JP2000114528A - 薄膜トランジスタの製造方法および電気光学装置の製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法および電気光学装置の製造方法

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JP2000114528A
JP2000114528A JP27621798A JP27621798A JP2000114528A JP 2000114528 A JP2000114528 A JP 2000114528A JP 27621798 A JP27621798 A JP 27621798A JP 27621798 A JP27621798 A JP 27621798A JP 2000114528 A JP2000114528 A JP 2000114528A
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insulating film
forming
film
thin film
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Koji Yamazaki
康二 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート酸化膜や誘電体層にダメージを与える
ことのない薄膜トランジスタの製造方法および電気光学
装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 基板10上に半導体層1を形成する工程
と、半導体層1の少なくともチャネルとなる領域上に絶
縁膜201を形成する工程と、絶縁膜201上からチャ
ネルとなる半導体層1に低濃度に不純物を打ち込む工程
と、絶縁膜201を除去した後に、チャネルとなる半導
体層1上にゲート絶縁膜2を形成する工程と、ゲート絶
縁膜2の上にゲート電極3aを形成する工程と、半導体
層1に選択的に高濃度に不純物を打ち込むことにより、
ソース・ドレイン領域を形成する工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に薄膜トラ
ンジスタを形成する薄膜トランジスタの製造方法および
電気光学装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気光学装置の基板上に形成される薄膜
トランジスタ(以下、適宜「TFT」と呼ぶ)の半導体
層の導電性を向上させる目的で、半導体層にリンやボロ
ン等をドーピングする技術が知られている。また、画素
ごとに形成されたスイッチング素子としての薄膜トラン
ジスタと蓄積容量とを同時に作り込む構造のものが知ら
れている。この場合、薄膜トランジスタの半導体層を蓄
積容量の電極の一つとして利用するとともに、半導体層
上に設けられるゲート酸化膜層を誘電体層として利用す
ることにより、製造工程数を低減することができる。そ
して、この場合には蓄積容量の電極を構成する半導体層
の領域にドーピングすることにより、この領域の低抵抗
化を図ることができる。ドーピングによればドーパント
の濃度の制御が比較的容易であり、また半導体層の領域
によってドープ密度を変化させたい場合に対応し易いと
いう利点がある。
【0003】そして、上記のようなドーパントの注入
は、半導体層上に予め形成されたゲート酸化膜層を介し
て行うようにしている。ゲート酸化膜を介してドーピン
グすることにより、半導体層の厚み方向に対するドープ
濃度の均一化を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゲート
酸化膜あるいは誘電体膜を介してドーピングすると、イ
オン打ち込みによりゲート酸化膜あるいは誘電体膜にダ
メージが与えられ、ゲート電極に対向する領域や蓄積容
量の誘電体層となる領域における耐圧特性の劣化等が問
題となるおそれがある。
【0005】本発明は、ゲート酸化膜や誘電体層にダメ
ージを与えることのない薄膜トランジスタの製造方法お
よび電気光学装置の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の薄膜トランジスタの製造方法は、基板上に
薄膜トランジスタを形成する薄膜トランジスタの製造方
法において、前記基板上に半導体層を形成する工程と、
前記半導体層の少なくともチャネルとなる領域上に絶縁
膜を形成する工程と、前記絶縁膜上から前記チャネルと
なる半導体層に低濃度に不純物を打ち込む工程と、前記
絶縁膜を除去した後に、前記チャネルとなる半導体層上
にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜の
上にゲート電極を形成する工程と、前記半導体層に選択
的に高濃度に不純物を打ち込むことにより、ソース・ド
レイン領域を形成する工程とを有することを特徴とす
る。
【0007】本発明の薄膜トランジスタの製造方法によ
れば、絶縁膜上からチャネルとなる半導体層に低濃度に
不純物を打ち込み、次に絶縁膜を除去し、次にチャネル
となる半導体層上にゲート絶縁膜を形成するので、チャ
ネルとなる半導体層に対し、低濃度に不純物を打ち込む
工程においてゲート絶縁膜に不純物が打ち込まれない。
したがって、ゲート絶縁膜へのダメージを避けることが
できる。
【0008】本発明の薄膜トランジスタの製造方法の一
態様は、前記絶縁膜を除去する工程の後に、前記チャネ
ルとなる半導体層をパターニングする工程と、前記ゲー
