JP2000113505A - 相変化光ディスク - Google Patents

相変化光ディスク

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JP2000113505A
JP2000113505A JP10277244A JP27724498A JP2000113505A JP 2000113505 A JP2000113505 A JP 2000113505A JP 10277244 A JP10277244 A JP 10277244A JP 27724498 A JP27724498 A JP 27724498A JP 2000113505 A JP2000113505 A JP 2000113505A
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Shuichi Okubo
修一 大久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録感度が高く、かつ、DVD−ROMドラ
イブで再生が可能な相変化光ディスクを提供する。 【解決手段】 基板101上に、第1誘電体層102、
第2誘電体層103、第3誘電体層104、記録層10
5、第4誘電体層106、反射層107を順に積層した
構成をとる。記録層105が非晶質状態にある時のディ
スクの反射率を45%以上とし、記録層105が結晶状
態にある時のディスクの反射率を3%以上25%以下と
する。記録感度を高く保ったまま、高反射率を実現し、
DVD−ROMドライブでの記録情報の再生が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光の照射に
より情報の記録・再生を行う光学情報記録媒体に関し、
特に記録層の非晶質状態と結晶状態の変化により情報を
記録する相変化光ディスク関する。
【0002】
【従来の技術】DVD(Digital Video Desk)−ROM
の普及に伴い、DVD−ROMと同等以上の記録容量を
持ち、かつ、DVD−ROMドライブで再生可能な書き
換え可能光ディスクに対する需要が高まりつつある。書
き換え可能な光ディスクのうち、相変化光ディスクはD
VD−ROMと同様に反射率変化を信号として利用して
いるため、DVD−ROMドライブで再生できる可能性
を有している。通常の相変化光ディスクでは、記録層が
非晶質状態にある時の反射率は、およそ0〜10%、記
録層が結晶状態にある時の反射率はこれよりも大きくお
よそ15〜30%である。一方、DVD−ROM規格で
は、ROMディスクの反射率は波長645〜655nm
の光に対して45〜85%と定められており、相変化光
ディスクをDVD−ROMドライブで再生するために
は、相変化光ディスクの反射率を通常より大幅に高くす
る必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、相変化光デ
ィスクの反射率を高くする例として、CD(Compact Di
sk) との互換を目的として、特開平4−228126号
公報に記載の技術がある。この従来技術では、記録層が
基板直上に形成されているので、繰り返し記録に伴い基
板に熱負荷がかかり特性が劣化するという問題が生じる
恐れがある。また、記録層膜厚が厚いために記録感度が
低いという問題があった。また、これまでに知られてい
る高反射率の相変化光ディスクに関する技術は、再生波
長CD−ROMとの互換を目的としており、再生波長6
45〜655nmのDVD−ROMとの互換を目的とし
たものはない。相変化記録層の結晶、非晶質間の光学定
数の変化は、波長が短くなるにつれ小さくなるので、従
来技術では、高反射率、高記録感度、良好な信号品質、
良好な繰り返し記録特性を満足することが困難である。
【0004】本発明の目的は、記録感度を損なうことな
く、DVD−ROMドライブで再生可能な高反射率の相
変化光ディスクを提供することにある。具体的には、D
VD−ROMドライブの使用線速である4m/s前後の
線速において、波長645〜655nmの半導体レーザ
を用いて、記録パワー12mW以下で記録可能な相変化
光ディスクを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に、少
なくとも第1誘電体層、第2誘電体層、第3誘電体層、
記録層、第4誘電体層、反射層を順に積層し、前記記録
層を非晶質状態と結晶状態とで変化させて記録を行う相
変化光ディスクであって、波長λの光に対して、前記記
録層が非晶質状態にあるときのディスクの反射率が、前
記記録層が結晶状態にあるときのディスクの反射率より
高いことを特徴とする。特に、前記第1誘電体層の屈折
率n1と前記第2誘電体層の屈折率n2と前記第3誘電
