JP2000114627A - 狭帯域化パルスレーザ装置 - Google Patents

狭帯域化パルスレーザ装置

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JP2000114627A
JP2000114627A JP10281542A JP28154298A JP2000114627A JP 2000114627 A JP2000114627 A JP 2000114627A JP 10281542 A JP10281542 A JP 10281542A JP 28154298 A JP28154298 A JP 28154298A JP 2000114627 A JP2000114627 A JP 2000114627A
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pulse
laser
narrow
capacitor
pulse laser
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Masanari Nakano
真生 中野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】出力パルスレーザ光の狭帯域化を促進し、かつ
光学素子等の長寿命化を促進し、もって安定かつ長時間
連続パルス発振をも実現する。 【解決手段】スイッチ素子のオンを契機として、充電用
コンデンサに蓄積された電荷エネルギーを、可飽和リア
クトルおよびコンデンサからなる磁気パルス圧縮回路を
介して順次磁気パルス圧縮しつつ転送し、最終段のピー
キングコンデンサに並列接続されたレーザ放電部LDに
供給するパルスレーザ用電源装置40と、レーザ放電部
LDの放電励起によって発振したパルスレーザ光を増幅
する共振器内の一端部に該パルスレーザ光を狭帯域化す
る狭帯域化モジュール6を設けるとともに、他端部に該
狭帯域化されたレーザ光を出力する出力ミラー5を設け
た狭帯域化パルスレーザ装置本体とを備えた狭帯域化パ
ルスレーザ装置1であって、パルスレーザ用電源装置4
0は、ピーキングコンデンサCPとレーザ放電部LDと
の間にパルス伸長部42としてコイルL1を設け、レー
ザ放電部LDの放電によって流れるパルスエネルギーを
時間的に伸長する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充電用直流高圧電
源に並列接続されたコンデンサに蓄積されたエネルギー
を磁気パルス圧縮回路を介してレーザ放電部に転送供給
して放電励起されたパルスレーザ光を狭帯域化して出力
する狭帯域化パルスレーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、パルスレーザ用電源装置に
は、高速、大電流、高繰り返しパルス電源を実現するた
め、磁気パルス圧縮回路を付加するものがある。この磁
気パルス圧縮回路は、鉄心等の強磁性体の磁化の飽和を
利用するものである。
【0003】例えば、図5は磁気パルス圧縮回路を用い
た従来のパルスレーザ用電源装置の構成を示す図であ
る。図5において、充電用直流電源41は、例えば数十
kVの直流電源であり、これに並列接続されたコンデン
サC0を充電する。スイッチ素子SWのゲートG1にパ
ルスを印加してスイッチ素子SWをオンにすると、可飽
和リアクトルSL1の両端にコンデンサC0による放電
電圧がかかり、可飽和リアクトルSL1に設定された電
圧時間積に到達すると可飽和リアクトルSL1は飽和状
態となり、可飽和リアクトルSL1のインダクタンスが
急激に減少して導通状態となる。この導通状態によって
コンデンサC0に蓄積されていた電荷はスイッチ素子S
Wを介し、電流I11として流れ、コンデンサC1に転
送される。この電流I11がほぼ流れ切った段階で次段
の可飽和リアクトルSL2がオンとなり、コンデンサC
1に転送された電荷はコンデンサC2に転送される。こ
のコンデンサC2への電荷転送の完了時点で可飽和リア
クトルSL3が飽和してオンになると、コンデンサC2
に蓄積された電荷は最終段のピーキングコンデンサCP
に転送される。そして、このピーキングコンデンサCP
に転送された電荷はレーザ放電部LDに印加され、放電
破壊して電流ILD1が流れて、レーザ媒質を放電励起
して、パルスレーザ発振が行われる。。
【0004】可飽和リアクトルSL1〜SL3が飽和す
る多段磁気圧縮回路の磁気スイッチの飽和時のインダク
タンスは、下流の磁気スイッチの飽和時のインダクタン
スの方が小さいのでパルス圧縮が行われる。すなわち、
図6(a)に示すように、可飽和リアクトルSL1がオ
ンしてコンデンサC0の端子電圧VC0が低下し、この
