0054】(2−1)サブCPU1は、メインCPU
部201のCPU29と通信を行って、コマンドやデー
タ等のやり取りを行う。この通信の手段としては、13
本の信号線からなるバス19を使用したパラレル転送で
行われる。バス19は、8本のデータバス、1本のアド
レス信号線、I/OREAD信号線、I/OWRITE
信号線、チップセレクト信号線、及びINTERRUP
T信号線からなる。また、サブCPU1は、メインCP
U部201に対するリセット要求信号Resetを、信
号線20を介してCPU29に供給する。さらに、サブ
CPU1は、カメラ部204の制御を行うためのリセッ
ト要求信号Resetを、信号線21を介してカメラマ
イコン51に供給する。
【0055】(2−2)サブCPU1は、PHS部20
3と通信を行って、コマンドやデータ等のやり取りを行
う。この通信手段としては、シリアルデータ転送信号
(TxD,RxD)用の信号線16、RING信号用の
信号線17、及びWakeUp信号用の信号線18を使
用したシリアル転送で行われる。また、サブCPU1
は、PHS部203に対するリセット要求信号Rese
tを、信号線18を介してPHSモジュール48に供給
する。
【0056】(2−3)サブCPU1は、電話番号等を
表示するための白黒液晶104に対して、CS信号、R
S信号、SDA信号、及びSCL信号用の信号線3によ
り、コマンドやデータ等をシリアル転送することで、白
黒液晶104での表示動作を制御する。また、サブCP
U1は、信号線3を介して、BL−ON信号を白黒液晶
104に供給することで、白黒液晶104の図示してい
ないバックライトのON/OFF制御も行う。
【0057】(2−4)サブCPU1は、RTC4とI
2C−BUS(Inter IC BUS:Philips社提唱)により接
続されている。このRTC4は、カレンダーや時刻の情
報等を生成するものである。また、RTC4は、例え
ば、32.768KHzの動作クロックで動作し、この
動作クロックは、信号線49を介してPHSモジュール
48に供給される。このようなRTC4により、サブC
PU1は、日付や時刻等の情報を得るようになされてい
る。また、サブCPU1の割り込み端子IRQには、R
TC4からのアラーム信号が信号線6を介して与えられ
る。これにより、サブCPU1は、予め設定された時刻
で、割り込みを発生させるようになされている。
【0058】(2−5)サブCPU1は、モードダイヤ
ル101やシャッタボタン102、キーボード103等
によるキー操作入力を検出する。具体的には、サブCP
U1は、モードダイヤル101(モード切り替えスイッ
チ)の操作状態を検出することで、上述したOFFモー
ド(電源遮断モード)、TELモード(電話モード)、
VIEWモード(再生モード)、CAMERAモード
(カメラモード)の4つのモードを識別する。このた
め、サブCPU1とモードダイヤル101は、4本の信
号線(スイッ入力端子)8で接続されている。また、サ
ブCPU1は、シャッタボタン102(シャッタスイッ
チ)の操作状態を検出する。このシャッタボタン102
は、半押し状態と全押し状態の2段階スイッチからな
る。したがって、サブCPU1は、シャッタボタン10
2が半押し状態であるか全押し状態であるかを識別す
る。このため、サブCPU1とシャッタボタン102
は、2本の信号線(スイッ入力端子)10で接続されて
いる。さらに、サブCPU1は、ジョグダイヤル11の
操作状態を検出する。このジョグダイヤル11は、白黒
液晶104に画面表示された複数の項目の中から目的の
項目を選択するような場合等に用いられるものである。
例えば、使用者は、ジョグダイヤル11を回すことで、
白黒液晶104の表示画面上にてカーソルを移動させ、
そのカーソルが目的の項目上に位置したときに、ジョグ
ダイヤル11を押し込むことで目的とする項目を決定す
る。また、ジョグダイヤル11は、左右に傾けることが
できるように構成されており、これにより、白黒液晶1
04の表示を切り換えることができるようになされてい
る。例えば、ジョグダイヤル11を左に倒せば前の画面
に戻り、右に倒せば次の画面に進む。このようなジョグ
ダイヤル11の操作に伴った動作制御は、サブCPU1
がジョグダイヤル11の操作状態を検出することで行わ
れる。したがって、サブCPU1とジョグダイヤル11
は、ジョグダイヤル11の回転方向判別用の2本の信号
線、その押し込み判別用の1本の信号線、及びその左右
の傾き判別用の2本の信号線からなる合計5本の信号線
(スイッチ入力端子)12で接続されている。また、サ
ブCPU1は、キーボード103の操作状態を検出す
る。このキーボード103は、電話番号入力のためのテ
ンキー等に使用され、例えば、8×2のキーマトリクス
方式のスイッチからなる。したがって、キーボード10
3は、8本の出力用信号線(出力端子)14と、2本の
入力用信号線(入力端子)15により、サブCPU1か
らスキャンされる。上述したモードダイヤル101やシ
ャッタボタン102、キーボード103等の各種のキー
には、入力が変化した時に割り込みが入るようになされ
た特別な入力端子が設けられている。このため、サブC
PU1は、実行すべきジョブ(JOB)がなく、スタン
バイ状態である時には、キー入力が変化することで、自
動的にスタンバイ状態からフルオン(Full−ON)
状態となり、その入力変化に伴って行うべき制御処理を
実行する。
【0059】(2−6)サブCPU1は、電池22と信
号線26で接続されており、この信号線26により、R
xDによるシリアル通信を行う。例えば、サブCPU1
は、信号線26を介して、電池22から電池エネルギー
の残量や、充電時の電池の情報(電圧や温度等)を受け
取り、その情報に応じた制御処理を行う。ここで、電池
22の電力は、DC−DCコンバータ24を介して、サ
ブCPU部202の各部に与えられる。そこで、サブC
PU1は、DC−DCコンバータ24のON/OFF
を、信号線25(出力端子)を介して制御することで、
パワーマネージメントを行う。また、電池22には、電
池22の取り出し口の蓋のノブ(図示せず)に連動した
着脱検出スイッチ23が設けられており、この着脱検出
スイッチ23の検出信号は、通信線27を介してサブC
PU1に供給される。サブCPU1は、着脱検出スイッ
チ23からの検出信号により、電池22が抜かれそうに
なった状態を把握し、そのときにはパワーオフ処理を行
い、メモリのデータ等の破壊を防ぐための処理を行う。
さらに、電池22の出力電圧は、信号線28(A/Dコ
ンバータ用入力端子)を介してサブCPU1に供給され
る。これにより、サブCPU1は、電池22の電圧を監
視し、過充電や過放電等の異常を検出した場合には、そ
れに対応するための保護処理を行う。
【0060】(3)メインCPU部201 メインCPU部201は、上記図5に示すように、上述
したCPU29と、CPU29に接続されたEDODR
AM30、フラッシュROM31、ROM32、及びI
rDAモジュール35と、IrDAモジュール35に接
続されたIrDALED36とを備えている。また、メ
インCPU部201は、CPU29に設けられた水晶発
振器46及び47を備えている。
【0061】上述のようなメインCPU部201におい
て、まず、CPU29(CPUチップ)は、3つのシリ
アルポート(SerialPort0〜2)を有してい
る。
【0062】シリアルポートSerialPort0の
信号線38は、カメラ部204との通信に使用される。
したがって、CPU29は、この信号線38により、カ
メラ部204に対して、露出条件の指示、ストロボ10
9に関する指示、撮影モードの指示、撮影タイミングの
指示等を与える。
【0063】シリアルポートSerialPort1の
信号線37は、図示していない外部ホストコンピュータ
とのIrDA通信を行うためのものである。ここでは、
IrDAモジュール35は、信号線37を介して与えら
れたシリアルデータをIrDA用に変換する。そして、
IrDALED36(ドライバ/レシーバ)により、I
rDAモジュール35で得られたIrDA用のデータの
通信を赤外線通信で行う。
【0064】シリアルポートSerialPort2の
信号線34は、図示していない無線通信部との通信に使
用される。上記無線通信部に対しては、サブCPU部2
02のサブCPU部1からコマンドが与えられて、通信
データについては、このCPU29から信号線34を介
して与えられる。したがって、無線通信中にその伝送を
中断することなく、上記無線通信部への指示や情報収集
が可能となる。例えば、電界強度情報の入手に使用する
ことができる。
