JP2000113754A - 高電圧機器 - Google Patents
高電圧機器Info
- Publication number
- JP2000113754A JP2000113754A JP10283639A JP28363998A JP2000113754A JP 2000113754 A JP2000113754 A JP 2000113754A JP 10283639 A JP10283639 A JP 10283639A JP 28363998 A JP28363998 A JP 28363998A JP 2000113754 A JP2000113754 A JP 2000113754A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric field
- washer
- bolt
- hexagon socket
- socket head
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 結合部の電界緩和を図り、高電圧機器を小形
化する。 【解決手段】 挿通孔12に挿通し頭部を座グリ13に
収容した六角穴付のボルト10に電界緩和用座金16を
設け、この電界緩和用座金16にはボルト10の外周面
を囲繞する部分と、R部16bとを設ける。
化する。 【解決手段】 挿通孔12に挿通し頭部を座グリ13に
収容した六角穴付のボルト10に電界緩和用座金16を
設け、この電界緩和用座金16にはボルト10の外周面
を囲繞する部分と、R部16bとを設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高電圧機器に関し、
結合部の電界の緩和を図ったものである。
結合部の電界の緩和を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】高電圧機器のひとつとしてガス絶縁開閉
装置がある。ガス絶縁開閉装置は、図2に示すように絶
縁ガスが充填された母線タンク1と遮断器タンク2とで
構成される。母線タンク1の内部には母線3と断路器4
とが収容され、遮断器タンク2の内部には遮断器5と断
路器6と接地開閉器7と避雷器8とが収容され、遮断器
タンク2の背後にはケーブルヘッド9が設けられてい
る。
装置がある。ガス絶縁開閉装置は、図2に示すように絶
縁ガスが充填された母線タンク1と遮断器タンク2とで
構成される。母線タンク1の内部には母線3と断路器4
とが収容され、遮断器タンク2の内部には遮断器5と断
路器6と接地開閉器7と避雷器8とが収容され、遮断器
タンク2の背後にはケーブルヘッド9が設けられてい
る。
【0003】断路器6の詳細を図3に示す。操作部6a
により駆動される可動棒6bが固定部6cに摺動自在に
挿通され、可動棒6bが固定部6dに接離自在となって
いる。この固定部6dは六角穴付きのボルト10を介し
て導体11に結合されている。
により駆動される可動棒6bが固定部6cに摺動自在に
挿通され、可動棒6bが固定部6dに接離自在となって
いる。この固定部6dは六角穴付きのボルト10を介し
て導体11に結合されている。
【0004】この固定部6dと導体11との結合部であ
るA部の平面図を図4に示す。図中、Aは孔12の内径
寸法、Bはボルト10の外径寸法(ねじ孔17の外径寸
法)、Cはボルト10と孔12との隙間寸法、Dは座グ
リ13の部分の内径寸法、Eはボルト10の頭部の外径
寸法、Fはボルト10の頭部と座グリ13との隙間寸
法、Gは座金14の外径寸法、Hは平座金14と座グリ
13との隙間寸法、Jは孔12の内壁と座グリ13の内
壁との距離、Kはボルト10の突出寸法である。なお、
15はバネ座金である。
るA部の平面図を図4に示す。図中、Aは孔12の内径
寸法、Bはボルト10の外径寸法(ねじ孔17の外径寸
法)、Cはボルト10と孔12との隙間寸法、Dは座グ
リ13の部分の内径寸法、Eはボルト10の頭部の外径
寸法、Fはボルト10の頭部と座グリ13との隙間寸
法、Gは座金14の外径寸法、Hは平座金14と座グリ
13との隙間寸法、Jは孔12の内壁と座グリ13の内
壁との距離、Kはボルト10の突出寸法である。なお、
15はバネ座金である。
【0005】ここで、ボルト10が孔12内で自由に動
けるようにするには、H=Cでなければならない。ま
た、ボルト10の中心が孔12の中心からずれた状態で
ボルト10を締め付けても平座金14が孔12の内部へ
落ち込まないようにするには、G>A+Jでなければな
らない。
けるようにするには、H=Cでなければならない。ま
た、ボルト10の中心が孔12の中心からずれた状態で
ボルト10を締め付けても平座金14が孔12の内部へ
落ち込まないようにするには、G>A+Jでなければな
らない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ボルトによ
る結合部が電界的に高ストレスの環境下にある場合は、
F寸法が大きいためにボルトの頭部の外周端部及びザグ
リ穴の内周入口端の角部が高ストレスとなる。このた
め、高電圧機器の縮小化が図れない。
る結合部が電界的に高ストレスの環境下にある場合は、
F寸法が大きいためにボルトの頭部の外周端部及びザグ