ト絶縁膜を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0009】この態様によれば、絶縁膜を除去する工程
において半導体層の下層の基板が同時にエッチングされ
るおそれがなく、したがって基板に損傷を与えない。
【0010】本発明の薄膜トランジスタの製造方法の一
態様は、前記半導体層の下層には島状の遮光膜層あるい
は、前記半導体層に接続される島状の導電層が配置され
てなることを特徴とする。
【0011】この態様によれば、半導体層をパターニン
グする工程において遮光膜層あるいは導電層をアライメ
ントマークとして利用できる。
【0012】本発明の薄膜トランジスタの製造方法の一
態様は、前記薄膜トランジスタはLDD構造を有するこ
とを特徴とする。この態様では、ゲート絶縁膜のダメー
ジがないため、優れた特性を有するLDD構造の薄膜ト
ランジスタを得ることができる。
【0013】本発明の薄膜トランジスタの製造法の一態
様は、前記薄膜トランジスタはオフセット構造を有する
ことを特徴とする。この態様では、ゲート絶縁膜のダメ
ージがないため、優れた特性を有するオフセット構造の
薄膜トランジスタを得ることができる。
【0014】本発明の薄膜トランジスタの製造法の一態
様は、前記薄膜トランジスタはセルフアライン構造を有
することを特徴とする。この態様では、ゲート絶縁膜の
ダメージがないため、優れた特性を有するセルフアライ
ン構造の薄膜トランジスタを得ることができる。
【0015】上記課題を解決するため、本発明の電気光
学装置の製造方法は、基板上の複数の走査線と、複数の
データ線と、前記各走査線と前記各データ線に接続され
た薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタに接続さ
れた画素電極と、蓄積容量とを有する電気光学装置の製
造方法において、前記基板上に、前記薄膜トランジスタ
のチャネルとなる第1半導体層と、前記蓄積容量の第1
電極となる第2半導体層を形成する工程と、少なくとも
前記第2半導体層上に絶縁膜を形成して、前記第2半導
体層に前記絶縁膜上から不純物を打ち込む工程と、前記
第2半導体層上の前記絶縁膜を除去する工程と、前記第
1半導体層上にゲート絶縁膜を形成し、第2半導体層上
に誘電体膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲ
ート電極を形成し、前記誘電体膜上に前記蓄積容量の第
2電極を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0016】本発明の電気光学装置の製造方法によれ
ば、第2半導体層上に絶縁膜を形成した後、第2半導体
層に絶縁膜上から不純物を打ち込み、次に第2半導体層
上の絶縁膜を除去し、その後、第2半導体層上に誘電体
膜を形成するので、第2半導体層に絶縁膜上から不純物
を打ち込む工程において誘電体層に不純物が打ち込まれ
ることがなく、したがって誘電体膜へのダメージを避け
ることができる。
【0017】本発明の電気光学装置の製造方法の一態様
は、前記第1半導体層および前記第2半導体層は同一膜
からなることを特徴とする。この態様では、工程数を低
減できる。
【0018】本発明の電気光学装置の製造方法の一態様
は、前記同一膜はポリシリコンからなることを特徴とす
る。
【0019】本発明の電気光学装置の製造方法の一態様
は、前記ゲート絶縁膜および前記誘電体膜は同一膜から
なることを特徴とする。この態様では、工程数を低減で
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の製造方法を液晶等の電気光学装置に適用した第1の
実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0021】本発明の製造方法が適用される電気光学装
置の構成及び動作について、図1から図3を参照して説
明する。図1は、電気光学装置の画面表示領域を構成す
るマトリクス状に形成された複数の画素における各種素
子、配線等の等価回路である。
【0022】図1において、本実施の形態による電気光
学装置の画面表示領域を構成するマトリクス状に形成さ
れた複数の画素は、画素電極9aを制御するためのTF
T30がマトリクス状に複数形成されており、画像信号
が供給されるデータ線6aが当該TFT30のソースに
電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像
信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給し
ても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に
対して、グループ毎に供給するようにしても良い。ま
た、TFT30のゲートに走査線3aが電気的に接続さ
れており、所定のタイミングで、走査線3aにパルス的
に走査信号G1、G2、…、Gmを、この順に線順次で
印加するように構成されている。画素電極9aは、TF
T30のドレインに電気的に接続されており、スイッチ
ング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチ
を閉じることにより、データ線6aから供給される画像
信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込
む。画素電極9aを介して液晶等の電気光学物質に書き
込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Sn