【0065】また、CPU29は、パラレルインターフ
ェス19を有しており、サブCPU部202とメインC
PU201は、このパラレルインターフェス19により
接続されている。
【0066】さらに、CPU29は、映像のキャプチャ
リング、映像信号の補間及び間引き処理、白黒液晶10
4やカラー液晶107への表示出力、カメラ部204の
カメラマイコン211との通信、サブCPU202との
通信、上述の無線通信部との通信、上述の外部ホストコ
ンピュータとの通信、TCP/IP等のインターネット
において通常使用されるプロトコル処理、電子メールや
WWW等のユーザアプリケーションの実行等を行う。
【0067】このため、CPU29は、カメラ部204
のインターフェース39及びディスプレイインターフェ
ース41と共に、図示していないシリアルポート、メモ
リインターフェース、パラレルインターフェース、Ge
neral PurposeIO(以下、GPIOと言
う)、演算部、キャッシュメモリ、DMAコントロー
ラ、タイマ、及び圧縮伸張エンジン等を備えている。
尚、カメラ部204のインターフェース39及びディス
プレイインターフェース41についての詳細は後述す
る。
【0068】インタラプトの要因としては、カメラ部2
04のインターフェース、ディスプレイインターフェー
ス、タイマ、DMAコントローラ、GPIO、シリアル
インターフェース、パラレルインターフェース、及び圧
縮伸張エンジンであり、各々の動作変化時等に、インタ
ラプトを起こすことができるようになされている。
【0069】DMAチャンネルとしては、カメラ部20
4インターフェース、ディスプレイインターフェース、
シリアルインターフェース、及び圧縮伸張エンジンが割
り当てられており、データがそろい次第、演算部の介在
なしに、データ転送を行うことができるようになされて
いる。
【0070】EDODRAM30は、OSやアプリケー
ションソフトウェアの作業領域として使用されるもので
ある。ここでは、EDODRAM30を、例えば、3.
3Vの16M(1M×16)bitのEDODRAMを
2個からなるものとする。尚、EDODRAM30は、
セルフリフレッシュ(SelfRefresh)モード
をサポートしており、CPU29の図示していないメモ
リコントローラの制御により、低消費電力状態へ移行す
るようになされている。
【0071】フラッシュROM31は、例えば、NOR
型のメモリであり、ハードウェアインターフェースとし
ては、通常のSRAMと同様の形態で接続されている。
このフラッシュROM31は、カメラ部204にて撮影
して得られた画像の保存用、着信した電子メール、ft
p通信により得たデータ、PHS部203に接続されて
いるマイクからの音声データ、及び各種パラメータ等の
データ記録用に使用されるものである。そして、フラッ
シュROM31への書き込みは、CPU29上で実行さ
れるソフトウエアプログラムによるプロトコルにより行
われる。
【0072】ROM32は、例えば、16MbitMa
skROMからなり、OSやアプリケーションソフトウ
ェアのプログラム自体が格納されている。そして、CP
U29の電源立ち上げ時、リセット解除した後に、この
ROM32が選択され、ブートストラップコードが実行
される。
【0073】水晶発振器46及び47は、CPU29内
部で使用される周波数を作りだすものである。水晶発振
器46は、システム全体の制御及びNTSC符号化の際
に用いる周波数を生成する。一方、水晶発振器47は、
カメラ部204からデータを得る(データ入力)際に用
いる周波数を生成する。これらの水晶発振器46及び4
7は、低消費電力状態で発振停止状態となるように構成
されている。
【0074】カメラ部204インターフェース39は、
上述したように、カメラ部204から伝送されてくる画
像データをフラッシュROM31に格納するために使用
される。ここで、伝送されてくる上記画像データは、上
述したように、撮像素子213で撮像して得られた画像
信号(CCDRawデータ)に、信号処理回路216に
て、色空間変換、画像補間、自動露出調整、オートホワ
イトバランス、及びオートフォーカス制御等の画像処理
が行われた後の4:2:2フォーマットのデータであ
る。このため、通常の上記CCDRawデータの2倍の
サンプリング周波数が必要となる。そこで、CPU29
は、信号線40を介して、水平同期信号HD及び垂直同
期信号VDをカメラ部204の信号処理回路216やタ
イミングジェネレータ218に与える。これにより、画
像データのフラッシュROM31への格納タイミング
を、カメラ部204に同期して行うことができる。
【0075】ディスプレイインターフェース41は、C
PU29から出力されるNTSC信号を、外部コネクタ
42、及びカラー液晶107(LCD)のLCDコント
ローラ53に与えるために使用されるものである。した
がって、LCDコントローラ45は、ディスプレイイン
ターフェース41により与えられたNTSC信号を、電
圧変換デバイス44を介して、カラーLCD43に供給
する。
【0076】以上が、ディジタルカメラ100の主な構
成であるメインCPU部210、サブCPU部220、
及びカメラ部240についての説明である。
【0077】つぎに、ディジタルカメラ100の撮影時
等の動作制御について、以下具体的に説明する。
【0078】(1)CAMERAモード時の撮影動作の
制御 ROM32には、例えば、図7に示すフローチャートに
従ったプログラムが予め格納されており、このプログラ
ムがCPU29により読み出されて実行されることで、
以下のようなディジタルカメラ100のCAMERAモ
ード時における撮影動作が行われる。
【0079】先ず、ディジタルカメラ100が、モード
ダイヤル101の操作により電源が投入されると、或い
は、CAMERAモードに切り換えられると(ステップ
S501)、ストロボ109発光用のコンデンサへの充
電を開始する(ステップS502)。これは、このCA
MERAモードにて、さらにストロボ撮影モードに切り
換えられた場合に、即座にストロボ発光が行えるように
準備するためである。
【0080】次に、カメラ部204の撮像素子213等
を制御するカメラマイコン211(コントローラを含む
CCDモジュール)を動作可能な状態(enable)
にし(ステップS503)、続いて、カラー液晶107
が、撮影時に被写体(図示せず)を確認するための電子
ビューファインダ(EVF)として機能するように、そ
の動作を開始する(ステップS504)。
【0081】そして、撮影が開始されると、カメラ部2
04から取り込んだ画像をカラー液晶107へ表示する
までの連続処理が、以下の処理ステップにより行われ
る。
【0082】先ず、レンズ108から取り込んだ被写体
の光情報を撮像素子213によって電気信号に変換する
処理(光電変換処理)を行う(ステップS505)。撮
像素子213の出力信号は、インターレースアナログ信
号であり、処理速度を上げるために、640×480画
素の総画素のデータではなく、間引き処理により、32
0×240画素の縮小サイズのデータとしている。
【0083】次に、ステップS505で得られた信号
は、信号処理回路216に送られ、上述したような画像
処理が行われる(ステップS506)。すなわち、オー
トホワイトバランス、AE、ストロボ109撮影時の補
正処理、YCrCb(4:2:2)フォーマットへの変
換処理等の画像処理が行われる。
【0084】また、ステップS506で得られた信号
(YCrCbフォーマットに変換された信号)は、さら
に、撮像素子213から出力される画像信号と、カラー
液晶107(EVF)に対する出力画像信号との処理周
波数の違いによるアスペクト比のずれを補正する処理
や、エンディアン変換処理等をソフトウェアによって行
う(ステップS507)。
【0085】次に、ステップS506及びS507で各
種処理が行われた信号を、NTSCエンコーダ(図示せ
ず)により、NTSC信号に変換して(ステップS50
8)、カラー液晶107のLCDコントローラ45に供
給する(ステップS509)。
【0086】したがって、カラー液晶107では、LC
Dコントローラ45の出力信号により、EVFによる被
写体映像の画面表示が行われる(ステップS510)。
【0087】上述のステップS505〜ステップS51
0の各処理ステップを、30分の1秒のサイクルで連続
的にループして実行することにより、カラー液晶107
には、被写体映像が常にモニタされることになる。
【0088】そこで、カラー液晶107でモニタされて
いる間において、撮影者によるキー操作があった場合、