電荷の転送に伴ってコンデンサC1の端子電圧VC11
が低下し、コンデンサC1への電荷転送が完了した時点
で可飽和リアクトルSL2がオンする。可飽和リアクト
ルSL2がオンすると、コンデンサC1に転送した電荷
がコンデンサC2に転送される。同様にして、コンデン
サC2に電荷が転送完了したときに可飽和リアクトルS
L3がオンし、コンデンサC2からピーキングコンデン
サCPに電荷が転送される。
【0005】この場合、可飽和リアクトルSL1のオン
から可飽和リアクトルSL2のオンまでの間、可飽和リ
アクトルSL2のオンから可飽和リアクトルSL3のオ
ンまでの間、可飽和リアクトルSL3のオンからピーキ
ングコンデンサCPに電荷転送が完了するまでの間は、
順次短くなるように設定されるので、各電荷の転送間の
電流は図6(b)に示すように順次大きな電流値とな
り、パルス圧縮が実現される。
【0006】さらに、ピーキングコンデンサCPに転送
された電荷は、レーザ放電部LDに印加され、レーザ放
電部LD間の端子電圧VLD1が最大値に近い所定値以
上に達するとレーザ放電部LD間は放電破壊され、図6
(b)に示すように電流ILD1が流れる。その後、ピ
ーキングコンデンサCPとレーザ放電部LDとを含む閉
回路では、共振状態となって数回放電が繰り返される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レーザ
放電部LD間を流れる電流ILD1の先頭値は非常に大
きな値であり、この大きな先頭値をもつ放電エネルギー
に対応した時間プロファイルでパルスレーザ発振出力も
生じるため、図5に示すパルスレーザ用電源装置を用い
たパルスレーザ装置の共振器を構成する光学素子等の寿
命を低下させるという問題点があった。
【0008】一方、狭帯域化パルスレーザ装置では、パ
ルスレーザ発振出力されたレーザ光のスペクトル線幅の
狭帯域化が要望されるのは言うまでもなく、高速パルス
レーザ発振を行う場合、共振器の一端部に設けらたグレ
ーティング素子等の波長選択素子の調整のみでは限界が
あるという問題点もあった。
【0009】特に、半導体露光装置に連続発振パルスレ
ーザ光を用いる場合、高精度で均一な露光を達成するた
めに、スペクトル線幅の狭帯域化が強く要望される。
【0010】そこで、本発明は、かかる問題点を除去
し、出力パルスレーザ光の狭帯域化を促進し、かつ光学
素子等の長寿命化を促進し、もって安定かつ長時間連続
パルス発振をも実現することができる狭帯域化パルスレ
ーザ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および効果】本発明は、充
電用直流電源からの電荷エネルギーを充電用コンデンサ
に蓄積し、この充電用コンデンサに蓄積された電荷エネ
ルギーをスイッチ素子のオンを契機として、可飽和リア
クトルおよびコンデンサからなる磁気パルス圧縮回路を
介して順次磁気パルス圧縮しつつ転送し、最終段のコン
デンサに並列接続されたレーザ放電部に供給するパルス
レーザ用電源手段と、前記レーザ放電部の放電励起によ
って発振したパルスレーザ光を増幅する共振器内の一端
部に該パルスレーザ光を狭帯域化する狭帯域化モジュー
ルを設けるとともに、他端部に該狭帯域化されたレーザ
光を出力する出力ミラーを設けた狭帯域化パルスレーザ
装置本体とを備えた狭帯域化パルスレーザ装置におい
て、前記パルスレーザ用電源手段は、前記レーザ放電部
の放電によって流れるパルスエネルギーを時間的に伸長
するパルス伸長手段を具備したことを特徴とする。
【0012】本発明では、前記レーザ放電部で放電され
るエネルギー波形を時間的に伸長され、放電励起された
パルスレーザ光も時間的に伸長されるので、前記共振器
内でのパルスレーザ光の往復回数が増大して、狭帯域化
を促進することができる。
【0013】また、パルスレーザ光の時間的伸長に伴っ
て、パルスエネルギーのピーク値が低下し、狭帯域化モ
ジュール内の光学素子等に与えるダメージを低減できる
ことから、該光学素子等の寿命を延ばすことができ、レ
ーザ部品を交換することなく長期に渡り安定発振を可能
とする。さらに、光学素子等に与えるダメージが低減で
きることは、他の光学素子の選択範囲が広がることにな
り、柔軟性のある設計が可能となり、ひいては小型軽量
化も図ることができる。
【0014】第1の発明では、前記パルス伸長手段は、
前記最終段のコンデンサと前記レーザ放電部とからなる
最終エネルギー転送閉回路内に直列接続され、該最終段
のコンデンサから該レーザ放電部に転送されるパルスエ
ネルギーを時間的に伸長することを特徴とする。
【0015】これにより、第1の発明では上述した本発
明と同様な作用効果を奏するとともに、その構成を簡易
に実現することができる。
【0016】第2の発明では、第1の発明において、前