は、対向基板(後述する)に形成された対向電極(後述
する)との間で一定期間保持される。液晶の場合は、印
加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化
することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。
ノーマリーホワイトモードであれば、印加された電圧に
応じて入射光がこの液晶部分を通過不可能とされ、ノー
マリーブラックモードであれば、印加された電圧に応じ
て入射光がこの液晶部分を通過可能とされ、全体として
電気光学装置からは画像信号に応じたコントラストを持
つ光が出射する。ここで、保持された画像信号がリーク
するのを防ぐために、画素電極9aと対向電極との間に
形成される液晶容量と並列に蓄積容量70を付加する。
例えば、画素電極9aの電圧は、ソース電圧が印加され
た時間よりも3桁も長い時間だけ蓄積容量70により保
持される。これにより、保持特性は更に改善され、コン
トラスト比の高い電気光学装置が実現できる。
【0023】次に、電気光学装置の画像表示領域内にお
ける画素部の構成について図2及び図3を参照して説明
する。図2は、データ線、走査線、画素電極等が形成さ
れたTFTアレイ基板の相隣接する複数の画素群の平面
図であり、図3は、図2のA−A’断面図である。尚、
図3においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程
度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異なら
しめてある。
【0024】図2において、電気光学装置のTFTアレ
イ基板上には、マトリクス状に複数の透明な画素電極9
a(実線9a’により輪郭が示されている)が設けられ
ており、画素電極9aの縦横の境界に各々沿ってデータ
線6a、走査線3a及び容量線3bが設けられている。
データ線6aは、コンタクトホール5を介してポリシリ
コン膜等の半導体層1aのうち後述のソース領域に電気
的接続されており、画素電極9aは、コンタクトホール
8を介して半導体層1aのうち後述のドレイン領域に電
気的接続されている。また、半導体層1aのうち後述の
チャネル領域(図中右下りの斜線の領域)に対向するよ
うに走査線3aが配置されている。
【0025】電気光学装置は、図3に示すような、透明
な一方の基板の一例を構成するTFTアレイ基板10
と、これに対向配置される透明な他方の基板の一例を構
成する対向基板20(図8)とを備えている。TFTア
レイ基板10は、例えば石英基板からなり、対向基板2
0は、例えばガラス基板や石英基板からなる。TFTア
レイ基板10には、画素電極9aが設けられており、そ
の上側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施され
た配向膜(不図示)が設けられる。画素電極9aは例え
ば、ITO膜(インジウム・ティン・オキサイド膜)な
どの透明導電性薄膜からなる。また配向膜は例えば、ポ
リイミド薄膜などの有機薄膜からなる。
【0026】TFTアレイ基板10には、図3に示すよ
うに、各画素電極9aに隣接する位置に、各画素電極9
aをスイッチング制御する画素スイッチング用TFT3
0が設けられている。
【0027】他方、図8に示す対向基板20には、その
全面に渡って不図示の対向電極(共通電極)が設けられ
ており、その下側には、ラビング処理等の所定の配向処
理が施された配向膜(不図示)が設けられている。対向
電極は例えば、ITO膜などの透明導電性薄膜からな
る。また配向膜は、ポリイミド薄膜などの有機薄膜から
なる。
【0028】対向基板20には、更に図3に示すよう
に、各画素の開口領域以外の領域に遮光膜23が設けら
れている。このため、対向基板20の側から入射光が画
素スイッチング用TFT30の半導体層1aのチャネル
領域1a’やLDD(LightlyDoped Drain)領域1b及
び1cに侵入することはない。更に、遮光膜23は、コ
ントラストの向上、色材の混色防止などの機能を有す
る。
【0029】このように構成され、画素電極9aと対向
電極21とが対面するように配置されたTFTアレイ基
板10と対向基板20との間には、後述のシール材52
(図6および図8)により囲まれた空間に電気光学物質
が封入され、電気光学物質層50が形成される。電気光
学物質層50は、画素電極9aからの電界が印加されて
いない状態で配向膜により所定の配向状態を採る。電気
光学物質層50は、例えば一種又は数種類のネマティッ
ク電気光学物質を混合した電気光学物質からなる。シー
ル材52は、二つの基板10及び20をそれらの周辺で
貼り合わせるための、例えば光硬化性樹脂や熱硬化性樹
脂からなる接着剤であり、両基板間の距離を所定値とす
るためのグラスファイバー或いはガラスビーズ等のスペ
ーサが混入されている。
【0030】本実施の形態では、ゲート電極3aと半導
体層1aとの間に設けるゲート絶縁膜2を、ゲート電極
3aに対向する位置から延設して誘電体膜として用い、
半導体膜1aを延設して第1蓄積容量電極1fとし、更
にこれらに対向する容量線3bの一部を第2蓄積容量電
極とすることにより、蓄積容量70が構成されている。
より詳細には、半導体層1aの高濃度ドレイン領域1e
が、データ線6a及び走査線3aの下に延設されて、同
じくデータ線6a及び走査線3aに沿って延びる容量線
3b部分に絶縁膜2を介して対向配置されて、第1蓄積
容量電極1fとされている。特に蓄積容量70の誘電体
