JP2000115710A - デジタル映像再生装置及びデジタル映像再生方法 - Google Patents

デジタル映像再生装置及びデジタル映像再生方法

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JP2000115710A
JP2000115710A JP10277836A JP27783698A JP2000115710A JP 2000115710 A JP2000115710 A JP 2000115710A JP 10277836 A JP10277836 A JP 10277836A JP 27783698 A JP27783698 A JP 27783698A JP 2000115710 A JP2000115710 A JP 2000115710A
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digital video
luminance
video data
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scene change
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JP10277836A
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English (en)
Inventor
Eiji Fukagai
栄治 深貝
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】シーン変化に応じてカラーパレットの設定を自
動的に行って、常に最適な輝度値でデジタル映像を再生
する。 【解決手段】DVDに記録されたデジタル映像データを
フレーム単位に読み込んで、輝度平均値算出部21によ
り1フレーム中の輝度平均値を求めると共に画素動き量
検出部22によりフレーム間の各画素の動き量を求め
る。シーン変化検出部23にて、輝度平均値算出部21
から得られた1フレーム中の輝度平均値または画素動き
量検出部22から得られるフレーム間の各画素の動き量
に基づいてシーンが変化したことを検出し、当該フレー
ムの輝度平均値に応じたカラーパレットを選択するよう
に切り替え部26を制御する。これにより、デジタル映
像データはシーン変化時にそのときの輝度平均値に応じ
たカラーパレットにて輝度調整されて画面に表示され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばDVD
(Digital Video Disc)などのメディアに記録されたデ
ジタル映像データを再生して表示するデジタル映像再生
装置に係り、特に、シーンの変化に応じて画質を改善す
るデジタル映像再生装置及びデジタル映像再生方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータ(以下、
パソコンと称す)では、DVDドライブを備え、このD
VDドライブにてメディアから読み取ったデジタル映像
データをバスを介してDVDデコーダに送り、デコード
後のデジタル映像データを表示コントローラへ送って、
画面上にその映像を表示するものがある。これをDVD
パソコンと呼ぶ。
【0003】DVDデコーダ上には、カラーパレット設
定用のメモリが実装されており、ソフトウェアによりそ
の値を制御し、映像データの輝度信号、色差信号を調整
できるようになっている。ユーザは、画面上で「ブライ
トネス」、「コントラスト」、「色合い」のつまみ(ス
ライダー)をマウスなどを操作して調整することによ
り、ユーザの希望に応じた状態に設定できる仕組みとな
っている。この場合、ユーザが変更しない限りは、カラ
ーパレットは一定であり、ブライトネス、コントラス
ト、色合いも一定であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従
来、カラーパレットと通常呼ばれる輝度信号、色差信号
の変更手段はユーザの調整操作がない限りは一定であっ
た。このため、どんなシーンにおいても同じカラーパレ
ットを用いて再生処理が行われることになり、例えば暗
いシーンや明るいシーンなど、輝度調整が必要となるシ
ーンでは映像が不鮮明になる問題があった。
【0005】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、シーン変化に応じてカラーパレットの設定を自動
的に行って、常に最適な輝度値でデジタル映像を再生す
ることのできるデジタル映像再生装置及びデジタル映像
再生方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、特性の異なる
複数のカラーパレットを有し、メディアに記録されたデ
ジタル映像データをフレーム単位で読み込んで1フレー