体層の屈折率n3の関係が、n1>n2<n3の関係を
満たすことを特徴とする。
【0006】また、本発明の他の発明は、基板上に、少
なくとも第1誘電体層、下部反射層、第3誘電体層、記
録層、第4誘電体層、上部反射層を順に積層し、前記記
録層を非晶質状態と結晶状態とで変化させて記録を行う
た相変化光ディスクであって、波長λの光に対して、前
記記録層が非晶質状態にあるときのディスクの反射率
が、前記記録層が結晶状態にあるときのディスクの反射
率より高いことを特徴とする。
【0007】ここで、前記本発明の相変化光ディスクで
は、波長645〜655nmの光に対して、前記記録層
が非晶質状態にあるときのディスクの反射率が45%以
上であり、前記記録層が結晶状態にあるときのディスク
の反射率が3%以上25%以下であることが好ましい。
また、前記記録層の膜厚が10nm以上20nm以下で
あることが好ましい。さらに、前記他の発明において
は、前記下部反射層として、膜厚10nm以上25nm
以下のAu,Al,Ti,Cu,Cr及びそれらの合金
を用いることが可能である。
【0008】また、本発明の相変化光ディスクにおいて
は、データ記録部とアドレス情報記録部を有し、前記ア
ドレス情報のすべてあるいは一部はレーザ光照射により
記録層を非晶質化した構成とする。また、データ記録部
とアドレス情報記録部を有し、前記データ記録部のみを
あらかじめ結晶化した構成とする。
【0009】相変化光ディスクにおける記録感度は、熱
伝導率が高く、潜熱が大きい結晶状態の吸収率に大きく
依存するので、記録感度を低下させずにディスクの反射
率を高くするには、記録層が結晶状態にあるときのディ
スクの反射率は低くしたまま、記録層が非晶質状態にあ
るときのディスクの反射率を高くすれば良い。本発明に
かかる相変化光ディスクでは、結晶状態にある時の反射
率は通常の相変化光ディスクとほぼ同様に25%以下と
することにより、記録感度は通常の相変化光ディスクと
ほとんど変わらない。その一方で、情報が記録されて記
録層が非晶質状態にあるときのディスクの反射率を45
%以上とすることで、DVD−ROMドライブでの再生
が可能となる。
【0010】また、相変化光ディスクでは、ディスクの
使用に先立ち、あらかじめ記録層を結晶化させておく
(初期化と呼ばれる)のが一般的である。本発明にかか
る相変化光ディスクでは、初期化直後のディスクの反射
率は前記したように25%以下であるため、そのままで
は、DVD−ROMドライブで再生することができな
い。しかしながら、情報を1度でも記録すれば、記録層
が非晶質状態となり、反射率は45%以上となってDV
D−ROMドライブで再生できるレベルとなる。情報を
全く記録していないディスクをDVD−ROMドライブ
で再生することは意味がないので、初期化直後のディス
クの反射率が前記したように25%以下と低くても特に
問題は生じない。ただし、記録・再生を行うためのフォ
ーカスサーボやトラッキングサーボを安定に動作させる
ために、初期化直後の反射率は3%以上であることが望
ましい。
【0011】さらに、ディスクでの情報の再生にはアド
レス情報が必要とされるが、初期化したディスクでの反
射率25%以下のアドレス情報をDVD−ROMドライ
ブで読み取ることは困難であるので、アドレス情報部の
反射率は高くしておく必要がある。これを実現するに
は、トラッキング溝のみを形成し、アドレス情報等のプ
リピット信号は形成されていない基板を使用し、アドレ
ス情報をレーザ光の照射により記録しておけば良い。ま
た、トラッキング溝と、アドレス情報等のプリピット信
号との両方が形成された基板を使用し、情報の記録に先
立ってトラッキング溝のみを結晶化しても良い。さら
に、本発明に係る相変化光ディスクでは、記録層が非晶
質状態となっている成膜直後での反射率は高いので、初
期化プロセスを省略してディスクを使用することも可能
である。この場合、アドレス情報部の反射率は高いまま
であるので何ら問題は生じない。なお、本発明において
記録層が結晶状態にあるときのディスクの反射率を25
%以下としているのは、記録感度を高く保つためと同時
に、記録層が結晶状態および非晶質状態にあるときの反
射率差をできるだけ大きくし、信号品質を確保するため
である。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態の断
面図である。光透過性のディスク基板101の表面に
は、同心円あるいは螺旋状のトラッキング溝111が形
成されており、この実施形態では、前記トラッキング溝
111を記録トラックとして構成している。そして、前
記ディスク基板101の表面上に、順次第1誘電体層1
02、第2反射層103、第3誘電体層104が形成さ