としての絶縁膜2は、高温酸化によりポリシリコン膜上
に形成されるTFT30のゲート絶縁膜2に他ならない
ので、薄く且つ高耐圧の絶縁膜とすることができ、蓄積
容量70は比較的小面積で大容量の蓄積容量として構成
できる。
【0031】図3において、画素スイッチング用TFT
30は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有して
おり、走査線3a(ゲート電極)、走査線3aからの電
界によりチャネルが形成される半導体層1のチャネル領
域1a、走査線3aと半導体層1aとを絶縁するゲート
絶縁膜2、データ線6a(ソース電極)、半導体層1a
の低濃度ソース領域(ソース側LDD領域)1b及び低
濃度ドレイン領域(ドレイン側LDD領域)1c、半導
体層1aの高濃度ソース領域1d並びに高濃度ドレイン
領域1eを備えている。高濃度ドレイン領域1eには、
複数の画素電極9aのうちの対応する一つが接続されて
いる。ソース領域1b及び1d並びにドレイン領域1c
及び1eは後述のように、半導体層1aに対し、n型又
はp型のチャネルを形成するかに応じて所定濃度のn型
用又はp型用のドーパントをドープすることにより形成
されている。n型チャネルのTFTは、動作速度が速い
という利点があり、画素のスイッチング素子である画素
スイッチング用TFT30として用いられることが多
い。本実施の形態では特にデータ線6aは、Al等の金
属膜や金属シリサイド等の合金膜などの遮光性の薄膜か
ら構成されている。また、走査線3a、ゲート絶縁膜2
及び第1層間絶縁膜12の上には、高濃度ソース領域1
dへ通じるコンタクトホール5及び高濃度ドレイン領域
1eへ通じるコンタクトホール8が各々形成された第2
層間絶縁膜4が形成されている。このソース領域1bへ
のコンタクトホール5を介して、データ線6aは高濃度
ソース領域1dに電気的接続されている。更に、データ
線6a及び第2層間絶縁膜4の上には、高濃度ドレイン
領域1eへのコンタクトホール8が形成された第3層間
絶縁膜7が形成されている。この高濃度ドレイン領域1
eへのコンタクトホール8を介して、画素電極9aは高
濃度ドレイン領域1eに電気的接続されている。前述の
画素電極9aは、このように構成された第3層間絶縁膜
7の上面に設けられている。
【0032】画素スイッチング用TFT30は、好まし
くは上述のようにLDD構造を持つが、低濃度ソース領
域1b及び低濃度ドレイン領域1cに不純物イオンの打
ち込みを行わないオフセット構造を持ってよいし、ゲー
ト電極3aをマスクとして高濃度で不純物イオンを打ち
込み、自己整合的に高濃度ソース及びドレイン領域を形
成するセルフアライン型のTFTであってもよい。
【0033】また本実施の形態では、画素スイッチング
用TFT30のゲート電極(データ線3a)をソース−
ドレイン領域1b及び1e間に1個のみ配置したシング
ルゲート構造としたが、これらの間に2個以上のゲート
電極を配置してもよい。この際、各々のゲート電極には
同一の信号が印加されるようにする。このようにデュア
ルゲート(ダブルゲート)或いはトリプルゲート以上で
TFTを構成すれば、チャネルとソース−ドレイン領域
接合部のリーク電流を防止でき、オフ時の電流を低減す
ることができる。これらのゲート電極の少なくとも1個
をLDD構造或いはオフセット構造にすれば、更にオフ
電流を低減でき、安定したスイッチング素子を得ること
ができる。
【0034】次に、本発明の製造方法による上記電気光
学装置の製造プロセスについて説明する。
【0035】基板10の上に、約450〜550℃、好
ましくは約500℃の比較的低温環境中で、流量約40
0〜600cc/minのモノシランガス、ジシランガ
ス等を用いた減圧CVD(例えば、圧力約20〜40P
aのCVD)により、a−Si(アモルファスシリコ
ン)膜を形成する。その後、窒素雰囲気中で、約600
〜700℃にて約1〜72時間、好ましくは、4〜6時
間のアニール処理を施すことにより、図4の工程(1)
に示すように、p−Si(ポリシリコン)膜1を約50
〜200nmの厚さ、好ましくは約55nmの厚さとな
るまで固相成長させる。
【0036】次に図4の工程(2)に示すように、減圧
CVD法等を用いて、約50〜150nmの厚さ、好ま
しくは約80nmの厚さの高温酸化シリコン膜(HTO
膜)201をp−Si膜1上に形成する。次いで図4の
工程(3)に示すように半導体層1に、約0〜2×10
12cmのドーズ量にてボロンをイオン注入等により
ドープする。次いで図4の工程(4)に示すように、T
FT30が形成される領域を覆うようにHTO膜201
上にレジスト層202を形成し、蓄積容量70が形成さ
れる半導体層1の領域に、約1×1014〜1×10
15cmのドーズ量にてボロンをイオン注入等により
ドープする。工程(3)と工程(4)はどちらを先に行
なってもかまわない。
【0037】次に、図4の工程(5)に示すように、レ
ジスト層202を除去するとともに、ウェットエッチン
グにてHTO膜201を除去する。次いで工程(6)に
示すように、チャネル領域を含む半導体層1を約900
〜1300℃の温度、好ましくは約1000℃の温度で
熱酸化することにより、約30nmの比較的薄い厚さの
熱酸膜を形成し、さらに減圧CVD法等により高温酸化
シリコン膜(HTO膜)や窒化シリコン膜を約50nm
の比較的薄い厚さに堆積し、多層構造を持つゲート絶縁
膜2を形成する。この結果、半導体層1の厚さは、約3
0〜150nmの厚さ、好ましくは約35〜100nm
の厚さとなり、ゲート絶縁膜2の厚さは、約20〜15