その検出信号によって、割り込みイベントが発生し、割
り込み処理Aに処理が移行する。
【0089】(1−1)割り込み処理A ROM32には、例えば、図8に示すフローチャートに
従ったプログラムが予め格納されており、このプログラ
ムがCPU29により読み出されて実行されることで、
以下のような割り込み処理(キー操作による割り込み処
理)が行われる。
【0090】ここで、このキー操作発生時の段階では、
内部的に2種類のモードのうち何れかのモードとなって
いる。一つは、通常モードであり、上記図7に示したよ
うな、映像のモニタ動作が電源投入から連続的に行われ
ているモードである。もう一つは、半押しモードであ
り、一旦シャッタボタン102が半押しされ、各種のカ
メラ設定がロックされた状態で、映像のモニタ動作が行
われているモードである。そこで、ここでは、処理の開
始位置を通常モードからの処理と、半押しモードからの
処理との2つの処理に分けて説明する。
【0091】(1−1−1)通常モードからの割り込み
処理 先ず、どのキーが操作されたかを検出するためのキース
テータスを読み込む(ステップS521)。
【0092】ステップS521により取り込んだキース
テータスにより、シャッタスイッチ102が操作された
と判別された場合(ステップS522)、オートホワイ
トバランス、AE、ストロボ109撮影の場合のストロ
ボ補正等、信号処理回路216内の各種カメラ設定を現
在の設定値でロックし(ステップS523)、続いて、
CPU29による処理の負荷を低減するために、カラー
液晶107(EVF)の動作を停止する(ステップS5
37)。
【0093】次に、上述したように、映像のモニタ処理
では、処理速度を上げるために、縮小画像の画素数の信
号のみしかその処理を行わなかったが、ここでは、撮影
画像として、VGA規格(640×480画素)のフル
画像のキャプチャー信号の取り込みを行い、信号処理回
路(イメージプロセッサ)216における所定の画像処
理の後、YCrCbフォーマットのデータをEDODR
AM30に格納する(ステップS538)。
【0094】ステップS538でEDODRAM30に
格納されたデータは、JPEG規格に準拠した画像圧縮
処理が行われ(ステップS539)、その圧縮データ
は、フラッシュROM31に画像ファイルとして書き込
まれる(ステップS540)。
【0095】その後、停止状態であるカラー液晶107
を動作状態とし(ステップS541)、撮影画像の確認
が行えるように、カラー液晶107にて、フラッシュR
OM31に書き込んだ画像ファイルの表示を一定時間行
って(ステップS542)、本割り込み処理を終了し
(ステップS543)、再び、上記図7のループ処理に
戻り、映像のモニタ処理を再開する。
【0096】一方、ステップS521により取り込んだ
キーステータスにより、Playbackのキー操作が
行われたと判別された場合(ステップS524)、後述
するPlay back機能Bの処理を実行する。
【0097】また、ステップS521により取り込んだ
キーステータスにより、シャッターボタン102が半押
し操作されたと判別された場合(ステップS525)、
内部の状態設定を半押しモードに設定し(ステップS5
26)、上述したステップS523と同様に、オートホ
ワイトバランス、AE、ストロボ109撮影の場合のス
トロボ補正等、信号処理回路216内の各種カメラ設定
を現在の設定値でロックする(ステップS527)。そ
の後、本割り込み処理を終了し(ステップS528)、
再び、上記図7のループ処理に戻り、映像のモニタ処理
を再開する。
【0098】また、ステップS521により取り込んだ
キーステータスにより、撮影条件の変更を行うためのキ
ー操作が行われたと判別された場合(ステップS52
9)、オートホワイトバランス、AE、ストロボ109
撮影の場合のストロボ補正等、信号処理回路216内の
各種カメラ設定を、その条件変更に合わせて設定しなお
し(ステップS530)、本割り込み処理を終了し(ス
テップS528)、再び、上記図7のループ処理に戻
り、映像のモニタ処理を再開する。
【0099】また、ステップS521により取り込んだ
キーステータスにより、OFF(電源OFF)のキー操
作が行われたと判別された場合(ステップS531)、
カラー液晶107の動作の終了(ステップS532)、
上述のCCDモジュールの動作の終了(ステップS53
3)を順次行って、その他の撮影動作の終了を行った
後、システムの電源OFF処理を実行する(ステップS
534)。一方、ステップS531で、OFF(電源O
FF)のキー操作が行われたと判別されなかった場合に
は、有効なキー操作が行われていないと認識し、何も処
理を行わずに、本割り込み処理を終了し(ステップS5
28)、再び、上記図7のループ処理に戻り、映像のモ
ニタ処理を再開する。
【0100】(1−1−2)半押しモードにおける割り
込み処理 先ず、どのキーが操作されたかを検出するためのキース
テータスを読み込む(ステップS535)。
【0101】ステップS521により取り込んだキース
テータスにより、シャッタスイッチ102が操作された
と判別された場合(ステップS536)、以前の半押し
キーの検出(ステップS525)でロックされた信号処
理回路216内の各種のカメラ設定(ステップS52
7)を有効にしたままの状態で、上述したステップS5
37からの処理を実行する。
【0102】一方、ステップS521により取り込んだ
キーステータスにより、シャッタスイッチ102が半押
し解除操作されたと判別された場合(ステップS54
5)、内部の状態設定を半押しモード時の設定から解除
して(ステップS546)、本割り込み処理を終了し
(ステップS528)、再び、上記図7のループ処理に
戻り、映像のモニタ処理を再開する。
【0103】また、ステップS521により取り込んだ
キーステータスにより、シャッタスイッチ102が半押
し解除操作されていないと判別された場合(ステップS
545)、有効なキー操作が行われていないと認識し、
何も処理を行わずに、本割り込み処理を終了し(ステッ
プS528)、再び、上記図7のループ処理に戻り、映
像のモニタ処理を再開する。
【0104】(1−2)Play back機能Bの処
理 このPlay back機能Bの処理は、上記図8のキ
ー操作判断処理(ステップS524)で、Play b
ack機能のためのキー操作が行われたと判別された場
合に実行される処理である。ここで、Play bac
k機能とは、カメラ撮影直後の撮影画像に対して、モー
ドの切り替えを行うことなく、簡単なキー操作によっ
て、音声等の情報の付加(音声付加機能)、電子メール
による画像情報の転送(メール転送機能)、画像の削除
(画像削除機能)等のアクションを起こすことのできる
機能である。そこで、ROM32には、例えば、図9に
示すフローチャートに従ったプログラムが予め格納され
ており、このプログラムがCPU29により読み出され
て実行されることで、以下のようなPlay back
機能Bの処理が行われる。
【0105】先ず、直前に撮影して得られた画像がある
か否かの判別を行う(ステップS551)。直前の画像
とは、シャッターボタン102の操作による撮影動作
後、モードの切り替え等の他の機能が実行されるまで有
効となっている撮影画像のことを示す。
【0106】この判別結果、直前の画像がない場合に
は、何も処理を行わずに、本割り込み処理を終了し(ス
テップS560)、再び、上記図7のループ処理に戻
り、映像のモニタ処理を再開する。
【0107】一方、直前の画像がある場合、上記図7に
示したステップS507〜ステップS510の処理と同
様に、先ず、EDODRAM30に書き込まれている直
前画像に対して、処理周波数の違いによるアスペクト比
のずれを補正する処理等をソフトウエアにより行い(ス
テップS552)。
【0108】次に、ステップS552で処理された信号
を、NTSCエンコーダ(図示せず)により、NTSC
信号に変換して(ステップS553)、カラー液晶10
7のLCDコントローラ45に供給する(ステップS5
54)。
【0109】したがって、カラー液晶107では、LC
Dコントローラ45の出力信号により、EVFによ直前
の被写体映像の画面表示が行われる(ステップS55
5)。
【0110】その後、撮影者によって選択されたPla
y back機能の種別を判別し(ステップS55
6)、各々の処理へと分岐する。すなわち、音声付加機
能が選択されている場合には、音声付加処理を実行し
(ステップS557)、メール転送機能が選択されてい
る場合には、メール転送処理を実行し(ステップS55