れ、その上に記録層105としての相変化層が形成され
る。さらに、前記記録層105の上に、第4誘電体層1
06、反射層107、保護層108が順に積層されてい
る。ここで、前記記録層105とディスク基板101と
の間に前記第1誘電体層102、第2誘電体層103、
第3誘電体層104を形成することにより、記録層10
5が非晶質状態にある時の反射率を高くしている。
【0013】前記したように、相変化光ディスクで用い
られている記録層の反射率は、非晶質状態で低く、結晶
状態で高い。そこで、記録層105の膜厚を、例えば5
0nm以上と厚くすれば、非晶質状態でも記録層105
の反射率を高めることは可能であるが、記録層105の
膜厚をあまり厚くすると記録感度が著しく低下するの
で、記録層105の膜厚は10〜20nmの範囲に設定
することが好ましい。そして、10〜20nmの膜厚の
記録層105が非晶質状態にあるときのディスクの反射
率を高くするには、記録層105と基板101の間に形
成されている第1ないし第3の誘電体膜102〜104
の総合の反射率を高くする必要がある。第1誘電体層1
02の屈折率n1と、第2誘電体層103の屈折率n2
と、第3誘電体層104の屈折率n3の関係をn1>n
2<n3とし、各層の膜厚を適宜に設定することで、図
2に示すように、前記第1ないし第3の誘電体膜102
〜104の全体の反射率を高くすることができる。図2
においてAlN、SiO2 の屈折率はそれぞれ、1.
9、1.5である。
【0014】このように、この第1の実施形態では、第
1ないし第3の誘電体膜102〜104の屈折率と膜厚
を図2の例のように設定することで、これら誘電体膜1
02〜104の全体の反射率を高くすることができ、基
板101と記録層105との間に存在する膜の反射率を
高くすることが可能となる。このため、この相変化光デ
ィスクでは、記録層105が結晶状態にある時の反射率
は通常の相変化光ディスクとほぼ同様に25%以下に抑
制でき、記録感度は通常の相変化光ディスクとほとんど
変わらない一方で、記録層105が非晶質状態にあると
きの反射率を高め、DVD−ROMドライブでの再生が
可能となる。なお、前記記録層105が結晶状態にある
ときのディスクの反射率を25%以下としているのは、
記録感度を高く保つためと同時に、記録層105が結晶
状態および非晶質状態にあるときの反射率差をできるだ
け大きくし、信号品質を確保するためである。
【0015】ここで、図1の相変化光ディスクの記録、
再生特性を図3に示す。同図(a)の記録波形に対応し
て、同図(b)に示す再生波形が得られる。ディスクか
らの反射率が高い状態が、記録層105が非晶質状態の
場合であり、ディスクからの反射率が低い状態が、記録
層105が結晶状態の場合である。
【0016】図4は本発明の第2の実施形態の断面図で
ある。この第2の実施形態では、トラッキング溝211
を有するディスク基板201上に、第1誘電体層20
2、下部反射層203、第3誘電体層204を積層し、
その上に相変化層からなる記録層205を形成し、さら
にその上に第4誘電体層206、上部反射層207及び
保護層208を形成した構成である。ここでは、記録層
205と基板201の間に、前記した下部反射層203
として金属薄膜を形成することで、記録層205と基板
201の間に形成されている誘電体層全体の反射率を高
くすることができる。この場合、下部反射層203であ
る金属薄膜の光吸収による昇温に起因した基板1の熱変
形を防ぐために、下部反射層203と基板201の間に
第1誘電体層202を設けている。また、金属と相変化
記録層の相互拡散を防ぐために、記録層205と下部反
射層203の間に第3誘電体層204を設けている。こ
こで、下部反射層203の膜厚は、膜質の観点から10
nm以上であることが望ましい。また、下部反射層20
3が厚すぎると、下部反射層203を透過する光が大き
く減少し、記録層205で吸収される光が大きく減少
し、その結果記録感度が大幅に低下してしまうので、下
部反射層203の膜厚は25nm以下であることが望ま
しい。なお、記録層205の膜厚は、第1の実施形態の
場合と同様に、10〜20nmの範囲に設定することが
好ましい。
【0017】この第2の実施形態においても、第1の実
施形態と同様に、記録層205が結晶状態にある時の反
射率は通常の相変化光ディスクとほぼ同様に25%以下
に抑制でき、記録感度は通常の相変化光ディスクとほと
んど変わらない一方で、記録層205が非晶質状態にあ
るときの反射率を高め、DVD−ROMドライブでの再
生が可能となる。
【0018】
【実施例】(第1の実施例)前記第1の実施形態の実施
例であり、ディスク基板101としてグルーブ(トラッ
キング溝)ピッチ0.74μmのポリカーボネートを用