記パルス伸長手段は、インダクタンス、または並列接続
された抵抗とキャパシタンスとからなる所定の時定数を
有した回路であることを特徴とする。
【0017】これにより、第2の発明では、第1の発明
を具体的に実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0019】図1は、本発明の実施の形態である狭帯域
化パルスレーザ装置の構成を示す図である。図1におい
て、狭帯域化パルスレーザ装置1は例えばエキシマレー
ザ装置であり、レーザチャンバ2は、紙面に垂直な方向
に陽極および陰極が対向して配設された放電電極として
のレーザ放電部LDを有し、レーザチャンバ2内に充填
されたハロゲンガス、希ガス、バッファガス等からなる
レーザ媒質ガスをレーザ放電部LD間の放電によって励
起させてレーザ発振を行う。
【0020】レーザチャンバ2の両レーザ出射口にはウ
ィンドウ4が設けられている。また、レーザチャンバ2
のレーザ光出力側にはフロントミラー5が設けられてい
る。
【0021】狭帯域化モジュール6は、フロントミラー
5に対向するレーザ出射口側に設けられ、この場合、ビ
ーム拡大光学系7と、ミラー9と、角度分散型波長選択
素子であるグレーティング9と、波面調整器10とで構
成される。
【0022】従って、フロントミラー5とグレーティン
グ9との間で光共振器が構成されることになる。この場
合、波面調整器10はグレーティング9をグレーティン
グ9に張り付けられた温調素子によって物理的に曲げる
ことによって、結果的にグレーティング9に入射される
波面を調整する。この波面調整器10による波面調整を
含むグレーティング9の波長選択調整は、コントローラ
CTの制御のもとに行われ、このコントローラCTの制
御は、後述するモニタモジュール20によるレーザ出力
光のモニタ結果に基づいて行われる。
【0023】レーザチャンバ2内で発振したレーザ光
は、狭帯域化モジュール6に入射され、ビーム拡大光学
系7に入射されてその放電方向に垂直な方向のビーム幅
に拡大される。さらに、レーザ光はグレーティング9に
入射されて回折されることにより、所定の波長成分のレ
ーザ光のみが入射光と同じ方向に折り返される。グレー
ティング9で折り返されたレーザ光は、ビーム拡大光学
系7でビーム幅が縮小された後、レーザチャンバ2に入
射される。レーザチャンバ2を通過して増幅されたレー
ザ光は、フロントミラー5を介してその一部が出力光と
して取り出されると共に、残りが再度レーザチャンバ2
に戻って増幅される。このようにして、レーザ光が光共
振器すなわちフロントミラー5とグレーティング9との
間を往復する回数をラウンドトリップ数nという。
【0024】一方、レーザ光の出力側には、フロントミ
ラー5から出力されたレーザ光の一部をビームスプリッ
タ11が設けられ、このビームスプリッタ11で取り出
されたレーザ光はモニタモジュール20に入力される。
【0025】モニタモジュール20は、入力されたレー
ザ光の線幅、出力強度、必要があればビームプロファイ
ルを検出し、コントローラCTに送出し、コントローラ
CTは、この検出結果をもとに狭帯域化モジュール6お
よびパルスレーザ用電源装置40の制御を行う。
【0026】ここで、図2および図3を参照して、パル
スレーザ用電源装置40の構成および動作について説明
する。図2において、このパルスレーザ用電源装置40
は、図5に示すパルスレーザ用電源装置と同様に、充電
用直流電源41を有し、スイッチ素子SWと、直列接続
された充電用コンデンサC0と可飽和リアクトルSL1
と転送用のコンデンサC1とがこの充電用直流電源41
に並列接続される。また、直列接続された可飽和リアク
トルSL2およびコンデンサC2はコンデンサC1に並
列接続される。さらに、直列接続された可飽和リアクト
ルSL3およびピーキングコンデンサCPはコンデンサ
C2に並列接続される。また、ピーキングコンデンサC
Pには、並列接続されたレーザ放電部LDおよびコイル
Lと、コイルL1とが直列接続される。この図2に示す
パルスレーザ用電源装置40は、図5に示すパルスレー
ザ用電源装置にコイルL1を付加した構成であり、これ
が、図1に示すパルス伸長部42に相当する。
【0027】図3において、充電用直流電源1によって
印加される直流高電圧によってコンデンサC0がゆっく
りと充電され、コンデンサVC0の電圧が+Eボルトま
で充電される。この場合、コイルLを介した閉回路が直
流的に構成されることになる。スイッチ素子SWのゲー
トG1にパルスを印加してスイッチ素子SWをオンにす
ると、可飽和リアクトルSL1の両端にコンデンサC0
による放電電圧がかかり、可飽和リアクトルSL1に設
定された電圧時間積に到達すると可飽和リアクトルSL