8)、画像削除機能が選択されている場合には、撮影画
像の削除処理を実行する(ステップS559)。
【0111】(2)VIEWモード(画像表示モード) VIEWモードとは、撮影して得られた画像を再生(表
示)するモードである。そこで、ROM32には、例え
ば、図10に示すフローチャートに従ったプログラムが
予め格納されており、このプログラムがCPU29によ
り読み出されて実行されることで、以下のようなディジ
タルカメラ100のVIEWモードにおける動作が行わ
れる。
【0112】先ず、ディジタルカメラ100が、モード
ダイヤル101の操作により電源が投入されると、或い
は、VIEWモードに切り換えられると(ステップS5
71)、カラー液晶107が、撮影時に被写体を確認す
るための電子ビューファインダ(EVF)として動作す
るように、カラー液晶107の動作を開始する(ステッ
プS572)。
【0113】次に、上記図8の撮影画像の書き込み処理
(ステップS540)により、フラッシュROM31に
書き込まれた圧縮画像ファイルを読み出し(ステップS
573)、画像解凍処理、すなわちJPEG規格に準拠
した圧縮データを、元のデータ(YCrCbフォーマッ
トのデータ)に変換する処理を行う(ステップS57
4)。
【0114】その後、ステップS574で解凍して得ら
れた元データを、EDODRAM30に書き込む(ステ
ップS575)。
【0115】以降、上記図7のステップS507〜ステ
ップS510の処理と同様に、EDODRAM30上に
書き込んだ元データ(画像データ)に対して、処理周波
数の違いによるアスペクト比のずれを補正する処理等を
ソフトウェアにより実行し(ステップS576)、NT
SCエンコーダ(図示せず)により、NTSC信号に変
換して(ステップS577)、カラー液晶107のLC
Dコントローラ45に供給する(ステップS578)。
したがって、カラー液晶107では、LCDコントロー
ラ45の出力信号により、EVFによる指定された選択
画像の画面表示が行われる(ステップS579)。
【0116】(3)電子メール送受信時の動作制御 ROM32には、例えば、図11〜図13に示すフロー
チャートに従ったプログラムが予め格納されており、こ
のプログラムがCPU29により読み出されて実行され
ることで、以下のようなディジタルカメラ100での電
子メール送受信のための動作が行われる。
【0117】(3−1)リンク確立 例えば、電話回線を使用したPPP(Point to Point P
rotocol )のTCP/IPのリンク確立を行うものとす
る。
【0118】すなわち、上記図11に示すように、先
ず、ATコマンドによって電話回線の接続処理を開始す
る(ステップS581)。
【0119】次に、電話回線接続が確立したか否かを判
別し(ステップS582)、接続した場合に、PPPに
よるTCP/IPの接続処理を開始する(ステップS5
83)。
【0120】次に、LCP(Link Control Protocol )
により、データリンク層のリンク確立処理を行う(ステ
ップS584)。
【0121】次に、ユーザ認証が必要か否かを判別し
(ステップS585)、必要である場合のみ、ユーザ認
証のプロトコルを実行する(ステップS586)。
【0122】ユーザ認証が必要でない場合、或いは、ユ
ーザ認証が必要でありユーザ認証のプロトコルを実行
後、NCP(Network Control Protocol)による設定の
確認を行う(ステップS587)。
【0123】次に、PPPによる接続を確立し(ステッ
プS588)、LCPによる接続を確立して(ステップ
S589)、本処理を終了とする。
【0124】(3−2)電子メール送信 例えば、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol )
により、電子メールの送信を行う場合、上記図12に示
すように、先ず、SMTPのクライアント(以下、単に
クライアントと言う)は、SMTPのサーバ(以下、単
にサーバと言う)に対して、電子メールの送信のための
接続要求を発行する(ステップS591)。
【0125】この接続要求により、サーバが接続される
と、サーバは、接続OKを示す応答コードをクライアン
トに対して返送する。クライアントは、この返答コード
が送られてきたことを認識すると(ステップS59
2)、HELOコマンドにより自分のドメイン名をサー
バに伝えることで、サーバに対する使用開始宣言を行う
(ステップS593)。
【0126】次に、サーバは、クライアントのドメイン
名が認識できた場合に、正常を示す応答コードと、サー
バのドメイン名とをクライアントに対して返送する。ク
ライアントは、この応答コード及びサーバのドメイン名
が送られてきたことを認識すると(ステップS59
4)、MAILコマンドにより、サーバに対して、Fr
om情報を通知し、送信元のユーザ名(アドレス)を指
定することで、サーバに対する電子メールの送信開始の
宣言を行う(ステップS595)。
【0127】次に、サーバは、クライアントからFro
m情報及び送信元のユーザ名が送られることにより、こ
のメールの受信準備ができており、送信元のユーザ名
(アドレス)に間違いがないことを認識すると、正常を
示す応答コードをクライアントに対して返送する。クラ
イアントは、この応答コードが送られてきたことを認識
すると(ステップS596)、RCPTコマンドによ
り、サーバに対して、メールの宛て先を指定する(ステ
ップS597)。尚、複数人にメールを送信する場合に
は、ステップS597にて、複数のメールの宛て先を指
定する。
【0128】次に、サーバは、クライアントから指定さ
れたメールの宛て先が、自分で扱えるものであるかを判
断し、扱える場合に、正常を示す応答コードをクライア
ントに対して返送する。また、扱えない場合には、別の
SMTPサーバに転送するようにすることを示すコード
を返送する。クライアントは、正常を示す応答コードが
送られてきたことを認識した場合に(ステップS59
8)、DATAコマンドにより、サーバに対して、メー
ル本文を送信する宣言を行う(ステップS599)。
【0129】次に、サーバは、クライアントからのメー
ル本文の送信宣言により、受信の準備ができている場合
に、メールの送信許可を示す応答コード(応答コード3
54)をクライアントに対して返送する。クライアント
は、この応答コードが送られてきたことを認識すると
(ステップS600)、送信すべきメール本文をサーバ
に対して送信する(ステップS601)。そして、クラ
イアントは、サーバに対して、<CR><LF>.<C
R><LF>等で示されるコードを送信することで、メ
ール本文送信終了を宣言する(ステップS602)。
【0130】次に、サーバは、クライアントからのメー
ル本文送信終了の宣言により、リクエストが正常に終了
したことを示す応答コード(応答コード250)をクラ
イアントに対して返送する。クライアントは、この応答
コードが送られてきたことを認識すると(ステップS6
03)、QUITコマンドにより、サーバに対して、S
MTPによる電子メールの送信終了を宣言する(ステッ
プS604)。尚、本実施の形態では、メール本文に画
像ファイル(撮影して得られた画像ファイルや受信した
画像ファイル等)を添付するようにしてもよい。
【0131】そして、サーバは、クライアントからの終
了宣言により、終了を示す応答コードをクライアントに
対して返送する。クライアントが、この応答コードが送
られてきたことを認識すると(ステップS605)、T
CP接続が切断され、本処理が終了となる。
【0132】(3−3)電子メール受信 例えば、POP3(Post Office Protocol Version3 )
により、電子メールの受信を行う場合、上記図13に示
すように、先ず、POPのクライアント(以下、単にク
ライアントと言う)は、POPのサーバ(以下、単にサ
ーバと言う)に対して、電子メールの受信のための接続
要求を発行する(ステップS611)。
【0133】次に、サーバは、接続OKを示す応答コー
ド及びサーバ名を、クライアントに対して返送する(ス
テップS611)。クライアントは、この返答コード及
びサーバ名が送られてきたことを認識すると(ステップ
S612)、USERコマンド及びPASSコマンドに
より、ユーザ認証のためのユーザ名とパスワードをサー
バに対して送信する(ステップS613)。
【0134】次に、サーバは、クライアントからのユー
ザ名とパスワードを確認できた場合に、正常を示す応答
コードをクライアントに対して返送する。クライアント
は、この応答コードが送られてきたことを認識すると