0nmの厚さ、好ましくは約80nmの厚さとなる。こ
のように高温熱酸化時間を短くすることにより、特に8
インチ程度の大型ウエハーを使用する場合に熱によるそ
りを防止することができる。ただし、半導体層1を熱酸
化することのみにより、単一層構造を持つゲート絶縁膜
2を形成してもよい。
【0038】次に、図5の工程(7)に示すように、チ
ャネル領域を含む半導体層1に、ゲート絶縁膜2を介し
て、減圧CVD法等によりポリシリコン層を形成すると
ともに、このポリシリコン層をパターニングして走査線
(ゲート電極)3aおよび容量線3bを形成する。
【0039】ただし、走査線(ゲート電極)3aおよび
容量線3bをp−Si層ではなく、Al等の金属膜また
は金属シリサイドから形成してもよいし、もしくはこれ
らの金属膜または金属シリサイド膜とp−Si膜を組み
合わせて多層に形成してもよい。この場合、走査線(ゲ
ート電極)あるいは容量線3bを、遮光膜として用いる
こともでき、特に、対向基板と電気光学装置用基板との
貼り合わせずれによる画素開口率の低下を防ぐことがで
きる利点がある。
【0040】次に図5の工程(8)に示すように、容量
線3bよりも幅の広いレジスト層204を容量線3bの
上に形成する。次いでTFT30をLDD構造を持つn
チャネル型とする場合、半導体層(p−SI層)1に、
先ずソース領域およびドレイン領域のうちチャネル側に
それぞれ隣接する一部を構成する低濃度ドープ領域(低
濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c)を形
成するために、走査線(ゲート電極)3aを拡散マスク
として、PなどのV族元素のドーパントを低濃度で(例
えば、Pイオンを1〜3×1013/cmのドーズ量
にて)ドープする。
【0041】続いて、工程(9)に示すように走査線
(ゲート電極)3aよりも幅の広いマスクでレジスト層
205を走査線(ゲート電極)3a上に形成した後、同
じくPなどのV族元素のドーパントを高濃度で(例え
ば、Pイオンを1〜3×1015/cmのドーズ量に
て)ドープする。また、TFT30をpチャネル型とす
る場合、半導体層(p−Si層)1に、低濃度ソース領
域1b及び低濃度ドレイン領域1cを形成するために、
BなどのIII族元素のドーパントを用いてドープする。
【0042】このようにLDD構造とした場合、ショー
トチャネル効果を低減できる利点が得られる。なお、こ
のように低濃度と高濃度の2段階に分けてドープを行わ
なくても良い。例えば、低濃度のドープを行わずに、オ
フセット構造のTFTとしてもよく、走査線(ゲート電
極)3aをマスクとして、Pイオン、Bイオン等を用い
たイオン注入技術によりセルフアライン型のTFTとし
てもよい。
【0043】これらの工程と並行して、nチャネル型p
−SiTFTおよびpチャネル型p−SiTFTから構
成される相補型トランジスタ構造を持つ図6および図8
のデータ線駆動回路101および走査線駆動回路104
を電気光学装置用基板10上の周辺部に形成する。この
ように、TFT30はp−SiTFTであるので、TF
T30の形成時にほぼ同一工程で、データ線駆動回路1
01および走査線駆動回路104を形成することがで
き、製造上有利である。
【0044】次に図5の工程(10)に示すように、走
査線3a(ゲート電極)および容量線3bを覆うよう
に、例えば、常圧または減圧CVD法やTEOSガス等
を用いて、NSG(ノンシリケートガラス)、PSG
(リンシリケートガラス)、BSG(ボロンシリケート
ガラス)、BPSG(簿論リンシリケートガラス)など
のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン
膜等からなる第2層間絶縁膜4を形成する。第2層間絶
縁膜4の層厚は、約500〜15000オングストロー
ムが好ましい。そして、ソース領域およびドレイン領域
を活性化するために約1000℃のアニール処理を20
分程度行った後、工程(11)に示すようにデータ線6
a(ソース電極)に対するコンタクトホール5を、反応
性エッチング、反応性イオンビームエッチング等のドラ
イエッチングにより形成する。この際、反応性エッチン
グ、反応性イオンビームエッチングのような異方性エッ
チングによりコンタクトホール5を開孔した方が、開孔
形状をマスク形状とほぼ同じにできるという利点があ
る。ただし、ドライエッチングとウェットエッチングと
を組み合わせて開孔すれば、コンタクトホールをテーパ
状にできるので、配線接続時の断線を防止できるという
利点が得られる。また、走査線3a(ゲート電極)を図
示しない配線と接続するためのコンタクトホールも、コ
ンタクトホール5と同一の工程により第2層間絶縁膜4
に開ける。
【0045】次に第2層間絶縁膜4の上に、スパッタリ
ング処理等により、遮光性のAl等の低抵抗金属や金属
シリサイド等を、約10〜500nmの厚さに堆積し、
さらにフォトリソグラフィ工程、エッチング工程等によ
り、データ線6a(ソース電極)を形成する(工程(1
1))。
【0046】次に図5の工程(12)に示すように、デ
ータ線6a(ソース電極)上を覆うように、例えば、常
圧または減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NS
G、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス
膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第3層