1は飽和状態となり、可飽和リアクトルSL1のインダ
クタンスが急激に減少して導通状態となる。この導通状
態によってコンデンサC0に蓄積されていた電荷はスイ
ッチ素子SWを介し、電流I1として流れ、コンデンサ
C1に転送される。この電流I1がほぼ流れ切った段階
で次段の可飽和リアクトルSL2がオンとなり、コンデ
ンサC1に転送された電荷はコンデンサC2に転送され
る。このコンデンサC2への電荷転送の完了時点で可飽
和リアクトルSL3が飽和してオンになると、コンデン
サC2に蓄積された電荷は最終段のピーキングコンデン
サCPに転送される。ここまでのエネルギー転送動作
は、図5に示すパルスレーザ用電源装置と同じ動作であ
る。
【0028】その後、ピーキングコンデンサCPに転送
された電荷はレーザ放電部LDへの印加電圧VLDとし
て印加され、印加電圧VLDが所定電圧になった時点で
レーザ放電部LDは放電破壊し、電流ILDが急激に流
れ、チャンバ2内のレーザ媒質を放電励起して、パルス
レーザ発振が行われる。
【0029】この電流ILDは、コイルL1のインダク
タンスによって、パルスストレッチが行われ、時間的に
伸長したパルス電流となって、図6に示すようにコイル
L1がないときのパルス電流ILDに比べてピーク値が
低く、平坦な波形となる。但し、コイルL1によるエネ
ルギー消費を除けば、全体のエネルギー値は同じであ
る。
【0030】ここで、このパルス電流ILDによって放
電励起されたパルスレーザ光は、パルス電流ILDとほ
ぼ同様な時間波形をもった強度分布をなし、光共振器間
を往復することになるが、例えばエキシマレーザの場
合、1から2回程度の往復を行って出力される。すなわ
ち、ラウンドトリップ数nは最大でも数回程度の値とな
り、狭帯域化モジュール6によるレーザ光の狭帯域化に
限度が生じることになる。しかし、このパルスストレッ
チを行って発光したレーザ光は、時間的に伸長されて発
生するため、共振器間におけるレーザ光の往復回数、す
なわち最大ラウンドトリップ数nの値が伸長された時間
に対応して大きくなる。この関係は、次式で示される。
すなわち、 Δλf=Δλ/n^(1/2) である。ここで、Δλfは最終スペクトル線幅であり、
Δλは共振器内1回の往復によるスペクトル線幅であ
る。また、「^」はべき乗を示す。
【0031】従って、最終スペクトル線幅Δλfは、ラ
ウンドトリップ数の2分の1乗に逆比例して狭くなるこ
とになり、ラウンドトリップ数nが増大すればするほ
ど、狭帯域化が図れることになる。
【0032】この結果、パルスストレッチを行った放電
励起を狭帯域化パルスレーザ装置に適用することによ
り、狭帯域化を一層容易に行うことができる。
【0033】しかも、パルスストレッチによって、パル
スレーザ光のピーク値も低減されて発光するため、共振
器内およびモニタ系に用いられる光学素子等へのダメー
ジが小さくなり、光学素子等の長寿命化が促進され、レ
ーザ部品を交換することなく、安定したパルスレーザ発
振および長期間のパルスレーザ発振を実現することにな
る。また、狭帯域化パルスレーザ装置に用いる光学素子
等の選択幅が拡がり、小型軽量化や大量生産等を可能に
することができる。
【0034】なお、上述した実施の形態では、コイルL
1を、ピーキングコンデンサCPに転送された電荷がレ
ーザ放電部LDに伝達される閉回路上の点P1に直列配
置する構成を示したが、これに限らず、この閉回路上に
コイルL1が配置されれば、この閉回路を流れるパルス
電流ILDが時間的に伸長されることになるため、この
閉回路上のいずれの位置に配置してもよい。例えば、ピ
ーキングコンデンサCPの下部である点P2、上部であ
る点P3、レーザ放電部LDのカソード側の点P5、ア
ノード側の点P6、ピーキングコンデンサCPとレーザ
放電部LDのカソード側との間の点P4のいずれの位置
にコイルL1を配置してもよく、これらを組み合わせた
コイル配置としてもよいのは言うまでもない。
【0035】また、例えば図4に示すように、コイルL
1の代わりに、コンデンサCと抵抗Rとからなる所定の
時定数をもったパルス伸長回路42を設けるようにして
もよい。この場合は、抵抗Rによるエネルギーロスが少
なからず生じることになる。
【0036】さらに、上述したパルスストレッチはパル
スストレッチの一例を示したに過ぎず、その他のパルス
ストレッチ回路を適用できるのは言うまでもない。
【0037】なお、上述した実施の形態におけるスイッ
チ素子SWは、高速動作が可能で大電力用のスイッチ素
子であればよく、例えばサイリスタ、IGBT(絶縁ゲ
ート型バイポーラトランジスタ)、バイポーラトランジ
スタ、MOSFET等の半導体電力デバイスが適用でき
る。
【0038】また、スイッチ素子SWは、複数のスイッ
チ素子を直列接続した構成として各スイッチ素子にかか