(ステップS614)、必要に応じて、STATコマン
ド(メール数等のメールボックスの受信状態情報の要求
を示すコマンド)、LISTコマンド(メールボックス
に存在するメールのリスト情報の要求を示すコマンド)
により、サーバに対して、メールボックスの情報を要求
する(ステップS615)。
【0135】次に、サーバは、この要求に対応するメー
ルボックスの情報をクライアントに対して送信する。ク
ライアントは、サーバからの情報を基に、RETRコマ
ンドにより、サーバに対して、必要なメールを要求する
(ステップS616)。
【0136】次に、サーバは、クライアントから要求さ
れたメールを、クライアントに対して送信する(ステッ
プS617)。クライアントは、サーバからのメールを
受信し、必要なメールを全てサーバに対して要求したか
否かを判別し(ステップS618)、全てのメールを要
求し終えていない場合には、ステップS615の処理に
戻って、以降の処理を繰り返し行う。
【0137】クライアントが必要なメール全てをサーバ
に対して要求し終えた場合、クライアントは、QUIT
コマンドにより、サーバに対して、メールボックスの更
新処理を実行させ、POP3による電子メールの受信を
終了することを宣言する(ステップS619)。
【0138】そして、サーバは、クライアントからの終
了宣言により、終了を示す応答コードをクライアントに
対して返送する。クライアントが、この応答コードが送
られてきたことを認識すると(ステップS620)、P
OP3接続が切断され、本処理が終了となる。
【0139】上述のような各種機能を持ち、各種の動作
を行うようになされたディジタルカメラ100におい
て、最も特徴とする制御の流れを概念的なブロックに置
き換えると、例えば、図14のような構成となる。
【0140】すなわち、ディジタルカメラ100は、通
信部301と、通信部301の出力が各々供給される受
信量算出部302及びデータ記憶部303と、データ記
憶部303の出力が供給されるメモリ304と、画像入
力部305と、画像入力部305の出力が供給される画
像圧縮部306と、画像圧縮部306の出力が供給され
る画像記憶部307とを備えており、メモリ304に
は、画像記憶部307の出力も供給されるようになされ
ている。また、ディジタルカメラ100は、メモリ30
4の出力が供給されるメモリ残量算出部309と、入力
部310と、入力部310の出力が供給される撮影モー
ド設定部311と、上述の受信量算出部302、メモリ
残量算出部309及び撮影モード設定部311の各出力
が供給される制御部308とを備えており、制御部30
8の出力は、画像圧縮部306及び通信部301に各々
供給されるようになされている。
【0141】そこで、まず、通信部301は、PHS部
203に相当するものである。
【0142】受信量算出部302は、メインCPU部2
01のCPU29にて実行されるソフトウェアによって
実現されるものである。この受信量算出部302は、通
信プロトコルを用いることで、これらから通信部301
で受信する予定データのデータ量(受信データ予定量)
を算出する。
【0143】データ記憶部303は、通信部301で受
信されたデータを、メモリ304にファイルシステムを
用いて記憶する。メモリ304は、メインCPU201
のフラッシュROM32(不揮発性メモリ)に相当する
ものである。
【0144】画像入力部305は、上記図6に示したよ
うな構成を有するカメラ部204全体に相当するもので
ある。
【0145】画像圧縮部306は、CPU29に内蔵さ
れているものであり、量子化テーブルを変更すること
で、圧縮後の画像サイズを調整できるようになされてい
る。表1は、本機器にて取り扱う撮影モード、該撮影モ
ードにより得られる画像のサイズ、及び使用される量子
化テーブルの番号の一例を示したものである。
【0146】
【表1】
【0147】この表1に示すように、ここでは、撮影モ
ードを、エコノミ(Economy )モード、ノーマル(Norm
al)モード、ファイン(Fine)モード、及びスーパーフ
ァイン(Super Fine)、各々の撮影モードにより得られ
る画像のサイズを、25KB、50KB、100KB、
及び200KB、その際に使用される量子化テーブルの
番号を”4”、”3”、”2”、及び”1”としてお
り、各々4段階に分類する。
【0148】画像記憶部307は、CPU29によっ
て、画像圧縮部306で圧縮された画像データをメモリ
304に記憶する。
【0149】制御部308は、CPU29のソフトウェ
アによって実現されるものであり、本機器全体の動作制
御を司るものである。特に、後述のメモリ残量算出部3
09からの指示により、メモリ304の残量が少ないと
判断された場合、受信する予定であったデータを外部機
器へと送信するための制御を行う。尚、上記の場合、画
像圧縮部306における量子化テーブル等のパラメータ
を変更することで、その圧縮制御を行うようにしてもよ
い。具体的には、後述のメモリ残量算出部309からの
指示により、メモリ304の残量が少ないと判断された
場合、その旨を画像圧縮部306に通知することで、画
像圧縮部306での圧縮率を変更する。
【0150】メモリ残量算出部309は、CPU29の
ソフトウェアによって実現されるものであり、メモリ3
04の残量を算出する際には、メモリ304上に構築さ
れたファイルシステムのテーブルを使用する。
【0151】入力部310は、モードダイヤル101等
の入力スイッチに相当するものである。すなわち、撮影
者が撮影モードを指示する場合等に用いられる。
【0152】撮影モード設定部311は、サブCPU部
202のサブCPU1によって、モードダイヤル101
(入力部310)の状態をCPU29に通知すること
で、撮影モードの設定を行う。
【0153】上述のようなディジタルカメラ100での
最も特徴とする動作を実施するためのソフトウェアによ
る処理について以下説明する。
【0154】メインCPU部201のROM32には、
例えば、図15に示すフローチャートに従ったプログラ
ムが予め格納されており、このプログラムがCPU29
により読み出されて実行されることで、ディジタルカメ
ラ100は、次のように動作する。
【0155】先ず、通信部301(PHS部203)が
受信着呼状態であるか否かを判別し(ステップS63
1)、また、画像入力部305(カメラ部204)が撮
影状態であるか否かを判別する(ステップS632)。
これらの判別の結果、受信着呼状態であり、且つ撮影状
態である場合に、次のステップS633からの処理ステ
ップを実行する。
【0156】尚、ステップS631により受信着呼状態
でない場合は、通常の撮影制御を行うため、本処理を終
了する。送信の場合は、自らの制御で通信のタイミング
を決定できるため、撮影のタイミングを回避することが
できる。また、ステップS632により撮影状態でない
場合にも、通常の撮影制御を行うため、本処理を終了す
る。また、ステップS632での撮影状態であるか否か
の判別は、シャッターボタン102が半押し状態、或い
は、全押し状態であるかを検出することで行う。或い
は、モードダイヤル101により、CAMERAモード
に設定されたかを検出することで行う。
【0157】受信着呼状態であり、且つ撮影状態である
場合、制御部308は、メモリ残量算出部309にて算
出されたメモリ304の残量から、受信量算出部302
にて算出された受信データ予定量を減じた値Aを得る
(ステップS633)。ここでの受信データ予定量は、
例えば、Email受信でのデータの予定量を算出する
ものとする。すなわち、通信プロトコルとして上述した
POP3を使用し、上記図13に示したようなプログラ
ム中のステップS615”サーバに各種情報要求”に
て、POP3のLISTコマンドやSTATコマンドを
使用することで算出する。
【0158】次に、制御部308は、撮影モード設定部
311から設定された現在の撮影モードに対応した典型
的な圧縮後の画像サイズを、上記表1から求め、その求
めた画像サイズを、ステップS633で得た値Aから減
じる。そして、その結果が一定量の値を超えているか否
かを判別する(ステップS634)。ここで、一定量の
値をオフセットとして用いる理由としては、JPEG方
式等の圧縮では、圧縮後の画像サイズを事前に予測する
ことは困難であり、あくまで典型的な圧縮後の画像サイ
ズしか予測できないからである。この一定量の値を大き
く設定することで、通信終了後も一定量の枚数の撮影画
像を確保することが可能となる。
【0159】ステップS634の判別の結果、減算値が