間絶縁膜7を形成する。第3層間絶縁膜7の層厚は、約
500〜1500nmが好ましい。あるいは、このよう
なシリケートガラス膜に代えてまたは重ねて、有機膜や
SOG(スピンオンガラス)をスピンコートして、もし
くはCMP処理を施して、平坦な膜を形成しても良い。
【0047】さらに、画素電極9aとドレイン領域1e
とを電気的接続するためのコンタクトホール8を、反応
性エッチング、反応性イオンビームエッチング等のドラ
イエッチングにより形成する。この際、反応性エッチン
グ、反応性イオンビームエッチングのような異方性エッ
チングにより、コンタクトホール8を開孔した方が、開
孔形状をマスク形状とほぼ同じにできるという利点が得
られる。ただし、ドライエッチングとウェットエッチン
グとを組み合わせて開孔すれば、コンタクトホール8を
テーパ状にできるので、配線接続時の断線を防止できる
という利点が得られる。
【0048】次に、第3層間絶縁膜7の上に、スパッタ
リング処理等により、ITO膜等の透明導電性薄膜を、
約50〜200nmの厚さに堆積し、さらにフォトリソ
グラフィ工程、エッチング工程等により、画素電極9a
を形成する(図3)。なお、当該電気光学物質パネルを
反射型の電気光学装置に用いる場合には、Al等の反射
率の高い不透明な材料から画素電極9aを形成してもよ
い。
【0049】続いて、画素電極9aの上にポリイミド系
の配向膜の塗布液を塗布した後、所定のプレティルト角
を持つように且つ所定方向でラビング処理を施すこと等
により、配向膜(図示せず)が形成される。
【0050】(第2の実施の形態)以下、本発明の製造
方法を電気光学装置に適用した第2の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。第2の実施の形態は半導
体層のパターニングを行う前に、HTO膜を除去するよ
うにしたものである。
【0051】図6の工程(1)に示すように、基板10
の全面にp−Siからなる半導体層1を形成した後、工
程(2)に示すように半導体層1上にHTO膜201を
形成する。次いで工程(3)に示すように、半導体層1
に、約0〜2×1012cmのドーズ量にてボロンを
イオン注入等によりドープする。次いで工程(4)に示
すように、TFT30が形成される領域を覆うようにH
TO膜201上にレジスト層202を形成し、蓄積容量
70が形成される半導体層1の領域に、約1×1014
〜1×1015cmのドーズ量にてボロンをイオン注
入等によりドープする。工程(3)と工程(4)はどち
らを先に行なってもかまわない。
【0052】次に、図6の工程(5)に示すように、レ
ジスト層201およびHTO膜201を除去した後、半
導体層1をパターニングする。その後、工程(6)に示
すようにゲート酸化膜を形成する。以降の工程について
は、第1の実施の形態と同一である。
【0053】第2の実施の形態では、図6の工程(5)
におけるHTO膜201を除去する工程において、基板
10が半導体層1に完全に覆われているため、エッチン
グ液が基板10に到達しない。このため、HTO膜20
1を除去するに際して基板10にダメージを与えるおそ
れがないという利点がある。
【0054】第2の実施の形態では、ドープ時のマスク
として機能するレジスト層202を形成する時点では未
だ半導体層1がパターニングされてない。このため、レ
ジスト層202を形成すべき位置、あるいはドープした
位置が特定できなくなる可能性がある。そこで、半導体
層1を形成する前に基板10上にあらかじめ遮光層、あ
るいはp−Si層等の導電層を形成しておき、これをア
ライメントマークとして利用することができる。遮光層
あるいは導電層は、例えば島状に形成してもよい。遮光
層は基板10側からの光が半導体層1に入り込むことを
防ぐことができる。また導電層は半導体層のドレイン領
域に画素電極とをコンタクトホールを形成する際のドレ
イン領域の突き抜けのストッパーとして機能する。図7
には、半導体層1の下層に遮光層206を設けた例を示
している。この遮光層206をアライメントマークとし
て利用して、レジスト層202の形成および半導体層1
のパターニングを行えばよい。半導体層をパターニング
した後の工程は、上記の実施例で記載した工程と同様で
あり、その説明を省略する。
【0055】上述の実施例では電気光学装置を一例とし
て説明したが、薄膜トランジスタを用いた他の構成の場
合でも、薄膜トランジスタの製造方法を上記の構成を用
いれば、ゲート絶縁膜へのダメージを防ぎ、高性能なト
ランジスタを提供することができる。また、上記の実施
例の電気光学装置は、液晶装置を例としてエレクトロル
ミネッセンス等の電気光学装置にも適用可能である。
【0056】(電気光学装置の全体構成)以上のように
構成された電気光学装置の各実施の形態の全体構成を図
8及び図9を参照して説明する。尚、図8は、TFTア
レイ基板10をその上に形成された各構成要素と共に対
向基板20の側から見た平面図であり、図9は、対向基
板20を含めて示す図8のH−H’断面図である。
【0057】図8において、TFTアレイ基板10の上
には、シール材52がその縁に沿って設けられており、
その内側に並行して、例えば遮光膜23と同じ或いは異
なる材料から成る表示領域と非表示領域を仕切る額縁
(周辺見切り)としての遮光膜53が設けられている。
シール材52の外側の領域には、データ線駆動回路10
1及び実装端子102がTFTアレイ基板10の一辺に
沿って設けられており、走査線駆動回路104が、この
一辺に隣接する2辺に沿って設けられている。走査線3