ム中の輝度平均値を求め、この1フレーム中の輝度平均
値に基づいてシーン変化を検出したときに、そのときの
輝度平均値に応じたカラーパレットを用いてデジタル映
像データの輝度値を調整し、この輝度調整後のデジタル
映像データを表示装置に表示するようにしたものであ
る。
【0007】また、本発明は、1フレーム中の輝度平均
値を求めると共にフレーム間の各画素の動き量を検出
し、この各画素の動き量からシーン変化を検出すること
により、そのときの輝度平均値に応じたカラーパレット
を用いてデジタル映像データの輝度値を調整し、この輝
度調整後のデジタル映像データを表示装置に表示するよ
うにしたものである。
【0008】このような構成によれば、ユーザ自身が輝
度調整を行わなくとも、シーン変化に応じたカラーパレ
ットが自動選択され、常に最適な輝度値でデジタル映像
を再生することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の一実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に
係るデジタル映像再生装置の構成を示すブロック図であ
る。本実施形態では、パソコンでDVD映像を再生、表
示する場合を想定している。
【0010】本装置は、メディアとしてDVD(Digita
l Video Disc)11を備えている。このDVD11に
は、映画などのデジタル映像データが例えばMPEG
(MotionPicture Expert Group )などの圧縮方式によ
って圧縮符号化された状態で記録されている。DVDデ
コーダ部12は、DVD11からデジタル映像データを
読み込んでデコード処理し、表示コントローラ部14に
対応した信号に復元する処理を行う。
【0011】このDVDデコーダ部12によってデコー
ド出力されるデジタル映像データS1は、パレット変換
部13に与えられる。パレット変換部13は、このデジ
タル映像データS1をフレーム単位で読み込み、特性の
異なる複数のカラーパレットを選択的に使用して、その
デジタル映像データS1の輝度信号を調整する処理を行
う。なお、このパレット変換部13の具体的な構成につ
いては、後に図2を参照して説明する。
【0012】表示コントローラ部14は、このパレット
変換部13によって輝度信号が調整された後のデジタル
映像データS2を受けて、これを表示装置15にウイン
ドウ表示するための表示制御を行う。
【0013】表示装置15は、パソコンに標準装備され
たものであり、例えばLCD(Liquid Crystal Displa
y)などからなり、ここでは表示画面の一部がDVD映
像の表示用として用いられる。
【0014】図2は上記パレット変換部13の構成を示
すブロック図である。本実施形態において、パレット変
換部13は、特性の異なる複数のカラーパレットを有し
ており、フレーム間のシーン変化を検出することで、そ
のときのフレームの輝度平均値に基づいてカラーパレッ
トを切り替え、デジタル映像データS1の輝度信号を調
整することを特徴としている。
【0015】このパレット変換部13は、図2に示すよ
うに、輝度平均値算出部21、画素動き量検出部22、
シーン変化検出部23、カラーパレットI/F部24、
特性の異なる複数(ここでは3種類)のカラーパレット
25a〜25c、切り替え部26からなる。
【0016】輝度平均値算出力部21は、フレーム単位
でデジタル映像データS1を読み込んで、1フレーム中
の輝度の平均値を求める。この輝度平均値を求める方法
として、表示装置15の画面全体の画素を対象として求
める方法と、代表点のみを対象として求める方法の2通
りあるが、これについては後に図3乃至図5を参照して
説明する。
【0017】画素動き量検出部22は、フレーム単位で
デジタル映像データS1を読み込んで、フレーム間の各
画素の動き量を検出する。この各画素の動き量の検出方
法についても後に図6を参照して説明する。
【0018】シーン変化検出部23は、輝度平均値算出
部21によって得られた1フレーム中の輝度平均値、あ
るいは、画素動き量検出部22によって得られたフレー
ム間の各画素の動き量に基づいてシーン変化を検出し、
シーン変化時に上記検出輝度平均値に基づいてカラーパ
レット選択信号S3を出力する。
【0019】カラーパレットI/F部24は、デジタル
映像データS1をカラーパレット25a〜25cに送る
ためのインタフェースである。これらのカラーパレット
25a〜25cは、それぞれに輝度の変換特性(関数)
が異なる。
【0020】すなわち、カラーパレット25aは、ノー
マルカラーパレットとして使用されるものであり、図8
(a)に示すように、入力値と出力値が同等の特性を有
する。カラーパレット25bは、明るい画像に応じたカ
ラーパレットとして使用されるものであり、図8(b)
に示すように、入力値に対して出力値が大きな値となる