い、第1誘電体層102としてZnS−SiO2 を11
0nm、第2誘電体層103としてSiO2を60n
m、第3誘電体層104としてZnS−SiO2 を70
nm、記録層105としてGe2 Sb2 Te5 を12n
m、誘電体層106としてZnS−SiO2 を90n
m、反射層107としてAlを120nm、順次スパッ
タリングにより積層した。ZnS−SiO2 の屈折率は
2.1、SiO2 の屈折率は1.5であった。この第1
の実施例では、波長650nmにおける上記ディスクの
反射率は、記録層が非晶質状態にあるときは46%、記
録層が結晶状態にあるときは6%であった。初期化は行
わずに、ディスクを線速5m/sで回転させ、波長65
0nm、対物レンズの開口数0.6の光ヘッドを用い
て、グルーブ内で情報の記録を行った。DVD−ROM
の最短マークと同じ長さの0.4μmのマークを記録
し、C/Nを測定したところ、記録パワ9mW、消去パ
ワ5mWの条件で50dBと十分に高いC/Nが得られ
た。また、長さ0.4μmのマークを 10000回繰り返し
記録した後も、C/Nに変化は見られなかった。
【0019】(第2の実施例)前記第1の実施形態の実
施例であり、ディスク基板101としてグルーブピッチ
0.74μmのポリカーボネートを用い、第1誘電体層
102としてZnS−SiO2 を90nm、第2誘電体
層103としてSiO2 を90nm、第3誘電体層10
4としてZnS−SiO2 を60nm、記録層105と
してGe2 Sb2 Te5 を12nm、誘電体層106と
してZnS−SiO2 を80nm、反射層107として
Alを100nm、順次スパッタリングにより積層し
た。ZnS−SiO2 の屈折率は2.1、SiO2 の屈
折率は1.47であった。波長650nmにおける上記
ディスクの反射率は、記録層が非晶質状態にあるときが
52%、記録層が結晶状態にあるときは10%であっ
た。初期化を行った後、ディスクを線速5m/sで回転
させ、波長650nm、対物レンズの開口数0.6の光
ヘッドを用いてグルーブ内で情報の記録を行った。DV
D−ROMの最短マークと同じ長さの0.4μmのマー
クを記録し、C/Nを測定したところ、記録パワ9 .5
mW、消去パワ5mWの条件で51dBと十分に高いC
/Nが得られた。
【0020】(第3の実施例)前記第1の実施形態の実
施例であり、ディスク基板101としてグルーブピッチ
0.74μmのポリカーボネートを用い、第1誘電体層
102としてSiNを80nm、第2誘電体層103と
してTa2 5 を130nm、第3誘電体層104とし
てZnSを180nm、記録層105としてGe2 Sb
2 Te5 を14nm、誘電体層106としてZnS−S
iO2 を100nm、反射層107としてAlを100
nm、順次スパッタリングにより積層した。SiN、T
2 5、ZnS、ZnS−SiO2 の屈折率はそれぞ
れ、1.9、1.7、2.2、2.1であった。波長6
50nmにおける上記ディスクの反射率は、記録層が非
晶質状態にあるときが60%、記録層が結晶状態にある
ときは22%であった。このディスクを線速5m/sで
回転させ、波長650nm、対物レンズの開口数0.6
の光ヘッドを用いて測定を行った。初期化したのち、デ
ィスクを線速5m/sで回転させ、波長650nm、対
物レンズの開口数0.6の光ヘッドを用いてグルーブ内
で情報の記録を行った。DVD−ROMの最短マークと
同じ長さの0.4μmのマークを記録し、C/Nを測定
したところ、記録パワー10mW、消去パワー5.5m
Wの条件で48dBと十分に高いC/Nが得られた。
【0021】(第4の実施例)前記第2の実施形態の実
施例であり、ディスク基板201としてグルーブピッチ
0.74μmのポリカーボネートを用い、第1誘電体層
202としてAlNを40nm、下部反射層203とし
てCuを25nm、第3誘電体層204としてAlNを
120nm、記録層205としてGe1 Sb2 Te4
16nm、誘電体層206としてZnS−SiO2 を3
0nm、上部反射層207としてAlを100nm、順
次スパッタリングにより積層した。波長650nmにお
ける上記ディスクの反射率は、記録層が非晶質状態にあ
るときが55%、記録層が結晶状態にあるときは20%
であった。初期化したのち、ディスクを線速5m/sで
回転させ、波長650nm、対物レンズの開口数0.6
の光ヘッドを用いてグルーブ内で情報の記録を行った。
DVD−ROMの最短マークと同じ長さの0.4μmの
マークを記録し、C/Nを測定したところ、記録パワー
11mW、消去パワー6mWの条件で47dBと十分に
高いC/Nが得られた。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、基板上