一定量の値を超えていた場合、これはメモリ304の残
量に余裕があることを示しているため、受信処理、撮影
処理、圧縮処理、及び記録処理を継続して行って(ステ
ップS638)、本処理を終了する。
【0160】ステップS634の判別の結果、減算値が
一定量の値を超えていなかった場合、通常の制御を行え
ば、撮影のためのメモリ304の残量が確保できないこ
とにより、受信動作を行えないことになる。そこで、こ
こでは、通信の信頼性を向上させるために、本来受信す
るはずであったデータ(メモリ304に記憶するはずで
あったデータ、以下、「受信予定データ」とも言う)を
他の機器へ送信する。例えば、ピアツゥーピア通信の場
合、通信相手の通信可能な条件と、本機器の通信可能な
条件とが常に合致しているか否かはわからないため、双
方の通信が可能なときに、共通の機器が認識可能な場所
へデータを送信するようにする。このため、制御部30
8は、データの送信先を決定する(ステップS63
5)。送信先については、予め定められている機器を送
付したり、そのときに使用者による選定を行うようにし
てもよい。データの送信先が決定すると、制御部308
は、その送信先に対して送信要求(転送要求)を発行
し、その要求の確認後、ステップS631にて着呼した
呼を切断して、受信予定データを上記送信先へ送信する
ように、通信部301を制御する。このとき、制御部3
08は、受信予定データについての情報(受信するのに
必要なメモリ量、送信先、及びファイル名の情報等)を
保持しておく(ステップS636)。その後、撮影処
理、圧縮処理、及び記録処理を行って(ステップS63
7)、本処理を終了する。
【0161】尚、本機器の使用者は、撮影の後に、受信
予定データの受信のために、メモリ304の残量の確保
を行い、受信予定データの送信先と通信することで、受
信予定データを受信する。このとき、カラー液晶107
上に、ステップS636により保持された受信予定デー
タのサイズ、送信先、及びファイル名等を表示するよう
に構成すれば、より効率的に上記の操作を行うことがで
きる。
【0162】(第2の実施の形態)本実施の形態におけ
るディジタルカメラは、上述した第1の実施の形態にお
けるディジタルカメラ100と同様の構成としているが
(上記図14参照)、全体の制御についてが異なってい
る。すなわち、本実施の形態では、通信部301での通
信動作と、画像入力部305での撮影動作とが重なった
ために、メモリ304の残量不足が生じた場合、受信予
定データを他の機器へ送信すると同時に、該受信予定デ
ータの一部を受信することで、通信の即時性の確保を図
る。
【0163】このため、上記図15のプログラムの代わ
りに、例えば、図16に示すフローチャートに従ったプ
ログラムを用いる。尚、上記図16のフローチャートに
おいて、上記15のフローチャートと同様に処理するス
テップには同じ符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0164】先ず、通信部301が受信着呼状態である
か否かの判別を行い(ステップS631)、次に、画像
入力部305が撮影状態であるか否かの判別を行って
(ステップS632)、これらの判別の結果、受信着呼
状態であり、且つ撮影状態である場合に、以降の処理ス
テップを実行し、そうでない場合には、本処理を終了す
る。受信着呼状態であり、且つ撮影状態である場合、制
御部308は、メモリ304の残量から受信データ予定
量を減じた値Aを得た後(ステップS633)、該値A
から現在の撮影モードに対応した典型的な圧縮後の画像
サイズを減算し、その結果が一定量の値を超えているか
否かを判別する(ステップS634)。
【0165】そこで、ステップS634の判別の結果、
減算値が一定量の値を超えていた場合、これはメモリ3
04の残量に余裕があることを示しているため、受信処
理、撮影処理、圧縮処理、及び記録処理を継続して行
い、その後、本処理を終了する。
【0166】一方、ステップS634の判別の結果、減
算値が一定量の値を超えていなかった場合、制御部30
8は、上述したようにして、受信予定データの送信先を
決定する(ステップS635)。
【0167】データの送信先が決定すると、制御部30
8は、受信予定データの一部のデータを受信するよう
に、通信部301を制御する。例えば、受信予定データ
が文書データであった場合、該文書データに含まれる要
約データのみを受信する。或いは、該要約データが存在
しないデータであった場合には、制御部308内にて機
械的に新たに要約データを作成して保持するようにす
る。また、ピアツゥピアメール通信の場合には、受信予
定データの表題部分のデータを受信するようにする。こ
のようにして一部受信されたデータは、制御部308内
部に保持される。そして、制御部308は、上記の決定
した送信先に対して送信要求(転送要求)を発行し、そ
の要求の確認後、ステップS631にて着呼した呼を切
断して、受信予定データを上記送信先へ送信するよう
に、通信部301を制御する(ステップS641)。
【0168】その後、撮影処理、圧縮処理、及び記録処
理を行って(ステップS637)、本処理を終了する。
【0169】尚、本機器の使用者は、撮影の後に、受信
予定データの受信のために、メモリ304の残量の確保
を行い、ステップS641により一部受信されたデータ
を活用して、必要なデータのみを、受信予定データの送
信先と通信することで受信する。
【0170】(第3の実施の形態)本実施の形態におけ
るディジタルカメラは、上述した第1の実施の形態にお
けるディジタルカメラ100と同様の構成としているが
(上記図14参照)、全体の制御についてが異なってい
る。すなわち、本実施の形態では、通信部301にて特
定の相手先からの受信が行われている場合にのみ、上述
の送信先に対しての要求を発行する。
【0171】このため、上記図15のプログラムの代わ
りに、例えば、図17に示すフローチャートに従ったプ
ログラムを用いる。尚、上記図17のフローチャートに
おいて、上記15のフローチャートと同様に処理するス
テップには同じ符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0172】先ず、通信部301が受信着呼状態である
か否かの判別を行い(ステップS631)、次に、画像
入力部305が撮影状態であるか否かの判別を行って
(ステップS632)、これらの判別の結果、受信着呼
状態であり、且つ撮影状態である場合に、以降の処理ス
テップを実行し、そうでない場合には、本処理を終了す
る。受信着呼状態であり、且つ撮影状態である場合、制
御部308は、メモリ304の残量から受信データ予定
量を減じた値Aを得た後(ステップS633)、該値A
から現在の撮影モードに対応した典型的な圧縮後の画像
サイズを減算し、その結果が一定量の値を超えているか
否かを判別する(ステップS634)。
【0173】そこで、ステップS634の判別の結果、
減算値が一定量の値を超えていた場合、これはメモリ3
04の残量に余裕があることを示しているため、受信処
理、撮影処理、圧縮処理、及び記録処理を継続して行っ
て(ステップS638)、本処理を終了する。
【0174】一方、ステップS634の判別の結果、減
算値が一定量の値を超えていなかった場合、制御部30
8は、通信部301において、特定の相手先からの画像
データの受信が行われているか否かを判別する(ステッ
プS651)。この判別は、例えば、発信番号サービス
から得られる発信番号を使用して、相手先の発信番号を
把握し、それと、予め使用者から設定されている発信番
号(特定の相手先の番号)と比較することで実現する。
【0175】ステップS651の判別の結果、特定の相
手先でなかった場合、制御部308は、撮影動作を中止
するように画像入力部305を制御する。これにより、
画像入力部305での撮影動作は止まり、通信部301
での受信動作は継続して行われることになる(ステップ
S652)。その後、本処理を終了する。このような構
成とすることで、撮影と通信のプライオリティを通信先
によって制御することが可能となり、撮影に優先して受
信を行うことも可能となる。尚、上記の制御において、
例えば、撮影動作を中止する代わりに、受信動作を中止
して、撮影動作を継続するようにしてもよい。
【0176】ステップS651の判別の結果、特定の相
手先であった場合、制御部308は、上述したようにし
て、受信予定データの送信先を決定し(ステップS63
6)、該受信予定データを送信するための制御を行う
(ステップS637)。その後、撮影処理、圧縮処理、
及び記録処理を行って(ステップS637)、本処理を