特性を有する。カラーパレット25cは、暗い画像に応
じたカラーパレットとして使用されるものであり、図8
(c)に示すように、入力値に対して出力値が小さな値
となる特性を有する。
【0021】切り替え部26は、シーン変化検出部23
から出力されるカラーパレット選択信号S3によって、
カラーパレット25a〜25cのいずれかの出力信号を
選択するように制御され、その選択した出力信号を輝度
値調整後のデジタル映像データS2として出力する。
【0022】ここで、上記構成のデジタル映像再生装置
によって実現されるシーン変化に応じた輝度調整方法に
ついて説明する。 [1]まず、輝度の平均値からシーン変化を検出する方
法について説明する。
【0023】ディスプレイ上の各画素は、走査に応じ
て、時間的に変化する輝度値を持っており、本実施形態
では、図2に示す輝度平均値算出部21にて、1フレー
ム中の輝度の平均値を求めている。
【0024】平均値とは、単にあるフレームにおける輝
度値の相加平均を意味するが、以下に説明するように、
その輝度値の平均を取る際に、画面上の全ての画素を対
象として輝度の平均を取る方法と、代表点を取り、その
代表点についてのみ輝度の平均を取る方法とがある。
【0025】(a)画面上の全ての画素を対象として輝
度の平均を取る方法 図3に示すように、ディスプレイ上の各画素31は横軸
(X軸)と縦軸(Y軸)の値の組によって指定される。
この時、1フレーム内で、全ての(X,Y)についての
相加平均をシーン検出のための情報として用いる。
【0026】例えば、映画などの映像の場合には、通
常、この平均値はフレームが変わっても大きくは変化し
ない。フレーム変化に応じて微小な値ずつ変化する。と
ころが、急に場面が変わった場合、この平均値が大きく
変わり得る。そこで、その事実を逆手に取り、各フレー
ム毎に輝度平均値を観察し、その変化が予め決めた閾値
以上ならば、シーンが変化したものと判定する。
【0027】より具体的には、DVDパソコンの場合
は、図4に示すように、DVD映像表示部15aは、表
示装置15における表示画面内の任意の位置に表示され
る1つのウィンドウである。つまり、このDVD映像表
示部15aの部分(斜線で示す部分)でDVD映像を表
示し、その他の部分は通常のパソコン作業エリアとして
使用する構成となっている。したがって、上記輝度の平
均値は、この1つのウィンドウ内で取るものとする。
【0028】(b)代表点を取って輝度の平均を取る方
法 図5は輝度の平均値を求める際の代表点のサンプリング
の仕方を模式的に表したものである。図中の32は代表
点として決められた画素である。
【0029】上記(a)の方法のように全画素について
計算するよりも、予め決めておいた画素について計算す
るほうが、計算時間の観点から好都合であるということ
がこの方法の根拠である。
【0030】図5の例では、画面全体に一様に代表点を
配置しているが、現実的には、人間の視覚の特性から、
画面中央部をより密集してサンプリングし、画面の外側
の方はまばらにサンプリングするほうが効果的である。
この場合も、図4に示すように表示画面上に設定された
DVD映像表示部15aを対象として、輝度の平均値を
求めることになる。
【0031】いずれにせよ、上述のような代表点につい
てのみ輝度平均値(1フレーム内での相加平均)を求
め、その変動の度合いにより、シーンの変化を検出す
る。このシーン変化の考え方も上記(a)の場合と同様
であり、各フレーム毎に得られる輝度平均値の変化量が
ある閾値以上であったならば、その時点でシーン変化と
判定する。
【0032】また、上記[1]の方法とは別に、動画再
生において、フレーム間の各画素の動き量を測定し、そ
の動き量の大きい画素の個数によってシーンの変化を検
出する方法も考えられる。
【0033】[2]フレーム間の各画素の動き量からシ
ーン変化を検出する方法 図6はある画素の動き表したものである。DVDの再生
表示システムにおいて、各画素33で、動き量と呼ばれ
るフレーム間での動きの度合いを測る量が割り当てられ
ている。具体的には、それは「0」から「7」の整数値
を取り、「0」は動きなしを表し、数値が大きくなるに
ついて動きの度合いが大きくなり、「7」が最大値であ
る。
【0034】そこで、例えば動き量5以上の画素数を数
え、その量が一定数よりも多ければ、その時点でシーン
変化と判定する。本実施形態では、この各画素の動き量
を図2に示す画素動き量検出部22で検出する。この画
素動き量検出部22の具体的な構成について、簡単に説
明しておく。
【0035】図7は画素動き量検出部22の構成例であ
る。入力信号は、垂直エッジ検出部41、フレーム遅延
部42、加算器43に与えられる。フレーム遅延部42
および加算器43にてフレーム差分を取り、非線形処理
回路44に与える。また、同時に垂直エッジ検出部41
によってエッジを検出し、この信号で非線形処理の特性