に、少なくとも第1誘電体層、第2誘電体層又は下部反
射層、第3誘電体層、記録層、第4誘電体層、反射層又
は上部反射層を順に積層し、記録層を非晶質状態と結晶
状態とで変化させて記録を行う相変化光ディスクであっ
て、波長λの光に対し、記録層が非晶質状態にあるとき
のディスクの反射率が記録層が結晶状態にあるときのデ
ィスクの反射率より高い構成とすることで、結晶状態で
は反射率が低いことから記録感度を高くでき、また非晶
質状態では反射率が高いことからDVD−ROMドライ
ブで記録層からの情報を再生することが可能な相変化光
ディスクを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の相変化光ディスクの
要部の断面図である。
【図2】第1ないし第3の誘電体膜の全体の反射率を示
す図である。
【図3】本発明の相変化光ディスクにおける記録状態と
消去状態のパワーと光量の関係を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の相変化光ディスクの
要部の断面図である。
【符号の説明】
101 基板 102 第1の誘電体層 103 第2の誘電体層 104 第3の誘電体層 105 記録層 106 第4の誘電体層 107 反射層 201 基板 202 第1の誘電体層 203 下部反射層 204 第3の誘電体層 205 記録層 206 第4の誘電体層 207 上部反射層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、少なくとも第1誘電体層、第
    2誘電体層、第3誘電体層、記録層、第4誘電体層、反
    射層を順に積層し、前記記録層を非晶質状態と結晶状態
    とで変化させて記録を行う相変化光ディスクであって、
    波長λの光に対して、前記記録層が非晶質状態にあると
    きのディスクの反射率が、前記記録層が結晶状態にある
    ときのディスクの反射率より高いことを特徴とする相変
    化光ディスク。
  2. 【請求項2】 前記第1誘電体層の屈折率n1と前記第
    2誘電体層の屈折率n2と前記第3誘電体層の屈折率n
    3の関係が、n1>n2<n3の関係を満たすことを特
    徴とする請求項1または2に記載の相変化光ディスク。
  3. 【請求項3】 基板上に、少なくとも第1誘電体層、下
    部反射層、第3誘電体層、記録層、第4誘電体層、上部
    反射層を順に積層し、前記記録層を非晶質状態と結晶状
    態とで変化させて記録を行うた相変化光ディスクであっ
    て、波長λの光に対して、前記記録層が非晶質状態にあ
    るときのディスクの反射率が、前記記録層が結晶状態に
    あるときのディスクの反射率より高いことを特徴とする
    相変化光ディスク。
  4. 【請求項4】 波長645〜655nmの光に対して、
    前記記録層が非晶質状態にあるときのディスクの反射率
    が45%以上であり、前記記録層が結晶状態にあるとき
    のディスクの反射率が3%以上25%以下であることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の相変化
    光ディスク。
  5. 【請求項5】 前記記録層の膜厚が10nm以上20n
    m以下であることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載の相変化光ディスク。
  6. 【請求項6】 前記下部反射層として、膜厚10nm以
    上25nm以下のAu,Al,Ti,Cu,Cr及びそ
    れらの合金を用いることを特徴とする請求項3ないし6
    のいずれかに記載の相変化光ディスク
  7. 【請求項7】 データ記録部とアドレス情報記録部を有
    し、前記アドレス情報のすべてあるいは一部はレーザ光
    照射により記録層を非晶質化した構成であることを特徴
    とする請求項1ないし6のいずれかに記載の相変化光デ
    ィスク。
  8. 【請求項8】 データ記録部とアドレス情報記録部を有
    し、前記データ記録部のみをあらかじめ結晶化したこと
    を特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の相変
    化光ディスク。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1154419A2 (en) * 2000-05-11 2001-11-14 Nec Corporation Phase change optical disk
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