終了する。
【0177】(第4の実施の形態)本実施の形態におけ
るディジタルカメラは、上述した第1の実施の形態にお
けるディジタルカメラ100と同様の構成としているが
(上記図14参照)、全体の制御についてが異なってい
る。すなわち、本実施の形態では、通信部301におい
て、画像データのみならず音声データ等を含むデータが
受信される場合にも、メモリ資源に対してデータ受信動
作と撮影動作という2つの動作が起こる場合の競合を回
避する。
【0178】このため、上記図15のプログラムの代わ
りに、例えば、図18に示すフローチャートに従ったプ
ログラムを用いる。尚、上記図18のフローチャートに
おいて、上記15のフローチャートと同様に処理するス
テップには同じ符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0179】先ず、通信部301が受信着呼状態である
か否かの判別を行い(ステップS631)、次に、画像
入力部305が撮影状態であるか否かの判別を行って
(ステップS632)、これらの判別の結果、受信着呼
状態であり、且つ撮影状態である場合に、以降の処理ス
テップを実行し、そうでない場合には、本処理を終了す
る。
【0180】受信着呼状態であり、且つ撮影状態である
場合、制御部308は、通信部301において、音声通
話又は音声データの受信(以下、「音声データ通信」と
言う)が、これから始まるか否かを判別する(ステップ
S661)。
【0181】ステップS661の判別の結果、音声デー
タ通信が行われる場合、これは撮影動作と両立しうる場
合であるため、該音声データ通信のための受信処理、撮
影処理、圧縮処理、及び記録処理を継続して行う(ステ
ップS638)。そして、その後、本処理を終了する。
尚、この場合、例えば、その旨を知らせるためのメッセ
ージをカラー液晶107(電子ビューファインダ)上に
表示し、相手先との会話を開始するか等を使用者に選択
させるようにしてもよい。また、ボイスメールのような
音声データを受信した場合には、その再生を開始するよ
うにしてもよい。
【0182】したがって、ステップS661の判別の結
果、音声データ通信が行われない予定の場合に、上述し
たステップ633〜ステップS637による、メモリ資
源に対してデータ受信動作と撮影動作という2つの動作
が起こる場合の競合を回避するための処理を実行する。
【0183】尚、上述した第4の実施の形態において、
通信部301が、音声データと画像データの両方を含む
データを受信した場合には、例えば、音声データのみの
通信を先に行い、その後に、相手先に対して、画像デー
タを再送するための要求を発行する。これにより、音声
データの通信後に、画像データの通信が行われることに
なる。
【0184】また、本発明の目的は、上述した各実施の
形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアの
プログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或い
は装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュー
タ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読みだして実行することによっても、達
成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体か
ら読み出されたプログラムコード自体が前述した各実施
の形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコ
ードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとな
る。プログラムコードを供給するための記憶媒体として
は、ROM、フロッピーディスク、ハードディスク、光
ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、
磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることが
できる。また、コンピュータが読みだしたプログラムコ
ードを実行することにより、上述した各実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実
際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって各実
施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言う
までもない。さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、
その処理によって上述した各実施の形態の機能が実現さ
れる場合も含まれることは言うまでもない。
【0185】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ネット
ワークを介して受信された第1のデータと、入力された
第2のデータ(撮影して得られた画像データを圧縮した
データ等)とをメモリ(記憶手段)に記憶し、該メモリ
の記憶管理を行う。この記憶管理に基づいて、受信され
る予定であった第1のデータ(メモリに記憶されるはず
であった受信予定データ)を、他の機器等へ送信する。
【0186】具体的には例えば、受信予定データ(第1
のデータ)のサイズに対して、入力される第2のデータ
の予定サイズ(予め決められた撮影画質モードで撮影し
て得られる画像データの予定サイズ等)を加算し、その
加算値と、メモリ(記憶手段)の残量とを比較する。そ
して、該加算値が、メモリ残量より大きかった場合、所
定の送信先へ受信予定データを送信(転送)する指示を
行う。これにより、その時は、第1のデータの受信は行
われず、該第1のデータが所定の送信先へ送信されるこ
とになる。このように構成すれば、撮影して得られた画
像データ(第2のデータ)を使用者の意図通りに保持す
ることが可能となり、且つ、以前に撮影してメモリに記
憶されている画像データを、メモリ残量を確保するため
に消去する必要もない。また、送信指示そのものは瞬時
に行えるため、撮影の即時性も失われることがない。
【0187】また、上記の場合に、受信予定データを送
信すると同時に、該受信予定データの一部のデータ(第
3のデータ、受信予定データの概略を保つ情報等)のみ
については受信する。或いは、受信予定データを送信す
ると同時に、該受信予定データに関する情報(データサ
イズや送信先の情報等)を保持する。このように構成す
れば、受信予定データの即時性を保つことも可能とな
る。
【0188】また、予め決められた特定の通信先からの
受信であった場合に、上記の受信予定データの送信を行
うように構成すれば、撮影と通信のプライオリティを通
信先によって制御することが可能となる。したがって、
特定の相手からの通信のみ、撮影に優先して受信を行う
ことも可能となる。
【0189】また、受信データが音声データ以外の場合
に、上記の受信予定データの送信を行うように構成すれ
ば、音声データの受信時には、通話等と撮影を両立させ
ることが可能となる。
【0190】以上のことにより、本発明によれば、ディ
ジタルカメラと通信機器を一体化した装置等において、
メモリ資源の衝突というデメリットを克服することが可
能となる。このため、信頼性の高い通信動作と、即時性
の高い撮影動作との要求を満足させることが可能とな
り、小型で操作性の高い装置やシステムを提供すること
が可能となる。また、撮影現場においてもシャッターチ
ャンスを逃すことなく、機敏な撮影も可能となる。ま
た、本発明では、上記のための動作制御を、CPUやメ
モリ等の制御によって実現しているので、簡便であり、
通常構成の伝送装置又は伝送装置インターフェース付き
のディジタルカメラ等においても実現が可能となる。よ
って、本発明は、ディジタルカメラの小型化、低消費電
力化、低コスト化を阻害するものではなく、今後とも将
来にわたって有意義な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において、本発明を適用した
ディジタルカメラの正面からの外観図である。
【図2】上記ディジタルカメラの他方面からの外観図で
ある。
【図3】上記ディジタルカメラのモードダイヤルを説明
するための図である。
【図4】上記ディジタルカメラが有する各機能を説明す
るための図である。