をエッジ部分とそれ以外の部分とで切り替える。
【0036】非線形処理回路44から出力された動き信
号をラインメモリ45、46で遅延させた信号をエリア
フィルタ47に与えて孤立点除去を行い、検出漏れをな
くす。さらに、エリアフィルタ47の出力をラインメモ
リ48、フィールドメモリ49で遅延させた信号を最大
値検出回路50に入力し、垂直方向と時間方向の拡大を
行う。
【0037】この例では、入力した輝度信号をラインメ
モリ52、最大値検出回路53、フィールドメモリ54
にて1/2サブサンプルして動き検出を行っている。動
き検出に用いることができるフィールドメモリ54は2
Mである。サブサンプルすることによって、テンポラル
処理部51にて、限られた容量で画像のフィールド遅延
と、動き検出信号のテンポラル処理を行っている。この
テンポラル処理部51から各画素の動き量を示す動き検
出信号が出力される。
【0038】次に、シーン変化を検出した後のカラーパ
レットに対する処理について説明する。上述した[1]
または[2]の方法により、デジタル映像のシーン変化
が検出される。ここで、代表的な特性を持つカラーパレ
ット変換曲線を数種類用意しておき、映像のシーン変化
を検出したら、その時点での最適カラーパレットの選択
を行う。このカラーパレットの選択は、シーン変化を検
出したフレームの輝度平均値に基づいて行う。つまり、
当該フレームの輝度平均値に応じて数種類のカラーパレ
ットを選択的に切り替えて、輝度調整を行う。
【0039】その際、カラーパレットの選択による輝度
調整は、表示画面の走査時におけるブランキング期間内
に行う。ブランキング期間は、走査線が走査を終えて戻
るのに必要な物理的な時間に対応するものである。従来
の技術では、この点が考慮されていなかったので、手動
でカラーパレットを変更した際に、表示映像にノイズが
現れるという問題点があった。本発明においては、この
ノイズにも対処することにより動画表示画質の向上を図
っている。
【0040】図8は画質向上のために考えられる代表的
なカラーパレット変換曲線の例を示したものである。こ
こでは、入力として輝度信号を考えており、カラーパレ
ットと称されるデジタル輝度信号値に対する変更手段
(RAMで実現される)を加えた後の出力値を横軸が表
している。輝度値は「0」〜「255」の値をとり、値
が少ないほど暗く、値が大きいほど明るいものとする。
つまり、グラフの原点側は黒に、値が大きくなるに応じ
て明度が増して最終的に白に到達する。これと色差信号
の組み合わせで実際に目に見える色が表現される。
【0041】図8(a)は入力値と出力値が同等の特性
を有するカラーパレットの変換曲線を示している。この
ような特性を有するカラーパレットを用いた場合、入力
映像はそのまま表示されることになる。本実施形態で
は、図2に示すカラーパレット25aがこれに相当し、
シーン変化検出部23から出力されるカラーパレット選
択信号S3により選択される。
【0042】図8(b)は入力値に対して出力値が大き
な値となる特性を有するカラーパレットの変換曲線を示
している。このような特性を有するカラーパレットを用
いた場合、入力映像を明るく表示することができ、例え
ば夜のシーンなどの黒色を鮮明に表現することができ
る。本実施形態では、図2に示すカラーパレット25b
がこれに相当し、シーン変化検出部23から出力される
カラーパレット選択信号S3により選択される。
【0043】図8(c)は入力値に対して出力値が小さ
な値となる特性を有するカラーパレットの変換曲線を示
している。このような特性を有するカラーパレットを用
いた場合、入力映像を暗く表示することができ、例えば
昼間のシーンなどの白色を鮮明に表現することができ
る。本実施形態では、図2に示すカラーパレット25c
がこれに相当し、シーン変化検出部23から出力される
カラーパレット選択信号S3により選択される。
【0044】このように、カラーパレットによりデジタ
ル輝度信号に細工を加えることで、動画の画質を向上さ
せることができる。図9は垂直同期信号のブランキング
期間を示す図である。
【0045】ディスプレイにおいては、電子ビームによ
る走査が行われて実際の映像が再現されるが、2次元画
面を構成する水平および垂直同期信号には、必ずブラン
キングというものがある。1画面走査し終わった後、次
の画面の走査を始めようとすると、ディスプレイ上での
原点すなわち左上隅に戻らなければならないので、戻っ
ている間の信号は映像情報を担わない。
【0046】本実施形態では、垂直ブランキング期間中
に、先述のカラーパレットの選択を行うことにより、カ
ラーパレット変更に起因するノイズ低減を図るようにし
ている。
【0047】次に、図10に示すフローチャートを参照
して本装置の動作について説明する。図10は本装置に
おけるDVD映像の表示処理の動作を示すフローチャー
トである。
【0048】DVD11には、映画などのデジタル映像