aに供給される走査信号遅延が問題にならないのなら
ば、走査線駆動回路104は片側だけでも良いことは言
うまでもない。また、データ線駆動回路101を画面表
示領域の辺に沿って両側に配列してもよい。例えば奇数
列のデータ線6aは画面表示領域の一方の辺に沿って配
設されたデータ線駆動回路から画像信号を供給し、偶数
列のデータ線は前記画面表示領域の反対側の辺に沿って
配設されたデータ線駆動回路から画像信号を供給するよ
うにしてもよい。この様にデータ線6aを櫛歯状に駆動
するようにすれば、データ線駆動回路の占有面積を拡張
することができるため、複雑な回路を構成することが可
能となる。更にTFTアレイ基板10の残る一辺には、
画面表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路104
間をつなぐための複数の配線105が設けられている。
また、対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所に
おいては、TFTアレイ基板10と対向基板20との間
で電気的導通をとるための導通材からなる銀点106が
設けられている。そして、図9に示すように、シール材
52とほぼ同じ輪郭を持つ対向基板20が当該シール材
52によりTFTアレイ基板10に固着されている。
【0058】以上図1から図9を参照して説明した各実
施の形態における電気光学装置のTFTアレイ基板10
上には更に、製造途中や出荷時の当該電気光学装置の品
質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよ
い。また、データ線駆動回路101及び走査線駆動回路
104をTFTアレイ基板10の上に設ける代わりに、
例えばTAB(テープオートメイテッドボンディング基
板)上に実装された駆動用LSIに、TFTアレイ基板
10の周辺部に設けられた異方性導電フィルムを介して
電気的及び機械的に接続するようにしてもよい。また、
対向基板20の投射光が入射する側及びTFTアレイ基
板10の出射光が出射する側には各々、例えば、TN
(ツイステッドネマティック)モード、STN(スーパ
ーTN)モード、D−STN(ダブル−STN)モード
等の動作モードや、ノーマリーホワイトモード/ノーマ
リーブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相
差フィルム、偏光板などが所定の方向で配置される。
【0059】以上説明した各実施の形態における電気光
学装置では、画素電極9aに対向する所定領域にRGB
のカラーフィルタをその保護膜と共に、対向基板20上
に形成してもよい。更に、対向基板20上に1画素1個
対応するようにマイクロレンズを形成してもよい。この
ようにすれば、入射光の集光効率を向上することで、明
るい電気光学装置が実現できる。更にまた、対向基板2
0上に、何層もの屈折率の相違する干渉層を堆積するこ
とで、光の干渉を利用して、RGB色を作り出すダイク
ロイックフィルタを形成してもよい。このダイクロイッ
クフィルタ付き対向基板によれば、より明るいカラー電
気光学装置が実現できる。また、対向基板2には適宜、
RGBのカラーフィルタ、ダイクロイックフィルタ、マ
イクロレンズ等を形成しても良い。さらに、TFTアレ
イ基板1に特開平9−127497号公報、特公平3−
52611号公報、特開平3−125123号公報、特
開平8−171101号公報等に開示されているよう
に、TFT30の下側にも、例えば高融点からなる遮光
層を設けても良い。
【0060】以上、電気光学装置を例に説明したが、本
発明は、他の電気光学装置についても適用可能である。
【0061】
【発明の効果】本発明の薄膜トランジスタの製造方法に
よれば、絶縁膜上からチャネルとなる半導体層に低濃度
に不純物を打ち込み、次に絶縁膜を除去し、次にチャネ
ルとなる半導体層上にゲート絶縁膜を形成するので、チ
ャネルとなる半導体層に対し、低濃度に不純物を打ち込
む工程においてゲート絶縁膜に不純物が打ち込まれな
い。したがって、ゲート絶縁膜へのダメージを避けるこ
とができる。
【0062】本発明の電気光学装置の製造方法によれ
ば、第2半導体層上に絶縁膜を形成した後、第2半導体
層に絶縁膜上から不純物を打ち込み、次に第2半導体層
上の絶縁膜を除去し、その後、第2半導体層上に誘電体
膜を形成するので、第2半導体層に絶縁膜上から不純物
を打ち込む工程において誘電体層に不純物が打ち込まれ
ることがなく、したがって誘電体膜へのダメージを避け
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気光学装置の表示領域を示す模式図。
【図2】電気光学装置の画素を示す図。
【図3】図2のA−A´線断面図。
【図4】本発明の製造方法による電気光学装置の製造工
程を示す図。
【図5】図4に続く製造工程を示す図。
【図6】第2の実施の形態の製造方法を示す工程図。
【図7】遮光層を示す断面図。
【図8】電気光学装置を構成する要素の配置図。
【図9】図8のH−H´線断面図。
【符号の説明】
1 半導体層 2 ゲート酸化膜 3a 走査線 3b 容量線 30 薄膜トランジスタ 70 蓄積容量 201 酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 627C Fターム(参考) 2H092 GA51 JA24 JA34 JA37 JA41 JB22 JB31 JB51 JB67 KA04 MA05 MA06 MA07 MA18 MA19 MA23 MA27 MA29 MA41 NA15 NA22 NA27 PA01 PA06 PA07 PA08 5F110 AA12 BB01 CC02 FF02 GG02 GG13 GG25 GG32 GG47 GG52 HJ13 HL03 HL23 NN23 NN24 NN25 NN26 NN35