【図5】上記ディジタルカメラの内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】上記ディジタルカメラのカメラ部の詳細な構成
を示すブロック図である。
【図7】上記ディジタルカメラにおいて、撮影動作を実
施するためのプログラムを説明するためのフローチャー
トである。
【図8】上記撮影動作において、キー操作による割り込
み処理を実施するためのプログラムを説明するためのフ
ローチャートである。
【図9】上記割り込み処理において、play bac
k機能を実施するためのプログラムを説明するためのフ
ローチャートである。
【図10】上記ディジタルカメラにおいて、画像再生
(表示)動作を実施するためのプログラムを説明するた
めのフローチャートである。
【図11】上記ディジタルカメラにおいて、電子メール
のリンク確立処理を実施するためのプログラムを説明す
るためのフローチャートである。
【図12】上記電子メールの送信処理を実施するための
プログラムを説明するためのフローチャートである。
【図13】上記電子メールの受信処理を実施するための
プログラムを説明するためのフローチャートである。
【図14】上記ディジタルカメラの制御の流れを概念的
に示すブロック図である。
【図15】上記ディジタルカメラの動作制御を実施する
ためのプログラムを説明するためのフローチャートであ
る。
【図16】第2の実施の形態における、上記ディジタル
カメラの動作制御を実施するためのプログラムを説明す
るためのフローチャートである。
【図17】第3の実施の形態における、上記ディジタル
カメラの動作制御を実施するためのプログラムを説明す
るためのフローチャートである。
【図18】第4の実施の形態における、上記ディジタル
カメラの動作制御を実施するためのプログラムを説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
301 通信部 302 受信量算出部 303 データ記憶部 304 メモリ 305 画像入力部 306 画像圧縮部 307 画像記憶部 308 撮影画像量制御部 309 メモリ残量算出部 310 入力部 311 撮影モード設定部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して第1のデータを受
    信する受信ステップと、 第2のデータを入力する入力ステップと、 上記受信ステップにより受信された第1のデータ及び上
    記入力ステップにより入力された第2のデータをメモリ
    へ記憶する記憶ステップと、 上記メモリへのデータの記憶管理を行う管理ステップ
    と、 上記受信ステップにより受信される第1のデータを上記
    ネットワークを介して送信する送信ステップと、 上記管理ステップでの記憶管理に基づいて、上記受信ス
    テップによる受信動作及び上記送信ステップによる送信
    動作を制御する制御ステップとを含むことを特徴とする
    情報処理方法。
  2. 【請求項2】 上記ネットワークは、無線ネットワーク
    であることを特徴とする請求項1記載の情報処理方法。
  3. 【請求項3】 上記管理ステップは、上記メモリの未記
    憶容量を管理するステップを含むことを特徴とする請求
    項1記載の情報処理方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも上記第2のデータは、撮影動
    作により得られた画像データを含むことを特徴とする請
    求項1記載の情報処理方法。
  5. 【請求項5】 上記制御ステップは、上記第1のデータ
    の送信と同時に、該第1のデータに含まれる第3のデー
    タを受信するための制御のステップを含むことを特徴と
    する請求項1記載の情報処理方法。
  6. 【請求項6】 上記制御ステップは、上記第1のデータ
    の送信と同時に、該第1のデータに関する情報を保持す
    るための制御のステップを含むことを特徴とする請求項
    1記載の情報処理方法。
  7. 【請求項7】 上記制御ステップは、上記受信ステップ
    により所定の通信先からのデータが受信されている場合
    に、上記第1のデータを送信するための制御のステップ
    を含むことを特徴とする請求項1記載の情報処理方法。
  8. 【請求項8】 上記制御ステップは、上記受信ステップ
    により音声データを含むデータが受信されている場合
    に、上記入力ステップによる上記第2のデータの入力を
    禁止するステップを含むことを特徴とする請求項1記載
    の情報処理方法。
  9. 【請求項9】 ネットワークを介して第1のデータを受
    信する受信手段と、 第2のデータを入力する入力手段と、 上記受信手段にて受信された第1のデータ及び上記入力
    手段にて入力された第2のデータを記憶する記憶手段
    と、 上記記憶手段へのデータの記憶管理を行う管理手段と、 上記受信手段にて受信される第1のデータを上記ネット
    ワークを介して送信する送信手段と、 上記管理手段での記憶管理に基づいて、上記受信手段に
    よる受信動作及び上記送信手段による送信動作を制御す
    る制御手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  10. 【請求項10】 上記ネットワークは、無線ネットワー
    クであることを特徴とする請求項9記載の情報処理装
    置。
  11. 【請求項11】 上記管理手段は、上記記憶手段の未記
    憶容量を管理することを特徴とする請求項9記載の情報
    処理装置。
  12. 【請求項12】 少なくとも上記第2のデータは、撮影
    動作により得られた画像データを含むことを特徴とする
    請求項9記載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】 上記制御手段は、上記第1のデータの
    送信と同時に、該第1のデータに含まれる第3のデータ
    を受信するための制御を行うことを特徴とする請求項9
    記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 上記制御手段は、上記第1のデータの
    送信と同時に、該第1のデータに関する情報を保持する
    ことを特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
  15. 【請求項15】 上記制御手段は、上記受信手段にて所
    定の通信先からのデータが受信されている場合に、上記
    第1のデータを送信するための制御を行うことを特徴と
    する請求項9記載の情報処理装置。
  16. 【請求項16】 上記制御手段は、上記受信手段にて音
    声データを含むデータが受信されている場合に、上記入
    力手段による上記第2のデータの入力を禁止することを
    特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
  17. 【請求項17】 通信機能を有し、ネットワークを介し
    て第1のデータを受信すると共に、撮影画像を第2のデ
    ータとして入力するようになされた撮像装置であって、 請求項9〜16の何れかに記載の情報処理装置の機能を
    有することを特徴とする撮像装置。
  18. 【請求項18】 撮影機能を有し、ネットワークを介し
    て第1のデータを受信すると共に、撮影画像を第2のデ
    ータとして入力するようになされた通信装置であって、 請求項9〜16の何れかに記載の情報処理装置の機能を
    有することを特徴とする通信装置。
  19. 【請求項19】 ネットワークを介して互いにデータ送
    受信する複数の機器からなるシステムであって、 上記複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項
    9〜16の何れかに記載の情報処理装置の機能を有する
    ことを特徴とするシステム。
  20. 【請求項20】 ネットワークを介して受信された第1
    のデータと、入力された第2のデータとをメモリに記憶
    するための処理ステップをコンピュータが読出可能に格
    納した記憶媒体であって、 上記処理ステップは、請求項1〜8の何れかに記載の情
    報処理方法の処理ステップを含むことを特徴とする記憶
    媒体。
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