データが所定の形式で圧縮された状態で記録されてい
る。このデジタル映像データをDVD11から読み込
み、これをDVDデコーダ部12にてデコード処理して
元のデータに復元する(ステップA11)。このDVD
デコーダ部12から出力されるデコード後のデジタル映
像データS1をフレーム単位でパレット変換部13に与
え(ステップA12)、表示装置15の走査時における
垂直ブランキング期間中に(ステップA13のYe
s)、以下のような輝度調整を行う。
【0049】すなわち、まず、輝度平均値算出部21に
て、デジタル映像データS1の1フレーム中における輝
度の平均値を求める(ステップA14)。この場合、画
面上の全ての画素に渡って平均を取るか、あるいは、代
表点についてのみ平均を取るものとする。この輝度平均
値算出部21によって得られた輝度平均値はシーン変化
検出部23に与えられる。
【0050】次に、画素動き量検出部22にて、フレー
ム間の各画素の動き量を求める(ステップA15)。こ
の画素動き量検出部22にて得られた各画素の動き量は
シーン変化検出部23に与えられる。
【0051】シーン変化検出部23は、上記輝度平均値
算出部21からの1フレーム中の輝度平均値または上記
画素動き量検出部22からのフレーム間の各画素の動き
量を用いてシーン変化を検出する(ステップA16)。
【0052】ここで、輝度平均値を用いてシーン変化を
検出する場合には、当該フレームの輝度平均値と前回の
フレームの輝度平均値との差(輝度の変化量)が予め決
められた閾値以上である場合に、シーンが変化したもの
と判定する。つまり、前回のフレームに比べて、輝度平
均値が大きく変わった場合に、これをシーン変化として
判定する。
【0053】また、各画素の動き量を用いてシーン変化
を検出する場合には、前回のフレームから当該フレーム
への各画素の動き量から、例えば動き量5以上の画素数
が所定数よりも多い場合に、シーンが変化したものと判
定する。
【0054】このようにして、シーン変化検出部23で
は、輝度平均値または各画素の動き量に基づいてシーン
変化を検出する。なお、輝度平均値に基づいてシーン変
化を検出する場合には、上記ステップA15での画素動
き量の検出処理は不要であり、上記ステップA16で
は、輝度平均値に基づいてシーン変化を検出することに
なる。
【0055】ここで、シーン変化が検出された場合には
(ステップA17のYes)、当該フレームの輝度平均
値に基づいてカラーパレットの切り替え処理を行う(ス
テップA18)。
【0056】すなわち、デジタル映像の輝度が「1」〜
「255」の値を取るものとすると、シーン変化が検出
されたときのフレームの輝度平均値が例えば「86」〜
「170」であった場合(画面的に普通の明るさである
場合)には、カラーパレット25aを選択する。このカ
ラーパレット25aは、図8(a)に示すように、入力
値と出力値が同等の特性を有する。つまり、元の映像を
そのままの輝度で表示するためのカラーパレットであ
る。
【0057】また、シーン変化が検出されたときのフレ
ームの輝度平均値が例えば「0」〜「85」であった場
合(画面的に暗い場合)には、カラーパレット25bを
選択する。このカラーパレット25bは、図8(b)に
示すように、入力値に対して出力値が大きな値となる特
性を有する。つまり、表示映像を元の映像より明るく表
示するためのカラーパレットである。
【0058】また、シーン変化が検出されたときのフレ
ームの輝度平均値が例えば「171」〜「255」であ
った場合(画面的に明るい場合)には、カラーパレット
25cを選択する。このカラーパレット25cは、図8
(c)に示すように、入力値に対して出力値が小さな値
となる特性を有する。つまり、表示映像を元の映像より
暗く表示するためのカラーパレットである。
【0059】一方、シーン変化が検出されなかった場合
には(ステップA17のNo)、カラーパレット25a
〜25cの中で前回と同じカラーパレットを引き続き選
択することになる(ステップA19)。
【0060】このようにして、輝度平均値に応じて適切
なカラーパレットを選択すると、そのカラーパレットに
て輝度調整したデジタル映像データS2を表示コントロ
ーラ部14に出力する(ステップA20)。
【0061】具体的には、シーン変化検出部23にてシ
ーン変化を検出したとき、カラーパレット選択信号S3
を出力し、当該フレームの輝度平均値に応じたカラーパ
レットに切り替えるためのカラーパレット選択信号S3
を出力して切り替え部26を制御する。これにより、切
り替え部26を介して当該カラーパレットにて輝度調整
されたデジタル映像データS2が得られる。
【0062】表示コントローラ部14では、この輝度調
整後のデジタル映像データS2を用いて表示装置15に
デジタル映像の表示を行う(ステップA21)。この場
合、デジタル映像の表示は、図4に示すように表示装置