リ穴の内周入口端の角部が高ストレスとなる。このた
め、高電圧機器の縮小化が図れない。
【0007】そこで本発明は、斯る課題を解決した高電
圧機器を提供することを目的とする。
圧機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯る目的を達成するため
の請求項1に係る高電圧機器の構成は、相互に結合され
る第一部材と第二部材とのうちのいずれか一方には挿通
孔と座グリとを形成し、他方にはねじ孔を形成し、挿通
孔に挿通した六角穴付ボルトをねじ孔に螺合して結合部
を構成した高電圧機器において、前記六角穴付ボルトが
挿通された状態で前記座グリの中に収容されるととも
に、六角穴付ボルトの頭部の外周を囲繞する電界緩和用
座金を設けたことを特徴とする。
の請求項1に係る高電圧機器の構成は、相互に結合され
る第一部材と第二部材とのうちのいずれか一方には挿通
孔と座グリとを形成し、他方にはねじ孔を形成し、挿通
孔に挿通した六角穴付ボルトをねじ孔に螺合して結合部
を構成した高電圧機器において、前記六角穴付ボルトが
挿通された状態で前記座グリの中に収容されるととも
に、六角穴付ボルトの頭部の外周を囲繞する電界緩和用
座金を設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明による高電圧機器の
実施の形態を説明する。なお、この実施の形態は従来の
高電圧機器の一部を改良したものなので、従来と同一部
分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみ
を説明する。
実施の形態を説明する。なお、この実施の形態は従来の
高電圧機器の一部を改良したものなので、従来と同一部
分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみ
を説明する。
【0010】(a)実施の形態1 図1に示すように、従来使用されていた平座金が除去さ
れ、代わりに電界緩和用座金16が座グリ13内に収容
されている。電界緩和用座金16は略有底円筒形の部材
の底面に孔16aを形成したものであり、内径寸法は図
4中の平座金14の外径寸法と同じ値のGに設定され、
内径寸法は六角穴付ボルト16の頭部の外径寸法よりも
少し大きく設定されている。六角穴付ボルト16の頭部
がはいる深さは、ばね座金15の厚さと六角穴付ボルト
16の頭部の高さとを加えた高さと同一寸法になってい
る。このため、電界緩和用座金16の右端面と六角穴付
ボルト10の右端面とは同一平面上に位置する。電界緩
和用座金16の右端面と外周面とのつなぎの部分には電
界緩和用の面取りとしてR部16bが形成されている。
そして、H寸法の部分は、従来の平座金14の外周面と
座グリ13の内周面との距離である寸法H又はこれより
も小さい値に設定される。このほか、導体11からの電
界緩和用座金16の突出高さはL=0〜2mmに設定さ
れる。
れ、代わりに電界緩和用座金16が座グリ13内に収容
されている。電界緩和用座金16は略有底円筒形の部材
の底面に孔16aを形成したものであり、内径寸法は図
4中の平座金14の外径寸法と同じ値のGに設定され、
内径寸法は六角穴付ボルト16の頭部の外径寸法よりも
少し大きく設定されている。六角穴付ボルト16の頭部
がはいる深さは、ばね座金15の厚さと六角穴付ボルト
16の頭部の高さとを加えた高さと同一寸法になってい
る。このため、電界緩和用座金16の右端面と六角穴付
ボルト10の右端面とは同一平面上に位置する。電界緩
和用座金16の右端面と外周面とのつなぎの部分には電
界緩和用の面取りとしてR部16bが形成されている。
そして、H寸法の部分は、従来の平座金14の外周面と
座グリ13の内周面との距離である寸法H又はこれより
も小さい値に設定される。このほか、導体11からの電
界緩和用座金16の突出高さはL=0〜2mmに設定さ
れる。
【0011】次に、斯る高電圧機器の作用を説明する。
六角穴付ボルト10の頭部が電界緩和用座金16によっ
て覆われるとともに電界緩和用座金16の外周面の端部
にR部16bが形成されているので、ボルト10の頭部
の電界的ストレスが緩和される。このため、頭部から、
頭部と異なる電位をもつ他の部位までの距離を小さくす
ることができる。
六角穴付ボルト10の頭部が電界緩和用座金16によっ
て覆われるとともに電界緩和用座金16の外周面の端部
にR部16bが形成されているので、ボルト10の頭部
の電界的ストレスが緩和される。このため、頭部から、
頭部と異なる電位をもつ他の部位までの距離を小さくす
ることができる。
【0012】(b)実施の形態2 次に実施の形態2について説明する。この実施の形態
は、図1の実施の形態1において、座グリ13内におけ
る電界緩和用座金16の外側にシリコン系コーキング剤
を充填したものである。
は、図1の実施の形態1において、座グリ13内におけ
る電界緩和用座金16の外側にシリコン系コーキング剤
を充填したものである。
【0013】その他の構成,作用は実施の形態1と同じ
であり、電界緩和効果は実施の形態1より大きい。
であり、電界緩和効果は実施の形態1より大きい。
【0014】(c)実施の形態3 次に、実施の形態3について説明する。この実施の形態