る耐圧を軽減するようにしてもよい。
【0039】さらに、上述した実施の形態では、まず充
電用コンデンサC0に充電するようにしているが、この
充電用コンデンサC0を取り除き、充電用直流電源1が
可飽和リアクトルSL1,SL2を介してコンデンサC
1,C2を直接充電するようにしてもよい。この場合、
コイルLは取り除かれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である狭帯域化パルスレー
ザ装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示すパルスレーザ用電源装置40の構成
を示す図である。
【図3】図2に示すパルスレーザ用電源装置40におけ
るエネルギー転送動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図4】図1に示すパルスレーザ用電源装置40の他の
構成を示す図である。
【図5】従来の狭帯域化パルスレーザ装置におけるパル
スレーザ用電源装置の構成を示す図である。
【図6】図5に示すパルスレーザ用電源装置におけるエ
ネルギー転送動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…狭帯域化パルスレーザ装置 2…チャンバ 4…ウ
ィンドウ 5…フロントミラー 6…狭帯域化モジュール 7…ビ
ーム拡大系 8…ミラー 9…グレーティング 10…波面調整器 11…ビームスプリッタ 20…モニタモジュール CT…コントローラ 40…パルスレーザ用電源装置 41…充電用直流電源 42…パルス伸長部 SW…ス
イッチ素子 G1…ゲート SL1〜SL3…可飽和リアクトル
L,L1…コイル C0…充電用コンデンサ C1,C2…コンデンサ CP…ピーキングコンデンサ LD…レーザ放電部 VC1,VC2,VCP…端子電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F071 AA06 DD08 EE01 GG03 GG05 HH02 HH07 JJ01 JJ03 5F072 AA06 GG03 GG05 HH02 HH07 JJ01 JJ03 JJ12 KK01 KK03 KK05 KK07 KK30 MM08 5H790 BA02 BB08 CC01 DD01 DD04 EA01 EA03 EA13 EA18 EB03 EB06 KK00 KK07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電用直流電源からの電荷エネルギーを
    充電用コンデンサに蓄積し、この充電用コンデンサに蓄
    積された電荷エネルギーをスイッチ素子のオンを契機と
    して、可飽和リアクトルおよびコンデンサからなる磁気
    パルス圧縮回路を介して順次磁気パルス圧縮しつつ転送
    し、最終段のコンデンサに並列接続されたレーザ放電部
    に供給するパルスレーザ用電源手段と、 前記レーザ放電部の放電励起によって発振したパルスレ
    ーザ光を増幅する共振器内の一端部に該パルスレーザ光
    を狭帯域化する狭帯域化モジュールを設けるとともに、
    他端部に該狭帯域化されたレーザ光を出力する出力ミラ
    ーを設けた狭帯域化パルスレーザ装置本体とを備えた狭
    帯域化パルスレーザ装置において、 前記パルスレーザ用電源手段は、 前記レーザ放電部の放電によって流れるパルスエネルギ
    ーを時間的に伸長するパルス伸長手段を具備したことを
    特徴とする狭帯域化パルスレーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス伸長手段は、 前記最終段のコンデンサと前記レーザ放電部とからなる
    最終エネルギー転送閉回路内に直列接続され、該最終段
    のコンデンサから該レーザ放電部に転送されるパルスエ
    ネルギーを時間的に伸長することを特徴とする請求項1
    に記載の狭帯域化パルスレーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス伸長手段は、 インダクタンス、または並列接続された抵抗とキャパシ
    タンスとからなる所定の時定数を有した回路であること
    を特徴とする請求項2に記載の狭帯域化パルスレーザ装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006006499A1 (ja) * 2004-07-09 2006-01-19 Komatsu Ltd. 狭帯域化レーザ装置
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