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に薄膜トランジスタを形成する薄
    膜トランジスタの製造方法において、 前記基板上に半導体層を形成する工程と、 前記半導体層の少なくともチャネルとなる領域上に絶縁
    膜を形成する工程と、 前記絶縁膜上から前記チャネルとなる半導体層に低濃度
    に不純物を打ち込む工程と、 前記絶縁膜を除去した後に、前記チャネルとなる半導体
    層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成する工程と、 前記半導体層に選択的に高濃度に不純物を打ち込むこと
    により、ソース・ドレイン領域を形成する工程とを有す
    ることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記絶縁膜を除去する工程の後に、前記
    チャネルとなる半導体層をパターニングする工程と、前
    記ゲート絶縁膜を形成する工程とを有することを特徴と
    する請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記半導体層の下層には島状の遮光膜層
    あるいは、前記半導体層に接続される島状の導電層が配
    置されてなることを特徴とする請求項2に記載の薄膜ト
    ランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記薄膜トランジスタはLDD構造を有
    することを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の薄
    膜トランジスタの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記薄膜トランジスタはオフセット構造
    を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載
    の薄膜トランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記薄膜トランジスタはセルフアライン
    構造を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3に
    記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】 基板上の複数の走査線と、複数のデータ
    線と、前記各走査線および前記各データ線に接続された
    薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタに接続され
    た画素電極と、蓄積容量とを有する電気光学装置の製造
    方法において、 前記基板上に、前記薄膜トランジスタのチャネルとなる
    第1半導体層と、前記蓄積容量の第1電極となる第2半
    導体層を形成する工程と、 少なくとも前記第2半導体層上に絶縁膜を形成して、前
    記第2半導体層に前記絶縁膜上から不純物を打ち込む工
    程と、 前記第1及び第2半導体層上の前記絶縁膜を除去する工
    程と、 前記第1半導体層上にゲート絶縁膜を形成し、第2半導
    体層上に誘電体膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成し、前記誘電体
    膜上に前記蓄積容量の第2電極を形成する工程とを有す
    ることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記絶縁膜を除去する工程の後、前記第
    1及び第2半導体層をパターニングする工程を有するこ
    とを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記第1半導体層および前記第2半導体
    層は同一膜からなることを特徴とする請求項7又は請求
    項8に記載の電気光学装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記同一膜はポリシリコンからなるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の電気光学装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記ゲート絶縁膜および前記誘電体膜
    は同一膜からなることを特徴とする請求項7乃至請求項
    10に記載の電気光学装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003209041A (ja) * 2002-01-15 2003-07-25 Seiko Epson Corp パターンの位置合わせ精度測定方法、パターンの形成方法、電気光学装置の製造方法、半導体装置の製造方法
CN105428240A (zh) * 2015-12-16 2016-03-23 信利(惠州)智能显示有限公司 薄膜晶体管及制备方法

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