は、実施の形態2において、シリコン系コーキング剤の
上から導電性塗料を塗布したものである。
は、実施の形態2において、シリコン系コーキング剤の
上から導電性塗料を塗布したものである。
【0015】その他の構成,作用は実施の形態2と同じ
であり、電界緩和効果は実施の形態2より大きい。
であり、電界緩和効果は実施の形態2より大きい。
【0016】(d)実施の形態4 次に実施の形態4について説明する。この実施の形態4
は、図1の実施の形態1において、座グリ13内におけ
る電界緩和用座金16の外側に導電性コーキング剤を充
填したものである。
は、図1の実施の形態1において、座グリ13内におけ
る電界緩和用座金16の外側に導電性コーキング剤を充
填したものである。
【0017】その他の構成,作用は実施の形態1と同じ
であり、導電性塗料を塗ることなく、実施の形態3と同
等の電界緩和効果が得られる。
であり、導電性塗料を塗ることなく、実施の形態3と同
等の電界緩和効果が得られる。
【0018】なお、本発明による高電圧機器としては、
ガス絶縁開閉装置に限らず、種々のものに適用できる。
ガス絶縁開閉装置に限らず、種々のものに適用できる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明からわかように、請求項1に
係る高電圧機器によれば座グリの中に電界緩和用座金を
設けたので、ボルトの頭部の電界的ストレスが緩和され
る。従って、ボルトの頭部から異なる電位をもつ他の部
分までの距離を短くすることが可能になり、高電圧機器
の小形化が図れる。
係る高電圧機器によれば座グリの中に電界緩和用座金を
設けたので、ボルトの頭部の電界的ストレスが緩和され
る。従って、ボルトの頭部から異なる電位をもつ他の部
分までの距離を短くすることが可能になり、高電圧機器
の小形化が図れる。
【図1】本発明による高電圧機器の実施の形態1におけ
る結合部を示す断面図。
る結合部を示す断面図。
【図2】ガス絶縁開閉装置の構成図。
【図3】ガス絶縁開閉装置の要部の構成図。
【図4】図3におけるA部の平面図。
6d…固定部 10…ボルト 11…導体 12…挿通孔 13…ザグリ 16…電界緩和用座金 16b…R部 17…ねじ孔
Claims (1)
- 【請求項1】 相互に結合される第一部材と第二部材と
のうちのいずれか一方には挿通孔と座グリとを形成し、
他方にはねじ孔を形成し、挿通孔に挿通した六角穴付ボ
ルトをねじ孔に螺合して結合部を構成した高電圧機器に
おいて、 前記六角穴付ボルトが挿通された状態で前記座グリの中
に収容されるとともに、六角穴付ボルトの頭部の外周を
囲繞する電界緩和用座金を設けたことを特徴とする高電
圧機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10283639A JP2000113754A (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | 高電圧機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10283639A JP2000113754A (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | 高電圧機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000113754A true JP2000113754A (ja) | 2000-04-21 |
Family
ID=17668134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10283639A Pending JP2000113754A (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | 高電圧機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000113754A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7558495B2 (en) | 2005-06-30 | 2009-07-07 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
-
1998
- 1998-10-06 JP JP10283639A patent/JP2000113754A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7558495B2 (en) | 2005-06-30 | 2009-07-07 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040823 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070731 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071001 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080408 |