15の表示画面内に設定されたDVD映像表示部15a
に行う。
【0063】このように、シーン変化が検出されたとき
に、そのときのフレームの輝度平均値に応じたカラーパ
レットが自動選択されて、DVD映像が表示されること
になる。したがって、ユーザ自身が輝度調整をしなくと
も、例えば夜のシーンに変化した際には、図8(b)に
示すような特性を有するカラーパレット25bを用いて
映像を明るく表示することができ、夜のシーンの黒色を
鮮明に表現することができる。また、昼間のシーンに変
化した際には、図8(c)に示すような特性を有するカ
ラーパレット25cを用いて映像を暗く表示することが
でき、昼間のシーンの白色を鮮明に表現することができ
る。
【0064】また、このようなカラーパレットの切り替
えによる輝度調整は図9に示すように画面走査の垂直ブ
ランキング期間に行われるため、表示映像にノイズが載
ることを防止することができる。
【0065】また、DVDパソコンでは、図4に示すよ
うに表示装置15の表示画面の一部をDVD映像表示部
15aとして使用している。このDVD映像表示部15
aに表示されるDVD映像のみを対象として、上述した
ようなカラーパレットの切り替えによる輝度調整が行わ
れるため、他の表示部分に影響を与えることなく、シー
ンに応じた画質改善を図ることができる。
【0066】なお、上記実施形態では、シーン変化を検
出したときに、当該フレームの平均輝度に応じてカラー
パレットを切り替えて輝度調整を行う構成としているた
め、輝度調整は当該フレーム以降の映像に対して施され
ることになり、1フレーム分遅れることになる。しかし
ながら、1つのシーンは複数のフレームで構成されるた
め、輝度調整が1フレーム分遅れたとしても、視覚的に
は特に問題はないと考えられる。
【0067】また、例えば各フレームをフレームメモリ
に逐次バッファするようにし、そのバッファされたフレ
ームに対して輝度調整を行って表示するようにすれば、
上記のような問題を解消することができる。
【0068】また、上記実施形態では、図8に示すよう
な特性を有する3種類のカラーパレットの中から輝度平
均値に応じたカラーパレットを選択的に使用して輝度調
整を行うようにしたが、さらに複数種類のカラーパレッ
トを用意しておき、これらを輝度平均値に応じた選択的
に使用することで、さらに画質の向上を図ることが可能
である。
【0069】また、上記実施形態では、DVD映像を表
示する場合を例にして説明したが、DVD以外のメディ
アに記録されたデジタル映像データであっても、上記同
様の手法が適用可能である。
【0070】また、上述した実施形態において記載した
手法は、コンピュータに実行させることのできるプログ
ラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピーディス
ク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、
DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで
各種装置に適用したり、通信媒体により伝送して各種装
置に適用することも可能である。本装置を実現するコン
ピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込
み、このプログラムによって動作が制御されることによ
り、上述した処理を実行する。
【0071】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、メ
ディアに記録されたデジタル映像データを再生して表示
装置に表示するデジタル映像再生装置において、1フレ
ーム中の輝度平均値またはフレーム間の各画素の動き量
からシーンが変化したことを検出して、そのときのフレ
ームの輝度平均値に応じたカラーパレットを用いてデジ
タル映像データの輝度調整を行うようにしたため、ユー
ザ自身が輝度調整を行わなくとも、常に最適な輝度値で
デジタル映像を再生することができる。これにより、暗
いシーンでも明るいシーンであっても、各シーンに応じ
た輝度にて高画質の映像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタル映像再生装
置の構成を示すブロック図。
【図2】上記デジタル映像再生装置に設けられたパレッ
ト変換部の構成を示すブロック図。
【図3】表示画面上の全ての画素を対象として輝度値の
平均を取る方法を説明するための図。
【図4】表示画面内に設定されたDVD映像表示部を示
す図。
【図5】表示画面上の代表点の画素を対象として輝度値
の平均を取る方法を説明するための図。
【図6】フレーム間の各画素の動き量の検出方法を説明
するための図。
【図7】フレーム間の各画素の動き量を検出するための
具体的な構成を示すブロック図。
【図8】カラーパレット変換曲線の一例を示す図。
【図9】表示画面の走査時におけるブランキング期間を
説明するための図。
【図10】本装置におけるDVD映像の表示処理の動作
を説明するたためのフローチャート。
【符号の説明】
11…DVD 12…DVDデコーダ部 13…パレット変換部 14…表示コントローラ部 15…表示装置 21…輝度平均値算出部 22…画素動き量検出部 23…シーン変化検出部 24…カラーパレットI/F部 25a〜25c…カラーパレット 26…切り替え部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA06 FA24 GB09 GB19 GB27 GB37 JA28 JA30 KA02 KA03 KA08 KA22 LA06 5C055 AA04 BA03 BA07 EA02 HA19 5C066 AA07 BA17 CA05 CA13 EA07 EF11 GB02 KD04 KD07 KE02 KG01 KM13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メディアに記録されたデジタル映像デー
    タを再生して表示装置に表示するデジタル映像再生装置
    において、 上記デジタル映像データをフレーム単位で読み込んで1
    フレーム中の輝度平均値を求める輝度平均値算出手段
    と、 この輝度平均値算出手段によって求められた1フレーム
    中の輝度平均値に基づいてシーン変化を検出するシーン
    変化検出手段と、 特性の異なる複数のカラーパレットを有し、上記シーン
    変化検出手段によってシーン変化が検出されたときに、
    そのときの輝度平均値に応じたカラーパレットを用いて
    デジタル映像データの輝度値を調整する輝度調整手段
    と、 この輝度調整手段によって輝度値が調整されたデジタル
    映像データを上記表示装置に表示する表示制御手段とを
    具備したことを特徴とするデジタル映像再生装置。
  2. 【請求項2】 上記輝度平均値算出手段は、上記表示装
    置の画面の全ての画素を対象として1フレーム中の輝度
    平均値を求めることを特徴とする請求項1記載のデジタ
    ル映像再生装置。
  3. 【請求項3】 上記輝度平均値算出手段は、上記表示装
    置の画面中の代表的な画素を対象として1フレーム中の
    輝度平均値を求めることを特徴とする請求項1記載のデ
    ジタル映像再生装置。
  4. 【請求項4】 上記デジタル映像データをフレーム単位
    で読み込んでフレーム間の各画素の動き量を検出する動
    き量検出手段を有し、 上記シーン変化検出手段は、この動き量検出手段によっ
    て検出されたフレーム間の各画素の動き量に基づいてシ
    ーン変化を検出することを特徴とする請求項1記載のデ
    ジタル映像再生装置。
  5. 【請求項5】 上記輝度調整手段は、上記表示装置の走
    査時におけるブランキング期間に輝度調整を行うことを
    特徴とする請求項1記載のデジタル映像再生装置。
  6. 【請求項6】 上記表示制御手段は、上記表示装置の表
    示画面内の所定位置にデジタル映像データをウインドウ
    表示することを特徴とする請求項1記載のデジタル映像
    再生装置。
  7. 【請求項7】 メディアに記録されたデジタル映像デー
    タを再生して表示装置に表示するデジタル映像再生方法
    において、 上記デジタル映像データをフレーム単位で読み込んで1
    フレーム中の輝度平均値を求め、 この1フレーム中の輝度平均値に基づいてシーン変化を
    検出し、 特性の異なる複数のカラーパレットを有し、シーン変化
    が検出されたときに、そのときの輝度平均値に応じたカ
    ラーパレットを用いてデジタル映像データの輝度値を調
    整し、 この輝度値が調整されたデジタル映像データを上記表示
    装置に表示することをことを特徴とするデジタル映像再
    生方法。
  8. 【請求項8】 メディアに記録されたデジタル映像デー
    タを再生して表示装置に表示するデジタル映像再生方法
    において、 上記デジタル映像データをフレーム単位で読み込んで1
    フレーム中の輝度平均値を求めると共にフレーム間の各
    画素の動き量を検出し、 このフレーム間の各画素の動き量に基づいてシーン変化
    を検出し、 特性の異なる複数のカラーパレットを有し、シーン変化
    が検出されたときに、そのときの輝度平均値に応じたカ
    ラーパレットを用いてデジタル映像データの輝度値を調
    整し、 この輝度値が調整されたデジタル映像データを上記表示
    装置に表示することをことを特徴とするデジタル映像再
    生方法。
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